日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2012年02月

鴨の里・盆梅展

 長浜まで来たので、いつもの通り「鴨の里・盆梅展」に寄ってみる。
 ここも盆梅は、愛好者の作り込んだものを集めて展示してある。良い木もあるのだが、慶雲館にはちょっとかなわないようである。
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[伊吹の見える美術館]
 グリーンパーク山東の敷地内にある美術館で、仏師中川大幹さんの仏像が常設展示されている。広間では、いままさに4メートルはあろうかという二躰の仁王像が制作途上で、案内してみせていただいた。
 ここは何と入場料150円なり。
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前回同様万年青も展示されていた。
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長浜盆梅展・再訪

 勤務先が卒業式なので私はお休み。そこでもう一度長浜へ。
 雪の消えた慶雲館にはさすがに見学者が多い。この館の主とも言える「不老」なお絢爛と花を咲かせている。一方の「さざれ岩」はすでに搬出されていまはなし。
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 その他の名花
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 前回来たおりの盆梅パスポートが残っていたので、他の展示場へ回る。
[郷土資料館]
細工物
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中川清作品
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[黒壁美術館]
現代のガラス美術には目を見張るものがある
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野村陽子植物細密画展
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[曳山博物館]
写真がないので省略

培養土調製再考ー腐葉土は1割

 鉢植に使う培養土は水排けが一番である。鉢底石を使うくらいなら培養土自体を通気・通水性のよいものにすればよい。
 鉢植の培養土には赤玉土と腐葉土を混ぜるのが一般的である。私の場合は赤玉土にバーク堆肥、黒曜石パーライト、燻炭などを入れる。腐葉土(有機物)は全体の3割ほどが標準的な割合で、私もそのようにしてきた。これを使って長年植付けてきたのだが、同じところに置いた隣通しの鉢で、芽の出来がかなり違う場合があった。水排けには十分注意しているので、そのせいではなさそうなのである。
 ところで、京都の石田精華園ではポット苗を赤玉土単用で作っていると、園主の石田利男氏が我が家に来られたときに話された。つまり腐葉土などの有機的用土を混ぜなくとも、桜草は水と肥料をやれば十分生育するということなのである。
 また一般に植物が育つ土壌では、有機物の割合が5%程度であるらしい。腐葉土=有機物は土壌を作る要素で、バクテリアが繁殖する場ともなっており、多く施せば良いと、我々は思い込んでいるようである。
 大地は表面こそ大気に接しているが、地面の下は土壌の世界が広がり、気候の直接の干渉から免れて、各種のバクテリアが生息している。一方鉢植は地面から離れているので気候条件の変化を強く受け、鉢内の温度・湿度の変動巾は大きい。そのため鉢内のバクテリアの多様性が損なわれ、悪玉菌が増えて桜草に悪さをするのではないかと私は考えるに至った。
 そこで今年の培養土は有機質のバーク堆肥を全体の1割程度にひかえ、かわりにバーミキュライトを2割ほど加えようと思っている。新しい試みには不安が付き物だが、たぶんこの事で失敗する事はないだろう。

浪華さくらそう会総会

 今年の浪華さくらそう会の総会が例年通り堺の「サンスクエア堺」で開かれた。寒い中、遠く熊本や名古屋からも見えられた。事務局の廣田氏により司会進行。
 ・挨拶ー昨年の栽培状況報告。会誌発行遅延お詫び
 ・事業報告 会計報告
 ・新しい栽培法への模索ー山原
    増土をなぜ続けるのか、鉢底石の使用をなぜ続けるのかー水排のよい培養土を使えば済むことな    のだが。
    鉢での植物の培養土には腐葉土などの有機物が多すぎはしまいか。自然の土壌条件では3〜4割    もの有機物の含まれる土はない。さらに赤玉単用で栽培されて立派な芽を作られている例があ     る。そこで今年の培養土では、バーク堆肥の配合割合を1割程度に抑えるつもり。
 ・私の桜草人生ー山原
    会誌用に書きつつある内容をかいつまんで話す。
 ・植付け実演
 ・桜草苗の頒布
       *会場風景はブログ「日本桜草の独り言」参照

