山形の文学

2008年09月14日

山形県庄内を舞台とした映画「おくりびと」

山形県庄内平野を舞台とした映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督、9月13日公開)がモントリオール映画祭グランプリ受賞し、米アカデミー賞ノミネートのチャンスも得た。日本映画製作者連盟は12日、同賞の外国語映画賞の選考対象の日本代表作品として「おくりびと」を出品すると発表。
今後は世界約60カ国から寄せられた作品とノミネート5本の座を競い合うという。ノミネート作品は来年1月22日に発表され、同2月22日の授賞式で受賞作が決まる。最近では04年に山田洋次監督の、これも山形と関係が深い藤沢周平原作「たそがれ清兵衛」が同様の過程を経て、同賞へのノミネートを果たしている。

あらすじは、楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は、ひょんなことから好条件の求人広告を見つけた遺体を棺に納める「納棺師」となった。当初は戸惑っていた大悟だが仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には「バッテリー」「壬生義士伝」の滝田洋二郎、そして人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦している。
一見近寄りがたい職業といえる納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづっている。キャストには本木雅弘、大悟の妻・美香を演じる広末涼子、飄々とした風貌と深みのある演技で圧倒的な存在感の山崎努、その他に「さよなら、クロ」の余貴美子、「佐賀のがばいばぁちゃん」の吉行和子、「母べえ」の笹野高史など、多彩な演技派俳優、実力派が勢ぞろいした。主演の本木がみせる見事な納棺技術が注目される。
そして名峰・鳥海山を背景に、美しい自然を四季の移ろいとともに叙情的に描き出した映像と、名匠・久石譲が手掛けた音楽が、時に激しく、時にやさしく、チェロの音色で織りなし、感動的である。

公式サイト:http://www.okuribito.jp/
2008年9月13日公開


その他にも山形は映画との繋がりが深い。
監督では、池田敏春監督が山形市出身、「あの空をおぼえてる」(竹野内豊、水野美紀、小池栄子、小日向文世、中嶋朋子、品川祐)の冨樫森監督は鶴岡市出身。また、「庄内映画村」「山形フィルム・コミッション」なども相次ぎ設立され、映画で盛り上がろうという機運が高まっている。
竹中直人監督が「山形スクリーム(YAMAGATA SCRAM)」を撮影したり、藤沢周平原作の時代劇もたくさん映画化されている。ちんみに、映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の原作者のママチャリさんは白鷹町出身。
このことからも現在の映画界にとって、山形という土地はなくてはならない存在といっていい。(^^)

yamagatazanmai at 19:07|PermalinkComments(1)TrackBack(3)

2008年05月15日

藤沢周平原作映画「山桜」



時雨みち 藤沢周平

山形県鶴岡市出身、藤沢周平原作の「山桜」が田中麗奈・東山紀之で08年5月31日より映画化公開される。
舞台は庄内藩をモデルにした海坂藩。「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」、「「武士の一分」の原作者として知られる藤沢氏の小説の中でも珍しい、古式ゆかしい女性を主人公にした恋物語。前夫に死なれ、2度目の結婚相手にも疎んじられている野江(田中)は、ある日山桜に手を伸ばした時、自分を幼女の頃から温かく見守っていた剣士(東山)と再会する。絶望的だった人生に光明を見出す野江だったが、その男は、強欲な自分の夫と組んで悪政を計画する組頭を斬って出頭する。
「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」、「「武士の一分」と藤沢周平原作の映画は名作ぞろいなので楽しみだ。


蝉しぐれ 藤沢周平



たそがれ清兵衛 藤沢周平


yamagatazanmai at 22:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年04月24日

土門拳賞:土田ヒロミさんが受賞

 写真界の直木賞といわれている第27回土門拳賞を土田ヒロミさんが受賞した。
東京都千代田区の如水会館で2008年4月23日、根岸基弘撮影 第27回土門拳賞授賞式が23日、東京都内で行われ、受賞者の土田ヒロミさん(68)に、毎日新聞社の朝比奈豊主筆から賞状と記念ブロンズ像、賞金が贈られた。

 受賞作は40年にわたる活動の集大成「土田ヒロミのニッポン」(写真展)で、戦後の日本と日本人の姿が集積されている。受賞作品展は東京の銀座ニコンサロン(4月30日〜5月13日)と、大阪ニコンサロン(6月26日〜7月9日)で開かれる。また、作品は土門拳記念館で10月8日〜12月7日展示される。

