映画の名言♡恋も仕事もあきらめない! ♡がんばるアナタを照らす「心に残る深イイ言葉!」

映画の中にちりばめられた「深イイ言葉」「心に残る名言」「素敵なセリフ」に焦点を当て、日々の生活や人生の歩き方に役立つヒントとして解釈。恋に仕事に毎日一生懸命頑張っているアナタの応援歌として紹介していきます。

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監督:クリント・イーストウッド

出演:トム・ハンクス  アーロン・エッカート    

  ローラ・リニー  アンナ・ガン 
 

奇跡的な生還事故として知られる、2009年のUSエアウェイズ1594便の不時着事故を巨匠クリント・イーストウッドと名優トム・ハンクスがタッグを組んで映画化しました。

原作本、機長サリー・サレンバーガーが書いた回顧録「機長、究極の決断」(映画公開に当たり、Sully(サリー)」に改題)を基に、ハドソン川への緊急着水という究極の選択で乗客全員の命を救った緊迫の現場、その一部始終が描かれました。

機長サリーは、乗客乗員160名の命を救った英雄として称えられる一方で、独断で決めた不時着の判断責任を問われ葛藤します。

「機長のとった判断は正しかったのか?」そして「生還へのカギ」とは、いったい何だったのか?

 

奇跡の生還劇といえば、やはりトム・ハンクス主演の「アポロ13」ですよね。⇒こちらをクリック!

この機会にもう一度観てみましょう!どちらにも「共通するモノ」がみえてきますよ~。

 

「すべてはタイミングだ。

それはコンピュータでは測る事ができない」

 By サリー・サレンバーガー(トム・ハンクス)


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予期せぬ事故に直面し、数分間の中で直感的に選択した判断は本当に正しかったのか?

生還後、世間から英雄としてまつりあげられる一方で、自身の行動を改めて問い直し葛藤するサリー機長(トム・ハンクス)が、自らの答えを見つけた瞬間の言葉です。

 

バード・ストライクにより両エンジンが停止。
 事故発生から着水までわずか208秒(3分28秒)しかありませんでした。冷静な状況判断と42年のフライト経験が培った勘から、近隣の空港への飛行は困難であると判断しハドソン川への不時着水という究極の選択をしたサリー機長ですが、国家運輸安全委員会(NTSB)は、その誤った選択が乗客を無用な危険にさらした原因なのだと主張します。

NTSBによるコンピュータ・シミュレーションでは、近くの滑走路に無事着陸できるという結果想定が公示されたのです。

 

しかし、サリー機長は言います。

「人為的ミスを調査するなら、人らしい判断をすべきだ」と。

 

つまり、数値や数式をあてはめた事故の分析や公式は正しくても、そこで事故に直面した人間の“心”の関与が全く含まれていないと言っているのでしょう。

初めて遭遇する想定外の事故。シミュレーションや訓練、対応マニュアルなどもなく、その瞬間に起きた現状を瞬時に把握し結果を予測する。迷い、ためらい、そして最良と思える方法を瞬時に選択したのは経験と実績が培った直感(勘)に他なりません

 

近頃、A.I(人工知能)の技術革新が著しく、あらゆる分野でコンピュータ頭脳の進歩が取りざたされています。無人化された工場。自動運転の車。囲碁やチェスの棋士までもがA.Iに取って代わられようとしていることに、一抹の不安を感じませんか?

 

確かに過去に経験した事象であれば、その蓄積データを分析、数値公式化した安全な方策を“心”という不安定な要素を持たない“マシーン”で対応する事が、最も効率的な方法なのかもしれません。

しかし事故や災害のやっかいな所は、「想定を超えた」出来事が「突発的に起きる」という事なのではないでしょうか。

予期せぬ大地震、想定を超えた大津波に対し、机上の論理で作り上げた安全対策や、想定内のセーフティ装置は、まるで役に立ちませんでした。

現場で指揮を執っていた福島第一原発の吉田昌郎所長が、東京電力本店からのバカ殿マニュアル指示を独断で無視。経験的な直感判断で「海水注入を断行し続けた事」こそが結果的に日本を救ったのです。

 

人間にしかできない能力~経験でしか培えない“ワザ”を再認識し、その範囲でコントロールでき得るレベルの技術開発でとどめる必要を感じませんか。

現場の経験で培った「職人の勘」こそが、最悪の事態から日本を救ったのはまぎれもない事実なのですから。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

2009115日、ニューヨーク上空850メートルで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。

近くの空港に着陸するよう管制塔から指示がある中、機長サリー(トム・ハンクス)は、それを不可と判断しハドソン川への不時着水を決断。事故発生からわずか208秒だった。

難易度の高い水面への不時着を見事に成功させ、全員を救ったその偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛される― はずだった。

ところが― 機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑がかけられてしまう。

本当に不時着以外の選択肢はなかったのか?それは乗客たちを命の危険に晒す無謀な判断ではなかったのか?事故調査委員会による度重なる追及は、サリーを極限まで追い詰め・・。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトはコチラ → http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/

 

【映画を楽しむプチ知識】

映画の舞台は、2009年。事故が起きたのは1月15日ですが、その6日前の1月9日に、クリント・イーストウッド監督&主演の名作「グラン・トリノ」が公開されました。

劇中、サリー機長がニューヨークの街をジョギングするシーンに注目してください。

ジョギングするサリー(トム・ハンクス)の両サイドのビルの壁面に「グラン・トリノ」のポスター文字を見る事ができ、イーストウッドの遊び心を感じます。
 

また、シーフード・レストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ」(日本を含め世界中に店舗があります)の前を通過するシーンもありますね~。

「ババ・ガンプ・シュリンプ」は、「フォレスト・ガンプ」で、エビ漁の船長になりたいと言っていた友人ババ(ミケルティ・ウィリアムソン)の願いを実現しガンプ(トム・ハンクス)自身が経営しているという架空のモチーフを元にして作られた実在するレストランなのです。

どちらも映画好き心をくすぐるオシャレな演出ですよね~。

 

ちなみに「ババ・ガンプ・シュリンプ」は、カリフォルニアに1号店をオープン、日本では東京・後楽園ラクーア内や、豊洲ららぽーと、また大阪USJ近くにもあり、店内にはオープニング・シーンでガンプが座っていたあのベンチや、映画にまつわる衣装写真などが並び、映画テーマパークばりに楽しむことができますよ~。

  

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卒業式シーズンですね。
別れの季節ですが、新しいスタートのシーズンでもあります。そこで今回は、がんばる気持ちをもらえる素敵な作品を紹介します。
キャッチコピーは、「凹んだ心は、いつか凸らむ

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監督:ジョン・カーニー

出演:キーラ・ナイトレイ  マーク・ラファロ  アダム・レヴィーン 

 ジェームス・コーデン  ヤシーン・ベイ

                       

原題はBegin Again。自身もバンドグループ活動の経験がありライブ映像やPV製作の監督を務めていたジョン・カーニーが、ONCEダブリンの街角で」に続き同じく音楽をテーマにして描きだしたハートフル&ヒューマンドラマです。
 

マルーン5のアダム・レヴィーンの初主演映画としても話題となり、挿入歌LOST STARSは、アカデミー歌曲賞にノミネートされました。

なんといってもキーラ・ナイトレイの歌うアコギ系癒しソングは、実在のミュージシャンを凌ぐほどの完成度でその才能の豊かさに驚かされてしまいます。

近頃の打ち込み系デジタル・ミュージックシーンに飽き飽きしている中高年の音楽ファンのみなさん!アナログにこだわったジョン・カーニーのアーティスト魂に共感必至です!

 

「必要なのはビジョンだ。
 小手先なんかじゃない!

By ダン・マリガン(マーク・ラファロ)
 

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 会社の存続のためにポリシーをすて、利益優先の売り方を提案するサウル(ヤシーン・ベイ)に対し、激しく拒絶し非難するビジネス・パートナー、ダン・マリガン(マーク・ラファロ)の言葉です。

 

ダンは、鋭いプロ視点で本物のミュージシャンを発掘してきました。自分でレーベルを立ち上げ、音楽シーンの一時代を築いてきた自負があります。他人の評価よりも自分が本当に良いと思うアーティストでなければ、たとえ商業的に売れるからと言ってそれを良しとしない頑ななポリシーがあるのです。

 

デジタル化されたお手軽打ち込み系音楽からは、カッコ良さばかりが強調され、アーティストの魂の叫びや心の声は聴こえてきません。

 

音楽は、芸術(アート)なのです。

アーティストとは、つまり芸術家です。

 

その場しのぎの浅はかなテクニックで大衆に迎合してみても、そんなものはスグに飽きられてしまう。その繰り返しがいつしか本物のアーティストを育てる環境を失くし、ひいては音楽業界そのものをダメにしてしまう原因になってしまうのだと言っているのかもしれません。

 

私たちの日常でもよくある光景です。

「他より少しでも安く」「より早く」といった目先のセールスポイントに執着し利益を優先するあまり、生産者のポリシーや譲ってはいけない根本的理念をないがしろにしてしまうのです。

「価格を下げお手軽にする事は、商品の価値を自らおとしめている」という事に気付かなくてはいけないのではないでしょうか。

小手先で誤魔化しその場をしのぐのではなく、もっと先を見据えた確固たるビジョンを持たなくてはいけないという事なのですね。

【あなたも見たくなるストーリー】

ミュージシャンのデイヴ(アダム・レヴィーン)と恋人のグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、二人で作った曲が映画主題歌に抜擢されてメジャーデビューが決定。初めて、ニューヨークにやってきた。今までとは違う、セレブのような生活。しかし、スターとして忙しくなるデイヴとすれ違いの日々が続くなか、彼の浮気が発覚。夢のような状況から一転、行き場の無い孤独へと突き落とされてしまったグレタは行くあてのないまま街をさまよい、旧友であり、売れないミュージシャンのスティーヴ(ジェームズ・コーデン)の家へ転がり込む。

 

公式HPより抜粋

オフィシャルサイトはコチラから → http://hajimarinouta.com/

 

【映画を楽しむプチ知識】

劇中、映画ファンが思わずニヤっとしてしまう、隠し味オマージュピースがたびたび出てきます。

 

ダン(マーク・ラファロ)が音楽に対するポリシーを主張し、会社の幹部連中と対立、啖呵を切って辞職するシーンでは「オマエはジェリー・マグワイアか?」と揶揄されます(笑)。

「ジェリー・マグワイア」とは、邦題「ザ・エージェント」の原題ですね。トム・クルーズ演じるジェリーは、敏腕スポーツエージェント。儲け主義の会社の方針に反発し独立、悪戦苦闘しながらも夢を実現させていくサクセス・ストーリーなのです。
しくは→こちらを見てください

 

またダンの一人娘バイオレットのちょっと斜に構えた派手な服装を見て「タクシードライバーか?」と嘲笑するセリフは、ロバート・デニーロと共演し当時13歳で娼婦役を演じアカデミー助演女優賞にノミネートされたジョディ・フォスターを引き合いに出したセリフなのですね。

その他にも実在するミュージシャンの名前などがボロボロと出てきて、洋楽好きにはたまらない本作。

サントラCDも素晴らしい出来栄えです。DVD&CDセットでの大人買いがお奨めですぜ!

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「ラ・ラ・ランド」でゴールデングローブ主演男優賞を受賞した注目のライアン・ゴズリングも出演する「ブレードランナー2049」。
今秋
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月の公開が決まっていますが、今回はちょっと早めの復習です!

