2022年09月06日
twitterを使ってみた。
2022年07月23日
船型古街、羅城古鎮。
楽山日帰り小旅行2●楽山→羅城古鎮(四川省楽山市犍為県羅城鎮)
バスターミナルで軽く昼食をとり、今度は郊外の犍為県へ向かった。そこにはちょっと味のある古鎮があるようなんだ。その羅城古鎮は明の時代に建てられ、600年ほどの歴史があるという。

↑メインストリートの「船形街」は全長350m。上から見ると船のような形になっている。

↑船型古街の先には茶館がずらーっと並び、地元民が麻雀をしている。

↑ここは四川の茶館文化を色濃く残す古鎮。
この古鎮を高台から見下ろすと、丘の上に置かれた大きな船のように見えるという。そのことから「中国のノアの方舟」とも呼ばれているそうだ。この地方は昔から洪水に悩まされてきたが、こう呼ばれるようになったのはそう昔のことじゃないだろう。今の中国を見ていると、なんだか意味ありげに思えてくるな。
夕方、成都行きの高速鉄道に乗った。戻りの車内も、今朝と同じくとてもうるさかった。
<羅城古鎮 旅行情報 2022.7>1元=20円計算
■[楽山→羅城古鎮]バス:楽山聯運汽車站(乐山联运汽车站)発。結構頻繁に走っている。距離約55キロ、所要1時間40分。16元(320円)。東方佛都の前も通るのでそこでつかまえるのもあり。戻りの最終バスは17:30。
■羅城古鎮(罗城古镇luocheng-gǔzhen)
開放時間 24時間
門票:無料
■[楽山→成都] 高速鉄道:楽山站→成都双流机場 二等46元(920円)、所要約40分。
バスターミナルで軽く昼食をとり、今度は郊外の犍為県へ向かった。そこにはちょっと味のある古鎮があるようなんだ。その羅城古鎮は明の時代に建てられ、600年ほどの歴史があるという。


↑メインストリートの「船形街」は全長350m。上から見ると船のような形になっている。


↑船型古街の先には茶館がずらーっと並び、地元民が麻雀をしている。


↑ここは四川の茶館文化を色濃く残す古鎮。
この古鎮を高台から見下ろすと、丘の上に置かれた大きな船のように見えるという。そのことから「中国のノアの方舟」とも呼ばれているそうだ。この地方は昔から洪水に悩まされてきたが、こう呼ばれるようになったのはそう昔のことじゃないだろう。今の中国を見ていると、なんだか意味ありげに思えてくるな。
夕方、成都行きの高速鉄道に乗った。戻りの車内も、今朝と同じくとてもうるさかった。
<羅城古鎮 旅行情報 2022.7>1元=20円計算
■[楽山→羅城古鎮]バス:楽山聯運汽車站(乐山联运汽车站)発。結構頻繁に走っている。距離約55キロ、所要1時間40分。16元(320円)。東方佛都の前も通るのでそこでつかまえるのもあり。戻りの最終バスは17:30。
■羅城古鎮(罗城古镇luocheng-gǔzhen)
開放時間 24時間
門票:無料
■[楽山→成都] 高速鉄道:楽山站→成都双流机場 二等46元(920円)、所要約40分。
2022年07月22日
東方佛都の地下宮殿。
楽山日帰り小旅行1●成都→楽山(四川省楽山市市中区)
朝9時過ぎの高速鉄道で楽山へ向かった。目的地は世界遺産・楽山大仏に隣接する「東方佛都」。ここは、四川省国家4A級旅游景区に指定されてはいるが、行く価値はないと評判のようである。中国によくある模倣された“偽物”観光地ってことだ。それがわかっていながらわざわざ出かけるのは、“地宮”の空間を見てみたいからだ。そこへ行けば、イスタンブールの地下宮殿、エジプトの神殿、忘れかけていた遠い昔の感動が、鮮明に蘇ってきそうだ。

夏休みの週末だけあって、駅には子連れの客が多い。中国の子供はおじいさんおばあさんが面倒をみる場合が多く、ちゃんとしつけを受けていなかったりする。叫びまくるわ走りまくるわで、結構うるさい。それをほったらかしの親も多いし、注意する場合でも狂ったような大声で叫ぶから余計にうるさい。あんたが一番うるさいよと僕はいつも言いたくなる。実際に言ってしまったこともあるけれど、普段は言わない。とにかくそんなうるさい家族が席の近くに来ないことを祈るんだが、現実は、そううまくはいかないものだ。前も後ろもぎゃーぎゃーとうるさい客ばかりで、僕はイヤホンをつけて別の世界へ逃げるしかない。耳に流れてくるのはインドネシアのガムラン。成都を離れた列車の車窓には田園風景が広がって、ビルのない景色ってなんていいんだろうと思った。

↑楽山の公交K1路はレトロ感を演出した観光仕様。
世界遺産に登録されている「楽山大仏」を素通りして、お目当ての「東方佛都」へ。

↑東方佛都の入り口と、入ってすぐの東方臥仏。言われないと気づかないが、向こうの山肌に彫られている。臥仏は重慶大足石刻の模倣で、本物は32mだが、模倣後全長170mと5倍以上もでかくなった。なんだかすごい!

↑十八羅漢洞。ちょっとインドっぽい感じ。

↑東方佛都は1994年に造られた観光地で、敷地内には、国内外の仏像3千体もの“模造”があるそうだ。
そして、いよいよ“地宮”、地下宮殿だ。

↑地下宮殿の入り口。

↑おーーっ! ここはどこ? 巨大な足に向かって進むと…

↑超巨大な仏像が! とってもオリエント。

↑エジプトか? トルコか? それともゲームの世界かなぁ…。

↑地下宮殿の出口にはもうひとつの巨大仏像が。上から見下ろすこともできる。

↑この山には石窟がたくさんある。

↑僕は逆に進んだが、ここから登るのが正しい入山ルート。この寺自体が偽物なので、正しいもなにもないけどさ。
地下宮殿は、確かに見ごたえがあった。巨大空間が好きな僕にとって、週末に日帰りでちょこっと行ってくるだけの価値はあったようにも思う。ただ、ふるえるような感動には至らない。偽物はやっぱり偽物でしかないってことだ。
なんだか、ここ、罰当たりな観光地かもしれないな。
<東方佛都 旅行情報 2022.7>1元=20円計算
■[成都→楽山]高速鉄道:成都東站→楽山站 二等54元(1,080円)、所要52分。
■[楽山站→東方佛都]バス:楽山駅そばの「公交总站(始発)」からK1路(観光路線)で約40分、2元。601路または302路も利用できる。楽山市内のバスは支付宝(Alipay)が使える([出行]→[公交][乐山电子公交卡])。
■東方佛都(东方佛都dōngfāng-fodōu)
開放時間08:00-18:00
門票:80元(1,600円)
隣接する楽山大仏(世界遺産)とは別料金なので注意。
朝9時過ぎの高速鉄道で楽山へ向かった。目的地は世界遺産・楽山大仏に隣接する「東方佛都」。ここは、四川省国家4A級旅游景区に指定されてはいるが、行く価値はないと評判のようである。中国によくある模倣された“偽物”観光地ってことだ。それがわかっていながらわざわざ出かけるのは、“地宮”の空間を見てみたいからだ。そこへ行けば、イスタンブールの地下宮殿、エジプトの神殿、忘れかけていた遠い昔の感動が、鮮明に蘇ってきそうだ。

夏休みの週末だけあって、駅には子連れの客が多い。中国の子供はおじいさんおばあさんが面倒をみる場合が多く、ちゃんとしつけを受けていなかったりする。叫びまくるわ走りまくるわで、結構うるさい。それをほったらかしの親も多いし、注意する場合でも狂ったような大声で叫ぶから余計にうるさい。あんたが一番うるさいよと僕はいつも言いたくなる。実際に言ってしまったこともあるけれど、普段は言わない。とにかくそんなうるさい家族が席の近くに来ないことを祈るんだが、現実は、そううまくはいかないものだ。前も後ろもぎゃーぎゃーとうるさい客ばかりで、僕はイヤホンをつけて別の世界へ逃げるしかない。耳に流れてくるのはインドネシアのガムラン。成都を離れた列車の車窓には田園風景が広がって、ビルのない景色ってなんていいんだろうと思った。


↑楽山の公交K1路はレトロ感を演出した観光仕様。
世界遺産に登録されている「楽山大仏」を素通りして、お目当ての「東方佛都」へ。


↑東方佛都の入り口と、入ってすぐの東方臥仏。言われないと気づかないが、向こうの山肌に彫られている。臥仏は重慶大足石刻の模倣で、本物は32mだが、模倣後全長170mと5倍以上もでかくなった。なんだかすごい!