細見美術館ー日本の美

 京都市美術館から細見美術館に回る。

   『麗しき日本の美ー祈りのかたち』

[神仏のいますところ]
 「奈良名所図屏風六曲一隻」
 「江戸名所遊楽図屏風」

[みほとけの絵姿]
 「准胝観音像」「星曼荼羅図」「阿弥陀四尊来迎図」「春日鹿島曼荼羅図」
 「普賢菩薩像(平安後期)」…他の観音像と違い、眼窩を表す孤線が描かれていず、まことに見目麗     しい。細見の至宝といってもいいかもしれない。

[高僧のいぶき]
 「銅布薩形水瓶」
 「慈雲梵寺書帖」…梵字を漢字の書のような筆勢で書かれている。
     慈雲尊者の書が4点。
     その他経典類がたくさんあり。
 「平家納経(田中親美写)」…まことに見事に復元したもの。
 春屋妙葩「日杲々風颯々」
 没倫紹等「禅要」…一休の弟子。奔放な字。
 大愚宗演「偈頌 二行書」…個性的な飛び跳ねる字。

[神秘の輝き 聖なる文字]
 密教具いろいろ。
 重文「華鬘」
 種子尊勝曼荼羅」…蓮華座の緑が美しい。

[美のゆかりをしのぶ]
 「三角縁神獣鏡」
 重文「羽黒鏡」…御手洗池から出た600面のうちの40面がここにある。
 「銅造男神立像」…石清水八幡宮に伝来したもの。幕末まではここにあったという。

 その他省略。 

京都市立美術館ーコレクション展第二期

 ちょうど東山岡崎に着いた頃、お昼だったのでいつもの「オ・タン・ペルデュ」に寄る。お客は私一人。寒さが続くなか雨も降って観光客もいない。レストランでお客が少ないと何となく居心地が悪いものだが、行きつけの店なのでそれもなし。

  京都市美術館コレクション展第二期

    『模様をめぐって』

 工芸作品における模様が取り上げられているので、絵画はなし。しかもこの美術館のコレクションは近現代の作品が主なので、近世以前の工芸作品と比較して、どう展開発展してきたかという視点はない。

[第1章 模様の成り立ち1 主題さまざま]
 山崎覚太郎「漆兎屏風」…軽快に兎が飛び跳ねる。
 平石晃祥「湧雲」…
 近藤悠三「赤絵良寛詩壷」…いつもの染付けではなく赤絵なので、筆勢がそのままにでる。
 清水六兵衛(五代)「青華葡萄栗鼠文花瓶」…堂々とした大作。

[第2章 模様の成り立ち2 配置のさまざま]
 龍村平蔵「日暮文蒔絵錦」…中国山水の絵柄。
 中村鵬生「献身の秋」…珍しい豚を主題にしたもの。
[第3章 模様を作る]
 彫る、刻む、織る、掻き落とす、押し付ける、埋め込む、叩く、ひび割れる
 透かす、縫う、貼付ける、吹き付ける、塗り付ける、写す、描く、染める
 刺す、掛ける
 森野嘉光「緑釉窯変扁壺」…まるで描いたような緑・赤・金色。

[第4章 模様の創造]   略
[第5章 模様とかたち]  略

[特別展示ー沼田一雅の陶彫]
 京都を拠点に陶彫を開拓した沼田の作品を特集。彼の作品を多く収蔵する福井県陶芸館からの出展。

彦根城博物館ー雛と雛道具

 ラン展に行ったついでに博物館に寄る。
   テーマ展『雛と雛道具』
 今回のメインは、井伊直弼の息女弥千代が高松藩世子松平頼聡に嫁いだ際に婚礼の道具とともに調えられたものという。それがなぜに彦根にあるのか解せないところだが。

 雛は立雛、道具は婚礼調度そのままに縮尺しただけの精巧な作り。
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[通常展示]
 棕櫚毛塗拵        能面「童子」       能装束   
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 湖東焼          堆朱(明代)       天児(あまがつ)    
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洋蘭展

 草春恒例、滋賀愛蘭会主催の「洋蘭展」が開かれる。今回で36回目を迎えるという。この時期に他に花を見る事はないので、ここ数年拝見しに出かけている。場所は彦根市の高宮地域文化センターである。
 会場風景
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 艶やかな花たち
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 珍しい蘭たち
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兵庫県立美術館ーアール・ブリュット

