金鷲の夢(頼むぞナッシー)

クラッチ東北の鷲よ不死鳥となれ!

V戦士のマギーが巨人へ

巨人が元楽天のケーシー・マギーを獲得。
昨年のオフなら楽天も調査に動いていただろうが、一、三塁手の候補が、銀次、アマダー、中川、今江、ウィラーと名前が上がる今ではポジションがなく、その動向を傍観するのみとなった。

しかし障害のある長男のためにも、最先端医療が受けられる東京で、恩師の田代コーチもいる巨人は、マギーにとって最もいい環境と言えるので、箱庭ドームを味方にして、楽天時には達成できなかった30本塁打をクリアして、楽天ファンにも「マギー健在」をアピールしてもらいたい。

セ・リーグであれほど強かった広島が、日本シリーズでは連勝からの4連敗を喫したように、パ高セ低の状態はもはや看過できないほどに拡がっているので、今回、山口、森福、マギーと、巨人が本気の補強を敢行したのは、プロ野球ファンとしては喜ぶべきことである。

巨人は阿部(38)、村田(37)といった主軸が高齢化しており、長野も入団当初の輝きを失って、エースの内海も峠を越した感じ。
完全に転換期を迎えたこのチームの後塵を拝した三位以下の球団は更に深刻で、このままでは日本シリーズの有名無実化を招きかねない。

いっそのことCS進出を2位までにして、セ・パの6位球団同士で統一最下位決定戦でもやれば、不名誉な『逆日本一』を逃れるための死闘が繰り拡げられて、案外盛り上がるかもしれない。

※ りんたろうさん、昭和男さん、名無しさん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


サブちゃんが大幅アップを勝ち取る

福山が一気に3000万円アップの、7500万円で契約を更改した。
入団二年目のオフにDeNAから戦力外通告を受け、楽天に拾われた男が、馬車馬のように投げ続けた結果、中継ぎ投手としては一流とも言える年俸にまで上り詰めたことになる。
今季は明らかな勤続疲労で、球威、制球ともにイマイチだったが、それでも防御率は2.71だから、走者を出しながらもギリギリのところで踏ん張ってみせたということだ。

伊志嶺を未だに捕手として考える楽天もどうかと思うが、入団二年目の選手に、たとえ理由はどうあれ、戦力外通告してしまうDeNAのフロントも非情である。
TBSのフロントが獲得した選手だけに、「どうせガラクタ」という先入観があったのだろうが、野手転向を拒んだら即クビというのはいくらなんでもセッカチすぎた。

伸び上がるようなフォームから、低めにキレのあるストレートを投げ込むのが身上で、状態がよければセットアッパーでも起用できるが、毎年60試合以上登板するタフネス右腕は、居なくなると地味に堪えるので、まずは完全にオーバーホールして、来年も投げることができる身体造りに専念してもらいたい。

※ 楽天家さん、ハサミトギさん、昭和男さん、おずさん、りんたろうさん、拍手コメントありがとうございます。

これでいいのか新人王

パ・リーグの新人王は日ハムの高梨に決まった。

おそらく貯金8個の二桁勝利を、「優勝に貢献した」と評価したのだろうが、投手の勝利数は打者の打点同様、チーム力に影響を受けやすい成績である。

規定投球回数143回に対し、わずか109回2/3で二桁勝利を挙げることができたのはチームが強かったからであり、果たして楽天でこの成績を挙げることができたのか? と問われれば、多くの野球ファンは首をひねるだろう。

異なるチームやポジションの成績を比べる場合、優勝チームでの勝ち星はむしろ割り引くべきで、ゲタを履かせてしまった今回の判断は明らかに間違っている。

高梨は、比較的チーム力の影響を受けづらい防御率も2.38と優秀で、たとえ日ハム以外のチームに所属していたとしても、好成績を残しているであろうと推察される。
しかしそれはあくまで規定投球回数未満の数字であり、いわば参考記録である。

首位打者の場合、規定打席に足りない分をすべて凡打と計算しても、なお同部門二位の選手を上回るならば、首位打者として扱われる。

仮にこの計算を高梨の成績に当てはめれば、規定投球回数である143回から109回2/3を引くと、33回1/3が不足分となる。

1試合に七回弱投げるとして、あと5回登板すれば規定投球回数に達する計算。
その五度すべてを黒星とすれば10勝7敗。

優勝チームで10勝7敗だった投手が、仮に楽天で登板していたとしたら、一体何勝何敗になっていたのか、援護が少ない分、勝ち敗けが逆の7勝10敗になっていても不思議ではないだろう。

加えて高梨はプロ入り三年目である。
新人とは、『新しく加わった人』というのがその言葉の意味であり、ルール上新人王の資格はあるが、三年目の選手を新人とは言わない。

これらを総合すれば、「当年度の『新人』に該当者がいない場合、たとえ三年目であっても、一軍での実績が規定数未満であれば、新人王に選出されることがある」と考えるのがスジで、例年の新人王の成績と比較しても何ら見劣ることのない成績を残した茂木がいる以上、本当の新人ではなく『新人扱い』の選手に投票するのは『プロのスポーツ記者』としての見識に欠ける行為と言われても仕方がない。

