【日 程】2016年05月20日(土)
【山 域】上信越・妙高周辺
【山 名】大渚山(おおなぎやま)1566m
【天 候】曇
【メンバ】2人
【コース】駐車場より往復
(概 略)


駐車場(10:55)---(11:55)東峰---(12:10)西峰山頂(12:40)---(13:45)駐車場



色々な問題はあったが、何とか今年の田植えも終わり久々の遠出のさなぶり山行、「さなぶり」とは方言だとずっと思っていたが、あちこちで使う言葉なのだという。ちなみに意味は田植え終了時のお祝いの事である。
最近数年はマイブームになった小旅行を楽しんでいるが、せっかく信州まで足を伸ばしたんだから山に行かない手はない。とは言っても名山だらけでお気楽登山が出来る山は限られており、地図を探したら目に付いたのがこのお山なのだ。


実を申せば本当の目的は、秘湯小谷温泉の山田旅館に泊まって心ゆくまで名湯を楽しむ事なのだが、軟弱すぎると言う声があちこちから聞こえてきそうなので、山行き目的の偽装を試みた訳である。とは言え今春の農作業は、精神的にも肉体的にも結構きつかったのも事実である。何とか終えることが出来たが、まだまだ課題は山積しており、これからも心配なのだが、一旦忘れて旅を楽しむ事に専念した。


北アルプスの後立山方面は、白馬三山から五龍岳まで縦走したことがある。今から二十年近く前の事であるが、この地を訪れるのはそれ以来のこととなる。
小谷村(おだりむら)は栂池高原が観光地としてもスキー場としても名が通っているが、国道148号からかなり山に入った小谷温泉は標高850mに位置する。ここは百名山の一つである雨飾山の登山基地でもあり、ハイシーズンには結構な数の登山客が訪れるのだろう。


自宅周辺から高速に乗るのが便利になったため、新潟まで2時間と少しで到着したが、どこぞのPAでのトイレ休憩以外はノンストップで高速移動し、糸魚川ICまでおよそ4時間のドライブ、ここから国道148号を姫川沿いに遡ること少々、以前は細く曲がりくねった道が続いていたが、新しいトンネルがあちこちに出来て浦島状態に陥る。
トンネルが切れた交差点に信号があり、ここを左折すれば小谷温泉方面だが、何故か直進する大ポカを演じ相方の顰蹙を買うが、いつものことなので気にしない。

山間の田んぼは今が田植えのシーズン、新緑と相まって水の張られた田んぼに青空が映え実に気持ちがよい。曲がりくねった橋の先にある急斜面に、へばり付くように建てられた山田旅館の下を通り過ぎさらに奥を目指す。右側に雨飾荘の建物が見えたが、さらに進むと、雨飾山の登山口と湯峠への分岐があり、ここから眺める雨飾山も良い感じだ。
細くなった道を直進し右に左に曲がりながら進むと、太いブナの幹が現れちょうど新緑が見頃の緑のトンネルが続き、直に大渚山登山口のある湯峠に到着した。



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湯峠 登山口



ここから先の林道はゲートで封鎖され通り抜けできないようだが、それにも増して驚いたことは、駐車場に結構の数の車があったこと。もちろんナンバーも全国あちこちなのだが、こんな山(失礼)に、こんな大勢の人達が集まるのか実に不思議だ。
先行パーティーが準備をしている側を挨拶して先に登り始めると、登山道の雰囲気が朝日のゴロビツ辺りに似ており気分が良くなる。ブナの新緑が真っ盛りで心も体も萌えるような緑に染まる気がした。



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朝日に似た雰囲気の登山道



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路傍の石仏



東峰に到着するまでかなりの数の下山者とスライド、単独行が多かった気もするが皆さん早いですな。登山道沿いには色んな花が咲き始め愛でながら登る。イワカガミから始まりツバメオモト、サンカヨウ、エンレイソウは終わりかけ、イワナシも山頂付近に一株だけ咲いていた。
東北の山に比して緯度が低いためか、1400m位まで結構高い木立が続き視界が利かない。



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登山道から見上げる東峰(1570m)


高度が上がるに従い雨飾山の景色も変化するが、残念な事に雲に隠れる頻度が多くなる。東峰直下の急斜面に難儀し、切れ落ちた崖の縁を慎重に通過し登り切ると、東峰の狭い頂に飛び出した。木立はないものの視界は残念ながら無い。ここの方が西峰より3m程標高は高く1570mあるそうだが、地図上の頂上は西峰の方だそうな…
三等三角点を一撫でし、すぐになだらかな稜線を西峰へ向かう。



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切れ落ちた崖の縁を登る



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峰なりに伸びた登山道を登ってきた



例年なら残雪で覆われているだろう山頂付近にほとんど雪は無い。暫く進むと非難小屋を兼ねた展望台が現れた。息せき切って駆け上がるが、ここでも残念ながら雲のため展望はない。仕方がないので諦めて昼食休憩とする。
視界が利けば上信越の名峰の絶好の展望台となるのだろうが、それでも霞んだ彼方にかすかなシルエットが…
妙高山、戸隠山、高妻山、黒姫山の姿が何とか確認できた。白馬方面は残念ながら無理、時折雲が切れ雨飾山の急峻な姿が望めたが、クリアでないのが残念だった。



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展望台 兼 非難小屋



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見通しが利けばこんなに名山が見えるはず…(悲)



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何とか見えた雨飾山



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ブナの幹にめり込んだ指導標



帰路は帽子をくるりと回転し、いつものように視界モードを変える。
所変わればと言うが、この辺ではあまり知られていないのか、某山菜を見つけるたびに意味のない歓声を上げ、相方の顰蹙を買う。お土産までは行かないが結構の量をゲットした。
下山後、鎌池に寄り少しの間散策する。ブナの新緑が目に眩しい。




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鎌池の弁天島



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ブナの新緑が眩しい…(萌)




その後雨飾荘の露天風呂で汗を流し山田旅館に宿泊(湯治?)する。



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お世話になった山田旅館の玄関



ここには源泉が二つあるそうで、どちらも湯あたりするほど何度も入ったが、甲乙付け難しが正直な感想だ。加温、加水共になく、源泉100%掛け流しの湯など、あるようでなかなか無いもので、実に嬉しい温泉であった。
もう少し近かったら何度でも通いたい。