 久し振りに神戸に出向く。神戸でアール・ブリュットの展覧会があるという。
アール・ブリュットについては、近江八幡の「NOMA」での展示でおなじみなのだが、今回はヨーロッパのチェコの人の作品展である。日本人のものと較べて、いや較べる必要などないのだが、向こうの人の感覚がいかなるものか気になるところ。

  『Anatomia Metamorphosisー解剖と変容』
  
      プルニーとゼマーンコヴァー 

          チェコ、アール・ブリュットの巨匠

 ヨーロッパの多様なアール・ブリュット作品が来ていると思っていたのだが、男女二人展であった。
ルボシュ・プルニー《家族》2001年小

[ルボシュ・プルニー]
 人体解剖図に強く惹かれたようで、それに触発されて人体の血管や器官をイメージを膨らませながら 極めて精細に描き込んでいる。執拗なほどである。彼の主題の中心は人体解剖図様であるが、別の展 開も見せる。
 「玩具」…木製の男根を組み合わせた立体作品。
 「ボディ・アート」…自身の顔の眉や腕を縫った姿を撮った肖像。痛々しいが、これはゴッホの耳を     切った肖像に通ずるか。
 彼の絵には強い緊張感があり、世界的な画家の仲間入りをしているようである。さぞかし彼の絵は高額で取引されるのであろう。
 彼は結婚もして子どももいるという。

[アンナ・ゼマーンコヴァー]
 すでに故人となっている彼女の作品はプルニーとは正反対で、優しく静かなデザイン画といったところ。海洋生物などをデフォルメして模様化し、そこに調和のとれた優しい色を載せている。見事な造形だが緊張感は少ない。

[天空の赤ーアール・ブリュット試論]
 93分という長い映画だが、入館した時ちょうど上映直前で、見逃せば一生見ないだろうとの思いで会場に向かう。
 アール・ブリュットに造詣の深いブリュノ・ドゥシャルムが作った映画。世界で注目されるアール・ブリュット作家の日常の姿が写される。そして制作者ドゥシャルムの動きも主題の一つ。
 かって病院ー特に精神病院で制作された造形作品は、入院者の死とともに処分されるのが常であったという。たまに看護する人の目に留まり残される事もあったらしい。それがいま陽のあたる世界に堂々と押し出して来たのである。もちろんそれらは玉石混淆で、世に残るのは一部であろうが。
 登場する人物は「ジョージ・ワイドナー」「松本国三」「アレクサンドル・パヴロヴィッチ・ロバノフ」「ヘンリー・ダーガー」「ズデニェク・コシェック」。
 松本国三…カレンダーに彼独特の文字を書き連ねる。それが絵になっている。


*ここに緞里絵さんの絵を持ってきたいものである。今なお外国の作品の方が高い価値を持っている、宣伝効果が高いと思われているのだろうか。

長浜盆梅展

 米原以北は大雪なのだが、道は大丈夫だろうと長浜に出かける。しかし道路の状況は大変悪かった。彦根から長浜へ湖岸道路である25号線は道に雪が残る。そこでは降雪と融雪が繰り返され、そこに自動車の不等圧が加わって、雪がでこぼこに固まってしまっていた。来た以上引き返すわけにもいかず、激しい上下動に揺さぶられ続けた。
 やっと雪の「慶雲閣」に到着。
 「不老」が見事の咲き振りとなっていた。幹がいく筋にも分れ、その生命力の強さを誇るようである。
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 二枚看板のもう一つ「さざれ石」はなお蕾固く、咲くまではもう少しかかりそう。
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 「昇龍梅」今にもくずおれそうな細い幹の上に豊かに花が乗る。
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 「花音」は今年も良くない。日当りが悪かったのか下の方には蕾がついていない。
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 やはりここの盆梅は日本一のようである。
 このあと「翼果楼」で長浜名物「焼鯖そうめん」をいただく。

[今重屋敷能舞館]
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 造り酒屋の蔵を改造して能を紹介する場が作られている。1/2スケールの能舞台も設けられ、能装束・面・楽器などが展示されている。ただ博物館でもなし、美術館でもなし、意味の良く分からない施設である。
 
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