映画の名言! 恋も仕事もあきらめない! がんばるアナタを照らす「映画の中の深イイ言葉!」

映画の中にちりばめられた「素敵なセリフ」「至極の名言」に焦点を当て、日々の生活や人生の歩き方に役立つヒントとして解釈。恋に仕事に毎日一生懸命頑張っているアナタの応援歌として紹介していきます。 原稿・お仕事のご依頼は→ yamashitatsk1027@gmail.comまで

2016年12月

57 「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK   ‐The Touring Years 」(2016)

おすすめ映画ブログランキング参加用リンク一覧感動・泣ける映画ブログランキング参加用リンク一覧 ⇐現在の順位はコチラをクリック!

 
201638日に5人目のビートルズとも言われたジョージ・マーティンが亡くなりました。彼への追悼の意もこめて、本ブログ1周年記念の今回は、やっぱり大好きなビートルズの映画を紹介する事にしました!

 

 20160724001646

監督:ロン・ハワード

出演:ジョン・レノン ポール・マッカートニー  ジョージ・ハリスン

   リンゴ・スター  ウーピー・ゴールドバーグ エルビス・コステロ 

1970年の「レット・イット・ビー」以来なんと46年ぶり、「ザ・ビートルズ アンソロジー」の発表からも21年が経過した今、ファン待望のアップル公式作品としてこの秋に公開されました。

監督は、このブログでも以前紹介した「アポロ13」「ビューティフル・マインド」などでもおなじみのロン・ハワード。1963年からスタートしたワールドツアーから最後のライブとなった1966年キャンドルスティック・パークの貴重なライブ映像や、今まで知られていなかった4人の軌跡をインタビューやレアな映像を交えて知る事のできるドキュメンタリームービーです。

ビートルズファンはもちろん、ビートルズ入門編としてもお奨めの1本です。

 

「誰でも受けいれられると、
   ビートルズが教えてくれたわ」

 By ウーピー・ゴールドバーグ(映画女優)

DSCF1404
 

その独特なキャラクターと存在感で、いまや知らない人はいないオスカー女優ウーピー・ゴールドバーグが、ビートルズに夢中だったティーンの頃を思い出しながら、インタビューで話す言葉です。

 

「自分は黒人だけれど、彼らを白人とも思わない。

色なんか関係ない。彼らはビートルズなのよ」
 

ウーピーは、興奮した様子で当時の様子を語ります。

イギリスから来た4人組は、大人の作った既成概念を払拭し、世界に新しい風を吹き込みました。

物怖じしない言動、アイドルでありながら大衆に媚びない立ち居振る舞い、マッシュルームのような不思議な長髪をした彼らを「ふさわしくないモノ」と忌み嫌う大人達。

しかし若者たちは敏感でした

 

「好きな格好をして、好きなように生きていいんだ」

ビートルズからのメッセージを敏感に感じ取った黒人少女ウーピーが、オスカー女優ウーピー・ゴールドバーグへと向かって走り出した瞬間なのです。

ビートルズとの出会いから世界の多くの若者たちが、彼らの生き方に共鳴魅了され影響を受ける事になりました。

 

アメリカ上陸を果たしたビートルズを空港で待ち受けた記者たちが質問攻めにする一コマです。

「なぜビートルズが、ウケるのか?」

心無い記者がイジワルな質問をあびせます。“君たちの人気の理由が解らない”と言わんばかりです。

そんな風に偉そうに言う大人たちを、ジョンがユーモアを交えてバッサリと切ってくれるのです。

「そんな事が解れば、別のバンドを仕切っているよ」と。(笑)

 

上から見下す大人たちを、機知に富んだクレバーなコメントでやり込めるシーンは爽快です。

ビートルズの音楽にその魅力があるのはもちろんのことなのですが、彼らの生き様言動、楽曲に秘められたその深いメッセージ性にこそ、その真価があるのです。

もしビートルズがいなかったら・・、ウーピーをはじめ世界中の多くの若者達(私を含めて)の人生の生き方が大きく変わっていたかもしれませんね~。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

公式HP

オフィシャルサイトは、コチラから→  http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/

 

【映画を楽しむプチ知識】

本作品の監督を務めたロン・ハワードに注目してみましょう。

2001「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を受賞、先日公開された「インフェルノ」に続く「ダ・ヴィンチ・コード」3部作や「アポロ13」「バック・ドラフト」など数多くのヒット作をてがけ、大ヒットTVドラマシリーズ「24H(トゥエンティーフォー)」のプロデューサーもこなす才人なのですが、実は若き日には俳優として活躍していました。

