日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

大阪くらしの今昔館ー浪花の大ひな祭り

 演劇を見たあと、帰る道筋にある「大阪くらしの今昔館」に寄ることにする。

    企画展 浪花の大ひな祭り

        『 浪 花 の 豪 商 の 雛 道 具 展 』

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 浪花の豪商であった加島屋(広岡家…米の仲買で財を成し、金融業でも成功した)の雛の道具が展示されている。これらの雛の道具類は、先の大戦で被災する大阪から奈良に疎開させていたものが、近年発見されてこの館の管理に入ったという。

〈享保雛〉
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〈明治の雛〉
 娘さんの誕生を機に京都の丸平大木人形展で誂えたもの。現代雛の原型のような顔かたち。
 当然ながら男雛は右に置かれる。

〈600体の雛壇〉
 摂南大学の雛。学生が飾り付けをしたという。壮観。
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演劇を見る

 美術館で時間を食ったので、歩いて東洋陶磁に行くのは無理と判断する。大阪駅に戻る途中、堂島地下街で昼食とする。
 「天はな」で天丼をいただく。890円で内容充実。穴子、エビ、いか、なす、南京…
 ここから天満に行く。大阪に行く理由の一つは時間が許せば元同僚の関係する劇団の公演をみることであった。私の日常生活がマンネリ化していて、何か意外な事に首を突っ込んでみたいという事で、予約もせずに小屋に向かう。

  夢民の丘シニアぷらす公演

      『 あ ゆ み 』

            柴 幸男作   吉田美彦演出
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  会場は「音太小屋2階」 十数畳の普通の部屋が会場に設定されている。部屋の左右に三段の席が設けられていて中央で演技する。ここに50人ほど詰め込まれて、ほとんど身動きできず。
 演劇のことはテレビや映画で承知しているだけであまりわからない。生身の人の演技を見るのはほんとに久し振りである。
 「あゆみ」とは人間にとって歩くことの意味。実際に歩くことで人生の歩みを重ねていくといった内容であろうか。筋立てがあるわけではないので、意味の分からない短い話が積み重ねられていく。
 予想通り、全く私の日常とはかけ離れた異空間の体験であった。

国立国際美術館ークラーナハ展

 久し振りに大阪にでる。国際美術館の「クラーナハ展」が目当てである。あと東洋陶磁美術館にも行けたらと考えた。
 大阪駅から中之島の美術館まで歩いたのだが、日頃歩いていないので、足先の痛みが再発してあるきづらい。
 美術館手前に竣工なった「三井ガーデンホテル大阪プレミア」の横に桜の公園が出来ていた。ちょうど早咲きの桜が咲き始めていたところ。
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    国立国際美術館

       『 ク ラ ー ナ ハ 展 』 LUCAS CRANACH

             500年後の誘惑

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1、蛇の紋章とともに
  「ザクセン選帝侯フリードリッヒ賢明公」…近世の肖像画では顔よりも衣服に意を注ぐものが
         多いが、これは顔の方が精細。デューラーの肖像画もきているが、クラーナハ
         の方がよい。

  木版画がたくさんきているが、木口木版なのであろう、線がごく細かい。浮世絵とも匹敵する

  「聖母子」が幾つも来ている。美しい生身の若い女性として描かれている。「聖母子」崇拝は
   旧教のもので、クラーナハは彼らにも作品を売っている。彼は商売人でもある。
 
  *多くの職人を抱えた工房での大量生産で絵を仕上げていたという。作品は数千を数える。

2、時代の相貌 肖像画家としてのクラーナハ
  「夫婦の肖像」(29、30)…内面をえぐりだしたような細密さ。
  「ザクセン選帝侯アウグスト、アンナ・フォン・デーネマルク」(32、33)…服へのこだわり
          半端なし。刺繍あとも鮮明に。背景が明るく近代的。

