地平を広げに

　　「天文台ってものは、丘のてっぺんになくちゃいけないんです。」と、ディックが
　　説明した。「そのほうが地平がひろくなりますから。」
　　「じゃ、その地平とやらをひろげに、いっといでよ。」
　　ディクソンおばさんは（中略）笑った。
　　　　　　　　　　ｱｰｻｰ･ﾗﾝｻﾑ全集　第２巻「長い冬休み」２章：火星への通信　より

雲ひとつ無い秋晴れ！里山は紅葉。更に高い山々は冠雪が白く輝いています。


今日も仕事の用事で蔵王山麓へ。
車を止めて振り返ると、
町を挟んで反対側の里山の
さらに向こうに冠雪の朝日連峰。



蔵王山への道を更に登ります。
朝日連峰の雄大な姿は
ますます大きく浮かび上がります。



更に登って目的地到着。

南に視線を移すと、飯豊連峰も見えました。
逆光気味でケータイカメラでは撮れません。

今日の条件なら、鳥海山も見えたかも。


何故、この天気が明日のホーム最終戦に当たらないのだ・・・




この天気が明日まで続きますように！




せめて雨　(とか雪とか)が降りませんように！

ジャッキーだった日々の清流

先日田舎へ帰った折、前に書いた水門に行ってみました。
驚いた事に子供の頃遊んだ清流がそのまま残っていました。ここから下流の方は河川改修の工事でコンクリートだらけですが、この辺りは護岸工事もされてなくて昔のままです。

これが問題の水門。いたずら心をくすぐりますが、勝手にいじってはいけません。(笑)

水が流れる先の用水路の方は藪が生い茂っていて、いい大人になってしまった私には入っていく気になれませんでした。(笑)
ただ、柵と錠はなかったと思うなあ。新しくは見えないから、わたしたちの悪戯の後作られたのかな(笑)

ジャッキーだった日々

　　「釣り竿だと！」と、ジャッキーが言った。
　　「マスをとるのに竿なんかいらないよ」

　　　　　　　　　　　　　　アーサー・ランサム全集11巻「スカラブ号の夏休み」
　　　　　　　　　　　　　　　　　11章「わたしたちよりすぐれたピクト人」より


７月末から８月にかけて、東北の水田では、
穂が出来て花が咲く直前の大切な時期です。
私の家の田んぼでもこの１週間、穂肥を施し、
カメムシの防除をして、中干ししていた田に
水を入れたりと大事な作業が続きました。
写真は川から田の水路に水を引く水門です。

私の生まれ育った田舎には、一本の清流が流れています。北国の小河川ならではで、
河口から２kmも遡るとアユやイワナが沢山いました。両岸にヨシ（アシ）が生い茂り
淵は蒼く水を湛え、堰堤の小さな滝つぼに魚が潜む。子供の頃の一番の遊び場でした。

ちょうど今の時期だったでしょう。盛夏のある日、中学は夏休み。同級の悪ガキどもと、
川の中流にある堰堤に集まりました。この堰堤でせき止められた水は、水門によって
道路を挟んで広がる水田の水路に送られます。その水が最初に流れ込むたたみ２畳分
くらいの貯水枡があり、そこにたくさんの魚が潜んでいることを私たちは知っていました。
上流から流れてきた餌になる虫が、堰堤でせき止められ水路に流れ込んでくるからです。

私たちの狙いはこの魚たちでした。

普段は大量に流れ落ちてくる水が白く泡立ち、中に潜む魚たちは自在に逃げ回るので
子供たちに勝ち目はありません。しかし、水門を閉じ、水の流れを止めてしまったら
どうでしょう。小さな滝つぼはただの水たまりになり、縁日の金魚すくいの水槽と大差
ありません。あとはつかみ獲りし放題です。

小一時間ほどででしょうか？イワナやハヤなど獲りまくり、夢中になっていた私たちに
「このやろべら！」
と、怒鳴り声が降ってきました。この辺りの言葉で「この野郎ども」くらいの意味です。
見上げると、真っ赤な顔のお百姓さんが土手の上から見下ろしています。
もちろん、穂水が欲しいこの時期に水路の水を止めたら叱られます。田には大量の水が
必要で、水の少ない真夏は丸一日水を入れ続けてもいっぱいにならない事もあるのです。
そんな時に子供の遊びで水門が閉じられたら堪りません。げんこつを喰らったかどうか
覚えてないですが、かなりお説教を喰らいました。

当時は不貞腐れてましたが、自分が田んぼを作ってる今では、あの時のお百姓さんの
気持も分かります。田に水を引くために水門を開く時、思い出しては苦笑いします。

故郷の川の両岸は、今ではコンクリートに覆われ、アシの茂みも見られません。

漂流体験

たぶん中一の夏だったと思う。その日私はひとりゴムボートで海の上にいた。
家の近くの砂浜から海に出て、キス釣りをしていた。穏やかな初夏の午後だった。

そろそろ帰ろうか、そう思い始めた夕刻近く、天候が一変する。
陸からの強い風の最初のひと吹きが来たかと思う間に、あたりはみるみる暗くなった。
「いけない」陸に向かって必死でオールを漕ぐが、悲しいかなゴムボートでは風に逆らって進めるはずもない。次第に強くなる陸風に、空しく沖へと吹き流されるばかりだ。

