2005年02月06日

【79】「ぐるんぱのようちえん」西内みなみさん作・堀内誠一さん絵

ぐるんぱ
この絵本の彩(いろどり)が美しい。
まれにみる色彩感覚。大きめな構図。絵本の豊かさを実感してしまう。
どこをとっても、ほんとに傑作!デス。
どうして堀内誠一さんのこの絵本に出会うことができなかったんだろうか。
1966年の初版発行といえば、ワタシが8才。う〜ん、悔やしい!。
ほんの1、2年早くこの絵本が完成していたなら、絶対にこの絵本のとりこになっていただろうと思います。


【ぐるんぱのようちえん】

この「ぐるんぱのようちえん」を西田さんのブログで、西田さんの「一番好きな絵本」という紹介文に出会い、それから、数ヶ月してYayaさんからも「忘れられない絵本」というのをお聞きしていたのでした。
Yayaさんからは、その後、絵本をお借りすることができました。とても感激しました。というわけで最近、中古本でしたが、やっぱり買ってしまったというわけです。
(^^)

最初から、絵のすばらしさに心を打たれてしまったのです。
驚きでした。それと同時にとてもくやしかった。
こんなすてきな絵本が、1966年にはすでにこの世に存在していたんだということ。
「とりかえしがつかない」とさえ思いましたよ。(--;
非常にザンネン。

もちろん、ストーリーもとてもいい。
ぐるんぱがいっしょうけんめいみんなの役に立とうとする姿、涙ぐましいのだ。
最後に、幼稚園でのぐるんぱの活躍に胸がスーっとしました。
幼稚園の子どもたちが、大喜びしていっしょに歌を歌うシーンは、ほんとに良かったなぁ。・・・感激デス。

表紙をめくって、内表紙に「ぐるんぱのようちえん」と鼻書き(?)で、書いたタイトル。『これは ぐるんぱが かいた じです。』もとってもおしゃれデス。

ぞうさんを描いたたくさんの絵の中でも、これは間違いなくNO.1ですね。
特にいいのが、「ほっぺた」です。
このピンクのほっぺたは、とってもよく「ぐるんぱ」を表現しているなぁ。
このほっぺたは、最高!ですよ。

とにかく、まちがいなく傑作!
女の子も男の子も、絶対好きになってしまうお話です。
ぜひ、お子さんといっしょに読ん欲しい一冊ですね。


 「ぐるんぱのようちえん」
  福音館書店
  西内みなみ作・堀内誠一画  /1966年初版・1992年60刷


PS.堀内誠一さんは、雑誌「アンアン」を始め、日本のアートシーンにビジュアル系雑誌を打ち出した先駆者として活躍された方のようです。
堀内誠一さんは、残念ながら、すでにお亡くなりになっていらっしゃいます。(1932〜1987年)感謝合掌。


--【号外】やまねこ新聞社--


yamaneko0516 at 19:17│Comments(15)TrackBack(5)堀内誠一さん 

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1. ぐるんぱのようちえん  [ Let's stroll ]   2005年02月07日 10:51
わたしが保育園に通ってい頃、すごく大好きで、何回も何回も読んだ絵本です。
2. 相愛文庫  [ SDTMの気まま空間 ]   2005年02月09日 21:09
★ 号外「やまねこ新聞社」で「ぐるんぱのようちえん」の書評が出ていて、それにコメントを書いたことから、母親が昔やっていた私設図書館の話を思い出し、それについてもコメントをしました。その再掲になっています。ただ、タイトルをその私設図書館の名前『相愛文庫』と
3. ぐるんぱのようちえん  [ お気に入りの本と午後の紅茶 ]   2005年03月12日 21:42
「ぐるんぱのようちえん」  福音館書店 西内みなみ作 堀内誠一絵 ぐるんぱは、とっても おおきなぞう。 ずうっと ひとりぼっちで くらしてきたので、
4. 天職は歩いてこない  [ オトナノトモ ]   2005年06月26日 12:31
ぐるんぱのようちえん西内 ミナミ、堀内 誠一併館書店 1966-12by G-Tools 日経ネットによると、全国のニート人口が推計85万人に達するそうだ。しかも、そのうち約半数の42万人が「将来の就職を希望していない」とか。 彼らは、何を生き甲斐に毎日を過ごしているのだろ
5. 「ぐるんぱのようちえん」  [ ☆ブログ版☆ 「東京ホームレス」 村上知奈美 ]   2005年08月11日 07:20
           大好きな絵本 「ぐるんぱのようちえん」 を、久々に読みました。 物語は、汚くて、臭いにおいのする ひとりぼっちのぞう "ぐるんぱ" が、 周囲の助けできれいになり、がんばって社会に出るのですが…失敗つづき。 行

