映画の名言♡恋も仕事もあきらめない! ♡がんばるアナタを照らす「心に残る深イイ言葉!」

映画の中にちりばめられた「深イイ言葉」「心に残る名言」「素敵なセリフ」に焦点を当て、日々の生活や人生の歩き方に役立つヒントとして解釈。恋に仕事に毎日一生懸命頑張っているアナタの応援歌として紹介していきます。

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今年のゴールデン・グローブ賞が発表になりましたね!
そこで今回は、2015年のGグローブ賞3冠
(最優秀作品賞、最優秀助演女優賞、最優秀監督賞)を達成したこの作品にしました!

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「ビフォア3部作」(「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」)など時間経過をテーマにした作品で知られるリチャード・リンクレイター監督が、6才の少年が18歳になるまで成長風景を4人の俳優とともに12年間追い続けると言う斬新な手法で描きだし、ゴールデン・グローブ映画部門・監督賞&作品賞をはじめ数えきれないほどの褒賞を受けました。

主役の少年は、エラー・コルトレーン、父親役にイーサン・ホーク、そして母親を演じたパトリシア・アークエットアカデミー助演女優賞を受賞しました。
 

「恋愛ってのは、すべてがタイミングなんだ」

By メイソン・エヴァンス・シニア(イーサン・ホーク)

 

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 恋人だったシェーナ(ゾーイ・グラハム)との別れを悔やむ息子メイソン(エラー・コルトレーン)に恋愛指南をする父親エヴァンス(イーサン・ホーク)の言葉です。

 

母親オリヴィア(パトリシア・アークエット)と離婚している父は、自分の人生を自由に生きている奔放な男で責任感のある常識的な人ではありませんでしたが、“男としてどう生きるか”という難題については信頼できる先輩です。

「波長が合うかどうかだ」

そうアドバイスする父の悪友でバンド仲間ジミー(チャーリー・セクストン)の言葉が刺さります。

「若い頃はどんどん変わる。その波長が合うタイミングが大切なんだ」

行き当たりばったり、いい加減に生きているようで楽しく人生を謳歌している彼らの言葉だけに説得力があります。

人生に張り巡らされた糸は縦横無尽。縦糸と横糸が交わる確率は限りなく低いものです。けれど、どの糸も互いに繋がり影響していることもまた事実なのです。

 

メイソンの15歳の誕生日。父エヴァンスは、自分で編集したビートルズのCDをプレゼントして得意げに言います。

「ソロアルバムはそれだけ聞いていると飽きる。けれど組み合わせて聞いてみると、互いに高め合い輝き出すんだ。まさにビートルズなんだ」と。

リバプールの不良少年たちが偶然惹きあい、その異なる個性が融合してビートルズは生まれました。一瞬の出会いから人生が変貌する事もあるのです。

彼らが出会い、互いを認め、違う個性を融合させて新たな音楽を創り出したように、恋愛も人生の中での巡り合わせです。
 その複雑な人生の歯車は、互いの個性、性格、その時の仕事や生活環境で微妙に噛み合わせが変わるもの。まさにタイミングしだいなのです。

しかし、その一瞬のタイミングを見極める感覚は経験でしか培われない厄介なものなので、私たちは失敗を繰り返してしまうワケです。
 つまり、失恋の繰り返しこそが恋愛経験値をアップするために不可欠なイベント、人生の必須アイテムというワケなのですね。
 

 

【あなたも見たくなるストーリー】

テキサスの田舎町に住む6歳の少年メイソンは、母のオリヴィアと姉サマンサとの3人暮らし。父親のメイソン・シニアは離婚してアラスカに放浪の旅に出てしまった。
 シングルマザーとなったオリヴィアは、キャリアアップを目指して大学への入学を決意し、メイソンとサマンサを連れてヒューストンに移り住む。そこで多感な思春期を送り始めたメイソンは、やがて母の再婚や風来坊の父との交流、そして初恋と、様々な経験を重ねていくが…。


 All cinema
より抜粋

 

【映画を楽しむプチ知識】

メイソンの父親役のイーサン・ホークは、おなじみですが、その悪友~バンド仲間としてイイ味を出しているチョイ悪中年オヤジのジミー。さりげなく弾くギター&歌がうまくて、コイツただ者ではない感を醸し出していますが、実はこのジミー役を演じている(というか地で行っている?)のは、あのチャーリー・セクストンなのです!

昭和世代の洋楽ファンの方は覚えている方も多いのでは?

1985年に「Beat So Lonelyでデビューしたイケメン・ギタリストのロックミュージシャン、当時若干17歳でした。16歳で元イーグルス、ドン・ヘンリーのアルバムに参加し、デビュー後の来日公演では氷室恭介とも共演。ブライアン・アダムスエリック・クラプトンボブ・ディランなどのバンドでもギタリストとして活動していた事でも知られています。

「6才のボクが大人になるまで」の12年間どころか、「16歳のチャーリーが46歳になるまで」の30年の軌跡をイッキに見てしまったようで感無量でした~!(同世代だし・・)

 

懐かしい

Beat So Lonely」のPVはコチラ→

https://www.youtube.com/watch?v=uCRtHVEroQ0

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明けましておめでとうございます!
本ブログも3年目に突入しました。2018年のスタートはコレと決めていたところ、ちょうど良いタイミングで元旦にBSで放送してましたね!


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監督:ジュゼッペ・トルナーレ

出演:フィリップ・ノワレ   サルヴァトーレ・カシオ  

 ジャック・ベラン    マルコ・レオナルディ  

 

ジュゼッペ・トルナーレ監督エンニオ・モリコーネの音楽と共に、映画史に残る不朽の名作として多くのファンを持つ本作品。カンヌ国際映画祭で審査員特別賞、そしてアカデミー外国語映画賞を受賞し、停滞していたイタリア映画が再注目されるきっかけを作りました。

トトを演じた子役サルヴァトーレ・カシオや、アルフレード役のフィリップ・ノワレなどの個性派俳優達が、心に深い余韻と感動を残してくれる秀作です。

「風車はもうないけれど、
   吹いている風は同じだ」

By トト(マルコ・レオナルディ)

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久しぶりに故郷の村を訪れた青年トト(マルコ・レオナルディ)が、村唯一の映画館パラダイスの映写技師アルフレード(フィリップ・ノワレ)と交わすとりとめのない会話の中に出てくる言葉です。

時代の流れは多くの思い出やかけがえのないモノたちを連れ去ってしまいました。

時の流れとともに、人々の興味も移り変わっていきます。村は少しずつ変貌し人も歳をとっていきますが、根本的な部分は何も変わらないのだと言っているように聞こえます。

 

アルフレードにあこがれ、映写室に毎日顔を出していた幼少期のトト。
そんなトトに向かって、こんなつらい仕事はないぞ。オマエが憧れるような素敵な仕事ではないんだよと、たしなめるアルフレード。

「それなのになぜこの仕事を続けているの?」と、素朴な疑問を投げかけるトトに向かってアルフレードが自嘲気味に言います。「バカな男だからさ」と。

 

多くの職人たちが、同じように言うのを聞いたことがあります。

ハードな割に、さして儲からない仕事。狭く薄汚れた仕事場。休まずただ一人働き続けるプロフェッショナルたち。彼らはなぜ、自分の仕事を黙々と続けて行く事ができるのでしょうか?

 

アルフレードは言います。

「客席が満員に埋まり、お客が楽しんでいる顔を見ると嬉しくなる。自分が楽しませている気分になれるんだ」と。

 

映画を心から愛しているアルフレード。自分が投影した映画が人々を喜ばせ、幸せな笑顔を作ってくれる、その事に生きがいを感じていたのでしょう。

プロフェッショナルたる根本は、自身の仕事を心から愛し、楽しむ事なのだと教えられます。

 

目の前の仕事の辛さに挫折しかけた時、将来の見えない毎日の繰り返しに心が折れそうになった時、思い返すべきは、“初心”なのではないでしょうか。

アルフレードのように、一つ事を“バカ”が付くほど愛しているでしょうか?

トトのように、後ろを振り返らず、あの頃憧れた未来に向かって一心に走っているでしょうか?

給料が安い、時間が長い、評価されない・・etc

私たちは、そんなちっぽけな事で悩んでしまいます。けれど好きだからこそ選んだ道であるハズ。

環境や風景が変わっても、自分の心の中に吹く風はあの頃と変わりません。少々の困難も、夢見た未来へ進むための試練、自分を育ててくれる糧である。そう信じてひた走るその先に、あの頃夢見た未来が待っているハズなのです。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。

All cinemaより抜粋転記

 

【映画を楽しむプチ知識】

イタリア公開時のオリジナル版では155分でしたが、少々時間が長すぎて興行成績が振るわず、日本での劇場公開時123分に短縮されて上映、好評を得るという複雑な結果となりました。

その後2002年には、ディレクターズ・カット版として173分の完全オリジナルVerが再編集されました。この追加された50分により、両者はまったく違う印象を残す映画となっていますので、当然のことながらそれぞれのバージョンには賛否がありますが、2つのバージョンを見比べてみるというのも楽しいミカタです。ちなみにラストシーンで映像技師としてちょっとだけ登場するのは、ジュゼッペ・トルナーレ監督ですのでチェックしてみてください!

いずれにしても興行の都合で無理やりストーリーを短縮されてしまうというのは、本作品の中で教会の司祭が映画を検閲し「ラブシーン」を全てカットしてしまうストーリーと重なり、皮肉な感じがしてしまいますね。

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 今宵はクリスマスです!

 愛する人と、そして“人生”と言う長い旅路を共に過ごす大切な人と観て欲しい作品です。

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監督:モルテン・ティルドゥム

出演:ジェニファー・ローレンス    クリス・プラット
   ローレンス・フィッシュバーン
  マイケル・シーン


「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(→コチラからモルテン・ティルドゥム監督による近未来SF作品です。地球から120年もの距離にある惑星へ向かう宇宙船アヴァロン。

 緊急トラブルにより人口冬眠ポットから90年も早く目覚めてしまった不運な機械技師をクリス・プラット、そして運命に翻弄されるヒロインを「世界にひとつのプレイブック」でオスカー像を手にしたジェニファー・ローレンスが演じています。

壮大な宇宙空間で繰り広げられるサスペンス・アクション、そして揺れ動く男女の心の葛藤を描いたラブ・ストーリーとしても楽しめる“聖なる夜にオススメ”の1本です。


 

「不運な二人だけど、幸運な二人でもある」
 By オーロラ・レーン(ジェニファー・ローレンス)

 

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 トラブルにより予定よりも早く冬眠ポットから目覚めてしまったジム(クリス・プラット)オーロラ(ジェニファー・ローレンス)

目的地である惑星までは、まだ90年もかかる途方もない道のりです。悩みもがき、そして最終的には与えられた過酷な運命を受け容れ、ポジティブに前を向いて生きようとするオーロラの言葉です。

 

二人は地球での生活を捨て、それぞれの思いを胸にこのスペースシップに乗る人生を選択しました。自分の人生を賭けて、新たな土地での新しいチャレンジを決断し、この果てしない宇宙旅行へ船出したわけです。
 しかし、人生の船は思わぬ方向へと舵を切ってしまいました。

 

私達の現実でも、思い通りにならない事だらけです。

目標を定め、その理想郷に向かって進んでいるつもりが、いつの間にか思いもよらない道に迷いこんでしまう事もしばしばです。あがきもがき、慌てふためいたあげく、ますます進む方向を見失ってしまうのです。

しかし、ちょっと発想を変えてみたらどうでしょう。

 

私たちは、船長気取りで人生という船の舵を取っているつもりなのですが、実はただ運命と言う船に乗っている“パッセンジャー(乗客)”に過ぎないのではないでしょうか。

人生の目的地は、自分で決める事はできないモノなのかもしれません。毎日の荒波を越えながら潮流に流されたどり着いた場所こそが、真の最終到着地になるのです。

 

