2004年11月16日

Takuma Club MEETING Osakaレポ ぶっちゃけトーク編

いよいよ琢磨君本人が、登場しました。
シーズン中の話や、ここだけのぶっちゃけ話など、内容盛りだくさん!!でお届けします。
すべての言葉を書きたい所ですが、と〜っても長くなってしまいます。
悩んでカットしましたが、この長さです。
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琢磨君のお話部分は、『二重かぎカッコ』で囲んでいます。

拍手に迎えられ、ステージの真ん中まで来た琢磨君、かわさきさんからマイクを受け取ると『こんにちは』とご挨拶。
チェッカーフラッグがクロスしたイラストに、[TAKU]の文字が入った白のTシャツに、四角いデニムの布がセンス良くパッチワークされた(?)感じのジーンズと、ラフな格好。taku1
(↓ちなみにバックのポケット部分もこんな感じ)
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会場の印象を聞かれ、『すごい…』と一言、続けて『すごいですね、ちょっと、ステージもなんかちょっとあの、恥ずかしいぐらいに…』と、照れ笑い。
かわさきさんが「2005年の発表会かと思いましたよ」と突っ込むと、『ホントですね。ちょっと、ハジケていこうかな、と思ってます。よろしくお願いします。』皆、拍手喝采。琢磨君はイスに座る。
かわさきさんが「テレビで全戦観た方?」迷わず手を挙げる。かなり手を挙げている。
「じゃあ、日本グランプリに行っちゃった方?」当然やん。両手を挙げる。
更に大きな「は〜い」の声と、たくさん挙がる手…それを見た琢磨君、『ほぼ、全員ですね。』
「今日は、ざっくばらんに、ここだけトークを」とかわさきさんが振ると、『そうですね、ここだけの為に、とってきた話をしたいと思います』と琢磨君。

「2004年はどうでしたか?」の問いに、『とにかく、攻めて攻めて、戦う為の、戦い切った一年っていう気がしますね』
シーズンを振り返っての話に。まず前半戦。
「ぶっちゃけ、非常に苦戦しませんでしたか?」と聞かれ、『うん(笑)、そうですね…もう、ぶっちゃけでね、今日はね』続けて『もう僕は、精一杯走ってたし、リザルトには残んなかったけど、記憶に残る様なレースがね、いくつか出来たんじゃないかな?と思ってます。』

今年初開催のバーレーンについて。
日曜日の朝、嵐になって、レースができるのか不安だったが、スタートしてみたら、意外と抜けて、白熱したバトルも出来たそうです。『絡んだりもしたし…(笑)』>ラルフとの接触やね。
『でも、あの追い抜き、攻防から始まって、初めてF1のトップグループで、やり合ってるんだな、って実感を手にした瞬間でしたね。』
『とにかく、自分ここに有りき、って言うのを見せたかったし…ラルフとの接触で、一瞬ヒヤッとしたけど、何とかレースも続けられて、その後も追い抜きずっと続いたし、すごく大事な一戦だった様な気がしますね。前半で。』

今シーズン目立った、ロケットスタートの話へ。
今年のルール変更で、昨年までの全自動スタートが禁止になり、スタートに変化か起きると思いきや、フタを開けてみたら、誰もミスをしない。各チーム、ルールの中でぎりぎりの所を突いて来て、ほぼ、全自動と同じスタートが出来るようになっている。
「その中で、ロケットスタートを決められる訳は?」
『最初のリアクションだけですね。ライトが消えた瞬間に、フッ、って出る所だけは、ドライバーが何とか出来る所で、その場の雰囲気を読んだりする訳で、行き過ぎると、ペナルティになったりするけれども、モナコまでは、スタートは、必ずジャンプアップするぐらいの勢いはありましたね。』

