蕎麦好きの独り言-その壱百八拾五「土がつく」
早いものでもう水無月でございます。
時間と言う絶対的概念は休むことを知らずに永遠に時を刻むものでございまして、感情の入り込む隙間など決してございませんし、まして後戻りすることなど間違っても無いんですな。そういう意味ではシステマティックで実に非情なものでございます。
読者の皆様は、そんなものに右往左往せずに堅実にお過ごしのことと存じます。
かくいうオラは…(大汗)
相も変わらずいろいろな行事が目白押しでして、地域行事ではレクリエーション大会などの様々なスポーツイヴェントが目白押し、毎週末に企画されておるところでございます。またあちこちのお山では夏山開きでしょうね、稜線の涼風が心地よさそうですな。そして梅雨入りの季節でもございますが、線上なんとかが発生して大騒ぎになどならないことを唯々祈るばかりでございます。
さて私事で恐縮ですが、怒涛の春作業も何とか目途が立ちまして、少しばかり心に余裕が出てまいりました。いやあ、農作業については決して嫌いではないのですが、何と申しますか、頼まれ仕事についてはなにか強迫観念に似たものを感じてしまいまして、元来気の小さい質でございますから気持ちが焦るのですな(笑)故に苦痛に感じてしまうことが多くなります。そういう意味で今年の春作業については何か浮足立ったところがございまして、あまり楽しめなかったところでございます。
オラは現在も二足の草鞋を履く身でございまして、その配分で農作業の方も計画しております故、頼まれ仕事は基本受け付けておりません。しかしながら浮世の義理と申しますか、よんどころない事情も突発的に発生するんですな。そして受ければ必然的にそちらを優先する訳でございます。(頼まれた仕事ですからね…)
すると本来計画していた自分の仕事が遅れることになります。そこで無理をして合わせようとすると、心も体も余裕がないためいろいろとトラブルが発生するのでございます。
人にはそれぞれ能力がございます。それが常人以上に優れていれば大変素晴らしいことでございますが、オラのような明らかに劣った人間には無理は毒でございます。まして盛りを過ぎた年代、いやいや老人には多くを望めません。実際今まで出来ていたことが年々辛くなります。特に肉体労働がです…。具体的には草刈機を背負っての作業や補植、動力散布機を背負っての肥料や薬剤の散布なども、以前は「俺は山屋だ!!」なんて威張っていた(自分の中で)のでございますが、今は見る影もございません(笑)
そこで今年はカラカラと音がするお頭を必死でしぼりまして、ある器具の制作を思い立った次第でございます。
我家では春の育苗期にビニールハウスの地面に敷くシートがございます。
こういった物でございます… ↓ ↓ ↓
まあどちらの農家様も大概敷いておるようでございますが、我家との違いはThickness(厚み)でございまして0.13mmございます。こちらはビニールハウスの被覆シートと同等のものでございますが、よそ様は0.01mmとかのもっと薄いものをお使いのようでございます。或いは防草シートのようなものをお使いの方もいらっしゃいますが、厚さが大きくなればそれだけ重量が増す(約10倍)のは致し方ございません。ちなみに寸法は幅が3.0m、長さはおよそ40mございます。こちらのシートが全部で2枚、播種前に敷いて田植後に片付けるのでございます。
この片付け作業が一仕事ございまして、昨年までは地べたに敷いたものを手でコロコロと巻きながら一人で行っていたのでございます(大汗)口で言うのは簡単ですが実際にやってみると中腰での作業です。若い頃の部活で先輩にしごかれた方はご存じかも知れませんが、通称「アヒル」と言えば当時の辛い記憶が蘇ってくる方も多いと存じます。老域に達した身には年々辛くなる一方でして何か良い知恵はないかと、ず~~~っと考えていたのでございます。
とは申しても老化したお頭では、そうそう良いアイデアなぞ出てまいりません。
とある夜にYouTubeなど見ておりましたら、
「あ゛っ………」
そこで見たのを真似っこしたのがこちらでございます(大汗)
↓ ↓ ↓
材料は知り合いの業者さんから配達込みでお安く、まあほとんどはどこかから持ってきた在庫(籾溜に使用した部材とか…)がございますから…(大笑)
何事も初めてすることには周到な準備が必要でございます。しかしながら素人がすることですから、やってみないと分からないことが頻発するんですな(大汗)たったこれだけのものを運んで組み立てるのに数時間を要しました。まったく段取りが悪いのは誰に似たのか…(大汗)
で、シートの巻き取り開始です。
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それにしても重いです。新品の真っ新なシートを体育館などの滑りの良い場所で巻き取るのであれば案外楽かもしれませんが、現場(笑)は土です。土はそれまでシートを被せていましたから当然裏面は濡れています。天気が良ければ良いほど土中の水分が蒸発しますからシートの裏面に付着し、更に土も付着しますから重くなりますし、巻いているうちにだんだんよれてきますよね。巻いては戻すことを数回繰り返し、その度にシートを引っ張りに端まで移動して戻ったり…(大汗)
何とか巻き取り終わったのが、こちらです。
↓ ↓ ↓
これぐらいよれたのは良いことにしました(大汗)
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結局2枚のシートを巻き終わったのは夕方になってしまいましたが、これじゃ去年みたいに地べたを手でコロコロした方が速かったりして…(大笑)
シートを巻いたり戻したりしていたら、映画の編集でもしているかのような気持ちになりました。
映画は何度も時間を遡って見直すことができますが、浮世はそうはいきません。
人が生きることは過ちの繰り返しなどと申す人もおりますが、巻取り機と同じように、やってみないと分からないものでございます。ただ、時間を巻き戻すことは出来ませんが、過ちをやり直すことは可能だと言われております。
シートにまとわり付いた土は落ちませんが、「知恵」だと考えれば、邪魔になることはないでしょう。
当然重みも増しますが、それはそれでとっても意味のあることなのだと思うところでございます(大笑)
けっ、何を偉そうに、結局仕事が辛いってことなんだろ…(怒)
とのことでございますか…
横綱さんだって少しでも土が付いたら大変なんですから、オラだって…(大汗)
あ゛、今年は忙しいからって例のオッサンのバイド仕事断ろうかな…
でもね、あのヒトは…
いくら土が付いたって…
絶対、ゼッテイ、諦めないヒトだからなぁ…
やれやれ、試練は続く…
お後がよろしいようで…






