オーロラは言います。
「予想外の人生だけど、私達の人生だと。

ジムとオーロラが35億人の中からめぐり合ったように、運命の流れの中で遭遇する不運な出来事も、目的地へと繋がる重要なプロセスなのだと理解できます。この予想外のトラブルがなければ、二人は出会う事もできなかったわけなのですから。

 

「行きたい場所に執着するより、今いる場所で輝けるよう努力すべきなのでは」

アンドロイドのバーテンダー・アーサー(マイケル・シーン)が、途方にくれたジムに向かって言う言葉が印象的です。

逆に考えれば「今いる場所で輝けるよう努力することが、行きたい場所に近づく事のできる唯一の方法」なのかもしれませんね。


オフィシャルサイトはコチラ → http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/passenger/

【映画を楽しむプチ知識】

惑星へ航行する巨大宇宙船が舞台となった本作品。登場する人物は数人しかいませんが、その中でも未来感を強烈に印象付け、ストーリーにも絡んでくる重要な役どころとして存在感をみせるのが、アンドロイドのバーテン・アーサー(マイケル・シーン)です。

アーサー役のマイケル・シーンは、このキャラクター作りは、スタンリー・キューブリック監督の名作「シャイニング」に登場するバーテン、ロイド(ジョー・ターケル)へのオマージュである事を明かしています。

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↑本作品のアーサー

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↑シャイニングのロイド

確かにバーテンの衣装や、カウンター、酒棚の雰囲気もソックリですね~。

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12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。
そこで今回は、大好きなビートルズの隠れオマージュが秘められたこの作品にしてみまし
た。

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監督:ペイトン・リード

出演:ジム・キャリー      ズーイー・デシャネル  

    ブラッドリー・クーパー  リス・ダービー


 コメディ俳優としてその地位を確立したジム・キャリー主演、自由奔放でバイタリティ溢れる魅力的なヒロイン役を本作品の翌年に「(500)日のサマー」コチラからで魅惑的な小悪魔役を演じる事になるズーイー・デシャネルがまさにハマリ役で好演しました。
「世界にひとつのプレイブック」(2012)そして「アメリカン・スナイパー」(2014)でアカデミー主演男優賞にノミネートされたブラッドリー・クーパーの脇役時代にも注目です。
 サラリーマン男性&キャリア・ウーマン=恋に仕事にあきらめないアナタ必見、明日からの人生の歩き方が変わる素敵な1本です。


「世界は遊び場。子供の頃は知っていたのに、
 大人になる途中でみんな忘れちゃう」
  

By アリソン(ズーイー・デシャネル)

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真夜中にフェンスを乗り越え忍び込んだハリウッド・ボウルのステージで「キャント・バイ・ミーラヴ」を無邪気に熱唱するカール(ジム・キャリー)とアリソン(ズーイー・デシャネル)

自由奔放で、ちょっと風変わりな感性を持つアリソンがカールに向かって言う言葉です。

 

個性的な曲を演奏するヘンテコ・バンドも、走りながら撮るピンボケ写真の“ランニング・フォト”も、既成のワクに囚われない彼女の遊び心が生んだ人生を楽しむ術です。

万人に認められなくても、人に理解されなくても、自分達が楽しければそれで良いのです。
 やりたいことを自分の心の欲求に従ってやることこそが、人生を豊潤にし、彩りのあるものにするために大切な事なのだと言っているのでしょう。

 

何でもやる前から拒み、あらゆる面倒事から逃れて自分の殻の中に閉じこもっていたカール。それに対して、明るく気さくでオープンなアリソンは、素直で純粋な感性のまま人生を楽しんで生きています。

既成概念に縛られる事無く、何にでも前向きに取り組む姿勢

物事のスタートは興味を持つ事、知ろうとする行動から始まるのでしょう。

 

私達も小さい頃は、世界で初めて出会うあらゆるモノに興味を抱き、細かい事は考えずにトライしていたハズです。
 しかし大人になるにつれ、いつしか自分の周囲に壁を作って守りを固め、新しい事にチャレンジする勇気を失くしてしまいます。周囲からの評価ばかりを気にして、自分の価値観で選択する事を忘れてしまうのです。

損得を考えず、失敗を恐れずにまずはチャレンジしてみること。そのアクションが次のアクションを生み、人生は転がってくモノなのではないでしょうか。ただ平穏な日々を望む事よりも、思い切って欲求のままに外の世界へ飛び出すことで、同じ価値観を持った新しい仲間との出会いや、自分の中で眠っていた新しい可能性を発見できるもの。


“パスワード”を、忘れてしまったアナタ
、心配ご無用。

改めてもう一度設定し直せばイイだけなのです。

そしてそのパスワードは、義務としてのYes,sir.ではなく、心の底から湧き起る純粋な”YES!”でなくては、人生の扉は開かないというワケなのですね。

【あなたも観たくなるストーリー】

仕事にもプライベートにも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える極めて後ろ向きの男、カール・アレン(ジム・キャリー)。 親友の婚約パーティーまですっぽかし、「生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる」と脅されたカールは、 勇気を振り絞り、とあるセミナーに参加。“意味のある人生を送るための、唯一のルール”は、全てのことに、それがどんな事であっても「イエス」と言うだけ。何事も否定せず「イエス」を連発、偶然知り合ったアリソン(ゾーイ・デシャネル)は、彼の積極的でユーモアのある人柄に惚れ込む。人が変わったように運気をどんどんあげていくカール。 だが全てが好転し始めたとき、思わぬどんでん返しが待っていた・・・?  

公式HPより抜粋


オフィシャルHPはこちらから 
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2638/



【映画を楽しむプチ知識】

カールとアリソンが、夜中にこっそり忍び込んだハリウッド・ボウルは、カリフォルニア州ロサンジェルスにある野外音楽ステージです。多くのミュージシャンがここでコンサートを開いていますが、かつてビートルズがLIVEを行った事でも有名なスタジアムなのです。
 2人が歌った曲は、ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」。
 まさに、“お金では買えないかけがえのないモノ”を得た二人にピッタリの曲なのですね。そしてビートル・オマージュの隠れピースがもうひとつ。

窓から飛び降りようとする男性を助けに走ったカールが、ギターを弾いてアドリブで歌うシーン。

I got Blisters on My Finger! (指にマメができちゃった~!)」と叫ぶセリフに注目してください。

これは、ビートルズの「ヘルター・スケルター」という曲のエンディングでリンゴ・スターが叫んでいる言葉なのです。
 ビートルズ・ファンにとっては嬉しい、ジム・キャリーならではのエスプリの効いたアドリブ・ジョークなのでしょうね。

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12月に入り、街もすっかりクリスマスの彩りですね~。
そこで今回は、クリスマス・シーズンに観たいこの作品です!


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監督: ロバート・ゼメキス

出演: トム・ハンクス     ヘレン・ハント

 ニック・サーシー


フォレスト・ガンプ/一期一会
トム・ハンクスロバート・ゼメキス監督が再びタッグを組み、飛行機事故で無人島に漂着したビジネスマンの数奇な人生を、笑いと涙で描き出した秀作です。
 運命のいたずらに翻弄され極限生活で激ヤセしていく男性の変貌ぶりをトム・ハンクスが22.7kgもの減量で熱演、ゴールデン・グローブ主演男優賞を受賞しました。
 人生を織りなす複雑な縦糸と横糸。
 その不思議な綾と機微を考えさせられるヒューマン・ドラマです。
 


「明日も日は昇る。
 そして波が何を運んでくるは誰にも解らない

 だから、とにかく呼吸を止めないことだ」  

By チャック・ノーランド(トム・ハンクス)

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孤独な無人島から奇跡の生還を果たしてみたものの、無人島で過ごした4年間と言う空白の時間は容赦なくチャック(トム・ハンクス)の周りにあったかけがえのないものを奪ってしまっていました。

厳しい現実を目の当たりにし、途方にくれ明日への希望を失いかけるチャック。

折れかけた自身の心に言いきかせるように、無人島で過ごした苦難の日々を思い出しながら静かに話す言葉です。

 

ただ命を繋ぐことだけを考え、必死に過ごした無人島での日々。

水、食料はもちろん、火や道具も一切ない追い詰められた世界。一度はあきらめかけた命でしたが、そんな極限の状態に手を差し伸べてくれたモノは、あるがまま訪れる毎日の繰り返しの中にありました。

けっして特別な幸運が奇跡的に舞い降りたワケではなかったのです。

 

日々の潮流が運んでくる漂着物。風が落としてくれるヤシの実。雨水、太陽の光、そして海の恵み。

そこに特別な出来事は何一つありません

打ち寄せては返す波のごとく、日々淡々と訪れる毎日の当たり前が、実は“希望”を繋いでいたのです。

 

おそらく私達の日常の中にも、人生を紡いでくれる“ありふれた奇跡”が満ち溢れているのでしょう。しかし、私達は、その“希望の種”を見過ごしてしまいがちです。

なぜならば、それらは決して“特別なカタチ”をしていないからです。希望の種と普通の種とは、なんら見かけは変わらないのです。

毎日の生活の中に埋没している自分だけの“種”を拾い上げ、その秘めたる可能性を信じること。そして、あきらめることなく毎日コツコツと水をやり続ける事で、何の変哲もない普通の種から希望という芽が息吹いてくるのでしょう。

重要なポイントは、その種をひろう努力を惜しまないと言う、根本的な所にあるのかもしれませんね。

【あなたも見たくなるストーリー】
 分刻みで仕事をこなす超多忙なビジネスマン、宅急便フェデックスの職員チャック・ノーランド(トム・ハンクス)は、フィアンセのケリー(ヘレン・ハント)とクリスマスの短い休暇を過ごしていましたが、仕事上のトラブルから緊急の呼び出しを受けて、あわただしく出張先へと飛行機で向かうことになりました。
 しかし不運にも、その飛行機が太平洋上で墜落、チャックは命からがら無人島へ流れ着く事になります。
 何もない南の島でたった一人。無人島での孤独な戦いが始まります。
 浜に流れ着く漂着物を拾い集め、ヤシの実を拾い、魚を捕まえ、何とか生き延びようと奮闘するチャック。しかし救援は来ません。やがて歳月は流れ、絶望の末に・・。


【映画を楽しむプチ知識】

物語の中には、ゼメキス監督の仕込んだたくさんの伏線が散りばめられています。

例えば、無人島で最後まで封を切らなかった“天使の羽”付きの宅配便の荷物にはどんな意味があるのでしょうか。

天使の羽をモチーフにオブジェを作っているこの荷物の持ち主ベティーナは、何にも縛られず田舎で自由きままに生きている女性です。いわば主人公チャックとは正反対の人生を歩んでいるワケなのですが、そんな二人が、はたして不思議な“綾”でめぐり合う事になるのかどうか?

多くの視聴者が気になるところですよね。

冒頭のシーン、彼女の家のゲート「ディック&ベティーナ」の文字が、後半のシーンではディック(旦那)の文字が削られ「ベティーナ」だけになっている事に注目してください。

そして、ベティーナの作業場にさりげなく置かれているCD、チャックが車の中で聴いている何気ないBGMも要チェックです。どちらもエルヴィス・プレスリーなのです。

冒頭&ラストシーンのクロス・ロード(十字路)は、まさに人生の岐路を表現しているのは言うまでもありませんが、ここで偶然顔を合わせる事になるチャックとベティーナがその後どうなったのか?

