日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2015年05月

伊吹山文化資料館ー真多呂人形展

 宮谷孝子さんの布絵展があった米原市伊吹山文化資料館で人形展があるというので、家人の誘いで伊吹山の麓まで出かける。
 昼前だったので、道の駅「伊吹」で蕎麦をいただくことに。12時前だったが長蛇の列30数分待って、また店で注文してからも30分ほど経って、やっと蕎麦にありつけた。こんなに待つほどのものでもなかった。

   『真多呂人形展』
      野口真佳江作品展
DSCF5443DSCF5445

 真多呂人形は型取した桐塑に布を貼付ける人形である。人形に着物を仕立てて着せるのは大変である。この貼付け法は、布の風合いはそのままに簡便な制作法で、実にうまいアイデアである。我が家にも、私の母親が孫のために作ってくれた真多呂の雛人形がある。
DSCF5433DSCF5436DSCF5439

DSCF5442

 

美術館「えき」KYOTOー宮脇綾子の世界展

 清水三年坂美術館で、美術館「えき」KYOTOの招待券が置いてあったので2枚いただく。
 宮脇綾子さんのアプリケ作品は、私も早くから注目していたところで、彼女の主な作品を載せた作品集を架蔵している。いろんな方がアプリケをされているが、宮脇綾子さんのものは頭抜けたアイデアが光る。久し振りにその「ひらめき」に出会え、また作品集を引っぱりでして楽しむことが出来た。

    布で描いたアプリケ芸術

       『宮脇綾子の世界展』
DSCF5427DSCF5428

 『宮脇綾子アプリケ(愛蔵版)』(昭和五十九年)
DSCF5429

DSCF5430DSCF5432

清水三年坂美術館ー蒔絵の小箱

 泉屋博古館では娘が青銅器を見ている間、私は休憩。
 ここから三年坂へ。

 [清水三年坂美術館] 

    『蒔絵の小箱』
DSCF5425DSCF5426

 この美術館では日本の工芸美術の粋が集められているが、特に幕末から明治ににかけて、欧米に輸出された品々が買い戻されて我々の目の前にある。村田製作所の文化活動の一環というべきか。
 今回の小箱では、ヨーロッパ人好みというべきか、ほとんどの作品が金無垢のような沃懸地の上に様々な細かい模様が着けられている、超絶技巧である。黒と金の対比という蒔絵の美しさを追及したものは柴田是真のものだけのようであった。

泉屋博古館ー明清書画

 娘を誘って東山の小体な博物館巡りへ。
 京都は相変わらず観光客が多い。春の盛りは中国人や韓国人がやたらと目についたが、今ごろは白人系の人々が多い、それに修学旅行の中学生がどこにでもいる。
 昼近かったので、まずは腹ごしらえに平安神宮手前の「オ・タン・ペルデュ」のランチをいただく。12時近かったのに空いている。普通の観光客は来ないのだろうか。

[泉屋博古館ー明清書画]
DSCF5423DSCF5424

 この博物館の中国絵画は銘品が揃っている。購入を勧めた目利きがいたのであろう、内藤湖南もその一人か。
 何度もこのコレクションを拝見している。やはり特に明末清初のものがよい。
  重文  石濤「蘆山観瀑図」
  重文  石濤「黄山八勝画册」
      石濤「山水精品図」
  重文  石濤「黄山図巻」
  重文 八大山人「安晩帖」
  
  

観峯館ー春彩の美人

 先週の二胡の演奏会のあと、展示も学芸員さんの解説で見て回ったのだが、もう一度一人でじっくり鑑賞したいと、再び訪れる。

[現代中国画]
 大雁塔図(楊崇時)・竹里館弾琴図(王西京)・開元宵図(樊川)・花蝶図(張長松)
DSCF5393DSCF5397DSCF5409DSCF5411

 白居易詩意図(範華)・農村一景図(商文彬)
DSCF5399DSCF5403


[春彩の美人]
  ┣英(折梅図)…これのみが個性的な顔立ち
DSCF5415DSCF5416


近江商人博物館ー長谷川雅也展

 観峯館を再び訪れるために五個荘に向かう。道筋の交差点脇にケシ様の美しい花が咲いていたのでパチリ。
DSCF5386DSCF5387

 近江商人博物館の側を通ると、日本画展が催されていたので寄り道。

   『長谷川雅也 日本画展』

      〜尊き心の代弁者たち〜

DSCF5419DSCF5420

  “命に満ちた活き活きとした姿は美しく魅力的ではあるが、私には眩し過ぎるのであろうか。私の生い立ちからの日々、自身の存在、何よりも心の所存は、最盛期を過ぎた花の様に抜け行く色や潤いの如く、喪失感を帯びている様に思えてならない。人や日常に秘める内と外、光と影に翻弄される心を、作品に投げ掛けてきた様に思う”画家の弁。

