2010年10月21日

Twitter疲れ

半年ほど前からツイッターなる話題の呟きサイトに登録しました。

つぶやきを発信したい!140字で世界を変えたい!なんて気持ちは毛頭なく、流行りにのってモテたい、ツイッターでおセックスしたい、耳元で「ほら、いま指が何本入ってるか分かる?」と囁いて「3本だよぅ」って黒木メイサ似の子に言わせたい。ただそれだけのために始めました。

しかしこの半年間、結果はご覧のありさまです。ワールドカップ期間中に僕の股関がどれだけフリーかをアピールしてもドヤ顔でチンコビンビンなうと呟いても、おセックス的な展開になるどころか淫乱な人妻に出くわすこともなく、ツイッターで3P出来たなんて偽の情報に騙された僕はハメてもないのに「ハメやがったな!」という気持ちさせられたことは言うまでもありません。

ツイッターでおセックスは出来ない。もうツイッターには疲れたよ。そう悟った僕は会社帰りにTSUTYAでAVを借りることにしました。

自分を擁護する訳ではありませんが、生物学的に男性は疲れが溜まっている時ほど子孫を残そうと脳が働く生き物です。

「人妻ナンパスペシャル」
「人妻セレブナンパDX(デラックス)」
「夫の目の前で妻を寝とる」

タイトルだけ見たら性癖を疑われて裁判沙汰になってもおかしくないのですが、僕は疲れていたのでしょう。上記タイトルの3本を大人借り。へっへっへ!欲望のままに生きてやる!そう決意し夕飯がまだだったので近くの某ケンタッキーで食事を済ませ帰宅します。

スーツを脱ぎすてパソコンの電源を入れる!あとは借りてきたDVDをバックから取り出し挿れる!さあ!DVDよ!いでよ!ってない!

いやいやいや、おかしいんですよ。つい先ほど借りたはずのDVDがカバンにない。何故?ホワイ?となるわけです。TSTAYAを出た僕は意気揚々と帰宅。いやその前に腹が減ったとケンタッキーへ行った。確かそこで借りたDVDをオカズにチキンをむしゃぶりつくす・・・






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やっちまった・・・





そうです、せっかく借りた人妻コレクションを、僕はケンタッキーに置いてきてしまったのです。慌てて取りに戻ります。

するとどうでしょう。こんな遅い時間だというのに店員2人は女。平静を装いながら「あのぉ・・・TSTAYAの袋忘れちゃったみたいなんですけど」と聞くと、女二人は裏へ行き何やらヒソヒソ呟きだす始末。

「ちょっとアケミがいってよ」
「超キモイんですけど」

そして黒木メイサ似の勝気な女が裏からTSTAYAの袋を取り出し、僕にこう聞きました。

「えーお客様、確認のため、中身は何本でしょうか?」



3本だよぅ

そう呟いた僕は、そっとツイッターのウィンドウを閉じたのでした。


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2010年09月26日

少女時代

この間ね、競合会社の女の子に会ったんです。

競合って言えばドコモで言うところのソフトバンク、阪神だと読売巨人軍。同じ業界で戦うライバル会社。それはもう憎い憎い敵なのです。ブラジャーで例えるならハミ乳くらいの間柄なのです。そんな敵に同じクライアントの前で出くわした。そうです、ライバルをここで叩いておかないわけにはいかないのです。

それでその競合会社(仮にハミ乳広告とする)の女の子ってのがですね、今年入社したばかりの新入社員だって言うじゃないですか。右も左も分からない新入社員ですよ。これが年増の30くらいのお姉さんならね、僕もまあ下手になって平静を装う、名刺交換とかするフリして手とか握っちゃう。それで適当に指とかシャツの色とか褒めておセックスに持ち込む。「あなたとは違う場所で出会いたかった。」なんて言って夜にはホテルで再会するイメクラあったら教えて欲しいんですけど、22,3の小娘なら話は別なんです。

