クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

マツダ・MAZDA

MX-30 Rotary-EV 8C型エンジンPHEVの割安感

同じ車体のBEV仕様は451万円~501.6万円の価格帯。プラグインハイブリッドになると423.5万円~491.7万円で、補助金も多い!

04_mx30_rotary-ev_natural_monotone_s

マツダのDNAであり、チャレンジングスピリットの象徴ともいえるロータリーエンジンが帰ってきた! ということで、MX-30 Rotary-EVが超話題になっています。

拙ブログの別エントリで紹介しているように、新開発「8C」型ロータリーエンジンを発電専用に使ったハイブリッドシステムの燃費はライバルに比較すると、さほど優秀とはいえない印象もあり。

ひとまず「ロータリーエンジン復活」を祝うクルマであり、またフロントベイが小さなコンパクトクラスでプラグインハイブリッドを実現するための有効なソリューションのひとつといったところでしょうか。



ところで、Rotary-EV(プラグインハイブリッド)が搭載されたMX-30には純粋なBEV仕様もあるのは、覚えていますでしょうか。

話を聞くところによるとBEV仕様とRotary-EVでは駆動モーターから違っているようで、フロントベイに収まるユニットはかなり異なっている模様。ただし、バッテリーについてはMX-30 BEV仕様のそれを半分にして使っているのがMX-30 Rotary-EVとなっている模様であります。

続きを読む

MX-30 Rotary-EVのハイブリッド燃費は良いのか【ライバル比較】

新型のシングルローターエンジンを発電用に積んだMX-30 Rotary-EVのハイブリッド燃費は15.4km/Lだが……

09_e_skyactiv_r_ev_s

マツダのDNAであり、テクノロジーの象徴といえるロータリーエンジン(RE)が帰ってきた!

同社がプラグインハイブリッドカー「MX-30 Rotary-EV」を発表したことで、マツダファンが湧き上がっています。しかも、新世代のREとして生まれた「8C」型エンジンは量産REとしては初のガソリン直噴機構を持つもので、過去のREと比較すると熱効率に優れるというのがセールスポイント。

プラグインハイブリッドゆえに新開発されたREは発電専用になっているのはREファンからすると残念かもしれませんが、公道にマツダ・ロータリー車が戻ってくるというだけで十分なニュースといえましょう。

しかしながら、このMX-30 Rotary-EVのスペックをみると、けっしてシングルローターの8C型エンジンの熱効率が、ピストンの往復運動によるレシプロエンジンに対して優位だとは思えないのでした。



実際、現時点で発表されているMX-30 Rotary-EVのハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)は15.4km/L。つまり、外部充電を使わずにハイブリッドカーとして走ったときの燃費は15.4km/Lになっていると理解できます。

他の国産プラグインハイブリッドカーと比べると、どのようなポジション感になるのでしょうか。


続きを読む

【悲報】マツダが発表したロータリーエンジンのプラグインハイブリッドは燃費極悪だった

欧州モードのハイブリッド燃費は7.6L/100kmと発表。日本風に記すと13.2km/L → 日本仕様のハイブリッド燃費は15.4km/Lでした

CGイラスト_2
マツダがロータリーエンジンを復活させるというウワサは何年も前から流れていましたが、ついに復活が確定です。すでに多くのメディアで報じられているように、ブリュッセルモーターショーにおいてロータリーエンジンを発電用として積んだプラグインハイブリッド車「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を発表したのです。




ジャンルとしてはプラグインハイブリッドとなるモデルで、ロータリーエンジンは発電専用。バッテリー総電力量は17.8kWhと控えめで、充電した電気だけで走行できるEV航続距離は85km。一方、ガソリンタンクは50L。トータルでは、かなりの後続距離となっていそうというのが第一印象でありました。0.8L級のシングルローターエンジンを発電専用にセッティングしているのであれば、十分な省燃費性能を実現しているはず、と期待も高まったのです。



しかし、詳細スペックの情報が入ってくるにつれ、個人的な感情の高まりや期待感は霧散していったのでした。出力に対して燃費が悪すぎるのです。

8Cエンジン主要諸元
排気量:830cc
偏心量:17.5mm
創成半径:120mm
ローター厚:76mm
圧縮比:11.9
アペックスシール:25mm
最高出力:55kW/4500rpm
最大トルク:117Nm/4000rpm
欧州モード燃費(ハイブリッド):7.6L/100km