3、グラフィズムの実験 版画家としてのクラーナハ

4、時を超えるアンヴァレンス 裸体表現の諸相
  「ヴィーナス」…背景を黒で、小さい細密画。
     エロティックとそれへの戒めの二つの意味が。

5、誘惑する絵「母のちから」というテーマ系
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  「ホロフェルネスの首を持つユディト」…まことに美しいこの時代を代表する美人画。
     この絵の修復には3年を要したという。
  森村泰昌の絵がでている。ピカソもある、影響を受けたという。

6、宗教改革の「顔」たち ルターを超えて
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  〈釣り合わない組み合わせの絵〉…老人と若い女
      愛は人を盲目にし、金は人を従順にする 

   *絵は公式ホームページで見られたし。  

なお椿咲く

 安土城博物館で「大湖南展」を鑑賞(後日紹介予定)して後、風土記の丘の旧宮地家の方に目をやるとここでも梅がなお咲いている。そこに足を進めると、梅の奥に品種物の椿が咲いていた。見事な咲き振りを楽しむ。
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 帰路、西の湖の自転車道を走っていると、葦原の野焼きあとに出くわした。
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梅が満開

 東近江の山がちなところでは、いま梅が満開を迎えている。今年は寒さが続いたために、かなり開花が遅れていたようである。観峯館からの帰りに見かけた梅を紹介する。

 〈とある農家の庭先で〉
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 〈町内の庭でーミツマタの園芸種〉
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観峯館土曜講座ー花鳥画の寓意について

 観峯館での企画展「花鳥画を愛でる」に関連した二回目の講座が開かれる。運動をも兼ねて自転車で五箇荘まで出かける。

    『花鳥画の寓意について』

          講師 瀬川敬也学芸員

[要旨]

 「図必有意 意必吉祥」…図には必ず意味があり、その意味は必ず吉祥であると。
       中国人は縁起担ぎで、掛け言葉(ダジャレ)を好む。
 寓意はある意味を直接には表さず、別の物事に託して表わす事である。

〈花鳥画の寓意〉
  花鳥画において特定の動植物に固定される。
    →恣意的に寓意を表わすために選ばれたと考えられる。
  寓意は中国人の世界観の表れ…儒仏道
    →特に現世利益・不老不死・の道教の影響が大きい。
    →目出たい言葉を類似発音の動植物名に仮託する。
    
〈研究史〉
  民間での現世利益の発想なので、中国人の研究対象にはならなかった。
  日本の商売人であった野崎誠近による研究書が著される。
   『吉祥図案解題ー支那風俗の研究』 中国土産公司 昭和3年
         *中国でもこの書が基本図書となっている。
  文人画にも…高踏的な文人画にも様々な寓意が込められているとの研究へ
     呉昌碩「富貴長寿図」
      →牡丹=富貴 松・岩=長寿
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〈掛け言葉の利用〉
  鶉の中国語鵪が安(平安)に通じる。
  魚の中国語音が「余(余裕)」に通じる→富裕
  雀の中国語音が「爵」に通じる→出世
  鷹の中国語音が「英」に通じる→英雄
  蝶の中国語音が「耋(高齢の老人)」に通じる→長寿
  鶏の中国語音が「吉」に通じる→吉祥
  蜂の中国語音が「封(封建)」に通じる→出世
  芙蓉の蓉の中国語音「栄」+「花」=「華」→栄華
   など。 鹿=禄、蝙蝠=偏福なども音からの連想。 

〈花鳥画吉祥解題〉 *図をクイックすると大きくなります。
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古土から幼虫が

 植付けが終わって、培養土は必用ないのだが(私は増土をしないので)、昨年来の古土が10袋あまり残っていたので、取り敢えずそれらを篩にかけて微塵を抜く作業だけを済ませておく。
 古土の中でも生き物の動きが見られる。紛れ込んでいた姥目樫の種が根を伸ばしたものの、双葉を広げられず枯れ死している。袋に閉じ込めてしまった黄金虫の幼虫は何とか堆肥を食べて成長しているが蛹にはなれないでいる。そのなかに得体の知れない幼虫があった。頭の次に足が6本、胴はつるんとしている。せっかく生き残っているのだが処分するしかない。
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