金鷲の夢(頼むぞナッシー)

クラッチ東北の鷲よ不死鳥となれ!

味方の援護で池田がプロ入り初勝利

色々あって思うようにブログ更新ができないのだが、ダイジェストやテキストで試合は確認している。
しかしライブで放送を観ることができないことが却ってラッキーだったのでは?と思えるほど情けない試合内容が続く楽天。

岸に続き牧田や野上が移籍しても、弱体化するどころか黄金期に迫る開幕連勝を記録した西武。
その岸が完璧な投球をしてもプロ入り2年目の先発がともに好投しても、すでに見殺しがデフォルトとなった打線は反応せず、逆に打線が天敵の菊池から5点を獲ると、今度は則本がそれ以上に失うというチグハグさ。

土曜日の試合は、美馬の立ち上がりを秋山がガツンと先頭打者ホームラン。
普通はこれで眼が覚めるものだが、三回には昨年、盗塁数パリーグ2位の源田を、捕手が送球できないほどノーマークで走らせてしまうなど、完全に集中力を欠いた投球でさらに2点を失う。
そこから立て直したものの時すでに遅く、相手先発の多和田を楽に投げさせてしまったため、接戦に持ち込むことすらできなかった。

打線は四球から崩れることが多い多和田の傾向から、序盤は見ていく指示が出ていたのか、ファーストストライクのストレートを見送ることでカウントを悪くしたようで、ベンチの策が裏目に出た様子。

前回に続き美馬とコンビを組んだ足立だが、ルーキー時よりも劣化したキャッチングに加え打撃面も進化なく、山下と入れ替わりで二軍に落とされてしまった。
いいものを持って入団した選手が劣化するのは、ほぼクソコーチが要らぬ介入をしていることが原因で、2016年からバッテリーコーチの古久保あたりが怪しい。

この日は上がってきた山下がいきなり先発マスク。
「うしろの百太郎」顔の足立とは対照的に、いかにも悪童顔のふてぶてしい容貌で体もデカい。
初先発で猛打賞と存在感を示し、しばらくは右投手が先発の時にはスタメンがありそうだ。

打線はウルフの立ち上がりを攻めて、初回に大量8得点。
先発メンバー全員がヒットを放つ15安打で打ち勝ったが、松井裕が打たれるなど終盤に押し返されてスッキリしない終わり方だった。

先発の池田は大量点を味方に好投。
制球がいいタイプではないが、「ここぞ」という場面で捕手の構えたところにストレートを投げきれるしぶとさを備えている。
まだ90球前後が限界のようで、投げ終わったあと身体が一塁側に流れるようになったらスタミナ切れ。
いいイメージを残して次に繋げるためには、七回は継投してやりたかったところだった。
序列6番目の先発投手がこのレベルで、こんなに敗けが混むことはないはずなのだが、外国人が3人もいて足が使える選手も少ない構成では、打線の調子が上がるのを待つしかないというところか。

リリーフは濱矢が使えるようになったのが収穫だが、福山は芯に当てられた打球が多く、松井裕はストレートが走らずグダグダの内容。
楽な場面で登板してこれでは、ファンは当分不安定な終盤にヒヤヒヤすることになりそうだ。

勝ったというより、たまたま西武が敗ける日に当たった感じで、次のオリックス戦も苦戦必至。
捕手二人制の楽天としては、三人目の捕手である岡島はおいそれとは下げられないので、今日の3ランをキッカケに当たりが出てくればいいのだが。
まあ休み前に勝って終われただけマシと思って、潮目が変わるのを気長に待つことにする。

※ 昭和男さん、おずさん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


池田好投も援護なし

楽天4−5ソフトバンク

九回裏、藤田が送って一死二三塁となった場面、すでにサファテは20球近く投げていたので、球威が落ちたストレートを島内がヒットにするか?と期待していたが、浅いセンターフライで同点にもならず。
次のペゲーロは高めの速いボールがウィークポイントのため、自然に投げればそこに行くサファテとは相性が悪いが、160キロ近いストレートはもう来ないから何とかならないか?と今度も期待したが、ファールで粘ったもののボール球に手を出して、あえなく三振。
今後のためにも嫌なイメージを付けておきたかったが、逃げ切られてしまった。

先発の池田は強いストレートを軸に6回1失点と上々のピッチング。
六枚目の先発としてはかなり質の高い内容で、打線とブルペンがまともなら、7〜8勝くらいはできそうな印象だった。

今江祭りも三日目はなく、三、四、五番がノーヒットではやはり勝てない。
甘い球の打ち損じが目立つので、打線全体の状態が悪いのだろう。
深刻だが急には上がってこないだろうから、鈍足なのに現在リーグの三塁打王(3本)を快走する、銀次のツキあたりに期待するしかなさそうだ。

サファテは八回で5点差だったから、「今日は出番がなさそうだ」と心の準備ができていなかった可能性のあり、そんなストッパーを攻め立てても、次には繋がらない。

まだ単独最下位ではないが、8連勝の西武が走っているため首位まで6.5の差がついてしまった。
夏場に上がってくる打線のチームに春先走られると面倒で、他球団がソフトバンクばかりに気を取られていると、あれよあれよでどこも届かなくなる可能性が高い。

次のオリックス戦は最下位決定戦になるので、ホーム開幕戦で完璧な投球をした岸に初戦をとってもらって、巻き返しのキッカケにしたいものだ。

※ りんたろうさん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


ダメダメ打線にヨレヨレブルペン

楽天3−4ソフトバンク

レフトスタンドに向かって吹く雨風に乗って、本多のこすった当たりがスタンドに飛び込んだことで、右打者には極端な外スラ攻めに徹した足立だったが、美馬がそれに応えられなかった。
イレギュラーしたワンバウンドとはいえ、股抜きをされてしまったり、粘ることもできず打ち上げてしまったりと、足立が劣化している。
特別なバイアスがかかった嶋の存在に、結果を求めるあまり焦っているのか、デビュー時のような輝きを発揮できずにいる。
今季の嶋は肩を痛め、自慢の出塁率も0.190とボロボロの状態なのだから、リードと肩のいい足立が、キャッチングと送りバントをしっかり決めて、二割そこそこ打てばレギュラーを奪えるのだが、早打ち凡打の4タコではアピールできない。

