コミュニケーション」(communication)を説明する時、各種辞典・事典の定義やネット上の解説が言及していないことは何か。それは、コミュニケーションの基本は「同一言語(文化)を共有する者の間に生じる情報伝達行為[努力]・意思疎通行為[努力]」だということだ。日本語圏で生まれ育ち、日本語しか話せない日本人と、英語圏で生まれ育ち、英語しか話せない英語母語話者の間では情報伝達行為[努力]・意思疎通行為[努力]は成立・成就しない。日本語母語話者と英語母語話者の間でも、身振り・手振りによる(nonverbal)情報伝達・意思疎通はある程度は可能であるが、そうしたnonverbalな行為には(深刻な)誤解が付き物だ。身振り・手振りが示す意味は国・文化によって異なることが普通だからだ。
  上記の点に言及していない辞典・事典やネット上の解説は、そのことを「自明の理」として話を進めているのかも知れないが、共通の言語・文化に基づかない「コミュニケーション、情報伝達行為[努力]、思疎通行為[努力]」は成り立たない[成就しない]のであるから、やはり明確にその点への言及を行なっておくべきだと私は思う。