↑十八羅漢洞。ちょっとインドっぽい感じ。


↑東方佛都は1994年に造られた観光地で、敷地内には、国内外の仏像3千体もの“模造”があるそうだ。
そして、いよいよ“地宮”、地下宮殿だ。


↑地下宮殿の入り口。


↑おーーっ! ここはどこ? 巨大な足に向かって進むと…


↑超巨大な仏像が! とってもオリエント。


↑エジプトか? トルコか? それともゲームの世界かなぁ…。


↑地下宮殿の出口にはもうひとつの巨大仏像が。上から見下ろすこともできる。


↑この山には石窟がたくさんある。


↑僕は逆に進んだが、ここから登るのが正しい入山ルート。この寺自体が偽物なので、正しいもなにもないけどさ。
地下宮殿は、確かに見ごたえがあった。巨大空間が好きな僕にとって、週末に日帰りでちょこっと行ってくるだけの価値はあったようにも思う。ただ、ふるえるような感動には至らない。偽物はやっぱり偽物でしかないってことだ。
なんだか、ここ、罰当たりな観光地かもしれないな。
<東方佛都 旅行情報 2022.7>1元=20円計算
■[成都→楽山]高速鉄道:成都東站→楽山站 二等54元(1,080円)、所要52分。
■[楽山站→東方佛都]バス:楽山駅そばの「公交总站(始発)」からK1路(観光路線)で約40分、2元。601路または302路も利用できる。楽山市内のバスは支付宝(Alipay)が使える([出行]→[公交][乐山电子公交卡])。
■東方佛都(东方佛都dōngfāng-fodōu)
開放時間08:00-18:00
門票:80元(1,600円)
隣接する楽山大仏(世界遺産)とは別料金なので注意。
2022年06月30日
これでいいのか!? 古藺鎮。
古藺の巨大洞窟4●古藺→瀘州→成都
大黒洞から戻ったあと、旧市街へ行ってみた。数ヶ月前にネットで見た写真では、昔ながらの街並みが続いていた。百度MAPのストリートビューでもちゃんと確かめたんだ。でも、僕が歩きたかったその昔ながらの通りはほとんど破壊され、つまらない通りに造り替えられていた。

↑新しくなったばかりの旧市街。嘘っぽい昔風の建物もある。
それでもその先にはまだ少しだけ残っていた。

↑たぶんこれももうすぐなくなるんだろうな。
翌朝のホテルの朝食は米線(ライスヌードル)にした。中国南方では朝食によく米線を食べるんだ。あっさりした味でおいしい。8時にチェックアウトして、瀘州行きの長距離バスに乗った。今回やって来た古藺も含め、瀘州はあちこちで、古い街を壊して新しく造り替えようとしていた。のどかだった田舎町に、高層マンションが不自然に建ち並び、そしてそこには空きが目立つ。
瀘州発成都東行きの高速鉄道は、連休が昨日で終わったせいか、ところどころ空席だ。珍しく全て対面式の座席になっていて、ゆったりしている。でも、すぐそばの三人が貧乏ゆすりを始め、それも三人同時にゆすっているから、ちょっと怖い。さらにすぐ向かいの人は咳をしまくりで、コロナじゃないだろうけど、これもなんだかちょっと心配だ。早く成都に着かないかなあ。

↑終点、成都東駅。
四川省って、中国って、この先どうなっちゃうんだろう……。なんて思ってしまったが、今回訪れた、全く雰囲気の違うふたつの巨大洞窟は、おすすめである。
<古藺→成都 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[古藺→瀘州] 長距離バス:古藺西区客運站→瀘州客運中心站 51元(1,020円)、所要約2時間。
■[瀘州→成都] 高速鉄道:瀘州站→成都東站 二等142元(2,840円)、所要1時間48分。
大黒洞から戻ったあと、旧市街へ行ってみた。数ヶ月前にネットで見た写真では、昔ながらの街並みが続いていた。百度MAPのストリートビューでもちゃんと確かめたんだ。でも、僕が歩きたかったその昔ながらの通りはほとんど破壊され、つまらない通りに造り替えられていた。


↑新しくなったばかりの旧市街。嘘っぽい昔風の建物もある。
それでもその先にはまだ少しだけ残っていた。


↑たぶんこれももうすぐなくなるんだろうな。
翌朝のホテルの朝食は米線(ライスヌードル)にした。中国南方では朝食によく米線を食べるんだ。あっさりした味でおいしい。8時にチェックアウトして、瀘州行きの長距離バスに乗った。今回やって来た古藺も含め、瀘州はあちこちで、古い街を壊して新しく造り替えようとしていた。のどかだった田舎町に、高層マンションが不自然に建ち並び、そしてそこには空きが目立つ。
瀘州発成都東行きの高速鉄道は、連休が昨日で終わったせいか、ところどころ空席だ。珍しく全て対面式の座席になっていて、ゆったりしている。でも、すぐそばの三人が貧乏ゆすりを始め、それも三人同時にゆすっているから、ちょっと怖い。さらにすぐ向かいの人は咳をしまくりで、コロナじゃないだろうけど、これもなんだかちょっと心配だ。早く成都に着かないかなあ。


↑終点、成都東駅。
四川省って、中国って、この先どうなっちゃうんだろう……。なんて思ってしまったが、今回訪れた、全く雰囲気の違うふたつの巨大洞窟は、おすすめである。
<古藺→成都 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[古藺→瀘州] 長距離バス:古藺西区客運站→瀘州客運中心站 51元(1,020円)、所要約2時間。
■[瀘州→成都] 高速鉄道:瀘州站→成都東站 二等142元(2,840円)、所要1時間48分。
2022年06月29日
黒い話に満ちた巨大洞窟、大黒洞。
古藺の巨大洞窟3●大黒洞景区(古藺県箭竹苗族鄉)
ホテルの朝食をしっかり食べて、8時に出かけた。今日はもうひとつの洞窟、「大黒洞」へ行ってみる。大黒洞のある箭竹苗族鄉はミャオ族の暮らす少数民族郷で、県城から西へ20キロほどのところにある。公交バスが走っているので交通の便はいい。僕はホテルの前のバス停からそれに乗った。見た目は成都の公交バスとたいしてかわりないが、ここの車内にはポップスが流れていて、ちょっといい感じだ。

↑バスの終点、景区のチケット売り場から洞窟入口へはちょっと距離があるので電動カートに乗ったほうがいい。
この洞窟はとても大きくて、現在明らかになっているのはほんの一部分、5キロほどだけだそうだ。この穴は、貴州省や雲南省まで続いているというが、全容はまだ解明されていない。