その点、内田がレギュラー奪取に失敗すると、すかさずダメ押しの働きをする今江は、しぶとくこの世界で生き残って来た選手だけのことはあるという印象だ。
ノラリクラリと投げる武田の浮いたカーブを咎めて値千金の同点3ラン。
これで連勝の期待が高まったが、その後はオコエのヒットの1本に抑えられてしまい、クローザーの松井裕樹が制球難で自滅して万事休す。

七回裏にアマダーの盗塁で勝ち越しのチャンスをつかんだが、足立に代打を出さなかったところを見ると、嶋の状態はかなり悪い可能性もある。
投手力を引き出せない割には過剰に評価されているベテラン捕手だが、完全離脱するほど悪いとなると困ったことになる。

美馬は7回3失点と何とかまとめたが、ハーマンは連打を浴びながら拙攻で救われただけだし、福山も松井裕樹も本調子になく、無敵の西武戦が最後の対戦相手として組まれている日程だけが救いという、天候同様お寒い状態。

せめて今日の池田が眼を見張るピッチングをして、「先発陣だけは12球団一だぞ」と楽天ファンに思わせてもらいたい。
リリーフで2イニングをゼロに抑えた田中正義に敗けるな池田!

それにしても大谷凄すぎ。
初先発初勝利の次は3試合連続ホームランなんて、もはやコミックの世界でしか起こらない奇跡。
ベーブ・ルースを俊足でハンサムにしたようなものだから、パワーヒッターとして「日本人もやるじゃないか」と評価された松井秀喜とは、また次元の違うスーパースターとしてMLBファンの度肝を抜いてしまった。

※ りんたろうさん、昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


ペゲ砲炸裂、難敵千賀を粉砕しSBに快勝!

楽天7ー2ソフトバンク

プレーボール直後、今宮が放った内野安打性の打球をウィラーがショートカット。ランニングスローの送球は難しいハーフバウンドになったが、これを今江がうまくすくい上げてファインプレー成立。
これでリズムに乗れた則本は初回を三者凡退に退けて味方の攻撃を待つ。

すると先頭の島内がセンターに弾き返して出塁、茂木見逃し三振のあとペゲーロが千賀の高めに抜けたフォークを拾い上げてライトスタンドに先制2ランを突き刺した。

本多の犠飛で1点差に迫られた三回裏、二死一三塁から今江のレフト前へのタイムリーで突き放し、残ったふたりの走者を銀次が左中間へのタイムリー3ベースで迎え入れて5ー1。
銀次は開幕からヒットがたった3本と精彩を欠くが、それがいずれもタイムリーでチームトップの5打点。
まだ三割台を保っている藤田に替えて出てタコを喰らうと、またベンチスタートになるところだったので、今日のスタメン出場を決めるタイムリーになった。

その後も楽天はペゲーロの犠飛、嶋のスクイズなどで加点し、終わってみればソフトバンクに5点差の快勝劇となった。
この試合で則本は通算1000奪三振を達成、八回まで投げて中継ぎを休ませるエースらしいピッチングでもあり、これから乗って行けそうだ。

今江の活躍でしばらく一軍昇格のチャンスが消えた内田と対照的に、三好は着実に力をつけている。
守備の安定感はむしろ茂木を凌ぐ上達ぶりで、宮西に対する茂木の打席を見ると、左の変則タイプが先発の時にはスタメンで起用したいくらいの魅力を感じる。
DeNAに移籍した中川や内田同様、外の球をレフトに持って行くタイプだから、長打はあるが外の変化球に苦しみ打率を維持するのが難しいはずだが、三好は意外と柔軟性があり対応できている。
楽天の二遊間は左打者が多いため、ゴールデングラブや新人王、首位打者クラスの選手が揃っていても、案外、頭角を顕すチャンスは転がっていそうだ。

バランスをくずしていた松井裕樹が、セットポジションに戻して球が行くようになった。
昨年の終盤、肘の違和感でしばらく福山にクローザーの役割を譲っていた時期があっただけに、その影響があるのかと思っていたが、投球フォームを変えたことによる不振だったようで、とりあえず一安心。

途中出場の岡島にもヒットが出て、ようやくオコエ昇格の効果が表れ始めた。一度も三割を打ったことがない岡島や島内がレギュラー安泰では困るわけで、ルーキーの岩見あたりも上がってきて、打てなきゃベンチスタートという本来の外野陣らしい争いを繰り広げてもらいたい。

今日、明日の美馬、池田が軌道に乗れば先発陣は万全。
まずは美馬が、援護できそうな打撃陣をバックに本来のテンポのいい投球を見せて、ローテーション五枚目までを確定させて欲しい。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


弱いはずの日ハムに三タテ喰らうとは

楽天1−3日ハム

体調不良で2試合休んでいたペゲーロがスタメンに復帰。
茂木を二塁に置いた第一打席で、「いきなりタイムリーか!」というレフト前のヒットを放ったが、間一髪で茂木が本塁タッチアウトになり先制ならず。
茂木は少し左足をかばっているような走塁で、ひょっとしたら足を痛めているのかもしれない。

好守に進歩の感じられなかった田中との入れ替えで昇格してきたオコエが、村田の抜けたカーブを思い切りよく振りぬき、レフトスタンド中段まで運ぶビッグアーチ。
助っ人以外では最も長打率の高い選手らしい一本で、カンフル剤として期待通りの働きをしてくれた。

先発の藤平は、相手打者が野球初心者のような変な空振りをするほど、鋭く変化するスライダーを武器に四回までゼロを並べてきたが、五回、チームリーダーの嶋が台無しにしてしまう。
連続四球で無死一二塁という場面、送りバントを試みた西川がバットを引かずに空振りしたことで、二塁走者の中島が二三塁間の中ほどまで飛び出したが、嶋の送球は二塁ベースのはるか手前でワンバウンドする弱い球になり、相手のミスを咎めることができなかった。
わざわざ距離を詰めてまで投げているのに、ショートバウンドにすらならないのだから、おそらく肩を痛めているのだろう。
投手への返球は普通にしているので、力を入れて投げようとするとズキンとして、力が抜けてしまう感じなのかもしれないが、そのうちすべての球団にバレるだろうから、無条件でテイクワンベースとなった時、果たしてベンチはどうするのか。

