日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2014年02月

植替えー培養土の調製

 いままで寒さが続いていたので、植替えの作業が手に付かず、全てがこれからとなってしまった。
古土の微塵抜きの篩いにやっと一部取り掛かる。そして少しだけでも培養土を調製しておく。

  古土(およそ赤玉5にパーライト2ほど)………8
  新しい赤玉土…………………………………………2
  バーク堆肥……………………………………………1
  燻炭……………………………………………………0.5+α
  バーミキュライト……………………………………0.5+α

 如雨露で水を掛けて湿らせて混ぜる。

 *頂き物の苗をまず植える。
  浦澤儀行氏より
   藤原の郷 ♀青雲(♀十洲の空×♂喰裂紙)×♂鶯宿梅
   雪撫子  ♀連鶴×♂松の雪
   茜衣   ♀秋茜「♀茜雲(♀鶯宿梅×♂玉珊瑚)×♂鶯宿梅」×♂鶯宿梅
   紅葉の重 ♀茜衣×♂紅梅
   忘れ雪  ♀奥の雪「♀未命名(♀雪の肌×♂小笹の雪)×松の雪」×未命名(♀雪撫子×♂四海波)

 古畑氏より
   桜鼠、水の音、信濃路

 茂田井氏より
   越路の春、初声、零れ紅、姉娘、清風明月

 事務局より
   春宵一刻
       

本格的植替始める

 今年の強い寒さに辟易して手付かずの状態だったが、今週から一気に春模様に変わったので植替え作業に入る。
 少しだけだが植替えた鉢。6寸香炉鉢と六兵衛桜草鉢。増土しないので、土の量は多目であろう。小芽の養成はビニールポット利用。
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 浪華さくらそう会の展示で使う信楽寸胴鉢とそれに納める15センチポット(先端は少し切ってあるので、培養土は端まで入れる)。普段はポットで育てて、、雛壇に飾るときのみ鉢に挿入する。終われば抜き取る。
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 それはそうと、私は使った鉢を洗ったことはない。土を落とすのみ。

浪花さくらそう会の総会

 今年も堺で浪華さくらそう会の総会を開くことが出来た。昨日までとは打って変わって暖かい日和となる。参加者葉10数名。
 詳細は『日本桜草守の独り言』を参照されたい。

当日のレジュメ

                                      2014、2、23
関東花紀行
 市川さくらそう会 市川八幡宮の境内にて 競技方式の採用…競技花、五種競技 丹波5号鉢使用
 歴博・くらしの植物苑 春は桜草、夏は朝顔、秋は菊、冬は山茶花
    雛壇飾り、時代別花壇、八重系・野生系花壇、新花コーナー  丹波5号鉢のみ使用
    茂田井宏氏による講演
 秩父さくらそう会 秩父神社境内にて 無肥料のすぐれた作柄  深谷鉢
 埼玉県花と緑の振興センター(安行) 展示は一部のみ 大半は圃場で咲かせるのみ
東京行
 江戸東京博物館『花開く江戸の園芸』…ブログ.図録参照 8月20日
   その他*平成23年神代植物公園開園80周年特別展  於日比谷公園
      『徳川三代将軍から大名・庶民まで、花開く江戸の園芸文化ーその保全と継承』
      *ともに雑花園・小笠原左衛門尉亮軒氏の資料が中心
 東京国立博物館の通常展示で桜草の意匠のある「能装束」が展示される。ブログ参照。

会誌四十七号発行 12月

会誌四十八号の概要
 桜草栽培について
  栽培法の一部に付いては、先に浪華の会誌に発表済みである。
   「日本桜草の作り方」教室・紙上講演……36号
   「私の実生法」………………………………38号
   「桜草の仕立と観賞」………………………45号
   「桜草栽培史稿(上)」……………………47号
  さらに私のブログ「日本の桜草と美術」のカテゴリー
        〈桜草の栽培〉〈桜草の品種〉
        〈桜草栽培史〉〈桜草の実生〉〈美術工芸〉も参照されたし