それは観ている私たちの想像に委ねられると言う仕掛けになっているワケなのですね~。

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「ブレードランナー2049」観てきました!30年前に感じたあの空気感の再現、見ごたえのある素晴らしい作品に拍手です。偉大な旧作品へのリスペクトありき、ということで、今回は、歴史に残るグラフ誌「LIFE」への賛歌とも言える作品です。

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監督: ベン・スティラー

出演: ベン・スティラー     ショーン・ペン

 シャーリー・マクレーン  クリスティン・ウィグ 

                                 

1947年公開の「虹を掴む男」(主演ダニー・ケイ)をベン・スティラー監督&主演でリメイクしました。ジェームズ・サーバー短編小説「ウォルター・ミティの秘密の生活」の映画化で、2007年に廃刊となった伝説のグラフ雑誌「LIFE」の編集部を舞台に、人生の歩き方&働き方を改めて考えさせられるヒューマン・ドラマです。
 オスカー俳優ショーン・ペンシャーリー・マクレーンの素敵な歳の重ね具合も、人生の歩きかたの手本とすべく注目してほしい作品です。

 

 

「本当に美しいものは、注目を求めない」

By ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)


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雪の山中、狙った被写体が現れるのをただひたすらに待つ孤高の冒険写真家ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)の前に、伝説のゴースト・キャット=ユキヒョウがその姿を現しました。しかし千載一遇のビッグチャンスにもかかわらず、シャッターを切らないショーン。「なぜ撮らないのか?」と首をかしげるウォルター(ベン・スティラー)に向かってショーンが静かに言います。

「俺にとって最高の瞬間をカメラに邪魔されたくないんだ。その大切な瞬間に浸りたいからね」と。

 

フォトジャーナリストであるショーンにとって、伝説のユキヒョウをシャッターに収めることは、待ち望んだ奇跡の瞬間に違いありません。しかし自然を愛し、その真の美しさを崇拝しているショーンは、写真家である前にひとりのアウトドアマンとして、この何物にも代えがたい時を味わい楽しんでいるのです。この一瞬のために生きていると言っても過言ではありません。さらにショーンは続けます。

「その一瞬を大切に味わえ。今を楽しむんだ」と。

 

自分の人生を変えたい・・。

殻を破って違う自分になりたい。羨望される活躍で英雄として名声を得たい。カッコよく振る舞い人気者になりたい。

ウォルターの白昼夢同様、私達も華やかな世界に憧れ、バラ色の人生を夢見てしまいます。

しかし人生の真の価値は、もっと違う所にあるのだと言っているのではないでしょうか。

 

毎朝の満員電車。顧客からのクレーム処理。ダメ出しされ続ける企画書。雨の日の通勤。わからずやの上司。自分勝手な後輩たち・・。

そんな毎日の苦難の連続にも歯を食いしばり、頑張り続ける事。人がやりたがらない仕事を率先して引き受ける事。評価される事のない地味な仕事をコツコツと続け、あきらめる事なく前に進むこと。家族のために働き続けること。自分の仕事に、誇りと責任を持って成し遂げる事ができること。

それこそが、真のヒーローの姿なのではないでしょうか。

 

そうです。今まで通りでいいのです。

 

現実から目をそらしてみても、世界は何も変わりません。世界を変える事のできる唯一の方法は、自分自身の価値観を変えることです。自身の内面が変わる事で、同じ風景が違ってみえてくるもの。

つまり、人生を変えていくために不可欠なのは、“決して変わらない事”なのかもしれませんね。

  

【あなたも見たくなるストーリー】

ニューヨークの伝統ある雑誌『LIFE』で写真管理部という地味な仕事に就いている平凡な男ウォルター。単調な日常を送る彼の唯一の趣味は空想すること。現実世界では秘かに想いを寄せる同僚のシェリルに話しかけることさえままならない彼だが、空想の世界ではどんな危険にも怯まない勇敢なヒーローとなって大活躍するのだった。そんな中、『LIFE』の最終号を飾るはずだった写真のネガが行方不明になっていることが判明する。追い詰められたウォルターは、ネガのありかを直接聞き出すため、世界中を冒険している写真家ショーンを追って自らも冒険の旅に出るのだが…。

Allcinemaより抜粋転載 

 

HPはこちら → http://www.foxmovies.jp/life/movie/

 

 

【映画を楽しむプチ知識】

公園でウォルターが、密かに思いを寄せるシェリル(クリスティン・ウィグ)を前に、おきまりの白昼夢に入り込むシーンで「僕はベンジャミン・バトンだ」と告げたウォルターが、妄想世界でいきなり小人の老人になってしまいますが、何のことやら解らない方も多いハズ。

これはブラット・ピット主演「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(→コチラから)からのオマージュで、老人の体で生まれ歳をとるたびに若返っていく数奇な運命を背負ったベンジャミンが言い放つ「いつ初めてもいいんだ。遅すぎる事はない。なりたい自分になればいい」という熱い名言を引用しているというワケなのです。その他にも地平線の見える荒野の一本道をひた走るウォルターや、天から木の葉が舞い落ちるシーンなどは「フォレスト・ガンプ/一期一会」(→コチラから)からのオマージュ・カットだと思われ、その辺りを予習してから観るとより作品を楽しめるのではないでしょうか。

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記念すべき90本目は、
多くのファンを持つこの1本です!
すでに観た方はあらためて、まだ観てない方はじっくりと、秋の夜長に楽しんでください!

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監督: リュック・ベッソン

出演: ジャン・レノ     ナタリー・ポートマン

 ゲイリー・オールドマン 

                                          

「グラン・ブルー」でタッグを組んだリュック・ベッソン監督とジャン・レノの代表作としても有名です。いまやオスカー女優としての地位を確立したナタリー・ポートマンのデビュー作品でもあります。当時13歳のポートマンの天才的な演技、孤独な男をハマリ役で演じたジャン・レノ、そして脇を固めたゲイリー・オールドマンの鬼気迫る迫真の演技にも注目してください。

 

 

「大地に植えてあげれば、根を張るわ」  

By マチルダ・ランドー(ナタリー・ポートマン)


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孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)が大切に育てている鉢植えの観葉植物。

「親友なんだ。無口なのがいい。根っこのないところがオレに似ている・・」そう言って笑うレオンに対して、マチルダ(ナタリー・ポートマン)が言う言葉です。

 

レオンは、長い間孤独に生きてきました。人を殺める仕事を宿命的に課され、誰かを愛する事からも逃げて生きてきたのです。一つ所に腰を据えて生活する事は許されず、常に追われる人生を歩いてきました。

 

日本語には、“根無し草”という言葉があります。

しっかりとした拠り所を持たず、水面を漂う“浮草”は、一見自由であるようにも思えますが、裏を返せば不安定で心もとない存在です。大地のどこかに安住の地を見つけ、しっかりと根を下ろして本来の姿で生きるべきであると言っているのでしょう。

 

タンポポの綿毛のように、種子を風に乗せて運ぶ植物を“翼果”と言います。己の人生を風に任せて、のんびりと安住の地を探すのです。

しかし、“翼果植物”が“根無し草”と決定的に違うのは、一つ生きるべき大地に着地したら、その場で息吹きし葉を広げ、花を咲かせてしっかりと大地に根を張って生きるという事です。

この広大な社会の中で自分の生きるべき大地を探すことは必要な行動ですが、ひとつ所にしっかりと根を張って幹を築き葉を広げ、花を咲かせて実らせるという具体的なビジョンをイメージしながら進まなければいけないということなのではないでしょうか。

成長し大きく伸び続ける根は、いつか鉢の中では窮屈になってしまうのですから。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

ニューヨークに暮らす身寄りのない殺し屋レオン(ジャン・レノ)は、でマフィアのボス・トニーからの依頼を淡々と遂行する孤独な日々を過ごしていましたが、ある日、アパートの隣室に住む少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)と顔見知りになります。

マチルダの家族はバラバラ。犯罪に手を染めている父親や、義姉からも虐待を受けていました。

貧困生活の中、父親ジョセフは、麻薬密売組織のブツに手を出しボスであるスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)に目をつけられてしまいます。

アパートにやってきたスタンフィールドは、父親ジョセフと言い争いになり激昂。マチルダの家族を容赦なく射殺してしまうのでした。

たまたま買い物に出かけていて難を逃れたマチルダは、隣室のレオンに助けを求め、殺し屋レオンと孤独な少女マチルダの奇妙な同居生活が始まりますが・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品のマチルダ像を演じきり鮮烈なデビューを飾ったナタリー・ポートマン。

同じく13歳の時にマーティン・スコセッシ監督「タクシー・ドライバー」で娼婦役を演じたジョディ・フォスターの経歴と重なってしまいますね。

群雄割拠する映画界では、天才子役と言われた多くの俳優たちが、アルコールやドラッグ、金銭問題などにまみれて消えていく中、二人はキャリアを重ねながら順調に活躍の場を広げました。
いったい何が違うのでしょうか?

ジョディ・フォスターは、イェール大学へ、一方ナタリー・ポートマンは、ハーバード大学へ進学、二人とも優秀な成績で卒業しています。ナタリー・ポートマンの才女ぶりは有名で、英語の他にもヘブライ語、フランス語、ドイツ語、アラブ語などを操り、会話程度なら日本語も話せるそう。

二人に共通するのは、ストイックに磨きこまれる“完璧な役作り”なのですが、その裏には、何事にも妥協せず、パーフェクトをめざす自己管理能力、人並みならぬ努力が隠されている事は、彼女たちの素晴らしいキャリアが物語っていますね。

目の前の課題をしっかりこなせる能力が、その他のあらゆる事をも可能にする~それこそが最高峰で活躍し続けるプロフェッショナルたる所以なのですね。


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来週公開になる「ブレードランナー2049」、主演を務めるライアン・ゴズリングに注目してみましょう。今年のアカデミー総ナメも納得の素晴らしい出来に拍手です!!
ちなみにレンタルで観終わって、アマゾンで即DVD買っちゃいましたあ~!

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監督:デミアン・チャゼル

出演:ライアン・ゴズリング    

 エマ・ストーン  ジョン・レジェンド

 

「セッション」でアメリカン・ドリームを掴んだデミアン・チャゼル監督の最新作です。ミュージカル仕立てのロマンティック・ムービーとして、昨年のゴールデン・グローブ賞&アカデミー賞をはじめとした数多くの賞を総ナメにしたのは記憶に新しいところですね。

アカデミー賞13部門にノミネートされ、エマ・ストーン主演女優賞を受賞、監督賞の他にも合計6部門で受賞となり大絶賛されました。間もなく公開の「ブレード・ランナー2049」で主演を務めるライアン・ゴズリングにも大注目です!