走者が出ないため代走の島井が戦力として活用できていない。
アマダーの代走は渡辺あたりに任せて、フェルナンドか岩見あたり、下で結果を残している外野手を昇格させてはどうか。

貧打、拙攻、守備のミスなど、つまらない試合が続いているが、今日は昨年の覇者ソフトバンクが相手だから、沈滞ムードを吹き飛ばすような思い切ったプレーで、まずは連敗脱出を果たしてもらいたい。

※昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございました。


打てず守れず最下位

楽天2−6日ハム

辛島こそ七回二死一塁で大事をとって福山に替えられたが、ここまで5人の先発中、則本、岸を加えた3人までは、ほぼHQS(7回1失点)を達成していながら1勝4敗。
どこからどう見ても打線の責任である。
かといって外野手などはペゲーロが体調不良で使えなければ、打撃は全く一軍レベルに達していない田中を起用しなければならないのだから、層が薄いどころか「層がない」とさえ言える。

代走専門をふたりもベンチに入れる余裕はないので、二軍で打ちまくっているフェルナンドか岩見を上げてみてはどうか。
田中は緩慢な打球処理をつかれ、センター前のヒットでアルシアに二塁を陥れられるなど守備でも冴えず、昨年から進歩していない。

茂木は突貫工事で一軍に間に合わせたものの、まだまだ本調子ではなく、出突っ張りで復調を待つほどのチーム状態でもないので、三好と併用するべきだろう。

内田は着実に中川大志の軌道をトレースしており、一軍投手のキレのあるスライダーが打てない。
オープン戦はある意味ぬるい配球で「打たせてもらっていた」わけで、課題を克服したわけではなかった。
結果も内容も見るべきものがなく、守備、走塁で貢献できる選手でもないので、そろそろ二軍に落とす時期かもしれない。

銀次も「あえて詰まらせてレフト前に落とす」という、四割でも目指す打者が言うようなことを言い始めてからおかしくなった。
今は、毎年のように首位打者を争っていた選手の片鱗も感じられず「守備の人」になってしまった。
近藤の穴のない打撃を見て、良かった頃のバッティングを思い出してもらいたいところだ。

申し訳ないが、2年連続で藤平に連敗阻止の役割を務めてもらうことになってしまった。
今や見殺しは楽天打線のデフォルトだから、敵失でも何でも点が入れば、粘ってそれを守り抜くくらいのサバイバルミッションだと割り切って、「大谷も凄いが藤平もスゲー!」とファンを唸らせるほどの投球を披露してもらいたい。

※ りんたろうさん、昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


また余計なことを…

楽天0−2日ハム

楽天の監督から選手まで全員が、背番号77を背負う企画は明らかにやりすぎで、関係のない日ハムの選手までを巻き込んだスジ悪企画だろう。
肩のところに辛うじて選手の背番号が見えるものの、寄ってたかって77番だなんて、とんねるずのバラエティのような、ふざけた印象しか持てなかった。

フロントの失態を天から見ていた星野副会長は、「やっぱりこのフロントはワシがおらんとアカン」と思い喝を入れたのか、たとえ岸が文句のつけようがないピッチングをしても、楽天に白星は転がり込むような流れにはならなかった。

紅白戦でやるならともかく、対戦相手がやり辛い雰囲気になるような試合は、自軍の選手もやり辛いわけで、この組織には悪ノリを諌める人間はいないのか。

茂木も松井裕樹もファンのイメージする姿ではなく、開幕から昨年の10連敗の続きをやっているような重苦しさだ。

昨年は勝負所でコラレスショックだったが、今季は開幕4戦目でいきなりナナナナショックである。
おそらく批判するマスコミはないだろうから、場末のブログで吠えておく。
この日はフロントで敗けた!

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。






弱点持ち越し

ルーキーをふたりもスタメンに組み込んだ、大胆な打線にやられた感のある開幕のロッテ戦。
それにしても源田、藤岡と2年続きで即戦力の遊撃手を送り込んだトヨタ自動車が凄い。
荻野にインコースのツーシームことごとく引っ張られたり、三連戦通して同じ球を打たれた、融通がきかない嶋のリードも相変わらずで、額面ほどの評価はしづらい。

足立が股抜きをやらかしたりポロポロしたりと、ルーキーイヤーから劣化したような状態なので、辛うじて正捕手の座を守っているが、自慢のバットも湿り気味で、攻撃的捕手の持ち味も出せていない。
ハムの先乗りスコアラーが盗塁フリーパス情報を持ち帰っているだろうから、西川、中島あたりを塁に出せばバンバン走ってくるはず。
リードでカバーできない嶋の場合、進塁されれば失点リスクが単純に高まるだけで、ベースにへばりついていた一塁手の守備範囲が拡がるメリットだけでは相殺できない。

打線は伊東監督が育てた田村のリードにやられたところもあるので、正捕手不在の日ハム戦で目を覚ますことができるかどうか。
ボリュームを持たせるために助っ人の間に日本人打者を挟んだサンドイッチ打線が機能しなかったので、昨年同様、二番から外国人を並べた肉々しい打線に戻してみる手もある。

島内と岡島がともに打てなくても、ベンチには代走要員の田中と島井しかおらず、外野陣は他球団と比較してやはり層が薄い。
そもそも一年通して出場し、三割が打てる打者は銀次だけで、当たり外人を3人引いたことで成り立っているだけ。
やはりスケール感のあるオコエ、岩見というあたりが出てこないと、「外国人頼み」という誹りは免れないわけで、2年連続で見殺しにされてしまうと、岸も踏ん張りきれなくなってくる。
今年も楽天のウィークポイントは、「捕手」と「外野手」になりそうだ。