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監督:リドリー・スコット

出演:ハリソン・フォード   ルドガー・ハウアー 
   ジョー・ターケル    ショーン・ヤング
 

「エイリアン」の大ヒットから3年、フィリップ・K・ディックの小説アンドロイドは電気羊の夢を見るか?を原作として監督リドリー・スコットが映像化、近未来の混沌としたアジア的な街の風景は、後のサイバーパンクブームへと引き継がれ、映画やアニメ、ゲームクリエイター達にも多大な影響を与えました。

 公開当時は、その内容に観客がついて行けず酷評され興行的には赤字でしたが、いまや映画史に残る名作として再評価され、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存されています。
「スター・ウォーズ」「インディー・ジョーンズ」で大活躍中のまさに脂ののったハリソン・フォードがスクリーンで躍動しています! 

ちなみに近未来として描かれた舞台は2019年。あの頃観た未来は、もうあと2年後なのです・・。

 

「明るい炎は、早く燃え尽きる」

By タイレル博士(ジョー・ターケル)

 

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 遺伝子工学から生まれたレプリカント(人造人間)を設計した天才科学者、タイレル博士(ジョー・ターケル)のもとを訪れた反逆レプリカントのリーダー・バティ(ルドガー・ハウアー)が、4年しかない自分達の寿命を延ばす方法を問い詰め、その答えとして博士が言う言葉です。

 

ネクサス6型は、宇宙開拓のために開発された奴隷レプリカントです。命令に従って重労働に従事するべく開発されましたが、不測の変異によりあるはずのない「感情」を持ってしまったのです。

完璧な肉体を持つレプリカントが「感情」を獲得し、人間としての完成型に近づいた時に望んだ最大級の欲求感情は、「命」への執着なのでした。

 

細く長く生き続ける事が良いのか。
  短くとも、太く生きる事に意味があるのか。

 

私達にとっても「命」の在り方は、永遠のテーマです。

4年しかない寿命を全うし「生」に執着するレプリカント達に対しタイレル博士は言います。

「君たちは美しく生きたんだ・・」と。

 

私達は、長寿をあたかも「幸せの象徴」のように錯覚してしまっているのではないでしょうか?

大切な事はその長さなのではなく、自分の生きた人生を美しく精一杯走り切れたか、ということなのでしょう。

 

「やがて時がくれば、全ての辛い思い出も雨の中の涙のように流れて消える」

デッカード(ハリソン・フォード)を追い詰めた反乱レプリカントのリーダー・バティが、雨に打たれ涙を流しながら慈悲深くつぶやく言葉が印象的です。

「命」に執着していたバティが、「死」という必然を受け容れた瞬間なのでしょう。

命への執着から脱却し、他への慈悲の心を持つことができたバティは、死を目前にして真のヒトの心を持ったのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

2019地球は環境破壊により人類の多くは他の惑星へ移住。その惑星の過酷な開拓労働には遺伝子工学から生み出されたレプリカントという人造人間が従事させられていました。

レプリカントは、製造から数年たつと感情を持ち過酷な労働環境から脱走、人間社会に紛れ込み反乱を起こす事件が多発、レプリカントの捜索・処刑捜査官=元ブレードランンナー・リック・デッカード(ハリソン・フォード)が呼び戻されます。

ロイ・バッティ(ルドガー・ハウアー)をリーダーとした4人のレプリカントが人間を殺害し脱走、地球に潜伏。デッカードは、彼らの捜索処刑の任務を遂行すべく捜索を始めるのですが・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

「ブレードランナー」は、映画史に残る名作映画ですが、好き嫌いがハッキリ別れる映画でもありますね。マニアックな映画好きには、見方によって違った解釈や疑問(矛盾)が生まれる(雑な?)ストーリーが、むしろ作品を様々な視点で観る事のできる深い部分として評価されています。

 

例えばブレードランナー(脱走レプリカントの処刑捜査官)であるリック・デッカード(ハリソン・フォード)が、実はレプリカントなのではないか?という長年の疑問には、多くの憶測があります。

その根底にあるのは、つじつまの合わないセリフやシーンが多い事にあるのです。

劇中、警察官は「脱走し地球に潜伏しているレプリカントは6名、うち1名は既に死亡」と説明するのですが、登場するレプリカントは4名しかいません。なぜか1人足りませんよね。

実は、予算や撮影スケジュールの都合で、予定していたもう一人のレプリカントシーンをカットしたのですが、脚本のセリフ変更における単純ミスで生じてしまったケアレスミスなのだそう。(苦笑)足りない1名がデッカードなのでは?という深読みに発展したワケです。(その他にもたくさんのデッカードレプリカント説の根拠がファンの中では浸透しています)

 

商業的な理由でのナレーションやシーンのカット&追加、エンディングの変更などなど、製作サイドと商業サイドの不合意によって、たびたび再編集され5つものバージョンが存在している事も、カルト的なファンを持つ伝説的な映画となった所以なのかもしれませんね。

★別エンディングや別バージョン作品に興味のある方は「もう一つの映画のミカタ」も参照してください!⇒こちらをクリック!

 

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アカデミー・ウィークということで、今回はともにアカデミー主演女優賞を受賞しているジュリア・ロバーツ&ニコール・キッドマンの共演作を紹介します。ニコール・キッドマンは、LION/ライオン 25年目のただいま」で本年度の助演女優賞にノミネートされていましたが、受賞にはいたりませんでしたね~。

 

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監督:ビリー・レイ

出演:ニコール・キッドマン   ジュリア・ロバーツ  

  キウェテル・イジョフォー  ディーン・ノリス  

「キャプテン・フィリップス」でアカデミー脚本賞にノミネートされたビリー・レイが監督&脚本を担当、「それでも夜は明ける」で主演男優賞にノミネートされたキウェテル・イジョフォーが主演、そして2大オスカー女優ジュリア・ロバーツニコール・キッドマンの初共演作品でもあります。

かつて数多くの美しいヒロイン役を演じてきたジュリア・ロバーツが、娘を失い憔悴し枯れていく母親役を好演。その役者魂を感じる迫真の役作りにも注目してください!

 

「強い思いは、地図と同じなのよ」
 By ジェシカ・ジェス・コブ(ジュリア・ロバーツ)

 
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最愛の娘キャロリンを殺害されたジェス(ジュリア・ロバーツ)が犯人の手掛かりをつかみ、その謎ときをしながら言う言葉です。自分の進むべき道を探し当てた母親の強い思いを象徴した言葉なのです。

 

娘を失う事によって生きる意味を見失い自暴自棄になった母親ジェスにとって、犯人を見つけ出し復讐をする事こそが彼女の生きる目的となったのです。

つまり「思い続ける」ことが今現在の自分へと導いてくれた力の根源であり、次に進むべき道を教えてくれる唯一の方法なのだという意味なのではないでしょうか。

「そして強い思いは、必ず勝つの」 

今にも折れてしまいそうな自身の心を鼓舞するように言うジェスのこの言葉が重く響きます。

 

人は、平凡な毎日を生きている間は、その歩んでいる道にさしたる疑問を抱きません。これといった目標地点を定めずにただ漠然と歩いているからです。

しかし、人生の岐路に立ち進むべき道を見失ってしまったときに初めて、いったいどちらに進むべきなのかを真剣に考え始めるのでしょう。
 

自分の目標地点はいったいどこなのか?

その答えを教えてくれるのは、己の心の中にある「強い思い」に他ならないのです。
その「思い」を持ち続ける事によって自ずと扉は開き、進むべき道が照らし出されるのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

2002年、ロサンゼルス。殺人事件の現場に駆け付けたFBI捜査官のレイは、若い女性の遺体を見て絶句する。被害者は、テロ対策捜査班でのパートナーで、親友でもある検察局捜査官のジェスの最愛の娘だったのだ。レイはエリート検事補のクレアと共に捜査に乗り出し、一度は容疑者の男を捕まえるのだが、FBI組織内の事情により、上層部は男を釈放して自由の身にしてしまう。

あれから13年、失意のもとにFBIを辞めたレイが、クレアとジェスのもとに帰って来る。新たな手掛かりを見つけ、捜査を再開するために。容疑者を突き止め、逮捕に乗り出した彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する結末だった。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトは、コチラから→ http://secret-eyes.jp/ 

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品の中で、注目すべきはジュリア・ロバーツプロフェッショナルな役作りではないでしょうか。

ロマコメの女王として輝いていた彼女が、最愛の娘を殺害されその深い悲しみから脱却できず苦悩する母親役を演じきり絶賛されました。
 

皮膚や唇はカサカサ、目の周りにはクマができ髪の毛もボサボサで疲れきった中年女性ジェシカ・ジェス・コブは、華やかなヒロイン役のジュリアとはまるで別人なのですが、このギャップこそが驚愕の結末を引き立たせてくれているわけなのですね。

 

監督のビリー・レイは、そんな彼女のプロ根性を称賛してこう言っています。

「彼女は、これまで一度も入ったことのない領域に踏み込んでいった。自分の見映えや衣装、歩き方、物腰など全てにおいて可能な限り地味になり、ジェスという女性になりきっていた。それほどの演技を撮影初日の第1テイクから持ち込み、最後まで決して衰えることはなかったよ」と。

 

多くの女優さんたちは若き日の美しかった容姿やイメージに執着し、整形や化粧で美しさを保とうガンバリすぎたり、役柄も依然のイメージに固執しすぎたりしてしまいがちですよね。けれど歳を重ねたからこそ表現できるモノがある、むしろそれが真の美しさなんだという事を教えられたような、そんな気がしますね~。

 
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さあまもなくアカデミー賞ですね!大本命「ラ・ラ・ランド」で注目のデミアン・チャゼル監督作品「セッション」からの深イイ言葉は、すでに紹介済みです。
今回は、「メッセージ」(日本では5月公開予定)でノミネートされているドゥニ・ヴェルヌーブ監督作品に注目してみましょう。


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監督:ドゥニ・ヴェルヌーブ

出演:ヒュー・ジャックマン  ジェイク・ギレンホール  

   マリア・ベロ  テレンス・ハワード

 

2017年公開予定の「ブレードランナー2049」でメガホンを任されたことでも大注目のドゥニ・ヴェルヌーブ監督。

二転三転するストーリー、巧みに配置された謎解きのピース、そして徐々に回収されていく伏線。俳優たちのストイックな役作りも見どころです。

愛娘を誘拐され激昂し奔走する父親役をヒュー・ジャックマン、そしてクールで孤独な刑事役をジェイク・ギレンホールが好演、二人の対照的なキャラクターが相乗的に効果し、観る者を惹き込んでいきます。クライム&サスペンスドラマの醍醐味を味わえる秀逸な1本です。

 

「最善を願い、最悪に備える」

By ケラー・ドーヴァー(ヒュー・ジャックマン)

 

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 いつ何時、何が起きるかわからない。
 常に緊急事態を想定し準備をしておく事が必要なのだと言うドーヴァー(ヒュー・ジャックマン)の信条を表した言葉です。

「災難の渦中においても、その中から最善を掴み取る」備えが必要なのだと解釈できます。

 

ドーヴァーは、非常事態を想定し自宅の地下室に保存食や緊急物資を備蓄していました。常に先を見越して不測の事態に備える性格なのです。
 まさかの時に役立つようにとの配慮から、娘には緊急事態を知らせる「安全ホイッスル」を持たせる用心深さぶりでした。

しかし、そんなドーヴァーの家族に思いもよらぬ事態が訪れてしまいます。

ちょっと目を離した隙に、愛する娘が忽然と姿を消し行方不明になってしまったのです。

 

どんなに対策を講じていても災難はその網をくぐり抜けてやってきてしまいます。
「不測の事態」とは、文字通り、「予測ができない」事態なのですから。

 

では私達にできることは、いったい何なのでしょうか?