 

「人は情熱によって心を動かされるの!」
  By ミア・ドーラン(エマ・ストーン)

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 安定した収入と引き換えに、古き良きJAZZを聴かせる自分らしい店を経営するという長年の夢を忘れかけてしまっているセブ(ライアン・ゴズリング)に対して、一番の理解者でもあるミア(エマ・ストーン)が言う言葉です。

「いつから人の目を気にして、大衆に媚びるようになったの!」

ミアは、セブの心の底を射抜くように鋭く矢を放ちます。

 

大衆に迎合した薄っぺらなデジタル音楽には依存せず、JAZZの持つ素晴らしい魅力を訴え続け、ひたすらに自身のスタイルで夢に向かって走っているセブの情熱にミアの心は共鳴しました。

女優をめざす彼女が、オーディションに落ち続けても前を向き、人の評価を気にせず自分だけの夢の舞台をカタチにできたのは、セブのぶれない情熱に心を動かされたからに他なりません。

熱い気持ちが人の心に灯をつけるのだと、セブから教えられたのです。

 

かつて伝説のジャズ・ミュージシャン、ルイ・アームストロングは、楽団から与えられた譜面を無視して演奏しなかったという逸話を引き合いに「演奏しないで何をしたと思う?」とセブは問いかけます。「何をしたの?」と首をかしげるミアに向かって「歴史を作ったんだよ」と得意げに言うのです。

 

とかく強烈な個性は、周囲にスンナリとは理解されません。本当に好きな事を追求し、独自の方法を貫いて他人の評価を気にせず遂行する事。それには“ブレない気持ち”が必要です。

たとえ相手が認めてくれなくても、それは相手が自分の価値を理解できないだけ、時代が自分について来られないだけなのだと自信を持つこと。世界を席巻したあのビートルズでさえ、何十回ものオーディションに落ち続けたといいます。
夢に向かってブレずに続けられる能力も立派な才能なのです。

多くの画家や音楽家、アーティスト達もしかり。

本当に良いモノには、それをどこかで見ている誰かの心を掴み、やがてチャンスが舞い降りるものです。作品に宿っている情熱が常に叫び続け、視聴者の心に呼びかけているからでしょう。

人生は、自分自身の舞台です。
 数多くの観客に受け容れられることよりも、自身の情熱の叫びに共鳴してくれる“大切なかけがえのない一人”の心に届けることの方が重要なのだと理解できますね。

 

 

【あなたも見たくなるストーリー】

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(ライアン・ゴズリング)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋に落ち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功した事から、二人の心はすれ違い始める・・・。

 

公式HPから抜粋

オフィシャル・サイトはコチラから → http://gaga.ne.jp/lalaland/

 


【映画を楽しむプチ知識】

「ラ・ラ・ランド」=「LALALAND」とは、いったいぜんたいどんな意味??

そう思った方も多いのでは?

映画の中でも印象深く残るグリフィス天文台や市街を見渡す素晴らしい夜景など、映画の聖地ロサンゼルス・ハリウッドを舞台にした本作品。

LALALANDとは、文字通りLos Angels=ハリウッドを意味する言葉で、1980年代から使われているのだそうです。ハリウッドの華やかな夢の世界をイメージする“ララ”という発音と相まって、「夢の世界」「自分だけの世界」といった意味としても使われることもあるのだとか。

作品のテーマとなっている、「自分だけの大切な夢の舞台」「LAで夢見る世界」を連想させてくれる素敵なタイトルというワケなんですね。

 

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このところ、ちょっと忙しく、ブログの間が空いてしまってすいません。。。
今回は、末広がりの八十八本目。米寿記念?は秋の夜長にしっとりと、「生と死」について考えさせてくれる深イイ作品にしてみました。


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監督: クリント・イーストウッド

出演: マット・デイモン   
    ブライス・ダラス・ハワード  セシル・ドゥ・フランス
                           

クリント・イーストウッド父親たちの星条旗」(→コチラから)「硫黄島からの手紙」でタッグを組んだスティーヴン・スピルバーグ(製作総指揮)とふたたび合流、「ヒアアフター」とは、死後の世界のことで、死者との交流ができる能力を持つ孤独な青年をマット・デイモンが演じました。

映画の冒頭にある大津波のシーンは、超リアルな迫力映像で非常に高く評価されたのですが、日本公開は2011年の2月、翌月3月11日に東日本大震災が起こったため、状況配慮から3月14日に上映を中止としました。「生」と「死」をテーマとしたヒューマンドラマです。 

 

「誰かの全てを知りたいと思う事は良い事に思えるかもしれない。
でも本当は知りすぎない方がいいんだ」  

By ジョージ・ロネガン(マット・デイモン)

 

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 相手の体に触れることで、相手の過去が見えてしまう特殊能力を持つジョージ(マット・デイモン)

その能力によって、多くの大切な関係を失ってきてしまった辛い過去を持つジョージが最終的に行き着いた答えなのです。

 

ジョージは、相手の全てを知ってしまう事によって、人間関係がギクシャクしてしまう事を経験によって知っています。

 

誰でも皆、過去があって現在があります。

大切な人との辛い別れ、知られたくない過去、心の奥底に秘めている感情・・。

長い間生きていれば万人が持つ経験~感情です。その過去の経験、そしてその繋がり全てが現在の自分を形作っています。

相手を愛するがゆえに相手の全てを知りたいと思う事はごく自然な感情ですが、
相手の「すべてを知る事」と「すべてを理解すること」は全く別のことなのだと気付く必要があります。

 

大切なのは“今”なのです。

パートナーの“今”を全て知りたいと欲する事は互いにとっても大切な感情ですが、過去にさかのぼって全てを知る欲求感情は必要ないのだと、言っているのでしょう。

今現在の相手をしっかりと受け留め、理解すること。互いの“今”を理解するために必要なのは、目の前にある“現在”なのですから。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

パリのジャーナリスト、マリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人と東南アジアでのバカンスを楽しんでいた。だがそのさなか、津波に襲われ、九死に一生を得る。それ以来、死の淵を彷徨っていた時に見た不思議な光景(ビジョン)が忘れられないマリーは、そのビジョンが何たるかを追究しようと独自に調査を始めるのだった。

サンフランシスコ。かつて霊能者として活躍したジョージ(マット・デイモン)。今では自らその能力と距離を置き、工場で働いていた。しかし、好意を寄せていた女性との間に図らずも霊能力が介在してしまい、2人は離ればなれに。ロンドンに暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。ある日、突然の交通事故で兄ジェイソンがこの世を去ってしまう。もう一度兄と話したいと願うマーカスは霊能者を訪ね歩き、やがてジョージの古いウェブサイトに行き着く。そんな中、それぞれの事情でロンドンにやって来るジョージとマリー。こうして、3人の人生は引き寄せ合うように交錯していくこととなるが…。

allcinemaより抜粋転記)

 

【映画を楽しむプチ知識】

作品中、全編にわたってしっとりとした心に沁み入る音楽が印象的な本作品。特にラストシーン~エンドクレジットで流れる音楽は、映画特有の余韻を残してくれますね。

 

俳優としても監督としても無類の才能を魅せてくれるクリント・イーストウッドですが、彼の音楽に対する造詣の深さも大変有名です。自身の映画で音楽を担当しているものも数多く、当然本作品でも音楽も担当。過去の作品をいくつか挙げてみると・・

ミスティック・リバー(2003)

ミリオン・ダラー・ベイビー(2004)

父親たちの星条旗(2006)→コチラから
硫黄島からの手紙(2006)

チェンジリング(2008
グラン・トリノ(2008)→コチラから

インビクタス/負けざる者たち(2009)→コチラから

アメリカン・スナイパー(2014)
ハドソン川の奇跡(2016)→コチラから

などなど、枚挙にいとまがありません。

 

興味を持った方は、以下サントラ盤のリンクURLです。

https://itunes.apple.com/jp/album/hereafter-original-motion/id1062065319

→25曲目の「エンド・クレジット」をお聞きください。

これを聴くだけで作品の全体像を垣間見る事ができる・・、そんな楽曲です。


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ナタリー・ポートマンが、ジョニー・デップの娘リリー=ローズ・デップと姉妹役で共演した「プラネタリウム」がまもなく公開になりますね。
なんといってもディオールの顔ナタリーとシャネルの顔リリーの共演ですから、話題になるのも当然。というわけで今回はナタリー・ポートマンの主演作に注目です。

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監督:ダーレン・アロノフスキー

出演:ナタリー・ポートマン   ヴァンサン・カッセル  

 ミラ・クニス    ウィノナ・ライダー 

                      

バレエ白鳥の湖のプリマを目指すバレリーナの精神的苦悩と極限状態の葛藤を見事なタッチで描き出しました。苦悩するバレリーナ役をナタリー・ポートマンが熱演、見事な肉体と演技で完璧な役作りに徹しアカデミー主演女優賞を手にしました。

バレエ団のカリスマ演出家フランス人のトマ役には、オーシャンズ・シリーズの宿敵・大泥棒ナイト・フォックスでおなじみヴァンサン・カッセルが、ハマリ役を演じました。

-15指定の本作品、サイコスリラー的カテゴリーで紹介されている事も多いのですが、そんな事はありません。苦悩するダンサーの葛藤、極限状態でしだいに壊れていく心・・。

ポートマンのストイックな役作りとともに、その見事な内面描写に注目です。

 

「君の成功を阻むのは、君自身だ。
 自身を解き放て!」

 By トーマス・ルロイ(ヴァンサン・カッセル)


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バレエ団の新しいプリマに抜擢され、葛藤しながら自身を追い込んだ日々。初日のステージを直前にして、とてつもないプレッシャーがニナ(ナタリー・ポートマン)を襲います。そんな極限状態で苦悩する彼女に対し、カリスマ的な舞台監督トマ(ヴァンサン・カッセル)が言う言葉です。 

 

今まであらゆる努力を重ね、生活のすべてをバレエに捧げてきたニナ。

彼女にとって「白鳥の湖」で主役を演じることは、母親とともに長年追い続けてきた夢でした。

 その夢の舞台に立ち、賞賛の拍手を浴びる現実がもう目の前にあるのです。

しかし、その晴れ舞台を前にして彼女を襲うとてつもない不安感。

 

 私たちの日常にも、似たようなシチェーションがあります。

やるべき事はすべてやった。後は、自分を信じありのままの全てを出し切ればいいだけなのに、躊躇しひるんでしまう・・。

そんな経験ありますよね。

「自分には無理なのでは・・」「失敗したらどうしよう・・」

そんな弱い気持ちが顔をのぞかせ、失敗を恐れ縮こまってしまうのです。

 

 ライバルたちと、切磋琢磨し互いに高みを望んだからこそたどり着いた頂点です。

畏れる事はない、邪魔をする者はもういない。ただ自分自身を信じる事ができるかどうか。

最大限の努力をしたのだから、後は余計な事を考えずにただ集中して全てを出し切れ!
その先に、おのずと結果はついてくるものなのだ、と言っているのでしょう。

 

つまり、「自分の最後の敵、そして最大の敵は、自分自身の中にいる」という事なのですね。

 

 

【あなたも見たくなるストーリー】


 元ダンサーの母親と暮らすニナ(ナタリー・ポートマン)は、二人の夢であるプリマをめざし人生の全てを捧げて毎日厳しいレッスンに励んでいました。

切磋琢磨したくさんのライバルたちが凌ぎを削る中、ニナにチャンスがやってきます。

長年ニューヨーク・シティ・バレエ団の花形プリマだったべス(ウィノナ・ライダー)を継ぐ次代のプリマ、新作「白鳥の湖」の主役に抜擢されたのです。

カリスマ舞台監督トマ(ヴァンサン・カッセル)の厳しい指導の下で完璧な演技を目指すニナでしたが、大きな壁にぶつかってしまいます。美しく純粋な白鳥と、狡猾で邪悪な黒鳥の両面の演技を要求されますが、優等生で正統派なニナには、黒鳥の影を持つ魔性の一面を表現できないのでした。

そんな時、ニナとは対照的な新人リリー(ミラ・クニス)が現れます。官能的で自由奔放なリリー、彼女の出現に焦り、苦悩するニナ、追いつめられていく心はしだいに壊れてゆき・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】


 何より驚くのは、ナタリー・ポートマンのバレエダンサーとしてのストイックな役作りではないでしょうか。

もともと4歳から13歳までバレエの経験があったポートマンですが、本作のプリマ役を演じるにあたって、1年前から毎日5時間以上の特訓をこなし準備をしたと言われています。

姿勢や立ち居振る舞いなど、プロのバレエのダンサーを演じる役作りのための過酷なレッスンで10キロもの減量をこなし(もともと細いのに・・)、眼の肥えたバレエ経験者の視聴者からも違和感なくストーリーに入り込めたと絶賛されました。

ご存知、名作「レオン」のマチルダ役でデビューし、大注目されたたポートマンですが、当時12歳。

本作出演時は29歳ですから、少女から脱却し成長した美しい大人の女性となったポートマンは、汚れなき純粋な美しさだけでなく、心の中に潜むの闇の部分~まさに白鳥と黒鳥(ブラック・スワン)の両面を魅せてくれているというワケなのですね~!