 栽培法の点検
  培養土…どんな土でも可能…バーミュキュライト、赤玉土単体でも水と肥料があればいい
      自然界で植物の生育する土壌には5〜10%の有機物が含まれている。
       →園芸書で腐葉土を30%ほどとする理由不明。
      水捌け第一…さすれば鉢底石も必要なし。
  腐葉(土)…土化したものは鉢栽培には向かない。葉の組織が残った腐葉がよい
        一般に大菊用として市販されているのがよい。
        バーク堆肥も組織がよく残っている
      腐葉の割合は5〜10%ぐらいで十分。
       →園芸書の間違い
          〈醗酵の未熟な腐葉土は葉が鉢中で醗酵が進んで熱を持ち根を傷める〉
            ということはない。
          土の中に入った枯葉はゆっくり醗酵分解する。熱を持ったりしない。               ただ葉が大きく嵩張って実際上使えないだけである。
  鉢…それなりに鑑賞しようとすればそれ相応の鉢を使いたい。栽培する植物に合わせた鉢が必要。
    いま手に入るさくらそう鉢は、伝市窯の香炉鉢(5・6寸)、寸胴鉢、
    信楽焼桜草鉢(福寿草兼用)、関東の深谷鉢。いわゆる丹波鉢などがある。
    雛壇飾りをしようとすれば100鉢ほど準備するひつようがある(10万円まで)。
    ただ寸胴鉢の場合はポット仕立と利用すれば飾る鉢数だけでよい。 
    それ以外ではプラ鉢でもよい。ただし長持ちしない。
  仕立と飾り
    鉢は正面を必ず前に   
    花茎の歪みは直したい。竹串を添えてセロファンテープでとめる。
    鉢飾りでは、鉢と鉢の間は鉢の巾の半分を目安とする。
    雛壇飾りでは、同じ段は左右に背の高いものを置く、凹型に。

東京のさくらそう会による名前の変更
 文字の変更
   南京絞→無礼講  ◯→許の色
   大和神風→神風
   江天鳴鶴→紅天鳴鶴
   錦葉集→金葉集
   興亜の春→ウラルの春…原名に戻すため
   酒中花→真鶴…原名に戻すため
   御国誉→代々の誉…原名に戻すため
 読みの変更
   大力無双 タイリキムソウ→ダイリキムソウ
   花の上 ハナノウエ→ハナノジョウ 

「錦葉集」という品種がある。長くこの名で通用してきた。

 錦葉集は金葉集か
 鳥居氏も『さくらそう』(日本テレビ)では「錦葉集」とされていた。
 ところが『色分け花図鑑・桜草』では、「錦葉集」の名を「金葉集」として、以下のように解説している。
   金葉集という名は勅撰和歌集の「金葉集」にちなむ。
   鋭いかがり弁から金葉を連想したのであろう。
 「錦葉」と「金葉」が発音が同じなので、どちらでもかまわないと考えられたのか。
 しかし「錦葉」というのは、幕末(1826)に水野忠敬によって著された「草木錦葉集」(斑入り葉植物の写生図集)でしられるごとく、植物の斑入葉を指す。斑入り植物は幕末から明治にかけて「奇品」として大流行したものである。「草木錦葉集」は園芸界ではよく知られた書籍であった。
 一方「金葉」は鳥居氏の言う如く、第五番目の勅撰和歌集である「金葉集」のことである。勅撰八代集のなかでは、「古今和歌集」や「新古今和歌集」ほど重んぜられなかったようである。また「金葉」の金は「すぐれた」を、葉は「言の葉」を意味しており、「万葉集」や「玉葉集」と関連をもっている。
 このように「錦葉(集)」と「金葉(集)」とは全くその意味内容を異にしている。音が同じなだけである。
  *以下略(ブログ参照)

長浜行

 先に長浜盆梅展にいったおり、入場券として「長浜盆梅パスポート」を購入した。このパスポートで指定敢行スポット4カ所に入館出来るのだが、当日は時間の関係で使わず。
 きょうまた家人が「長浜行こか?」とのたまう。一瞬とまどったが二つ返事で「行こ」うということになる。