「スター・ウォーズ」でおなじみジョージ・ルーカス監督の不朽の名作「アメリカン・グラフィティ」に出演しているのです。そうです、あのチノパンにチェックのボタンダウンを着ていた優等生スティーブこそが、若き日のロン・ハワードなのです!
190px-Ron_Howard_2011_Shankbone_2 ダウンロード

いやあ~、時は流れましたね~。
 

56 「オデッセイ」 (2015)

おすすめ映画ブログランキング参加用リンク一覧感動・泣ける映画ブログランキング参加用リンク一覧 ⇐現在の順位はコチラをクリック!

1982年、私たちに衝撃を与えたSF映画「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」が来秋に公開とのニュースがありましたね。主演のリック・デッカード役ハリソン・フォードも同役で出演するとのこと。待ち遠しいですね~。そこで今回はリドリー・スコット作品に注目です。

ogp

監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン   ショーン・ビーン
        ジェシカ・チャスティン   クリスチャン・ウィグ
        マイケル・ペーニャ  キウェテル・イジョフォ
      

アンディ・ウィアーの小説THE MARTIAN」(「火星の人」)「ブレードランナー」「エイリアン」などでおなじみリドリー・スコットがメガホンをとり映画化しました。
アカデミー賞7部門にノミネート、ゴールデングローブ賞で(ミュージカル・コメディ部門)作品賞を受賞した秀作です。

探査任務中の事故で火星に置き去りにされた不屈の植物学者をマット・デイモンがハマリ役で熱演、SFサバイバル系映画でありながらユーモアに富んだ斬新な演出でゴールデングローブ(ミュージカル・コメディ部門)主演男優賞を受賞しました。
 

「一人の命より大切な任務なんてない!」

By ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)

       images
 
NASAという組織を守るためには、火星に置き去りにされた隊員ワトニー(マット・デイモン)の命を犠牲にする事もやむを得ないとする長官テディ・サンダース(ジェフ・ダニエルズ)の非情な命令に対して、強く否定し対立するNASAフライトディレクター、ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)の言葉です。

 

成功する保証のない救出ミッションを敢行し、もし失敗することになれば世界の目は作戦の決断を問題視し、その非難の矛先がNASAに向く事を恐れた長官テディは、組織の存続と保身のために一人の命を犠牲にすることを選択したというわけです。
 

NASAを守るためには、一人の命より重要な任務だ」
 

と、さももっともらしく自己中心的なインチキ大義で命令するバカ殿上司テディ長官に、真っ向からたて突き、自身の職を辞する決意で反発するミッチ・ヘンダーソンの行動は、私達サラリーマン憧れのまぶしい姿ですね。

 

先日ブラック企業大賞実行委員会による「ブラック企業大賞2016」が発表され、今年の大賞は(株)電通に決定したと報じられました。
 

組織の利益を最優先にした会社本位の勝手な論理と古臭い究極のパワハラ体質によって、社員を逃げ場のないところまで追い込んだ末に、未来ある尊い若者の命を奪ってしまう結果を生み出してしまいました・・。

 

以前紹介した「アポロ13」ジーン・クランツ主任管制官、そして今回のミッチ・ヘンダーソン
 状況は違えども共通するのは、何をおいても優先すべきこと、最も大切なのは「人の命」に他ならないという強い信念、普遍の定理なのです。

 

平和な時代の今だからこそ、もう一度私たちの心にしっかり刻むことが必要なのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。

 

公式HPより引用

オフィシャルサイトはこちら → http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

 

【映画を楽しむプチ知識】


 原作者のアンディ・ウィアーは、本作品がデビュー作の無名の新人です。 

小説家志望の自称宇宙オタク、いわば単なるプログラマーだった彼ですが、2009年から自身のウェブサイトでTHE MARTIAN(「火星の人」)を連載していました。

読者からの反響に応えるカタチで2011年にキンドル版を発売。最低価格の99セントで売りだすと発売3ヶ月であっという間に35000ダウンロードを記録し、SF部門の売上げトップ5に躍り出たのです。

その後2014年に書籍化、とんとん拍子に映画化され世界的な大ヒットに到ります。スゴイですね!