DSCF5389DSCF5390


滋賀の文化財講座 打出のコヅチ⑴

 今年も一「打出のコヅチ」が始まった。五月から毎月一回で、五回連蔵の講座である。もう数年通っている。
 とりあえず早めに家をでて大津で昼食をとることにする。今回は洋食を選択。県庁前を東に進み、知事公舎の前のビルの2階にあるレストラン「仲よし」。神戸のレストランで長年腕を振るっていたシェフが開いたお店。昼過ぎに行くと満席、しばらく町を散策して再訪。シェフ一人にフロアー係り一人。メニューはいたってシンプル、カレー、オムレツ、トンカツ、海老フライ……
 私は名物の海老フライ定食をいただく。シェフは目の前でブラックタイガー(か)3本に衣とパン粉を付けてフライヤーに放り込むだけ。タルタルソースと付け合わせの上にフライがのって出てくる。衣は薄くパン粉はカリッと揚がり、さすがにレストラン(洋食屋さん)のフライはうまい。
 みそ汁、御飯がついて850円は安い。小粋な設えをして、みそ汁の代わりにスープにでもすれば、1200円1300円でもいいくらい。
 美味しくいただくと何かしら得したような気分。
 
 会場に到着。普段の曜日なので参加者は私と同様な年齢層ばかり。

   平成27年度 滋賀の文化財講座 打出のコヅチ

     第1回  新たな県民のたから

         平成26年度滋賀県新指定文化財説明会

  滋賀県新指定文化財
    建造物の部(2件)  彦留神社本殿(明和3年建立)
                 本殿身舎の一部を前室に繰り込んだ形式に
               望湖神社本殿(元禄4年建立)
                 本殿身舎の一部を前室にする修正が施される

    絵画の部       絹本著色春日宮曼荼羅図(石山寺)南北朝時代
                 精密丁寧な描写

    彫刻の部       木造阿弥陀如来坐像(西願寺) 文治4年造仏
                 墨書銘と梵字(キリーク)が内部全面に

    工芸品の部      彦根藩井伊家伝来具足(彦根城博物館)
                 ほぼ歴代藩主の具足が揃っている(記録も完備)

    書籍・典籍・古文書の部 大溝藩分部家文書(高島市)
                  高島郡大溝藩2万石に伝来した文書
                      (維新期の散逸を免れる)
                  

    名勝の部       赤田氏庭園(長浜市太田町) 江戸時代初期の作庭
                  西本願寺虎渓の庭に類似すると

  新指定の重要有形民俗文化財
         近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品
           附  仕入・販売関係資料


 平成27年度認定  日本遺産(Japan Heritage)
       琵琶湖とその水辺景観ー祈りと暮らしの水遺産   
        

観峯館ー二胡コンサート

 近江五個荘の観峯館では年に何回かコンサートがもたれる。観峯館が書道に関する博物館ということもあって、中国楽器が取り上げられることが多い。今回は中国を代表する二胡である。

   『二胡ミニコンサート』

      演奏者  陳頤さん
      演処   避暑山荘
      曲目   雨中有朶雨作的雲
           夜来香
           何日君再来
           親親茉莉花
           涙そうそう
           情熱大陸
           賽馬
           絆
            アンコール 故郷
         (1:00〜約50分)

    陳頤さんは日本に来て七年目になるという。大阪府立大学大学院を卒業して、二胡の演奏と
   二胡教室を主宰しているという。中国浙江省出身(太湖の近くという)で、堺東在住。
    チャイナドレスで登場、大柄でグラマラスな美人であった。
    演奏は録音の伴奏に二胡の音をのせるかたちであった。広くもない場所であったが、マイク
   とスピーカーを使われた。生の音を聞きたかったが、ゆったり大きな演奏であった。
    参加者は三十名余で、ちょっと気の毒であった。当日は五個荘で行事があったという。