灰色の砂の色を透かしていた海の色は、緑色から青、濃紺、さらには漆黒へ。
深さを増すにつれ、その色を変えてゆく。遠ざかってゆく浜には人影も見えない。

「このまま流されたら…」怖ろしい想像が、子供の私の心臓を鷲掴みした。
そして、

ライク ア キャプテン フリント

BULL TROUT(いわな)
演奏曲目
1. いわな BULL TROUT
2. 河ます BROWN TROUT
3. あゆ AYU
4. 虹ます RAINBOW TROUT

■メンバー:宮沢昭(ts, per), 佐藤允彦(p, per), 荒川康男(b, per), 富樫雅彦(ds, per), 瀬上養之助(per)

性懲りもなく「鱒」の話です。(笑)
ランサム掲示板の方でも「鱒」の話を振ったら、
「シューベルトの鱒が頭から離れない」という人が現れました。
嬉しいですねえ、話題を振ったかいがあるってもんです。

　「鱒」の話を書いたら私の中でも回り出した曲があります。

宮沢昭という人は、ジャズ界ではかなり有名なテナーサックス奏者ですが、
マスコミ嫌いだったらしく、一般にはあまり知られていない演奏家です。
ストレートにジャズの楽しさ、カッコ良さが伝わってくる演奏がステキです。
で、この人、紹介したアルバムの曲目でも判るように、大の渓流釣り好きです。
本人も「テナー(サックス)より釣りの方が好き」と言っている程です。(おいおい)

人嫌いで、釣りばっかりしてて、気が向くと執筆...いや演奏活動。
どうです、われらがフリント船長にそっくりじゃありませんか。
ちなみに今、私の中でエンドレスに流れている曲は、このアルバムの中には収録されて無くて、
「マイピッコロ」というアルバムに収録されています。残念ながら現在は廃番のようです。
曲のタイトルは「ダンディ フィッシャーマン」
これもまさにフリント船長の為にあるような名前の曲ですね。

あれは、マス、マスだったんですね？

そして、あっという間に、フリント船長は、岩やヒースを全速力でとびこえながら走っていた。からだがふとっていることも、はじめてマスづりをしてから何十年もたっていることもすっかり忘れて走っていた。

　　　　　　　　　　ツバメの谷　15章　ツバメ渓谷の生活より

前は海　サーヨー　うしろは山で　（宮城県の民謡より）

私の生まれ育ったところは、たいへん自然に恵まれた土地でした。
いや、自然にだけ恵まれた土地というべきか(何しろ本屋も図書館もなかった)
あるものと言えば、目の前に広がる日本海、そして背後の里山だけでした。
小さいころから、海に山に駆けずり回って、いろんな遊びをしました。
一番いれこんだのは釣りです。なにしろ目の前に渓流から磯まであらゆる釣り場所があったから。
フリント船長なみに釣りまくりましたが、一番はやはり渓流釣りです。イワナやヤマメ、もちろん「ツバメの谷」でお馴染みのニジマスも釣りました。
そんな事を思い出してたら、ひとつ疑問が浮かんで来ました。子供たちがマス湖で釣ったマス。あれは本当にニジマスなんでしょうか?

乗船したよ、ARCさん

アーサー・ランサム・クラブ(ＡＲＣ)に入りたい！
入れて下さい！

てな訳で申し込みました。
ステキな入会案内が届きました。

早速会費を納入…郵便局へ

…今日は土曜日でした。orz

壊血病予防に

スーザンがいった「わたしたちは黒いちごつみにいってくるわ。
陸地からすっかりはなれてのくらしってことにはならないけど」
「壊血病予防にいいわ。」と、ティティがいった。

　　　　　　　　―　ひみつの海　12章血とヨーチンより　―



　写真はクロイチゴ…ではなく桑の実です。
養蚕が盛んだったこの辺りでは、あちこちに桑の木があります。

初夏のこの時期が実のなる時で、子供の頃よく採りに行きました。
軟らかで汁気の多い果実なので、着ている服を必ず真っ黒にしてしまいます。
母ちゃんから叱られたっけ…

しまった！写真撮るのに手こずって味を思い出すのを忘れた！
ロジャにはなれないな、とほほ

ランサマイトに７７＋7の質問

私がネットで初めて発見したランサマイト、Foggy Scilly 様のサイトで
“ランサマイトに77＋7の質問”というコーナーがあります。
自分がＨＰを立ち上げたら是非やってみたい。と、思ってました。
夢がかなった、て訳だ(笑)　Foggy Scilly 様、多謝です。

以下にその質問と答を載せましたが、いやあ難しかったですねえ
なるべく変にこねないで、ぱっと頭に浮かんだことを即答しようと
思ってたんですが、いざ書き始めると

ちょっとは気の利いた事を書きたい

とゆースケベ心がどうしても出てしまいます。
おまけに全巻手元にないので、確かめたいことがあっても見れません。
昼休みしかＰＣに向かえないこともあって、かなり時間がかかりました。

自分の頭の中のことを文章にするって難しいですね。