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元工作員の敏腕エージェントものといえば、やはりボーン・シリーズですが、今回はデンゼル・ワシントン扮する謎の男トビン・フロストがCIA組織と敵対します!

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監督:ダニエル・エスピノーサ

出演:デンゼル・ワシントン   ライアン・レイノルズ  

ノラ・アルネゼデール ルーベン・ブラデス

 

                      

元CIAの必殺工作員「イコライザー」(→こちらから)ロバート・マッコール役のデンゼル・ワシントンが記憶に新しいのですが、今回は36か国から指名手配されている元CIAの敏腕エージェント・トビン・フロスト役をデンゼル・ワシントンが悪ワルしく好演しています。

そしてCIAの新米下級工作員マット役を、「デッド・プール」(→こちらから)でR指定の毒舌を吐きまくっていたライアン・レイノルズが、初々しく演じている“ギャップも楽しめます。

原題のSafe Houseとは、秘密裏に管理されている諜報機関の基地の事です。
 知られざるセーフハウスの実態と、CIA組織の表裏を垣間見られる、タイムリーな1本です。

 

「あまりに長き犠牲は、心を石にする」

By トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)

 

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 旧友で名うての書類偽造屋カルロス(
ルーベン・ブラデス)のもとを訪れたトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)が、ウイスキーのボトルを掲げながらしみじみと語る言葉です。

 

 人は毎日同じことを続けていると良かれ悪かれ、その事柄に慣れてくるものです。

国家安全のため~政府組織のため~会社組織のため・・、どれも同様、さももっともらしい大義のもとにつき続けるウゾは、長きにわたる事で自分自身の良心を壊し、やがて何も感じなくなる“石”にしてしまうと言っているのでしょう。

トビンは言います。

「重ねたウソは、やがて真実に感じるようになってしまう」と。

 

トビンは、世界36ヶ国から指名手配を受ける元CIA諜報員ですが、そんな悪人然としたトビンの本当の顔をカルロスは知っています。

久しぶりに再会したカルロスとトビン。ボトルを手にして「味覚は変わる。人も変わる」と言うトビンに対して、カルロスはそれを正すように言います。

「人は変わらん。皆、歳をとるだけだ・・」と。

 

 人は順応する能力を持っています。
 歳と共に表面的な角が取れ、丸くなって行く事で他との軋轢を減らし、それなりに生きていく術を身に付けるワケです。

 しかし、カルロスが言うように、根本的な中身は決して変わりません。

本質的な部分が変われない分、毎日の葛藤が心を蝕み、やがて石にしてしまうのではないでしょうか?

大切な自分の心を石にしてしまわないためにも、日々日常の生き方~自分の心にウソをつかない生き方が大切なのだと感じますね。

(エドワード・スノーデンが国家機密を暴露した理由(→コチラから)もこのあたりにあるのでしょうね~)

 

【あなたも見たくなるストーリー】

アフリカのCIA直轄の秘密基地・通称“セーフハウス”の管理という退屈な任務に飽き飽きしていた下級職員マット(ライアン・レイノルズ)は、現場での責任ある重要任務にあこがれ日々を過ごしていました。

そんなある日、世界36か国から指名手配を受けていた凶悪犯トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)が自ら出頭、マットの管理するセ-フハウスに連行されてきます。トビンは、元CIAの敏腕エージェントでしたが、国家機密を盗み組織を敵にまわした重要人物です。

物々しい雰囲気の中トビンとCIAの護衛が到着し緊張が走るセーフハウスでしたが、ほどなくして正体不明の武装集団が襲撃してきます。トビンの身柄を守るため、ともに逃走する事になった新米工作員マットでしたが・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

元CIAの敏腕特殊工作員という設定は、いまやお決まりのシチュエーションですよね。

ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)しかり、96時間のブライアン(リーアム・ニーソン)しかり。REDのフランク(ブルース・ウィルス)しかり・・(とりまきのジーサン&バーサンも())。

枚挙にいとまがないほど、数多くの元エージェントがいるわけですが、本作のデンゼル・ワシントン演じるトビン・フロストが他のエージェント達と決定的に違うのは、“無敵”ではない所ではないでしょうか?

窮地に追いやられ自ら出頭してくるいきさつや、ラストの展開などなど・・。無敵のエージェントらしからぬ行動に賛否のあるトビン・フロスト像ですが、むしろ本当っぽくて共感できるのは私だけでしょうか?(続編の製作も始まってるとか・・)

デンゼル・ワシントン演じる元CIA工作員ロバート・マッコール「イコライザー」(→こちらから)とともに、実在するCIA裏切り正義漢エドワード・スノーデンの活躍「スノーデン」(→こちらから)も是非どうぞ!

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前回の「ドラゴン・タトゥーの女」に続き、ダニエル・クレイグに注目してみました。
スペイン・バルセロナで起こったテロ事件。あいかわらずの差別発言が続く白人至上主義のトランプ大統領。そして止まらない北朝鮮の暴走。

終戦記念日の8月だからこそ、もう一度原点に立ち返って考えてみましょう。

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監督:ジョン・G・アヴィルドセン

出演:スティーヴン・ドーフ   モーガン・フリーマン  

アーミン・ミュラー=スタール ダニエル・クレイグ 

                      

「ロッキー」ジョン・G・アヴィルドセン監督による、アパルトヘイト体制下の南アフリカを舞台に英国系白人少年PKがボクシングと出会い、人種の壁を越えて成長していく姿を描いたヒューマン・ドラマです。

ボクシングの指南役として友情を育む黒人ヒール・ピート役を演じた若き日?(現在80歳)のモーガン・フリーマン、事実上の主演デビュー作となり注目され始めたスティーブン・ドーフ、そして007ジェームズ・ボンド役が板についたダニエル・クレイグの映画デビュー作品としても注目の1本です。

 

 

「太陽がなければ月は暗黒の円だ。

でも力を合わせるから月は輝く」

By ドク(アーミン・ミュラー=スタール)

 

幼い頃に両親を亡くした孤独な少年PK(スティーヴン・ドーフ)を育ててくれたドイツ系白人ドク(アーミン・ミュラー=スタール)が、大自然の摂理を説いて諭すように言う言葉です。

 

小学校の寄宿舎では、英国系白人である事を理由にオランダ系白人からいじめを受け、幼い頃から人種差別にさらされてきたPK。大人に成長してからも南アフリカのアパルトヘイト政策下のもと、日常的に繰り広げられる白人による黒人差別をみてきました。

なぜ対立がなくならないのか?

心を痛めるPKに向かってドクは言います。

「いかなる疑問であれ、答えは自然の中にあるのだ」と。

 

人間は、国籍や人種というちっぽけなカテゴリーで他を排斥し争ってしまいますが、壮大な大自然の中では人種の違いなど取るに足りない事柄だといっているのでしょう。

月が太陽に照らされ明るく輝くように、自然は常に協調し合っています

 

人種や宗教の違いで自分と違うものを忌み嫌うのではなく、「人類と言う同じ仲間」として協力する事こそが必要なのではないでしょうか。

たとえそれが少数派の行動であれ、信念をもった正しい行動であれば、やがて大衆を動かし世の中を変えることもできるはずです。

1滴の水も、やがて滝になるのですから。

 

「頭を使えば大物も倒せる。そして何より心が大切だ」

これは、PKにボクシングを教えるヒール・ピート(モーガン・フリーマン)の言葉です。

ヒール・ピートは、白人によって理不尽な迫害を受けているアフリカ系の黒人ですが、強い心と負けない信念を持って生きる事の大切さをPKに伝えるのです。

「勝つ」という事は、相手を叩きのめすという事ではなく、「心で勝る事」なのだと理解できますね。

 
【あなたも見たくなるストーリー】

南アフリカに暮らすイギリス系白人PKは、病気がちの母親から離れひとり寄宿制の小学校に入学することになりました。しかしそこでは毎日いじめの標的にされてしまいます。いじめを主導するのはイギリス人を忌み嫌うオランダ系白人ヤッピー・ポータなのでした。

そんなある日母親が亡くなり、幼いPKは、つてを頼りにドイツ系白人ピアニスト・ドク(アーミン・ミュラー=スタール)のもとに預けられることになります。ドクは、幼いPKに人間の尊厳や平等、そして偉大な自然の摂理を教えてくれました。やがて友情を芽生えさせることになる黒人囚人ヒール・ピート(モーガン・フリーマン)からは、ボクシングの指南を受け、強くたくましく成長していくPKでしたが・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

ついつい見逃してしまいそうな若き日のダニエル・クレイグ。

いまや6代目ボンド役でセクシーなちょい悪系イケメン・エージェント然とするダニエル・クレイグですが、本作品が映画デビュー作なのです。

人種差別と暴力でPK少年をいじめぬき、悪辣な公安警察となったヤッピー・ポータ役のクレイグをご覧ください。クレイグ24歳の晴れ舞台です。

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 この13年後、37歳にして6代目ジェームズ・ボンド役に抜擢されることになるワケですが、本作品の憎々しいいじめっ子ヤッピーからは想像もつきませんね~。

「ドラゴン・タトゥーの女」での人間味のある記者ミカエル役同様、それだけ役になりきり演じきっているという事ですよね~。 

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まったく説明責任を果たす事なく新内閣発足でケムにまく安倍首相。加計学園問題もすっかりうやむやになってしまいそうな雰囲気ですね~。

そこで今回は、勇気ある行動をとった前川前事務次官に贈りたい深イイ言葉です。

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監督:デヴィット・フィンチャー

出演:ダニエル・クレイグ  ルーニー・マーラー  

  クリストファー・プラマー  ステラン・スカルスガルド

 

スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの人気シリーズ「ミレニアム」3部作の第1章を「セブン」「ベンジャミン・バトン~数奇な人生」などでもおなじみ鬼才デヴィット・フィンチャーが映画化しました。

007ジェームズ・ボンド役のイメージとは一味違う実直な敏腕記者を、ダニエル・クレイグが好演。暗い過去を持つ謎の天才ハッカー“ドラゴン・タトゥーの女”リスベット役を演じたルーニー・マーラーが、その体当たり演技~変幻自在の役作りでアカデミー助演女優賞にノミネートされ大絶賛されました。

二転三転するストーリー、徐々に核心へ迫るスリリングな展開、丁寧に描かれる伏線etc・・。

映画の面白さを凝縮した秀逸な作品は必見です!

                      

「君は正しかった。証明にしくじっただけだ」
  By ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)

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正義のために大企業の不正をあばこうと真っ向から挑んだ優秀な記者ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)でしたが、まんまと敵の罠にはまり窮地に追いやられてしまいます。

その失態によって記者としての一線を退く事を余儀なくされたミカエルに対し、未解決事件の調査を依頼するヘンリック(クリストファー・プラマー)が言う言葉です。

 

企業側弁護士の姑息な手法に敗れたとはいえ、ミカエルの取材調査能力と、その正義を貫くジャーナリスト魂を高く評価したヘンリックは、40年前に失踪したまま未だ真相が解明されない、一族にまつわるある事件の再捜査を依頼するのです。

自分の能力を謙遜しその依頼を拒むミカエルに対し、彼の正義への実直な姿勢、真実へのあくなき探求心を見抜いているヘンリックは、ミカエルの心を動かすべくこの言葉を投げかけるのです。

 

ジャーナリストにとって、最高の名誉とは何でしょうか?