出る杭は打たなければならない、穴に杭を打ち込まなければならない。そうなのです、おセックスがしたいのです。いやいやそうじゃなくてですね、この業界での立ち位置ってのを分からせてやらなあかんのです。僕は心を鬼にして彼女に言うつもりでした。

「話には聞いてましたけどほんとにイケメンですね!」

「もう何処行ってもヤマベさんの話されます!」

「あたしもヤマベさんみたいになりたい!」

これはほほう、と。なんだ分かってるじゃないかと。ここまで言われたら僕も満更ではありません。入社3年目25歳、教育心という下心に火が点き彼女を某ドトールに誘います。

そこからはそうですね、大人の嗜みと言うのでしょうか。仕事を成功させる秘訣といいますか、乳揉ませてくれたりちょっと夜時間作ってくれたらあたい、契約の一本や二本譲ってあげてもいいんやよ?ぐらいのことは言ったかもしれません。そうです、誰が何と言おうとこれが大人の世界なのです。社会とはこういうもの。生きるためには汚いことだってしなければならない。僕は名刺をそっと彼女に渡しその場を後にしました。

はっはっは!勝った!勝ったのだ!後は成績に困った彼女が連絡してくるのを待つ!そしてチンコの一本や二本握らせる!圧倒的勝利じゃ!ぎゃっはっはぎんぎんおちんぽ!


「ハミ乳広告の子がヤマベくんに迫られたって言ってたよ?」
※その結果契約とられました


競合会社に売上を奪われ手ブラで帰れない僕は、そのハミ乳を隠せるサイズのブラジャーを探す旅に出るのでした。

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2010年05月28日

新宿の夜3

Q.問題です。
1か月ほど前、新宿で飲んでると人妻に声をかけられました。大学時代の同級生男5人で集まっていた時のことです。女性から声をかけられるなんてまあ、高1の文化祭で「トイレどこ?」って他校の女子に聞かれたことがあるので8年に1度はよくあることなんですが、今回の相手は人妻。
ちなみにその人妻(33と29)が聞いてきたのは、

・あたし達何歳に見えるー?

以上の1点です。

いやいや、僕はですね、人妻はエロい!人妻の曲線美超エロい!なんてことが言いたいわけじゃないのです。しがらみがない!割り切り!なんて微塵も思ってなくてですね、人妻の持つ色気と包容力をね、絶賛したいのです。

まずね、人妻って言ったら家庭があるじゃないですか。家事もしなきゃいけない、くたびれた旦那の相手もしなきゃいけない、あんたの稼ぎが少ないから今日の夕飯はこれだけよなんてセリフも吐かなきゃいけない。

そんな人達がね、今まさに24,5の小僧の相手をしてくれてるのです。いやいや、20代前半の男なんて盛りじゃないですか。穴があったら入りたい精神じゃないですか。チャンピオンズリーグでベスト8入りしても日本人初とか興味ないとか言っちゃう世代じゃないですか。だからね、会話とかオール下ネタ。旦那とはおセックスしてんの?とか今日の下着の色は?はあ、はあ、はあ、とか言っちゃうわけ。

それをですね、彼女たちは嫌な顔もせず答えてくれるわけです。むしろその話をゴミ箱から拾って多方面に広げちゃうくらいのバラエティーを持ってる。もの凄いエコ。会話のリサイクルとかしちゃってる。僕の経験から言いまして、同世代の女の子でこうは出来る子はいないと思うのです。経験から出来る業。

ですがそんな人妻さんもですね、やっぱり女。時間が経つにつれてボディタッチとか増えてきてですね、しまいにはたぶん演技なんでしょうけど、ベロベロに酔ったフリをしてくるわけなんです。肩に寄り掛かってきたり、膝枕とか求めてきちゃってくるわけなんです。もうね、これは確信犯。主演女優賞もの。

まあね、そこまでされても僕は性教のヤマベさんですから。草食系のヤマベさんですから。オフ会に来た女の子にホテル行こうぜ?なんて絶対言わない男ですからね、適当にあしらってたんですよ。