残念だが、所詮日本のスポーツジャーナリストのレベルなどそんなもので、ある程度予想できた結果である。

※ りんたろうさん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


今オフ最大の補強はアノ人

岸、細川、ハーマンに加え、陽岱鋼の獲得にも動いている楽天。
未知数の助っ人を除けば、いずれも確実に戦力となるセンターラインで、補強の王道とも言えるものだ。

しかし最大の補強は疫病神である後藤の退団だろう。
この選手が来てからの楽天打線は、チームで点を獲ることができなくなり、好投している先発を見殺しにする試合がやたらと増えた。

億の年俸をもらっているベテランが、好き勝手なバッティングをしていたら、誰も打率が下がる進塁打など狙いたくないわけで、次第に状況を考えたプレーをしなくなる。

それが走塁にも影響を及ぼしていて、闇雲に次の塁を狙っては憤死するということを繰り返していた。

外から戦力を見て、「普通にやれば五割前後になる」と見立てていた梨田監督の想定が大きく狂ったのもそこにある。

交流戦で4個も貯金を作りながら、同一リーグ相手に20もの敗け越しをしたということだから、戦力が全く足りないということではなく、パ・リーグではプレーの質で見劣っていたということだ。

来季はヘッドコーチを置かないということなので、監督が直接、自身の方向性を各コーチに伝える形となる。
小山コーチ以外は機能しなかった今季の反省を踏まえ、梨田監督がどう舵取りするかが注目となる。

※ りんたろうさん、おずさん、名無しさん、拍手コメントありがとうございます。


2016年度貢献度番付(足立祐一)

【関脇】足立祐一
試合数73
打率.227
本塁打1
打点14
得点圏打率.205
出塁率..264
OPS.534

嶋の離脱でスタメンマスクを任されたのは、伊志嶺でも川本でもなくルーキーの足立。

いきなり日ハムと西武相手に5連敗を喫してしまうが、さすが社会人でもまれたオールドルーキーらしく、交流戦の勝ち越しに貢献すると、その後は正捕手不在を感じさせない安定感で、嶋の復帰後も交互にスタメンマスクを託された。

冗長な嶋のリードに比べると、基本、ストライクゾーンで勝負する配球はシンプルでケレン味がない。
加えて堅実なキャッチングと強肩だから、捕手としての資質は嶋を凌ぐものを持っている。

現時点で嶋に遅れを取っているのはキャリアと打力のみ。
それとて慣れが見込める来季は、一気に打撃開花して、嶋を控えに追いやる可能性を秘めている。

たとえディフェンス面で投手をアシストできない嶋でも、ライバルどころか二番手捕手すらいない昨年までなら『最下位確定』となるところだったが、一瞬とはいえ三位のロッテに迫ることができたのは、足立のおかげである。

70試合強とはいえ、すべての投手に影響を与える文字通り『要』のポジションだけに、貢献度は極めて大きかった。

※ おずさん、りんたろうさん、拍手コメントありがとうございます。


来季のポジション別戦力分布

ドラ1に高校生投手を指名し、河北新報から「リスクを恐れ逃げたドラフト」と叩かれた楽天だが、来季、必要な戦力はFA市場を中心にした『現物』で補うと決めていたようで、今オフは精力的に動いている。
まずは年俸2億2500万の岸と1億の細川をダブルゲット。そしてベテランの牧田と一旦残留が決まっていたペレスを切ったところをみると、「陽岱鋼(1億6000万)の獲得にもメドがついたのか?」という札束攻勢である。

岸は怪我さえなければ二桁勝利と7〜8個の貯金が期待できるので、かなり確実な戦力として期待できる上、地元凱旋ということで集客やグッズ販売にも貢献できるので、出来高を含め最大4億とも噂される年俸でもペイできる選手である。

細川は東北出身ということもあるが、コーチとして将来の捕手育成への期待が主たる目的で、あわよくば伸び悩んだ則本の再生や、テングになった嶋を脅かす存在になってくれればということだろう。

陽岱鋼は球団から来季の構想外にされたと感じてのFA移籍だから、ハムを見返すことができる球団でなければ意味がない。
トレードでオリックスに移籍した糸井は、首位打者と盗塁王を獲得してもチームは最下位。そして今オフ、FAで阪神への移籍が濃厚とのことだから、陽岱鋼にとってはあまり魅力的なチームとは言えないだろう。陽は代理人を立てているので、条件次第では逆転もありうるが、オリックスは「マネーゲームには参加しない」と事実上の敗北宣言をしており、ほぼ楽天で決まりとみる。

さすがは『編成の鬼』と称される星野副会長らしい補強だが、湯水のごとく予算を使い金庫を空にすることでも有名。
しかし親会社が、バルサのユニフォームにロゴを入れる権利に260億円(4年間)を支払うほどの企業なら、この程度の補強費で音をあげることはないだろう。

ポジション別戦力分析

先発ローテの候補は、岸、則本、釜田、安樂、美馬、塩見あたりで、故障の多い辛島、実績のない菊池はその予備。
リリーフは実績のある順でミコライオ、青山、福山、戸村、金刃、西宮、宮川で、抑えが松井裕樹。
青山、宮川は状態次第で先発昇格もありというところか。
岸の加入は大きいのだが、故障、不調で何人か抜けることを想定すれば先発で回せる助っ人がひとり欲しい。

