2016年3月8日に5人目のビートルズとも言われたジョージ・マーティンが亡くなりました。彼への追悼の意もこめて、本ブログ1周年記念の今回は、やっぱり大好きなビートルズの映画を紹介する事にしました!
監督:ロン・ハワード
出演:ジョン・レノン ポール・マッカートニー ジョージ・ハリスン
リンゴ・スター ウーピー・ゴールドバーグ エルビス・コステロ
1970年の「レット・イット・ビー」以来なんと46年ぶり、「ザ・ビートルズ アンソロジー」の発表からも21年が経過した今、ファン待望のアップル公式作品としてこの秋に公開されました。
監督は、このブログでも以前紹介した「アポロ13」や「ビューティフル・マインド」などでもおなじみのロン・ハワード。1963年からスタートしたワールドツアーから最後のライブとなった1966年キャンドルスティック・パークの貴重なライブ映像や、今まで知られていなかった4人の軌跡をインタビューやレアな映像を交えて知る事のできるドキュメンタリームービーです。
ビートルズファンはもちろん、ビートルズ入門編としてもお奨めの1本です。
「誰でも受けいれられると、
ビートルズが教えてくれたわ」
By ウーピー・ゴールドバーグ(映画女優)
その独特なキャラクターと存在感で、いまや知らない人はいないオスカー女優ウーピー・ゴールドバーグが、ビートルズに夢中だったティーンの頃を思い出しながら、インタビューで話す言葉です。
「自分は黒人だけれど、彼らを白人とも思わない。
色なんか関係ない。彼らはビートルズなのよ」
ウーピーは、興奮した様子で当時の様子を語ります。
イギリスから来た4人組は、大人の作った既成概念を払拭し、世界に新しい風を吹き込みました。
物怖じしない言動、アイドルでありながら大衆に媚びない立ち居振る舞い、マッシュルームのような不思議な長髪をした彼らを「ふさわしくないモノ」と忌み嫌う大人達。
しかし若者たちは敏感でした。
「好きな格好をして、好きなように生きていいんだ」
ビートルズからのメッセージを敏感に感じ取った黒人少女ウーピーが、オスカー女優ウーピー・ゴールドバーグへと向かって走り出した瞬間なのです。
ビートルズとの出会いから世界の多くの若者たちが、彼らの生き方に共鳴し魅了され影響を受ける事になりました。
アメリカ上陸を果たしたビートルズを空港で待ち受けた記者たちが質問攻めにする一コマです。
「なぜビートルズが、ウケるのか?」
心無い記者がイジワルな質問をあびせます。“君たちの人気の理由が解らない”と言わんばかりです。
そんな風に偉そうに言う大人たちを、ジョンがユーモアを交えてバッサリと切ってくれるのです。
「そんな事が解れば、別のバンドを仕切っているよ」と。(笑)
上から見下す大人たちを、機知に富んだクレバーなコメントでやり込めるシーンは爽快です。
ビートルズの音楽にその魅力があるのはもちろんのことなのですが、彼らの生き様や言動、楽曲に秘められたその深いメッセージ性にこそ、その真価があるのです。
もしビートルズがいなかったら・・、ウーピーをはじめ世界中の多くの若者達(私を含めて)の人生の生き方が大きく変わっていたかもしれませんね~。
【あなたも見たくなるストーリー】
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【映画を楽しむプチ知識】
本作品の監督を務めたロン・ハワードに注目してみましょう。
2001年「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を受賞、先日公開された「インフェルノ」に続く「ダ・ヴィンチ・コード」3部作や「アポロ13」「バック・ドラフト」など数多くのヒット作をてがけ、大ヒットTVドラマシリーズ「24H(トゥエンティーフォー)」のプロデューサーもこなす才人なのですが、実は若き日には俳優として活躍していました。
いやあ~、時は流れましたね~。