そしたらですね、この人妻、耳元で、「次の店行かないで帰ろ?家まで送ってって?」なんて言うじゃないですか。

皆さん、聞きました?家まで送ってってですよ?これって流行語大賞ものじゃないですか?どんな草食系男子でも、アソコとフラグが勃っちゃうマジカルワードじゃないですか。もうね、この時点で大合唱ですよ。サライとか挿入歌で流れだしちゃって100キロマラソンもゴール間近。後はもうゴールテープに棒を突っ込んでですね、「今頃旦那は何してんだろね?」なんて精一杯考えて思いつくピロートークをするだけ。心の中でガッツポーズ。

さてさて!みなさん!前置きが長くなりましたがここで問題です!この後、僕に襲いかかった驚きの結末とは次のうちのどれだったんでしょうか?

1.家まで送って何もしなかった
2.家まで送って行ったら旦那と鉢合わせた
3.旦那が会社の上司だった
4.それで地方転勤が決まった
5.僕は綿棒サイズだ

さあ!みなさん!分かりましたか?はい、そうですね。正解は6番の

人妻が「トイレどこ?」と聞いて出て行ったきり帰ってこなかった飲み代総額4万にせんえんの巻ですね。皆さんが仰る通り、したたかさとは時代とともに養われていくのかもしれません。

しかしどうしても僕が腑に落ちなかったのは、無銭飲食を許してしまうシステムにあるここの居酒屋のスタイルでした。どう好意的に解釈したら僕達の連れに見えるのだろう。

こうして見ると、いかに男という生き物が愚かであるか。皆さんにも僕の草食系具合が伝わったようので、心おきなく一人の週末を楽しめるのでした。

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2010年05月15日

新宿の夜2

Q.問題です。
1か月ほど前、歌舞伎町のキャッチに捕まりました。合コンで持ち帰りできず意気消沈してた時のことです。キャッチに捕まるだけならまあ、新宿じゃなくてもよくあることなのですが、幸運なことにもその日は給料日明けすぐの金曜日。このご時世ですからキャッチのお兄さんも馬鹿必死でした。ちなみにそのキャッチが言うには、

・ヘルスプレイは15千円
・本番ありは通常プラス20千円なんだけど、特別に12千円の総額27でいい

以上の2点です。一方、合コン負け組である僕達の言い分は、

「耳かきの店に行ったらもう閉まってた」
「この間セクキャバ行ったらぼったくられた。返して!俺の給料3日分を返して!」

以上の2点です。さてさて、その時、渋る僕達にキャッチが出した答えとは、次のうちどれだったんでしょうか?

1.特別にヘルスプレイ10千円
2.本番もプラス10千円の総額20千円
3.女の子に綿棒も持参させる
4.綿棒は無料オプションだ
5.僕は綿棒サイズだ

さあ!みなさん!分かりましたか?はい、そうですね。正解は6番の

写真とは全くの別人のブスが来て手コキだけで20千円の巻でした。皆さんが仰る通り、人生の教科書とは高額なのかもしれません。

しかしどうしても僕が腑に落ちなかったのは、「写真指名にレンタルルーム代、更に本番も込みで総額2万にするよ」と言ったキャッチの数学力の弱さでした。どう計算したら2万になるんだろう。

手コキではイカなかった僕が、何故久々に日記を書いたか。皆さんにも手ヌキの恐ろしさが伝わったようなので、また一からブログを始めようという気になるのでした。

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2009年06月06日

まんじゅう怖い

えー毎度ご性教の運びで恐縮なんですが、食わず嫌いなんて言葉もあるように人には好き嫌いってもんがあると思うんです。

この好き嫌い。対象が人や物でも個人によってハッキリ分かれると思うんですが、嫌いには嫌いなりの理由があるってもんで、ええ、そうなんです。僕はキュウリが大の苦手。なんでキュウリが苦手かってあの匂いですよ、匂い。どうしてもキュウリを口に運ぶと幼少期に飼っていたカブトムシを思い出してしまってですね、食べてるとキュウリなのかカブトムシなのか分からなくなってしまう。こっちの黒くて硬いのがキュウリなのか、硬くて長いのがキュウリなのか分からなくなってしまうのです。そんな訳で僕はキュウリが嫌い。