 

思いがけないトラブルに遭遇し、あわてふためき事態をますます深刻にしてしまった経験はありませんか?
 後先を考えずに思い付きで行動することは、取り返しのつかない方向へと事態を悪化させてしまうものです。

 

そこで要求されるのは、「冷静に先を読む力」なのでしょう。

それは、万が一予測を超えた事態が訪れたとしても、最悪にだけはしないという想定準備があってこそ、でき得る事なのではないでしょうか。

 

難題にぶつかったとき、当たって砕けろ的な筋肉発想で、何の準備もなしに勢いだけで突き進もうとすれば、強固な壁に跳ね返されてしまうのがオチです。難関に向かってトライする気持ちやその勇気スバラシイと思うのですが、失敗を取り返そうと焦って自分の能力を超えた無理をすることは、もはや「チャレンジ」ではなく、単なる「ギャンブル」にすぎませんよね。

逆に慎重になりすぎても、石橋を叩きすぎるあまりその不安定さが露呈し怖気づいてしまうもの。

むしろ「石橋は壊れるモノ」と開き直って、最悪の事態を許容してしまえば、恐いものはないという訳ですね。

 
【あなたも見たくなるストーリー】

ペンシルヴェニア州州で小さな工務店を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)の幸せに満ちた日常は何の前触れもなく暗転した。

感謝祭の日、6歳の娘アナが一つ年上の親友と一緒に外出したまま、忽然と消えてしまったのだ。

間もなく警察は青年アレックス(ポール・ダノ)を容疑者として拘束するが、自白も証拠も得られす2日後に釈放。刑事ロキ(ジェイク・ギレンホール)の生ぬるい対応に不満を隠せないケラーは、アレックスがふと漏らした一言から、彼が犯人だと確信し、自らの手で口を割らせようとする。最愛の娘を取り戻したい一心で、法律とモラルの一線を踏み越えていく父親。

粘り強い捜査によって、新たな容疑者の存在を突き止めていく刑事。

もがけばもがくほど混迷が深まるこの難事件の背後には、想像を絶する闇が広がっていた・・。

 

公式HPから引用

オフィシャルサイトはコチラ → http://prisoners.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

登場する俳優たちの強烈な役作りに、自然と作品にのめり込んでいってしまう本作品。

 

ジェイク・ギレンホールは、昨年公開「サウスポー」でどん底から再起するボクサー役を驚愕の肉体改造で熱演しましたが(→コチラをクリック!)、本作では神経質で寡黙なデヴィッド・ロキ刑事を演じました。

過去に黒星がない敏腕刑事でありながら、孤独な影を持ちストイックに物事に執着するロキ刑事。常に闇と向き合う心の描写なのでしょうか~時折見せる顔面の“チック”症状に注目です。小指にはめられた“フリーメイソンの指輪”もジェイク自身が提案した細かい役作りの一つなのだそうです。

 

また登場人物の名前にも、製作者のメッセージが仕込んであります。

主人公ヒュー・ジャックマン演じるケラー・ドーヴァーの、Kellerは、ドイツ語で“地下室”“貯蔵庫”を意味する単語です。つまり最悪に備えて備蓄をしている彼の信条そのものであり、また(詳しくは書きませんが・・)ストーリーともリンクした深い意味を表現しているのでしょう。

 

作品のタイトル「プリズナーズ」とは、「囚われ人」と訳すことができます。まさに登場する全ての人物が何らかの過去のトラウマに囚われているワケで、そのあたりにも「うーんなるほど~」と感嘆してしまうワケなのですね~。今後もドゥニ・ヴェルヌーブ作品に注目です!

 
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今日は、バレンタインデですね~。
ということで今回は、ロマコメムービーにしてみました!

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監督:ピーター・シーガル

出演:アダム・サンドラー   ドリュー・バリモア
   エイミー・ホール ロブ・シュナイダー  ダン・エイクロイド   

 

1988年公開のロマコメ「ウェディング・シンガー」で共演したアダム・サンドラーと、チャーリーズ・エンジェルでもおなじみドリュー・バリモアが再共演し、全米公開初登場で1位を記録した大ヒット作品です。

ロマンティック・コメディーならではのC調に物語は進行しますが侮るなかれ。これがなかなか芯の通ったストーリーで、笑って泣ける素敵な作品に仕上がっています。ハワイの素晴らしい景色とのんびりした雰囲気に浸りながら恋人と、いやむしろ夫婦や家族で鑑賞するのも良いかもしれません。

 

「人生は時に不公平ね・・、
 でもあなたは生きているのよ」

 By カフェのママ・スー(エイミー・ホール)

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事故に遭い、短期記憶の後遺障害をもってしまったルーシー(ドリュー・バリモア)に対し、行きつけのカフェのBig Fatママ・スー(エイミー・ホール)が、ビデオレターの中から優しく語りかける言葉です。

 

一晩眠ると前日の記憶を失ってしまうルーシーは、事故以来、毎日同じことを繰り返しています。他の事は全て一般人となんら変わらず生活できるのですが、昨日出会った人や自分の行動、交わした会話、全て真っ白に消去されてしまうのです。
大好きなヘンリー(アダム・サンドラー)と恋に落ち、昨日交わしたキスの事さえも。s-50-1

そんな彼女に対して、母親代わりのスーは、涙をこらえながら言うのです。

 

考えも及ばない災難に見舞われ、平穏な生活が突如掻き曇ってしまったとしても命を失くす事は免れました。この世に生かされたとするならば、「命がある事に感謝」し、辛い現実でもすべてを受け入れて前へ進まなければいけないのだと言っているのではないでしょうか。
 これは、ルーシーに対する言葉でありながら、スー自身に向けての言葉でもあります。

ルーシーの家族や周囲の友人たちは、毎日の記憶が積み重なっていかない彼女をおもんばかって、今までずっとその事実を隠そうとしてきたからです。

 

私達の日常に置き換えてみましょう。
 

ルーシーの患った「ゴールドフィールド症候群」なる記憶障害は、現実に存在する症候ではありませんが、アルツハイマーや様々な認知症などは記憶に障害をもたらし、大切な家族や愛する恋人の記憶を奪っていく可能性の有る病気です。
 私達も、自身や家族の老化の過程で少なからず遭遇する可能性の有る身近な病症だと言って良いでしょう。

これまでの家族の歴史や、その大切な記憶が消去されて行く事は悲しい出来事に違いありません。しかし、視点を変えて見たらどうでしょう

 

記憶が積み重ならないということは、「毎日が新しい1日である」という事でもあります。ルーシーは毎日、ヘンリー(アダム・サンドラー)と出会い、新しい恋に落ち、新鮮な気持ちで生きて行く事ができるのです。

 

「今日と言う日は残りの人生の最初の1日」

これは、「アメリカン・ビューティー」(アカデミー5部門を受賞)で、苦悩する中年男レスター(ケヴィン・スペイシー)が言った名言です。

単調な毎日の繰り返しこそが人生なのですが、その毎日は常に新しい1日の積み重ねなのですから、1日1日を無駄にしないよう、大切に過ごさなければいけないのだとあらためて考えさせられますね。

 

毎日が新しい1日である事に感謝し、互いに恋した頃の新鮮な気持ちを持ち続ける事が出来たなら、夫婦や家族の未来の在り方は大きく変わってくるはずですね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】


常夏の島ハワイ。バカンスに訪れたツーリストたちとあとくされのないアバンチュールを楽しむプレイボーイのヘンリー(アダム・サンドラー)は、水族館の獣医として働きながら自由奔放な恋愛を満喫して暮らしていました。

ある日ヨットで海へ出たヘンリーは、船の故障で偶然たどりついた海沿いのカフェでルーシー(ドリュー・バリモア)というキュートな女性と出会います。

一目で彼女のとりことなったヘンリーは、彼女に猛アタック。意気投合した二人は、翌日同じカフェで再会を約束します。天にも昇る気持ちで舞い上がるヘンリーは、約束通り彼女と会うためカフェに向かうのですが、ルーシーの態度は一変して冷たい態度。昨日の行動を全く覚えていないのでした。

ルーシーは1年前の事故以来、短期記憶の障害で前日の出来事を全て喪失してしまう後遺症を抱えており・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】


 映画の中で使用されている、たくさんの素敵な楽曲に注目です。

ポール・マッカートニー「アナザー・デイ」、UB40「見つめていたい」(あのポリスの名曲のレゲエVerです)、ジェイソン・ムラーズ「アイ・メルト・ウィズ・ユー」などなど。

その中でもストーリーとリンクして本作品の肝となっている曲がビーチボーイズの「Wouldn't It Be Nice (素敵じゃないか)」です。

英語が解らない私たちは、この曲の意味を理解して観ることで、より映画を楽しめるかもしれません~。そこで和訳を紹介しましょう。。

 

Wouldn't it be nice  / The Beach Boys


歳を重ねるって素敵な事だよね
    Wouldn't it be nice if we were older 

だって長く待たなくてもいいんだから Then we wouldn't have to wait so long 

一緒に生きていくって事は素敵だよ  And wouldn't it be nice to live together   

ぼく達が住むこの世界で       In the kind of world where we belong 

目を覚ますのって素敵だよね    Wouldn't it be nice if we could wake up

朝には新しい1日がやって来る   In the morning when the day is new 
午後になったら一緒に過ごすんだ  And after having spent the day together
抱き合いながら、一晩中ずっとね  Hold each other close the whole night through

 

壁に絵を描きながらヘタクソな歌をバカでかい声でうたう、愛らしいルーシーの姿がとても印象的ですね~!

  
 
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= 今までの全コトバ ③  = するとページへジャンプします!

61 ライフ・オブ・デビット・ゲイル
  「目には目をで突き進めば、人類は残らず盲目になる」
62 イコライザー
   
「人生で最も大切な日は、生まれた日と、生まれた理由が解った日だ」
63 50回目のファーストキス
  「人生は時に不公平ね・・、でもあなたは生きているのよ」 
64 プリズナーズ
  「最善を願い、最悪に備える」

65 
シークレット・アイズ
   
「強い思いは、地図と同じなのよ」
66 ブレードランナー
  「明るい炎は、早く燃え尽きる」
67 はじまりのうた
  「必要なのはビジョンだ。小手先なんかじゃない!
68 ハドソン川の奇跡
   
「すべてはタイミングだ。それはコンピュータでは測る事ができない」

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= 今までの全コトバ ②  = するとページへジャンプします!