捕手は嶋、足立、細川。
怪我なくシーズンを乗り切れればこの3人で充分だが、ここに割り込む頼もしい若手捕手が出てくればなお良し。

一塁は銀次、アマダーに中川がどこまで迫れるか。
左打者でありながら今季20もの併殺を記録した銀次は、おそらく足を痛めていた影響で打撃不振に陥ったと思われるが、3年連続で三割をマークした実績は楽天のアベレージヒッターとしてはNO.1。
アマダーを一塁で使うケースもあるだろうが、あの巨漢が守備までやって一年間乗り切る可能性は極めて低いため、交流戦以外は基本DHが妥当なところで、結局、一塁は銀次が守ることになるだろう。

二塁は藤田に三好と西田が挑む。
三好は藤田にない長打力が魅力だが、外の球を引っ張るタイプだから基本的に打率は期待できない。
おかわり君のように甘い内目の球も打ちこなせるようになると面白いが、高校通算83本塁打の怪物と比較するのは酷で、藤田を脅かすような存在にまで成長するためには、まだまだ時間がかかりそうだ。
現実的に期待するならやはり、2014年、131試合に出場して打率.250、7本塁打をマークした西田だろう。
シーズンを通して働いて出した数字はある程度信用できるので、一気にブレークする素地はあるはず。

遊撃は茂木と西田の争い。
そして三好が控えで守備固めに阿部、吉持。
プロ入り初年度にあれだけのパフォーマンスを見せた茂木が、二年目でさらに成長すれば無敵だが、激務のポジションだけに怪我で実力を発揮できないことも有り得るシナリオ。

三塁は今江がダメならウィラーというところ。
内田がレギュラーを張るようなら苦しい展開ということだから、どちらかに守ってもらいましょう。

そして最後は外野。
陽岱鋼、ウィラー、島内、ペゲーロ、岡島、聖澤、オコエ、松井稼頭央の争いか。
右打ち3枚、左打ち4枚、両打ち1枚とバランスがいいため、打撃の調子と相手先発を見て使い分けることができそうだ。

※ おずさん、昭和男さん、拍手コメントありがとうございます。

2016年貢献度番付(茂木栄五郎)

【大関】茂木栄五郎

試合数117
打率.278
本塁打7
打点40
得点圏打率.250
出塁率.330
OPS.738

外傷で欠場したものの、遊撃というハードなポジションで、大きな故障なく100試合以上出場した身体の強さは素晴らしく、二年目以降の飛躍を大いに期待させる。

得点圏打率が.250に終わったのは、ファーストストライクからフルスイングする特徴を逆手に取られただけで、プロの駆け引きを覚えれば上がってくるだろう。

来季、梨田監督から求められたのは出塁率の向上。
しかしここで勘違いして欲しくないのは、磨くのは選球眼ではなく長打力のアップだ。

あれ程しぶとい中島卓でも、出塁率は.330に過ぎない現実を見れば、甘い球を長打にされる恐怖感を投手に与えたほうが、茂木の場合四球を増やすためには近道で、今のバッティングスタイルの延長線上にある目標なので、フォームを崩してしまうリスクも少ない。

打撃と足は心配することはないだろうが、地肩が強い方ではないので、藤田のように肩の力に頼らない投げ方を覚えないと、肩を壊して打撃もダメになる恐れがある。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


まだまだ続く細山田劇場

 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
三菱重工広島 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3
トヨタ自動車 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2x 4

トヨタが延長十二回、タイブレークの末、三菱重工広島に逆転勝ち。
切り札の佐竹を投入し、何とか終盤に逆転したが苦しい試合だった。
チャンスで細山田の痛烈な打球が、ことごとくサードの好守に阻まれ、攻めあぐねたことが苦戦の原因のようだ。
トヨタの8強進出を信じて、十一月からJSPORSを再契約していたので、敗けていれば危うくメインディッシュのないフルコースになるところだった。

できれば6日の準々決勝、7日の準決勝は佐竹を温存し、中4日で決勝に先発するのが理想だが、敗けたら終わりのトーナメントだけに、全試合ブルペンでスタンバイすることになるだろう。
夏の都市対抗を制したトヨタは、当然決勝までを想定した仕上げで臨んでいるはず、そろそろ打線が上向きになってくるころだが、相手も捨て身の継投で向かってくるだろうからミスは許されない。

しかし細山田がスタメンマスクを被った試合は予選から通じて18勝1敗と文字通り無敵の進軍を続けており、この逆転勝利でさらに「俺たちは敗けない」というイメージを強化したチームには、失敗を怖れて消極的なプレーをするようなムードはないだろうから、力は出しきれるはず。
グランパスの2部降格で、トヨタグループの期待は硬式野球部に集まっている。
都市対抗ほど注目されていない日本選手権だが、日本シリーズが終わり、熱い闘いを繰り広げているのは京セラドーム大阪だけなので、ある意味、コアな野球ファンにとっては、正月のレンタルビデオ店のような特殊な存在になり得るチャンスである。

細山田を手放したソフトバンクは万全なはずの捕手陣に穴があき屈辱的なV逸。
たとえ社会人野球とはいえ、戦力外にした捕手が大活躍するというコントラストは、NPBのいびつな捕手事情が浮き彫りになって面白い。
あと3試合、細山田のキレキレのリードで、世間がもつ誤った捕手の常識を、ほんの少し軌道修正してもらいたい。

当初、拍手コメント御礼のお名前が間違っておりました。お詫びして訂正します。

※ おずさん、りんたろうさん、昭和男さん、名無しさん、拍手コメントありがとうございます。

2016年貢献度番付(ゼラス・ウィラー)