 

彼は、成功までのいきさつをインタビューで次のように語っています。

「ニューヨークのエージェントからリドリー・スコットが監督することになったといわれて、詐欺ではないかと本当に心配しました。いきなり私のすべての夢と長年の野心をかなえて、大金を払うといわれたんだから。話がうますぎるように思えました。でも、その後、小切手が届き始めたから、もしこれが詐欺だとしたら、彼らはそんなに上手じゃないってことだと思いました(笑)」

いやあ、アメリカンドリームをかなえた瞬間のリアルな感じが伝わってきますね~。

 

ちなみに映画の2時間枠ではとても収まりきれない細かいディティールにこだわった宇宙オタクぶりを存分に楽しむには、上下巻の小説「火星の人」(早川書房)がお奨めです。

 観てから読んで、腑に落ちない点を小説で確認。そしてもう一度観ると作品を3倍楽しめますよ~。 

55 「Re:LIFE」 (2014)

おすすめ映画ブログランキング参加用リンク一覧感動・泣ける映画ブログランキング参加用リンク一覧 ⇐現在の順位はコチラをクリック!

トランプ氏の話題につられ、彼のカメオ出演映画「トゥー・ウィークス・ノーティス」のアクセス数が急に増えました(笑)そこで今回は、その御礼シリーズ「トゥー・ウィークス・ノーティス」監督&俳優コンビの作品を紹介します。


144510271263264333179

監督:マーク・ローレンス

出演:ヒュー・グラント    マリサ・トメイ

ベラ・ヒースコート   JK・シモンズ

 

トゥー・ウィークス・ノーティス」などで過去にも3度タッグを組んだマーク・ローレンス監督と、ロマコメの帝王ヒュー・グラントが、人生の再起をかける落ちめの脚本家の奮闘と成長をコメディタッチで描きだし、爽やかなヒューマンドラマに仕上げました。

1992年に「いとこのビニー」でアカデミー助演女優賞を獲得したマリサ・トメイ、そして2014年「セッション」で厳格な音楽教師役を演じ、がぜん注目されアカデミー助演男優賞に輝いたJK・シモンズなどの実力派俳優たちが作品に絶妙な薬味を加えています。

「リライフ」=人生のやり直しは、いつからでも出来る。そんな前向きな勇気&ホッコリとした気持ちをもらえる素敵な作品です。

 

「書きたい衝動に、必死でしがみつけ」

By キース・マイケルズ(ヒュー・グラント)

 

398x265

 シナリオの授業の中で学生たちに向かいキース(ヒュー・グラント)が熱く語る言葉です。
興味を持って耳を傾ける学生に向かってキースは続けます。
 

「脚本を書くという仕事は、海に飛び込むようなもの。“衝動”という救命艇がないと死んでしまう」と。
 

果てしない努力の先にも泳ぎ着ける陸地があるとは限らない。誰かに評価されるという保証がない作業なのだと言っているのでしょう。


私達の日常でもよくあることです。

 

仕事でも趣味でも、最初のうちは誰でも精一杯楽しみながら取り組めるもの。しかし、それをコツコツと継続して行く事が何よりムズカシイことなのです。
(ブログを書き続ける事もです・・(苦笑))

 
「物語を作る理由を持つことは、2幕目で行き詰った時の大きな助けになる」

キースのこの言葉はとても深く心に響きます。

 

たとえ逆境に立たされたとしても、自分のやりたいことを続けていくためには、なぜそれを望むのかという根本的な理由をしっかり持ち続ける事が何よりも大切なのだと言っているのではないでしょうか。

逆に言えば、その心の底から涌き起こってくる“衝動”さえあれば、あきらめずに続ける事ができるのだと言っているのでしょう。

 

キースは学生たちに言います。

「11歳の時は好きも嫌いも本気の感情だった。けれど長く生きているといろんな妥協を強いられる。書くことも同じだ。本心に従って生きる事が大切なんだ」と。

 

リライフ=「人生をやり直す」ということは、「あらためて違った人生を選択する」という難題ではなく、もう一度純粋に自分の本心を見つめ直し、本来の立ち位置に戻るという単純な作業にすぎないのかもしれませんね。

 

【あなたも見たくなるストーリー】

脚本家のキース(ヒュー・グラント)は、今日もハリウッドのプロデューサーたちに映画の企画を持ち込んでは、あっけなく玉砕していた。「間違いの楽園」でアカデミー賞 脚本賞に輝き、天才とも手はやされて以来15年、全くヒット作に恵まれない。何でもやるからと泣きついたエージェントが紹介してくれたのは、ビンガムトンという田舎町の大学のシナリオコースの講師。冗談じゃないと電話を切ろうとしたその時、とうとう部屋の電気が止まり、キースに選択の余地はなくなった・・・。 

