Joao Donato

March 01, 2010

No.1243: JOAO DONATO TRIO / Sambolero

BR4078João Donatoの最新作は、タイトルの通り、Luiz Alves (b.)、Robertinho Silva (dr.)とのTrioを中心とした作品。自身の名曲を、本作では1曲を除いて歌う事なくpianistにほぼ専念している。これが、頗る良い。大きくゆったりとしたgrooveと、可愛らしいphrasing、Donatoだけのtime感覚。どっしりしたrhythm陣がこれを実に趣味よく支えている。「老いてますます盛ん」などと言っては失礼である。ご本人は老いなどと言う事は、恐らく微塵も思っていないし、恐らく気付いてすらいないだろう。演奏にもますます輝きを感じ、いまや全盛期と言っても良いのでは?Tr.12"Sambou, Sambou"にZeca Pagodinhoがguestで参加しているのもちょっと意外で、でも素敵だ。





 

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May 01, 2008

Disk No.960: JOAO DONATO & BUD SHANK / Ao Vivo no Rio de Janeiro

a6566921.jpgDisk No.779 (May 27, 2007: JOAO DONATO / Uma Tarde com Bud Shank e Joao Donato)は2004年の録音。そしてこのDVDは、2006年の収録。DonatoとBud Shank以外は、名手Luiz Alves (Bass)と、Rubinho (Bateria)というmember。Bud Shankとの共演と言うことで、formatはすっかりJazzだけれど、Donatoだったらすっかり聴かなくなってしまったJazzを聴いてしまうのだ。寛いだ楽しそうな雰囲気の中で、いかにもDonatoらしい、愛らしいphraseや、緩いgrooveが聴ける。



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July 14, 2007

Disk No.813: JOAO DONATO E EMILIO SANTIAGO / Emilio Santiago encontra Joao Donato

b51f849b.jpgEmilio Santigoと、Joao Donatoの関わりは長い。とくに1975年の大名盤、Brasiian Mellow Grooveの大定番であるEmilioのsolo1作目(1975)は、Joao Donatoの力が大きい。本作は2003年作で、Donatoの名曲を、DonatoのbackingでEmilioが歌う、という好企画盤。Donatoの曲が素晴らしいことは言うまでもないが、これを端正な円熟したEmilioの歌と、Donato自身のpianoで聴けるのがたまらんのです。

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June 22, 2007

Disk No.800: JOAO DONATO / Donatural

5c6048ef.jpgさて今のところ唯一ではないかと思われるJoao DonatoのDVD。その名も"DONATURAL"。なかなか良くできたnamingですが、どうやらGilberto Gilのideaみたい。Donato, Donatinho, Robertinho Silva, Luiz Alves, Sidinho, Ricardo Pontes, Jesse Sadocのmemberに、Joyce(貫禄、そしてカッコイイ)、 Leila Pinheiro(中澤裕子?)、Angela Roro(ちょっとこわいけど素晴らしい歌唱)、 Emilio Santiago(mellowでそして汗くさい)、Marcelinho da Lua(ちょい役不足?)、 MD2(ちょい浮いてる?)そしてGilberto Gil(まさに重鎮)という豪華guestが加わる実に楽しげなsession。Donatoの音楽を愛する面々が集まって創られた素敵な映像です。"A Ra"ではRhodesを弾いておりまして、やはりこれは無茶苦茶良いのでありました。

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June 18, 2007

Disk No.797: JOAO DONATO / A Blue Donato

6820c589.jpgDonato in Yamagata、皆様有り難うございました。やはり今日はDonato以外のことは考えたくない感じ。ということで、本作は1973年、そうあの"Quem e Quem"と同じ年に録音された、まあ異色と言っていい作品。1曲目以外はhorn入りの、jazz色の濃い作品なのですね。米国から帰国直後ということもあったのでしょうか、ここまでJazzらしいDonatoの作品もない。しか〜しであります。Tita Loboとのduetによる、Tr.1"Mimosa No.1"のためにだけでもこれはファンなら是非手に入れたい。この曲聴くとなんかDonatoご夫妻を思い出します。とても素敵なご夫婦でした。