※ りんたろうさん、おずさん、昭和男さん、拍手コメントありがとうございます。


プロ入り初登板の池田は三回途中で無念の降板

ロッテ5−4楽天

二回、アマダーのレフトスタンド上段まで飛んだはずの打球が、強烈な向かい風で押し戻されて菅野のグラブに吸い込まれたシーンが今の楽天を表している。
オープン戦首位打者の内田が開幕したとたん、まったく打てず、替わって出た今江もノーヒットと、一塁のポジションが攻撃の穴になってしまった。

先発の池田は緊張で地に足がついていない感じで、ストライクを獲るのが精一杯。
先制してもらったあとの三回には、ヒット、牽制悪送球、ヒット、暴投、ヒット、盗塁、茂木のエラーでノックアウト、手首を返えさず押し出すようなフォームのため、低めにコントロールすることは難しそうだ。
手元で伸びる高めのストレートと、ドロンとしたカーブとのコンビネーションで討ち取るタイプのようだが、この日は10メートルを超える強風も気になったようで自分のピッチングはできなかった。
替わった濱矢もPゴロを捕れず2点タイムリーにしてしまうなどボロボロ。

切込隊長の茂木も手術明けのため、まだチームを引っ張るほどの働きは期待できず、ノーヒットの内田(今江)を筆頭に島内、銀次、嶋、岡島と、出塁率三割以下の打者がこれほどいては点が獲れないのも当然。

日本人打者の中では藤田が孤軍奮闘しているが、ここ一番で起用できる代打の切り札的な存在もなく、当面は好スタートを切った外国人の前に走者が貯まることを祈るしかない。
アマダーが本物感を漂わせているが、打線は全体的にミスショットが多く、チャンスになるとより打てない。

岸と藤平をハム戦に温存しているので、大きく負け越すことはさそうだが、まだ上位と互角に戦えるほどチーム状態は良くない感じ。
溌剌としたロッテに対し沈滞ムードのある楽天。
初戦を投手陣の踏ん張りで勝っておいて良かったという1勝2敗で、しばらくは五割キープが目標になりそうだ。

※ 昭和男さん、おずさん、拍手コメントありがとうございます。


得意のマリンで美馬凡走

ロッテ6−2楽天

ハム(外国人)野菜(日本人)ハム野菜のサンドイッチ打線が不発で、今季初敗戦。

ロッテの新外国人ボルシンガーが投げた初球を茂木がいきなりガツンと2ベース。
これで「くみしやすし」と思ったのか、ペゲーロ以下後続が、縦割れのナックルカーブを簡単に引っ掛けて、内野ゴロの3連発で先制できず。

それでも「マリンの申し子美馬が、ロッテ打線を寄せ付けず、サクサクアウトを積み重ねてくれるだろう」と油断したファンの気持ちが伝わったのか、荻野の初球返しの2ベースから内野ゴロふたつでアッサリ先制点を許すと、ストレートが面白いようにシュート回転して真ん中に入ったところを、四番の井上にレフトスタンドへの一発、さらに追い討ちで鈴木とルーキー菅野に連打を食らって都合3失点。

焦った打線がナックルカーブに手を出して凡打の山を築いている間に、美馬がさらに井上と中村という新前のクリンナップに連続ホームランを喰らって勝負アリ。

ロッテにはまだ、石川、二木と縦割れのカーブを得意とする先発投手がふたりもいて、今後「縦割れ三兄弟」が束になってかかって来られると、打線の調子がおかしくなってしまいそうな、いやな予感のする試合だった。

オープン戦絶好調だった内田は、開幕の声を聞くとキングコングからチンパンジーに逆戻り。
このまま中川の後釜として、二軍の帝王になってしまうのか?

ロッテ打線は新コーチである金森コーチの指導が合ったのか、シャープないい振りをしているが、こちらの高須クリニックは、出遅れ組の島内、銀次、岡島あたりを正常軌道に乗せることができるかどうか。

嶋は肩を痛めているのか、昨年あたりからまともな二塁送球ができなくなっていて、いいスタートを切られると悠々セーフを許してしまう。
ロッテの足攻を見た他球団の先乗りスコアラーが、「これは使える」と思えば次のカードからもバンバン走ってるくるだろう。

敗戦処理で出てきた菅原、濱矢、釜田が6回を1失点に抑えたが、内容的に濱矢以外はストライクを獲るのに汲々としている感じで今ひとつ。
投球術を掴んだ高梨やサブちゃんあたりと比較すると、たとえ好投してもタマタマ感満載で、勝ち継投ではちょっと怖い感じ。

代打で出た今江がホームラン性の大ファールを放ったことで、内田はスタメンからしばらく代打要員に回りそうだ。

今日は一軍初登板の池田でもあるので、一旦ロッテの足攻を止めておく意味でも足立と組ませたいところ。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


いきなりのロングゲームも今季初勝利

ロッテ2−3楽天

銀次が逆転タイムリー3ベースを放ち、必勝パターンでの逃げ切りを図ったが、守護神の松井裕が捕まって延長へ。
勝ちが無くなる寸前の12回表、二死一二塁から藤田がライト線へどん詰まりのタイムリーを落として勝ち越し、高梨が最後を締めてやれやれの勝利。
ロッテでなければやられていたという感じで、再三のチャンスを逃す消化不良の内容だった。

新戦力として期待された内田は、昨年のリプレイを見るような腰の引けた三振で、3安打を放ったロッテの新戦力ルーキーの藤岡に完敗。
今日は右投げのボルシンガーが先発のため、一旦、藤田、銀次の左のスタメンに戻されそうだ。

昨年は夏前からようやく調子を上げたウィラー、アマダーのふたりだったが、今季は開幕から4安打、2安打のロケットスタート。
ペゲーロも5の1ながら今季初ヒットをマークして順調なスタートを切った。

しかし開幕から則本に7回で150球も投げさせてしまう嶋のリードは何とかならないのか?
足立が伸び悩んでいるため、結果的にレギュラー安泰にはなっているが、リズムの悪いリードが攻撃にも影響しているのか、こんな感じの重いゲーム展開が多いような気がする。

今日はマリンの申し子美馬だからサクサクイニングが進むだろうが、松井裕は昨年までの球威がなく後ろに不安があるので、相手先発の新外国人をサッサと攻略して、今日こそスカッとした試合展開を望みたいところ。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


