資料館に続いて、盆梅のパス券を利用して黒壁美術館へ。

 この美術館は元庄屋の屋敷だったものを、そのままの姿で美術館に転用されて居る。特に黒壁なので

ガラス工芸を中心にした展示館である。今回は常設のガラス工芸とともに、    

     特別展『野村陽子植物細密画展』が行われている。

 植物細密画とは一般にはボタニカルアートと呼ばれているのだが、ここでは「植物細密画」とう言葉

にこだわっているらしい。

 彼女の細密画は、割に大きな画面で、実物大に描くものが多く、背景は白無地にしてある。たくさん

展示されていたが、主題を挙げてみよう。

   シクラメン、オンシジューム、すみれ三種、サフラン、クロッカス、ピンクのバラ、アネモネ、

   ケマンソウ、水仙、芥子、ジャーマンアイリス、八重芥子、ポピー、ヒアシンス、

   ヤクルマギク、エノキダケ、マイタケ、ドライコーン、アザミ綿毛、炭、ゼンマイ、

   ウラシマソウ、枯れたウバユリ、マグシグサの実、パパイヤ、シイタケ、オリーブ、

   ブナシメジ、トウガラシ、ニンニク、クロカボチャ、レンコン、パプリカ、アボガド、アンズ、

   ザクロ、シモニダネギ、そして大きなコンニャクの花は迫力満点。

 ここに郷土資料館で出会った鯉の西川亮次の「果物と野菜」の小さい彫り物が展示されていた。


 〈ガラス工芸の部〉

 アール・ヌーヴォーから現代に到るガラスが集められている。目についたものをいくつか紹介しょ

う。

 ガレ「花文一輪挿し」…何と黄色い被せガラスが「桜草」を表しているではないか。ポリアンタかブ

     ルガリスであろう。

 ガレ「蓮文鉢」…浅鉢だが、全体が青磁様の色合いで、赤いガラスを被せて蓮の花と葉を彫り出して

     ある。まことに青磁と見紛う作品。ひょっとして青磁をねらったのかも知れない。

 ガレ「耳手付花器」…これも上等。

 その他ドーム工房の作もあり。

 現代作家のものもたくさん並ぶ。

  アルヴィン・アイツシュの「仏陀ー関わり、たそがれ、生と愛」「ピカソ蓮作」

              「キャノン・オルフェィス」など。

  ピノ・シニョレットの「レダ」、それに何と日本の「おわら風の盆の男女人形」

            「蛸と烏賊」   

  アレッシュ・ヴァシュチェック、トマム・レムケ、ロブマイヤーの作品など。