日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2015年06月

種を蒔く

 梅雨の晴れ間、空気が乾燥していて五月晴れのような快適さ。
 遅ればせながら実生を行う。種子は早くに採ってあったのだが、ぐずぐずして処理が遅れ、昨年と較べ1週間ずれてしまった。
 去年はたくさんの品種をまいたものの、期待はずれに終わってしまったので、今年は10品種に限定した。二日前にジベレリン溶液(濃度は適当)に浸漬処理をする。
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 午前中に種子を蒔く。水切り(トイレットペーパーが便利)をしてから、二つ折りした葉書にのせて、その葉書の端を指で弾きながら十分水を吸わせた培地に落としていく。私の使っている種蒔き培地はサカタのスーパーミックスA(5ミリ目の篩を通しておく)である。
 そして直射日光の当たらない明るい場所に置く。
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美術館「えき」KYOTOー富士山

 旅券の申請に大津のパスポートセンターに出向く。他に申請者はいず、係の人は待ってましたとばかりに手続きをしてくれられる。受け取りは一週間後、またここに出向くことに。
 ちょうど昼手前だったので、「仲よし」で昼食。
 せっかくの外出なので、京都に出る事にする。

  美術館「えき」KYOTO

    近代日本画 『 富 士 山 名 品 展 』
 
             描かれた日本のこころ

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 表題の通り、富士山を描いた作品ばかりが集められている。
 絵に関する紹介は無理なので、作者名だけでも以下に挙げておく。

 堅山南風 ◯竹内栖鳳 西郷弧月 川村曼舟 横山大観5点
                        (どれほどの数を描いたのであろうか)

 菱田春草 小林古径 川合玉堂 

 ◎玉村方久斗2点 「春雷山雨将来之図」…甲府市外天狗沢村山ヨリ宇良富士展望
          「春宵薄暮山容之図」            
               鐵齊の雰囲気で、字もまた良し。

 冨田渓仙 石井林響 松林桂月 川端龍子2点(力強い) 岩橋英遠

 下村観山 横山大観…ともに六曲一双の屏風

 片岡球子3点◯「めでたき富士」(モザイク的色使い) 小松均

 奥村土牛 西山英雄 近藤浩一郎 吉田善彦 徳岡神泉(抽象画)

 池田遙邨◯「川奈の富士」 中島千波 小野竹喬 児玉希望 横山操2点

 加藤東一 平川敏夫(モノクローム) 川崎晴彦 稗田一穂 松本哲男

 中路融人 平山郁夫 小山硬 ◯平松礼二 牧進 岡信孝

孫三人

 父の日ということで家族が集まる。滋賀に済む二家族(3人+4人)が来ると、普段は二人だけの生活が一気に賑やかになる。
 特にいつもは逢うことのない孫3人が会すると、イチビリたおす。その疲れを知らない活動力には恐れ入るばかり。彼らがどのように成長していくか見守りたいが、恐らく彼らの成人を見届けることができないのは残念である。ただ鉛筆や箸の持ち方、食事の作法の躾はジジイの仕事と思っている。

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上方浮世絵館

 市立美術館の展示が重厚だったので時間をかなり取ってしまった。1時をかなりすぎてしまったので、手近の地下街で新しく出来た仙台名物のタン焼の定食をいただく。
 せっかく出てきたのでもう一カ所をと、浮世絵つながりで、難波の法善寺横町隣の「上方浮世絵館」に行く。
 ここの浮世絵は上方歌舞伎の役者絵が中心である。特に19世紀の前半が芝居が盛んだったらしく、それに応じるように浮世絵もたくさん世に出ている。
 何度もこのブログで紹介しているので、今回はメモを取らなかったので作品の紹介は出来ない。
 外国人向けの旅行案内にこの難波界隈が取り上げられているのであろう、この浮世絵館にも西洋人の来訪者を見る。またこの近辺にある串カツの「だるま」にも彼らがたくさん訪れているのが見かけられた。

大阪市立美術館ー肉筆浮世絵

 娘を誘って美術館へ。今回は浮世絵を見に天王寺美術館である。この美術館は戦前に住友財閥が建物及び美術品の一部を含めて創業の地大阪に寄贈したものである。名物のコレクションが数々あり、大阪を否日本を代表すると言っていいほどの美術館である。ただ大阪市外に済む老人には恩恵がないのはちょっと残念であるが。

   シカゴウェストンコレクション

       『 肉 筆 浮 世 絵 』 ー 美 の 競 艶

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 浮世絵と言えば版画作品を思い浮かべるのだが、版画の下絵を描いた絵師が一点ものの肉筆画をかなり残している。日本ではまとまって所蔵されているところをあまり聞かない。いわゆる浮世絵展で一部肉筆画を目にするぐらいである。
 今回シカゴの金融家ロジャーL・ウェストン氏のまとまったに肉筆画コレクションが、日本への里帰りということで初めてお目見えすることになった(一部の作品は紹介されているが)。
 肉筆浮世絵が版画に較べて作品の絶対量が少ないということで、私は高をくくっていた。しかし絵師にしてみればそれなりの金が稼げる仕事であったろう、展示作品に限ってかもしれないが、非常に細密で手の込んだ画面となっていて、版画とはまた別の出来映えの良さに驚いた次第。
  主に美人画である。
  着物の衣装の美を表現している(日本の着物は美的表現の対象である)。
  町絵師であっても相当の修練を積んだ人々であった。