この記事へのコメント

1. Posted by やや   2005年02月07日 10:47
こんにちは。

「ぐるんぱのようちえん」紹介してくださってありがとうございますっ。
それにしても、編集長、おそい!遅すぎる!(笑)
もっと早く気付いて欲しかったですYO〜。

と、それは冗談として、さすがはやまねこ編集長。
この本の魅力をここまで分かりやすく紹介してくれるとは。
わたしなんかがいくら紹介したとこで、この本のぐるんぱのぐの字も紹介できないというのに・・・(泣)。

子供の頃にこの絵本を読んで今でも覚えているのは、ぐるんぱの作った大きなビスケットがとても美味しそうで、そしておおきなお皿のプールがとても楽しそうで、この絵本のなかに入りたい!とそう思っていたことです。
最後のページのみんなで楽しく遊んでいるページを穴が開くほど見入っては、自分がその絵本の中でビスケットを食べている姿を想像してました。
(ちょっと危ない子と思われそうですが、いいえ、おかげで想像力豊かないい子に育ちました(笑)。)
そのぐらい、子供の私にはとっても大好きな絵本だったんです。

2. Posted by SDTM   2005年02月07日 14:47
★ 駄目象が色々と職を変え、最後に保育園(幼稚園)で活躍するというお話ですね。うんうん。娘たちもよく読んでいましたよ。私自身は、妹が読んでいたのを見せてもらったのが最初、まさに初版というか「こどものとも」での月刊ででたの読んだと思います。堀内さんの絵本で記憶に残っているのが「ちがでた、、」(題名不確)。。。

現在、娘たちは中1、小3と直接「こどものとも」を読むことはなくなりましたが、「図書館」で面白そうだな、、と思った際に借りてきて、ソファの脇にでも置いておきます。そうするとちゃんと娘たちは読んでいますね。

娘たちはどちらかというと、最近は「オオポケ」と「たくさんのふしぎ」と小学校高学年向けのを読んでいます。はい。
3. Posted by 西田 佳奈子   2005年02月07日 19:41
「ぐるんぱのようちえん」、なんといっても名前がぐるんばですから。
なんの違和感もなく聞いてしまう名前ですが、ゾウに「ぐるんぱ」と
つけるあたりから、この物語はステキです。
「これはぐるんぱがかいたじです」も最高ですよね(*^^*)

当時、わたしは「ぐるんぱ」が次々とお店を追い出されるたびに
商品が積みあがっていく絵を楽しんでいました。
特に、ピアノを背負っている場面は、家にピアノがあったので、
重いだろうなぁ、、、と考えていたのを思い出します。

