日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2012年04月

桜草にプラスティック鉢

 桜草の雛壇をつくるにはそれなりの鉢数を揃えなければならない。桜草にはいい鉢があるのだが、高価で、手が出ない人もいるだろう。そんな時考えてみるべきはプラスティック鉢である。15センチの黒鉢で、表面が光っていて黒釉のようで見栄えもよい。駄温鉢よりはましではなかろうか。
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桜草の新しい根茎

 桜草の成長の過程はある程度分っている。秋に花芽分化が始まると、成長点は横に移って新しい根茎の基が生まれる。春の発芽するとともに新根茎の形成が始まり、花が咲いている時分にはそこそこ大きくなっている、すでに不定根も出ている。開花と根茎形成が同時進行なのである。先輩諸氏の栽培談に「花が終わってから肥培するとよい」とあるが、最初からしっかりと肥培する方がいいように思われる。
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私の実生新花

 2005年播種の実生品。親は「秀美」。親とよく似ているが、花弁(花冠列片)がより豊かのように見える。特に、花を内に覗くと、「秀美」は列片間の隙間が大きいのに対し、この実生はそれがほとんどなく、重弁にもなっている。また実生の「未央宮」と共通するのだが、葉や茎がどっしりとしているのが特徴か。発表するかどうか迷っているので、名前はまだない。
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 「秀美」の花             実生の花
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雛壇に飾る

 ここ2・3日の初夏の日差しで、桜草が一気に咲き出したものの、花の持ちが悪い。見られる程度の鉢を捜して、何とか雛壇飾りを組んでみる。やはり今年の出来はもう一つである。
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春の珍しい花々

 久し振りに自転車を走らせて琵琶湖岸をまわる。
 その前に、立ち寄った沙沙貴神社で出会った花々を紹介する。

赤花常盤マンサク             白玉花マンサク
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すおう                   すおう白花
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利久梅                   浦島草
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 湖岸の公園での名残の普賢象
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桜草化粧直し

 桜草の4本植では茎が真直ぐに立っているのが望ましい。少し手を添えて直してやると見栄えが違ってくる。なぜ他の栽培者がこれをしないのか不思議である。私はこれを中村長次郎氏から学んだ。
 昨日の影像と較べてどうであろうか。
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 この「群千鳥」は4本も高さ・花数とも揃いよい出来なのだが、各茎とも2本立となってしまい、鉢植としては乱れた姿となっている。2本目の花茎は伐ろうと思っている。
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 この写真は朝の8時半頃に撮影したのだが、強い日差しですでに葉はしんなりとしてきている。写真はやはり朝一番が良いようである。
 私の写真はすべてクリックすると拡大される。

桜草小屋組花壇の組立

 昨日から初夏のような陽気になり、桜草が一気に咲き始めた。品種によっては満開にものまで出たので、休みに入ったのを幸い、小屋を組み立てる。咲きそろったものから雛壇に並べるので、まだしばらくは満杯とはならない。
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 私の好きな「白鈴」、平凡でいながら見飽きず、賑やかに咲いてくれる。これから見栄えよく化粧直しをする予定。
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 未発表の実生新花「未央宮」、大柄で豪快に咲いてくれる。
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 我が家では、今のところこの程度の出来。
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京都国立博物館ー陽明文庫名宝展

 久し振りの京博である。通常展示館が建替え中なので足を運ぶ機会が少なくなった。今日は夜も公開されると言うことなので、仕事帰りによることにした。

  特別展覧会

    『 王 朝 文 化 の 華 』

        陽明文庫名宝展・宮廷貴族近衛家の一千年

 天下の至宝が揃っていると聞くものの、見ることのかなわなかった近衛家の宝物がついに公開されることとなった。歴史の教科書や参考書でよく見ていたものが、眼前にある。

[第1章 近衛家の系譜1ー藤原北家から近衛家へ]
 重文「春日鹿曼荼羅図」…同図様で最も古いもの。
 重文「紺紙金字法華経残巻」…地下に埋めてあったもので、よくもまあ腐らなかったもの。
 平安から鎌倉にかけての名物の「日記」がたくさん出ている。

[第2章 陽明文庫の至宝1 国宝『御堂関白記』]
 名にし負う「御堂関白記」である。読めないまでも、あの歴史上の著名人である藤原道長が書いた日 記というだけで、見入ってしまう。
 道長が金峯山に埋めた国宝の経筒も出ている。これは何度も拝見。