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June 13, 2007

Disk No.793: JOAO DONATO / Managarroba

a723e105.jpgさていよいよもうすぐJoao DOnato。
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2002年作品。Marcelo D2, Marisa Monte, Joao Bosco, Joyceなど、新旧の人気artistをguestに迎えた意欲的な作品。まぁ誰がguestであったとしても、Donatoは変わらない。自由で天真爛漫な、pianoのstyle、独特のgrooveで、Donatoらしい音楽に仕上げています。およそ70才の人間が作った音楽だけれど、なんと新鮮で、楽しい音楽なのでしょう。日本盤はjacketが違います。ダブって買わないようにご注意を。

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June 09, 2007

Disk No.790: JOAO DONATO / Coisas Tao Simples

bf22f37c.jpgもうすぐDonato。
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リサさんの"Minha Saudade"で本格的に復活したDonatoの、1996年の作品。"Quem e Quem"や"Lugar Comun"路線のmellow系作品であります。もちろんDonatoさんが歌っているです。期待を裏切らない素敵な内容で、名曲満載。もっともっと人気があっても良い作品ですね。Claudio Joege, Wilson das Neves, Teco Cardoso, Marcos Suzanoそして城戸夕果ちゃん等が参加。arrangeはDonato本人、producerは吉田和雄さんであります。

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May 27, 2007

Disk No.779: JOAO DONATO / Uma Tarde com Bud Shank e Joao Donato

dbe6b94a.jpg"Bud Shank & his Brazilian Friebds (1965)"は、JazzmanとBrasil人artistとの共演盤としては最高傑作の1つ。そのBud Shankと"his brazilian friends"の主役であったJoao Donatoとの、38年振り(本作は2004年録音)の共演作。Robertinho Silvaなどが所々で参加しているが、基本的には2人のduoによるalbum。Donatoらしいrhythmと愛らしいtouch、滋味あふれるBud Shankのsaxは、なんとくつろぎに満ちていることか。

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May 25, 2007

Disk No.778: JOAO DONATO E SEU TRIO / Muito A Vontage...

72c248b6.jpg1959年、Elizeth CaldosoとMexico tourに向かったJoao Donatohaは、そのまま米国へ向かいそこに活動の場を見つける。1962年に一時帰国するが、直ぐに米国に戻ってしまった。その帰国時に残した作品の1つが本作。Personalは、Joao Donato (p), Tiao Neto (b), Milton Banana (d), Amaury Rodriquez (perc.)。瑞々しく軽やかな演奏が素晴らしい。CDですら高価で取り引きされている作品ですね。これも同じ内容でjacket、title ("Sambou Sambou")とも違うものがあります(下図)。ご注意を。
sambou

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May 24, 2007

Disk No.777: JOAO DONATO / Donato Deodado

198dc3d9.jpgそのtitle通り、先に録音してあったDonatoの演奏に、後でDeodadoがarrangement/orchestrationを施した作品。結果としてDonato/Deodadoちゅうわけです。"Bad Donato"のような強烈なfunknessは無いけれど、Airto, Ray Barretto, Mauricio EinhornやRandy Breckerの参加したsoundは、Deodadoらしい色彩感があって、極上のBrasilian Fusionに仕上げられています。これ内容が同じで。jacketが違うversionがありますので、要注意。これね。
donadeo

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May 23, 2007

Disk No.279: JOAO DONATO / A Bad Donato

0ecd89ca.jpgふぁんきーなDonato。
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これ注目の初CD化。長らくLPのみでした。Joao DonatoがUSA滞在時の1970年に彼の地で録音された、funkyなfusion album。Donato以外は、Oscar castro Neves, Dom Um Romao位がBrasil人で、あとはErnie Watts, Bud ShankなどUSAな人たちです。ArrangeにDonatoとDeodado。これね、とにかく格好いいのよ。凡百のfusionとは一線を画す、Donatoの超弩級名盤。Donatoさんとてもわるいひと。これは手に入れなさい!(2005.03.10)