【横綱】ゼラス・ウィラー

試合数140
打率.265
本塁打27
打点88
得点圏打率.300
出塁率.351
OPS.829

4番としては平凡な数字だが、サードとレフトをこなせる汎用性に加え、ケガに強くムードメーカーでもある。
昨年、苦労して日本野球に順応した経験を活かし、同僚の助っ人にアドバイスする役目も果たすなど、数字に表れないところでも貢献している。

極端に前でさばく打撃フォームのため、今後も打率の向上は期待できないが、本塁打は30本台後半まで伸ばせる余地はある。
まだ29歳と若く年俸も格安の4000万だから、段階的に上げていったとしても、あと5〜6年は中軸を任せられそうだ。

得点圏打率は.300ながら、走者を三塁に置いた場面では.364と勝負強かったので、来季チームの得点力を上げるためには、一〜三番の出塁率が鍵となるだろう。

※ おずさん、昭和男さん、拍手コメントありがとうございます。


ドラフト結果と戦力外通告

 
2016年ドラフト指名選手

1位 藤平(高) 投手
2位 池田(大) 投手
3位 田中(大) 外野
4位 菅原(大) 投手
5位 森原(社) 投手
6位 鶴田(大) 投手
7位 野元(高) 投手
8位 石原(高) 捕手
9位 高梨(社) 投手
10位 西口(専) 投手


戦力外
 加藤(投)
 相原(投)
 相沢(投)
 伊東(内)
 牧田(外)
 北川(外)

育成を含め大量14選手を指名したドラフト結果から、かなりの数の選手が戦力外通告を受けると予想されたが、近鉄時代からの生え抜きである牧田を筆頭に6名が楽天を去ることになった。
牧田は攻守走で貢献できる全方位型選手である反面、守備固めや代打、代走という一芸に秀でた選手のフィールドでは物足りないというのが正直なところ。
松井稼頭央のようなキャリアのあるベテランなら、『復活』への期待感から成績が落ちても残されるが、34歳のベテランにキャリアハイを期待するのは現実的ではなく、外野を守れる3人の助っ人が残留となった時点で、実質、牧田の席はなくなっていた。
あと2人の野手(伊東・北川)は育成契約へ、ある程度の年齢に達した加藤(27)、相原(26)、相沢(29)の3投手は、育成を含めて10名の投手を指名したドラフト結果から、押し出されたという感じ。

河北新報が田中の指名を避けたドラフトを酷評したが、星野副会長の「身体能力があるし、バネも違う。3年後はエースになっている。(田中)将大ぐらいになると期待して1位で指名した」というコメントに表れているように、楽天が藤平を「ハズレ一位で消える可能性がある投手」と高く評価していたというのがひとつと、大学レベルで『肩』を故障してしまうような投手が、「毎日投げるプロで実力を出し切れるのか」という田中に対する疑念との葛藤で、「結論は当日の昼」というくらい悩んだのだから、明らかに「競合を避けた」という記者の認識はおかしくて、12球団競合どころか現有戦力で戦える上位チーム以外は、田中の指名から降りた事実をみても、プロのスカウト陣は「素質は認めても、2〜3年はリハビリに充てる覚悟が必要な選手」という評価であり、即戦力が欲しい楽天の需要とはミスマッチであったということだ。

FA宣言の可能性を臭わせいてた嶋、藤田、聖澤、青山のうち、嶋と藤田がFA権を行使せず残留することを表明。
どちらも楽天で高い評価を受けている選手だけに移籍による年俸アップは望めず、よほど熱烈なオファーがない限り残留するとは思われたが、細川のFA宣言に「うちの補強ポイントに合致する」と手を上げた球団の姿勢を見て嶋はどう感じたのか。
銀次、岡島など、野手に転向して成功した捕手が多いことをみても、リードを軽視したドラフトが嶋の不良化を招いたことは明らかで、たとえ多くは期待できない37歳の大ベテランでも、それが嶋の刺激になってくれればということだろう。

捕手と言えば細山田。
社会人野球の日本選手権は10月29日から開催されるが、JSPORTSでの放送は11月6日の準々決勝からで、一回戦から全試合中継される都市対抗ほどの注目度はないようだ。
都市対抗では全5試合でわずか2失点のトヨタ自動車だが、マークされる今大会で細山田がどんなリードを見せるのかが楽しみである。
トヨタは元々社会人の強豪だけに、都市対抗を制したくらいで細山田が評価されることはなく、夏秋の二大大会を二年連続で制覇するくらいの実績を上げて初めて、「細山田の補強がトヨタを無敵にした」と言われる。
この大会はたとえエースの佐竹が抜けても戦える投手陣を形成するのが課題で、細山田のリードで自信をつけた若手がどれだけのピッチングを披露できるのか。
10月29日の初戦を佐竹で首尾よく勝ったあと、11月3日の二回戦に注目したい。

※ おずさん、昭和男さん、楽天家さん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。

2016年を振り返る

全日程を終えた楽天は、62勝78敗の借金16で5位フィニッシュ。

一時は首位に立つほどの好スタートを切りながら、ブルペンから上がった火の手は、たちまち救援陣全体に拡がり、何点獲っても逃げ切れないという異常事態に発展した。

小山コーチの投入で鎮火したことから、原因は十中八九それまでブルペン担当コーチだった森山である可能性が極めて高い。
どこの世界にもいる、やる前からマイナスイメージばかりを刷り込むデビル。おそらくその手のコーチだと思うが、ブルペン担当コーチの動向は情報がほとんどなく、結果から判断するしかない。