31 遠い空の向こうに
  「こんな僕もひとかどの男になれた。
    それは父さんと違っているからじゃない。同じだからだ」 
32 ビッグ・フィッシュ
   
「人に釣られない奔放な魚が、川で一番になる」
33 シェフ 
   
「パパは立派な人間じゃない。良い夫でも良い父親でもない。
      だが俺の料理は最高だ。オマエにそれを伝えたいんだ」
34 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 
   
「偉い友達なんかには興味がない。俺は政治家なんかを信用しない」
35 ソード・フィッシュ
  「人は、見たものや聞いたものを真実だと信じてしまう。思いこみだ」
36 キングスマン
  「銀のスプーンが無くて、人生の道が限られたとしても
    順応して学ぶ覚悟があれば、人は変われる」 
37 リバー・ランズ・スルー・イット
  
「完全に理解する事はできなくても、完全に愛することはできる」
38 いまを生きる
  「分かっている事も別の側面から見直せ!本を読むときは、
   作者の意図より自分の考えを大切にし、君ら自身の声を見つけろ!」
39 大いなる陰謀
  「誰が始めたのかは問題ではない。責任は我々皆にある」
40 父親たちの星条旗
  「英雄なんていない。 みんな父と同じ普通の人間だったんだ」
41 エベレスト3D

 「人間同士の競争は無意味だ。登るものは全てこの山と競争するのだ」
42 ブリッジ・オブ・スパイ
  「不安は、何かの役にたつのかね?」
43 マイ・インターン
   
「ハンカチは、人に貸すためにあるんだよ」
44 ボーン・スプレマシー
   
「彼はミスをしません。突発的な行動も・・。
    常に目的があって、標的がいるのです」
45 レイン・メーカー 

  「知りたいんです。あなたは、いつ魂を売り渡してしまったんですか?」
46 バニラ・スカイ
  「人は、苦さを味わってこそ、その甘さが解かるんだ」
47 ジャー・ヘッド
  
「戦争は皆違うが、どの戦争も同じだ」 
48 わたしに会うまでの1600キロ
  「朝日と夕日は、見ようと思えば毎日見られる。

美しさの中に身を置きなさい」

49 パパが遺した物語

 「1日で一番好きな時間があるんだ」「いつ?」「今だよ」

50 サウスポー
  「怒りがオマエの最大の武器だ。
    だが怒りで戦えば、それがオマエを消耗させる」
51 それでも夜は明ける
  「法は変わるが、普遍の真理は変わらない」
52 スポット・ライト
  「我々はいつも暗闇の中を手探りで歩いている。
    
そこに光が差して初めて間違った道だと解るんだ」
53 ヴィンセントが教えてくれたこと
  「あえてリスクを取る生き方もある。
    人生のオッズは、(確率が)高い方が有利とは限らない」
54 すべてをあなたに
  「いつも目を閉じてキスしていたから、本当のあなたが見えなかった」  
55 Re:LIFE
  「書きたい衝動に、必死でしがみつけ」
56 オデッセイ
  「一人の命より大切な任務なんてない!」
57 ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK
  「誰でも受けいれられると、ビートルズが教えてくれたわ」
58 追憶の森
  「闇が深くなるほど、愛する人に近づく」
59 ゴーン・ベイビー・ゴーン

  「他人の行動は自分の価値観では測れない。

     皆、自分の心しか覗けないんだ」

60 セッション
  「この世の中で最も危険な言葉を教えてやろう。
    
それはこの2語、“Good Job”(上出来)だ」

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  = 今までの全コトバ ①  = するとページへジャンプします!

 プラダを着た悪魔 
   「君は努力していない。 愚痴を並べているだけだ」 
 フォレストガンプ
   前に進まなきゃいけない時は、過去をおいて行け」
 インビクタス
   人を許す心は、最強の武器なのだよ」
 
ソウル・サーファー
    「君が新しく覚えなければならない事は山ほどあるだろう。
     けれど・・、幸運にも、できない事は少ししかないはずだよ」
  ビューティフル・マインド 
   「この世の中に確かなことは何もない。それだけは確かだ」
6 小説家を見つけたら 
    
「まずはハートで書く。
     リライトには頭を使う。文章を書くときは考えずに書くことだ」
7 ショーシャンクの空に
    
「心の豊かさを失っちゃダメだ。人の心は石でできているわけではない。
     そこには、触れることも奪う事も出来ない、希望があるんだ」 
8 ペイ・フォワード 可能の王国
   
「日々の暮らしに慣れきった人たちは、良くないこともなかなか変えられない。
   ダメだってあきらめてる。でも・・、あきらめたら負けなんだ」
9 ロッキー・ザ・ファイナル
  「他人を指さし、自分の弱さをそいつらのせいにするな。
   それは卑怯者のやる事だ」
10 ブリジットジョーンズの日記
  「ここに残ってあなたの近くで働くくらいなら
     サダムフセインのお尻を拭いてる方がマシだわ」
11 ザ・エージェント
  「もちろん仕事は必要よ。
   でも私には、それ以上に理想(を持った情熱)が大切なの」
12 グット・ウィル・ハンティング
  「君だって完璧から程遠い、彼女も完璧じゃない。
    大事な事は、君らが互いにとって完璧かって事だ」
13 グラン・トリノ

   「俺は関わってきたことに決着をつけなければならない。
             いつもそうしてきた。だから俺一人でやる」
14 アポロ13
   
「何を想定したかはどうでもいい。何をできるかだ!」
15 最高の人生の見つけ方
   「おまえは、自分の人生に喜びを見いだせたか。
     そして、他者の人生に喜びをもたらせたか?」
16 幸せのレシピ
   「ここは私の人生なの。私の全てなのよ!」
   「
いや、それは違う。人生のほんの一部にすぎないよ」 
17 ゼロ・グラビティ
   「必ず何か方法がある。着陸も発射も同じだ。
     生きて帰りたければ逃げちゃダメだ。もっと旅を楽しめ」
18 ダンス・ウィズ・ウルブス
   「生きる道は様々だが、大切なのは1つ。
    それが人としてあるべき道かだ」 
19 カンパニー・メン
  「なあに、良い時も悪い時もある。結果が出るのは最後だ」
20 A.I
  「人間は利口すぎるメカを短期間に創りすぎたんだ。
    そのまちがいがツケを呼んでいる」 

21 ダーク・ナイト
  「真実だけでは人は満足しない。そこには希望が必要だ」  
22 トゥー・ウィークス・ノーティス
  「自分と違うものこそが、自分を完全なものにしてくれる」 
23 ベンジャミン・バトン
  「行きつく先はみんな同じ。たどる道が違うだけよ。
    あなたには、あなたの道があるの」 
24 世界最速のインディアン
  「人生はあっという間だ。リスクは人生のスパイスみたいなもの。
   リスクを恐れてはいかん。それが生きてるってことなんだ」
25 マジェスティック
  「今までなんかどうでもいい、大切なのはこれからだ」
26 人生の特等席
  「3割打つ一流のバッターでも、10打席のうち7回は凡退するんだ」
27 127時間
  「僕の人生は、生まれた瞬間から今日までずっと、毎日のあらゆる行動が、
   そして呼吸の一つ一つが・・、ここへと繋がっていたんだ」
28 レヴェナント
  「力強く根を張った木を、風は倒すことができない」
29 イミテーション・ゲーム
  「誰も予想しなかった人物が、誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事もあるんだ」
30 コールド・マウンテン
  「この世には定めがある。みんなそれぞれ、役割があるのさ。

    鳥にもフンにも、種にも、役目があるんだ 

  

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公開中アントワン・フークワ監督&デンゼル・ワシントン「マグニフィセント・セブン」(黒沢明監督の「七人の侍」のハリウッド版「荒野の七人」の再リメイク作品)観てきました~!

期待を越えた素晴らしい出来栄えに感激です!そこで今回は、二人のタッグ前作品に注目してみました。


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監督:アントワン・フークワ

出演:デンゼル・ワシントン  クロエ・グレース・モレッツ

ヘイリー・ベネット   マートン・ソーカス

     

アントワン・フークワ監督と2001「トレーニングデイ」で初タッグを組んだデンゼル・ワシントンは、アカデミー主演男優賞を受賞。その2人が再集結し、1984年から放映されたTVドラマ「ザ・シークレットハンター」の映画版として作り上げたのが本作品です。

CIAエージェント ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)が、法や警察に変わって凶悪犯罪者たちに制裁を加えるいわば必殺仕事人的ストーリーに、同テーマ「キック・アス」でヒット・ガール(ミンディ)役を演じ大ブレイクしたクロエ・グレース・モレッツをヒロイン役でキャスティングしたのはフークワ監督のシャレの効いた演出なのでしょうか?

銃を使用せず悪党を成敗する痛快なストーリーで大ヒットを記録した本作品。今秋には続編の公開が決まっています!

 

「人生で最も大切な日は、

生まれた日と、生まれた理由が解った日だ」

By マーク・トウェイン

 
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映画のオープニング・クレジットで引用されるマーク・トウェインの言葉です。 

ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、元CIAの特殊工作員ですが、現在はそのキャリアを隠し街のホームセンターで地味に働く一般市民です。不眠症を患い深夜のダイナーで本を読み過ごす毎日で、娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と顔見知りになります。

娼婦としての人生から脱却したいと願っていながら自身の不遇をあきらめているテリー。

「本当は歌手になりたかった」と寂しそうに夢を語る少女に対して、

「なれるよ、なんにでも。そうなりたいと望むなら」ロバートは語りかけます。

 

ヘミングウェイの「老人と海」を愛読するロバートは、こうも言います。

「老人は老人で、魚は魚だ。自分以外のものにはなれないのだ」と。 

この一見矛盾する2つの言葉はどのように繋がるのでしょうか?

 

人は生まれながらの個性を持っています。その自身の“アイデンティティ”の先に将来の夢が存在していたはずなのですが、目の前の厳しい現実を生きるうちにいつしか夢を忘れ、違う人生を歩んでしまいます。

いわば「本心を偽りながら違う自分を生きている」ワケですが、一生自分を偽り続ける事はできないもの。本来の意志に従って生きる事しかできないのです。
 

その事を悟り、本来の姿に戻る事を心から欲すれば、過去から脱却し新たな自分に生まれ変わる事ができるのだと言っているのでしょう。 

人生の歩みの中で自分の生きる意味を理解し、進むべき道を見つけそこに向かって自身の足で歩み出したその瞬間から新しい人生が始まります。


Re-Birth”

自身が望むなら、何度でも生まれ変わる事ができるのかもしれませんね。 

 

【あなたも見たくなるストーリー】
 
ホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠る事が出来ない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。

ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わすうちに、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けている事を知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。

それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全末梢すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めていくが・・。

 
  公式HPから引用

オフィシャルサイトはコチラ → http://bd-dvd.sonypictures.jp/equalizer/

 

【映画を楽しむプチ知識】

「キック・アス」のヒット・ガール=ミンディ・マクレディ役が印象深いクロエ・グレース・モレッツ↓

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当時11歳だった少女が、本作ではロシアン・マフィアに翻弄される陰のある娼婦テリー役を熱演しました。脚本では24歳の設定だそうですが、クロエはまだ若干の16歳。
 

フークワ監督の遊び心でヒット・ガール役のクロエを抜擢したのかと思いきや、本来は24歳という設定のテリー役に、クロエはその候補にすらあがっていなかったのだそうです。

脚本を読みテリーの役柄を演じたいと欲したクロエ本人が頼み込んでオーディションを志願。見事に役を勝ち取ったのだそうです。

 

自身のイメージを払拭しようと1015ポンド(7㌔弱)体重を増やし役作りに徹した彼女は、取材インタビューでこう語っています。

「観客にクロエが演じるテリーではなく、“あれは本当にクロエ?”という反応をして欲しかったの」

そんな彼女の熱演をフークア監督は、

「まだ16歳なのに大人っぽくて、若い頃のジョディ・フォスターみたいだ」と絶賛しています。

マーティン・スコセッシ監督の「タクシー・ドライバー」で娼婦役を演じたジョディ・フォスターを引き合いに出したワケですが、当時ジョディはなんと13歳!その限りない未知の可能性とともに大絶賛を浴びたわけですよね~。

 
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トランプ大統領就任以降、過激な発言に世界は翻弄されまくっていますね。批判的な国やメディアを締め出すトランプ大統領の姿勢はとても不愉快ですね。そこで今回は、トランプ氏にも贈りたいマハトマ・ガンジーの深い言葉を紹介したいと思います。


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監督: アラン・パーカー

出演: ケヴィン・スペイシー     ケイト・ウィンスレット

    ローラ・リニー          ガブリエル・マン

  

アラン・パーカーは、「小さな恋のメロディ」の脚本を書いたことでも知られ「ミッドナイト・エクスプレス(1978)」(アカデミー監督賞をはじめとする6部門にノミネート、脚色賞と作曲賞を受賞)のメガホンをとり、がぜん注目されました。
 

「ユージュアル・サスペクツ」助演男優賞「アメリカン・ビューティー」主演男優賞を受賞している実力派ケヴィン・スペイシーが、死刑廃止論を訴える有能な大学教授でありながらレイプ殺人事件の容疑者となる主人公デビット・ゲイル役を演じました。