[長浜大通寺ー馬酔木展]
 大通寺は真宗大谷派の別格別院として、湖北の信仰の中心である。豪壮な建物は伏見桃山城の遺構と伝えられ、重文に指定されている。
 本堂(阿弥陀堂)          風雪に朽ちる軒先
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 ここで毎年地元の商店街振興組合の主催によって「馬酔木展」が開かれている。
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 お寺内部の美術品
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 岸駒 老梅図
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[曳山博物館]
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  *写真禁止だそうだが、先に写してしまった。 
 〈企画展〉シリーズ曳山の美 『百花繚乱』*クイックでパンフレットが
 〈発見された金銀貨の展示〉旧家の簞笥の隠し引き出しから見つかる。

[長浜アートセンター]
 長浜郷土資料館が閉館になって(その資料はどこにいってしまったのか気になるところ)、その建物が改築されて、黒壁美術館がここに移って来て名前も「長浜アートセンター」となったようである。
  『欧州ガラス紀行』 イタリア、ボヘミア、フランス、ドイツ
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[北国街道 安藤家]
 再開されたので伺う。残念ながら魯山人の「小蘭亭」は非公開であった。
 こじんまりとした商家のたたずまいに触れることが出来る。
 魯山人の篆刻の方は見られる。
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はつらつコンサート

 琵琶湖のほとり、安土町の「文芸セミナリヨ」で開かれるコンサートに出かかる。2013年度の最後なので無料であった。

  第203回 はつらつコンサート
  
    『如月の空に響け!!唄と太鼓』

       出演者  山内利一   和太鼓  三味線
            松丸純詩   和太鼓
            廣部仁太郎  和太鼓
            塚田陵子   唄

  プログラム
    秋田大黒舞
    淡海節
    津軽三味線曲弾き
    三宅 
    まほら  作曲山内利一
    南部俵積み唄

   みんなで歌おう
    ソーラン節

  *和太鼓の迫力に堪能した。民謡の張りのある声もよし。    

相国寺承天閣美術館ー円山応挙

 衣笠から今出川の相国寺にまわる。

  開館30周年記念

      『 円 山 応 挙 展』

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[第一室]
 〈応挙の学んだ中国絵画〉
  銭舜挙「鶉虫図」…舜挙は中国院体画の名手。応挙の名前の由来となった画家。
           「舜挙に応ず」…舜挙を越える技量を目指せと。
  伝周丹士「倶胝懶瓚和尚図」双幅
  愈増「花鳥図」
  呂紀「花鳥図」…呂紀と署名してあるが本物か。
  辺文進「百鳥図」
 〈応挙と四条派関係〉
  応挙「釈迦十六善神図」
 重文応挙「牡丹孔雀図」…まことに丁寧細密。
  原在中「釈迦十六善神図
  柴田是真「瀧桜小禽図」…見事な描表装で、風帯の露まで描かれる。
      「人間の命は財宝より軽し」
  与謝蕪村「山水人物図」襖絵

  三井南家伝来応挙関係資料
   「京都堀川夜景浮絵」…提灯の部分のみ薄葉の紙が使われ、後ろから光を当てると、提灯に火が
              入ったように見える仕掛け。

[第二室]
  「楚蓮香図」…典型的な中国美人画
  「朝顔狗子」「豆狗子」
     続いて応瑞・蘆雪の「狗子図」が並ぶ。
  「朝顔図」「薔薇文鳥図」…衝立の表裏。銀地に朝顔、金地に薔薇。
  「雪中山水図」(開山堂襖絵) 
 ◯「山渓樵蘇図」
  「風雪三顧図」
  「大瀑布図」…とにかく大きな画面。
 
  三井南家関係資料
   「写生図」多数…珍しい「人体写生」あり。「工芸図案」(櫛など)もあり。   

堂本印象美術館ー美の跫音

 寒さが強く、外に出るのが億劫で、美術館行きが遠のいていた。やっと重い腰を上げることが出来た。
まずは堂本印象美術館から。
 
  企画展 『 美 の 跫 音 』

      1952年の パリ・ローマ・フィレンツェ

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[回廊1]
 滞欧スケッチ展
  「教会の尖塔の見える町」インク
  「サンマルタン運河の釣り男」水彩
  「パリ街はずれの家」水彩
  「ダンクウェールロシュローの占い師」水彩
  「ベニスのゴンドラ」インク
   *パリの町と言えば、佐伯祐三・ユトリロそれに荻須高徳を思い浮かべる。佐伯のモノが最も緊張    感が強く、印象のものはあっさりとして上品である。