好調だった打線の状態が落ちてくると、今度はまったく点が入らなくなる。
これはケースバッティングを指導できなかった礒部コーチの責任とも言えるが、後藤を獲得したあたりから、無責任なバッティングを誰もとがめられなくなったことが根底にあるのではないだろうか。

チャンスでボール球をブンブン振り回して、走者を進塁させることも、四球を選んで自ら出塁することもしない選手が、一億五千万ももらっているのだから、誰がわざわざ打率の下がる進塁打など打つものか。

ドラフトのくじ運と星野氏の豪腕補強でたまたま優勝できただけなのに、バカなオーナーとフロントが勘違いをして、デーブを重用したり、オリックスを腐らせた元凶をいつまでも残したりという、自らの墓穴を掘る行為を延々と続けた結果、個々の能力を勝利に結びつける糸を断ち切ってしまった。

そんなチームを託された梨田監督。
就任一年目の采配は、「ムダな戦力消費をせず、上手に敗けたな」という印象である。

ファンは可能性のある限り勝ちを目指して欲しいが、楽天のような戦力層の薄いチームがそれをやると、来季の戦力を削ってしまい、その穴を新戦力で埋めるという堂々巡りに陥る。

いつまで経っても下位低迷から抜け出せないチームは、大体この失敗を繰り返していて、実績がなく二年目に賭けることができない監督は、善戦健闘の誘惑に負けてしまう。

梨田監督はデキの悪い先発を見切り、小刻みな継投で逆転勝ちを狙いたくなるところをグッと我慢して、KOされた先発に自分のケツを拭かせた試合が多かったので、デーブが壊したブルペン陣の崩壊を最小限で食い止めることができた。

来季は先発に再転向するかと思われた松井裕樹が、引き続き抑えを任されることに決まったようだ。
弱いチームの抑えほど楽なポジションはないが、逆にチームが強くなると投手生命を削ってまで投げなければならないのが、最後を締めるクローザーの役目。
おおむね短命なポジションだが、岩瀬というタフに投げ続けた選手もいるので、本人の決断を尊重したい。

上位との力差を実感したシーズンだったが、茂木と足立の加入、島内の成長などでセンターラインは固まっており、コーチ陣の入れ替えと補強がうまく行けば、一変できる素地はある。

※ 名無しさん、おずさん、skd61さん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


藤田FAで、まさかの横浜復帰か?

ペナントレースは順位の決まった相手との戦いばかりになり、文字通りの消化試合に突入した。
唯一、『全勝すれば4位』の楽天は、相撲で言えば7勝7敗で千秋楽を迎えた力士のような立場。
すでにCSへの調整に入っているソフトバンクやロッテは、「試合勘を保ち、怪我なく終えることができればそれでよし」だから、リスクのあるプレーはもちろんのこと、相手の裏をかいてまで勝とうとは思わないので、楽天が普通にやれば連勝して4位でフィニッシュする可能性はかなり高いが、ペゲーロを抹消してフェルナンドを登録するあたり、梨田楽天も順位にこだわる様子はないので、両チーム馬なりで戦うことになりそうだ。

ブログネタとしては、そんな試合結果よりも「他球団の評価も聞いてみたい」と、事実上のFA宣言をした藤田のニュースのほうが鮮度が高い。
選手としてのピークを過ぎた藤田にとって、レベルの高いパ・リーグで今後もプレーするのはキツイので、できればセ・リーグの球団がベスト。
もう一度優勝の歓びを味わいたいだろうから、低迷期に入った中日はいくらレギュラー確実でも選択肢から外れる。
山田と菊池というリーグを代表する二塁手がいるヤクルトと広島も対象外。

巨人の正二塁手のクルーズは、CSを前に帰国するようでどうやら退団濃厚。
阪神は正二塁手の西岡がここ3年で都合129試合しか出場しておらず、はっきり言って計算できない。
三塁手は実績のある村田と鳥谷だが、ともに藤田よりも年上の35歳だから、藤田が三塁にコンバートされるであろう3〜4年後は、全試合出場が厳しくなっているか、現役引退しているかもしれない選手なので、藤田が40歳までプレーできる可能性がある。

そして意外なところでは古巣横浜への復帰である。
そもそも藤田がトレードに出されたのは、中畑監督と中村紀の確執に巻き込まれたことがきっかけ。
守備の意識が高い中村紀は、梶谷を「チーム一の守備力」と評価する中畑監督を「コイツバカじゃないのか?」と思っていたフシがあり、ある試合で送りバント失敗をした藤田を、試合後のインタビューでこき下ろした監督に対し、今度は中村紀が別の試合のヒーローインタビューで、「今日のヒーローは藤田です!」と、見る目がない監督を批判するようなコメントでやりあったものだから、球団としては原因を取り除く意味で藤田をトレードした、というのが真相に最も近いシナリオではないだろうか。

その後、中村紀は自由契約となり中畑政権も崩壊。
結局、梶谷も外野にコンバートと、当事者がすべてその場にいない状況になっている。
特別扱いされていた石川も故障続きで成績もパッとしないため、打撃を買われた宮崎が暫定的に二塁を守ってはいるが、正直、守備の要の二遊間にいるタイプの選手じゃない。
おまけに三塁もレギュラー不在で、「よくこれでCS進出を果たせたな」という内野陣である。
藤田自身も希望して横浜に入団した選手だし、『出た』村田、内川と違い『出された選手』だから、ファンに拒絶されることもない。
年俸は1億1千万と高く人的保障も要求されるので、球団としての負担は軽くないが、集客と勝利に貢献して、将来優秀な指導者としても期待できるので安い買い物である。

