2007年04月02日 22:34

スピードハックス

久々の更新です。
すっかり春めいてきました。何とか期末も無事終えてホッと一息です。

さて、今日は本を一冊紹介します。

米国マクドナルドの財務を見てみようかな、とか
今読んでるレイ・クロックの著書の話、とか
日本マクドの社長の著書とか、まだ頭の中はマクドナルドへのこだわりがあるのですが、それはまた別の機会に。

ライブドアさんが、『本が好き』というプロジェクトを立ち上げておられるのを雑誌でみつけて参加しました。参加者はただで本をもらうかわりに書評をブログにのせるというルールになってます。ネットのクチコミでヒットさせようということなんだそうです。

企画の目的や、タダでもらうことを考えると悪くは書きにくいですな。読んで駄作だったらどうしましょうかね。

『スピードハックス』日本実業出版社 大橋悦夫 佐々木正悟著



一言でいうと、ティップス集ですな。ヒント、小さな工夫、たとえばやるべきことを書き出しておくとか、むずかしい仕事は小さく分けて少しづつこなしてゆく、とか、仕事の局面に合わせて細かくアドバイスしてくれます。

『こういうときはねえ、こうするともっとうまくできるわよ』っとか
『次からはこうすれば』っとか

何かと面倒見の良い、できる先輩の(女性に限らずですが)のアドバイスって感じですかね。たいていそういうアドバイスは聞き流して忘れてしまうわけですが、改めて本としてまとめて読める、ってとこでしょうか。

題名はカタカナでかっこいいのですが、最近流行りのコンセプト型の本ではありません。むしろ泥臭くボトムアップ、実務から出発してます。って言うか、コンセプトは薄いですね。仕事のスピードをいきなり3倍にする、とか、定時に退社するタイプになる、とかで冒頭始まりますが、後でこれがフォローされることはありません。ドラマで伏線を張っておいて、忘れられたり編集でカットされて全く展開しないことがありますが、そんな感じです。

仕事が早くできるための『仕組み』とそれを実行し続けるだけのモチベーション維持『やる気』の二本立てで造られた本と紹介されてますが、その辺も渾然一体といった感じで二本立てでもなさそうな。まあ、早くやるための仕組みといっても,その仕組み自身、心理的効果を狙って造られているはずなので、もともと分けることにも無理がありますかね。

揚げ足を取ってばかりですね。

確かに本の作りは荒っぽいですし、紹介されているアイディアやコンセプト自体に新味はあまりありません。この本自身がそれをねらっているわけでもありませんがね(著者の一人が反朝型宣言をしていて、これなど展開すれば面白くなりそうですけどね)。

しかし、ネタは実務で鍛えられた確かなものだ、という気がします。
仕事の工夫本は山ほどあるわけでして、もう、新しいアイディアは良いからうまく使えるようにまとめて欲しい、ということを感じている人は多いと思います。

この本はそういう人が使うといいんでしょうね。超整理法など数行で説明しただけ
の後に、こうやっても使えると紹介されています。野口さんが何冊もの本で説明した方法を,初めての人に数行で説明して応用させるのはちょっと無理ですかね。

あるツールなどは、説明なくコメントだけかかれてたりして。

まとめがほしい人にとってはもう少し構成が整理されていると良いし、初めての人にはもう少し丁寧であって欲しい、そんなところなんですが、他の人の書評は概ね好評でして、まあ,玩味熟読するための本ではないし、細かいことを言うべきではないかも知れません。

そう思って本書を改めてめくっていると、完璧主義を止めること,と書かかれておりました。

恐れ入りやした。

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
  • 著:大橋悦夫、佐々木正悟
  • 出版社:日本実業出版社
  • 定価:1575円
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