OP戦は3位でいざ開幕へ

オープン戦の全日程が終了し、楽天は9勝5敗2分の3位。
勝ちすぎも敗けすぎ気持ちが悪いので、4つの勝ち越しは、ほどよい成績ではないだろうか。
脇のラインが消えた新しいビジター用ユニフォームは、なにやら締りがなくなった印象で、ウィラーや岩見のような、あんこ型の選手にとっては辛そうだ。

先発ローテはしっかり6枚揃っている。
則本、岸、美馬はいつでも開幕を迎えられるほど順調で、故障がなければ期待に応えてくれそうだ。
昨年8勝の辛島は防御率9点台と不安を残すが、飄々と投げるマウンドのようすから、仕上げ段階では力が出ないタイプに思えるので、開幕すればそれなりの結果は残してくるだろう。
高卒ルーキー2年目とは思えない落ち着いたマウンド捌きと、打者を圧し込む高めのストレートで、大きな飛躍を感じさせた昨年のドラ1藤平を、練習試合とオープン戦で連続好投して株を上げたドラ2の池田が猛追。
6月くらいまでこのメンバーで回せれば、安定した戦いができそうだ。
 
問題はリリーフ陣だろう。
プルペンに回った釜田と濱矢が好調だが、連日炎上する福山と宋家豪が、昨年に近い状態に持っていけるかどうか。
福山はストレートがシュート回転しているため、スピードガンの計時ほど打者が速さを感じないようで、その原因が4年連続60試合以上登板の勤続疲労なら心配だが、鉄人の辞書に「疲れ」という文字はなさそうだから、ここから状態を上げてくると期待する。

打つほうでは好調な今江が霞むほどのアピールを続けている内田が開幕スタメンの切符をつかんだか。
藤田が打撃好調なら、昨年全試合出場を果たした銀次が控えに回る可能性すら考えられるほど一塁は激戦区で、調子が上がらない状態のまま我慢して使い続けてもらえるポジションではなくなった。

昨年14本塁打を放ち、中距離ヒッターのカテゴリーに加わってきた島内。
しかし実質は出場試合が114から143へと29試合増えたことで本塁打を5、打点を6上積みしただけで、OPSも盗塁数も落ちている。
昨年、後塵を拝したソフトバンクと西武には柳田、秋山という超ド級のセンターがいるだけに、守備の負担が軽い外野手として、今季は打線を牽引するような働きをしてもらいたい。

しかしド級になる可能性をより感じさせるのは、659打席でパ・リーグ最多の38二塁打を放った秋山の、わずか1/4足らずの141打席で17二塁打をマークしたオコエだろう。
オープン戦はまったくアピールできなかったようだが、本番以外はチンタラやっているタイプなので、フィジカル面に問題がなければ大丈夫。

アマダーがバレンティンタイプの、顎までカバーできるヘルメットを採用したようだ。
首から下は天然のプロテクターを装備しているアマダーにとって、顔面への死球さえ防御できれば思い切って踏み込んでいけるので、これがハマれば大化けするかもしれない。

DAZNのお試しで開幕1、2戦を観る予定だが、今のところ映像飛びがあったり、早送りや巻き戻しがスムーズでなかったりと、映像品質がイマイチで継続契約するかどうかは微妙な感じ。

※どうやらライブドアブログは拍手コメント機能がなくなったようです。
昨年の最後の記事に拍手コメントを頂いていたTERUさん、おずさん、コメントありがとうございました。


星野仙一逝く

正月気分も醒めやらぬ一月五日、星野仙一氏急逝というニュースが飛び込んできた。
副会長として楽天のフロントを力強く引っ張っていただけに、まさか転移するほど進行した癌で闘病していたとは夢にも思わなかった。

ソフトバンクという近年最強のライバルを倒し、再びチャンピオンフラッグを奪還すべく戦っていた楽天としては、主たる補給路が断たれたまま前線で取り残されたような状態で、来季以降の戦力強化は望めそうもない。

あと二、三年副会長を務め、楽天を常勝チームに育て上げたのち、コミッショナーとしてNPBの発展に尽力してもらいたいと思っていたが、これで十年はプロ野球界の改革が遅れそうだ。

与えられた戦力で勝つのが監督だとすれば、監督・星野仙一はごく平凡な采配しかできなかったが、内外に張り巡らされた情報網と、オーナーを説き伏せて金庫を開けさせる交渉術で、自ら戦力を整え三度も優勝した。
そんな目利きでタフなネゴシエーターが、与えられた戦力だけで二度も優勝した梨田監督をバックアップするのだから、昨年前半の強さがフロックでなかったことを証明するのは時間の問題だと思われていたが、楽天の命綱は突然プツンと切れてしまった。

限られた出場枠を争う選手達には常に不平不満があるものだが、地元の震災などで個人の事情はひとまず棚上げして戦う状況になった時、チームは想像以上の力を発揮することがある。
偉大な現場のトップを失ったことは残念だが、とむらい合戦として球団と選手が一体になって優勝すれば、生涯を野球に捧げた星野仙一氏へのはなむけとなるだろう。
楽天のファンブログになった初年度に日本一の感動を与えてくれた闘将に感謝し、心よりここにご冥福をお祈りいたします。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


2017 評価 :外野手

評価:外野手7.5(10点満点)

ペゲーロが全体を押し上げたため及第点ではあるが、攻撃の主力となるはずの外野手が小粒で、茂木とペゲーロが離脱した夏場以降は打線が機能不全に陥った。
今オフのドラフトで守備と走力に欠点があるため評価が低かった岩見を上位で指名したのもそのあたりで、走者を還す日本人の強打者が不在であることが、後半失速の一因となったとフロントも見ているということだろう。

ボールに接触する機会が少ない外野手は、一度も打球が飛んでこないことがあるため、守備力を度外視できるポジションでもある。
序盤でリードを許し追いかける展開になった時、今の楽天にはリスクを取って攻める選択肢がない。
おまけに左の好打者タイプばかりだから、菊池のような力のある左をぶつけられると、力負けして投手陣を見殺しにして8戦全敗などというプロとして恥ずかしい記録を献上してしまう。