まあこのように好き嫌いが顕著に現れるのが食べ物でして、皆さんも誰かと食事をする時ってのは知らずと気を使ってると思うんですよ。

「何食べたい?何が嫌いなの?」


と言うのもですね、最近我が部署にも新入社員がやってきまして、まあ僕が直属の先輩社員ということで色々と指導させてもらってるんですが、問題なのはこの食事。

僕がしてきてもらったように僕も後輩に奢る訳なんですが、どうせなら好きな物を食べてもらいたい。それにお金もなければ世の中のことを何も知らない新入社員ですから。色々と知ってもらいたいわけですよね。そんな訳で終業後、後輩を食事に誘ったんです。

「お前何食べたい?何が嫌いなのよ?」

「いえいえ!何でもいいです!」

まあそうは言っても新入社員ですから、僕みたいなペーペーにも気を遣っているのでしょう。中々自分の言い分を言えないでいるのです。でもそれを聞きだすのが営業です。

「じゃあお前あれか、夜の方はどうなんだよ?ああ?どういうの好きなんだよ?」

「いやいや!僕そういうのはちょっとダメなんです・・・そもそも行ったことないんで・・・」

これを聞いてヤマベさん。ええ、これは連れていかないとと思いましたね。そもそもですね、最近の学生は世の中を知らな過ぎるんですよ。はあ?ブログだオフ会だあ?ムダムダ。そんなん大学4年間を豚箱で過ごしたようなもんですよ。サラリーマンがピンクサロンも知らないで仕事が勤まる?ええそうですね、勤まるわけがありません。そんな訳で途中、嫌がる後輩に奢ってやるからお前の同期の女の子にはよろしく言っとけよ!なんて心温まる会話もしながら一路ピンクサロンへ。

それでまあ、僕と後輩20分のフリーで入ったんですが、各自別々のソファに案内されたのでそこから先は分からず仕舞い。僕は僕でショートカットの女の子がついてくれてですね、いやいや、恥ずかしながら5分でイってしまいまして、ハメてもないのに一人店の外で待たされるハメになってました。


いやいや、でもおかしいんですよ。20分、30分と待っても後輩は現れない。ようやく現れたと思ったら僕が出てから40分後の21時45分。不思議に思った僕は後輩に尋ねた訳です。お前は何やってんだよと。先輩を待たせるとはいい度胸じゃねえかよと。そしたらその後輩が開口一番こう言うわけです。

「怖い怖い、東京の女怖い。余りにも可愛いんで延長しちゃいました。あー東京のピンサロ怖い。」

ええ、さすがの僕もこれには呆れてしまいまして、何でも話を聞くと結構な好き者みたいでですね、ハマって給料を使ってしまわないよう我慢してたみたいです。

「何だよ、結構行ってたんじゃねえか。こりゃいっぱい食わされたな。」

と僕が笑顔で投げかけると、後輩が、
「はい、いっぱい食わせてきました。」

「は?食わせたって何をだよ?」



「はい。不味いキュウリをです。」

と言ったので、僕は心底この後輩が嫌いになったのでした。


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2009年05月30日

Forever 21


えー毎度下ネタで皆さんのご機嫌を窺いますがね、猫に小判なんて言葉もあるように物の価値は分からない人には分からないものなんです。そんな訳で行って参りました、激安ピンクサロン。

まあそうは言ってもこのご時世です。安いものが売れる時代。値下げ、割引、激安なんてチープな言葉が街を彩ってますがね、えー最初に値下げしたのは食料品でしょうか。生きるのに必要不可欠な食料品です。これは分かります。そして次に値下げしたのは衣料品。その業界じゃユニクロが一人勝ちをしているのは皆さんもご存じかと思いますが、最近じゃあれですね、Forever21なんて量販店が日本に上陸して新型インフルエンザを上回る勢いだとかなんですね。

