日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2015年12月

大学入試試験改革?

 文科省の大学入試改革会議から、今行われている大学入試のセンター試験に代わる新テストの試験問題案が公表された。 
 国語と数学に関して記述式の問題が出されるとのことである。文章作成を通して思考力や表現力を評価しょうと。
 記述式を取り入れると、必ず評価の公平性また評価判定に非常な時間がかかる事などが問題となる。
 私はこれ以外にもいろんな問題があると感じている。
 その一つは入試改革というけれど、100%よい試験制度などありえないことである。“どちらかというとマシか”というという程度で、何度もいじりたおしている。いじることを改革と考え、これを手柄に昇級していくのであろう。
 だいたいが文科省の幹部(上級公務員)も法科出身が大半を占めている。そんな行政職の彼らに教育の何たるかがわかっているのかといつも疑問に思っている。勿論専門家への諮問や会議を経て問題が煮詰められるのであろうが、もっと基本的な国民の幸せを増進するための教育とは何かが問われなければならないと私は思っている。
 今回の“改革”も文章作成を求めるものであるが、高校でそんな文章作成の授業などやっていないし、やる時間もない。1クラス40人もの生徒の面倒をどれほどみれるか。とにかく基礎的な知識を修得させることが中心課題なのである。
 それよりも大学で思考力・記述力・表現力を陶冶すればいいのである。ところが大学でもなかなかこれらが出来ていない。私もこのブログを書いていて国語力のなさを痛感させられている。それを高校に求めることは無理難題の押しつけである。けっきょく塾の受験対策として指導されて終わりであろう。そしてまた入試改革が取り沙汰されるのであろう。
 とにかく何か改革をしないと気が済まない、新しいことに挑戦することはいいことだと日本の行政は考えているようである。いま教育の現場でも各教員が年度目標を立てて、それが実行実現できたか点検されることがおきている。しかしそうそう新しい取り組みがあるわけではない。十年一日のごとき変わらない取り組みがあってもおかしくない(ただし常なる点検は必要だが)。だがそれでは手柄の機会はない。これがどうも行政の担当者には面白くないのかもしれない。
 政治の世界も同じである。経済発展が模索される。しかしそれによって日本国民のすべてがより豊かになるのであろうか。豊かな人をより豊かにする施策に終わるように思うのだが。貧しい人を貧しさから解放する仕組み、つまり冨の分配に十分考慮しなければ発展の言葉が泣く。

「千年の美」つたえびと養成講座第3回

    「千年の美」つたえびと養成講座 第3回

        近江の仏画の流れ(佛教絵画概論)

             滋賀県教育委員会文化財保護課 古川史隆さん
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 今回は古川さんによる講義である。彼は文化財行政の担当者なのだが、安土城考古博物館や琵琶湖文化館の学芸員であったそうで、幅広い美術文化の研鑽を積まれているという。
 
 さて古代中世の芸術は、宗教を支える仕掛けであると同時に宗教に支えられて大きな発展を遂げて来た。日本で宗教と言えば佛教が中心である。そこでは仏像や仏画などがたくさん生みだされて来た。仏像は金銅や樹木という長持ちする素材が使われているため多く伝世され、しかも目に見える形で安置される場合が多く人々の見る機会も多い。しかし仏画ではその素材の絹や膠の劣化が進み易いため、必要に応じて展覧されるだけで、常には仕舞っておかれるのが一般的である。そのため仏画などに接する機会はそれほど多くない。
 今回の講演はこの少し取っ付きにくい仏画の世界を案内してくださるものである。

[講演要旨]
・はじめに
  仏画とは…仏教信仰の表現である絵画全般をさす。
  その魅力…豊富な遺品と内容の多さ、独自の表現形式
  仏画には…予備知識を必要とする
  滋賀伝来の仏画の特徴…天台仏教の仏画、浄土真宗の仏画

・仏画の素材と技法 (略)

・仏画の分類
  顕教画 仏伝図 変相図 尊像図 羅漢図
  密教画 尊像図 両界曼荼羅 別尊曼荼羅
  浄土教画 浄土変相図 来迎図 その他(六道図)
  垂迹図 春日、熊野、山王、八幡垂迹図 その他

・仏画を鑑賞する *映像で滋賀の仏画を紹介 (略)