続きを読む

2022年、自動車コラムニストがリアルに欲しいと思った新車は新色ロードスターでした

新色ジルコンサンドメタリックとブラック幌の組み合わせが魅力的すぎた

IMG_3516

おかげさまで2022年を振り返ると、WEB向けだけで525本(12月24日時点)ほどのコラムを書くことができました。これだけアウトプットしたということは、それなりにインプットもあったというわけです。そして、インプット行為の中には新車を見たり、乗ったりということも含まれます(インプットの総量からすると新車試乗の機会はごくわずかですが)。

新コンセプトのブランニューモデル、電動化や運転支援の最新メカニズムを搭載したモデルなどなどに触れた中で、個人的にもっとも欲しいと感じたのは、マツダ・ロードスター。それも試乗したのではなく、ただ見ただけの個体でありました。


それが、こちらの一台。2022年11月に発表された商品改良にて追加された新色「ジルコンサンドメタリック」をまとったRSグレードであります。いわゆるカーキ系のジルコンサンドメタリックと、ブラックの幌という組み合わせが非常に趣味的に思えたのが、欲しいと感じた理由。

ソウルレッドのロードスターでは、あまりにもマツダ好きのようで気恥ずかしいと感じる部分もあるのですが、このジルコンサンドメタリックにブレンボの赤いブレーキキャリパーがアクセントとなっている状態は、単なる地味な色ではなく、スポーツカーの新解釈につながると感じたわけです。もっとも、
撮影車のオプション込み価格は375万2100円ですから、おいそれと「買います!」というわけにはいかないのですが……。

 



以下、新色のロードスターほか、2022年のインプットで印象深かったクルマの動画を並べておきますので、クリックして眺めていただければ幸いです。続きを読む

直6エンジンを積んだマツダCX-60が価格帯公表、発売開始は2022年9月

パワートレインは4種類。メーカー希望小売価格帯(消費税込): 2,992,000円~6,264,500円

14.cx-60_xd-hybrid_premium_sports_4wd_ext_front_s

マツダのまったく新しいアーキテクチャーに基づいたFRプラットフォームを採用する初モデル「CX-60」については、すでに日本仕様のプレスフォトや2.5リッター4気筒ガソリンおよび3.3リッター直列6気筒ディーゼルを用意するといったメカニズムについてのティザーはされていましたが、ついに2022年6月24日からの受注開始と、同年9月の発売予定といった情報が正式に公表されました。



2.5リッターガソリンがエントリーグレードで、3.3リッターディーゼルについては純粋なエンジン仕様とマイルドハイブリッドが用意され、さらに2.5リッターガソリンエンジンのプラグインハイブリッド仕様も用意するという風にパワートレインは4タイプを設定するといった具合であります。

気になるメーカー希望小売価格帯は 2,992,000円~6,264,500円(消費税込)となっております。続きを読む

全身が新設計のFRプラットフォームSUV「CX-60」のメカニズム画像集

FRベースのSUVは貴重。2020年代に新設計された直列6気筒エンジンはもっと貴重



2022年秋に日本で発売予定となっているマツダのFRプラットフォームSUV「CX-60」。いまどき6気筒エンジンを新開発してしまうというのは驚きですが、そこには多気筒になれば、低回転で使うことができるようになり、総合的には効率アップにつながるという狙いもあるのだとか。

参考までに、その点についてマツダの公式見解は次のようになっております。

排気量が同じであれば気筒数を増やすほど燃焼振動が小さくなります。
また、気筒数を増やすほど燃焼間隔が狭まって振動のばらつきも抑えられることができるため低回転をつかうことができます。

なるほど、6気筒を新開発することは、ブランディング的な価値だけでなく、機械的な意味もあるのでした。そして4気筒とのモジュール設計を考えればV6ではなく直6になるのは必然で、直列6気筒を搭載することを考えるとFRプラットフォームを新設するというのも当然の結論だったのかもしれません。

 続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