 大どんでん返し系ストーリーは、極上の娯楽作品としても楽しめる一方で、冤罪そして死刑制度についても深く考えさせられる骨太の社会派サスペンスドラマに仕上がっています。            

 

「目には目をで突き進めば、
   人類は残らず盲目になる」

By デビット・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)
     (マハトマ・ガンジーの言葉) 

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大学の哲学の授業中、人気教授でもあるデビット・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)が学生たちに向けて説く、インド独立運動の父・ガンジーの言葉の引用です。

 

ゲイルは、死刑制度の廃止を訴える団体の旗手として全米一の死刑執行実績を持つテキサス州知事とテレビ番組で激論をかわすほどの死刑廃止論者でもあります。
 

殺人などの凶悪犯罪者が、その罪を償うためにはどうすべきか?
これは、とても難しい問題です。
己の命をもってその罪を償うべきという考え方もあるでしょう。

遺族感情からすれば、「目には目を!」と感情的になってしまうのも無理からぬところなのかもしれませんが、ゲイルは「やられたらやり返す」という報復的な発想は、根本的な解決策にはなり得ないのだと言っているのでしょう。
 逆に、生きてこそ悔い改め、一生をかけて償い続けるべきとの見方もあります。
 

裁く人間は「神」ではありませんから判決自体にも間違いがあるかもしれません。それは過去の冤罪事件などを顧みても明らかです。

 

ちょっと前、TVドラマのヒーローが「やられたら倍返しだ!」などと吠えていましたね。ガンジーが聞いたら怒りますよ。

確かに視聴者としては胸がスカっとして気持ちが良いのですが、冷静になって考えてみると、それってずいぶん短絡的な発想ですよね。

「やられたからやり返す」という安直な行動は、新たな報復攻撃を生みだすに違いありません。

その結果「やられる前にやる」というような、武力でねじ伏せる軍隊的発想に繋がっていくことになりかねません。
 

犯罪抑止のための死刑制度は、戦争抑止力としての「核の保有」と同様の発想ではないでしょうか。

「目には目を」の発想で「倍返し」していたら、「人類は残らず盲目」どころか「消滅してしまう」のは火を見るより明らかですよね。
 すでに盲目になりかけているので、目の前の火も見えないのかな・・。

 
【あなたも見たくなるストーリー】

テキサス州の大学で哲学を教えていたデビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)は、同僚女性をレイプしたうえ殺害した罪で死刑が確定、今は3日後に執行される死刑をまつべく刑務所の中に居ました。

皮肉にも死刑廃止論を強烈に訴えていた活動団体の旗手としてカリスマ的な人気を得ていたデビット。彼は死刑執行をまじかに控え、人気女性記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)を突然指名、多額の報酬と引き替えに自身の独占インタビューを提案、手記を綴ってくれるように依頼するのでした。

デビットから話しを聞くうちに冤罪ではないかと疑問を持ち始めたビッツィーですが・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

テーマとなっている死刑制度についての予備知識があると、作品のメッセージをより深く理解できるのかもしれません。

ご存じの通り日本には死刑制度があるため、それが世界標準であるかのごとく錯覚してしまうワケですが、世界的に見た場合、先進国で死刑制度を維持しているのは日本とアメリカぐらいしかありません。

OECD加盟国に限定すると日本、アメリカ、韓国のみで、韓国は死刑執行を20年近く停止しているそうです)

アメリカは、州法によって死刑を廃止している州もある反面、映画の舞台となったテキサス州は全米最多死刑執行州として知られ、一時中断されていた死刑制度が再開された1976年以降500名を超える死刑が執行されているのです。

死刑廃止を主張する重要な論拠の一つとして誤判の可能性、つまり映画の中でも重要なテーマとしてとりあげられていた「冤罪」による死刑執行の可能性が指摘されていますが、アメリカで問題視されているもう一つ理由は、白人に比べ黒人の死刑執行割合が高いという人種差別的な問題も含まれているようです。

トランプ大統領就任以降、差別的な発言や偏見が横行し、「目には目を!」「やられたら100倍返し的な感覚」が市民権を得始めているように感じます。

今こそ冷静に「人権」について考えていかなければいけない時期なのだと感じますね。


 
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今回もゴールデングローブ賞の発表でがぜん注目されている「ラ・ラ・ランド」に着目してみました!

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監督:デミアン・チャゼル

出演:マイルズ・テラー  J・K・シモンズ 

   ポール・ライザー  メリッサ・ブノワ

ゴールデン・グローブ賞を総なめ(史上最多の7部門受賞)にした「ラ・ラ・ランド」。いったいどんな映画なのか公開が楽しみですが、その「ラ・ラ・ランド」で監督賞・脚本賞を受賞した注目の人デミアン・チャゼルの前回作品です。

ストイックな鬼音楽教師役を演じたJ・K・シモンズが、アカデミー助演男優賞を、そして編集・録音の2部門でもオスカー像を手にしました。映画の評価は非常に高く、大絶賛の嵐。数えきれないほど多くの賞を受賞しています。主演マイルズ・テラー演じる、苦悩する若きジャズドラマーぶりにも注目してください。

 

「この世の中で最も危険な言葉を教えてやろう。 それはこの2語、“Good Job(上出来)だ」

 By テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)

 

whiplash

 以前は師弟関係だった二人。久しぶりに街のジャズバーで再会し、生徒であったアンドリュー(マイルズ・テラー)に対し、鬼教師フレッチャー(J・K・シモンズ)が言う言葉です。

 

たいした演奏でもないのに、相手を気遣い「まあまあだ、悪くなかったぜ」と安易に許容する事は、決して互いのためにならないのだと言っているのでしょう。
 その場しのぎの優しさは、相手の成長のチャンスを摘みかねない無責任な行為なのだと理解できます。

 

フレッチャーは、自身の高い理想に妥協を許さずパーフェクトを要求します。ミスをした生徒を罵倒し、非情とも思えるダメ出しを続けます。
 フレッチャーのパワハラとも思えるスーパーダメ出しに心が折れ、挫折してしまう生徒もいますが、フレッチャーは言います。

無責任な優しさで生ぬるく褒めそやすことこそが、才能を殺してしまう危険な行為なのだと。

 

“屈辱が最大のパワーを生む”
 

究極の憎しみ、負けない気持ちが最大級のエネルギーとなり、その先のステージへと進む力になる事は私達も経験的に知っています。

しかし、その加減が難しいのです。
 

屈辱的な言葉で相手を完膚なきまで叩きのめし、コテンパンに潰すことが正しい指導であるとは思えません。

ライオンが子を谷へ突き落すかのごとく厳しい環境に追い込む事は、たくましく成長させるために必要な試練なのかもしれませんが、そこには「真の愛情」が不可欠です。

その背景にあるのは「互いの信頼」に他なりません。それこそがアンドリューとフレッチャーの間に欠けていたモノなのでしょう。

 

「当たって砕けろ!」とよく言いますが、もう一度再生可能な程度に、「適度に砕ける」(もしくは砕けさせる)加減が重要なのでしょう。

粉々に砕け散ってしまっては、改めて再構築することが難しくなってしまいますからね~。

 

 

【あなたも見たくなるストーリー】

名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(JKシモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になれるという野心は叶ったも同然。

だが、待ち受けていたものは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠・・。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。

恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし・・。

 

公式HPから引用。

オフィシャルサイトはコチラから → http://session.gaga.ne.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品でアカデミー3冠、一躍その名を知らしめたデミアン・チャゼル監督。先日発表されたゴールデン・グローブ賞総なめの「ラ・ラ・ランド」の監督・脚本も担当、今や大注目の人でもありますが「セッション」公開以前は無名の監督でした。

 

チャゼル監督が書いた「セッション(原題: Whiplash」)」の脚本は、いわゆる「ブラックリスト」に掲載されていたのです。 

「ブラックリスト」とは、秀逸な内容でありながら様々な理由によって映画化がされていない脚本のリスト群の事で、毎年映画関係者やエージェント、マネージャーといった未公開脚本を読む機会のある業界関係者たちが人気投票をし、そのランク発表をする「ザ・ブラックリスト大賞」でも知られています。

アカデミー作品賞を受賞したスポットライト 世紀のスクープも、この賞にランクインしていました。なぜ映画化されていなかったのかは明白ですね・・)

 

 敏腕映画プロデューサー、ジェイソン・ライトマンが、このリスト中にある「セッション」の脚本に注目。内容に惚れ込んだ彼は製作資金を集めるために、ある斬新な方法を考え出しました。それは作品の醍醐味を凝縮した18分の短編バージョンをまず製作し、それをサンダンス映画祭で上映、観客の注目を集めようという目論見だったのです。

18分の短編Verは、思惑通り映画祭で大絶賛され審査員賞を受賞、長編映画化の足がかりができたというワケです。やりますね~、ライトマン!

ちなみにこの18分短編Verは、DVD特典として収録されていますのでこちらにも注目してみてください!

 
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1月9日、今年のゴールデン・グローブ賞が発表されました。ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が史上最多の7冠に輝き圧勝する中、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(日本では5月劇場公開予定)のケイシー・アフレックが主演男優賞を受賞しました。

そこで今回は、ケイシー・アフレック主演の秀逸な1本を紹介します。


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監督:ベン・アフレック

出演:ケイシー・アフレック  ミシェル・モナハン 

モーガン・フリーマン  エド・ハリス  エイミー・ライアン
 

今や俳優としても監督としてもその地位を確立したベン・アフレックの記念すべき初監督作品です。「ミスティック・リバー」の原作者デニス・レヘイン「私立探偵パトリック&アンジー」シリーズを、実の弟ケイシー・アフレックを主演に起用し、彼らの出身地でもあるボストンで撮影。

日本では、未公開の作品ですが、その評価は非常に高くボストン映画批評家協会・新人監督賞をはじめ、誘拐された少女の母親役を演じたエイミー・ライアンは、全米各地での映画批評家協会賞において20を超える助演女優賞を受賞しました。

人として正しい選択とは?真の正義とは何か? そんな事をもう一度深く考えさせられる作品です。

 

「他人の行動は自分の価値観では測れない。

皆、自分の心しか覗けないんだ」

By ジャック・ドイル元警部(モーガン・フリーマン)


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法に従い、自身の正義を主張する若き探偵パトリック(ケイシー・アフレック)に対し、長年警察官として社会を見続けてきたジャック(モーガン・フリーマン)が、その齢を重ねたがゆえに行き着いた真理を諭す言葉です。

 

そもそもジャックは、厳格な警察官でした。日々、法を破る犯罪者と向き合い、戦う事に生涯を捧げてきたと言っても過言ではありません。

探偵という立場でありながら、警官以上に悪を憎みまっすぐに正義を貫こうとするパトリックは、もしかするとジャックの若き日の姿なのかも知れません。

 

「何が正しいか、選択の道を誤るな」

そんなパトリックに対して、ジャックは、言葉を重ねます。

「目先の正義」に固執する事で、もっと先にある「真の正義」が見えなくなってしまう事があると言っているのでしょう。

 

私達の日常にも当てはまるのではないでしょうか。
 

目の前にある薄っぺらな正義を安直にかざすことは、一番やさしい選択肢です。しかし、もしかすると「自己の満足」「組織の平穏」のために安易に運用しているにすぎないという事に気付く必要があります。
 

こと、幼児や子供たちの将来にかかわる事であればなおさら慎重な判断が必要です。
 

「行動とその結果のみ」で物事を判断するのではなく、その行動の原因、つまり当事者にしか覗く事のできない心の中を一緒に見つめ、社会の勝手な都合で作られたルールに束縛されることなく最良の方法を選択する事、その先に真の道が開けるのかもしれませんね。

 

 

【あなたも見たくなるストーリー】

ある日、ボストンの私立探偵パトリック・ケンジー(ケイシー・アフレック)とアンジー・ジェナーロ(ミシェル・モナハン)のもとに、少女誘拐事件の捜査依頼が舞い込みます。

誘拐された4歳の少女アマンダの叔母夫婦が、いっこうに進まぬ警察捜査にいらだち、ボストンの街に多くの裏人脈を持つ二人を頼って独自捜査の依頼に訪れたのでした。

解決の糸口さえ見えない難事件の捜査をためらう二人でしたが、幼い少女の失踪に心を痛める叔母の哀れな姿に依頼を引き受ける決意をします。

ボストン市警のブレサント刑事(エド・ハリス)らとともに捜査を進める中、しだいに事件の全容が明らかになってきますが、事件は思いもよらぬ方向へと急展開し・・・。

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品の結末を、多くの視聴者が複雑な思いで受け止めたに違いありません。(映画の結末は明かしませんが・・)
 

観る者に様々な思いを残して映画は終わるのですが、はたして、この後どうなったのか?

