【日 程】2016年11月26日(土)
【山 域】弁慶山地
【山 名】経ヶ蔵(474m)
【天 候】晴れ
【メンバ】2人
【コース】円能寺口 → 山頂往復
(概 略)


円能寺(9:35)---(10:46)山頂(12:05)---(13:02)登山口


何だかんだ言っても今年も残すところ1ヶ月、やらなければいけない事は、それこそ山積みなのだが、山に行きたい衝動は抑えきれず、でも遠くには行けないので結局この山に落ち着く。
考えてみたら今年は、お盆の終わりに天狗様へお参りに行ったきり、山に登っていないのだった。浮き世の義理とは申せ、何となく釈然としない気持ちが残る…


この日の好天は予報通り、風もほとんど無くて気持ちの良い山行を予感させる。近所のコンビニで食料を仕入れ円能寺口への道中、弁慶山地の名も無き山々がクリアに見渡せる。出発が遅かったこともあり、駐車場には先行車が3台駐まっていた。ゆっくりと準備をし、のらりくらりと登り始める。それにしても何と良い天気なのだろう。




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上界へ続く道



この山には円能寺口と十二滝口の二つのルートがあるが、十二滝口へ至る市道が、崩落した土砂に埋まっているため使用できず、実質今は円能寺口しか使えないのだ。
実は十二滝には今年の1月に訪れたのだが、その時はまだ大丈夫で、その後に崩れたと思われる。崩落はかなり大規模で、復旧にはかなりの時間が掛かると思われます。


経ヶ蔵は里山とは言え急峻な山である。ゆえに登り始めれば一気に高度を稼げる。山頂までの高度差は400m弱、東京タワーに上るようなものだが、これはこれで結構楽しいのだ。たまたま自宅から近いので、その気になれば何度でも登れるのだが、季節毎の景色を愛でる方が楽しいと思う。お勧めは春と秋かな。




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葉を落とした樹林帯から



庄内の花の名山の一つでもあるし、春には可憐な花が心を癒してくれるし、新緑もとても美しい。
秋の紅葉も良いのだが、この日はほとんどの木が葉を落とした後、しかし梢の隙間から眺める下界の眺めも決して悪くはない。




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秋の日差しに地蔵様も暖かそう



前日に降った雪が登るに従い現れる。天気はとても良く、暖かくてアウターなどいらない。半袖のTシャツ一枚でも過ごせそうだ。
いやあ、実に良い日に来た。

久し振りの山遊びのため相方共々実にゆっくりと登るが、実は景色なんてあまり見とれる余裕がないのが本当のところである。と言うのも、最近は色気より食い気の方が勝り、哀れな体型となっているのだが、柳の下のドジョウを狙っていた訳ではないが、キノコに気持ちが向いていたのが本当のところである。しかし目当ての物は結局見つからず、お腹の虫が鳴く頃に山頂へ到着した。


とは言うものの、視線を変えると見えてくるものも普段と違い、なかなか楽しいものだ。
季節は山の表情を劇的に変化させるものだが、ほんの少しだけ目を凝らすと、大げさではないけれど、マクロ的変化に気付く時もある。こういう小さな情景もよく見ると美しいものである。




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季節が変わっていく…



途中単独の女性とすれ違ったが、山頂の展望台からも賑やかな話し声が聞こえてくる。とりあえずザックを下ろして須弥壇岩まで足を伸ばしてみる。


まったくこの景色はいつ来ても惚れ惚れする。奥深く魅惑的な弁慶山地の名も無き山々が一望でき、遠くの丁岳はもう既に雪を被っており綺麗だ。時を忘れて展望を楽しむ。
とは言いながら、お腹の虫だけは押さえようが無く、展望台に急いで戻ると、そこには思わぬ再開が待っていたのだった。




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須弥壇岩から奥深い弁慶山地を眺める



Sさんと山で会うのは何年振りだろうか。公私ともに面倒をお掛けしてきた大先輩で、最近盛んにあちこちの山に出没しているという噂は、お聞きしていたのだが…
仕事はとっくの昔に引退なされ、ジムと山で健康を保たれている様子に安堵した。
こんなマイナーな山でお会いできるとは、びっくりポンでした。世間は広いようで狭いものであります。しばらくお話しし、また何処かでと別れた後は、すぐに昼食の準備に取り掛かるのであった。


穏やかな日差しの中のランチタイムは、とても贅沢な時間である。
この日のメインメニューは鍋焼きうどん、コンロでグツグツ沸騰するまで暫しの辛抱、熱いうどんを頬張る幸せを何にたとえようか…
お腹がふくれてからは、山で飲むために取っておいた、岳友に頂いたブルマンを楽しむ。
いやあ、実に香り豊かで美味いですな。至福の時間です。




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冬ごもりの準備が出来た芽



我らが鳥海は、恥ずかしいのかその頂を雲で隠してしまい残念ではあったが、その他の展望はすこぶる良く、久し振りの山の眺望を楽しんだ。
普段生きている下界では、色んな問題が呆れるほど毎日、コンスタントにいくらでも出てくる。喩えは悪いが、あら探しが日常化し、どうでも良いようなことに群がって、集団攻撃して、自己憐憫しているような気がしてならない。


たまに山に来て下界を俯瞰すると、そんな世界がなんだか馬鹿らしく思うが、自分も下界ではそのうちの一人なんだろうなと思うと虚しくなる…(汗)
しかし、山中に入り大きな自然と向き合えば、ちっぽけでペシミスチックな感情など、すぐに吹き飛んでしまうのだ。
そう言う意味では、偉大で気高い心の拠り所でもあるのだろう。





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さて我が家の家長である「ペロンちゃん」は、相変わらずの「ハンぺろ」状態が続いており、毎日午前3時過ぎには起き出して、外に出せと部屋中を走り回り、就寝中の筆者の顔をぺろんと舐めております。
ハンター能力の方は、ますます磨きがかかりまして、日々獲物を確実に獲るようになりました。



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眠そうなペロンちゃん



就寝前にはこのように「借りてきた猫」状態なのですが、深夜のハンティング前になりますと、目つきが変わり怖くて近づけなくなります。今まで何度噛まれたり引っかかれたりしたことか…
そんなことばかりしていると、いつか大きな鷲にさらわれてしまうよ。と脅かしているのですが、果たして分かっているのか、知らん振りしているのやら…




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鳥海から舞い上がる大きな鷲