10月3日に『内村が戦力外』」というニュースが出て、その翌日に『藤田FA権行使か?』という一報が流れるあたり、背番号『23』を空けて待つような形になっているのは、あまりにもデキ過ぎた偶然。
交流戦の大活躍でベイファンにため息をつかせたあたりから調査が入っていて、すでに「細かいところのすり合わせだけ」になっているというのもこの世界ではよくある話である。
楽天もショートが空席のまま藤田に去られたら困るので、何が何でも引き止めただろうが、茂木の入団で非常事態は避けられたので、「藤田が出ると言うなら」というくらいの感じで交渉するだろう。

※ りんたろうさん、昭和男さん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。

安樂は安泰、方やスタッフは…。

楽天8−1オリックス

安樂が8回を2失点の好投で今季3勝目。
ここ3試合で23イニングを投げて失点は2点のみと、完全にエースのピッチングである。

タッチアップもできないほど足の悪い糸井が出ている消化試合ではあるが、長いイニングを投げる要領をつかんできたことが素晴らしい。
球威を抑えてでも、序盤は制球重視でスタミナを温存する投球術は、嶋の責任が大きいとは言え、ムキになって三振を獲りに行く則本より、はるかにオトナのピッチングと言えるだろう。

格下やデキの悪い投手は滅多打ちにする打線が爆発し、ディクソンのふた桁勝利を阻んだが、いい投手はまったく打てないのでは、来季も上位進出はおぼつかない。
あれだけしぶとい打者が多かった楽天が、弱い者イジメのような打線になってしまったのは残念である。

巨人のファーム巡回コーチに就任し、弟子の村田を再生、二軍を日本一に導いた田代コーチの流出が今更ながら痛い。
優勝しながら、栗山監督とソリが合わず退団した吉井コーチが戻ってくると、今度は独走状態だったソフトバンクを追い落としての優勝だから、コーチ人事がいかに重要かが解かろうというもの。

戦力外通告の裏では、有能なコーチの引き抜き工作が水面下で進んでいるはず。
秋季キャンプは11月から始まるので、練習メニューなどの打ち合わせにかかる時間を考慮すると、今月半ばあたりには新体制の骨格が決まっていないと、慌ただしくなる。
実績のある大物コーチの招聘に成功すれば、役者が揃った2012年のオフのようなワクワク感が味わえるのだが…。

※ 昭和男さん、おずさん、、楽天家さん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


梨田監督が合わせて一本

オリックス2−10楽天

実績のあるベテランにはファンが苛立つほどにチャンスを与え、それでも結果を出せなければ冷酷に切り捨てるのが梨田流。
今季、その対象になっていたのは嶋と青山。
一見、温厚な紳士が一番怖いのはどの世界でも共通の常識で、怒鳴り散らしても温情をかける星野氏とは真逆の対応を見せるのが梨田監督である。

青山が無様なピッチングを見せるたびに、批判の矛先が起用する監督に移っていくのを肌身に感じ、この状態で切られたら、青山ファンですら「あれだけ使われてダメなら仕方ないよね」と思われてしまうと察したのか、オリックス二戦目から突然、150キロ近いストレートを投げ始めた。

初戦の滅多打ちがよほど堪えたのか、好き勝手なリードをしていた嶋が、カニ飛び、ミット隠し、緩急殺しを封印し、ごくごく普通のリードで、塩見の好投を引き出した。

足立の評価が高まる中、それでも優先的に起用される嶋に、ファンの間から「嶋ってそれほどいい捕手なの?」という疑問が出始める。
これこそが梨田監督の狙いで、「これ以上嶋をかばいきれない」というムードを作れば、嶋ファンの批判を浴びることなく、嶋の特別扱いを解消できるという戦略である。
追い込まれた嶋は、梨田監督の無言の重圧に屈し、『嶋スペシャル』を完全に封印した。

両者とも完全に白旗を揚げたわけで、対立構造を作ることなく、相手をコントロールした梨田監督の寝技一本というところだろうか。

※ りんたろうさん、TERUさん、昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


捕手の差明暗クッキリ

日ハム2−1楽天

二回表、「回れ!」の指示をウィラーに無視された真喜志コーチ。
どうせ来季はいないコーチなので、どうでもいいのだが、走者から見て、時計回りの9時の方向から3時の方向に腕を回すものだから、『GO』なのか『STOP』なのか、サッパリわからない。

先発の安樂は、今もっとも充実しているハム打線を7回ゼロ封。
来季の飛躍を期待させる内容で、投げすぎの感のある則本の負担を軽くしてくれそうな投球だった。

二回裏、安樂のコントロールミスで初球のストレートがど真ん中に入ってしまったが、中島はそれを見逃し。
これを見た足立は、中島が打ちに行って粘っているのではなく、ハナから打つ気がないことを看破すると、カットし辛いインハイのストレートを1球投げさせただけで、あとはすべてど真ん中に構えて、三振とサードゴロに討ち取った。
さすがに三打席目はセンターに弾き返されたが、早めのカウントでインフィールドに打ってくれるなら、たまにヒットを打たれたとしても採算が合う。

