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オベリスク




【日 程】2020年09月12~13日(土日)
【山 域】朝日連峰
【山 名】竜門山(1688m)
【天 候】晴れ
【メンバ】3人(I川さん、M田さん)
【コース】日暮沢口 → 龍門小屋往復
(概 略) 


9/12 日暮沢口(7:20)---(10:15)清太岩山---(11:00)ユウフン山---(11:57)龍門小屋



今年は朝日に帰る事が無いと諦めかけていたが、稲刈り前の週末に突然体が空いた。天気予報は芳しくなくどうしたものかと暫く考え、岳友にメールしたが都合が悪い様子、悩んだ末に今行かねばもう今年は無理との結論、管理人氏に登ることを伝えたら、一緒に登ろうというお誘いを受ける。けれども朝日には二年以上登っていないし、衰えた山足を思うと迷惑を掛けそうなので、一足早く単独で登ることにした。これはN山岳会の会長のスタイルをパクったものである。(汗)


早朝の庄内は晴れていて、あちこちの田んぼでは早朝から稲刈りをしていたが、月山方面を見ると山を乗越す滝雲のような厚い雲に覆われていた。112号の長いトンネルを抜けると、雨こそ降っていないが山は雲に覆われ何も見えない。路傍の気温は19℃の表示、しめしめだ。下界で30℃もあったら多分登れないだろう。
静かな大井沢を抜け日暮沢を目指す。駐車場にはすでに2台、2人の登山者が小屋前で準備していた。


水を十分汲み歩き始めるとすぐに急登が出迎える。気合を入れ直しゆっくりと登り始める。最初の休憩点までは、かなりのスローペースで上がるのが鉄則なのだそうだが、速くなど登れるはずもない。多分肌寒いくらいの気温なのだろうが、もう汗だくだ。案の定相当辛い山遊びになりそうだ。けれども、山は変わらない。





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最初の休憩ポイント もう汗だくだ。





二年のブランクは大きいが焦っても仕方ないと次の休憩ポイントを目指す。暫く急登を繰り返すとおよそ一時間でいつもの場所が見えた。ここは展望が少しだけ開けた場所で、個人的にはテン場と呼んでいる。少しだけ高度が上がったせいか大井沢の集落が雲の間から覗いた。時折バラバラと音がして水滴か雨か分からないものが梢から落ちてくる。気温が低いせいか汗は掻くがそんなに蒸し暑さは感じない。喉もそんなに乾かなかった。





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これでもかなりの急坂





登り始めて1時間50分でゴロビツの水場に到着、おやおや看板が新しくなっている。





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ゴロビツの水場





後で聞いた話だが、山岳会に書の大家がいるらしく「水場」の文字はその人の書だという。字体がとても珍しいものだそうで、書ける人は全国的に見ても何人いないらしい。
ちなみに「ゴロビツ」の文字は別の人が書いたという。風が吹くと風鈴の音が心地よかった。
ここは写真だけ撮って通過である。





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知らない花





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リンドウとおニューの登山靴





ゴロビツの頭を過ぎると不思議なことに風が止まった気がした。緑のトンネルを抜け暫く登ればいよいよ稜線だ。けれども展望は何もない。
今の季節は花もろくになく目の保養にならない。苦しくても奇麗な花があれば少しは気が紛れるのだが…
3時間弱掛かって清太岩山に這う這うの体で到着、大休止とする。ここでいつもは大朝日を心ゆくまで眺めるのだが、まあ仕方ない…
少し先で人の声が聞こえたから多分登山口で会った先行者だろう。





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清太岩山の傾いた三角点





この辺から風が強くなり霧雨が体を濡らす。風が直接当たらなければ濡れないのだが、カッパを着るのは嫌なのだ。
一旦大きく下りユウフン山への登り返しはやはり辛い。途中ガスの中に後続の声が聞こえた。多分管理人氏達だろう。速いな…