自己最多の14本塁打を放ち、レギュラーを不動のものにした感のある島内も打点はたったの47で、昨年の藤田(46打点)と変わらないようでは脇役の域を脱していないと言われても仕方がないだろう。
ちなみに後塵を拝したソフトバンクと西武のセンターは、柳田が99打点、秋山が89打点だから、楽天の外野陣がいかに非力であるかが解る。

新興球団として犠牲にしてきたポジションでもあるので、これからというところなのだろうが、なにせ相手がV9超えを目指すソフトバンクだけに、課題を据え置きにできるほどの余裕はない。

※ おずさん、りんたろうさん、拍手コメントありがとうございます。


2017 評価:内野手

評価:内野手8.1(10点満点)

ウィラーと銀次がほぼ全試合に出場。怪我による欠場もあって茂木と藤田がともに100試合ほど、あとは三好が50試合ていど二遊間で出場した。

一見、茂木の故障離脱が痛いと考えがちだが、そもそもあのプレースタイルで全試合に出場して、同様の数字が残せるのかどうかは未知であり、藤田も年齢的にはそろそろ無理がきかないベテランになってきているのでこんなもの。
アマダーが一塁を頻繁に守るようではAクラスが関の山で、やはり一、三塁を守れてウィラーと銀次に休みを与えられる今江が機能しなかったことが響いている。
銀次も右の相手先発が降りた時点で今江に替えてやることができれば、守備の負担が重い二塁手をこなしながらでもヒットメーカーらしさを発揮できたと思われるが、キツイ日程もあり、本来、打率を稼ぐはずの夏場に疲れて足踏みしてしまった。

西田、中川、阿部という、内野のレギュラー候補とユーティリティプレーヤーを切ったところを見ると、今江、三好に加え古巣復帰の渡辺直で内野はあるていど回せると言うことと、ドラフトの精度が上がってきた、ここ数年で入団した選手の出場機会を確保する狙いがあるものと思われる。
互換性のあるメンバーが多く、故障者が出ても守備力を落とすことなく戦えるのが強み。
弱点は、機動力がなく併殺も多くなりそうなこと。
西武のような強力に投手陣を援護する布陣ではないが、攻守でそこそこの数字は残せるめんばーではある。

※ おずさん、りんたろうさん、拍手コメントありがとうございます。


2017 評価:捕手

捕手:評価7.2(10点満点)

足立が登場する以前の楽天は、二番手以下の捕手が一軍レベルになく、嶋一択であったため、嶋のデキ=捕手の評価という図式だったが、今季は激しい正捕手争いが繰り広げられると思いきや、足立が開幕直前にインフルエンザで離脱したことで嶋が無投票当選を果たした。

開幕戦でオリックスを三タテにした勢いでチームは首位を快走。嶋も打率は低いものの三割を超える出塁率で、実質的なクリンナップである一、二番の茂木、ペゲーロへの繋ぎ役を果たした。
粗い守備面は相変わらずだが、うまく回っている間はメンバーをいじらないのが勝負の鉄則だから、故障者が続出して大連敗を喫するまで嶋を正捕手として戦ったことには異論はないが、嶋の出塁率を活かしてきた恐怖の一二番がいなくなり、守り勝つ野球に切り替えなければならない八月中旬以降も、リード面に劣る嶋を起用し続けた采配は疑問だった。
日本人野手にチームを鼓舞するリーダー役がいないことも、嶋を外せない要因のひとつだったと理解するが、勝負するならこのタイミングではあった。

足立サイドから見ると、打率、出塁率ともに一年目とほぼ同じで、攻撃面で進境を示せなかったことが出場試合数を減らしてしまった原因でもある。
好調時には三割台後半の出塁率を残している嶋が、打撃不振だった今季はレギュラーを奪うチャンスだったが、いきなりインフルエンザで躓いてしまったのがケチのつき始めだったのかもしれない。
大学・社会人を経由してプロ入りした足立にとって来季は28歳のシーズンとなる。
高卒なら10年目になるわけだから、来季飛躍できなければ打力は期待できない、専守防衛タイプの捕手で終わる。
今季の結果を見る限り、ソフトバンクとの戦力層の差は一朝一夕で埋まるとは思えないほどの開きがあるわけで、足立が攻守両面で一流の捕手に成長しないことには、楽天に勝ち目はない。

※ おずさん、拍手コメントありがとうございます。


2017 評価:ブルペン

ブルペン 評価 8.2(10点満点)

超ド級のセーブ数をマークしたサファテがいるため目立たないが、3年連続30セーブ以上の松井裕樹も相当な実績である。
終盤戦では肘の違和感のため球威を落としたが、チームが失速したこともあって登板機会自体が減ったお陰で、大事に至ることはなかった。
来季もクローザーを務めることになるようだが、球数を要する今のスタイルだと、目標とする40セーブまで辿り着けるかどうか。

松井が肘の張りで登板できない時、代理のクローザーを任されたのが福山。
こちらは四年連続で60試合以上に登板する大車輪の活躍で、今季は36試合まで自責点ゼロと、疲れを感じさせないタフネスぶり。
手も足も出ないような球は持ち合わせていないため印象は地味だが、仕上がりの早さ、連投を苦にしないスタミナ、強いハートと、セットアッパーに必要な資質はすべて備えており、蚤の市で拾ってきたような投手だが、今や楽天のブルペンに欠かすことのできないパーツとなった。

シーズン序盤と終盤を除けば安定した投球を披露したハーマン。
33ホールドと一定の結果は残したが、セットポジションになると常に失点の不安を与えるピッチングで、球速の割には芯で捉えられることが多いことも課題のひとつ。
チームとしては来季、松井を先発に戻す選択肢が持てるほどの投球を期待していたと思われるが、終盤、再失速したあたりが減点で、ハーバード大出身の問題解決力を発揮しない限り、来季も大きな飛躍は期待できないようだ。