いやいや、僕も仕事がら外を歩く機会が多いんですがね、Forever21と書かれた黄色い袋を持った子がチラホラ目につくんですよ。悲しいけれどあの子もその子も皆安い物に手がいく時代なんです。手が早いのは女の子なんです。安いということはそれだけで人を惹き付ける魅力がある。だから僕が今回行ったピンサロも激安、激安の殿堂なんです。

まず、入店の際にホームページから印刷したクーポンを見せます。なんとこれは2回転料金で3回転分楽しめるという魔法のクーポン。これを利用しない手はありません。受付の無精髭にクーポンと3000円を払い店内へ。

しかしそこはやはり激安の殿堂です。混んでます。そのせいか席に案内されて20分でようやく女の子の登場。現れたのは20くらいの女の子。可愛い。

それでまああっちの方も中々だったんですが、仮にも僕は性教のヤマベさんですから。1回転目でイクわけにはいきませんから、ここは心を鬼にして我慢、我慢汁です。それから10分ほどして2人目。それがまたしても20歳くらいの女の子で可愛い。いやいや、ここはなんて良心的なお店なんだろうと思いましたね。

3000でこれなら満更じゃないじゃないか。ここは要チェックや。おっといかんいかん、気を抜くと別のモノがヌかれてしまいそうじゃ。ワシはみっちりと料金分楽しむぞ。などと三流役者になった気分でファイナルの3人目へ。

・・・突入するはずだったんですが、その前に現れたのは清掃係のおばちゃん。なんだよ、いいところなのに。でもまあ、この値段で清掃係の人件費まで用意してるなんて感心するところだと思うんですよね。でも不思議なんですよ。いやいや、なんでか知りませんがここは清掃係のおばちゃんにもセーラー服を着せてるんです。いやはやこれは経費がかかってしょうがないだろうに。まあまあ、これもきっと企業努力の結晶なんだろう、うんうん。などと感心してると清掃係のババアが僕の竿を手にとってってアーッ!

いやいや、もうね、スゴイの。何がスゴイってスゴイババア。てっきり掃除役だと思ってたババアが3人目だった。どこを掃除しとんねんって話ですよ。吸引力の変わらない、だだひとつの掃除機、ダイソンってバカ。

いやね、これじゃ僕も納得がいかない訳ですよ。イカない上に納得出来ないなんてそんな話はありえないのです。仮にも僕は性教のヤマベさんですから、皆さんを想ってのクレームなのです。ここでクレームを入れない訳にはいかないのです。クレーマーのヤマベさんなのです。だから僕は、女性に年齢を聞くのは失礼だと思いながら、心を鬼にしてババアに聞いたのです。


「す、すいません、お姉さん、お姉さんって年いくつなんですか?」



「永遠の21歳だぴょん♪」



なるほど、通りで安い訳だと思ったのでした。



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2009年04月23日

【東京レポート】抜きキャバ


歓楽街を歩いていた時、キャッチに捕まったのが事件の始まりでした。

その日は後輩と2人で飲んでいたのですが、2件目を探していると、スーツ姿の男が目の前に立ちはだかったのです。初めに言っておきますが、僕はキャッチによく捕まる方・・・というよりも、キャッチをよく利用する方なんですよね。

まず、事前に飲みに行くことになってても店を予約することはしません。計画性もなく歩いて件の人を探します。彼等を夜の街で見つけない日はないでしょう。見つけた後は要相談です。値切れば値切るほど、彼等は条件を出してきます。こんなおいしい話はないですね。

いやいや、経験したことがある人なら分かるかもしれませんが、あの仕事って完全歩合制なんですよね。全てがそうかは知りませんが、大抵その値段の1割が相場でしょう。金額が4000の店を紹介したら一人頭400円。1時間に10人回せば時給4000となる計算です。だから殆どのキャッチが必死に、且つ執拗に店を勧めてくるのです。その日もそうでした。

