日本の桜草と美術

桜草の栽培と美術鑑賞

2016年12月

あべのハルカス美術館ー棟方志功展

 私は年末に墓参りに行くことにしている。それは大阪平野の菩提寺・正業寺にある。せっかく大阪まで出るので、たいていは途中の美術館に寄ることにしている。

 《あべのハルカス美術館》

     わだばゴッホになる

      『 世 界 の 棟 方 志 功 』

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 棟方志功の作品は、幾度もの展覧会そして倉敷の美術館でたくさん拝見している。今回の展覧会は本家本元「棟方志功記念館」と「青森県立美術館」所蔵の重量級の作品群で構成され、時代順に代表作が並べられている。

 入館最初に目にするものは、華やかに馬に乗っている「華狩頌」である。

[第1章 戦前・戦中 板画家への道のり]

  ○油絵の小品が並ぶ……特に「雑園習作」の緑の変化がよい。
  ○初期の版画は川上澄生にそっくりである。全ては模倣から始まるか。
  「萬朶譜」…スピード感のある彫とともに白と黒の絶妙な対比がよい。
  「大和し美し」…世に「棟方志功ここにあり」と知らしめた作品。
  「二菩薩釈迦十大弟子」…これも世界に名が広まるきっかけとなった作品。たくさん摺られたら
         しく、あちこちで見られる。展示品は手元に置いてあったものであろう、摺が
         もう一つよろしくない。

[第2章 戦後 世界のムナカタ]
  「鐘渓頌」…白黒の世界から華やかな色の世界へ。エロティックな女性像。
  「御三尊像」…合板に描かれたもの。
  「宇宙頌」…屏風の画面だけでなく、蝶番のところまで板画で飾られている。
  「流離抄」…吉井勇の歌に板画をあわせたもの。
     ‘世のすがたいよいよ厳しくなる時も 雲海法師壷愛であれ’ の歌あり。
      *東大寺の上司海雲さんのことであろう。
  「谷崎歌々板画柵」…現代の女性像をさっぱりと。
  「鍵 板画柵」…谷崎潤一郎の小説の挿絵。

[第3章 晩年 津軽]
  「大世界の柵」…とにかく巨大な作品。そのエネルギーに圧倒される。
  「飛神の柵」…赤桃色に鈍色の対比が美しい。
  「弁財天妃の柵」…とにかく美しい天女像。

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       やっぱり世界のムナカタだ!!

         しかしゴッホではない、どちらかと言えば上等のピカソだろう!

我家の椿2

 毎度我家でおなじみの椿「隠れ磯」。何とも渋い赤色に白覆輪
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 沙沙貴神社の「蝋梅」
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細見美術館–驚きの明治工藝

 (承前)昼食のあと疎水の畔を歩いて細見美術館へ。今日は暖かい。

   『 驚 き の 明 治 工 藝 』

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 文字通り驚くべき精細な工芸品の展示会である。日本には漆工芸(印籠や根付け)や刀の拵えに鍔などの細工物の伝統があった。しかし直接的な用途を失った職人たちが生き残りをかけて細工物を深化させたその極まった姿がこの展示品のようである。
 ただ130件の展示品の内約100件は台湾の宋培安コレクションの初お目見えだそうである。

 〈第一章 写実の追求ーまるで本物のようにー〉
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 〈第二章 技巧を凝らすーどこまでやるの、ここまでやるかー〉
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孫を連れて美術館へ

 息子家族と話をしていて、ひょんなことからその娘=私の孫を美術館に連れて行くことになった。ついでにといっては何だが、近くに住む別の孫も連れて行くことにする。

 〈ミロコマチコ展〉 活き活きとした動物の絵がたのしい。
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 このあとバスで岡崎に移動。もう一つの美術館に行く前に腹ごしらえ。「オータンベルデュ」に連れていく。大人のレストランだが、子どもにも洋風料理の食事を経験させたかった。
 料理は、クリスマスにちなんだ「ローストチキン」と「キッシュセット」を注文。二人はナイフとフォークを何とか使いこなしている。フランスパンの食べ方を指南…皿の中で一口の大きさに割って(皮を内にすると割りやすい)バターをつけると。
 飲み物は、私はいつものビール、子どもたちはジュース。
 男の子はチキンを完食、女の子はキッシュと私のチキンを一口ずつ交換、スモークサーモンも初めて食べる、ただ酸っぱいピクルスは一部残す。

 〈蕪のスープ〉         〈ローストチキン〉
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 このあと細見美術館へ行く。

シクラメン到来

 大阪で暮らしている娘からシクラメンの鉢植えが贈られてきた。ここ何年か結婚記念日に合わせて花を送ってきてくれている。昨年のシクラメンは何とか生きながらえて、今やっと花をつけたところである。

 〈FRIOLA〉 私の好きなフリル形の派手やかな品種
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からすうりの実