オリックス10−3楽天

ストライクがひとつも入らず、連続四球でピンチを迎えた長谷部のところへ向かった与田コーチは、相変わらずマウンドで投手と正対するダメコーチパターンでひと言ふた言。
何を言ったか知らないけれど、長谷部は何も変わらず、ストレートの四球を与えてマウンドを去った。

長谷部は来季の生き残りを懸けた登板でこの内容だから、ほぼ戦力外確定というところか。

三年前から嶋のリードは完全に分析されているから、「オリック戦では通用しない」と言い続けてきたが、この日も何を投げても打たれるサンドバッグ状態で、おまけにワンバウンドを止めようと寝そべっている間に、三塁走者の糸井に生還を許すという、見るも無残な失点も披露し、締めくくりにグランドスラムを喰らうという念の入れよう。
六回からマスクを被った足立が簡単にアウトを重ねただけに、嶋のダメっぷりが際立ってしまった。
あまり評価が下がると、他球団からの声がかからなくなるので、また来季も梨田監督は嶋のあつかいで困ることになる。

※ skd61さん、昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


これで主要コーチはほぼ全滅

日ハム4−1楽天

則本を三振奪取病に感染させたのは間違いなく嶋だが、序盤に1点獲られただけで、膝に手を当て茫然自失とせざるを得ない状況を作っているのは、同じ投手に何度もやられ続ける打線である。

この日も結局、四球を連発するデキの悪い増井から1点も獲れず、則本が「完封しなきゃ敗け」と考えてしまうのも仕方ないと納得させてしまうほどの無策打線だった。
ピンボケ礒部はもちろんのこと、ここまで来ると池山コーチも無関係ではなくなってくる。

選手の能力を開花させ伸ばす指導は、二軍の打撃コーチの仕事で、一軍の打撃コーチは、できあがった選手を運用してチーム成績に繋げるのが仕事。

今季の楽天は、個人の能力に頼るだけの攻撃であるため、他球団の好投手を『打線』で攻略することができず、無抵抗のまま敗れ去る試合が目立った。
反面、一枚落ちる相手はめった打ちにするのだが、これでは強い相手には歯が立たない。

要するに『自分のバッティングをする』レベルから抜け出せていないわけで、これは打撃コーチが相手投手攻略のために必要な、『正しいベクトル』の向きを示せていないからである。

三木谷のバカがオトコ芸者にうつつを抜かし、呆れた一流のコーチたちがチームを離れたツケが、残念だがここに来て表れてきている。

星野副会長主導のチーム改革は着実に進んではいるが、二年間サボってきた負の遺産(後藤の獲得など)が澱のように固まっていて、鮮やかなV字回復とは行かなかった。

順位はともかく、借金ひと桁にはこだわってもらいたいところでもあるし、茂木の新人王をバックアップするためにも、前回の投球で成長を見せた安樂で、今日の試合はなんとしても獲っておきたい。

※ TERUさん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


釜田がハムをマルかじり

日ハム2−4楽天

わずか6安打ながら、四回の集中打と六回に飛び出したウィラーの26号ソロで効率よく4得点。
これを久々先発の釜田が六回まで無失点で守りきり、終盤を福山、ミコライオ、松井の継投でなんとか逃げ切った。

この日の釜田はストレートに威力があり、制球力も抜群で五回まではほぼ完璧な投球。
調整明けのため早めの降板となったが、七回くらいまでは投げられた内容だった。
ルーキーの時には、これくらいのピッチングを度々していたので、エース格に成長してくれることを期待していたが、デーブに壊されて、復活まで少し回り道をしてしまった。
残り試合で自己最多の8勝目を狙うが、この日のようにストレートがシュート回転しなければ、再度の好投も可能だろう。

野球は連打とホームランが最も効率よく点が入るので、打線を繋ぐ出塁率と一打で得点できる長打率に注目したのがマネーボールである。

マネーボール的観点から、前半戦の低迷はOPS.616、得点圏打率.132と言う、とんでもない数字の後藤を使ったのが最大要因。
後半は成績が急降下した岡島が、打線を切ったことになる。
142試合に出て、二割八分台の打率を残したこともある岡島が、今季、好発進しながら失速した理由が判らないので、今後の起用法が難しくなる。

メンドーサの攻略法を聞かれた礒部コーチが「打てない投手ではないので、狙い球を確実に…」とコメントしたことに対し、解説の岩本氏が「もともとメンドーサは打たせてとるタイプですから、そんな感じだと術中にハマりますよ」と、楽天ベンチがピント外れの指示を出していることを指摘。

先日、走塁死の島内に対し、梨田監督が「二塁走者は自己責任」と突き放したように、楽天は投・打・走のコーチが信用できないという非常事態に陥っているので、選手はコーチはいないものとして、自分の判断で勝手にプレーしてもらいたい。

※ りんたろうさん、昭和男さん、TERUさん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


状況オンチがまたやった

ロッテ2−0楽天

三塁コーチャーのとんでもジャッジで流れを渡した楽天が、ロッテに完封リレーを許し完敗。

次に四番、五番が控える一死二塁で、一か八かの突入を指示する三塁コーチャーの真喜志。
股の間を抜かれ振り逃げを許す正捕手の嶋。
真喜志は一銭の価値もないが、『正捕手』としての嶋も、今やチームの勝利に寄与しない存在になりつつある。

