日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2012年06月

実生ー種蒔き

 昨日ジベレリン液に浸漬して、一日経った種子を蒔く。播床はいつものようにフードパックの大と中を使う。培地については、今年はバーミキュライトの単体で行うこととする。
 まずアルミパックの溶液を減らし,トイレットペーパーで種子の水気を拭う。
DSCF0676

 その種子をいらなくなった葉書に乗せ、その葉書を揺すりながら均等にばらまく。
DSCF0678

 パックを育苗バットに入れ,蓋をして,日陰になるところに置く。
DSCF0681

 今年はうまいこと行きますように祈るばかり。

滋賀のアール・ブリュットたち

 「かわらミュージアム」と「NO-MA」が共同展を行っている。「かわらミュージアム」が指定管理者制度に変わった事で実現出来たことという。
   『ひそむ形 とけ出る色』 
        滋賀のアール・ブリュットたち
DSCF0674DSCF0675

[かわらミュージアム]
 やきものの館なので,主に陶器作品が展示されている。近くに信楽焼もあり,立体である陶器は馴染み易いのかもしれない。写真で紹介出来ないのが残念であるが,足を運んで見に行ってもらうしかない。
 澤田真一「無題」…全体にツブツブを付けたサボテン人形様
 吉田修三「無題」…壷に多数の首がぶら下がっている
 小野万里子「無題」…すぼまった円筒(1叩砲6本
           飾り方にもよるが,レベルは高い
 鎌江一美「ひと」…胸像で顔にも無数の毛を生やしてある
 西川智之「船」…獣の頭が無数に着けてある
 濱脇忍「さぼてんのこども」…金鯱を写生した様

[N0-MA]
DSCF1493DSCF1489

 坂本茂信「無題」…抽象画、クレヨンで強い色彩の対比、その上に水彩を掛けて    
          弾け具合を見せる
 溝口翔太「はりもぐら」「つちのこ」…陶
 光「バード」等…カラフルなデザイン画
 清水千秋「すっぽん祭り」「はだかの人」「女のひと」…刺繍
 比嘉野歩治「裸の女」…グラファイトと色鉛筆
◎三井啓吾「とり」「さかな」「まる」…クレヨンで描いた後水彩で弾き効果を出 
                   す
DSCF1491DSCF1494

実生ージベレリン浸漬

 この土日で種蒔きをする予定なので、まずジベレリン溶液での1昼夜浸漬を行う。
DSCF0673 私の使うジベレリンは左の協和発酵の製品である。これは水に溶かしてそのまま使える。右の住友化学のものは展着剤がなければ使えない。







DSCF0669DSCF0670

 まずアルミパックを使うが,底に親の品種名を記入し種子をいれて、溶液を注ぐ。と直ぐに種子の表皮に液が染み込んでいく。
DSCF0667この状態で、液の蒸発を抑えるために紙でも載せて一晩置く。

種取り

 前夜来の雨が上がり,雨滴が消えたので,桜草の種取りをする。強い雨で既に種がこぼれ落ちているものも多い。取り敢えず、めぼしい20数品種を封筒に収める。
DSCF0665DSCF0666

 すでに花梗が枯れているものもある。
DSCF0663


 昨年の実生は失敗に終わった。夏の植替え後の苗の成長が遅く,花芽が出来るまでには大きく育たなかった。ここ数年こんな事が続いている。まあ数年に一つ二つでもいいものが出れば良しとしよう。一人で何十もの実生新花を発表しても,それらを多くの人に作ってもらうのは至難の技である。とこれは負け惜しみの弁。

彦根城博物館ー女の面

 近くまで来たので博物館まで送ってもらう。
 彦根市立彦根城博物館特別展

    『女の面ー井伊家伝来能面からー』

 江戸時代、藩の式楽としての「能楽」は大変盛んだったようである。彦根藩もその例に漏れないが,井伊家が明治維新で藩主でなくなっても能楽が嗜まれたようで 、能を演ずる装束や面が買い調えられている。華族に列しても豊かな収入が保証されていたのであろうか。

 小面 井関家重作 江戸時代      班女 甫閑満猶作 江戸時代
DSCF0635DSCF0636

 近江女  江戸時代          深井  江戸時代
DSCF0638DSCF0640

 姥 甫閑満猶作 江戸時代       十寸髪(ますかみ)江戸時代
DSCF0642DSCF0644


 今月の逸品 中将 是閑吉満作 桃山時代
DSCF0649DSCF0652
  

高校は常勤講師の給料

 この四月から高等学校での常勤講師を勤めている。その少し前は非常勤講師であった。その待遇はどう変わったか。
 四月からといっても一日からではなく,実質の授業が始まる九日からの任命である。八日分の給与はないので,丸々働いた五月の給与を比較してみよう。