 

それは自分の取材記事を“正当に評価される事”なのではないでしょうか。

なぜならば、巨大組織や強大な権力に対して、“ペン”という武器で闘いを挑む孤高の戦士がジャーナリストだからです。

 

そして、その戦士の放った“魂の一矢”を援護できる唯一の味方は“世論”なのではないでしょうか。

 

彼らの勇敢な行動意義を連鎖させていくこと。

そして民衆の声として高めていくことこそが、狡賢い官僚や保身に躍起になる隠ぺい組織に対抗する唯一の方法なのだと思います。

 ヘンリックのこの深イイ言葉を、ぜひ前野前事務次官にかけてあげたいですね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

財界汚職事件をスクープし、世間を揺るがす告発をした雑誌ミレニアムの編集責任記者ミカエル・プルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)でしたが、相手側弁護士の姑息な罠にはまり、逆に名誉棄損で訴えられ敗訴してしまいます。

記者としての一線を退く事を余儀なくされたミカエルのもとに、ある依頼が舞い込みます。

それは、大財閥ヴァンゲル社の元会長ヘンリック(クリストファー・プラマー)からの、一族にまつわるある未解決事件を再調査して欲しいとの不可解な仕事なのでした。

ミカエルは、助手として紹介され女性リスベット・サランデル(ルーニー・マーラー)とともに、40年前の少女失踪事件の真相を解明すべく調査を開始するのですが・・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

続編の製作が既に始まっている本作品。2018年5月に予定されている公開が待ち遠しいですね。

 

原作はスウェーデンの人気小説「ミレニアム」シリーズ(第1部~4部まで刊行)なのですが、著者のスティーグ・ラーソンは、第1作目の「ドラゴン・タトゥーの女」が出版される前年に心筋梗塞で急逝。全世界で800万部以上売上げ、本国スウェーデン&ハリウッドで映画化された栄誉を手にする事はできませんでした。

 

 ちなみに来春公開予定の続編は第4部「蜘蛛の巣を払う女」なのですが、ラーソンはこの執筆途中に亡くなり、書きかけの原稿をもとにノンフィクション作家のダヴィド・ラーゲルクランツが完成させたものなのだそうです。

 残念ながら続編には、いい味出してた主演のダニエル・クレイグも、リスベット役で強烈なキャラを打ち出してくれたルーニー・マーラーも出演しないそうです・・

 それじゃあ、別の映画じゃん、と思うのはボクだけでしょうか???

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ちょっと硬い作品が続きましたので、今回はスッキリ痛快な娯楽作品にしてみました!

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監督:ギャヴィン・オコナー

出演:ベン・アフレック  アナ・ケンドリック

 JK・シモンズ    ロバート・C・トレヴァイラー

 

“裏の顔を持つ敏腕エージェント”映画といえば「イコライザー」→コチラから「キングスマン」→コチラからなどを思い浮かべますが、やはり裏の顔を持つ闇のヒーロー「バットマン」=ブルース・ウェイン役をクリスチャン・ベールから引き継いだベン・アフレックが、今回は“会計コンサルタント”という職業の裏側にもう一つの顔を持つ謎の男を好演。

「セッション」→コチラからでオスカー像を手にしたJK・シモンズ「ピッチ・パーフェクト」アナ・ケンドリックらがガッチリ脇を固めます。

シリーズ化?も期待される“好きな人は好き系”娯楽ムービーです。

                       

「敵を正しく捉えれば、弱点を補える」

By クリスチャンの父(ロバート・C・トレイヴァー)

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高機能自閉症の障害を持った息子クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)に対し、戦闘の特殊技能訓練を施し限界を超えた能力を引き出そうとする父親(ロバート・C・トレイヴァー)の言葉です。

 

それは、他人とのコミュニケーション能力にハンデを持った息子が将来を生き抜くために、自分の殻を破る事が必要であると考えた父親独自のトレーニング方法なのでした。

 

多かれ少なかれ“弱点”は誰にでもあるもの。

しかし冷静に相手を見極め、敵を知ることができれば、自分のウィークポイントを充分に補えるものなのだと言っているのでしょう。

 

一般的に、人は“自分達と違ったモノ”を怖がり敬遠します。

しかし異質である事は、けっしてデメリットばかりではないのです。

他と違う部分を“個性”として捉え、さらに磨きをかける事でそれは“特性”となります。他にはない“特化した武器”となりえると理解できます。

 

「他が見えない」、ということは、
 「一つの事に集中できる」という事でもあります。

「言葉が少ない」ということは、
 「寡黙である」という見方もできます。

要は、

①自分のウィークポイントを自分で理解し、

②それを相手の不利益にならないように表現する努力をし、

③逆に特化した個性部分として強調できるように工夫することが大切

ということなのでしょう。

マイナス面もプラス方向に置き換える、ポジティブな発想の転換が必要なのですね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

田舎町のしがない会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)に舞い込んだ、大企業からの財務調査依頼。彼は重大な不正を見つけるが、なぜか依頼は一方的に打ち切られる。

その日から、何者かに命を狙われるウルフ。実は彼は、麻薬カルテル、武器商人、殺し屋、マネーロンダリングの達人など、世界で最も危険な顧客を抱える“裏社会の掃除屋”でもあった。数字に関して天才的な頭脳を持ち、完璧な闇の会計術で悪人たちの裏帳簿を仕切る一方、命中率100%の狙撃の腕と暗殺術を身に付けた彼は、決して彼らの餌食になる事はない。

アメリカ政府も彼の存在に目をつけ、身元を洗うが、名前は偽名、本籍、私生活も不明、全てが謎に包まれたウルフの正体を掴めない。そして彼の周りで大量に挙がる死体の山―大企業の不正を暴き、マフィアと違法な取引を重ね、国を追われてまで危険な仕事に手を出す、この男の真の目的とは?

 

公式HPから引用

オフィシャルサイトはコチラから → http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

 

【映画を楽しむプチ知識】

クリスチャン・ウルフが秘密の基地“トレーラーハウス”のベットルームに飾り、とても大切にしていたジャクソン・ポロックの絵画が、本作品のテーマを象徴したメタファーとして機能しています。
  ☞”メタファー”については→コチラから

ジャクソン・ポロックは現代美術の巨匠として知られるアーティストで、その作品は彼が創出した“アクション・ペインティング”という手法で描かれています。バケツの絵具をぶちまけただけのような、整合性のない抽象画然としている彼の作品ですが、実は緻密に一つ一つの線や色を描き上げており、科学的に分析すると深い「フラクタル構造」で構成されているのだそう。

フラクタル構造とは、「どんなに微小な構造をとっても、全体に相似しているような図形」のことで、自然界の様々な部分にその構造を観る事ができるのだそうです。

例えば、樹木の広がりのパターンは、小さな枝が分岐して成長し、やがて全体の大きな枝分かれのパターンを作り出します。また複雑な凹凸地形の連続で構成される海岸線も、上空からみた全体の凹凸パターンの縮小形なのだそう。このフラクタル構造には、観る者の心を落ち着かせる“癒し効果”があるのだそうです。

 

映画に出てくるのは「Free Form」というポロック1946年の作品で、現在はニューヨーク近代美術館(MOMA)に所蔵されています。
FREEFORM
←「Free Form」
まさに突出した個性こそが、特化した価値に変容する象徴というわけですね~。

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強引に可決され7月11日に施行された「共謀罪」。

合法的な監視・盗聴など個人のプライバシー、基本的人権が損なわれるのでは??と国家による監視社会の到来に一抹の不安を抱いている方も多いのでは?

今回はその辺りに焦点を当てて、じっくり考えてみましょう。 

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監督:オリバー・ストーン

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット  ニコラス・ケイジ  

 シャイリーン・ウッドリー   スコット・イーストウッド  

 

自身のベトナム戦争体験を基にアメリカ国家への強烈な批判をこめた作品「プラトーン」「7月4日に生まれて」など、社会派監督オリバー・ストーンによる重厚な1本です。

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実(著者ルーク・ハーディング)などを基にオリバー・ストーン自身が脚本も担当、CIA職員エドワード・スノーデン役をジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演、米国家安全保障局機密情報内部告発事件の一部始終が克明に描かれていきます。

アメリカ国家を敵に回したスノーデンは犯罪者なのか?それとも英雄なのか?

今だからこそ観て、感じて、皆さん自身が判断してください!
 
 

「僕には今までの安定した生活と将来はもうない。でも新しい人生がある」

By エドワード・スノーデン(本人)


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アメリカ国家~世界最強の情報機関を敵に回し機密情報を内部告発、自身の命をも危険に晒して正義を貫いた結果、今まで築き上げた全てを失う事になったスノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ロシアへ亡命した彼が、ネット中継で全世界へ向けて発信したメッセージです。

彼は続けます。

これからは明日を心配せずに生きる“自由を得る事ができた”全ては心の声に従ったからだ」と。

 

内部告発の罪で告訴され、スパイ行為、窃盗、国家機密横領罪などで犯罪者のレッテルを貼られたスノーデンですが、いったい何のために彼は全てを棄てる決断をしたのでしょうか。
 スノーデンはハワイの楽園に住み、経済的にも優遇され、地位・家族・将来、全てにおいて何不自由なく暮らしていました。その全てを自ら棄てる決意をした事の意味を考えて欲しいのだと彼は言います。

 

「そもそも議論を始めるために、
  情報がなければ僕らは迷子も同然だ」

これもスノーデンの言葉です。

物事の是非を議論し判断する以前に、その事実の詳細に目を向け真実を知る必要があると言っているのでしょう。

 

私たち庶民は、日常の中でたいした疑問も持たずに毎日“のんべんだらり”と生活しています。自分から知ろうと耳を傾けなければ、「真実」を知る機会は永遠に訪れないかもしれません。

 

加計学園問題もしかり、過去の多くの不正は内部告発によって表面化します。

自身の保身に走らず、真実を明らかにする勇気をもった告発者が居て、私たちは初めてその事実を知る機会を得るわけですが、その人生を賭けた「告発の意味」を重く受け止め、その勇気ある行動を支援すべく個々が動かなければいけないのだと思います。

スノーデンは、犯罪者なのか?それとも英雄なのか?

さて、あなたは、どう感じるでしょうか?

 

【あなたも見たくなるストーリー】

2013年6月3日、大勢の市民でにぎわう香港の街のなかに、青白い顔にメガネをかけ、ルービックキューブを手にしたひとりの青年が現れた。ドキュメンタリー作家ローラ・ポイトラス(メリッサ・レオ)、イギリス・ガーディアン紙のコラムニスト、グレン・グリーンウォルド(ザカリー・クイント)と合言葉を交わし、彼らを自分が宿泊するホテルの一室に招き入れた彼は、ポイトラスが回すカメラの前でエドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と名乗る。そしてアメリカ政府による恐るべき諜報活動の実態を証明するトップシークレットを携えたスノーデンは、自らが歩んできたCIANSAでのキャリアを語り始めた。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトは → コチラからhttp://www.snowden-movie.jp/#home

 

【映画を楽しむプチ知識】

今回のスクープを暴露したのはイギリスの新聞「ガーディアン」です。発行部数20万部足らずの小さな新聞社がなぜ衝撃的告発の手段に選ばれたのでしょうか?