とっても興味ありますよね~。

本作品「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は、原作者デニス・レへインの私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第4「愛しき者はすべて去りゆく」の映画化なのですが、実はこの後日談が、シリーズ最終章(第6弾)「ムーンライト・マイル」として刊行されているのです。

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」から12年。

はたして、パトリックの選択した決断は正しかったのか?実は、私もまだ読んでません・・。

読んでから結末について、あーだこーだと自論を語り合いたいですね~。メッセージ・ご意見・コメントもお待ちしております。

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新年あけまして、おめでとうございます!
お正月という事で、今年の1本目は、日本を舞台にした作品を紹介することにしました。
カンヌ映画祭ではイマイチの評判だったようですが、日本人の私達には理解する事のできる
深イイ作品です。

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監督:ガス・ヴァン・サント

出演:マシュー・マコノヒー  渡辺謙 ナオミ・ワッツ

 

本ブログでも以前紹介した「グッド・ウィル・ハンティング」「小説家を見つけたら」を手がけたガス・ヴァン・サント監督の最新作です。主演は「ダラス・バイヤーズクラブ」でオスカー像を手にしたマシュー・マコノヒー。日本の誇るハリウッド俳優・渡辺謙と実力派女優ナオミ・ワッツが脇を固めました。

原題は「The Sea of Trees」。舞台は自殺の名所である「青木が原の樹海」なのです。

洋画でありながら邦画タッチの作風は、洋画離れが進む昨今の風潮に対するガス・ヴァン・サント監督の新たな試みでしょうか?

観終わった後に何とも言えない余韻を残し、もう一度じっくり観て味わいたくなる1本。そんな深イイ作品です。

 
 「闇が深くなるほど、愛する人に近づく」

   By ナカムラ タクミ(渡辺謙)

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妻を失い深い後悔の念から「生きる」という所業から逃げようとするアーサー(マシュー・マコノヒー)に対して樹海で出会い道を共にすることになったタクミ(渡辺謙)が言う言葉です。

 

アーサーと、ジョーン(ナオミ・ワッツ)は、夫婦でありながら長い間わだかまりを抱えてすれ違いの生活を送ってきました。互いに依存するが故に身勝手に生きてきてしまったのです。

愛し合っていながら、互いの気持ちを思いやる事を忘れ、素直になれず相手を傷つける方法でしか愛情を表現できなかったのでしょう。

 

私達は、日ごろ「生」という日常の上にあぐらをかいて生きています。「命」があたり前に存在するからです。

しかし「死」に直面した時初めて、自分がこの世に「生かされている」という事に気付き、その単純でありながら難解な事象に感謝できるのかもしれません。

 

明るい日の光の中では目の前にあるものほど逆に見えなくなってしまうモノ。
 漆黒の闇の中を手探りで進むようにしっかり心の目を見開く事でより鮮明に見えてくるモノがある。それこそが真の愛情なのだと言っているのではないでしょうか。

 

「電荷量(エネルギー)が大きいほど、静電気の力は強くなる」

これは劇中、物理学者であるアーサーが学生に教える「クーロンの法則」の一節です。

互いのエネルギーが強いほど、そこに発生する静電気=引き合うエネルギーも強くなると言う万物の法則は、人間関係にも当てはまるのでしょう。

つまり、強く引き合うためには強くぶつかり合うエネルギーも必要なのだと解釈する事ができますね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

富士山の北西に広がる青木が原の樹海。その鬱蒼とした森の中に恐る恐る足を踏み入れるアメリカ人男性がいた。彼の名前はアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)。片道切符を片手に日本へやって来た彼が樹海を訪れた目的はただ一つーーそれは、自らの人生を終わらせることだった。森の開けた場所に腰を下ろし、ゆっくりと永遠の眠りにつく準備を始めるアーサー。そんな彼の目の前に、傷ついた身体を引きずりながら森の出口を求めてさまよう日本人男性(渡辺謙)が現れる。「ここから出られない。助けてくれ」と懇願する男を放っておくことができなくなったアーサーは、寒さに震える男にコートを着せかけ出口に続く道へと誘導する。しかし、さっき通ったはず道はなぜか行き止まりになっており・・。

 

公式HPより抜粋引用

オフィシャルHPへはコチラから → http://tsuiokunomori.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

富士山が世界遺産になった事も影響しているのかもしれませんが、作品の舞台となっている青木が原の樹海は、日本人の私たちが持っているイメージよりもスピリチュアルな不可思議スポットとして世界的に有名になりつつあるそうです。脚本を担当したクリス・スパーリング(「リミット」などのスリラー系を得意とする脚本家)は、青木が原の存在をネットで見つけ興味を持ちこう語っています。

「神秘的で精神的な深みがあって、しかも不気味極まりない森。そこで今まで映画に登場した事のないこの素晴らしい舞台から物語を掘り起こそうと、作業を始めたんだ」と。

当初はホラー映画のようなストーリーも考えていたのだとか・・。
(マジか~)。

 

ちなみに樹海のシーンは、全て日本ではなく、アメリカ・マサチューセッツ州の国立公園の森林で撮影されたのだそうです。確かに岩の質感や、樹木の感じがちょっと雰囲気違いますよね。なので、撮影現場を訪れてみたいとオモシロ半分で青木が原へ行ってもムダですので悪しからず。

まあ実在する所というより、映画の舞台となった架空の場所としてイメージした方がすっきりするのではないでしょうか~ 

 
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201638日に5人目のビートルズとも言われたジョージ・マーティンが亡くなりました。彼への追悼の意もこめて、本ブログ1周年記念の今回は、やっぱり大好きなビートルズの映画を紹介する事にしました!

 

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監督:ロン・ハワード

出演:ジョン・レノン ポール・マッカートニー  ジョージ・ハリスン

   リンゴ・スター  ウーピー・ゴールドバーグ エルビス・コステロ 

1970年の「レット・イット・ビー」以来なんと46年ぶり、「ザ・ビートルズ アンソロジー」の発表からも21年が経過した今、ファン待望のアップル公式作品としてこの秋に公開されました。

監督は、このブログでも以前紹介した「アポロ13」「ビューティフル・マインド」などでもおなじみのロン・ハワード。1963年からスタートしたワールドツアーから最後のライブとなった1966年キャンドルスティック・パークの貴重なライブ映像や、今まで知られていなかった4人の軌跡をインタビューやレアな映像を交えて知る事のできるドキュメンタリームービーです。

ビートルズファンはもちろん、ビートルズ入門編としてもお奨めの1本です。

 

「誰でも受けいれられると、
   ビートルズが教えてくれたわ」

 By ウーピー・ゴールドバーグ(映画女優)

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その独特なキャラクターと存在感で、いまや知らない人はいないオスカー女優ウーピー・ゴールドバーグが、ビートルズの夢中だったティーンの頃を思い出しながら、インタビューで話す言葉です。

 

「自分は黒人だけれど、彼らを白人とも思わない。

色なんか関係ない。彼らはビートルズなのよ」
 

ウーピーは、興奮した様子で当時の様子を語ります。

イギリスから来た4人組は、大人の作った既成概念を払拭し、世界に新しい風を吹き込みました。

物怖じしない言動、アイドルでありながら大衆に媚びない立ち居振る舞い、マッシュルームのような不思議な長髪をした彼らを「ふさわしくないモノ」と忌み嫌う大人達。

しかし若者たちは敏感でした

 

「好きな格好をして、好きなように生きていいんだ」

ビートルズからのメッセージを敏感に感じ取った黒人少女ウーピーが、オスカー女優ウーピー・ゴールドバーグへと向かって走り出した瞬間なのです。

ビートルズとの出会いから世界の多くの若者たちが、彼らの生き方に共鳴魅了され影響を受ける事になりました。

 

アメリカ上陸を果たしたビートルズを空港で待ち受けた記者たちが質問攻めにする一コマです。

「なぜビートルズが、ウケるのか?」

心無い記者がイジワルな質問をあびせます。“君たちの人気の理由が解らない”と言わんばかりです。

そんな風に偉そうに言う大人たちを、ジョンがユーモアを交えてバッサリと切ってくれるのです。

「そんな事が解れば、別のバンドを仕切っているよ」と。(笑)

 

上から見下す大人たちを、機知に富んだクレバーなコメントでやり込めるシーンは爽快です。

ビートルズの音楽にその魅力があるのはもちろんのことなのですが、彼らの生き様言動、楽曲に秘められたその深いメッセージ性にこそ、その真価があるのです。

もしビートルズがいなかったら・・、ウーピーをはじめ世界中の多くの若者達(私を含めて)の人生の生き方が大きく変わっていたかもしれませんね~。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

公式HP

オフィシャルサイトは、コチラから→  http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品の監督を務めたロン・ハワードに注目してみましょう。

2001「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を受賞、先日公開された「インフェルノ」に続く「ダ・ヴィンチ・コード」3部作や「アポロ13」「バック・ドラフト」など数多くのヒット作をてがけ、大ヒットTVドラマシリーズ「24H(トゥエンティーフォー)」のプロデューサーもこなす才人なのですが、実は若き日には俳優として活躍していました。

「スター・ウォーズ」でおなじみジョージ・ルーカス監督の不朽の名作「アメリカン・グラフィティ」に出演しているのです。そうです、あのチノパンにチェックのボタンダウンを着ていた優等生スティーブこそが、若き日のロン・ハワードなのです!
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いやあ~、時は流れましたね~。
 

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1982年、私たちに衝撃を与えたSF映画「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」が来秋に公開とのニュースがありましたね。主演のリック・デッカード役ハリソン・フォードも同役で出演するとのこと。待ち遠しいですね~。そこで今回はリドリー・スコット作品に注目です。

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監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン   ショーン・ビーン
        ジェシカ・チャスティン   クリスチャン・ウィグ
        マイケル・ペーニャ  キウェテル・イジョフォ
      

アンディ・ウィアーの小説THE MARTIAN」(「火星の人」)「ブレードランナー」「エイリアン」などでおなじみリドリー・スコットがメガホンをとり映画化しました。
アカデミー賞7部門にノミネート、ゴールデングローブ賞で(ミュージカル・コメディ部門)作品賞を受賞した秀作です。

探査任務中の事故で火星に置き去りにされた不屈の植物学者をマット・デイモンがハマリ役で熱演、SFサバイバル系映画でありながらユーモアに富んだ斬新な演出でゴールデングローブ(ミュージカル・コメディ部門)主演男優賞を受賞しました。
 

「一人の命より大切な任務なんてない!」

By ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)

