日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2016年02月

植替え本格始動

 2月も下旬となり、桜草の芽も動き始めたようなので、重い腰を挙げて植替えに取り掛かった。昨年の残りの培養土を使う。

〈仕立鉢の土の有り様〉*クリックして拡大して土の様子を見て下さい。
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 昨日からはじめたのだが、今日は北風が吹いて尻込みしてしまった。ただ培養土の調整をしなければならないので、微塵抜きの用意だけはしておく。土嚢袋に入れて保管してあったものを作業場(実際は道路)に持ち出す。

浪華さくらそう会総会

 大阪の堺で浪華さくらそう会の総会が例年通り開かれた。
 私は恥ずかしながら30分近くも遅刻してしまった。ただ総会は他の幹事さんたちによって進められていて、会務報告が行われていた。
 この席で新しい会誌が配られたので、発行遅延の謝罪とカラー頁の差し替えをお願いする。

〈明治19年の山形での図譜〉   〈桜草う里 坂東蓑助 五渡亭国貞〉
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 ◯関東花紀行の報告
  4月24日…神代植物公園・靖国神社でのさくらそう会展示拝見…立派な鉢が並ぶ
        *神代で『色分け花図鑑』の増訂版を購入
  4月25日…市川八幡宮での市川さくらそう会展示拝見…良い花がぎっしり並べられている。
       歴博くらしの植物苑での講演
        *事務局の廣田さんに無理をいって、現地で発表したパワーポイントをここでも実
         施歴史は食いつきは悪い。
  4月26日…筑波実験植物園…まことに立派な小屋組花壇がある。その他は里親制度により育てられ
       た花が展示されている。
 ◯仕立と鑑賞…会誌内容説明。

 頒布会…廣田事務局の方でたくさんの苗を準備してもらう。毎年のことなのでやむを得ないが新しい品種はあまり見られず。
  
 その後閉会。

美術館「えき」KYOTOー広重五十三次

 大阪堺に行くので、せっかくなので、早めに家を出て京都に寄り道して、駅の美術館へ。

  生誕220年 『 歌 川 広 重 の 旅 』

       平木コレクション……保永堂版初摺でたどる東海道五十三次

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 平木コレクションの優品が展示される。敗戦後の混乱のなか、多くの日本の美術品が海外に流れようとするとき、何とか日本に残るよう動かれた結果が此のコレクションである。平木氏はリッカーミシンの創業者。いま平木浮世絵美術館は閉館されていて、コレクションが彼方此方の美術館で貸し出し展示されている。
 広重の東海道五十三次の保永堂版の初摺が全部揃っている。初摺は約200枚ほどしか摺られない(これを一杯というと)。初摺だけに線に切れがあるだけでなく、広重の意向が反映してか穏やかな色使いである。あと摺や変り摺も比較のために並べられているが、付け加えたり消したり色もどぎつかったりとそれはそれは雲泥の差である。
 こんなに全道中のものが揃っているのはまことに希有のことのように思う。どこぞの倉のなかに眠っていたに違いない。大半の絵に虫喰いのあとが残っている。
 会場では、日曜とはいえ、そこそこの人出である。ただ浮世絵好きの人が多いのであろう、絵を目近で凝視してなかなかに前に進まない。
 
 それでは私が面白いと思った場面を紹介する。
 「箱根」…山を切り絵モザイクのように色変化させている。西洋に影響したか。
 「蒲原」…夜の雪景色が見事。黒による天ぼかし。
 「油井」…茶店の看板には「さゝいの壷焼」とある。
 「丸子」…「鞠子」と変えられる前の珍しいもの。
 「浜松」…初摺では城の窓は描かれず。
 「舞阪」…富士山を隈取りで白く浮かび上がらせている。
 「二人」…三人の瞽女が中央に、彼女らの生活がどうであったのか気になるところ。
 「藤川」…幕府からの「御馬進献」の通過に、人々はしゃがんで迎えている。
 「庄野」…見事な雨の表現。
 「土山」…‘あいの土山雨が降る’の雨は、タテと斜めの二度摺りで。
 「草津」…いまも現存する「うばもちや」が舞台。
 「三条大橋」…あのような大きな橋の建設費用を誰が負担したのであろうか。

 見応えのある初摺であった。会期が長いのでもう一度来てみたい。

 見終わったところで昼になっていたので、デバ地下のカレー屋でカキフライカレーをいただく。ここで時間を食い(牡蠣は注文があってから揚げる)、次の会合に遅れてしまった。

 

観峯館ー鉄斎登場

 今年は富岡鉄斎の生誕180年に当たるという。あちこちの美術館で特別展が企画されているようである。
 ここ滋賀には「布施美術館」に著名な鉄斎コレクションがあることで、それを借用しての企画展である。「布施美術館」は鉄斎と親交のあった長浜の布施氏が収集したものである。そのつながりであろうか、個人所蔵の作品も多く見られる。
  *「布施美術館」は現在は公開されていず、各地での企画に貸し出されていて拝見できる。
 今回は京都国立博物館からも、前後期あわせて10点ばかりやって来ている。

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 [人物山水貼交屏風]54歳 五個荘の塚本定右衛門のために製作された。
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[普陀落山観世音菩薩像]88歳[四暢図]50歳代[琵琶湖舟遊図]35歳
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[十便十宜帖]模写
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[新年祝賀図・鼠婚]
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[多賀大社の杓子]           [最晩年の手紙]
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【雛人形】
 元禄雛            古今雛          享保雛
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茅葺き家屋の造作ー続