毎日新聞
http://mainichi.jp/photo/news/20080424k0000m040055000c.html

 土田さんは「表現者としてこれからやり尽くすため、このタイミングで賞をいただいたのは意味があること。名誉なことに、90年に亡くなった土門さんの密葬の遺影は僕の写真で、先日は墓前で受賞を報告しました」と話した。

土門拳(どもんけん)
1909年(明治43年)10月25日、山形県酒田市に生まれる。写真家。リアリズム写真を確立した巨匠。
24歳の時に初めてカメラを持ち、写真撮影を始め、「筑豊のこどもたち」「古寺巡礼」など数々の傑作を世に送りだす。
1979年に3度目の脳出血に倒れ、意識不明のまま11年後の1990年9月15日に、80歳で亡くなった。

土門拳記念館(山形県酒田市)ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/

yamagatazanmai at 19:10|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2008年03月12日

邂逅の森 熊谷 達也


邂逅の森邂逅の森 熊谷 達也
直木賞受賞作。物語中の重要な舞台として、始めと終わりに肘折温泉が登場。
その冒頭を紹介。
「獣を殺す旅だった。
大正三年の冬、松橋富治は、年明け間もない山形県の月山麓、肘折温泉から深く入り込んだ山中で獲物を追っていた」-中略-「だが、ここ肘折温泉のマタギ小屋に到着してからすぐ、猟場としている山々が猛烈に吹雪きはじめて、猟に出られない日が三日も続いた」 (熊谷達也「邂逅の森」より)
貧しい小作農に生まれた富治はマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。しかし、山と狩猟への思いは募り、再びマタギとして生きることに。かつての日本風土を克明に描き、直木賞、山本周五郎賞を史上初めてダブル受賞した感動巨編。

肘折がドッっと混む 山形県肘折温泉のポータルサイト
http://www.hijioriga.com/

yamagatazanmai at 20:35|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年03月02日

錦繍 宮本輝



錦繍 宮本輝
好きな作家である宮本輝の錦繍に、山形が物語の舞台として登場していることにとても感動したのを覚えている。
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」という場面で、おお、蔵王、ドッコ沼など、風景のイメージが広がった。
突然の心中という運命的な事件が起こり(有馬は命が助かったが)、愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て偶然再会した。そして、亜紀は有馬に宛てて一通の手紙を書き、往復書簡を通じて物語が始まり、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去が埋められてゆく。
冬のドッコ沼有馬は借金取りに追われる身の上になり、亜紀は再婚し障害を抱えた息子を持つが再婚した相手は自分以外に愛する人がいる。手紙のやりとりを通じてお互いを見つめ合うことをきっかけとして、再びそれぞれ新しい人生を歩き始める。
この小説は、以前、NHK教育テレビの芸術劇場で舞台化されたものが放送された。テレビではあったが、舞台は迫力があって、鹿賀丈史、余貴美子、馬渕英俚可のやりとりや手紙の朗読、再会の場面が妙に生々しく伝わってきた。活字が映像化、音声化されると、また違った感動があった。
新緑のドッコ沼再会したあと、亜紀母子が満天の星空を見ていたとき、有馬はネズミを食い殺す猫を見てわが身と重ね合わせる(決して怖い物語ではない。泣けるお話である)。その語りの場面も迫真の演技だった。あまり書くと、まだ読んでいない人に申し訳ないので、これくらいにしておく(笑)。
宮本輝の小説は大好きでよく読んだが、錦繍も彼の代表作といっていいと思う。

yamagatazanmai at 21:24|PermalinkComments(2)TrackBack(0)
ご訪問ありがとうございます
あきしば
山形出身ではないですが、縁あって山形が好きになり、勝手に山形を応援しています。
↓↓クリックの応援お願いします。

東北・山形人気ブログランキングへ

にほんブログ村 地域生活ブログ 山形情報へ
訪問者数

山形 蔵王のおみやげ
蔵王おみやげセンター まるしち
山形県 蔵王おみやげセンター まるしち
山形、蔵王のおみやげなら「蔵王おみやげセンターまるしち」にお任せください。「あなたの感じた蔵王を周りの方にも分けてあげませんか?」割引クーポンも用意してございます。
さいしんきじ
うれしいこめんと