緊縮派と反緊縮派の支持率が拮抗しているギリシャ再選挙が迫っており、今後ギリシャが緊縮財政を維持するかどうかが争点となります。日本時間におけるスケジュールですが、出口調査の結果が18日午前2:00ごろ、投票結果の途中経過は4:40、7:00にそれぞれ発表される予定で、ほぼ確定的な結果は午後の発表となります。
今回の選挙においては世界の注目とギリシャの有権者との間にズレが生じているように思います。
目下市場が注目しているのは「ユーロ圏離脱YES or NO」であると思われますが、反緊縮派のツィプラス氏はユーロ圏離脱を訴えているわけではなく、今回の選挙の争点はあくまでも「緊縮財政YES or NO」であるということです。つまりいずれが勝ってもユーロ圏離脱を即座に推し進める状況ではありません。
もちろん反緊縮派勝利となればユーロ圏離脱がちらつく状況が考えられますが、これはあくまでも緊縮条件の緩和を引き出すための交渉カードであり、ギリシャに残された最後の武器、つまり当面は使うことが出来ないカードであると言えましょう。
先日私の妹がギリシャに行って現地の友人に聞いたところによると、年金の大幅カットなど、既に緊縮財政の実効的アクションが実施されていながらも、これまでとそんなに変わりなく普通に生活しているようです。
来週予定されているG20サミットでは欧州危機問題に対する協調行動が確認されるでしょうし、19~20日の米FOMCではQE3期待が裏切られる展開となれば、円高の巻き戻し要因になるかと思います。
そんな中で最大の円高リスクになると個人的に思っているのが各国の経済指標です。
来週のクロス円はギリシャ選挙後の各国対応が下を支える展開の中、経済指標のネガティブサプライズに注意が必要となりそうです。
今回の選挙においては世界の注目とギリシャの有権者との間にズレが生じているように思います。
目下市場が注目しているのは「ユーロ圏離脱YES or NO」であると思われますが、反緊縮派のツィプラス氏はユーロ圏離脱を訴えているわけではなく、今回の選挙の争点はあくまでも「緊縮財政YES or NO」であるということです。つまりいずれが勝ってもユーロ圏離脱を即座に推し進める状況ではありません。
もちろん反緊縮派勝利となればユーロ圏離脱がちらつく状況が考えられますが、これはあくまでも緊縮条件の緩和を引き出すための交渉カードであり、ギリシャに残された最後の武器、つまり当面は使うことが出来ないカードであると言えましょう。
先日私の妹がギリシャに行って現地の友人に聞いたところによると、年金の大幅カットなど、既に緊縮財政の実効的アクションが実施されていながらも、これまでとそんなに変わりなく普通に生活しているようです。
来週予定されているG20サミットでは欧州危機問題に対する協調行動が確認されるでしょうし、19~20日の米FOMCではQE3期待が裏切られる展開となれば、円高の巻き戻し要因になるかと思います。
そんな中で最大の円高リスクになると個人的に思っているのが各国の経済指標です。
来週のクロス円はギリシャ選挙後の各国対応が下を支える展開の中、経済指標のネガティブサプライズに注意が必要となりそうです。