 

英ガーディアン紙は1821年の創刊以来堅持してきた、中道左派・リベラル紙として頑なな姿勢がスノーデンのような内部告発者の共感を呼び支持されているという背景があるようです。それに対し多くのアメリカ大手新聞社は少なからず米政府に管理されており、情報を操作される可能性があるのだとか。

CNNがトランプ大統領から徹底攻撃されるのは、逆に他のメディアはトランプ側に遠慮しているとも考えられますよね)

また編集局長のアラン・ラスブリッジャーは、志を同じくする多くのリベラル系敏腕ジャーナリスト達を集め、ガーディアンの伝統である反骨精神を継承する事に専心してきたのだそう。

今回スノーデンからの大スクープをものにしたグレン・グリーンウォールドも、市民的自由や人権を専門にする弁護士からジャーナリストに転身した正義漢で「おカネではなく、強いものに立ち向かうガーディアンの姿勢に魅せられて入社した」と言っています。

 

おもしろい事に、本作品の映画製作に米国企業は1社も出資していないのだとか。


以下オリバー・ストーン監督のインタビューからの抜粋です。

「この映画にはアメリカ資本が一切入っていません。フランス、ドイツなど、スノーデンを非常にリスペクトして下さっている国からの出資で作られています。もちろん、アメリカのメジャースタジオさんにもお話しはしましたが、全て断られています理由はわかりません
おそらく僕が思うに、自分達で自己検閲したか、または恐怖心を感じた、そいういうことだったのかもしれません」(オリバー・ストーン談)

 さてさて、日本ではどうでしょうか?

勇気を持ってTV放映(スポンサー付きの地上波放送)に名乗りを上げるTV局&企業に注目ですぜ!!

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今回も「人としての正義」をテーマにした1本です!
長いものにも巻かれない生き方。
強大な組織の思惑に負けず、正しい道を歩む、そんな生き方を応援する言葉です。


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監督:ロブ・ライナー

出演:トム・クルーズ  デミ・ムーア  ジャック・ニコルソン

 ケヴィン・ベーコン  キーファー・サザーランド

 

「スタンド・バイ・ミー」「最高の人生の見つけ方」(→コチラから)でもおなじみロブ・ライナー監督の軍事法廷サスペンスです。トム・クルーズが正義にめざめ成長していく海軍法務部所属の弁護士役を、1990年の「ゴースト」で人気絶頂期のデミ・ムーアが一変、厳格な海軍内部調査官役を演じています。 

アカデミー作品賞・編集賞・音響賞のほか、ジャック・ニコルソン軍の最高幹部・鬼司令官ネイサン大佐役で助演男優賞にノミネート、You can't handle the truth!(「真実は貴様の手には負えない!」)」というセリフは、アメリカ映画の名セリフベスト10029位にランクされているのだとか。

人としてどうあるべきか?正義とは?

そんな事をあらためて考えさせられる骨太の1本です。

                       

「あなたは弁護士じゃない。
    ただのセールスマンよ」

By ジョアン・ギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)

 

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 取り引き交渉を得意とする弁護士キャフィ(トム・クルーズ)

しかし今回は自分の意の通りに事が進みません。難航するめんどうな案件を放棄しようとするキャフィに対し、同じチームの一員であるギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)が、最後まで責任を持って真実を追求すべきだと厳しく叱責する一言です。

 

極めて高い能力と恵まれた環境がありながら、要領よく立ち回る事のみに専心し、互いの妥協点を見つけ示談で折り合いをつける姑息な手法で過去の様々な裁判案件を処理してきたキャフィ。そんな彼の生き方を揶揄した厳しい言葉です。

 

単なる損得勘定だけに執心し、そこに「人としての正義」「理想」を求めないのなら、それは利益のためだけにモノを売るアコギな商売人と同じだといっているのでしょう。

 

私達の日常にも同様の事が当てはまるのではないでしょうか。

効率重視。経費削減。コスパの向上etc・・。

合理的にモノゴトを進める事は、はたして最良の方法と言えるのでしょうか?

 

仕事である以上利益の追求は不可欠です。そのために効率よく合理的に物事を進められる能力は必要ですが、あまりに器用すぎるのも考えものなのではないでしょうか。こと、弁護士という他人の人生に関わる職業ならばなおさらです。

 

「何が大切な命令で、何が非道徳であるか。自分で判断すべきだ」

これは、真の正義に目覚めたキャフィの言葉です。

軍隊の厳しい規律、兵隊に課された絶対服従の命令系統・・。

もしかすると「会社」と言う組織の中にも、同じような暗黙の規律が存在してしまっていませんか。

会社の方針だから・・。上司の命令だから・・。

 

そんな盲目的な服従をして、保身に走ってしまっていませんか。

 

目先の損得勘定で物事を判断せず、もっと先にある長い視野を持って決断すること。

その決断に不可欠なのは「人としての誇り」と「正義を貫く勇気」に他ならないと改めて感じますね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

海兵隊の内部調査部に所属するギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)のもとに回ってきた調査案件は、キューバの米海軍基地で、隊員が就寝中に襲われて死亡するという殺人事件。

容疑者として同部隊の一等兵と兵長が殺人罪で起訴、ハーバード大出身の弁護士キャフィ(トム・クルーズ)が彼らの弁護人として任命されることになる。

キャフィは、有能なエリート育ちだが法廷経験はなく、過去の裁判でも示談交渉を専門とするいい加減な仕事ぶりを常としていた。

一方、厳格で誠実な調査官ギャロウェイは、本事件の背景に“コードレッド”という軍の中にはびこっている暴力的制裁命令の存在を感じ取り、裏に潜む真実を解明すべく行動を起こす。軍に潜む不可侵領域への調査~彼らの無実を証明すべく奔走するのだが・・

 

【映画を楽しむプチ知識】

映画タイトルの「A FEW GOOD MEN」、直訳すれば「2~3人の良い人たち」って??いったいどういう意味??トム・クルーズ演じるキャフィやデミ・ムーア演じるジョナサン~正義を貫いた数少ない正義漢のこと??なんて思った方も多いのでは?

実はこの一文は「海兵隊の徴兵ポスター」キャッチコピーからの引用で、意味深なタイトルなのです。
THE MARINES ARE LOOKING FOR A FEW GOOD MEN
「海兵隊は少数の精鋭を求めている」

 

まさにその”A Few Good Men”精鋭中の精鋭ともいうべきジャック・ニコルソン演じる軍の最高司令官ネイサン大佐が激昂して言う

You can't handle the truth!(「真実は貴様の手には負えない!」)」

というセリフ。

「国を守るため」という大義のもとに、絶対服従の硬い規律で管理され厳しいを課される兵士たち。

海兵隊では上官がシロだと言えば黒いものも白くなるのです。

「理想ばかり掲げていないで現実を見ろ、この青二才が!」とでもと言わんばかりのパワハラ発言ですが、「You Are Fired!」とか言うどこかの大統領を思い起こさせますね。

さてさて真の”A Few Good Men”とは??じっくり考えてみましょう~。

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「(500日)のサマー」主演ジョセフ・ゴードン=レヴィットの新作、元CIA職員エドワード・スノーデンの衝撃の告発「スノーデン」レンタル開始です。
そこで
今回は、「強大な組織と戦う正義漢」をテーマにしてみました!

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監督:ピーター・ランデズマン

出演:ウィル・スミス  アレック・ボールドウィン  

ググ・バサ=ロー  ・デヴィット・モース

 

「ブレード・ランナー」リドリー・スコットが制作サイドを担当、社会派映画監督として知られるピーター・ランデズマンがメガホンをとり、実在する法医学Dr.ベネット・オマル医師の警鐘ともいえる衝撃の事実を映画化しました。

アメリカン・フットボールの激しいタックルによる後遺症「慢性外傷性脳症」のリスクを告発した、骨太の社会派ノンフィクション・ドラマです。

事実に基づいたストーリーは、もはや他人事ではありません。

なぜこの重大な事実が、大問題になっていないのか?

圧力? 隠ぺい? 黙認?  

みなさんも観て、感じて、考えてみてください。 

                      

「自分が正しい時は、
 やめろと言われた時がやるべき時なの」
  By プレマ(ググ・バサ=ロー)

 

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 独自の研究治験から明るみに出た事実~主張をNFLという強大な組織に握り潰され、為す術もなく途方にくれるベネット(ウィル・スミス)に対し、妻であり良き理解者でもあるプレマ(
ググ・バサ=ロー)が諭すように言い、背中を押す言葉です。

 

NFLのスター選手達が引退後、あいついで奇行を繰り返し謎の自殺をとげている事実。

その背景には、選手時代の激しいコンタクトによる頭蓋内への慢性的なダメージが影響しているのではと推測したベネット医師。

引退後の選手達が繰り返す奇行や自殺がその後遺症によるものであるとの研究結果を公表したベネットは、アメリカ文化の象徴とも言うべきアメリカン・フットボール業界全体を敵にまわす事になります。

 

経済的な悪影響、フットボール文化へマイナス効果、大きな社会問題にまで発展するリスク・・。

ベネット医師に圧力をかけ、隠ぺいに躍起になるNFL組織。そこには、強大で悪辣な意志が蠢いています。

 

FBI長官を、突如解雇したトランプ大統領

加計学園問題に対し、事実を隠ぺいしようとする安倍首相

どちらにも同じ構図が見えてきませんか。

 

皆が知っていながら見てみぬふりをしている「アンタッチャブル」な部分を、あからさまに指摘される事を旧態組織は忌み嫌います。指摘が正論であればあるほど、煙たがられ疎まれてしまうのです。

 

組織的な圧力で強制的にストップがかかる時。

まさにその時こそが、戦うべき時なのだと言っているのでしょう。

そして戦うべき相手は、不正を隠ぺいしようとしている組織や個人ではありません。
自己防衛的に服従してしまう
「弱い自分の心」なのではないでしょうか。

 

がんばれコニーFBI元長官。がんばれ前川文科相前事務次官!!

 

【あなたも見たくなるストーリー】

ベネット・オマル(ウィル・スミス)は、ナイジェリアから夢と希望を抱いてアメリカに渡ってきた優秀な医師。脳検査に精通し、臨床病理学・解剖病理学など法医学の免許も持つ、“死の医学”のプロフェッショナルだ。

そんなオマルのもとに地元「ピッツバーグ・スティーラーズ」の花形選手だったマイク・ウェブスター(デヴィッド・モース)の解剖が回ってくる。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)史上でも最高のセンターと称され殿堂入りも果たしたマイクだが、晩年は激しい頭痛や幻聴などを訴えて奇行を繰り返し、家族にも見放され、車の中で変死を遂げたのだった。50歳でアルツハイマーのような症状に陥ったことに不審を抱く。

解剖の結果は、異常なし。半年前に撮られた脳のCT画像も正常そのもので、認知症の要素は見当たらない。それでも疑念を捨てきれないオマルは、自ら高額な費用を負担して検査を継続。マイクの脳を精査した結果、CTスキャンには写らない新たな疾患の可能性にたどりつく。

 

公式HPから抜粋

オフィシャルサイトは→コチラから

http://www.kinenote.com/concussion/

 

【映画を楽しむプチ知識】

「コンカッション」とは、「脳震盪」のことです。

反復する激しい衝撃によって、頭蓋内で脳が振動し取り返しのつかない後遺障害(CTE・慢性外傷性脳症)をひき起こす可能性がある事を示唆したベネット・オマル医師の告発ともいえる本作品は、スポーツ業界に大きな波紋を広げたノンフィクション・ストーリーです。

CDC(米疾病対策センター)もかねてから注意喚起をよびかけている大問題なのです。

 

劇中に登場するマイク・ウェブスターは、ピッツバーグ・スティーラーズの鋼の男と言われたスター選手でしたが、引退から11年後に50歳で自殺しました。

その他にも、ペイトリオッツのジュニア・セーアウ、ファルコンズのロイ・イースターリング、ベアーズのデーブ・デュアソンなど、ネット検索でも次々に名前があがってきます。

ちなみにデーブ・デュアソンは、銃で胸部を撃ち抜いて自殺(50歳)しましたが、頭部は脳組織をCTE研究に提供するため傷つけなかったとされています。
 またボストン大学が発表した研究では、元NFL選手15人の脳を調べたところ、うち14人がCTEを発症していたと報告されました。

 4500人もの元選手がNFLに対して起こした集団訴訟は、2013年に7億6500万ドルで和解となっていますが、これはむしろNFLにとって勝訴と言っても良い意味を持つ結果ですね。

