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2024年08月13日

NHKスペシャル『法医学者たちの告白』が示唆に富んでいて面白かったという話。

どうでもいいニュースを観ていると、たまに出てくるタレントとかインフルエンサーとかyoutuberとかの大半を、そもそも存在すら知らなくて、私もオッサンになったものだと思ってしまう。

先日フワちゃんというタレント(かろうじて知っている)が、

なんか女性芸人にあれこれ言ったというニュースを観たときも、言われたほうの人ほとんど知らないのだ。困った困った。まぁ、内容はしょうもないことなのでどっちにも肩入れはしないのだけど、こうやって世間から遠ざかっていくのだなぁと。我ながら大変結構なことでありますが。

芸人は好きなんですが最近のバラエティー芸人は好感度を意識しすぎてつまらないのである。

直近のツイートが流れて来たが、

「皆様、今日もピカピカ笑顔で素敵な一日で〜〜」

云々であった。

よく自己紹介などで毎日笑顔で過ごしたいと書いている人がいるが、私にはその感覚がサッパリわからない。

毎日笑顔の人生が楽しいのだろうか。私にはまったくそれが楽しいというイメージがまったくわかない。というか、わざわざ口にするものなのだろうかね。

イチローや大谷が毎日笑顔で過ごしたいなんて言うかな、言わないだろうな。

そういえば武豊がコラムで書いていたことがあって、それは、

「関係者に感謝ってあれわざわざインタビューで言うことなの?」

と。すごくわかる。やっぱり武豊クラスの超一流は違います。

話がそれた。

最近テレビを見ないと言っても、テレビを見ないわけではない(ってもはや意味不明だ)。

直近で観て面白かったのは、6月くらいに放送されたNHKスペシャルの、

『法医学者たちの告白』

というもの。

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J551X96W97/

便利なもんで、今は過去の放送をあとから見られるわけです。しかも外出先でもiPadとかで。そりゃテレビなんて見ないわね。

で、これの何が面白いかって、なんというか、4人の法医学者が出てくるのですが、その順番と現状がなかなか面白い。誰が良くて誰が悪いというものでもないですよ。

1人目は女性の法医学者。年間250体くらいの遺体を解剖されているようで、充実している様子が伝わってくる。最後は警察からの表彰が嬉しいみたいな話で終わった。

2人目は東大の岩瀬さんという方。この人は何かの成り行きで法医学の世界に入ったが、いろいろあってちょっと精神が不安定になっているとのこと。見ていても誠実さが伝わってくるのだが、誠実さゆえに警察の要望(忖度)に応えられず、現実と理想のはざまで悩まされている。部下も抱えているので、自分の理想だけでも生きていけぬ、という状況。

例えばかつて足立区で首無し遺体が見つかった事件で、首絞めによる殺人ということにしたい警察の意図を感じたが、解剖してもその証拠はなく、それは断定できないと答えたら、結局その件は別の人に依頼されて、その人は法医学の権威みたいな人で、大した証拠もないのに首絞めと断定したと。

ところが後日頭部が見つかり、犯人逮捕。犯人は頭部を殴打したと供述したようで、頭部の状況からも間違いないと。やはり首絞めによる窒息死ではなかったことがわかったというような話。

3人目は2人目の岩瀬さんの大学時代の先生で、岩瀬さんにとっては恩師のような方。その方は第一線を退いているのだが、とある有名事件で弁護側に関わったことがキッカケで、仕事が来なくなり、それは辛かったという話。

4人目は2人目の岩瀬さんのゼミの仲間なのだが、若くして日本では限界があると悟り、ハワイに渡り、アメリカの法医学者になったという話。ハワイでは自分の事務所を抱え、多くのスタッフに囲まれて、充実した日々を送っている様子。そもそもアメリカと日本の法医学者の立場が違うようで、端的に言えば米国の場合は警察からも検察からも独立しているが、日本の場合は政治力や人間関係、前述した出世や仕事の依頼にも関わってくるので、フラットな判断が難しいという。

ものすごくザックリだし、1時間の番組を見ただけのことなのでそれだけで断定はできないのですが、なんというかどの世界でもありそうな話だなと。

1人目は、素直に仕事に励み、警察からの表彰に喜びを感じる。

2人目は、誠実に仕事に励み、誠実さゆえに苦悩し、ある種の権威から嫌われそうになるが、そのはざまでもがいている。

3人目は、権威に楯突いたことで仕事上の不利益を受ける。

4人目は、日本を飛び出して成功する。

なんか、これってどの世界にもありそうな縮図なんですよね。

で、ふと思ったのはオリンピックで日本人選手が大活躍したことに繋がるんですけど、長くなりそうなのでまた次回以降にしますね。笑

まぁ、興味がある方は観てください。

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TARO(管理人)

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1984年生まれ、栃木県出身。立命館大学卒。大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。中日ファン歴20余年。競馬は勝つことももちろん大事ですが、”魅力ある予想”を目指しています。
→お仕事系・ご依頼・ご意見等は下記メールアドレスにてお願いいたします。
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