↑驚いたことに、中は遊園地になっていた。まさかこんな風に開発されているなんてな。

↑手の形をしたお立ち台(?)の下には、地底へ続く巨大な穴が!
この巨大で、迷路のように複雑な洞窟内には、かつて盗賊一族が1000人以上も隠れ住んでいたらしく、集会所だとか儀式場だとか寝床跡などが残されている。まるでSF映画の世界だよ。

↑わかりにくいが、左の写真が集会所、右は盗賊の寝床跡。

↑ちょっと不思議な「時空隧道(時空トンネル)」と書かれた場所。岩陰にはWi-Fiルータらしきものが…。

↑中はとても立体的で、上ったり下りたりする。
巨大空間ではミャオ族のショーも行われている。せっかくだからと思い、寒い洞窟内でわざわざ1時間も待ったのに、演出が安っぽい上に、歌も下手すぎて、びっくりした。

↑表演は1日2回、12:30と15:30。見なくてもいいかも…。
なんじゃこれ!と思いながらも、洞窟内に4時間もいた。長くいるとなんだか地底人間にでもなったような気分だ。外の世界がとても明るかった。
ここはなんでもありの、巨大洞窟内ミャオ族テーマパークってところかな。わけのわからない変なもの好きにはおすすめだ。ちなみにどうして「大黒洞」と呼ばれているかというと、盗賊だとか暴動組織だとか、昔から黒い話に満ちているからだそうだ。
<古藺gulin 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[古藺鎮→大黒洞dahei-dong]公交バス[古藺箭竹線] 7元(140円)、所要約1時間。30分に1本ほど運行。終点が大黒洞景区。
■大黒洞風景区
開放時間 8:30-17:00
門票37元(740円)、洞窟入り口までの電動カート片道10元(結構遠い)。
■泊まった宿(古藺鎮):古蔺兰都大酒店(2泊目)
ホテルの朝食をしっかり食べて、8時に出かけた。今日はもうひとつの洞窟、「大黒洞」へ行ってみる。大黒洞のある箭竹苗族鄉はミャオ族の暮らす少数民族郷で、県城から西へ20キロほどのところにある。公交バスが走っているので交通の便はいい。僕はホテルの前のバス停からそれに乗った。見た目は成都の公交バスとたいしてかわりないが、ここの車内にはポップスが流れていて、ちょっといい感じだ。


↑バスの終点、景区のチケット売り場から洞窟入口へはちょっと距離があるので電動カートに乗ったほうがいい。
この洞窟はとても大きくて、現在明らかになっているのはほんの一部分、5キロほどだけだそうだ。この穴は、貴州省や雲南省まで続いているというが、全容はまだ解明されていない。


↑驚いたことに、中は遊園地になっていた。まさかこんな風に開発されているなんてな。


↑手の形をしたお立ち台(?)の下には、地底へ続く巨大な穴が!
この巨大で、迷路のように複雑な洞窟内には、かつて盗賊一族が1000人以上も隠れ住んでいたらしく、集会所だとか儀式場だとか寝床跡などが残されている。まるでSF映画の世界だよ。


↑わかりにくいが、左の写真が集会所、右は盗賊の寝床跡。


↑ちょっと不思議な「時空隧道(時空トンネル)」と書かれた場所。岩陰にはWi-Fiルータらしきものが…。


↑中はとても立体的で、上ったり下りたりする。
巨大空間ではミャオ族のショーも行われている。せっかくだからと思い、寒い洞窟内でわざわざ1時間も待ったのに、演出が安っぽい上に、歌も下手すぎて、びっくりした。


↑表演は1日2回、12:30と15:30。見なくてもいいかも…。
なんじゃこれ!と思いながらも、洞窟内に4時間もいた。長くいるとなんだか地底人間にでもなったような気分だ。外の世界がとても明るかった。
ここはなんでもありの、巨大洞窟内ミャオ族テーマパークってところかな。わけのわからない変なもの好きにはおすすめだ。ちなみにどうして「大黒洞」と呼ばれているかというと、盗賊だとか暴動組織だとか、昔から黒い話に満ちているからだそうだ。
<古藺gulin 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[古藺鎮→大黒洞dahei-dong]公交バス[古藺箭竹線] 7元(140円)、所要約1時間。30分に1本ほど運行。終点が大黒洞景区。
■大黒洞風景区
開放時間 8:30-17:00
門票37元(740円)、洞窟入り口までの電動カート片道10元(結構遠い)。
■泊まった宿(古藺鎮):古蔺兰都大酒店(2泊目)
2022年06月28日
青龍の出入り口、古郎洞。
古藺の巨大洞窟2●太平鎮→古郎洞(古藺県李家寨村)
宿に荷物をあずけて古郎洞へ向かった。宿の主人がバイタクを探して、「ゆっくり安全運転で頼むよ」と言ってくれたんだが、80キロ近くでぶっ飛ばす。バイクの後ろにまたがるのは久しぶりで、曲がりくねった道をこんなに飛ばされるとちょっとびびるな。バイタクのおじさんは古郎洞のある村の人で、走りながら景色のすばらしさを説明してくれる。でも、方言がきつすぎて実は何を言っているのかよくはわからない。僕の受け答えがちょっと変だったんだろう、彼は最後に「あんた、どこの人?」と聞かれた。外国人だと答えると、「どおりで…」みたいなことを言って、笑って去っていった。
飛ばしてくれたおかげで、営業開始の9時前に到着し、今日の1番乗りである。電動カートの人には「こんなに早く来ちゃったのか!」と言われた。9時からって書いてあるんだから、9時に来たっていいじゃないか。洞窟の入口では数人の係員が雑談していて、僕が行くと「客が来たぞ!」と一斉に持ち場へ移動していった。誰もいない朝の洞窟内は、涼しいというより、寒い。ホットコーヒーを持ってきておいてよかった。

↑古郎洞は山の奥のほうにある。
恐竜時代の白亜紀に形成された古郎洞は、もとは「青龍洞」と呼ばれていて、青龍の出入り口だったんだそうだ。昔、ここに暮らす人たちは何かあると洞窟に入り、青龍に願い事を伝えたという。

