藤田嗣治の京都伊勢丹での展覧会はいつでも行けると高をくくっていたら、もう終わりになってしまうので、堺からの帰りで遅かったが会場に駆けつける。

  藤田嗣治渡仏100周年記念

      『レオナール・フジタとパリ 1913−1931』

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[第1章 渡仏以前ー画家への道]
 「鶏と卵」…」1901…後年のデッサンのうまい藤田からは想像出来ない幼さ。
 「三保の松原」1912
 「京城の眺め」1913

[第2章 模索の時代ーパリの潮流の中で]
 「レイニャックの眺め」…印象派風の風景画
 「マルザックの城のサロン」水彩1915…格段にうまくなっている感じ
 「ジャン・コクトーの肖像」1916…立体派風の仕上げ
 「煙突のある想像上の風景」1917
 「赤い帆・コンカルノーの港」1917

[第3章 成功への階段ーパリ社交界へのデビュー]
  浮世絵のように平面的で、輪郭を太く、ジャポニスムを意識した形象か。評判を取る。
 「夢想と鳩」、「風景のなかのヴェールの女」1917、「碁を打つ人々」1917、
 「花に水をやる若い女」1917、
 「鶴」1917…琳派風のに

[第4章 栄光の時代ーエコールドパリの寵児]
 「葉巻のある風景」…藤田特有の「白」の時代へ。
 「裸婦」が何点も並ぶ。。全部が良いというわけではない。
 「ロジータ・ド・ガネイ伯爵夫人の肖像」…チラシの表紙にもなっている。まことに上品。
 他に2点の肖像が出ているが、私はあまり買わない。
 「猫」…栖鳳の「猫」見て来た所で、藤田猫の方が可愛げに富む。

[……風に]
   妻ユキのためのプライベート小品集。全て物まねー◯◯風で。
 レジエ風、ゴーギャン風、ユトリロ風、ブラック風、シニャック風、ピサロ風、ディフィ風、
 シスレー風、ヴラマンク風、ヨンキント風、パスキン風、ヴァン・ドンゲン風、ルノワール風
 マティス風、ローランサン風、コクトー風、ザッキン風、ロダン風、レンブラント風、フォラン風
 ドラン風、

[第5章 新たなる旅立ちーマドレーヌとともに]
 「マドレーヌ」のデッサン。あでやかな彼女の肖像は来ていない。

[藤田が交友した芸術家たち]
 ルソー「田園風景」「待ち伏せる虎」
 モディリアーニ「髪を束ねる若い女」…こちらもフジタに劣らず上等。
 ピカソ、ローランサン、パスキン、スゴンザック、パスキン、グラノフスキー、キスリング
 板東敏雄、小柳正、オルロフ、ザッキン
   ←こちらも見どころ多し

  *今回は彼が最も脂ののった頃までの画業をたどったもの、晩年のものはない。
  *2009,9 に名古屋の松坂屋で「レオナール・フジタ展」があった。
  *2006には生誕120年記念の展覧会があった。