面倒な問題を「金で握り潰し」うるさいハエを追い払う事ができたワケですから。

詳しい内容はコチラから ⇒ アメフトNewsJapan


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オリバー・ストーン監督最新作「スノーデン」で米国機密を暴露した元CIA職員エドワード・スノーデン役を演じたジョセフ・ゴードン=・レヴィット。
以前紹介した「50/50」(→コチラから)に続き、今回も彼の作品に注目してみました。

 

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監督:マーク・ウェブ

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット   ズー・イー・デシャネル  

マシュー・グレイ・ギュプラー   クロエ・グレース・モレッツ 

                      

マーク・ウェブ(アメイジング・スパイダーマンの監督)の初長編映画作品です。多くのミュージックビデオ製作を手掛けてきた彼らしく、全編にわたって流れるロック&POPミュージックも洋楽ファンにはたまりません。

ジョセフ・ゴードン=・レヴィットが、ズー・イー・デシャネル演じる小悪魔に翻弄される今どき青年を好演。恋愛あるあるネタ満載のストーリーは、おそらく多くの男性が彼に共感するのでは・・。

ワインとピザを用意して、女子会ムービーとしてもお奨めの1本です。

男性目線・女性目線でアレコレ言いながら観てください。

 

「女を忘れる最良の方法は、小説にすることだ」

By ヘンリー・ミラー(小説家)の言葉

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サマー(ズー・イー・デシャネル)に翻弄され、傷心したトム(ジョセフ・ゴードン=・レヴィット)に対して親友ポール(マシュー・グレイ・ギュプラー)が多くの名言を遺した小説家ヘンリー・ミラーの言葉を借りて励ます言葉です。

 

一歩引いて遠くから俯瞰し、客観的な視点を持つことで見えてくるモノがある。

クヨクヨ悩んでいても始まらない。自分が経験した貴重な出来事を人生の肥やしにして前向きに生きるべきだと言っているのでしょう。

そんな視点で改めて自分自身を見返してみることで、小さな事で悩んでいたくだらない自分がバカバカしく思えてくるモノなのかもしれません。

 

彼女にフラれ、どん底まで落ち込んだとしても時が過ぎれば笑い話です。人生という壮大な道のりから見れば、単なる通過点に過ぎないからです。

 

そしてトムは悟りました。

壮大な宇宙の意志を、

平凡な日常レベルで考えてはいけない」のだと。


「終わりがあるから、始まりがある」のです。

自分の目の前で起きている出来事の全ては、次へ連鎖する繋がりの1コマにすぎません。

毎日のたわいない平凡な出来事も、すべてが人生の必然的なピースなのだという事です。

つまり、今、あなたの目の前にある辛い現実も単なる通過点

大きな運命のうねりはまだまだ続き、結末はもっと先にあるのです。

夏(サマー)の後に秋(オータム)がやってくるように、毎日は連鎖しているのですから。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

地味でまじめ、どこにでもいそうな今どきの青年トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の会社に、キュートで魅力的な女性サマー(ズー・イー・デシャネル)が入社してきます。

出会いから4日目には、好きな音楽アーティストの話で意気投合、二人は急接近、やがて二人は特別な関係になっていきます。

有頂天になるトムですが、サマーは、一筋縄ではいかない掴みどころのない女性。思わせぶりなサマーの態度に翻弄されるトムの最高で最低な500日とは・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

ムとサマーを引きあわせるキッカケとなったバンド、The Smithsザ・スミス)とはいかなるバンドなのか? 

ザ・スミスは、1980年代に5年ほど活動をしたイギリスのインディーズ系バンドで、あのオアシスのノエル・ギャラガーもインスパイアされたと公言するほど多くのミュージシャンに影響を与えた伝説的なバンドです。

ちなみにエレベーターの中でトムが聴いていた曲は、There is a light that never goes out」という曲で、ヘッドフォンから漏れ出る音を聴いたサマーが、「スミスでしょ。私も好きよ」と同調する所からトムの恋は始まります。さてさてこの曲、いったいどんな内容の曲なんでしょうね。

そこで歌詞をピックアップしてみました。

 

♪「There is a light that never goes out」 /  The Smiths

 

今夜外に連れ出してくれないか
音楽があって若くて生き生きとしている人々がいるところに
君の車を運転して 家になんて帰りたくないんだ
僕には家と呼べる場所なんてないから

中略

そしてもし2階付のバスが僕たちに突っ込んで来て
君の側で死ねることは最高の死に方だよ
そしてもし10トントラックが僕たち2人とも殺すってことは
君の側で死ねるってことだよね
それって僕の喜びで、僕だけの特権なんだ

 

決して消えない明かりがある  決して消えない明かりがあるんだ  

 

 

ノエル・ギャラガーが、LIVEで歌っている
同曲のYouTube映像は  → こちらから


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さあいよいよ明日はトニー賞授賞式ですね~!
そこで今回はトニー賞で注目され、映画化された秀作からの名言です!

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監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴィン
         エミリー・ワトソン   ピーター・マラン
 

 

原作は100作を超える名作を世に送り出し、英国王室から叙勲もされているマイケル・モーパーゴが、1982年に発表した児童小説です。
 2011年、舞台化作品として65回トニー賞で、最優秀作品賞、演出賞など5部門を受賞しそれを見たスピルバーグが感動し、映画化に着手しました。

第一次世界大戦間近のイギリス、貧しい農家に引き取られた仔馬ジョーイと少年アルバートのたどる数奇な運命を壮大なスケールで描いた秀作です。
 人智を超越した不思議な絆と、戦争という行為の無意味さの対比が印象的な感動作です。

「栄誉を拒むという勇気もあるのよ」
 By ローズ・ナラコット(エミリー・ワトソン)

 

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 母親ローズ(エミリー・ワトソン)が、息子アルバート(ジェレミー・アーヴィン)に向かって言う言葉です。

父親テッド(ピーター・マラン)は、義勇農機兵団の軍曹として国のために活躍し、英国陸軍殊勲賞などたくさんの勲章を授与されました。しかし彼はそれらを全て捨ててしまっています。人を殺した戦争での活躍などむしろ不名誉なことと考えているからです。

 

「僕なら味方を救うために活躍したことを誇りに思うよ」という不満気なアルバートに対し、母親ローズは父親の心境を代弁します。

「でも父さんは人殺しを誇りには思えないのよ」と。


「過去の栄誉」を誇りたいのが人情です。誰でも自分の殊勲を自慢したいもの。
「自分の手柄」を吹聴し「過ぎ去った光」にすがって生きる生き方もあります。

しかし、大切な今を正々堂々と生き貫くため、自身の犯した罪を素直に認め、心の中の真の正義を貫くテッドの生き方は立派です。
 そしてそのテッドの不器用な人生の歩み方に共鳴し、陰から支える妻ローズの生き方も見習いたいものです。

 父親テッドにとっての栄誉(生きる力)とは何なのでしょうか。
それは、愛する妻や大切な息子からの「尊敬される心」に他ならないのではないでしょうか。
つまり父親テッドは「真の勲章」を手にしていると言えますよね
 


 

【あなたも見たくなるストーリー】

 ある日、父テッドは、耕作馬としては全く不向きと思われたサラブレットの仔馬を、あたかも運命の糸に手繰り寄せられるかのごとく競売で落札してきます。息子のアルバートは、既にこの仔馬の不思議な魅力に運命的な出会いを感じてしまっています。

その日から、互いに心を通わせ、たくましく成長していく少年アルバートと仔馬ジョーイ。

やがて戦争の影は色濃くなり、生活の困窮からジョーイを軍馬として手放さざる得なくなってしまいます。軍馬として戦場を渡り歩くジョーイと、兵士として徴兵され戦火にさらされるアルバート。ともに戦争という理不尽な行為の中で翻弄され続け・・・。 


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監督:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
        ルーシー・ボイトン  ジャック・レイナー
 

前作「はじまりのうた」に続くジョン・カーニー監督作品です。

前作は「はじまりのうた」、そして今回は「未来へのうた」というワケで、自身のバンド活動を軸としたストーリーは、80年代のロック&ポップカルチャー満載、a-haデュラン・デュランザ・クラッシュホール&オーツスパンダー・バレエザ・ジャムなどなど、40代以上の洋楽ファンは懐かしく、そして心切なくなる青春コメディムービーに仕上がっています。

出演者の多くに無名の新人を起用。インディペンデント作品として、サンダンス映画祭で初上映され、大変高い評価を受けました。
 

「上手に演奏しない方法を学べ!」
 By ブレンダン(ジャック・レイナー)

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音楽に造詣の深い兄ブレンダン(ジャック・レイナー)が、コナー達が組んだバンドの初演奏デモテープを聞いて言う言葉です。既存の人気グループ“デュラン・デュラン”の曲をカバーした猿マネコピーの演奏を厳しく批判、ロック魂とは何かを指南する1コマです。

 

人のモノマネをしても仕方がない。自分達のスタイルを持って、それを貫けと言っているのでしょう。

カッコばかりを気にするあまり、自分達らしさを見失ってしまっている。そんなコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)に、ブレンダンは言葉を重ねます。

「嘲笑われるリスクを背負え!」と。

 

コナーがバンド活動を始めた理由は、素敵な美少女ラフィーナ(ルーシー・ボイトン)の気を引きたい一心から。たとえ動機は不純でも、その気持ちは、純粋なのです。

その湧き出す純粋な気持ちを大切にする事が何より大切な事なのでしょう。

「他人の曲で女を口説くな!」ブレンダンは言います。

ほとばしるエネルギーのままに自分だけの曲を作れ!と言っているのかもしれません。

 

このブレンダンの言葉は、音楽に限らず、あらゆる事柄に当てはまる気がしますね。

他人の受け売りでは、相手に気持ちは通じないもの。

仕事でも恋愛でも同じなのです。

少々不恰好でぶざまでも、魂のこもった自分オンリーのやり方こそが、相手の心を揺さぶる事のできる唯一の方法なのだと理解することができますね。

 

 

【あなたも見たくなるストーリー】

1985年、大不況のダブリン。人生14年、どん底を迎えるコナー。父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのMVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目で心を撃ち抜かれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛練習&曲作りの日々が始まった―

 

公式HPより

オフィシャルサイトは → コチラから http://gaga.ne.jp/singstreet/

 

【映画を楽しむプチ知識】

前作「はじまりのうた」に感銘を受け、本作品を観た方も多いのでは。

実は、私もその一人なのですが、その時気になっていたのは「For my brother Jim」=「兄のジムに捧ぐ」という、エンドロールのメッセージでした。

 

監督ジョン・カーニーの実兄が、「はじまりのうた」製作中に亡くなったそうで、その兄に対する敬意&感謝のメッセージとして挿入されているのでしょう。そして本作「シング・ストリート」のエンドロールには「全ての兄弟に捧ぐ」というメッセージが流れます。

 

ジョン・カーニーは、兄のジムから多大な影響を受けて音楽に目覚め、劇中のコナーが、兄ブレンダンから多くを学んだように、ジョン自身の音楽人生を歩んできたのでしょう。

劇中コナーとラフィーナが、成功を夢見てロンドンへ旅立つ船の名前に注目してください。船の舳先には「JIM」と表記されているのです。

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「はじまりのうた」のエンドロールからのつながりで観れば一目瞭然、この「ジム」こそが、「自分達の夢を乗せて未来へ運んでくれる船」、という監督の仕込んださりげないメタファーなのですね。

いやあ、切なくそして深イイ演出ですよね~。(涙)


☞隠し味メタファーを見つける 「もう一つの映画のミカタ」は こちらから
☞監督つながりで観る 「もうひとつの映画のミカタ」は こちらから

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