梅雨の京都は観光客もまばら、バスも待つことなし。若い女性の着物姿も夏の装い。ばすは平安神宮を過ぎると乗客もまばら。

  泉屋博古館 住友コレクション近代日本画

     『 絵 描 き の 筆 ぐ せ 腕 く ら べ 』

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 さまざまの近代日本画家の描き方の違いを比較しようという企画。こんなことが出来るのは多様な作品のコレクションがあるからであろう。ほかでは京都市立美術館でも可能かもしれない。
 
[第一章 「日本画」前夜が面白いー幕末明治の筆ネイティヴ]
  日本画という範籌ができる前は、四条派・岸派といった区分であった。それが派を超えた個人の
  絵として展開していく。
 
  菊池容斎「桜図」…巨大な桜だけの構図は近代の先取りか。
  中村耕石「桃花流水図」…中国人も同じような山水を描くが、日本の方が展開が早い。

[第二章 大阪画壇 古くて新しい筆ぐせの発明]
  そもそも「大阪画壇」なるものの存在を私は不明にし知らなかった。だから知らない画家の名前
  ばかり。
  姫島竹外「竹溪暁齋図」…雨にけぶる竹林や良し。それに較べ。中国は奚岡の「修竹遠山図」は
              やはり前近代的。
  深田直城「春秋花鳥の図」…八重桜の葉は、織田瑟瑟の桜に似る。
  上島鳳山「六月青簾(十二ヶ月美人)」…この九頭身は上村松園や北野恒富と同様。
  山田秋坪「柘榴花白鸚鵡図」…まことに濃密な色合い。

[第三章 京都画壇ー古法と新法の衝突と融合]
  富岡鉄斎「古柯頑石図」…何もかも突き抜けた存在性

[第四章 東京画壇 筆ぐせをなくせ]
  山口蓬春「如月」
  小林古径「人形」
  東山魁夷「スオミ」…塗重ね描法のはじまり
  尾竹国観「黄石公張良の図」…足の裏を描いた最初か。


  *近くのカフェで軽い昼食