[第1章 上方で展開した浮世の絵]
 寛文美人を写した数点は初めて見るもので、まことに精細なことー彦根屏風に較べられる。これは今回の展示での一番の収穫のように思う。

[第2章 浮世絵の確立 江戸での開花]
 菱川師宣「江戸風俗図巻」…的確な人物表現はよく均整がとれていて、安心感がある。
              日本にあれば重文指定を受けているだろう。

[第3章 浮世絵諸画派のか確立と京都西川祐信の活動]
 西川祐信「髷を直す美人」…個性的な表情。
 懷月堂度繁「立姿遊女図」…よく知られた図様で、類画がたくさんあるようである。
 宮川長春「琉球人舞楽之図」…非常に端正な描き方で、狩野派の御殿絵にも匹敵するか。
 宮川長春「風俗図巻」…無理のない構図で、近世のとれた人物表現。

[第4章 錦絵の完成から黄金時代]
 勝川春章「美人按之図」…大変バランスの良い姿体。
 喜多川歌麿「西王母図」狩野派の漢画の素養があったと考えられる。
 鳥文齊栄之…九頭身の美人図、鳥居清長の影響か。

[第5章 百花繚乱 幕末の浮世絵界]
 歌川豊広「三味線を持つ芸者図」…類型的な美人図だが、図抜けた美しさが漂う。
 歌川豊国「時世装百姿図」…多様な女性の姿を写した24葉、世相の鏡。
     芸者の控え室で、刺青の男の名を艾で焼消している痛々しい姿もあり。
 葛飾北斎「京伝賛遊女図」…根引の黄金ハ甘谷の菊水をはかり突出しの盃は隅田の諸白をくめり
                                     山東窟京伝
 葛飾北斎「美人愛猫図」
 葛飾北斎「大原女図」
 岸駒「橋上美人図」…虎の岸駒が美人画を描いているとは。

[第6章 上方の復活]
 祇園井得「立姿美人図」「芸妓と仲居図」 
       6頭身ほどの体型バランス、下唇は緑色で、ねっとりした雰囲気。

[第7章 近代のなかで]
 河鍋暁齊「一休禅師地獄太夫図」…美人とドクロの対比。
 小林清規「祭芸者図」…さすがに近代的

 *どの絵を見ても丁寧に精密に描かれているのに驚く。特に女性の着物は単なる身体を保護するものではなく、画布でもあり描き甲斐があったとおもわれる。特に寛文期のものは実物の小袖を彷彿とさせるほどである。
 また出展作品全てが保存状態が極めてよく、またウェストンコレクションに入ってから装幀も全面的に仕直されたようで、絵に合うように華やかさを添えている。
 こんな良いコレクションが遠くシカゴにあるのは残念だがやむを得ない。日本人より米人の方が目の着けどころが良かったということになる。ただ逆に外国のコレクションということで、まとまって里帰りして、我々が拝見できたのは幸運というべきか、シカゴに行ってもこんな風には見れないであろうから。

 もう私の生涯でこのコレクションを見ることはないだろうから、図録を購入した。これもそうだが、どの展覧会の図録でも本画の周りの装幀まで写しているものがないのはどうしてか。誰がこんな基準をこしらえてしまったのか。
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滋賀の文化財講座ー打出のコヅチ⑵

 この歳で一度外国旅行もいいかと思うようになり、旅券を取ることにした。そこで戸籍抄本をとりに高槻に出向く。ついでに戸籍係に尋ねると申請書は全国共通ということなので、ここでいただいてかえる。
 すぐに大津に引っ返して昼食。今回も県庁前の「仲よし」で、早くできるとして「ヘレカツ定食」をいただく。食べ得感が高い。
 
 滋賀の文化財講座 『打出のコヅチ⑵』

       「受け継がれゆくいにしえの美
             よみがえった滋賀県立琵琶湖文化館収蔵品」

                    講師 琵琶湖文化館学芸員 渡邊勇祐さん

 滋賀県立琵琶湖文化館は現在休館中だが、収蔵内容は全国的にも高いレベルにあると言われる。ただしなにぶん、行政からの保護の手が薄かったため、建物へのメンテナンスも十分でなく休館のはめに陥っただけでなく、所蔵品の維持管理にも事欠いて美術品が傷んで展示できないものも多数あるという。 そこで「マザーレイク滋賀応援基金(いわゆる古里納税)」を利用した修理が行われ、その結果を県民に知らしめるということで、滋賀県立近代美術館でこの1月に公開された。このことはこのブログ1月25日に書いておいたので参照されたい。
 今回の打出のコヅチ⑵はこの修理の内容を紹介するものであった。私はすでに修理の済んだ実物とその経緯を近代美術館で拝見しているので、せっかくの講演なのだが二重になってしまった。
 修理をしてよみがえったということはわかるのだが、例えば屏風の下貼に何枚もの和紙が使われるのだが、その紙や糊の実物を紹介されてもよかったのではないか。さらに言えば修理に携わった業者さんからの話があれば、さらによかったかもしれない。