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NASAという組織を守るためには、火星に置き去りにされた隊員ワトニー(マット・デイモン)の命を犠牲にする事もやむを得ないとする長官テディ・サンダース(ジェフ・ダニエルズ)の非情な命令に対して、強く否定し対立するNASAフライトディレクター、ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)の言葉です。

 

成功する保証のない救出ミッションを敢行し、もし失敗することになれば世界の目は作戦の決断を問題視し、その非難の矛先がNASAに向く事を恐れた長官テディは、組織の存続と保身のために一人の命を犠牲にすることを選択したというわけです。
 

NASAを守るためには、一人の命より重要な任務だ」
 

と、さももっともらしく自己中心的なインチキ大義で命令するバカ殿上司テディ長官に、真っ向からたて突き、自身の職を辞する決意で反発するミッチ・ヘンダーソンの行動は、私達サラリーマン憧れのまぶしい姿ですね。

 

先日ブラック企業大賞実行委員会による「ブラック企業大賞2016」が発表され、今年の大賞は(株)電通に決定したと報じられました。
 

組織の利益を最優先にした会社本位の勝手な論理と古臭い究極のパワハラ体質によって、社員を逃げ場のないところまで追い込んだ末に、未来ある尊い若者の命を奪ってしまう結果を生み出してしまいました・・。

 

以前紹介した「アポロ13」ジーン・クランツ主任管制官、そして今回のミッチ・ヘンダーソン
 状況は違えども共通するのは、何をおいても優先すべきこと、最も大切なのは「人の命」に他ならないという強い信念、普遍の定理なのです。

 

平和な時代の今だからこそ、もう一度私たちの心にしっかり刻むことが必要なのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトはこちら → http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

 

【映画を楽しむプチ知識】


 原作者のアンディ・ウィアーは、本作品がデビュー作の無名の新人です。 

小説家志望の自称宇宙オタク、いわば単なるプログラマーだった彼ですが、2009年から自身のウェブサイトでTHE MARTIAN(「火星の人」)を連載していました。

読者からの反響に応えるカタチで2011年にキンドル版を発売。最低価格の99セントで売りだすと発売3ヶ月であっという間に35000ダウンロードを記録し、SF部門の売上げトップ5に躍り出たのです。

その後2014年に書籍化、とんとん拍子に映画化され世界的な大ヒットに到ります。スゴイですね!

 

彼は、成功までのいきさつをインタビューで次のように語っています。

「ニューヨークのエージェントからリドリー・スコットが監督することになったといわれて、詐欺ではないかと本当に心配しました。いきなり私のすべての夢と長年の野心をかなえて、大金を払うといわれたんだから。話がうますぎるように思えました。でも、その後、小切手が届き始めたから、もしこれが詐欺だとしたら、彼らはそんなに上手じゃないってことだと思いました(笑)」

いやあ、アメリカンドリームをかなえた瞬間のリアルな感じが伝わってきますね~。

 

ちなみに映画の2時間枠ではとても収まりきれない細かいディティールにこだわった宇宙オタクぶりを存分に楽しむには、上下巻の小説「火星の人」(早川書房)がお奨めです。

 観てから読んで、腑に落ちない点を小説で確認。そしてもう一度観ると作品を3倍楽しめますよ~。 

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トランプ氏の話題につられ、彼のカメオ出演映画「トゥー・ウィークス・ノーティス」のアクセス数が急に増えました(笑)そこで今回は、その御礼シリーズ「トゥー・ウィークス・ノーティス」監督&俳優コンビの作品を紹介します。


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監督:マーク・ローレンス

出演:ヒュー・グラント    マリサ・トメイ

ベラ・ヒースコート   JK・シモンズ

 

トゥー・ウィークス・ノーティス」などで過去にも3度タッグを組んだマーク・ローレンス監督と、ロマコメの帝王ヒュー・グラントが、人生の再起をかける落ちめの脚本家の奮闘と成長をコメディタッチで描きだし、爽やかなヒューマンドラマに仕上げました。

1992年に「いとこのビニー」でアカデミー助演女優賞を獲得したマリサ・トメイ、そして2014年「セッション」で厳格な音楽教師役を演じ、がぜん注目されアカデミー助演男優賞に輝いたJK・シモンズなどの実力派俳優たちが作品に絶妙な薬味を加えています。

「リライフ」=人生のやり直しは、いつからでも出来る。そんな前向きな勇気&ホッコリとした気持ちをもらえる素敵な作品です。

 

「書きたい衝動に、必死でしがみつけ」

By キース・マイケルズ(ヒュー・グラント)

 

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 シナリオの授業の中で学生たちに向かいキース(ヒュー・グラント)が熱く語る言葉です。
興味を持って耳を傾ける学生に向かってキースは続けます。
 

「脚本を書くという仕事は、海に飛び込むようなもの。“衝動”という救命艇がないと死んでしまう」と。
 

果てしない努力の先にも泳ぎ着ける陸地があるとは限らない。誰かに評価されるという保証がない作業なのだと言っているのでしょう。


私達の日常でもよくあることです。

 

仕事でも趣味でも、最初のうちは誰でも精一杯楽しみながら取り組めるもの。しかし、それをコツコツと継続して行く事が何よりムズカシイことなのです。
(ブログを書き続ける事もです・・(苦笑))

 
「物語を作る理由を持つことは、2幕目で行き詰った時の大きな助けになる」

キースのこの言葉はとても深く心に響きます。

 

たとえ逆境に立たされたとしても、自分のやりたいことを続けていくためには、なぜそれを望むのかという根本的な理由をしっかり持ち続ける事が何よりも大切なのだと言っているのではないでしょうか。

逆に言えば、その心の底から涌き起こってくる“衝動”さえあれば、あきらめずに続ける事ができるのだと言っているのでしょう。

 

キースは学生たちに言います。

「11歳の時は好きも嫌いも本気の感情だった。けれど長く生きているといろんな妥協を強いられる。書くことも同じだ。本心に従って生きる事が大切なんだ」と。

 

リライフ=「人生をやり直す」ということは、「あらためて違った人生を選択する」という難題ではなく、もう一度純粋に自分の本心を見つめ直し、本来の立ち位置に戻るという単純な作業にすぎないのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

脚本家のキース(ヒュー・グラント)は、今日もハリウッドのプロデューサーたちに映画の企画を持ち込んでは、あっけなく玉砕していた。「間違いの楽園」でアカデミー賞 脚本賞に輝き、天才とも手はやされて以来15年、全くヒット作に恵まれない。何でもやるからと泣きついたエージェントが紹介してくれたのは、ビンガムトンという田舎町の大学のシナリオコースの講師。冗談じゃないと電話を切ろうとしたその時、とうとう部屋の電気が止まり、キースに選択の余地はなくなった・・・。 

公式HPより引用
 

オフィシャリサイトはコチラ → http://www.relife-movie.com/index.html

 

【映画を楽しむプチ知識】

今回は、映画の中で使用された私の大好きなミュージシャンの楽曲を紹介しましょう。

オープニング・クレジットで流れるMadeleine Peyroux(マデリン・ペルー)というアーティストの2004年に発売された2ndアルバムCareless Loveからの Don't Wait Too Longという曲です。
 

マデリン・ペルーは、1996年に18歳でデビュー以来、ブルース&ジャズ系の雰囲気と味のあるハスキーボイスで、21世紀のビリー・ホリデイとも評されCareless Loveは世界で100万枚を超えるセールスを記録しました。(ちなみに今話題のボブ・ディランの「You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go」のカバー曲も入っています)

 

Don't Wait Too Long」の歌詞の一部を紹介しましょう。
 

♪何万粒の涙を流して泣くこともできるし

何万年も待ち続ける事もできると思う

でも、「時」があなたの人生を変えてくれるって思えるのなら

待ちすぎてちゃダメ

 

♪「時」が過ぎゆく中で たくさんの事を学ぶと思う

でも自分の道を見つける前にそれを失ってしまう事もあるかもしれない

それでもイチかバチかやってみて!あなたのするべきことを

 

彼女に興味を持った方は、ぜひアルバムも聴いてみてください。クリスマスシーズンのBGMにもおすすめですよ!

 

●映画のストーリーともリンクするマデリン・ペルーの

Don't Wait Too Long」の映像はコチラをクリック


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12月8日は、ジョン・レノンの命日です。もうあれから36年も経つんですね・・。というわけで、今回は、ビートルズ・ファン必見の素敵な作品を紹介します。 

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監督:トム・ハンクス

出演:トム・エヴェレット・スコット  ジョナサン・ジェック

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「フィラデルフィア」「フォレスト・ガンプ」で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞し「アポロ13」で俳優としての地位を不動のものにしたトム・ハンクスが、自身で書いた脚本をもとに作りあげた初監督作品です。
 

1960年代の音楽シーンに突如登場し世界を席巻したザ・ビートルズですが、あたかも彼らの軌跡をなぞるようなストーリーは、ビートルズ・ファン必見の甘酸っぱいオマージュエピソードに満ち溢れています。

60年代風の挿入歌は全てオリジナル。
 映画の原題でもあるThat Thing You Do!は、劇中に存在する架空のバンド、ワンダーズの曲でありながら数々のミュージシャンによってカバーされ、「マイ・シャローナ」でおなじみザ・ナックのアルバムにも収録されました。まるでビートルズの未発表曲に出会ったような完成度の高い素敵な曲は必聴です!
(まだ無名時代のシャリーズ・セロンにも注目です)

 

「いつも目を閉じてキスしていたから、
   本当のあなたが見えなかった」 
 

By フェイ・ドーラン (リブ・タイラー)
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 ワンダーズの理解者として常に傍にいたフェイ(リブ・タイラー)が、バンドのボーカルで恋人でもあるジミー(ジョナサン・シェック)に対して言う言葉です。
 

ただ純粋に夢だけを追い続けて無邪気に寄り添っていた頃には見えなかったモノを、バンドとともに成長した自身の心の瞳で見る事が出来た瞬間なのでしょう。 

フェイは、夢を共有しながら常にジミーの傍にいました。ワンダーズが田舎バンドの無名時代からガレージで一緒に曲を作り、初めてラジオから流れた自分達の曲に歓喜し感動を分かち合ってきたのです。 

しかし、バンドの人気が高まるにつれて、彼らを取り巻く周囲の状況はめまぐるしく変わっていきます。良いことも悪いことも含め、人は多くの経験を重ねながら大人になっていくのでしょう。 

金、女、地位、名誉、そして広がっていく新たな欲求・・。

 
 成長する過程で多くを学び、その経験の蓄積がやがて新しい価値観を芽生えさせていくものです。新しいモノを掴み取りながら、同時にいくつかを手放すことを強いられてしまうものなのです。
 

得る事によって、失うモノもある。

それは定理なのです。

 

誰しも青春時代には、盲目的に周囲が見えなくなってしまう時期があります。けれど、そんな甘酸っぱい経験や挫折もけっして無駄ではありません。物事の本質を見極める確かな目を持つためには必要な試練なのかもしれませんね。

長い冬を乗り越えて春に花開く蕾のごとく、つらい経験の積み重ねこそが成長への重要な糧となっていくはずなのですから。
 

 【あなたも見たくなるストーリー】

1964年、田舎町エリーで父の電気店を手伝っていたガイ(トム・エヴェレット・スコット)は、仕事もそこそこに地下室にこもり趣味のドラム練習に没頭する平凡な毎日を送っていました。

 

ある時友人からケガをしたドラマーのピンチヒッターを頼まれボーカルのジミー(ジョナサン・ジェック)やギターのレニー、そしてジミーのガールフレンド・フェイ(リブ・タイラー)たちとともに地元のアマチュアバンド、ワンダーズの一員としてバンドコンテストに出場することになります。

