二人がここまで落ち込むなんて……だから自分から恋愛の話を一切しなかったんだ。
「かっこいい人、ね~……アンタ、それ本気で言ってる?」
「えっ? うん」
「いるわけないでしょ~が! こんなクラスの男子なんて芋カスだっての!」
奏音は、机の上に拳を置くと、そのまま勢いよく叩きつけた。
「ちょっと奏音!? おっ落ち着いて、落ち着いて! 凛子も奏音を沈めるのに協力し……」
「私、『北斗の拳』のラオウと結婚するんだ……」
凛子の目が死んでる!?
駄目だ、このままじゃ二人が死んでしまう!
「そっそうだ! 二人の好きなタイプ教えてよ!」
これでどうだ。少し、マシな質問だと思うんだけど……。
「タイプゥ~? えっえっえぇ~? 聞きた~い?」
奏音は突然、下に向けていた顔を上げ、巻いてある毛先を指でくるくると回した。
「う、うん」
なんだろう、すっごい態度でかくなった。そして、ウザいな……。
「えぇ~と、まずはイケメン! これ重要。それとムダ毛があんまりなくて、色白で、笑顔が素敵で、アタシの素顔を受け入れて~……とにかくイケメン!」
「へぇ、そうなんだ」
理想が高い人ほど、彼氏が出来ないって聞くけど……まさにこのことかも。
「凛子は?」
「私は筋肉かな」
「えっ」
「えっ?」
「いや、その……筋肉って……」
全然意味が分からないんだけど。
「ごめんね、説明不足だったかも。私はゴッツゴツの筋肉の人がタイプかな。その腕で腕枕してもらいたい……なんて」
凛子は両頬に手を当て、ポッと顔を赤らめながら、話した。
「いいよ、すんごい! 今の凛子、超乙女だったぁ~!」
「かっこいい人、ね~……アンタ、それ本気で言ってる?」
「えっ? うん」
「いるわけないでしょ~が! こんなクラスの男子なんて芋カスだっての!」
奏音は、机の上に拳を置くと、そのまま勢いよく叩きつけた。
「ちょっと奏音!? おっ落ち着いて、落ち着いて! 凛子も奏音を沈めるのに協力し……」
「私、『北斗の拳』のラオウと結婚するんだ……」
凛子の目が死んでる!?
駄目だ、このままじゃ二人が死んでしまう!
「そっそうだ! 二人の好きなタイプ教えてよ!」
これでどうだ。少し、マシな質問だと思うんだけど……。
「タイプゥ~? えっえっえぇ~? 聞きた~い?」
奏音は突然、下に向けていた顔を上げ、巻いてある毛先を指でくるくると回した。
「う、うん」
なんだろう、すっごい態度でかくなった。そして、ウザいな……。
「えぇ~と、まずはイケメン! これ重要。それとムダ毛があんまりなくて、色白で、笑顔が素敵で、アタシの素顔を受け入れて~……とにかくイケメン!」
「へぇ、そうなんだ」
理想が高い人ほど、彼氏が出来ないって聞くけど……まさにこのことかも。
「凛子は?」
「私は筋肉かな」
「えっ」
「えっ?」
「いや、その……筋肉って……」
全然意味が分からないんだけど。
「ごめんね、説明不足だったかも。私はゴッツゴツの筋肉の人がタイプかな。その腕で腕枕してもらいたい……なんて」
凛子は両頬に手を当て、ポッと顔を赤らめながら、話した。
「いいよ、すんごい! 今の凛子、超乙女だったぁ~!」