バカみたいに燃料を噴出するキャブレターと、一分山のつるつるタイヤを装備したレーシングカーのようなもので、楽天号はマシンのスペックをまったく発揮できていない。

コーチ市場が閉まったあとの残り物だから仕方がないが、真喜志、礒部、森山は、まっくもって『猫またぎ』である。

嶋も嶋で、緊急登板で万全ではない金刃に、外の真っ直ぐばかりを要求して苦しめるクソリードで岡田に先制タイムリーを許してしまった。
美馬の危険球退場で、変則の金刃はインコースがほぼ使えないのに、緩急で打者のタイミングを外すリードすらしないのだから、投手は針の穴を通すようなコントロールを要求され、くたびれてしまう。

リードも雑ならキャッチングも雑。
ワンバウンドしているので、記録上はワイルドピッチとなるのだが、股の下を抜かれて振り逃げを許したのはベテラン捕手としては恥ずかしい限り。

嶋は来季が五年契約の最終年度で、出るも残るも本人次第というところ。
阪神が調査に動いているという記事がチラッと出ていただけで、今のところ争奪戦になるような気配はない。

40歳までレギュラーを張れるのは、リードに定評がある一部の捕手だけで、一般的には35歳くらいになると常時出場は難しくなってくる。
嶋は今年の12月で32歳になるから、契約満了後の来季のオフにFA宣言されても、獲る側としては、最大でも2〜3年しか正捕手として働けない選手に大金を払うことになるので、躊躇ってしまうし、来季、足立にレギュラーを奪われ、働き場所を求めての移籍なら、市場価値は大幅に下落することになる。

嶋本人のためにも、楽天投手陣のためにも、捕手の打力が重要視され、配球パターンも分析されていないセ・リーグへの移籍が最善の方法だろう。

※ おずさん、TERUさん、楽天家さん、拍手コメントありがとうございます。


足立が安樂を完璧リード

西武1−10楽天

安樂が8回を1失点の快投で今季2勝目。
足立の軽快なリードに乗ってイニングを重ね、当たり損ねの内野安打2本で失った1点のみに抑えるという、先発としてはほぼ完璧な仕事をしてマウンドを降りた。

8回128球だから、イニングあたりの球数は平均より1球多い16球。
最後の打者に最速の149をマークしたので、無理をすれば完投も可能だったが、こういうピッチングができるのなら、今後、完投、完封のチャンスはいくらでもある。

70球くらいになると必ず失速していたのがウソのように、スタミナもコントロールも一段階レベルアップしたようだ。
塩見、辛島というあたりが、いつまで経ってもイニングイートできない間に、外からまとめてゴボウ抜きにした感じである。

それもこれも足立のリードあったればこそ。
チョロチョロ動いて、同じ球ばかり要求する嶋と違い、しっかり構えて散らす配球だから、リズムがよく攻撃に集中できる。

三回には金子をドンピシャ送球で刺し、西武の機動力を封印したし、自身も3安打を放ちバットでも貢献。
最終回、足を痛めて途中交代したことが心配だが、誰が楽天の正捕手なのかを、ファンにハッキリと示すナイスリードだった。

残留を決めた瀬戸際外人のペレスが、3ランを含む3安打の固め打ちで、打率を二割六分台にまで上げてきた。

それにしても、当たり外人をシーズン途中で3人も獲得した星野副会長の編成力は恐ろしい。
足立、茂木、オコエとドラフトも大当たりだったし、今年のオフには皆が腰を抜かすほどの大物を、トレードで獲得するような隠し玉を用意しているのではないだろうか。

※ おずさん、skd61さん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


とどのつまりはコーチの差

楽天0−3ロッテ

デスパイネ不在のロッテに完敗し、CS争いからアッサリと脱落した楽天。
チーム防御率はリーグ最低で、得点はリーグ5位だから、Aクラス入りするにはポテンシャルが足りなかったということである。

めったに選手批判をしない梨田監督が、この日は岡島の走塁ミスを槍玉に挙げて、状況を考えたプレーができていないことを指摘したが、担当コーチの真喜志は、指示を無視した茂木に余裕のホームインをされてしまうほど『状況オンチ』のコーチだから、選手に状況に応じた走塁指導などできるはずがない。

同じ守備走塁コーチで、三塁コーチャーをしている日ハムの白井コーチは、アメリカでのコーチ経験もあり、熱心にマネジメントの勉強をしている本物のコーチだから、ハムと楽天の『野球の質』が違うのはこのあたりの差でもある。

ケースバッティングがまるでできない後藤のようなベテランを獲り、金をドブに捨てた上にチームを腐らせたフロントも問題だが、そのあたりは星野副会長が今オフに粛清してくれるだろう。

四位も六位も同じだから、今季の順位争いはひとまずこれで終わり。
表向きは「可能性がある限り」ということだが、今日からは来季のことも考えた試合になりそうだ。

※ おずさん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


ランキング
livedoor プロフィール
訪問者数

    応援のクリック!

    訪問者へのお願い
    ※ 訪問される方へのお願い

    次のような書き込みは、運営者の判断で削除させていただきますので、よろしくお願いします。

    1.著しく礼儀に欠けるコメント
    2.荒らしや来訪者への個人攻撃
    3.対案なき批判コメント
    4.成りすまし
    Archives
    最新コメント
    いらっしゃいませ
    記事検索
    • ライブドアブログ