↑ライトアップはブルーが基調でいい感じだ。

↑全長6.6kmの内、2.5km分が観光開発されている。

↑洞内には民族音楽が響き渡り、雰囲気を盛り上げる。

↑写真ではわかりにくいが、結構スケールの大きい洞窟で、天井はかなり高い。
今まで、中国の洞窟をたくさん見てきたけれど、そのほとんどはライトアップ過剰で、ケバい色使いだった。でもここのは割と洗練されていて、いい感じだ。ここは間違いなく、四川省の穴場スポットだな。
まだ10時半だというのに洞窟の外へ出ると、とても蒸し暑かった。町からの客が来始めた。もしかしたらこれからの時間はにぎやかな、うるさい洞窟に変わるのかもしれない。朝の神秘的な洞窟を堪能した僕は、大平鎮に戻ろう。
預けた荷物を受け取って、県城、古藺鎮へ戻った。今日は外国人受け入れのホテルを予約してあるんだが、フロントスタッフは外国人の手続きをするのが初めてで、上司に連絡したり、派出所に電話したりと、かなり時間がかかる。端午節の連休中で、派出所の外国人担当者は休みだそうだ。申し訳なさそうにする彼女は、とりあえず部屋のカードキーを渡してくれて、派出所への登録はまたあとでするってことになった。その後二日間パスポートを見せてくれと言われることはなかったので、うやむやにしちゃったのかもしれない。まあ、そんなことは僕にはどうでもいいことだ。
部屋でちょっと休んだあと、近所の病院へ行った。夕方にPCR検査陰性証明の有効期限が切れるんだ。いつまた提示を求められるかわからないので、念のため検査をしておく。この県城での検査は、並ぶこともなく、スタッフは親切だし、さらに費用はたったの3.5元(70円)で驚いた。その上、3時間後には携帯のAPP上に陰性証明が表示された。成都の大病院のスタッフよりずっとちゃんとしてるじゃないか。
<太平鎮→古郎洞 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[太平鎮→古郎洞gulang-dong]バイタク40元(800円)、約18キロ、所要約30分。
■[古郎洞→太平鎮]公交バス5元(100円)、所要40分。この公交バスは古郎洞-(太平鎮経由)-古藺西区客運站の間を走っているが朝2本と午後1本の計3本しかない。午後1時に古郎洞チケット売り場前を出発。朝便の時刻は不明。
■[太平鎮→古藺鎮]公交バス7元(140円)、所要約1時間。太平⇔古藺間のバスは割とたくさん走っている。
★古藺鎮から直接行く場合は、1に3本の公交バス以外に、客運站から大村/東新方向行きの長距離バスに乗り、古郎洞手前の「李家寨」で下車後徒歩10分という行き方もあるようだ。
■古郎洞景区
開放時間 9:00-18:00
門票60元(1,200円)、電動カート片道10元(距離1.5キロ)。洞窟はのんびり見て回って1時間半。
■泊まった宿(古藺鎮):古蔺兰都大酒店
豪華標間(T)中華朝食付き176元(3,520円)。新市街にある三ツ星ホテル。横にスーパーがあって便利。外国人受け入れホテルだけれど外国人が泊まることなどほとんどないらしくチェックイン時の登録は慣れていない。

↑部屋は快適。連休なのに朝食付きでこの値段なら文句なしだ。
宿に荷物をあずけて古郎洞へ向かった。宿の主人がバイタクを探して、「ゆっくり安全運転で頼むよ」と言ってくれたんだが、80キロ近くでぶっ飛ばす。バイクの後ろにまたがるのは久しぶりで、曲がりくねった道をこんなに飛ばされるとちょっとびびるな。バイタクのおじさんは古郎洞のある村の人で、走りながら景色のすばらしさを説明してくれる。でも、方言がきつすぎて実は何を言っているのかよくはわからない。僕の受け答えがちょっと変だったんだろう、彼は最後に「あんた、どこの人?」と聞かれた。外国人だと答えると、「どおりで…」みたいなことを言って、笑って去っていった。
飛ばしてくれたおかげで、営業開始の9時前に到着し、今日の1番乗りである。電動カートの人には「こんなに早く来ちゃったのか!」と言われた。9時からって書いてあるんだから、9時に来たっていいじゃないか。洞窟の入口では数人の係員が雑談していて、僕が行くと「客が来たぞ!」と一斉に持ち場へ移動していった。誰もいない朝の洞窟内は、涼しいというより、寒い。ホットコーヒーを持ってきておいてよかった。


↑古郎洞は山の奥のほうにある。
恐竜時代の白亜紀に形成された古郎洞は、もとは「青龍洞」と呼ばれていて、青龍の出入り口だったんだそうだ。昔、ここに暮らす人たちは何かあると洞窟に入り、青龍に願い事を伝えたという。


↑ライトアップはブルーが基調でいい感じだ。


↑全長6.6kmの内、2.5km分が観光開発されている。


↑洞内には民族音楽が響き渡り、雰囲気を盛り上げる。


↑写真ではわかりにくいが、結構スケールの大きい洞窟で、天井はかなり高い。
今まで、中国の洞窟をたくさん見てきたけれど、そのほとんどはライトアップ過剰で、ケバい色使いだった。でもここのは割と洗練されていて、いい感じだ。ここは間違いなく、四川省の穴場スポットだな。
まだ10時半だというのに洞窟の外へ出ると、とても蒸し暑かった。町からの客が来始めた。もしかしたらこれからの時間はにぎやかな、うるさい洞窟に変わるのかもしれない。朝の神秘的な洞窟を堪能した僕は、大平鎮に戻ろう。
預けた荷物を受け取って、県城、古藺鎮へ戻った。今日は外国人受け入れのホテルを予約してあるんだが、フロントスタッフは外国人の手続きをするのが初めてで、上司に連絡したり、派出所に電話したりと、かなり時間がかかる。端午節の連休中で、派出所の外国人担当者は休みだそうだ。申し訳なさそうにする彼女は、とりあえず部屋のカードキーを渡してくれて、派出所への登録はまたあとでするってことになった。その後二日間パスポートを見せてくれと言われることはなかったので、うやむやにしちゃったのかもしれない。まあ、そんなことは僕にはどうでもいいことだ。
部屋でちょっと休んだあと、近所の病院へ行った。夕方にPCR検査陰性証明の有効期限が切れるんだ。いつまた提示を求められるかわからないので、念のため検査をしておく。この県城での検査は、並ぶこともなく、スタッフは親切だし、さらに費用はたったの3.5元(70円)で驚いた。その上、3時間後には携帯のAPP上に陰性証明が表示された。成都の大病院のスタッフよりずっとちゃんとしてるじゃないか。
<太平鎮→古郎洞 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[太平鎮→古郎洞gulang-dong]バイタク40元(800円)、約18キロ、所要約30分。
■[古郎洞→太平鎮]公交バス5元(100円)、所要40分。この公交バスは古郎洞-(太平鎮経由)-古藺西区客運站の間を走っているが朝2本と午後1本の計3本しかない。午後1時に古郎洞チケット売り場前を出発。朝便の時刻は不明。
■[太平鎮→古藺鎮]公交バス7元(140円)、所要約1時間。太平⇔古藺間のバスは割とたくさん走っている。
★古藺鎮から直接行く場合は、1に3本の公交バス以外に、客運站から大村/東新方向行きの長距離バスに乗り、古郎洞手前の「李家寨」で下車後徒歩10分という行き方もあるようだ。
■古郎洞景区
開放時間 9:00-18:00
門票60元(1,200円)、電動カート片道10元(距離1.5キロ)。洞窟はのんびり見て回って1時間半。
■泊まった宿(古藺鎮):古蔺兰都大酒店
豪華標間(T)中華朝食付き176元(3,520円)。新市街にある三ツ星ホテル。横にスーパーがあって便利。外国人受け入れホテルだけれど外国人が泊まることなどほとんどないらしくチェックイン時の登録は慣れていない。


↑部屋は快適。連休なのに朝食付きでこの値段なら文句なしだ。
2022年06月27日
貴州との省堺、太平古鎮。
古藺の巨大洞窟1●成都→太平鎮(四川省瀘州市古藺県太平鎮)
端午節の連休を利用して、古藺(gulin グーリン)というところへ洞窟を見に行くことにした。そこは四川省、貴州省、雲南省が交わるエリアにあって、ミャオ族などの少数民族も多く暮らしている。高速鉄道で瀘州(泸州)まで行き、長距離バスに乗り換えた。さらに古藺県の県城・古藺鎮で太平鎮行きのバスに乗った。目的地の古郎洞は結構辺ぴなところにあるので、少し手前の太平鎮で一泊することにする。朝7時に成都のうちを出て、太平鎮に着いたのは午後3時半。ネット上では外国人受け入れの宿はみつからなくて、通りの安宿で直接聞いてみると大丈夫だった。ただ、ここに外国人が来ることは滅多にないらしく、派出所の警官たちが入れ替わり2回も確認に来た。健康コード、行程カード、コロナ陰性証明、入国スタンプなどいろいろ見せなければならない。四川省内は感染がほぼなく、省内移動では陰性証明は不要と発表されたが、それはあくまでも省政府の発表であって、市や鎮など地方政府には独自のルールも存在する。外国人には特に厳しいから、僕は念のため成都でPCR検査を受けておいた。警官たちの質問に答えたあと、やっと散歩に出かけられる。