[回廊2]
 『美の跫音』挿絵…ヨーロッパ美術紀行
   白黒の対比の妙、黒の面が生きる。
[2階展示室]
  油絵の小品が並ぶ…明るく小粋な色調。緑・赤がやさしい。しっとりとした町の風情を写す。
  「メトロ」…大下絵も並ぶ。
  「十字架」…人体二つで十字架に。
  「運命の始めと終り」六曲一双

同時開催企画展
 『浅井忠の眼』 ヨーロッパの街角を飾ったポスター
   浅井忠が教育用に購入してきたものを中心に(京都国立工繊大学所蔵)

  ロートレック「ディヴァン・ジャポネ」
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        「ラ・ルヴェ・ブランシュ」
        「歓楽の女王」
    *やはりロートレックのものは飛び抜けている。
  ボナール「ラ・ルヴェ・ブランシュ」
       紙色・灰色・黒のみの配色、地味だが1級品
    *地味だが1級品
    *ロートレック、ボナールは浮世絵の影響を強く受けているようである。
  ミュシャ「ジスモンダ」「椿姫」
    ともにサラ・ベルナールを描いたもの。

錦葉集の名は金葉集か

 「錦葉集」という品種がある。長くこの名で通用してきた。東京の鳥居氏も『さくらそう』(日本テレビ)では「錦葉集」とされていた。
 ところが鳥居氏の『色分け花図鑑・桜草』では、「錦葉集」を「金葉集」に変えた上で、理由は説明せずに、以下のように解説されている。
   金葉集という名は勅撰和歌集の「金葉集」にちなむ。
   鋭いかがり弁から金葉を連想したのであろう。
 認定品種での文字変更であるので、「大和神風」を「神風」にしたのと同様に、大勢の方が「錦葉集」を「金葉集」に変えられたようである。
 私は「そうかなあ?」と軽く疑問はもちながら、「お好きにどうぞ」と無視することにした。
 ところがさる知人が、これはどうなっているのかとの疑問を、私に寄せられた。
 そこでない知恵を絞り、手元にある資料で調べてみた。するとやはりおかしい。
 まず「金葉集」の金葉とは、金は「すぐれた」、葉は「言の葉」を意味しており、「万葉集」を意識したものというのである。「鋭いかがり弁」とは似て非なるものといわざるをえない。
 それでは「錦葉集」はどこからとられたのか。
 幕末(1826)に水野忠敬によって著された『草木錦葉集』がある。当時大流行した斑入り植物画集である。幕末から明治にかけての園芸人にとって、「金葉和歌集」よりも「草木錦葉集」の方が広く知られていたと考えられる。
 「錦葉集」という名前を使っていながら、現存の「錦葉集」は斑入りではない。
 ところが、静岡・原の植松幹氏の「徳川時代から伝わる植松家の日本桜草とその培養」(実際園芸誌昭和10.5号)の中の品種解説に以下のものがあった。
   錦葉集……白色に紅絞り 中輪
 この絞り種(斑入り)にふさわしく「錦葉」の文字が付されたと考えられるのである。ただ残念ながらこの種は消滅し、斑の抜けた現行種だけが残ったのであろう。
 以上のことから、やはり元通りの「錦葉集」がいいようである。文字をかえるいわれに乏しいと言わざるを得ない。

蝋梅−沙々貴神社

 今年も初春の息吹を感じに、運動がてらサイクリングで沙々貴神社に出向く。
 
 満月蝋梅…遅咲で花びら豊か      素心蝋梅…少し薄色
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長浜「盆梅展」

 毎年この時期に「長浜盆梅展」にいっている。家人が「今日行く?」の誘いに乗って、連れて行ってもらう。我が家の近くでは少しだが雪が残っているが、彦根や長浜は全く雪はなし。慶雲館の庭には雪釣りがしてあるのだが、雪がないと様にならない。
 毎年出展される盆梅があり、年による変化を見せてもらっている。

 仁寿         翔鷹         流水      比夜叉
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 〈盆梅展の顔〉 さされ岩          不老
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  蓬莱                昇龍梅
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  紅霖          白龍
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  雪冠          芳紀          連理・比翼
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 これでも生きる強い生命力
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