[第3章 宮廷貴族の生活1 記録を残す]

[第4章 宮廷貴族の生活2 和漢の素養]
 重文「源氏物語」…帖毎に書き手を変えた寄合書きのもの。中身のみならず文字(書き手)をも楽し          んだのであろう。
 重文「古今集」…冷泉為相が筆写した「由緒正しき」写本。

[第5章 陽明文庫の至宝2]
 国宝「大手鏡」…歴代天皇の手蹟が集められている。最初に来る「伝聖武天皇」のものは本物ではな         いようである。聖武天皇の字はもっと弱々しく、こんなに堂々とはしていない。
   *私が今まさに仕事で関わろうとしている後嵯峨天皇、後深草天皇、亀山天皇、伏見天皇のもの    が見られる。

[第6章 宮廷貴族の生活3 貴紳の交流]
 重文 明恵「夢記」
 重文の太刀が並ぶ。武器とはいえ贈答品ばかりなので、刀はない。

[第7章 近衛家の系譜2 近世の隆盛]
 近衛信尹の書(和歌懐紙・屏風)がいくつも出ている。
 近衛家煕の書及び絵画が出ている。
  「蓮鷺図」…破墨に近い墨使いの蓮に点線で輪郭を。
  「花木真写」…まことに見事なボタニカルアートで、これを越えるものはちょっと見当たらない。
         紅白の萩、芙蓉、千重の芙蓉、水引草
  「加茂祭絵巻」…本職の画家のしごとである。
 「撫子蒔絵香割道具」…お香の道具は使われないものが多いが、木を割った後が生々しくついている
 「御所人形」「銀細工雛道具」なども見事。

[第8章 陽明文庫の至宝3 近世・近代の絵画]
 酒井抱一「四季花鳥図屏風」…桜草が描かれたものとして既知のものであったが、実見するのははじ     めてである。豪華。
 近代日本画家の作品がキラ星の如く並んでいる。  

桜草展示会・桜草講習会

 浪華さくらそう会の恒例の行事、長居公園での展示の最終日に、園芸講習「桜草の作り方」を行う。
今年の展示された花たちは、かなり上出来に咲いてくれた。
 園芸講習はあいも変わらぬ内容で、受講者もジリ貧状態になってきている。
 [話した内容]
 ・鉢植の話ー美しい花を生きたまま身近で楽しみたい、それが鉢植のはじまりであろう。それを自由  に持ち運ぶためには、自ずとその大きさは限られる。5〜5,5寸の鉢が最も扱いやすい。6寸以上と  なると重くなる、4寸以下では土の量も限られていて手間がかかる。
  この大きさが選ばれたうえに、この大きさにふさわしい草花が選択された。その一つが桜草であ   る。
 ・鉢植の培養土ー、鉢植では植物を小さい空間に閉じこめてしまう。しかも鉢は水も空気も通さな   い、下に穴があるのみである。そこで用いる培養土は水はけが第一条件となる。一般に良く使われ  る赤玉土は水はけが良いので用土の基本である。これに有機物の腐葉土(バーク堆肥)を混ぜる   が、園芸書には全体の3割ほどとしてあるものが多い。この数字はどこから割り出されたものなの  であろうか。畑や山野の土壌では有機物の割合は5〜10%ほどだという。私も自然の摂理に従っ   て、1割程度がいいように思う。ただここで使う腐葉土(バーク堆肥)は分解の進んでいない葉の  繊維が残っているものがよい。土のようになった腐葉土では水はけが悪くなる。こんな培養土を使  えば、鉢底石は必要はない。庭土を基本用土にする場合は、鉢底石をいれるほうがよい。
 ・桜草の作り方ーレジメに沿って、植替、鉢、年間の管理など。
 ・スライド上映ーもう時代遅れなのだが、他に出番がないので、写させてもらう。4芽揃いの選ばれ  た鉢ばかりである。

 2時間近くの講習だったが、受講生は11人ばかりであった。こんな少人数になってしまい、桜草の将来が危ぶまれる。

桜狩ー長居公園

 昼から、すでに始まっている長居公園での桜草展示を見に行く。DSCF1375

 造幣局の通り抜けに行きたいのだが、無理なのでこの公園の里桜で代替。DSCF1379DSCF1380DSCF1381
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  *全写真につき、クリックすれば絵が大きくなる。
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