 五個荘の中山道沿いで新しい家屋が造られつつあるが、これが昔ながらの茅葺き・土壁仕様でなされている。1月13日のこのブログで紹介したが、一月たっての進み具合を見に行った。
 屋根の茅葺(本当は葦で葺かれている)は棟を残こしてほぼ終わっているようである。家の周囲の壁の木舞が全て掻かれて、壁塗りを待っている。
 昔の家の作りはゆっくりとしている。あと半年、いや一年はかかるかもしれない。
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千年の美」つたえびと養成講座第4回

 平成27年度「千年の美」つたえびと養成講座も最終の第四回目。

  屏風・掛軸・巻子のかたちと構造

      ー屏風をつくってみようー

             講師  佐 味 義 之 さん

     *佐味さんは坂田墨珠堂の常務取締役、文化財保存修理の専門家
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 掛軸の表装に就いては何度も教えてもらっているが、今回はその様式に就いて詳しい説明があった。真・行・草の区別があり、表装する中身によって取扱いが違うという。真は仏表具に用いられる。
 また紙を重ねるのに使う糊の説明もあった。新糊は接着力が強い分剥がれにくい。古糊(10年も寝かせるという)はそれが弱いが故に剥がれ易く修理に対応できると。木工でもなお膠が使われる所以である(水でふやかして剥がせる)。
 その他略。
[ミニ屏風作りの実習]
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 小さな二曲一隻の擬似屏風作りである。今回の実習のメインは紙蝶番の仕組みをしることである。
 教材や道具類が準備されている。丁寧な作り方のテキストがあり、私はすぐに仕上げることが出来た。手作業というのは楽しいものである。
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 昨年は截金や仏像への鑿入れを経験させていただいた。
 せっかくの機会なのに若い人の参加が少ない、年寄りばかりである。ただし実習をサポートしてくれた坂田墨珠堂の社員の方々は若者であったのが救いか。

四倍体品種ー飛鳥の曙

 「浪華さくらそう会誌」の49号の印刷見本が送られてきた。いつも感じることだが、間違いの無い完全な原稿を書いた試しが無いということだ。
 今度もまたスカタンをやらかしたので、ここで追加訂正しておきたい。
 四倍体品種の紹介の箇所で、いままで栽培されていたのは「大和神風」「緋の重」それに「テトラ」の三品種のみと書いてしまった。
 ところがもう一品種あったのだ。それは浅田雅巳さんのところで「酒中の玉」の芽変りとして出現した「飛鳥の曙」である。次の会誌のために古い会誌をめくっていて出会ってしまった。
 私もかって栽培していたのだが、「大和神風」ほど豪華でもなかったので目が行き届かず、いまはもう消えてしまている。というよりもこの品種は元の二倍体の「酒中の玉」に先祖帰りし易く、四倍体として維持するのが難しい。いまなおこれを栽培している人はいるのだろうか。
 せっかくなのでその姿を紹介しておこう。

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安土城考古博物館ー大湖北展(再)

 安土の博物館で催されている「大湖北展」で、私の気になる彫像が出展されているので、再度拝見しに出かける。
 それは長浜の春日神社の神像である。女神一躰、男神三躰が伝わる。
   男神立像
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   C某昔像
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   っ某昔像
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 この三躰のうち△鉢・い亙薫狼い違う。△呂△管Δあり日本の神さんとしてのスタイルであるようだ。ところがとい脇汎辰隆Г簓装をしており、細長い体躯を保っている。そしてその表情は普通の顔立ちで、神としてのいかめしさなどない。
 とい録請として伝わっているからそのように言われるだけで、先入観を持たずに眺めると役人の姿を写したもののように見える。
 私はいままでこの像と似たものを写真で見た覚えがあり、ほぼ見当をつけているのだが、間違ったら情けないので発表せずに置く。
 この写真を見られた方は一度考究してみてください。

彦根城博物館 常設展

 長浜からの帰り彦根を通るので、ここで車を下ろしてもらい一人で博物館に行く。
 せっかく寄ったのだが、展示品の入れ替え中で、見ることが出来るのは常設展の半分のみ。
〈湖東焼〉虎渓三笑図    唐人物図       仁清写大根図      染付竹林七賢
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瑠璃釉波千鳥図釣瓶形花生
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 〈大名道具〉紫水晶硯
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 〈屏風〉竹垣に老梅・花鳥図
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 〈再建された御殿〉
 整備された庭           蹲いとその設え
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 全国的にも城は注目されるが、生活の場であった御殿はほとんどが処分されていまは無い。それをここ彦根では一部分復元されている。ただ生活道具が何一つ置かれていないので間抜けのから状態である。

長浜アートセンター アールヌーボーのガラス

 盆梅展のあと、昼食にと鯖そうめんの翼果楼に行くも混んでいる。中国人の団体さんがドカドカと入ってきた、子ども連れである。春節の先取りでやって来たのだろうか。それにしても長浜まで中国人がやってくるとは、盆梅展では見かけなかったのだが。
 我らはここを諦めて、もう一つの長浜名物の「鳥喜多」で親子丼をいただく。少し量は少ないが580円は安い。味付けは私には少し辛めで、ほっぺたは落ちなかった。

 安藤家は毎度覗いているのでパスして、お隣のアートセンターへ。
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 〈エミール・ガレ〉
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                                  〈ティファニー〉
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