公式HPより引用
 

オフィシャリサイトはコチラ → http://www.relife-movie.com/index.html

 

【映画を楽しむプチ知識】

今回は、映画の中で使用された私の大好きなミュージシャンの楽曲を紹介しましょう。

オープニング・クレジットで流れるMadeleine Peyroux(マデリン・ペルー)というアーティストの2004年に発売された2ndアルバムCareless Loveからの Don't Wait Too Longという曲です。
 

マデリン・ペルーは、1996年に18歳でデビュー以来、ブルース&ジャズ系の雰囲気と味のあるハスキーボイスで、21世紀のビリー・ホリデイとも評されCareless Loveは世界で100万枚を超えるセールスを記録しました。(ちなみに今話題のボブ・ディランの「You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go」のカバー曲も入っています)

 

Don't Wait Too Long」の歌詞の一部を紹介しましょう。
 

♪何万粒の涙を流して泣くこともできるし

何万年も待ち続ける事もできると思う

でも、「時」があなたの人生を変えてくれるって思えるのなら

待ちすぎてちゃダメ

 

♪「時」が過ぎゆく中で たくさんの事を学ぶと思う

でも自分の道を見つける前にそれを失ってしまう事もあるかもしれない

それでもイチかバチかやってみて!あなたのするべきことを

 

彼女に興味を持った方は、ぜひアルバムも聴いてみてください。クリスマスシーズンのBGMにもおすすめですよ!

 

●映画のストーリーともリンクするマデリン・ペルーの

Don't Wait Too Long」の映像はコチラをクリック


54 「すべてをあなたに」 (1996)

おすすめ映画ブログランキング参加用リンク一覧感動・泣ける映画ブログランキング参加用リンク一覧 ⇐現在の順位はコチラをクリック!

12月8日は、ジョン・レノンの命日です。もうあれから36年も経つんですね・・。というわけで、今回は、ビートルズ・ファン必見の素敵な作品を紹介します。 

img_620130401-1 (1)
 

監督:トム・ハンクス

出演:トム・エヴェレット・スコット  ジョナサン・ジェック

   リブ・タイラー  トム・ハンクス  シャリーズ・セロン  

                    

「フィラデルフィア」「フォレスト・ガンプ」で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞し「アポロ13」で俳優としての地位を不動のものにしたトム・ハンクスが、自身で書いた脚本をもとに作りあげた初監督作品です。
 

1960年代の音楽シーンに突如登場し世界を席巻したザ・ビートルズですが、あたかも彼らの軌跡をなぞるようなストーリーは、ビートルズ・ファン必見の甘酸っぱいオマージュエピソードに満ち溢れています。

60年代風の挿入歌は全てオリジナル。
 映画の原題でもあるThat Thing You Do!は、劇中に存在する架空のバンド、ワンダーズの曲でありながら数々のミュージシャンによってカバーされ、「マイ・シャローナ」でおなじみザ・ナックのアルバムにも収録されました。まるでビートルズの未発表曲に出会ったような完成度の高い素敵な曲は必聴です!
(まだ無名時代のシャリーズ・セロンにも注目です)

 

「いつも目を閉じてキスしていたから、
   本当のあなたが見えなかった」 
 

By フェイ・ドーラン (リブ・タイラー)
 DSCF1375

 ワンダーズの理解者として常に傍にいたフェイ(リブ・タイラー)が、バンドのボーカルで恋人でもあるジミー(ジョナサン・シェック)に対して言う言葉です。
 

ただ純粋に夢だけを追い続けて無邪気に寄り添っていた頃には見えなかったモノを、バンドとともに成長した自身の心の瞳で見る事が出来た瞬間なのでしょう。 

フェイは、夢を共有しながら常にジミーの傍にいました。ワンダーズが田舎バンドの無名時代からガレージで一緒に曲を作り、初めてラジオから流れた自分達の曲に歓喜し感動を分かち合ってきたのです。 

しかし、バンドの人気が高まるにつれて、彼らを取り巻く周囲の状況はめまぐるしく変わっていきます。良いことも悪いことも含め、人は多くの経験を重ねながら大人になっていくのでしょう。 

金、女、地位、名誉、そして広がっていく新たな欲求・・。

 
 成長する過程で多くを学び、その経験の蓄積がやがて新しい価値観を芽生えさせていくものです。新しいモノを掴み取りながら、同時にいくつかを手放すことを強いられてしまうものなのです。
 

得る事によって、失うモノもある。

それは定理なのです。

 