モナコの、ロケットスタートについて。(かわさきさんは現地で見たそうです。うらやましい…)
『その前のバルセロナで、トゥルーリがすごい良いスタートを決めて、ルノーはずっとスタートが良いのは、あれは、どうやってやるんだろうって、何度も何度も研究して。』
「どうやって研究するんですか?」
『や〜、要はあの〜、見込み発進!なんですよね!(笑)』
会場がどよめく…言っちゃっていいのか、そんなこと。『ここだけの話ね』
「割と、見切り発車なんですか?」『そう、そんな感じ』
ライトが消えて、それに反応し、クルマが動き出すまで、時間がかかるそうで、
(琢磨君はきちんと説明してくれましたが、大変長くなるので省略)
『ライトが消えた瞬間に動き出すには、その一瞬先を行ってなきゃ行けないんですよね、常に。』「シグナルとの、あ、うんの呼吸みたいな」『そうですね。』
今までのF1のレースで、フライングのペナルティがないので、去年からスタートにはかなり自信があったとか。
「自分の中では、見切り発車は、何戦ぐらいやっちゃった?」『かなり!(大笑)』大ウケする会場。
『モナコの時は、自分の中では、ドンピシャリのスタートでしたね。』
「そういうタイミングまでも、琢磨選手のほうを向いてるなと、今年は」
『そうですね。そのからくりは、”Go For It"のほうに書いてあるんで、読んで頂けると。』
この、商売上手!!

「そんな中で、アメリカGPで、ついに表彰台に上がりました。イェ〜イ」と言われると、会場中から大拍手が。立ち上がって、2度3度、お辞儀をする琢磨君。
その時の印象を聞かれ、『すごい嬉しかったね。自分も喜び爆発だったが、表彰台の上で、一緒に戦ってきた仲間達がすごい喜んでいる姿を見て、本当に嬉しかったですね。』
『嬉しさの一瞬の中、自分が立っている所が一番低いな、とも思った。国歌斉唱の時、ちょっと悔しい気持ちがあって。』2001年を思い起こすと、3番では納得できないみたい。でも、ここから、スタートできる、と強く思ったそうです。
ポディウムで、シューマッハやバリチェロに温かく迎えられ、『お互いをたたえ合って、彼らにも初めての表彰台の日があったわけで、その日を思い出したのかな、って』

話は、日本GPへ。
戻ってきた時は、『1年間戦ってきて、今年は、なんとしても、鈴鹿で表彰台目指して、頑張るんだって言う気持ちが、すごく強かった』そうです。
異例の2DAY開催については、『サーキットホテルの窓から見えるオートキャンプサイトで、キャンプしている人がほとんどそのままいるので、大変なんじゃないかな?って。』
ここでかわさきさんが「キャンプしちゃった人?」ちらほら挙がる手。
『すごく心配だったんで、被害に遭わなくて、本当に良かったですね。』
ファンの事心配して下さってたんだな。感動した。

最終戦ブラジルGPの感想。
『日本GPの後、もう1戦あるのが信じられない気持ちだった。』と言う琢磨君。
『グランプリ全体が、リラックスムードでしたね。走り出す瞬間までは』
スタート前に、突然雨が降ったりして、ちょっと悔しいレースになった。
『攻めてミスもしたけれど、必ず来年につなげるつもりだし、僕は、もっともっと速く、強いドライバーになりたいな、と思って、今、一生懸命、修行中です。』
前半戦は、自分のレースを思いっきりやる為に攻めていたが、ハンガリーGPぐらいから、ルノーとのコンストラクターズ2位争いを踏まえ、攻めながらも、確実にポイント獲得を狙うようになっていったと語る。
『それって来年、僕がスタートする時に自分のスタートラインになる訳だから』
来年、期待してまっせ!!

今年のシーズンオフは、忙しくて3週間ほどしか日本に居られないとの事。今月末には、もうテストが始まるそうです。
ブラジルのあと、ソルトレークシティに撮影で行ってきた事や、もてぎのイベントの話をされていました。もてぎの裏話なんかもチラッと。

前日の雨で、RA272(40年前のクルマ)では、走らない予定だったのに、デモランの前に乾いてきたので、急きょ乗る予定になり、
『沢山のお客さんで、こんな所でエンストなんかしたら、かっちょ悪いな〜』と、ホントのレースよりドキドキしたそうです。
RA272の頃のクルマは、運転席のヒジの所に燃料タンクがあり、なおかつシートベルトが無い!!(みんな驚く)そうで、
『いざと言うときには、ヤバイなぁ〜』1コーナーに入るとき、ドキドキだったとか。
今年のマシンでの、あのドーナツターンについては、乗り慣れた車で、使えるものは使っちゃえ、と、冬のオフのテストのエンジンだから思いっきり回したそうで、
『ミシュランタイヤも、一番煙の出るやつを持ってきて(笑)』更に、
『自分で回っていて、見えなくなっちゃったから…(爆笑)』どっちが前なんだ〜、みたいな。
『なかなかああいう走りは、サーキットでは見れないと思うんで、良かったと思いますね。』