それと物語の繰り返しのリズムも好きでした。
やっぱり、この絵本は大好きな思い出の一冊です。
4. Posted by 山猫編集長   2005年02月08日 12:39
「ややさん&西田さんへ」
この「ぐるんぱのようちえん」は、とてもすばらしいですね。
西田さんもYayaさんも、自分の思い出の中に、この絵本があるということ。
・・・このことが、また、とってもすばらしい!・・ことだと思うんです。
それは、ワタシにとっては「とりかえしがつかない」ことなんですね。
西田さんもYayaさんも、ワタシは正直、とてもうらやましいです。
ワタシは、このブログでなんだかんだと絵本について書いていますが、ワタシが絵本について書くとき、そういう思い出で語れるものは少ないのですよ。
ワタシの子ども時代には、家庭には絵本なんてニ、三冊あったかどうかだったと思うんです。
小学校に入学してからは、たくさん本を読めるようになりましたけどね。
・・・・☆
「ぐるんぱのようちえん」は、ぞうさんを描いています。
子どもの頃、やはり動物といえば、男の子は「ぞう」か「ライオン」、あるいは「トラ」がヒーローでした。
この物語りでは、ちょっとなさけないチビぞうさんが、最後に、みんなのヒーローになることができました。
こういう物語に、子どもたちは、自分を重ねてみると思うんです。
自分とぞうさんを重ねてみると思います。
そうした時、この物語は、子どもたちにすばらしい「勇気」を与えてくれる物語りだと思いますね。
そして、「あこがれ」です。
子どもたちは、「わたしも、こんなぞうさんになりたいなぁ」と、思うのではないでしょうか。
自分の子ども時代を思い出すと、ことさら思うのですが、そのような物語はとても少ないように思います。
「勇気」と「あこがれ」は、今でも子どもたちにとって、とても大切なことのように思います。
今の時代のほうが、より大切なことなのかもしれません。
この「ぐるんぱの心」が、すべての子どもたちに届くといいな、と思っていますよ。(^^*
それくらいすばらしい絵本です。
−−(や)−−
5. Posted by 山猫編集長   2005年02月08日 13:08
「SDTMさんへ」
堀内誠一さん、たくさんの絵本や挿し絵を描いていらっしゃったんですね。
ワタシは、よく知らなかったのです。はい。(--;
いろいろな絵本を描いているのを知り、もっと知りたくなりましたよ。
もちろん、西内みなみさんの文章もすばらしいのですが。
ただ、そぼくな疑問として、どうしてこの「ぐるんぱ」は続編がでなかったんでしょうね。
ぐるんぱは、とてもいいキャラなのに・・。
「オオポケ」と「たくさんのふしぎ」も覚えておきますね。
それと、最近では、福音館の「こどものとも」って、いいなと思っています。ワタシは、小さい頃にこういう絵本にふれることがなかったので、新鮮なんです。SDTMさんも、「こどものとも」での絵本を記憶されているということ、ウラヤマシイかぎりです。(^^)
−−(や)−−
6. Posted by SDTM   2005年02月08日 14:41
★ 実は母親が、SDTMのために私設図書館みたいのを開いていたんですよ。
  それで、近所の子供達に貸し出しをしていたんです。それが発端で、学習塾も
  始め、近所じゃ結構有名だったんです。しかし、SDTMは当時、本といえば
  ノンフィクションものか漫画、鉄道模型雑誌しか読まず、母親は自分の子に
  いろんな本を読んで貰いたかったのだろうと思います。私以外に妹2人がいて
  母親の意向に沿った形で読書に馴染んでいたようです。ただ、知らず知らず
  「こどものとも」は目に入っていたとぼんやり覚えています。

  母親の活動が市にも認められて、市中央にしかなかった図書館が分館として
  自宅の近くに建つことにもなったのです。

  さてさて、SDTMですが、図書館が建ったからどうか定かではないのですが
  図書館には通う事が多く、いろいろな本を借りまくったと記憶しています。
  SDTMも家族を持つようになって、家族ぐるみで毎週図書館通いをしています。
  妻も娘達も良く本を読みます。下の娘とSDTMは理科系のを読み。妻と上の
  娘はどちらかというと文学作品、、と棲み分けております。勿論、SDTMは
  鉄道系も読みますよ!
  

  
7. Posted by 山猫編集長   2005年02月08日 20:16
「SDTMさんへ」
SDTMさんは、ワタシなんかよりもずっと絵本や本にくわしいかも。(^^)
それにしても、すばらしいお母さんですね。自宅が図書館みたい、というのはすごいですよ!
ワタシは、ワタシ自身、決して多読だとは思っていません。
ですが、本は好きでした。そして、SDTMさんといっしょで「夢中」になってしまう子どもだったと思います。(^^)なんにでも。
だから、たとえばテレビなんかは、画面のはじが切れてしまうのがイヤで、画面を抱くようにして、へばりついてテレビを見ていたりしてました。
つまり、自分が画面の中に入りたかったんでしょうね。
親が首ねっこをつかまえて、よく、ズルズルと後ろにひきずられていましたよ。
そんな子どもだったんです。
絵本の良さに気づいたのは、やはり宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」に出会ってからでしょうか。
「鉄道」がキーワードの物語りですよ。ここに、共通点がありましたね。(笑)
夜の闇の中を走る汽車を見ていて、地面を走っているのか宙に浮かんでいるのか、実際にもうどちらかわからなくなってしまうような光景に、賢治さんはきっと遭遇したのでしょうね。
そして、あの汽車が、もし空に向かって走っているのだとしたら、どこに向かって走っているんだろう、そう感じたのかもしれません。
SDTMさんも、時々は、賢治さんと同じようにそんな空想もしたりしますか?
−−(や)−−
8. Posted by 本棚の魔女   2005年02月10日 01:08
山猫編集長さん、こんにちは。魔女さんです(笑)。

ぐるんぱ、って、もうこのなまえがいいんですよね。
それだけで最高。
ページをめくってなお最高。
ラストシーンで超最高!!