いざコンテスト本番のステージで、オリジナル曲That Thing You Do!」を演奏するガイは、その場のノリと閃きからバラードテンポだった曲調を一変、急遽アップテンポのリズムに変えてドラムをたたき始めたのでした。驚くメンバーをよそに会場の観客は熱狂。コンテストの優勝を皮切りに、ワンダーズのシンデレラストーリーが始まります。

自主レコードの販売、ラジオのオンエアデビュー、そしてしだいにメジャーへと登りつめるワンダーズでしたが・・。
 

 【映画を楽しむプチ知識】

劇中にはトム・ハンクスビートルズに対する深い思い入れ、ビートルズマニアなら思わずニヤリとしてしまう実際の出来事からのオマージュ・エピソードシーンをアチコチに見る事ができますね~。

そのいくつかピックアップしてみましょう。

 

●ドラムを担当していたメンバーが骨折し、急遽加入する事になったガイ。ビートルズでは、デビュー直前ドラム担当のピート・ベストに変わりリンゴスターが加入、The Beatlesは完成しました。

 

●当初はスローな曲調だったThat Thing You Do!をガイの思いつきでアップテンポにアレンジし彼らのヒット曲が誕生しますが、ビートルズではPlease Please Meでプロデューサー、ジョージ・マーティンの提案による同様のエピソードがありますね。

 

●ガイのトレードマーク・黒いサングラスは、幻のビートルズメンバー、ベースを担当していたスチュアート・サトクリフのイメージそっくりです。

 

●襟なしのタイトスーツや、ステージで腰を深く折る独特なおじぎパフォーマンス。そしてリッケンバッカーギターを抱えてガニマタで歌うジミーは、ジョン・レノンの姿そのものですね~。

 

●ワンダーズがTVショーに出演した際、ジミーのテロップで婚約者がいることが流れてしまいますが、これはエド・サリバン・ショーに出演したビートルズのTill There Was You演奏の最中、ジョンのテロップに既婚者である事が流された一件と重なりますね。

 

その他にも書ききれないほどたくさんのビートルズ・リスペクト・ピースが散りばめられています。ビートルマニア必見ですぜ~!

ちなみにサントラCDもお奨めです!オリジナル曲、完成度高すぎです! 

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宇多田ヒカルが紅白出場を表明する一方で、ボブ・ディランはノーベル賞授賞式を欠席する意向とのニュースが報じられていますね。決して大衆に媚びず、長いものにも巻かれないディランのブレない生き様はやっぱりカッチョいいですよね~。今あらためて脚光を浴びるボブ・ディランの曲にも注目してほしい1本です。
 

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監督:セオドア・メルフィ

出演:ビル・マーレイ  ジェイデン・リーベラー

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セオドア・メルフィの長編映画初監督作品。いじめられっこの少年と嫌われ者の老人の心の交流と成長を描いたコメディ&ハートウォーミング・ヒューマンドラマです。

公開当初は、全米でわずか4館の限定公開でしたが観客の共感を呼び口コミでその人気が拡大、結果的には2,500館で公開、興行収入的にも9週連続ベストテン入りという成功をおさめました。

ゴールデングローブ・コメディ/ミュージカル部門で作品賞にノミネート。そしてひねくれ者で嫌われ者の愛すべきジジイ役を演じたビル・マーレイ主演男優賞にノミネートされた心温まる1本です。

 

「あえてリスクを取る生き方もある。人生のオッズは、(確率が)高い方が有利とは限らない」

 By オリヴァー・ブロンスタイン(ジェイデン・リーベラー)

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学校の課題発表会の壇上から、いじめられっ子オリヴァー(ジェイデン・リーベラー)が、隣家の老人ヴィンセント(ビル・マーレイ)から学んだ教えとして会場に訪れた父母たち聴衆に向かって言う言葉です。

 

「私たちの周りの聖人」を探して発表するという課題を与えられたオリヴァーは、隣家の変人・偏屈でひねくれ者のヴィンセントを「聖人」であると発表します。

一見すれば、ヴィンセントは聖人とは似ても似つかない正反対の人間です。人嫌いで、気難しく、世間に毒づき、酒・タバコ・ギャンブルに明け暮れ、娼婦とも付き合っているのですから・・。

 

しかし、そんな表面的な行動の裏側には、違った一面がありました。

 

飼っているネコ、8年もの間自分を夫だと認識できない認知症の妻、いじめられている子供、妊娠している娼婦(ヴィンセントの子供ではありません)、そしてベトナムの戦場で取り残された兵士たち・・。
 

ヴィンセントは、彼ら「弱者」を守ります。
 

つまり「誰かが手を差し伸べなければ生きていけない弱い立場の者」に対しては、人一倍優しいのです。

 

彼の行動は、義務や偽善ではなく、自分の心の声に衝き動かされている本能的な行動のように感じます。
そこにアレコレ理屈はないのです。
 自分にしかできない事を躊躇なくやる。他人の評価は関係ありません。人がどう思おうと、自分のやり方(時には法を逸脱しますが・・)で実行します。

ただそれだけなのですが、それが相手にとってはかけがえのない貴重な支えになるのです。

なぜならば、周囲の者は皆、自分の利益を優先し目を背ける面倒事ばかりだからです。

 

私達の日常でも、自分が今、手をさし伸ばさなければいけないと感じていながら自身の保身を優先するあまりつい見て見ぬフリをしてしまう・・。そんな経験が、誰にでもあるのでは?

 

誰でもできる事は、誰かがやればいい。けれど、自分にしかできない事がある。
 

ヴィンセントの破天荒に見える生き方は、常識的な方法や価値観とちょっとズレがあるというだけなのでしょう。自分にしかできない事を、損得の勘定なしに、自分なりの手段で実行する。まさに人生のオッズに左右されないヴィンセントなりの生き方なのです。

 

そんな彼を「聖人」であると感じる事ができたオリヴァーには、大人の目には見えなくなってしまう「純粋な部分」が見えるのでしょう。

私達にも備わっていたはずの「濁りのない澄んだ視点」は、いつの間になくなってしまうのでしょうね・・。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

アルコールとギャンブルに溺れるちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た、いじめられっ子オリヴァーの面倒を見ることになる。小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリヴァーに注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。最初は最悪だと思っていたオリヴァーだが、ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにする。気難しい老人と気弱な少年の間にはいつしか奇妙な友情が芽生え、2人のささやかな冒険の日々が始まった―――。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトはこちら→ http://vincent.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

 ヴィンセントが自宅の裏庭でヘッドフォーンをつけヘタクソな歌をノリノリで口ずさむラストシーンはとても印象的ですね。

鼻歌の曲は、ボブ・ディランの「Shelter from the Storm」(嵐からの隠れ場所)という曲なのですが、テキトーな歌詞で口ずさむユル~イ感じが、まさにヴィンセントのいい加減に映る生き様とその裏に見え隠れするストイックな部分を表現しているようで絶妙です。

 

ちなみに「Shelter from the Storm」(嵐からの隠れ場所)の歌詞を調べてみると、とても難解で聴く者の価値観や心の在りようで様々な意味として解釈することができるディランらしい曲なのが解ります。

単なる意味のない言葉の羅列なのか、それとも深い意味をもったメッセージなのか?

以前紹介したトム・クルーズ主演の「ザ・エージェント」の中でも別ヴァージョンが使用されているので、興味を持った方は是非チェックしてみてください~! 

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 アメリカ大統領選では、「米新聞メディアの敗北」と言われましたが、その新聞報道の在り方を問う作品、そして私たちの「在り方」をも考えさせられる1本です。

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監督:トム・マッカーシー

出演:マーク・ラファロ   マイケル・キートン 

リーヴ・シュレイバー  レイチェル・マクアダムス 

                

 以前紹介した「父親たちの星条旗」で、原作者ジェームズ・ブラッドリー役で深イイ言葉を放った俳優トム・マッカーシーが、今回は監督としてメガホンをとり、2003年のピューリッツァー賞を受賞したボストン・グローブ紙の報道調査班〈スポットライト・チーム〉が暴いた不可侵領域カトリック教会の大罪、衝撃の真実を映画化しました。
 

昨年のアカデミー賞6部門にノミネートされ、作品賞&脚本賞をW受賞したのは記憶に新しい所ですよね。その他にもゴールデングローブ賞など、合計200を超える賞にノミネートされ多くの賞を受賞した骨太の社会派ドラマです。

 
「我々はいつも暗闇の中を手探りで歩いている。 そこに光が差して初めて間違った道だと解るんだ」
 By マーティ・バロン局長(リーヴ・シュレイバー)


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以前にも犯罪を暴く重大な手がかりがありながら、それを見過ごしてしまった事実。
 新聞記者としてやらねばならなかった使命を果たせず、被害者たちの人生を変えてしまっていた事に改めて悔いるスポットライトチームのメンバ-たちに向かって、ベテラン敏腕記者のバロン局長(リーヴ・シュレイバー)が静かに言う言葉です。

 

重大な犯罪に気付きながら、手をこまねいていた多くの関係者たち。犯罪と知りながら示談にすべく精力的に動いた弁護士。組織ぐるみで事実を隠ぺいしようとした司教会。
強大な組織に巻かれる社会。

そしてその事実を明るみに出すチャンスを自ら逃してしまっていた新聞記者たち。

 

私達の日常の中でも多忙な毎日に追われ、つい目先にあるものに目を奪われてしまいがちです。足元ばかり見ているうちに、周囲の状況が解らなくなってしまうのです。もっと遠くを見てしっかり歩く事が必要なのだと考えさせられます。

トランプをリーダーに選んだアメリカ社会、そして彼に媚びるように立ち振る舞う日本社会も同様なのではないでしょうか。

 

そして、差し込んできた光によって歩んできた道が間違っていたと気付いた時、素直に過ちを認め、正しい方向へ転換する勇気が必要なのでしょう。
 

しかし、道を照らしてくれる「光」は偶然差し込んでくるわけではありません。
 その「光」を生み出すためには11歩前に進んで行く多大な努力とそれを継続する力、そして何にも屈しない強い気持ちが必要なのですね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター"ロビー"ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。

公式HPより引用 

オフィシャルサイトはこちら → http://spotlight-scoop.com/intro.php


【映画を楽しむプチ知識】

ボストン大司教区の元神父が、35年以上にわたり青少年に性的虐待をしていた事実。さらに1950年から02年までに米カトリック教会の神父4,450人が1万件以上もの性的虐待を犯していたという大罪。
 

本作品を観て、日本人の私たちは微妙な違和感を覚えたのではないでしょうか。
 

それは、報道先進国アメリカでなぜ長年に渡りこの大罪が明るみに出なかったのかという素朴な疑問。そして少年に対する性的虐待という同様の罪をなぜこれほど多くの神父が犯してしまったのか、という疑問なのではないでしょうか。

 

実は、舞台となったボストンでは、都市部に住む380万人のうち200万人以上がカトリック教徒なのだそうです。つまり、カトリック教会を敵に回すことになれば、地元に根差した新聞社の存続に甚大な影響があるという政治的な背景があったことがうかがえます。

そして、全米国内的にも政治家や企業の重役、警察関係者、法曹界にカトリック信徒が多く、聖職者の不祥事の隠蔽を容易にしていたという疑惑があるのです。
 

 またカトリック教では、イエスの12人の弟子がすべて男性だったことから女性は聖職者になれないという教えとともに、聖職者は純粋な神への愛を誓うために生涯独身を貫かなくてはならないという決まりがあるのだそうです。

つまり教会の神父になる人は、妻帯を許されていない立場を受け容れる事が出来得る人々=女性に興味がない人が多くなる、という構造的な背景があるのです。
 

宗教との関わりが薄い日本人の私達は、その辺りの背景を知ってから観る事で、作品をより理解しやすくなるのではないでしょうか。


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