来年の抱負を聞かれ、『とにかく、前進しかないです。やっぱり、頂点を狙いたい。』
実際には、今年以上に2位を維持することは大変である。一番大事なのは、2位以下のグループが一丸となり、フェラーりに追いつく事。フェラーリとの実力差は大きいが、肩を並べ、勝負がしたい。と語る琢磨君。
「心の中では?」かわさきさんが言うと『狙っちゃいますよ!』と力強く。
『予選ではポールポジション、決勝は2位であり優勝だし…開幕戦からね、表彰台常連になって、早く、1日も早くトップに立ちたいです。』大きな拍手が起こる。
「宣言、と言う形で聞きましたが」と問われ、
『2005年の発表と言う事で(笑)』「発表会でした。」とかわさきさんが締めた。


とても長くなりました。最後まで読んでくださった方。ありがとうございます。
全ての言葉が素敵で、どれを選ぶかが大変でした。
次は、大爆笑の質問コーナーへ突入です。

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ようやく完成しました佐藤琢磨ファンclubイベント「TCM 2004 in TOKYO」局長レポート。 今回は写真&ビデオを撮影されている方が多かったので,局長ならではの手段でお届けします。 それから新サーバーをレンタルしましたのでアドレスに注意して下さい。 LINKされている
TCM2004レポ【TNN: Takuma News Network】at 2004年11月17日 11:36
もう言う事ないっす。最高です、佐藤琢磨! Takuma Club Meeting 2004@Zepp Osaka行ってきました〜。 確かに朝早起きやったけど。Zeppは遠かったけど。 行って良かったっす。4500円のチケ代+交通費以上の価値アリです。 っちゅうか今日一生分の運を使ってきてしまいま
琢磨祭りじゃ〜!!PART1【*CLOVER*】at 2004年11月17日 16:52
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
OSAKAのイベントレポが詳細にみれて,今は最高の気分です!
それにしても,凄いレポですねー!
うちなんて動画という超手抜き(笑)ですけど,yamaco_zさんは全てタイプされている訳ですから本当に凄いです。
#琢磨君が履いていたジーンズはどこのブランドなのかなぁ・・
ではでは〜♪
Posted by RYO(報道局長) at 2004年11月17日 11:43
TBありがとうございました!
私もTB飛ばしました。(笑)

レポすごい詳しくて尊敬です・・・。
何せ私なんて見事に記憶飛んでます・・・(汗)
シューズが当たられた息子さん、覚えてますよ!
すごい緊張して上がってらしたのがカワイイなぁと印象深く残ってます。
ま、私も垂井さんのイラスト当たってステージに上がった訳ですが何故か普通に行ってしまって激しく後悔してます。
もうちょっと女らしくキャーキャー言えば良かったかな、と。(笑)

しばらく琢磨熱は下がらない模様です・・・。あはは。
これからもどうぞよろしくお願いします☆
Posted by honeypie at 2004年11月17日 17:05
トラバ、コメント本当にありがとうございます。
見たまま、聞いたままを書いただけなんですよ(^^ゞ
ビデオ見て、「こんな事、おっしゃっていたんだ。」と新たな感動が。
私の中で、印象に残った部分を、主に書いていったのですが、捨て難い部分が沢山ありました。

>RYO報道局長さん
喜んで頂けて、恐縮です。
私も、RYOさんのおかげで、東京の様子が分りましたから、大感謝です。
あのジーンズ、ホント、気になりますね。どなたか、ご存じないかしら?

>honeypieさん
やっぱり、ステージ上は緊張されました?
あのイラスト、すごく綺麗だったですよね。
また、抽選会のレポの際に、トラバさせて頂きますね。
こちらこそ、よろしくお願いします。

Posted by yamaco_z at 2004年11月17日 23:50
おっと、先の書き込みのURLがサーバー移転前のアドでした。
今回の書き込みの名前の部分が現在のアドレスになります。

>垂井さんのイラスト当たって
たまにタルイさんと飲みますので、その時にはお伝えしておきますね^^
ではでは♪
Posted by RYO(報道局長) at 2004年11月18日 00:46