あれは、ピンクサロンを求めて街を歩いた時でした。


「お兄さん、いいキャバあるよ」

キャバ・・・クラ・・・だと?
僕は鼻で笑いたくてしょうがありませんでした。だって金を払って女の子と喋って何が楽しいのでしょう?その先に何かあるのでしょうか?そうですね、何もないですね。貴方が油田を持ってるならまだしも、僕らのような一般市民には夢も希望もない世界なのです。だったらもう少し金銭をペイして性的サービスを受ける。僕はこちらの生き方の方が、価値のある人生を歩んでる気がするのです。

「あー、今日はヌキなんだよね、ヌキ。」

この世の全てを見透かしたかのような表情で答えました。お前はお呼びじゃない、金ならあるんだよ、金なら。キャバなんてくだらねー。そういった表情でした。しかし彼の前を通りすがろうとした次の瞬間、彼の一言で、僕のアイデンティティは完璧に打ち砕かれたのです。

「いやいやお兄さん、ここだけの話、ヌキもあるキャバクラなんですよ」

ヌキもある・・・・だと?

僕は頭の中が真っ白になりました。なぜなら子宮から出て23年、ヌキキャバなるマジカルワードを耳にしたのは初めてだったのですから。

「サービスで1時間9000。30分30分で女の子が2人つくので、好きな子でヌイちゃって下さい。もちろん口ですよ?」

彼のする話の中に、ヌキキャバを否定する理由など見つかりませんでした。即決で店に向かいます。

「ご新規2名様ー!13番テーブル蘭さん!2番テーブルマコトさんお願いします!」

薄暗いホールにそうアナウンスが流れます。そこはフロアに15台ほどのソファとテーブルが並べられたスペースで、申し訳ない程度に仕切り板が置かれてはいるもののあたりの様子はまる見えで、異様な空間であることは間違いありませんでした。僕はソワソワしながら蘭ちゃんを待ちます。

「こんばんはー!蘭でーす」

あのね、お前らはどうせまたブスが来てそれがオチなんだろ?とか思ってるんでしょうけど、蘭ちゃんめちゃんこ可愛かったからね?昼間はオフィスの華で夜は蝶。きっと彼女は親父さんの入院費で困ってるんでしょう。男手ひとつで育ててきてもらった。若い頃ぐれてしまった時も、親父さんは彼女と真剣に向き合った。今のあたしがあるのはお父さんのおかげ。その親父さんが入院してしまった今、彼女は精一杯の恩返しをしているのです。そうに違いありません。いい話じゃないですか。僕は彼女にヌいて貰うことを決心しました。

彼女を抱きよせベルトに手をかける。あとは蜜を吸う彼女の為、僕は花になるだけでした。親父さんを助けるためなら、僕は君の蜜にだってなるよ!?


「口でしてあげてもいいけど、それはサービス料金で9000円だよ?」


あの野郎

完全に騙されました。

つまりこういうシステム。サービスで9000なのではなく、サービス料金が9000円。そのくせ入店の際に9000円払ってますから、ここはとんでもないボッタクりなのでしょう。しかも女の子は2000円もするビールを強請ってきやがりましたからね。はあ?ビールが2000円だと?そんなもん誰が頼むかよ!しね!氏ねじゃなくて死ね!親父と一緒に!消えて!なくなれ!



「はーい2番テーブル様にビール入りまーす!」

※後輩分も含め2万9千払った



後日、その後輩と縁を切ったのは言うまでもありません。


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2009年04月21日

Come Back To Me


簡単な質問です。

もしあなたが彼氏・彼女の浮気現場に遭遇してしまったとしたら、あなたはその時次のうちどの行動を取るでしょうか?