 *帰りの電車のなか、車内全体は静かなのだが、ある四人掛けのボックス席から女性の姦しい声が聞こえてくる。近頃中国人観光客の大声での談笑が話題になっているおり、その中国人かと思いきや日本語のおばあさんの聲であった。私は別にやかましいと思ったわけではない。あまり遠慮せず賑やかにしゃべる聲が溌剌と聞こえただけである。
 電車のなかの普段の静けさに慣れてしまうと、談笑する聲すら珍しいこととなってしまった。
     

もりやま芦刈園ー紫陽花

 梅雨の時期は紫陽花がよく似合う。あちこちに紫陽花園はあるけれど、近くでは守山のあじさい園がよく知られ、毎年出かけていっている。
 今日も朝突然に家人が「昼をオリーブキッチンでとって、芦刈園に行こか」の誘いに乗って出かけることに。
 久し振りのイタリアンもおいしかった。今の日本では、1500円前後出せば、かなり美味しいものがいただける様に思う。ほんとに豊かな国になったものである、これも平和のおかげ。
 大量破壊兵器があると、イラクへ侵攻したアメリカ。しかしそんなものはなかった。こんな自分勝手なアメリカの言いなりになって日本が戦争をするはめになる愚は避けねばならないのだが。
 今年の芦刈園の紫陽花は色がよく出て美しい。

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 〈アナベルの成長〉    緑の花芽が成長につれ白色に
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観峯館ー屏風展

 五個荘の観峯館では新館が建設中であったが、それが竣工して、この10月に公開される予定になっている。新しい建物を記念しての展覧会が開かれた。
 新館は平屋建で、小体育館の趣。天井高く、四面に展示空間が設けられてある。泉屋博古館の新館より若干大きい程度。

  新館記念プレオープン

     旧家に伝わる 『 屏 風 展 』

 展示品は六点と少ないが、状態の良い堂々とした名人上手の作品が選ばれている。

  清人詩屏風     六曲一双  日下部鳴鶴  明治32年  観峯館蔵

  東山北野遊楽図屏風 六曲一双         17世紀   乾徳寺蔵

  飲中八仙歌屏風   六曲一双  貫名海屋   嘉永6年   観峯館蔵

  四言十二句屏風   六曲一双  勝海舟    明治28年  聚心庵蔵

  阿倍仲麻呂望郷図  六曲一双  野村文擧   明治11年  近江商人博物館

  青緑山水図屏風   六曲一双  野口小蘋   明治36年  八年庵蔵

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桜草の今の姿 15・6

 鉢の中の葉も枯れて残り少なくなってきた。大方は新しい葉の繰り出しはなくなり、これで成長は終わりそうである。今年は葉の消耗が早かったようである。
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 取り上げた実生苗は元気がよい  また飛び出し芽が
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浪華の役員会

[利晶の杜]
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 浪華の役員会があるので堺に出かける。事務局の廣田さんの誘いで、今度新しく出来た堺市の観光施設である『利晶の杜』に寄る。この施設は堺出身の二人の偉人を顕彰するため(観光資源として)つくられたものである。「利」は利休居士、「晶」は与謝野晶子を指している。ともにめぼしい関係資料はしかるべきところに納まっているので、その生涯を複製品や解説で紹介するだけとなっている。この3月に開館してすでに10万人の入館者があったそうだが、36億円もかけた内実のない箱物行政の最たる物で、何度も足を運ぶような館ではない。サット通り過ぎて館をあとにする。
 昼なので近くのいわゆる町の食堂に寄る。店の前に待ち人がいるほどなので期待したが、当て外れであった。

[ギャラリーいろはに]
 商店街のなかに廣田さんの知り合いのギャラリーがあり、寄らせてもらう。

     泉静枝さんの個展 『花ー折々』

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  泉さんはおん年85歳の現役日本画家である。在廊されていた。絵にはそれなりの値段がつけられていたが、すでに売約済みの印のついているものがいくつもあった。
 出展作の図録がつくられていたのだが、何と私どもにもくれられた。ただでもらってもうれしくないものもあるが、これはまことに儲け物であった。

[役員会]
 七人の出席で、2〜4時半すぎまで。
 今年の作柄の報告
  4月当初雨が多く葉が徒長気味となる。その後の天気続きで花の保ちがわるかった。
  花の出来は人それぞれで、例年並の人、少し落ちたという人など別れる。
   猫の被害に遭う人多し。
  山原による関東花紀行の報告
   神代・靖国でのさくらそう会展示場見学
   市川さくらそう会展示場見学
   佐倉の歴博・くらしの植物苑での観察会講演
     ここには専門の栽培管理者が居られるので、花の出来はよい。
   筑波実験植物園展示場
     こちらは専門家がいないようなので、これからどうなるか。
  浪華の会のこれからについて
     会を盛り上げるために出来ることは
     会誌について、今までの形式では継続困難に
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