 西の湖の畔を走っていると、赤い実が目についた、「からすうり」である。
 あまりにいい色をしているので、一ついただいてきた。
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 「からすうり」と言えば、我家には「からすうり」の「香合」がある。本体は木で出来ているが、ツルは本物が使われている。
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九華の栽培復活

 私は桜草の栽培を若い時から一貫して続けてきたが、他の草花への関心もなくはなく、桜草の季節以外に花を楽しむために手をつけたものはある。深入りしたものもいくつかあるが、それらは挫折に終わった。そのなかでも心残りなのは中国春蘭である。私は中国の文物や歴史をかじったことがあるので、中国人が作り上げた端正で格調の高い青磁に較べられる高潔な花容を持つ春蘭に魅せられて栽培を始めた。特にあまり人のやらない九華の豪快な姿が好ましく、算段していくつもの品種を集めたものであった。九華の王である「程梅」や「南陽梅」も咲かせたことがある。ところが私の手に合わなかったのか、いつしか作落ちさせてしまい、回復しないままに次々枯れていった。今は「金オウ素」が弱々しく生き残っているのみである。
 今年の春の終わり、京都の「みやこメッセ」で九華の展示会があり、寄せてもらい久し振りにその豊かな花に接することが出来た。痛切にもう一度作りたいと思った、がしかし自分の歳を考えると、残された時間はあまりにも少ない。あきらめることにした。
 〈みやこメッセでの「大一品〉
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 ところがネットでサカタ種苗のHPの古典園芸の項を開けて九華が出てきたとき、迷いが生じた。結局申し込み期日の最終日に「大一品」を注文してしまった。
 送られてきた苗は2本立て、きれいな葉姿で新芽もついている。が花芽は当然ついていない。ということは来年は咲かない。再来年を期待するしか無い。
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 せっかくなので、一華の大銘花である「宋梅」も入手しておいた。これは花芽がついているので来春にはその端正な花容を楽しめるだろう。

堂本印象美術館

 京都に出かける用事があったので、早めに出て美術館へ。時間があったので少し遠くの衣笠に向かう。
 
  『INSHO EXPOSISON

    堂本印象生誕125年

          天  才 !!

             印 象 ワ ー ル ド』

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 堂本印象には本画の以外に多様な習作群が存在する。今回の展示ではそれらがまとめて一般公開されている。
 〈印象の言葉〉自己否定によって麦の種は芽を出し、麦のめは自己を否定することによって麦の
        苗となるように、常に自己を否定して新しき自己を……

 〈家族の肖像画〉
 〈パッケージの絵〉多聞、土佐鶴、京観世…
 〈漆絵〉〈風呂敷原画〉〈美の跫音の挿画〉〈書〉ー「創造」「雪月花」
 〈陶芸〉…もう一つ
 〈美術館のデザイン〉〈木彫り人形〉
 〈いの字絵本〉21歳の作…恋の都大阪の巻 版画に歌を添える。
    「紅美し白き眼ぶちの汗しみて いきせわしくも笑ふ君よし」

 その他多数。

 

元職場の同窓会

 恒例の元の職場の同窓会が大阪の茨木で行われる。私は犬の介護が長く続いていたので今年は行けないかもしれないと思っていたのだが、それも少し前に終わったので参加可能となった。
 20数年勤めた職場の仲間に逢える、日頃は疎遠なのだが、旧交を温めると気持ちは現役時代に返る。そして今の状況が気になる。60は言うに及ばず、70過ぎでも講師として頑張っている人がいる。「働けていいなあ」というのではない。人材不足で年寄りにいつまでも声がかかるという。
 20数名の参加であったが、ここでも高齢化が進み、毎年同じ顔ぶれで新人の加入はあまりない。いつまでこの会が続けられるか。
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美術館「えき」KYOTOーミロコマチコ

 私は茨木に行く用事があったので、早めに家を出て、途中下車して美術館「えき」KYOTOに行く。

   『ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる mirocomachiko』

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 〈マチコさんの想い〉
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 〈写真可の絵〉            〈制作途中の画家〉
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 〈1、大地をふみならす〉
 ゴリラ、シマウマ、ワニ、キタキツネ、セキショクヤケイ、◯ライオンメス、イノシシ
   水墨画の木骨風の筆致を感じさせる。若冲にも通ずるか。

 〈2、そらを吹く〉
 飛び方(鷲三種)、肉の鳥、宇宙の鳥
 写生画あり…日本画の花鳥の写生を承けるか。

 〈3、ひびく夜〉
 銀鈴波矮鶏、ホロホロチョウ…大きな紙に存在感充分に。
 踊り子
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 〈4、芽生えのうた〉
 大きな皮の椅子に絵が…これでは坐れないのだが?

 〈5、庭のこえ〉
 糸でつるされた赤い鳥(10センチ弱の鳥が20数羽)
 猫シリーズ…◯「庭師の家のサビ」、◯「パンを食べるミケ」

 *彼女は絵本作家というのだが、それに納まりきらない大きな器であろう。これから彼女の絵
  がどう展開するのか楽しみである。もう一度孫と足を運ぶ予定。





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