 *入門書が挙げられていた中に
   奈良国博の『特別展 美麗 院政期の絵画』があった。
  私もこの展覧会を見に行ったが、展示品の多くが国宝・重文で肩書きのない物の方がすくなかっ
  たと記憶している。たぶん21世紀に催されたの展覧会のなかでも屈指のものであったと、私は
  思っている。
  

冬桜

 琵琶湖西の湖をめぐる自転車道をサイクリング。町中にさしかかる白鳥川の堤に植えられた桜が咲いている。先に植えられたのは染井吉野だが、近年の補植ではいろんな品種が植えられている。
 この冬桜も数本を数える。
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椿ー「隠れ磯」の自然実生

 我が家ではいま盛んに「隠れ磯」が咲いている。その木のもとに少し様子の異なる枝が伸びて来ていた。それが今年ようやく花をつけた。花型が違うので「隠れ磯」の枝変わではなく、その種子による自然実生のようである。
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 写真では正確な色がでないのだが、私のひが目かもしれないが、花弁の先の方が青味がかっている。親の影響なのだろうか。

観峯館ージャズコンサート

 観峯館での冬の恒例のジュアズコンサートが行われた。昨年に続いて我々も拝聴しに出かける。
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 今回の演奏家の面々
    T,Sax & flute;村山順平
     A,Sax;吉岡隆
     Piano;松田忠信
     Drums;高坂照雄
     Vocal;石田原美鈴

 第1部 
Bei Mir Bist Du Shein
Fly me to the moon
Moon river
The christmas (インスツルメント)
?    (インスツルメント) 
Days of Wine and Roses
Besame mucho
The Roses

      休憩…コーヒータイム 
 第2部 
Tennessee Waltz
All of me
Blue Christmas
It Don't Mean a Thing
White Christmas  (インスツルメント)
Liv'n La Vida Loca (インスツルメント)
The Last Waltz
Autumn Leaves
人生の扉

 アンコール On the Sunny Side of the STREET

  女性のヴォーカルが入ると全体が華やかになる。今回も質の高い音色とリズムを楽しませてもら
  った。ただそんなに広い会場でもないので、マイク無しで演奏してもらいたかった。
    
 

元職場の同窓会ー茨温会

 毎年恒例に、元の職場のOB会である「茨温会」が大阪の茨木で開かれている。昨年私は桜草会の役員会とかち合って出席できなかった。
 その職場を離れて18年にもなるが、50を過ぎて転勤するまで20数年間、壮年期をここで過ごしたことが今の私を作り上げたと思っている。知人もここにしかいない。
 出席者の大半は私より年令がかなり上だが、皆矍鑠とされている。といって故障のある人は来れないのだが。私もこの人達の元気をもらって帰ったことであった。

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右の写真は、初期に三年間仲間として仕事をした11人のうち、出席した5人
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五個荘コミュニティセンターー和楽器演奏会

 我が家近くの五個荘で和楽器の演奏会があることを知り、安い値段で楽しめることもあり、家人を誘ったところ「行ってもよい」とのことで出かける。

  和楽器演奏集団 独楽

      ー遠 き 彼 方 へー  滋賀公演

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    演奏者 植木陽史 和太鼓
        川口真満 箏
        京極由香 津軽三味線・唄
        川崎貴久 尺八
        岡田寛行 和太鼓
        岡本綾香 和太鼓
        平岡陽一郎 篠笛・獅子舞

 演奏は、地元五個荘の和太鼓チーム「てんびん太鼓・響音」により始まる。

 〈一部〉貝殻節(響音)
     深山(響音)
     空へ
     俄
     邁進
     最上川舟歌
     戦
 〈二部〉
     けやぐ(響音ー津軽三味線合奏)
     普大寺所伝本曲 霧海チ(竹冠にチ)
     届けこの思い
     大太鼓
     みやけ
     遠き彼方へ
      アンコール…ソウラン節

  *お腹に響く太鼓の音は壮観だが、箏や三味線・尺八とのアンサンブルはなかなかに難しい。

     

湖東三山ー百濟寺

 音楽会には少し間があったので、少し足を伸ばして百濟寺に行く。百濟寺は湖東三山も一つで紅葉の名所ととしても知られる。少し時期は遅いが名残の紅葉を求めてお山に。
 日曜日だったので観光客もそこそこに見えていて、県外からの車も多い。
 百濟寺は中世には大きな勢力を誇ったが、信長の焼き打ちにあい、僧坊の大半を消亡してしまう。今は小さな山寺である。ここには山の斜面を利用した見事の庭園が設えられてある。