小さいころ、どこかの幼稚園の書棚でみつけて読んだのですが、
もってかえりたくなったことをよくおぼえています。(^^)
9. Posted by 山猫編集長   2005年02月10日 14:20
「本棚の魔女さんへ」
いつもコメントありがとうございます。
「ぐるんぱ」の名前は、確かにすばらしいネーミングですね。
感心してしまう。「よくぞ!」っていう感じでしょうか。
ネーミングも大事なんだなぁ。
「ぐりとぐら」もすごくいいネーミングですよね。
あっと!そう言えばどうして、ぐりとぐらなんですかねぇ?
「グリルとグラタン???」(笑)
この疑問にだれか答えてほしいなぁ。どうでしょう?(*^^*)
−−(や)−−

10. Posted by SDTM   2005年02月10日 19:43
「山猫編集長へ」
>SDTMさんも、時々は、賢治さんと同じようにそんな空想もしたりしますか?

う〜む。難しい質問ですね。おそらく賢治さんと同じような空想は
残念ながら出来ていないと思います。SDTM自身の想像力って
以外と既成概念に囚われています。ただし、『何故?』と思うことは
多いですね。更に『ある事実から、違う事実とを組み合わせる』という
ような【有】+【有】=【新しい事】をするのは良くあります。
誰も創造もできないような、、発想はなかなか出来ません。
賢治さんの連想、発想も【有】からスタートしていますが、【無】に
近いものを合わせている、、そんな感じがSDTMにはするのですが、、
如何でしょうか?>山猫編集長
11. Posted by 山猫編集長   2005年02月10日 20:41
「SDTMさんへ」
TBの記事を今、拝見してきましたよ。
「相愛文庫」という名前までついてたんですね。
いい名前です。
お母さんの思いには応えられずに、文学好きにはなれなかったお話でしたね。・・・・そして、鉄道好きになっちゃった、というわけですか。
男の子は、けっこう「図鑑」は好きなんですけどね。(笑)
実はワタシは、子どもの頃「図鑑」のほかに「カタログ」も好きだったんですよ。
「扇風機・洗濯機・掃除機」・・・近所の電気屋さんからおニューのカタログをいただいて集めたりしてました。何が楽しかったんでしょうか?不思議です。(笑)
一度、何かのセールで子どもに風船をくれるという噂を聞き、学校の帰りに子どもたちだけで徒党を組み、電気屋さんにのりこんだことがありました。
電気屋さんの思惑は、当然、子どもを連れた大人に来て欲しかったんでしょうが、子どもだけでこられてしまってはねぇ・・・。(^^)はは。
かように、男子というものは、文学からは程遠く幼少期を過ごしてしまいがちなものなのです。
・・・・・
「有」から「無」への想像の羽根は、「感受性」というものが必要ですねぇ。しかし、人間はだれでも感受性は持っているでしょう?その色や形が人それぞれ違うだけでしょうね。
賢治さんとそれが違っても、「何かを感じる」(感動できる)ということが、より大事だと思うんですよ。
月を見て、おまんじゅうを連想するか、あの人を想うのか、の違いです。
どちらもりっぱな感受性!というふうに思います。(^^)
−−(や)−−
12. Posted by 本棚の魔女   2005年02月11日 14:45
>「ぐりとぐら」もすごくいいネーミングですよね。
>あっと!そう言えばどうして、ぐりとぐらなんですかねぇ?

ふっふっふ。
魔女さんがこたえてしんぜよう。
それはね、
「フランス語」からきているのだよ。

『ぼくらのなまえはぐりとぐら』に、
「ぐりとぐら」誕生秘話(?)が、のってました♪♪♪
13. Posted by 山猫編集長   2005年02月11日 17:25
「本棚の魔女さんへ」
そうですよね。
知っていても教えない方がいいですよね。ハハ。
楽しみはとっておきます。
ついでに「くるりくら」のネーミングのほうも・・・。
−−(や)−−
14. Posted by えほんうるふ   2005年06月26日 12:24
こんにちは。予告通り、次のオトナ読みレビューはぐるんぱになりました。
で、やっぱりこれは「大事なことを教わる絵本」ですね。うんうん。
しかし1966年当時に一個1万円のビスケットってすごいですね。ぐるんぱ、やることが豪快すぎて素敵です。

ところでわたしもぐるんぱのほっぺのファンです。あのほっぺは最高です。というか堀内誠一氏はコドモのほっぺをかかせたら右に出る者のいない世界屈指のほっぺ画家だと思います。

15. Posted by 山猫編集長   2005年06月26日 12:33
「えほんうるふさんへ」
だいたんなお話への「斬り込み!」は、さすがです。
ギター侍も真っ青!でしょう。
笑いあり、するどい指摘あり。いつもニコニコしながら読んでしまいますねぇ。
「ぐるんぱのほっぺ」ね。そうです。
あの感じのカワイサは、最高ですよ。(^^)
--(や)--

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