誰しも青春時代には、盲目的に周囲が見えなくなってしまう時期があります。けれど、そんな甘酸っぱい経験や挫折もけっして無駄ではありません。物事の本質を見極める確かな目を持つためには必要な試練なのかもしれませんね。

長い冬を乗り越えて春に花開く蕾のごとく、つらい経験の積み重ねこそが成長への重要な糧となっていくはずなのですから。
 

 【あなたも見たくなるストーリー】

1964年、田舎町エリーで父の電気店を手伝っていたガイ(トム・エヴェレット・スコット)は、仕事もそこそこに地下室にこもり趣味のドラム練習に没頭する平凡な毎日を送っていました。

 

ある時友人からケガをしたドラマーのピンチヒッターを頼まれボーカルのジミー(ジョナサン・ジェック)やギターのレニー、そしてジミーのガールフレンド・フェイ(リブ・タイラー)たちとともに地元のアマチュアバンド、ワンダーズの一員としてバンドコンテストに出場することになります。

いざコンテスト本番のステージで、オリジナル曲That Thing You Do!」を演奏するガイは、その場のノリと閃きからバラードテンポだった曲調を一変、急遽アップテンポのリズムに変えてドラムをたたき始めたのでした。驚くメンバーをよそに会場の観客は熱狂。コンテストの優勝を皮切りに、ワンダーズのシンデレラストーリーが始まります。

自主レコードの販売、ラジオのオンエアデビュー、そしてしだいにメジャーへと登りつめるワンダーズでしたが・・。
 

 【映画を楽しむプチ知識】

劇中にはトム・ハンクスビートルズに対する深い思い入れ、ビートルズマニアなら思わずニヤリとしてしまう実際の出来事からのオマージュ・エピソードシーンをアチコチに見る事ができますね~。

そのいくつかピックアップしてみましょう。

 

●ドラムを担当していたメンバーが骨折し、急遽加入する事になったガイ。ビートルズでは、デビュー直前ドラム担当のピート・ベストに変わりリンゴスターが加入、The Beatlesは完成しました。

 

●当初はスローな曲調だったThat Thing You Do!をガイの思いつきでアップテンポにアレンジし彼らのヒット曲が誕生しますが、ビートルズではPlease Please Meでプロデューサー、ジョージ・マーティンの提案による同様のエピソードがありますね。

 

●ガイのトレードマーク・黒いサングラスは、幻のビートルズメンバー、ベースを担当していたスチュアート・サトクリフのイメージそっくりです。

 

●襟なしのタイトスーツや、ステージで腰を深く折る独特なおじぎパフォーマンス。そしてリッケンバッカーギターを抱えてガニマタで歌うジミーは、ジョン・レノンの姿そのものですね~。

 

●ワンダーズがTVショーに出演した際、ジミーのテロップで婚約者がいることが流れてしまいますが、これはエド・サリバン・ショーに出演したビートルズのTill There Was You演奏の最中、ジョンのテロップに既婚者である事が流された一件と重なりますね。

 

その他にも書ききれないほどたくさんのビートルズ・リスペクト・ピースが散りばめられています。ビートルマニア必見ですぜ~!

ちなみにサントラCDもお奨めです!オリジナル曲、完成度高すぎです! 
最新記事
ギャラリー
  • 142 12モンキーズ (1990)
  • 142 12モンキーズ (1990)
  • 142 12モンキーズ (1990)
  • 141 「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」(2020)
  • 141 「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」(2020)
  • 141 「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」(2020)
  • 140 「クリード チャンプを継ぐ男」(2015)
  • 140 「クリード チャンプを継ぐ男」(2015)
  • 140 「クリード チャンプを継ぐ男」(2015)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 139 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)
  • 138 「ラブ・アクチュアリー」(2003)
  • 138 「ラブ・アクチュアリー」(2003)
  • 138 「ラブ・アクチュアリー」(2003)
  • 138 「ラブ・アクチュアリー」(2003)
  • 137 「タイタンズを忘れない」(2000)
  • 137 「タイタンズを忘れない」(2000)
  • 137 「タイタンズを忘れない」(2000)
  • 137 「タイタンズを忘れない」(2000)
  • 137 「タイタンズを忘れない」(2000)
  • 136 「8月のメモワール」(1994)
  • 136 「8月のメモワール」(1994)
  • 136 「8月のメモワール」(1994)
メッセージ

リンクフリーです。   メッセージ・コメントお待ちしています!             

名前
メール
本文
  • ライブドアブログ