政治的な「貿易摩擦」の影響、矢面に立たされる日本法人……
image
 アメ車というと、定期的に日米貿易不均衡の象徴として「日本車がアメリカで売れているように、日本市場はアメ車を買うべきだ」といった発言がトップからなされることがあり、そのたびに「そもそも関税はないのだから、日本市場で大量に売れるような商品を用意しないメーカーが悪い」といった論になるわけですが、だからといってアメリカンメーカーの日本法人にそうした話をするのも、また無理筋。先日、発表されたキャデラックの新ミッドサイズSUV「XT5クロスオーバー」が左ハンドルしか用意していないということで、またそうした批判の芽が生まれているようです。もちろん、左ハンドル派が存在しており、最近ではドイツ車でも選択肢が狭くなっている中で、左ハンドルをアピールするというマーケティングはアリでしょう。一方で、選択肢として右ハンドルを用意しないことでセールスの拡大が期待できないのも事実でありましょう。

とはいえ、現時点のゼネラルモーターズ・ジャパンという日本法人の企業規模は社員50名程度の小さな組織で、その販売網も全国30店舗ほどの規模。コンパウントカーや右ハンドルをラインナップとして用意して、年間何十万台も売るようなことは毛頭考えていないわけで、現時点での日本法人の役割はニッチ市場向けのビジネスといえるわけ。つまり、左ハンドル派をターゲットにするという販売戦略はある意味で正しいと言えそう。

そんな日本法人に「右ハンドルを用意しないということは本気で売る気がないのでは?」といった疑問を投げかけたところでナンセンス。フォードが撤退してしまった現状において、ゼネラルモーターズ・ジャパンの役割はアメ車の光を灯し続けることであって、まさに桁違いに市場を広げるには本社の決断が必須と思うわけです。しかも、現在の日本法人はキャデラックディビジョンの直轄にあるということですから、規模の拡大というよりはブランディング主体の販売戦略になるのも当然と感じたりもするのであります、エエ。


精進します。
  




人気ブログランキング