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May 22, 2007

Disk No.51: JOAO DONATO / Quem e Quem

c93104e1.jpgさていよいよDonato in Yamagataまで1ヶ月を切りました。これは、今でも私の絶対的愛聴盤。
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これは天才にして奇人・変人の誉れ高い(注:天真爛漫なだけと言うのが現在の「定説」です。)Joao Donatoの超定番です。Donato本人が初めてvocalをとった1973年の作品。Donatoのelectric pianoが入ってくるだけで、瞬時にDonatoの空気が出来上がります。どんなにslowな曲でも、Donatoならではのノリが感じられる、恐ろしいばかりのリズム感。この心地よい浮遊感とgrooveは、この人にしかでません。脱力感溢れる歌も、魅力に溢れているではありませんか。Donatoに歌わせた、勇気あるValleもエライ。(2002.01.15、大分改変)


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April 18, 2007

Disk No.759: JOAO DONATO / O Piano de Joao Donato

41840574.jpgJoao Donatoの新譜は、piano soloによる作品です。まるでSteve Kuhnのようなintroの"Paradise Found"から始まる本作には、Donatoのoriginalが8曲と、6曲のJazz Standardが収録されています。しかしDonatoの手にかかるとすべての曲ががDonatoの色に染まってしまいます。simpleで天真爛漫なDonatoのmelodyは、美しく複雑なharmonyと、優しく煌めくtouchと、飛び跳ねるような独特のgrooveによって、Donatoだけの音楽として完結しています。Jazzというformatながら、そのad-libも原曲に優しく寄り添って、決して原曲から大きく離れることがありません。Donatoのcoreを感じる、幸福感に溢れた素晴らしいpiano solo。

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April 24, 2006

Disk No.578: JOAO DONATO / Lugar Comum

b3d9f5c1.jpg定番を1枚。1970年代のJoao Donatoと言えば、"Quem e Quem"が良く流通しているし、一番人気の高い作品だと思う。1975年作の本作"Lugar Comum"もそれに引けを取らない名作だ。ただ、2001年の再発以来は、あまり流通していない様な気がするし、人気も一段低いかな。本作はGilberto Gilが参加し、"Quem e Quem"に比べればsoundは分厚い作品。Donato独特の、ゆるゆるなのに強烈なgrooveを味わうことが出来る作品。"Lugar Comum", "E Menina", "Bananeira", "Emorio"などGilとの共作による名作が収められている。Donatoのrhythmって決してBossa Novaのそれでは無いし、そんなことをDonatoが考えているわけもないが、天性の凄まじいrhythm感だと思う。

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March 21, 2006

Disk No.554: JOAO DONATO E MARIA TITA / Joao reecontra Maria

376c9fa4.jpg1960年代から活躍している女性歌手、Edson e TitaのMaria Tita Loboと、Joao Donatoによる美しいBossa Nova作品。DonatoがProduceとArrangeを担当。この二人は過去にも、Edson e Titaの"Novidade de Vida"や、Donatoの"Blue Donato"などのアルバムで共演を果たしており、タイトル通り旧友の「再会」による作品。曲は全曲Edson LoboとTita Loboの作品で、所謂有名曲はないけれど実に品の良い曲が揃っている。Donato(piano/keyboard)は1曲で歌っているが、あとは絶妙としか言いようのないgrooveで、Titaの歌をサポート。Titaの夫Edson lobo、Donatoの息子Donatinho、Ronaldo Menescal、Ricaldo Silveiraのバッキングも上品で好感度大。そしてTitaの歌は、Bossa Nova歌手らしい肌触りなのだが、少しだけハスキーで、どこか夜の香りを漂わせている。(本reviewは、月刊Latina誌2006年4月号で使用したものです)

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