1・思い切って声をかける
2・確信が持てるまで後をつける
3・後で(後日)問い詰める
4・浮気し返す


信じてた人間に裏切られる、好きな人を寝取られる。特殊な性癖を持つ一部を除いた真人間であれば、これ程の精神攪乱イベントはそうそうないと思うんですよね。つまり皆さんが今感じている幸せというものは、とても脆く、上述したイベントで儚くも崩壊してしまうものなんですよ。早く別れればいいのに。

でもあんた達は彼が好きなんでしょ?彼女が好きとか言ってんでしょ?じゃあそれを防ぐためにどうするよ?携帯を監視?GPS操作?いいえ、僕はそんな話がしたいのではありません。毎日ショートケーキばかりじゃ飽きるから土曜にはチョコレートケーキも食べる。人間としてそれはごく自然な欲求だと思うんですよね。だから僕はもし、自分の嫁がチョコレートケーキを手に取ろうとする現場を目の当たりにしたら、どういった行動を取るのか。

あれは、友人との待ち合わせの為、新宿に一人佇んでいた時のことでした。

時刻は午後6時前だったでしょうか。当ブログの読者で就活生の北海道から来ましたさん(念をおされた為)を待っていると、ふと目の前に見たことのある人物を発見したのです。

最初は人ごみの新宿だから他人の空似だろうと高を括っていたのですが、よくよく見てみるとそれはなんと、3回ほど食事を共にした女性であることが発覚したのです。

皆さん、これは事件ですよ。いや何が事件ってその子がね、僕と遊んだ時よりも髪色が明るくなっていたし、それよりも何よりも僕の時よりスカートが短かったことが一番の事件なんです。いやいや、せこい話をしますが、僕は彼女との食事に3万円ほど注ぎ込みました。それなのにチンポどころか指一本、いれさせて貰ってないのです。それがどうですか、今日のこのセックスアピールは。僕という男がいながらこの女は誰と何処に向かうのか。

暫し彼女を後ろから眺めていると、案の定、僕の知らない男が出てきました。皆さん、これは浮気ですね。精神が崩壊するのも当然です。

しかも何が納得いないかって、いや、こんなこと書くと自意識過剰と思われて仕方ないんですがね、その男、全然格好よくないんですよ。これがウエンツなんとかだったり阿部寛だったら僕も納得するんですが相手はアレですよ、学校の給食で本当はお代わりしたいのに自分から率先してお代わりはしないで他人から勧められて初めて、嫌々お代わりするタイプの男なんですよね。

さてさて、そうこうしていると2人は談笑しながら歩きだしてしまいました。ここは新宿駅東口。向かう先はコマ劇場の裏にあるアジアンチックなホテルに違いありません。僕は悩みました。

みすみす好きな女を取られていいのだろうか。好きなというかまだおセックスしてないオニャノコを取られていいのだろうか。これまでに費やした3万円は何だったのか。ピンサロ3回行った方がコストパフォーマンスに優れていたのではないか。

悩みに悩んだ挙句、僕の取った行動は!?
はい、皆さんもうお分かりですね。正解は5番の『暫く尾行して見失った後、ゴールデンタイム(ラブホが宿泊時間になる23時以降)に電話をかける』でした。案の定留守電だった


毎日同じ物を食べてたら飽きる。感情のある人間なら当然。ましてやケーキなら太るリスクもかかえてしまうのだ。だから僕は、彼女にとってメリットのあるスイーツになりたい。

野菜のケーキのような、そんなヘルシーなセックスフレンドに、僕はなりた(後日電話したら着拒されてたんですがどうしたらいいですか!?簡単な質問ですお願いします!!!