↑部屋の窓からの眺め。
ここで一泊するのは、大平古鎮をちょっと見てみようと思ったからだ。

↑大平古鎮。赤い川の向こうは貴州省だ。かつては商人の町として栄えていたという。

↑この古鎮はとても立体感がある。

↑あまり開発されてなく、雰囲気がいい。

↑人が暮らしてる建物もあれば、廃墟のようなところもある。
この古鎮は紅軍長征の重要地点だったようで、愛国主義教育基地にもなっている。紅軍駐屯地跡や、革命の歴史を展示した四渡赤水記念館といったものもあるが、僕は全く興味がないので、「赤い聖地」関連の場所は省略し、商人の町としての大平古鎮を見て回った。思ったより味のある古鎮だった。
10分ほど歩けば終わってしまう通りの中心には、PCR検査のテントがあったので、外国人もできるかと聞いてみると、だめだった。そして「こんな時に旅行に来るなんて勇気あるわね」と言われた。僕は「勇気」という言葉がぴんとこなかった。ここのどこに感染者がいるというんだろう。辺鄙な田舎町だとはいえ、このインターネットの時代に、しかも医療に関わるレベルの人間が、まさか何も知らないのだろうか…。
泸州luzhōu
<成都→古藺gulin 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[成都→瀘州(泸州)luzhou]高速鉄道:成都東站→瀘州站 二等142元(2,840円)、所要1時間45分。
■[瀘州→古藺]バス:瀘州客運中心站→古藺東区客運站63元(1,260円)、所要2時間強。
■[古藺→太平鎮]バス:古藺東区客運站→太平鎮10元(200円)、所要50分。僕はたまたま停まっていた二郎行きの長距離バスに乗ったが“公交”も走っている。
■太平古鎮
門票:無料,開放時間24時間(資料館などは昼間のみ)
■泊まった宿(太平鎮):山水商務賓館
大床間(W) 100元(2,000円)。エアコン、パソコンあり。太平古鎮の近くにあって便利。太平鎮には民宿のような宿しかない。

↑この細い通路(★)が宿の入り口。受付は奥の床屋の中にある。オーナーはちょっといかつい風貌だがとても親切。
端午節の連休を利用して、古藺(gulin グーリン)というところへ洞窟を見に行くことにした。そこは四川省、貴州省、雲南省が交わるエリアにあって、ミャオ族などの少数民族も多く暮らしている。高速鉄道で瀘州(泸州)まで行き、長距離バスに乗り換えた。さらに古藺県の県城・古藺鎮で太平鎮行きのバスに乗った。目的地の古郎洞は結構辺ぴなところにあるので、少し手前の太平鎮で一泊することにする。朝7時に成都のうちを出て、太平鎮に着いたのは午後3時半。ネット上では外国人受け入れの宿はみつからなくて、通りの安宿で直接聞いてみると大丈夫だった。ただ、ここに外国人が来ることは滅多にないらしく、派出所の警官たちが入れ替わり2回も確認に来た。健康コード、行程カード、コロナ陰性証明、入国スタンプなどいろいろ見せなければならない。四川省内は感染がほぼなく、省内移動では陰性証明は不要と発表されたが、それはあくまでも省政府の発表であって、市や鎮など地方政府には独自のルールも存在する。外国人には特に厳しいから、僕は念のため成都でPCR検査を受けておいた。警官たちの質問に答えたあと、やっと散歩に出かけられる。


↑部屋の窓からの眺め。
ここで一泊するのは、大平古鎮をちょっと見てみようと思ったからだ。


↑大平古鎮。赤い川の向こうは貴州省だ。かつては商人の町として栄えていたという。


↑この古鎮はとても立体感がある。


↑あまり開発されてなく、雰囲気がいい。


↑人が暮らしてる建物もあれば、廃墟のようなところもある。
この古鎮は紅軍長征の重要地点だったようで、愛国主義教育基地にもなっている。紅軍駐屯地跡や、革命の歴史を展示した四渡赤水記念館といったものもあるが、僕は全く興味がないので、「赤い聖地」関連の場所は省略し、商人の町としての大平古鎮を見て回った。思ったより味のある古鎮だった。
10分ほど歩けば終わってしまう通りの中心には、PCR検査のテントがあったので、外国人もできるかと聞いてみると、だめだった。そして「こんな時に旅行に来るなんて勇気あるわね」と言われた。僕は「勇気」という言葉がぴんとこなかった。ここのどこに感染者がいるというんだろう。辺鄙な田舎町だとはいえ、このインターネットの時代に、しかも医療に関わるレベルの人間が、まさか何も知らないのだろうか…。
泸州luzhōu
<成都→古藺gulin 旅行情報 2022.6(端午節連休)>1元=20円計算
■[成都→瀘州(泸州)luzhou]高速鉄道:成都東站→瀘州站 二等142元(2,840円)、所要1時間45分。
■[瀘州→古藺]バス:瀘州客運中心站→古藺東区客運站63元(1,260円)、所要2時間強。
■[古藺→太平鎮]バス:古藺東区客運站→太平鎮10元(200円)、所要50分。僕はたまたま停まっていた二郎行きの長距離バスに乗ったが“公交”も走っている。
■太平古鎮
門票:無料,開放時間24時間(資料館などは昼間のみ)
■泊まった宿(太平鎮):山水商務賓館
大床間(W) 100元(2,000円)。エアコン、パソコンあり。太平古鎮の近くにあって便利。太平鎮には民宿のような宿しかない。


↑この細い通路(★)が宿の入り口。受付は奥の床屋の中にある。オーナーはちょっといかつい風貌だがとても親切。
2022年05月16日
奇観、竇圌山。
二泊三日で綿陽へ5●竇圌山風景区(江油市武都鎮)
竇圌山の寺、雲岩寺は森の中を1キロほど歩いた先にあった。僕がここへ来たのは、愛国教育を受けるためではなく、雲岩寺の特異な景色を見るためだ。

↑雲岩寺。後ろにそびえる岩山には鉄の鎖が渡され、その上で毎日おじいさんが表演をしている。

↑実は、山門の前には祝福大道という変なものが作られている。そこには仙境っぽく人工の霧が立ち込め、みんなが太鼓やドラを叩きまくっている。

↑境内の池にも人工の霧。いくらなんでも演出しすぎだろ。まあ、気化熱で涼しくなるという利点はあるが…。
後ろの三つの岩山のひとつには階段の道があり、登ることができる。ほかの二つは鉄の鎖で繋がっているだけだ。

↑登り道の途中に横たわる涅槃像。

↑山頂。向こう側には二本の鉄の鎖が渡され、それが移動用の橋。おじいさんの表演はこの上で行われる。

↑ビューポイントからの眺めと、真下からの眺め。この絶壁は100m以上あるらしい。
買ったチケットには往復のリフト代が含まれているけれど、乗り場まで戻るのは遠いし、絶壁の道もないというので、歩いて下山することにした。