    *日本の生活では、生ものが苦手という。やっとサラダは食べられるようになったと。
     といって日本人の生活でも、かっては生ものはそんなに食べる習慣はなかったように思
    う。野菜は漬け物か煮付けだったし、お寿司にしても生の魚ではなく一手間加えたものが使
    われたようである。

  *春季企画展「春彩の美人」は再度訪問して紹介する予定。

    

京都国立博物館ー永徳の後継者

 このところ博物館への足が遠のいていたのだが、京博の特別展の会期が迫っているので思い切って腰を上げる。京博には新館が落成した時に行かなければと思っていたのだが、時機を逸してしまったままだった。
 京都は行楽のシーズンが過ぎても人が多い。特に東山方面のバス乗り場は大行列である。仕方がないので歩いていくことにする。
 京博に着いて、まずは京博パスポートを申込購入(一年3100円)。

 ここ何年かで狩野派関連の展覧会に何度か出会っている。
   京都国立博物館『室町時代の狩野派』1996
   京都文化博物館『近世京都の狩野派展』2004
   京都国立博物館『狩野永徳展』2007

 特別展覧会
      『 桃 山 時 代 の 狩 野 派 』

             ー 永徳の後継者たち ー

DSCF5381DSCF5383

 展示館では行列ができるほどではないが、地味な狩野派展にしては会場は混雑している。あとで知ったのだが、私が入館している時に、観覧者が10万人に達したという。

[第一章 永徳残映 金碧大画]
 狩野山楽「唐獅子図屏風」…永徳の唐獅子図と同様に迫力満点。

[第二章 華麗美の極致 後継者・光信]
 「花鳥図屏風」…桜草は第三扇の下にある。色がよく残る。
DSCF5376DSCF5378

 「四季花木図襖」…この前園城寺を訪れた時、新築なった宝物館で拝見したばかり。
          桜草がすみれと混じって描かれる。
DSCF5379DSCF5380

 「源氏物語図屏風」…左隻第一扇の中程に室内で談笑する丁髷姿の武士が描かれている。解説によ
           ると、「今」に引き寄せる(遊び心)の表現という。 
 「山水図襖」…緊張感のあるかっちりとした水墨画。

[第三章 より凛々しく美しく 権力者の肖像]
    ー略ー
[第四章 にぎわいを描く 百花繚乱の風俗画]
 「豊国祭礼図屏風」
 「洛中洛外図屏風」…手前と奥では人物の大きさを変えている。
 「花下群舞図屏風」
 国宝「花下遊楽図屏風」
 「南蛮屏風」…右隻の甲板に檻があり、黒人が入れられているやに見える。

[第五章 狩野派の底力 影武者たちの活躍]
[第六章 光信没後の大黒柱 宮廷絵所預・孝信]
[第七章 女御御所に描く 狩野派新世代]
[第八章 江戸絵画の扉を開く 早熟の天才・探幽]
    ー略ー


【平成知新館 銘品ギャラリー】

〈初期狩野派〉正信・元信の作品が見られる

〈曾我蕭白〉 寒山拾得図屏風 2曲1双
    重文 寒山拾得図 2幅対 興聖寺 音声ガイド
    達磨図 1幅
    鍾馗図 1幅 京都国立博物館
    後醍醐帝笠置御潜逃図 1幅
    太公望図 1幅
    富士山図 1幅
    山水図 2幅対 久昌院
    梅に鶏図屏風 4曲1隻

〈葵祭の美術 千年の伝統〉

〈宸翰 天皇の書〉 貴重な展示だと判るが、いかんせんその良さが味わえない。

〈婚礼衣装〉 大変手の混んだ着物が並ぶ。何度も着ルワケでも似ないものに大変な労力をかけたも
       のである。

〈金工〉 慶長新刀

沙沙貴神社のナンジャモンジャ

 初夏に咲く花・ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の便りが聞かれたので、自転車で沙沙貴神社に出向く。普段の境内は閑散としているのだが、この花のニュースを聞きつけて見物人が三々五々訪れている。
 ナンジャモンジャの木はこんもりとした木姿が良いだけでなく、白い小さな花が木の全体を覆って爽やかである。
DSCF1828DSCF1824DSCF1825


 〈路傍の西洋石楠花〉
 神社への途上、路傍に置かれたままだが、今年も例年にもましてよく咲いている。
DSCF1819DSCF1820DSCF1821DSCF1822
Archives
TagCloud
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