「雨のトレラン」として知られた? 神流MRW、開催予定の10日は絶好の快晴、
開催できず、誠に残念なことでした。天気としては過去最高の好天と思います。
9日もコアなファンたちが幻の前夜祭もどきが何ヵ所か開かれ、10日当日も来町
して走ったり秋の神流を楽しんだ方も沢山いました。山狸はつつじ山に登り、秋
の神流を望んできました。同時に赤久縄山と西御荷鉾山を望める場所です。ここ
で何を思うか? 時代をまたいだ2年間以上、100回以上ブログを書いてきまし
たが、今回で最後となります。今後は観光案内所に有力なトレイルランナーが就
職しましたので、彼に譲りたいと思います。今まで拙いブログを読んでいただい
た皆様、ありがとうございました。今後は西上州の山々を探索・調査を主体とし
ます。しかしながら、神流町の山々も西上州、個人的には神流の山々も歩きま
す。また個人協力者として神流MRWと関わっていきます。来年、皆様と会えるこ
とを楽しみにしております。どうか安全第一な山行を! それではごきげんよう!


西御荷鉾山と若御子山
西御荷鉾山と若御子山

赤久縄山
赤久縄山

神流市街
神流市街

10月ももう終わりです。例年ならば神流MRWの準備に忙しい神流町になっている
のですが、山狸的には3つの衝撃の10月でした。

1、皆さんもご存知の通り、11回大会が中止になったこと。今回も期待していた
方、楽しみにしていた方、残念ですがどうかご理解頂きますよう、お願い申し上
げます。今年もぼちぼちルート整備してきたのですが、山狸もとても残念です。
このような大雨は2007年にも経験しましたが、今回も改めて山間部での被害の甚
大さを感じます。12回大会が盛大に開催されるように頑張りたいと思います。

2、西上州の山地図の原稿を提出した直後の大雨、2ー3年かけて調査したルー
トも荒れてしまっている可能性が大で、かなり振り出しに戻ってしまっているよ
うです。もう一度やり直しと考えるとかなり絶望感を感じますが、これからはど
うしようか? と悩む毎日です。また今秋の西上州(特に上野村)の山への入山
は、各自治体はお勧めしていません。崩落ヵ所やルートがかなり湿潤していて危
険な箇所も多いようですので、入山には情報収集としっかりした装備が必要です。

3、27日に妙義山の白雲山の周回に出かけました。が、待っていたのは滑落事
故。大の字で下界のサイレン音が気になっていましたが、20分前に奥の院で登山
者が滑落しました。私が駆けつけた時には既に残念な結果に。栃木県のヘリの
ピックアップまでの2時間、消防や警察の連絡等で現場に滞在。まさか滑落事故
に直面するなんて想像もしたことありません。返す返す、妙義山の恐ろしさを実
感しました。連日の大雨で岩場は水分を吸収し切れずに危険な状況でした。

以上、山狸の衝撃の10月でした。

事故直後の白雲山
事故直後の白雲山

「野分(のわき)」とは野の草や稲穂を吹き掻き分ける強い風、今では台風と称
されます。
皆様方におかれましては、台風の被害はいかがでしたでしょうか? 被害に遭わ
れた方には、心よりお見舞い申し上げます。
当初はマスコミでは風ばかりが強調されていましたが、完全に「雨台風」で「野
分」ではありませんでした。今回の台風は半径が大きいため、風向きが変わる角
速度が遅く、次々と雨雲が北上して西上州や秩父に大雨を降らしたようです。神
流町では人的被害はなかったものの、道路(特にミドルの車道は完全に崩落)や
ライフライン被害が大きかったようです。役場の職員は被害の確認とライフライ
ンの復旧に忙しく、トレランどころではありません。もしかしたら今回の大会は
最悪中止になることもあると思われます。
今まで経験したことのない? イヤ同様の被害を2007年にも受けています。西上
州の登山道をズタズタにした2007年台風の雨量にはかなわなかったと思います
が、今回のものは雨量の加速度が大きく、斜面等への負荷が大きかった印象で
す。山狸も台風が来た時は天気図と睨めっこしていますが、今回の雨量は想定外
でした。日本は新たなステージの災害国になった印象です。

RIMG8258
増水した神流川

↑このページのトップヘ