↑森の中の階段を下りていくと、最後にまっすぐ伸びるものすごい階段が現れた。

↑「八百梯」という八百段もある修行の階段だ。この三枚の階段の写真は同じ場所ではなく、この三つが門を挟んで連続している。

↑僕はよく考えずにリフトで登ったが、ここから入山するのが、正しいルートだった。
下山した最後の門の向こうに青色の戦闘機が見えたが、この光景に違和感を感じる人はどのくらいいるだろう。僕はポタラ宮の向かいの広場にも戦闘機が飾ってあったのを思い出した。
駐車場に停まっていたバスに乗って江油市内に戻った。列車の時間にはまだ早い。そういえば昨日ぶらついた繁華街にたこ焼きの屋台があったな。たこ焼きは、コロナ感染が始まる少し前に大阪で食べたきりだ。こっちのたこ焼きはちょっと違うのはわかっているけれど、食べたくなってシェア自転車に乗った。

↑江油の思ったよりはおいしいたこ焼きと、戻ってきた成都東駅。コロナの防疫対策で省内の旅客と省外からの旅客は出口の通路が違っている。
<江油→成都 旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■高速鉄道:江油站→成都東站 二等61元(1,220円)、所要約1時間。
※大型連休でもし高鉄の席が取れなかったら、江油客運中心站から成都昭覚寺行きのバスもある。60元、所要約2時間半。
たった二泊三日で近場だったけれど、久しぶりに旅行を楽しめた。四川省の外、そして国外へ気軽に行ける日が、早く戻ってくるといいな。
竇圌山の寺、雲岩寺は森の中を1キロほど歩いた先にあった。僕がここへ来たのは、愛国教育を受けるためではなく、雲岩寺の特異な景色を見るためだ。


↑雲岩寺。後ろにそびえる岩山には鉄の鎖が渡され、その上で毎日おじいさんが表演をしている。


↑実は、山門の前には祝福大道という変なものが作られている。そこには仙境っぽく人工の霧が立ち込め、みんなが太鼓やドラを叩きまくっている。


↑境内の池にも人工の霧。いくらなんでも演出しすぎだろ。まあ、気化熱で涼しくなるという利点はあるが…。
後ろの三つの岩山のひとつには階段の道があり、登ることができる。ほかの二つは鉄の鎖で繋がっているだけだ。


↑登り道の途中に横たわる涅槃像。


↑山頂。向こう側には二本の鉄の鎖が渡され、それが移動用の橋。おじいさんの表演はこの上で行われる。


↑ビューポイントからの眺めと、真下からの眺め。この絶壁は100m以上あるらしい。
買ったチケットには往復のリフト代が含まれているけれど、乗り場まで戻るのは遠いし、絶壁の道もないというので、歩いて下山することにした。


↑森の中の階段を下りていくと、最後にまっすぐ伸びるものすごい階段が現れた。


↑「八百梯」という八百段もある修行の階段だ。この三枚の階段の写真は同じ場所ではなく、この三つが門を挟んで連続している。


↑僕はよく考えずにリフトで登ったが、ここから入山するのが、正しいルートだった。
下山した最後の門の向こうに青色の戦闘機が見えたが、この光景に違和感を感じる人はどのくらいいるだろう。僕はポタラ宮の向かいの広場にも戦闘機が飾ってあったのを思い出した。
駐車場に停まっていたバスに乗って江油市内に戻った。列車の時間にはまだ早い。そういえば昨日ぶらついた繁華街にたこ焼きの屋台があったな。たこ焼きは、コロナ感染が始まる少し前に大阪で食べたきりだ。こっちのたこ焼きはちょっと違うのはわかっているけれど、食べたくなってシェア自転車に乗った。


↑江油の思ったよりはおいしいたこ焼きと、戻ってきた成都東駅。コロナの防疫対策で省内の旅客と省外からの旅客は出口の通路が違っている。
<江油→成都 旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■高速鉄道:江油站→成都東站 二等61元(1,220円)、所要約1時間。
※大型連休でもし高鉄の席が取れなかったら、江油客運中心站から成都昭覚寺行きのバスもある。60元、所要約2時間半。
たった二泊三日で近場だったけれど、久しぶりに旅行を楽しめた。四川省の外、そして国外へ気軽に行ける日が、早く戻ってくるといいな。
2022年05月15日
愛国主義教育基地、竇圌山。
二泊三日で綿陽へ4●竇圌山風景区(江油市武都鎮)
ホテルの中華式朝食を食べたあと、フロントに荷物をあずけて8時過ぎに出発した。今日の目的地、竇圌山(doutuan-shān)は江油市街から北へ約15キロほどのところにある。この地名の漢字は今まで見たこともなくて読み方をすぐ忘れてしまうから、ピンイン(中国語の発音表記)をメモに書いてポケットに入れておいた。客運中心(バスターミナル)の入り口に「竇圌山」と書かれたカウンターがあったので聞いてみると、行きの車代と景区チケットのセット券を売っていた。すばらしい。僕は即それを買った。ここで買うと、パスポートだとか陰性証明だとかいろんなものの書類提示が省略された。乗り場の改札は通らず、カウンターの人が呼んだおじさんが、スタッフ用通路を通って、「武都」行きのバスまで案内してくれた。武都鎮は竇圌山があるところで、そこでバスを乗り換える。武都站に着くと、運転手が向こうに立っている男性を指差して、「あの人について行って」というので言われるままについていくと、竇圌山行きのバスがあった。なんだかよくわからないシステムではあるが、中国の田舎町では時々ある。
すでにチケットを持っている僕は、景区の入り口でそれをちらっと見せただけで何のチェックもなく入ることができた。すぐ見せられるように陰性証明書もちゃんと用意しておいたのに、見せろとも言われず、ケータイの健康コードすら要求されなかった。昨日わざわざ2回も病院に行ったのはなんだったんだろう。
そして、景区に入って目に飛び込んできたのは、装甲車とか戦闘車だった。間違ったところに来ちゃったのかなと思った。どうやらここは愛国主義教育基地でもあるようで、この労働節の5連休は「愛国主義教育及び国防装備展」という軍のイベントが行われていた。チケット売り場からリフト乗り場へ続く1キロほどの坂道は、別料金を払えば装甲車や戦闘車に乗ることができる。電動カートのようなものなら乗るけれど、戦闘車はちょっとなぁ……。

↑景区入り口。上のほうに見えるのが竇圌山。戦闘車は結構人気があって乗り場には列ができていた。

↑これに乗ってもいいし、歩いてもいい。張られた横断幕には「国防教育を強化し、民族精神を奮い立たせよう」と書かれている。うーん…。
坂道をてくてく歩いて上った先の広場には、戦車や戦闘機が展示され、子供たちが機関銃やバズーカ砲を体験するコーナーもあった。もちろん煙と爆音だけの練習用空砲だけれど、これって、どうなんだろうな。

↑軍人さんが子供にバズーカ砲の撃ち方を教えている。すごい音の後、煙とともに火薬の匂いが漂う。

↑戦闘機に、戦車に、戦闘用ヘリも展示されている。
ロープウェイを降りた先には、戦闘訓練体験用の塹壕が掘られ、戦闘服に着替えた子どもが遊んでいた。サバイバルゲームではなさそうだ。壕のあちこちに「国防教育」と書かれた旗がたくさん立っている。

↑ここのリフトは怖くない。そして塹壕体験コーナー。戦闘服やメットは借りられる。
ロープウェイに乗る前も歩かされたが、降りてからもまた結構歩かなければならない。これも国防教育の一環か!?
五月になったばかりの成都平野はもうすでに夏で、昼間の気温は30度を超すこともある。見上げると高くまで木が茂り、蝉の声や鳥の鳴き声がほどよく聞こえて、気持ちいい。