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2009年04月01日

それでも僕は、彼女が好きだから


ホワイトデーは3人にあげました。

今更こんな話をするのもデーをあげたってのも変な話なんですが、3人にあげたということは、その1か月前にあたるバレンタイン的なサムシングに僕は3人からチョコを頂いたということになりますね。本当に変な話です。ほんとうにありがとうございます。

それでまあ、その3人について説明させて頂きますと、一人はコンパで知り合った女子大生。もう一人は会社で同じフロアにいる同期。そしてもう一人が、営業先で知り合った他社営業の女性になります。


3月14日。多くの恋人たちが共に過ごすであろう日に、僕の隣には件の彼女がいました。これで会うのは4回目、いや5回目であろうか。5回目のその日に、僕はネックレスと花束を彼女に渡す予定だった。黒のパンツスーツで足を組む彼女は、夜のバーカウンターに驚くほど溶け込んでいた。

多くのカップルと同じように特別な夜。滑らかに時間が流れる。仕事で疲れたはずの僕も、不思議な緊張感に包まれ目覚めた朝の様な爽快感に戻る。彼女は気にいってくれるだろうか。

プレゼントを渡す。彼女が驚く。肩を竦める様にしながら素っ頓狂な声を出す。ライトブルーのリボンを解き、箱を開ける。僕の鼓動が高鳴る。


けれど、それを彼女は受取ろうとはしなかった。

****

1か月前、僕は初めて彼女の家に上がった。男性に混じって営業の仕事をしている彼女は、普段はかっこよくパンツスーツで決めている。でも一度、僕と二人、新宿で手帳を買いに行った時は短めのスカートで、僕がそのことを指摘すると彼女は少し恥ずかしそうに僕の腕を叩いた。

そのまま僕達は居酒屋へ向かった。最近の居酒屋はどこの店にも個室が用意されている。日曜日の夕刻に飛び込みで入店してきた僕達を、店員はどこか好奇な視線を向けながら一室へ通した。

彼女が甘いカクテルに口をつける。彼女の横顔を見つめる。いつも通りの二人だけの時間が流れる。


去年の12月。僕は彼女に出会った。取り引き先での用事を終え直帰しようとしたところに、同じく帰り支度をする彼女の姿があった。部門は違えど同じ担当口座を持ってることと同じ新入社員であること。たったそれだけの共通事項だったけど、宮崎出身だという彼女は嬉しそうに語った。


街路の寒風を頬に受けながら、煌びやかなの街で手を挙げた。酔いつぶれた彼女を抱き抱えタクシーに乗る。忙しなく停車したタクシーの後部座席はどこか都会の湿り気を帯びていた。

彼女は部屋に入るなりベッドへ倒れた。肌蹴る胸元。露になる脚。僕は目を瞑る彼女の横顔を眺めた。静かな時間が流れる。

完全に無防備だった。

僕はふと窓際に目をやった。ハンガーにかけられた男物のワイシャツ。

僕は何もせずに部屋を出た。


****

「私ね、結婚することになったの。」

箱を開けた彼女が口を開いた。

市役所に勤める彼は宮崎にいるらしい。付き合って3年。来月には彼女も宮崎で暮らすことになる。入社して1年、その決断が早いか遅いか僕には分からない。ただ僕達は出会うのが遅すぎたのかもしれない。

「家まで送ってくれるでしょ?」

彼女が聞く。彼女の横顔に笑顔はない。僕はグラスを飲みほしてまたタクシーに乗り込んだ。

その日も窓際にはまた男物のワイシャツがあった。僕達は誘われるがままにベッドへ倒れる。欲望のままに彼女の唇を奪いたかった。すぐそこにいる彼女をこの手の中で抱き締めたかった。
でも、それが僕には出来なかった。


僕は彼女が好きだから。


僕は彼女に花束を手渡した。この花束はホワイトデーの贈り物でもあり、結婚する彼女へのお祝いになった。彼女は涙を流しながら、無理に笑う。 彼女が流した涙を見て少しだけ後悔する。出会わなければなかったはずの悲しみが打ち寄せる。別れのシーンにはやはり涙がよく似合う。


「もう会えないかもね」


だけどなぜだろう彼女の言葉を聞いて、僕はこの人を好きになってよかったと思った。







ちなみに3人にあげたってところからエイプリールフールですワオ!
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2009年03月31日

それでも私は彼が好きだから

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