【特報】町役場 元幹部も宿泊費二重取りの疑い
5万4180円「航空券代」、実は「ホテルパック代」
宿泊費3泊分 3万2700円を二重取り

不正領収証、町役場内で頻繁に使用か? 


屋久島ポスト 2020年3月26日

20151115領収証
写真:屋久島町役場の元幹部が旅費精算書に添付した領収証。「航空券代」とされた但し書きで「54,180円」(※コピー不良で一部文字が不鮮明)と記載されているが、実際にはホテル代と航空券代が含まれた「ホテルパック代」だった疑いがある。
 

 荒木耕治・屋久島町長ら町幹部による出張旅費の不正請求問題をめぐり、町役場の元幹部が現役時に宿泊費の二重取りをしていた疑いがあることが分かった。「航空券代」と但し書きされた領収証で航空賃を請求したが、実際にはホテル代と航空券代を含む「ホテルパック代」で、それとは別途、宿泊費を受け取っていたとみられる。

 町役場の旅費不正をめぐっては先月、岩川浩一副町長が元幹部と同じ方法で宿泊費を二重取りしていたことが判明している。副町長は「事務的なミスだった」と釈明したが、ほかにも架空領収証による旅費の過大請求などが相次いで発覚。役場内の旅費精算で、複数の職員が不正な領収証を頻繁に使っていた疑いが出てきた。
20151115精算書
写真:屋久島町役場の元幹部が提出した旅費精算書。「航空賃」として5万4180円を請求しているが、実際にはホテル代も含まれた金額で、それとは別に3泊分の3万2700円も請求し、宿泊費を二重取りしていた疑いがある。

 町の出張記録や屋久島ポストが確認した関係記録などによると、元幹部は2015年11月15日~19日に東京へ出張した後、「航空券代」と但し書きされた額面5万4180円の領収証を添付して、航空賃を請求。それとは別途、定額で支給される宿泊費の3泊分として、3万2700円も受け取った。

 だが、実際には、元幹部が航空賃として請求した5万4180円の中には、鹿児島と東京間の往復航空券代に加え、ホテル3泊分の料金も含まれていた。ホテル代がセットになったパック料金を航空賃に交ぜ込む形で、宿泊費を二重取りしていたとみられる。

20161115領収証
写真:屋久島町役場の元幹部が旅費精算書に添付した領収証。「航空券代金」とされた但し書きで「44,300円」と記載されているが、実際にはホテル代と航空券代が含まれた「ホテルパック代」だった疑いがある。

 また、この元幹部は2016年11月15日~17日にも東京へ出張した後、「航空券代金」と但し書きされた額面4万4300円の領収証を添付して、航空賃を請求。それとは別途、定額で支給される宿泊費も受け取った。

だが、実際には、元幹部が航空賃として請求した4万4300円の中には、ホテル代も含まれていた。前年に引き続き、同じ方法で宿泊費を二重取りしていたとみられる。

採決結果
写真:出張旅費精算の不正を調査する百条委設置案の採決結果を表示する映像モニター。賛成3、反対9で否決された=3月23日、屋久島町議会

 架空の領収証など、虚偽の内容が記載された領収証による不正が相次いで発覚していることを受けて、町議会は23日、町職員と町議会議員の出張記録を調査する百条委員会の設置案を審議。だが、荒木町長ら町幹部を擁護する多数派町議による反対で否決されている。