↑雲岩寺へ続く森の道。

↑途中の遇仙橋。この山には仙人がいたらしい。橋の下から時折吹き出す人工の霧は、きれいだけれど、いけないな。
<江油→竇圌山doutuan-shan旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■[江油→竇圌山] 客運中心站の入り口で竇圌山風景区のチケット(行きのバス代込み)を買った。110元(2,200円)チケットにはリフト往復が含まれている。昨日の午後は入り口にこんなカウンターはなかったので、朝か午前中だけ売っているんだと思う。
★バスのみの場合:客運中心站→武都客運站7元(約140円)、市内中心部をぐるっと一周してからのルートで所要約1時間。武都客運站→圌山(竇圌山風景区)10元(200円)所要約30分。※片道バス代込みのチケットを買っても同じバスに乗って武都で乗り換え。運転手や武都客運站の人が誘導してくれる。
[竇圌山→江油] 景区入口の駐車場に武都市外経由江油行きのバスが止まっていた(乗り換えなし)。席がほぼ埋まるまで待ってから出発。最終バスは午後5時半。15元(300円)、所要40分。運転手に言えばルート上の好きな所で降ろしてくれる。終点はたぶん客運中心站だが、その前に市中心エリアをぐるっと回るので、僕は江油国際大酒店のすぐ近くで降ろしてもらった。
■竇圌山風景区
開放時間 8:00〜18:00
門票:67元(1,340円)。リフト往復50元/片道35元。※江油客運中心站で買うのがお得で便利、パスポートも何も見せなくていいのでコロナ禍の今、外国人には特に便利。
観光に必要な時間:登りはリフト、下山は徒歩の場合、5時間ほど。登りも徒歩の場合はプラス1〜2時間(若さと体力次第)。
[鉄索飛渡表演]
平日11:30/13:30/15:30
週末と祝祭日10:30/11:30/13:30/14:30/15:30/16:30
ホテルの中華式朝食を食べたあと、フロントに荷物をあずけて8時過ぎに出発した。今日の目的地、竇圌山(doutuan-shān)は江油市街から北へ約15キロほどのところにある。この地名の漢字は今まで見たこともなくて読み方をすぐ忘れてしまうから、ピンイン(中国語の発音表記)をメモに書いてポケットに入れておいた。客運中心(バスターミナル)の入り口に「竇圌山」と書かれたカウンターがあったので聞いてみると、行きの車代と景区チケットのセット券を売っていた。すばらしい。僕は即それを買った。ここで買うと、パスポートだとか陰性証明だとかいろんなものの書類提示が省略された。乗り場の改札は通らず、カウンターの人が呼んだおじさんが、スタッフ用通路を通って、「武都」行きのバスまで案内してくれた。武都鎮は竇圌山があるところで、そこでバスを乗り換える。武都站に着くと、運転手が向こうに立っている男性を指差して、「あの人について行って」というので言われるままについていくと、竇圌山行きのバスがあった。なんだかよくわからないシステムではあるが、中国の田舎町では時々ある。
すでにチケットを持っている僕は、景区の入り口でそれをちらっと見せただけで何のチェックもなく入ることができた。すぐ見せられるように陰性証明書もちゃんと用意しておいたのに、見せろとも言われず、ケータイの健康コードすら要求されなかった。昨日わざわざ2回も病院に行ったのはなんだったんだろう。
そして、景区に入って目に飛び込んできたのは、装甲車とか戦闘車だった。間違ったところに来ちゃったのかなと思った。どうやらここは愛国主義教育基地でもあるようで、この労働節の5連休は「愛国主義教育及び国防装備展」という軍のイベントが行われていた。チケット売り場からリフト乗り場へ続く1キロほどの坂道は、別料金を払えば装甲車や戦闘車に乗ることができる。電動カートのようなものなら乗るけれど、戦闘車はちょっとなぁ……。


↑景区入り口。上のほうに見えるのが竇圌山。戦闘車は結構人気があって乗り場には列ができていた。


↑これに乗ってもいいし、歩いてもいい。張られた横断幕には「国防教育を強化し、民族精神を奮い立たせよう」と書かれている。うーん…。
坂道をてくてく歩いて上った先の広場には、戦車や戦闘機が展示され、子供たちが機関銃やバズーカ砲を体験するコーナーもあった。もちろん煙と爆音だけの練習用空砲だけれど、これって、どうなんだろうな。


↑軍人さんが子供にバズーカ砲の撃ち方を教えている。すごい音の後、煙とともに火薬の匂いが漂う。


↑戦闘機に、戦車に、戦闘用ヘリも展示されている。
ロープウェイを降りた先には、戦闘訓練体験用の塹壕が掘られ、戦闘服に着替えた子どもが遊んでいた。サバイバルゲームではなさそうだ。壕のあちこちに「国防教育」と書かれた旗がたくさん立っている。


↑ここのリフトは怖くない。そして塹壕体験コーナー。戦闘服やメットは借りられる。
ロープウェイに乗る前も歩かされたが、降りてからもまた結構歩かなければならない。これも国防教育の一環か!?
五月になったばかりの成都平野はもうすでに夏で、昼間の気温は30度を超すこともある。見上げると高くまで木が茂り、蝉の声や鳥の鳴き声がほどよく聞こえて、気持ちいい。


↑雲岩寺へ続く森の道。


↑途中の遇仙橋。この山には仙人がいたらしい。橋の下から時折吹き出す人工の霧は、きれいだけれど、いけないな。
<江油→竇圌山doutuan-shan旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■[江油→竇圌山] 客運中心站の入り口で竇圌山風景区のチケット(行きのバス代込み)を買った。110元(2,200円)チケットにはリフト往復が含まれている。昨日の午後は入り口にこんなカウンターはなかったので、朝か午前中だけ売っているんだと思う。
★バスのみの場合:客運中心站→武都客運站7元(約140円)、市内中心部をぐるっと一周してからのルートで所要約1時間。武都客運站→圌山(竇圌山風景区)10元(200円)所要約30分。※片道バス代込みのチケットを買っても同じバスに乗って武都で乗り換え。運転手や武都客運站の人が誘導してくれる。
[竇圌山→江油] 景区入口の駐車場に武都市外経由江油行きのバスが止まっていた(乗り換えなし)。席がほぼ埋まるまで待ってから出発。最終バスは午後5時半。15元(300円)、所要40分。運転手に言えばルート上の好きな所で降ろしてくれる。終点はたぶん客運中心站だが、その前に市中心エリアをぐるっと回るので、僕は江油国際大酒店のすぐ近くで降ろしてもらった。
■竇圌山風景区
開放時間 8:00〜18:00
門票:67元(1,340円)。リフト往復50元/片道35元。※江油客運中心站で買うのがお得で便利、パスポートも何も見せなくていいのでコロナ禍の今、外国人には特に便利。
観光に必要な時間:登りはリフト、下山は徒歩の場合、5時間ほど。登りも徒歩の場合はプラス1〜2時間(若さと体力次第)。
[鉄索飛渡表演]
平日11:30/13:30/15:30
週末と祝祭日10:30/11:30/13:30/14:30/15:30/16:30
2022年05月14日
九皇山裏山。
二泊三日で綿陽へ3●九皇山→江油(四川省綿陽市江油市)
今度は大きな谷を超えて、裏手の山に向かう。宿から遠くに見えるこのロープウェイは、ものすごく高い場所を移動していた。だから心配になって、自分にも乗れるかどうか、昨日の夕方乗り場まで散歩して確かめておいた。このロープウェイは風も吹かないし、人もたくさん乗るから、大丈夫。下の空間を想像したりさえしなければ怖くない。が、うっかり想像してしまい、怖くなってずっと下を向いていたので、景色はほとんど見ていない。