重く回転数の多いストレートで、序盤は安定したピッチングを披露した森原。
しかし連日の登板で下半身が疲れてくると、空振りを獲れていたストレートを弾き返されるシーンが目立つようになり、その後はほぼ二軍暮らし。
25歳のオールドルーキーで何年も身体づくりに時間をかけることはできないため、今オフでの体力強化がプロで生き残れるかどうかのカギになる。

同じく一時は疲労で二軍落ちしたものの、一軍復帰してからはシーズン終了まで投げ切った高梨。
変則左腕のため左打者には絶対的なアドバンテージを持っているが、右打者も外へのシュートを絡めた攻め方で討ち取ることができる。
負担の重いフォームのため、いつまで今の球威を維持できるか判らないが、化けると左の高津のような存在になる可能性を秘めており、プロで生き残るためにフォーム改造をした貪欲さも、さらなる飛躍を期待させる。

ようやく復活の兆しが見え始めた青山。
ストレートがシュート回転すると、あっけなく打たれてしまうので、それを怖がって逃げ回るようなピッチングを繰り返してきたが、今季は踏み出した左足の上に体重が乗るようになり、ストレートが遠回りしなくなった。
来季は35歳になるが、過去は35ホールドをマークしたりクローザーを任されたこともあった投手だけに、もう一花咲かせてもらいたい存在である。

シーズン終了間際、彗星のように現れたのが宋家豪。
150オーバーのストレートをバンバン投げ込み、CSでも秘密兵器として機能した。
韓国よりもレベの低い台湾プロ野球だが、日本と親和性の高い国民だけに、いい指導者に巡り逢い、一度頭角を顕すとNPBで永く活躍する選手が多い。
来季から復帰する佐藤義則コーチが、この素材をどう料理するかが楽しみである。

シーズン終盤に故障し来季は育成としてスタートする久保裕也。
他球団を追われた選手が活躍する土壌をもつ楽天の水が合ったのか、イニング跨ぎも可能な貴重な中継ぎとして試合展開問わず30イニングを投げた。
多彩な変化球と修羅場をくぐり抜けてきた経験値で、しびれる場面を何度も救ったため、6ホールドという数字以上にチームに貢献した印象が強い。
37歳という年齢での故障離脱だけに復活は容易ではないだろうが、44歳まで楽天の戦力になった斎藤隆という前例もあるので、不死鳥のごとく蘇り、また一軍復帰を果たしてもらいたい。

驚いたのはコラレスの残留である。
来季は中継ぎとして起用する方針とのことだが、もはや疫病神の印象しかないこの外国人に、もう一年チャンスを与えるとは思わなかった。
ゴリ押しで無理やり登板させたのもおそらく(楽天フロントの癌)安部井で、デーブ政権を評価したり、後藤の入団会見の時にも同席していたことから、三木谷へのゴマスリだけで生き延びているこの人物の存在が、今後も常勝楽天への足かせになりそうだ。

※ おずさん、昭和男さん、拍手コメントありがとうございます。


2017 評価:先発投手

先発投手 評価8.0(10点満点)

美馬が覚醒した今季、則本、岸との三本柱はリーグ最強で、序盤戦は順調に勝ち星を積み上げていったが、夏場以降、岸と美馬は勝てなくなり、結局、ふたりで貯金をひとつしか作ることができなかった。
トータルでは15勝7敗と立派な数字の則本も、ルーキーに連敗阻止の重責を担わせるなど、ここ一番での背信投球が目立ち、「能力は超一流だがあてにならない」というイメージが強かった。

開幕直前にハムストリングスを痛め、オフに『断食』をして体を絞るなど、加齢で新陳代謝が落ちてきたベテランのような安樂。
10年選手のようなどっしりとした体型はただの肥満だったようでガッカリした。
21歳の若者が食事制限をしないと体が作れないということは、筋肉量が少ないという証拠で、ちゃんとトレーニングしているのかすら疑わしい。

急速に期待感が萎んだ安樂とは対照的に、来季は一気にエース格にまで台頭しそうなのが藤平。
空振りが獲れるストレートの質、バラついていても、肝心なところでは変化球をコースに決めることができる精神力など、とても高卒ルーキーとは思えないほどの完成度で、気が早いのを承知で言わせて貰えば、「200勝投手クラス」の素質を感じさせてくれた初年度だった。

7月18日には7勝目をマークしながら、結局8勝に終わった辛島。
クイックを意識するとトップが作れないフォームの欠陥から、球審が際どいボールを採ってくれないと踏ん張りきれず、先に点をやって相手チームの勝ち継投を投入させてしまう。
今季3勝しかできなかった塩見ともども、辛うじてローテの端っこに引っかかっている状態から抜け出せない。

先発ではイニングを稼げず、来季から中継ぎに回ることになった釜田。
過去に何度も故障した選手だけに、過酷なブルペンが務まるのかという不安もあるが、タイプ的には小細工せず力で勝負するほうが持ち味が出そうな投手ではある。
真上から投げ下ろすフォームのため、ストレートで圧してフォークで仕留めるパターンが効いている間は優位を保てるので、福山がフル回転している中終盤でのプラスワンになってくれれば貴重な戦力になる。

走者がいなくてもトップが作れない欠陥が修正できず、致命傷になりつつあるのが2013年のドラ1である森雄大。
先発では結果が出せなかったが、CSへの調整登板のため二回でマウンドを降りた岸の後を継ぎ、今季初勝利をマークした。
どうやらメンタル面にも課題があるようで、予定された先発よりも急遽登板のほうが力を出せるのかもしれない。
そうなると左の戸村ということで、ドラ1ふたりが『困ったとき要員』とは困ったことである。

与田投手コーチの肝いりで繰り返しチャンスをもらったが、結局、初勝利はお預けとなった古川。後ろ盾を失った来季は自力でチャンスをつかむしかなく、今のような何となくまとまっているレベルだけでは厳しい。

二軍では先発で投げている池田。
慣れが必要な打者と違い、大卒の投手なら二年目あたりには出てきてもらわないと、ドラ2としては寂しい。

何年も続けて結果を出している投手ふたりがツートップを構成したという意味では、先発投手の層に優るソフトバンクにも決して見劣らない先発陣と言える。
しかしソフトバンクを相手にするためには、安樂か池田かルーキーか、誰かもうひとりは勝ち越せる先発が欲しいところだ。