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初冬役員会

 2015年初冬の浪華さくらそう会の役員会が廣田邸で行われる。出席は、竹岡氏、中島氏、中村氏、廣田氏、山原の5人。

 2015年の桜草の生育状況如何
 ・今年は夏越しが楽であったー猛暑日が少なく、八月末にはすでに秋の気配が漂っていた。
  ただ10月は非常に雨が少なく、乾燥に注意が必要であった。しかし11月は逆に雨が多く園芸作業に
  支障をきたした。

 ・線虫対策にマリーゴールドを植えた結果報告
  鉢開けの結果、その効果を云々するほどではなかったようである。さらに次年度に様子を見る必要
  あり。少し早めに植える方がいいのかもしれない。またこのことで鉢内の雑草対策にはなったと。

 会誌未だならず
  内容の一部紹介
   栽培について(続)
   品名異聞…桜草の名前には古典からの転用が多い。これはその古典の世界に思いを馳せることが
        出来る深い意図が込められているからである。
     なぜこのような名がつけられたのか(その文化的背景)
     その漢字の正確な用法は如何

    江天鳴鶴…中国の古典世界への思いを馳せる言葉。江天暮雪+九皐鳴鶴
    駅路の鈴…古代の制度から直接借用したのではなく、江戸期に使われていた言葉を利用
    高根の雪…高根は高嶺の借字であることを知っておく必要がある
    玉冠…特殊な冠ではなく、煎茶の銘柄の名前から採られた…翡翠色の出る冠(かぶせ)茶
    錦葉集…「錦葉」をかってに「金葉」に変えてはならない。

あべのハルカス美術館ー春信・写楽

 今日は浪華さくらそう会の役員会が、大阪の堺の廣田事務局の邸宅で行われる。
 せっかく大阪まで出るので、早めに出て美術館に行くことにする。

   あべのハルカス美術館

    『春信一番 錦絵誕生250年 写楽二番』

        フィラデルフィア美術館浮世絵名品展

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 USAの美術館では日本の美術の収蔵を誇るところが多く、特に佛教美術や浮世絵にすぐれている。とくに浮世絵では、明治維新で日本のものが省みられない間に、海外に渡った物が多いという。そのためかの地での研究活動も進んでいる。
 さて浮世絵といっても、時代・作者・主題・地域によってまことに多様な姿を見せる。そのため浮世絵全体を俯瞰できるような展覧会は不可能である。
 今回はとくに春信・写楽の作品が中心をなし、北斎や広重・国芳なおでは軽い扱いである。
 入館するとすぐに春信の「夜の訪れ」が掛けられてある。彼の作は全体として繊細優美だが、これはとくに髪の生え際など恐ろしいほどの細い線である。

[第犠蓮ゞ啌┛柄亜”眄こ版画の始まり]
 絵師未詳「朝鮮人曲馬の図」…綱吉の就位を祝うため来日した朝鮮通信使による曲馬の図
 二代鳥居清倍「源氏五十四段の内ー夕霧」…扇型の貼箱絵ー切り抜いて箱にはるもの。

[第蕎蓮ゞ啌┐涼太検―嫂の浮世絵革命]
 春信の作品が30点もでている。この数は東博で見て以来である。
 「若侍の身支度」「やつし那須与一」「綿摘み娘と少年」など
   これらは最初から完成された姿として出現している。線が細すぎて増刷も叶わないのではと思
   われる。
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 絵師未詳「鴨を襲う鷹」…正面版という技法ですられた作品。

[第珪蓮ゞ啌┐療験 清長・歌麿・写楽 みずみずしい美人と個性的な役者たち
 写楽が11点も揃って圧巻である。「瀬川菊之丞」「沢村宗十郎」「大谷鬼次」「谷村虎蔵」など
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[第絃蓮ゞ啌┐寮熟 北斎・広重 旅への憧れ、花鳥への眼差し]
 (省略)

[第江蓮‐緤の錦絵 流光斎・長秀 ありのままに描く]
 私は、大阪難波の「上方浮世絵館」に何度も足を運んでいるので、その主な役者絵はかなり見てい
 る。
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