1日体験入学1日体験入学その3

2006年11月03日

1日体験入学その2

最寄り駅から数百メートル歩くと、警察学校が見えてくる。現在の警視庁警察学校は、平成14年に校舎が完成した。敷地は二万八千坪。東京ドーム2コ分のスペースの中に、教場、グランド、室内プール、図書館、学生寮などを備えている。日本一の警察学校施設である。見た目、内装共にとても綺麗であり、その外観は総合病院と大学を合わせたようなスタイリッシュな形をしている。正門近くにたどり着くと、教官や警官が大きな声と優しい笑顔で迎えてくれた。

「合格おめでとう!みなさん、入校までの体調管理にはくれぐれも気をつけてくださいね!(^-^)」

自分達はまだ警察学校の学生ではない。いわば「お客さん」である。彼等が優しいのも無理はない。正式に入校すれば、きっと彼等は豹変し、地獄を見せてくれるのだろう。後に彼等の中には、本庁の人事担当や、管理官が混ざっている事を知った。自分の勘は間違ってなかったのだ。

敷地内に入ると、案内の人に講堂へ行くように指示される。1日体験入学とはいえ、しっかりとクラス分けがあり、入校式もある。自分は到着が早かったため、講堂の最前列に座らされた。


「講堂の最前列・・・か。」


思い出したくない応援練習の光景が、頭の中にフラッシュバックする。あの時の苦しみは生涯忘れないだろう。

「禁令固き御朱印の♪影に結びて夢深く♪黒潮御国をおとなえど♪さむとしもなし二百さい♪」

高らかに歌った事は、今となってはいい思い出である。

立派な講堂だった。しばらくすると、司会の人が姿を現した。彼もすごく丁寧に話をしていた。おそらく本庁の人間なのだろう。しかし・・・・。

「では今から入校式のリハーサルをしていきます。」

その後、彼は起立の仕方や礼の仕方を自分達に指導した。何回もやったあとに、


「では、君が代を歌います。前奏に続いて歌ってください。」と言った。


君が代キター(・∀・)式典といえばやはり君が代。自分達は、壇上に掲揚されている「日の丸」を見ながら君が代を歌った。そして声が小さいことを軽めに叱責され、二度目の君が代。自分は目を瞑り、世界戦のボクサーになったつもりで、この君が代を歌いきった。入校式本番が始まった。


yamamoto1122 at 17:31│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by てぃーなべ   2006年11月04日 13:24
大、文才あるな〜。
おもしろく読ませてもらってるよ☆
早く続きが読みた〜い(;´Д`)
2. Posted by daichik   2006年11月04日 22:41
いやいや(^^;)見て分かる通り、みんなコメントしてくれないですからね!自己満で書いてるだけなんで構わないですけど(^^ゞ

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