※ おずさん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


2017評価:首脳陣

首脳陣 7.5(10点満点)

八月までは無人の野を行くがごとく快進撃で、ジンクス(就任二年目のリーグ制覇)の継続はほほ確実と見られていたが、連戦が続く日程に主力の離脱が重なると、ハイウェイでガス欠になった車のように急失速。
一時は指揮官の責任を問う声も出たようで、続投の条件は“日本シリーズ進出”とも受け取れるような情報が流れたが、ファーストステージで西武をうっちゃったことを評価されて続投決定。

勢いに乗った楽天はファイルステージでも則本、岸を使わず連勝し、下克上達成に現実味が出たが、両エースが期待を裏切り王手すらかけられなかった。
これが決め手になったのか、与田投手コーチは二軍に配置転換となり、ソフトバンクを退団した佐藤義則コーチが復帰、同じく夏場の失速の原因となった打撃不振の責任をとる形で、池山コーチも二軍監督へと移動になった。
後釜の打撃コーチにはDeNAを退団した高須が古巣復帰し、機能していなかった礒部、真喜志の両コーチも退団、育成へ移動。
後任には現二軍監督の平石、一二軍巡回コーチの立石が昇格した。

元々、礒部は楽天OBとして年金がわりのコーチ就任で、真喜志も手腕を期待されてコーチになったわけではなく、親分の梨田が楽天の監督を受けたことで、近鉄閥としておこぼれにあずかっただけ。

与田、池山は特に落ち度があったわけではないが、来季、ソフトバンクを破ってリーグ優勝するためには“物足りない”結果で、大物投手コーチの復帰と、若手野手が成長しているDeNAで二軍打撃コーチを務めていた高須を呼び戻し、本格政権を組閣した。

今季、梨田監督は、開幕直前で先発ローテの岸と安楽がつまずいたことで方針転換。
一番から強打者を並べることで大勝を増やし、勝ち継投を温存したままシーズンを進める策に出た。
これが大当たりして、驚異の勝率七割で勝ち進み他球団を圧倒。
DHや途中交代を使いこなすことで選手のコンディションに気を配り、得意のダジャレを連発してイケイケの状態を長く維持した。
ところが主力の離脱で打てなくなると、投手陣で守り勝つ野球に転換できず、大連敗を何度も喫してしまった。

リードに難のある嶋を使い続けたことが原因なのだが、残念ながら嶋をスタメン落ちにすると楽天はリーダー不在になってしまうため、チームを鼓舞しながらまとめる存在がないまま、なんとなく戦う集団になることを恐れて、そこに手をつけることができなかった。
実績では銀次なのだが、どちらかと言えば子分タイプで、島内、岡島はまだそれほどの実績もなく、リーダー的な雰囲気も持ち合わせていない。
大物か日本人の生え抜きでレギュラークラスが望ましいのだが、松井稼頭央が一線を退いた楽天には適当な人材が見当たらない。
今季から復帰する渡辺直人と藤田あたりで回すことができればいいのだが、ともに35歳以上で時代を逆行させることになるのが難点。

二年連続最下位のチームを5位→3位と順調に強化しており、監督としてはまずまず期待通り。
チームが苦しくなっても二軍の若手をなかなか使わなかったことに、ファンは苛立ちを覚えただろうが、野手が弱い楽天でも一軍定着できなかった中川あたりが筆頭格のメンバーでは、ある程度結果は見えており、だからこそ序盤戦はレギュラー選手のコンディション維持のため捨て試合をいくつも作ったのだが、一年を通して働いた経験のない選手ばかりではそれでも乗り切れなかった。

ここ数年の楽天は地元選手優先、投手偏重ドラフトから、バランスよく補強する方針に変わってきており、内容もいきなり一軍で通用するほど才能豊かな選手が補充されているため、今回、中川、西田、阿部など一軍の壁にぶつかっているメンバーを大量に戦力外やトレードにして選手を入れ替えた。
辻という手強い敵将が登場したため容易ではないが、三年契約の最終年となる来季、ノルマは二位以上となりそうだが、柔軟な選手起用と采配で、楽天の新時代到来を感じさせるシーズンにしてもらいたい。

※ おずさん、TERUさん、拍手コメントありがとうございます。


来季へ着々

コーチとしての適性を欠く礒部と真喜志を外した上に、デーブ襲来に備えてソフトバンクに疎開させていた佐藤義則コーチを呼び戻し、平石二軍監督を打撃コーチとして昇格させたコーチ人事は的を射ていて、この編成が目をつけたドラフト入団選手にはファンとして期待せずにはいられない。

だぶついている二遊間の人材を整理するため、阿部を戦力外にして、西田は斐紹とのトレードでソフトバンクに放出。
育成を三軍体制に発展させるためには捕手の頭数が必要なので、ドラフトで獲り逃がした村上の代わりとしての獲得だろうか。

春先はスカスカ日程と雨天中止が多かったため、選手層の薄さが表面化しなかったが、疲れが出る夏場にハードスケジュールが追い討ちをかけると、あっさり馬脚をあらわした楽天。
短期間ならレギュラーに見劣らない働きができる選手がいるソフトバンクと、ヘロヘロの主力を使うしかない楽天との差はみるみる拡がって、最終的には15.5ゲームという絶望的な差をつけられた。

ベテラン監督が選手のコンディションに細心の注意を払ってすらコレなのだから、天然芝の球場を本拠地にする球団として、選手層を厚くする以外、ソフトバンクに対抗する手立てはない。
しかし外国人やFA補強で獲得した選手は、出場機会を与える必要があるので、活躍しないと不良債権となってチームの足を引っ張るため、現有戦力とドラフトで補強した選手を育てるしかない。
そこで伸び悩んでいる選手やベテランを戦力外にして、テコ入れしたコーチ陣で新人や若手を育てる方向に舵を切った。
星野副会長も「うちは静かなオフになる」と、外部補強には消極的な考えを示した。
ただし西田を出したところを見ると、渡辺の古巣復帰あたりがあるくらいで、他球団のエースを引き抜いた昨年のようなサプライズはなさそうだ。


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