↑ここも山の上だが、さらに奥の山の上がロープウェイの到着点。
谷を越えた先では、ちょうど綱渡りショーが始まるところだった。予想以上に高いところに綱がはってあって、びっくりした。そこを自転車やバイクで渡ったりしている。見学場所から遠くてよく見えないが、命綱とかはあるのかなあ。

↑なんかちょっと無謀な綱渡りショー。
お昼に羌情園という広場でチェン族の伝統的婚礼儀式の表演があるというので向かった。途中には「空中ガラス桟道」という恐ろしいものもあったが、別のルートもあるので大丈夫だ。

↑空中ガラス桟道。その先には崖っぷちの細い道もある。右の写真は「天梯」という長い階段。
チャン族の伝統的な結婚儀式にはシャーマンが欠かせない。古代からアニミズムを信仰していて、全ての人間には霊魂が宿り、あらゆるものや場所には精霊がいると考えられてきたそうだ。

↑黄色い服の人がシャーマン。
戻りは「絶壁桟道」というルートもあるが、写真を見ると僕にはとても無理な絶壁の道だったので、またロープウェイに乗った。ロープウェイも怖いが、絶壁桟道よりずっとましだ。この広い景区内には他にも、イノシシ狩猟場とか猿園だとかスキー場なんかもある。アトラクションたっぷりのミャオ族テーマパークって感じだろうか。そしてなにより、高所のスリル(恐怖)をたっぷり味わいたい人にはおすすめの観光地である。
午後2時すぎ、宿にあずけておいた荷物を受け取って、風が吹いて怖いロープウェイで下山した。道端で乗合いの車を拾い、江油市内へ戻った。予約してあるホテルまではシェア自転車を使った。旅先での自転車は、疲れないし、景色の流れるスピードがちょうどいい。高所に震える心配もない。

↑下山のロープウェイと江油市内のハローバイク。
ホテルのチェックインでは、PCR検査の陰性証明があるかと聞かれ、今朝8時に48時間が過ぎてしまった期限切れの証明書しかなかったけれど、それでもいいやと言ってくれた。ただ、市外からの客はどこのチケット売り場でも陰性証明が必要らしく、このあとまたPCR検査に行くことになった。明日は竇圌山(doutuan-shān)という景区へ行くつもりなんだ。部屋で少し休憩したあと、またシェア自転車に乗って、江油第二人民医院へ向かった。係りの人に「結果はケータイのAPPに表示されますよね」とちゃんと確認したのに、またしても表示されなかった。夜遅くまた病院へ行き、紙の証明書をプリントアウトした。今まで5回検査して、APPに表示されたのは1回だけだ。もう慣れっこなので気分を害したりはしない。これも旅のメリハリだ。
<九皇山→江油jiangyou旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■[九皇山→江油]乗合タクシー:風景区チケット売り場前の道端で江油行きのバスが通るのを待っていたら、乗合タクシー(7人乗りSUV)が止まってくれた。10元、江油市街まで約30分。
■泊まった宿(江油):江油国際大酒店
普通標準間(T)225元/朝食付き(4,500円)。江油駅と客運中心站のどちらからも近くて便利。4つ星のホテルで部屋は結構快適。ミニ冷蔵庫や金庫、体重計などもある。ただし、朝食は中華式のみで4つ星ではない。コーヒーメーカーはあるがコーヒーはなく、トースターは置いてあるがパンはない、サラダなんてもちろん、無い。ちなみに客層は星なしレベルだった。フロントの応対はいい。

↑普通標準間にしては広くて快適。

↑眺めもいい。バスタブはないがトイレとシャワールームが分かれている。
今度は大きな谷を超えて、裏手の山に向かう。宿から遠くに見えるこのロープウェイは、ものすごく高い場所を移動していた。だから心配になって、自分にも乗れるかどうか、昨日の夕方乗り場まで散歩して確かめておいた。このロープウェイは風も吹かないし、人もたくさん乗るから、大丈夫。下の空間を想像したりさえしなければ怖くない。が、うっかり想像してしまい、怖くなってずっと下を向いていたので、景色はほとんど見ていない。


↑ここも山の上だが、さらに奥の山の上がロープウェイの到着点。
谷を越えた先では、ちょうど綱渡りショーが始まるところだった。予想以上に高いところに綱がはってあって、びっくりした。そこを自転車やバイクで渡ったりしている。見学場所から遠くてよく見えないが、命綱とかはあるのかなあ。


↑なんかちょっと無謀な綱渡りショー。
お昼に羌情園という広場でチェン族の伝統的婚礼儀式の表演があるというので向かった。途中には「空中ガラス桟道」という恐ろしいものもあったが、別のルートもあるので大丈夫だ。


↑空中ガラス桟道。その先には崖っぷちの細い道もある。右の写真は「天梯」という長い階段。
チャン族の伝統的な結婚儀式にはシャーマンが欠かせない。古代からアニミズムを信仰していて、全ての人間には霊魂が宿り、あらゆるものや場所には精霊がいると考えられてきたそうだ。


↑黄色い服の人がシャーマン。
戻りは「絶壁桟道」というルートもあるが、写真を見ると僕にはとても無理な絶壁の道だったので、またロープウェイに乗った。ロープウェイも怖いが、絶壁桟道よりずっとましだ。この広い景区内には他にも、イノシシ狩猟場とか猿園だとかスキー場なんかもある。アトラクションたっぷりのミャオ族テーマパークって感じだろうか。そしてなにより、高所のスリル(恐怖)をたっぷり味わいたい人にはおすすめの観光地である。
午後2時すぎ、宿にあずけておいた荷物を受け取って、風が吹いて怖いロープウェイで下山した。道端で乗合いの車を拾い、江油市内へ戻った。予約してあるホテルまではシェア自転車を使った。旅先での自転車は、疲れないし、景色の流れるスピードがちょうどいい。高所に震える心配もない。


↑下山のロープウェイと江油市内のハローバイク。
ホテルのチェックインでは、PCR検査の陰性証明があるかと聞かれ、今朝8時に48時間が過ぎてしまった期限切れの証明書しかなかったけれど、それでもいいやと言ってくれた。ただ、市外からの客はどこのチケット売り場でも陰性証明が必要らしく、このあとまたPCR検査に行くことになった。明日は竇圌山(doutuan-shān)という景区へ行くつもりなんだ。部屋で少し休憩したあと、またシェア自転車に乗って、江油第二人民医院へ向かった。係りの人に「結果はケータイのAPPに表示されますよね」とちゃんと確認したのに、またしても表示されなかった。夜遅くまた病院へ行き、紙の証明書をプリントアウトした。今まで5回検査して、APPに表示されたのは1回だけだ。もう慣れっこなので気分を害したりはしない。これも旅のメリハリだ。
<九皇山→江油jiangyou旅行情報 2022.5(労働節連休)>1元=20円計算
■[九皇山→江油]乗合タクシー:風景区チケット売り場前の道端で江油行きのバスが通るのを待っていたら、乗合タクシー(7人乗りSUV)が止まってくれた。10元、江油市街まで約30分。
■泊まった宿(江油):江油国際大酒店
普通標準間(T)225元/朝食付き(4,500円)。江油駅と客運中心站のどちらからも近くて便利。4つ星のホテルで部屋は結構快適。ミニ冷蔵庫や金庫、体重計などもある。ただし、朝食は中華式のみで4つ星ではない。コーヒーメーカーはあるがコーヒーはなく、トースターは置いてあるがパンはない、サラダなんてもちろん、無い。ちなみに客層は星なしレベルだった。フロントの応対はいい。


↑普通標準間にしては広くて快適。


↑眺めもいい。バスタブはないがトイレとシャワールームが分かれている。