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ユウフン山 いつもはここで展望を楽しむのだが…





個人的に大好きなユウフン山でも展望なし、雨脚も少し強くなってきたので休憩なしで進む。竜門山の最後の登りで先行者の姿が見えた。さあもうひと頑張りだ。それにしても最後の登りは鈍った体には堪えた。
分岐を右に折れ、後は朝日ビールを鼻先にぶら下げ、ひたすら下るだけ、稜線の花は殆どないが、ハクサンイチゲの残り花が結構見えた。白い花を見ると何故か心が落ち着くのだ。





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ユウフンから竜門山方面 ガスで何も見えない





突然ガスの中から龍門小屋が姿を現した。水場の水はチョロチョロだ。今は亡き人に合掌し小屋に飛び込む。小屋前に一輪だけ咲いたマツムシソウが、待っていてくれたようで嬉しかった。
後続の方々は狐穴まで行くらしいが、ここで昼食休憩の様子、オラは濡れた衣服をすべて着替えたら落ち着いた。管理人氏達が来るまで雑談を楽しんでいたら、すぐに声が小屋の外から聞こえてきた。扉が開きカッパ姿の男性が現れ名を呼ばれた。





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一輪だけ咲き残っていたマツムシソウ





M田さんと初対面の挨拶をしていると、管理人のI川さんがヌッと現れた。何と新品のスパイク長靴にカッパを着こんでいてとても暖かそうだ。オラはさっきまで震えていたのにね…(笑)
すぐに朝日ビールを冷やして宴席の準備を整える。その間にトラブルが、なんと両足が攣ってしまったのだ。登行時の水分摂取不足が大きな原因だろう。肌寒いのを良いことに500㏄のペットボトルの水が小屋到着時にまだ残っていたからな…(大汗)
早速朝日ビールで乾杯し水分補給に励むのだった(笑)


悪天のため展望もなくイマイチの登りだったが、龍門小屋の中はとても楽しい。M田さんが次々に手早く調理してくれるので箸を置く暇もない(笑)
感謝、感謝…
管理人氏の愉快なお話と美味しいお酒を呑みながら夜は更けていった。
もちろん就寝時間は記憶にない(大汗)
尚、この日の宿泊者は我々以外に2人だけだった。もちろん宴会に引きずり込んだのは言うまでもない(笑)






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9/13 龍門小屋(9:06)---(13;16)日暮沢口


5時に目が覚めたらM田さんが昨夜の片付けをせっせとしていた。まったく登山者の鏡である。方や二日酔いの大馬鹿野郎は全然動けない。
M田さん、ごめんなさい。
ふと外に目をやると夜明け前の景色は晴れている。すぐにカメラを持って外に出る。この朝は全然期待していなかったのだがピーカンである。


夜明け前からの光線の変化で景色の色調が目まぐるしく変わる。
まあ、ご覧ください。





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全て小屋前からの撮影であるが、新潟方面の雲海が特に印象的だった。

同宿組は6時半ごろかな?大朝日経由で出発したので、我々三人はまったりモードで至福の時間を過ごす。もちろん竜門名物の朝ラーを堪能致しました。管理人さん、ごちそうさまでした。


齢を重ねたせいか、ガシガシ歩き回るという気がなくなった。大朝日なんて何十年も行ってない気がするし、あまり行く気もない。山小屋でまったり過ごす時間が、とても幸せに感じる。
気付けば9時、嫌だけど下らないといけない。けれども皆さん口を開けば、「下りたくない」を連発する。
そんなことを繰り返しながら荷物をまとめ、小屋の掃除をし、竜門山の登り返しに喘ぎながら出てくる言葉は「下りたくない」、イヌワシの餌場での休憩時も「下りたくない」、清太岩山でも「下りたくない」を繰り返している。

結局下りに4時間以上も費やしたが、トビタケの収穫もこっそり行い無事日暮沢に到着、後は大井沢温泉を目指して車を爆走させた。
二年ぶりの竜門は、終わってみればいつもと同じ…

でもこれで今の自分には十分すぎる休養となった。
でも2~3日階段の上り下りが辛かったのは、歳のせいにしておこう(笑)

お世話になった皆さん、ありがとうございました。
懲りずにまた誘ってください。