 常勤講師の給与…1級120号級

    給料   教員特別手当   地域手当    計
   323600    4968      35576    364144

     控除   所得税   健康保険料   厚生年金掛け金   計
          7550     20623     33645     61818

     差引 302326  これに通勤費がつく

 これを非常勤の時間給で計算すると。五月は遠足の付き添いも含めて58時間働いたことになるので、
      2790×58で161820となる。

 授業時数が同じでも常勤となると給料が約2倍になる。勤務時間の拘束、校務分担などのしからしむところか。

滋賀県立近代美術館常設展

滋賀県立近代美術館ー常設展示
       *展覧会レポート参照

[小倉遊亀コーナー]
 初期のものでは「アネモネ」
 晩期のものでは「半夏生」

[志村ふくみ]
 着物もいいが,「裂のはこ(裂づくり)」に貼られた端切れが宝石の粒のよう。

[森口華弘]
 「創流」繊細だが力強い流れをうねらせている。誰が着ても着物負けしそう。

[山口善造]
 創耀技の銀彩のあやしげな色合い。

[清水卯一、高橋楽斎、上田直方]

[杉田静山]

現代美術では「縦と横」を主題に 
 なんともバカバカしい作品ばかり。後百年もたてば屑になるだろう。
 やはり元永定正の「作品」が光る。ほとばしり流れるエネルギーの世界を。
 

滋賀県立近代美術館  日本絵画 組み合わせの美

 フルタイムで働くと,美術館に行く機会が大幅に減る。今日は少暇を得て、久し振りに滋賀近代美術館に行く事が出来た。

    『日本絵画 組み合わせの美』
            *展覧会レポート参照

 パンフレットに北野恒富の美人画が対で示される。いろんな絵の組み合わせと思いきや,屏風での左右隻の対比を見る試みであった。

[連続する画面ーパノラマの美]
 横井金谷「吉野熊野真景図」…師の与謝蕪村を受ける南画で、修行する山伏を描く。何でか知らない     が,空に金粉をはいてある。
 幸野楳嶺「群魚図」…京で好まれた画題だそうだが、本草の流れを汲むもので,新鮮。明治9年作。
 岸竹堂「保津峡図」…左右隻ともに同じような川の流れを中心に据える。これは並べて飾ったのでは     なく,向かい合わせのように置いたものか。
       *竹堂には「大津唐埼図屏風」という代表作がある。これは唐崎の松と湖岸の集落を対        比させたもの。
 山元春挙「雪松図」…雪松図は応挙のものが著名だが、応挙様の雪松図をという注文を受けて描かれ     たものかもしれない。
 庄野鶴友「耶馬渓之朝」…鶴友は春挙の弟子。代赭色を多用した緻密な岩が賑やか。
 池田遙邨「湖畔残春」…緑したたる画面、洋画的スタイルで平面的。
 竹内栖鳳「柳下追牛図」…軸2幅だが、並べると正方形の画面となる。水墨だが,西洋画のような雰     囲気。モネに通ずるか。

[競い会う色と構図ー対比の美]
 岸連山「龍虎図」…岸派の虎というのだが、実物を見ていない虎はこんなものか
 岸竹堂「鉄拐蝦蟇仙人図」…顔輝の「蝦蟇鉄拐図」の忠実な模写。
 下村観山「鵜鴎図」…観山の代表作ではないか。垂らし込みによる岩は琳派を意識したものか。
 木村武山「花木図」…左右に木の大小を配す。
 北野恒富「暖か・鏡の前」…立ち姿と坐る姿の対比。彼の美人画は多少類型的だが,少し寂しげな表     現が生き生きとした気配を生んでいる。松園のこしらえもののような美人とは一味違う。

[「揃い」の愉悦ーセットの美]
 野村文擧「近江八景図」…大きな画面ではないが,神経の行き届いた描き様。
 伊東深水「近江八景」…浮世絵の近江八景に触発された珍しい小品。
 小倉遊亀「花三題」…〈ほたるぶくろ〉〈紫陽花・花菖蒲〉〈ガンピ〉
              釈迦三尊になぞらえられてある。

Archives
TagCloud
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