全国大会2回戦前 宮守女子控え室

トシ「突然だけど皆!2回戦はオーダーチェンジしましょう」

エイスリン「?」

塞「何言い出すんですか突然」

トシ「色々考えた上でね この試合は違う順番がいいと判断したのよ」

白望「…本当に…?」

トシ「うん、マジよー大マジよー ちょっと裏で取引してOKしてもらったの」

胡桃「そんな要求簡単に通るわけ…」

トシ「「変更通してくれたら有望なプロ候補紹介するわよ」って言ったら強引にねじ込んでくれたわー」フフフ

豊音「裏で取引とかちょー怖いよー」

トシ「うそうそ、普通にお願いしただけよー心配しないで」

白望「…ダル…」



トシ「ということで、2回戦はこのオーダーでいきます!」バッ

先鋒:豊音
次鋒:塞
中堅:エイスリン
副将:胡桃
大将:白望

胡桃「いつもと全然違うじゃない!みんな違うポジション!」

塞「大丈夫なんですか?」

トシ「大丈夫大丈夫!ちゃんと考えてるから!」

……



先鋒戦

トシ「じゃあ、作戦を伝えるわね」

豊音「はーい」

トシ「まず東場は先負一本でいいわ。狙いは清澄の片岡優希」

トシ「あの娘が東場で見せる速攻はかなり厄介だけど、」

トシ「あなたの先負なら格好のターゲットになるわ」

トシ「他の二校はとりあえず様子を見ながら…」

……



恒子「さあ、全国大会本日はBブロック2回戦!」

恒子「この試合は、都合により急遽バトンタッチしました私、ふくよかでない福与恒子の実況と、」

健夜「す、健やかでない小鍛治健夜の解説でお送りします…」

恒子「まもなく先鋒戦のスタートです!」


前半戦 東一局 親:優希

優希「みせてやるじぇ…私のタコスぢからを!」

優希「この試合に東二局は来ない!」フフフ

優希「速攻だじぇ!リーチ!」

恒子「清澄・片岡選手、先制リーチです!」

トシ「早速来たわね…」



豊音(本当に速攻だー… それならこっちも!)

豊音「"先負"追っかけリーチ!」

豊音「とおらばー」

……

豊音「ロン!3900だよー」

優希「! ……はい」

恒子「宮守女子・姉帯選手、追っかけリーチから見事に直撃!」

胡桃「やったあ豊音!いい調子!」

トシ「これぞ背向の豊音…!」



東四局

優希「今度こそ!リーチ!」

豊音「追っかけだよー」

優希(! …また…)

……

豊音「ロン!6400だよー」

恒子「またも追っかけリーチ!これで3回目の直撃です!」

優希「ぐぐ…まだこれからだじぇ…」

まこ「優希のやつ… 一旦リーチ攻めをやめたらええんじゃないかのう…」

久「ちょっと意地になってるわねー」

恒子「まず先手を取ったのは宮守女子!前半戦は南場に入ります!」



南一局

―回想―

トシ「過去のデータを見ても、片岡選手の勢いは東場だけ…」

トシ「南場に入ったらターゲットを変えるか、先負はやめていいわよ」

―回想終―


豊音(先負のままでもいいけど…さらに攻めていくよー)

豊音(ここからは…先勝にチェンジ!)

豊音(先んずれば即ち勝つ…!早い者勝ちだよー!)



優希(結局東場で1回も和了れなかったじぇ…)

優希(でも!)

優希(まだまだここからだじぇ!!)

優希(南場でも勢いが落ちないよう、みんなに特訓してもらったんだ!)

優希(長野のみんなのことバカにされたまんま、黙ってられないじぇ!!)

優希(私は、私のやり方を貫く!)


豊音(よーし、次にリーチして"先勝"を…)

優希「リーチ!」

豊音「!」



豊音(先にリーチされちゃったよー…)

豊音(もう先勝に変えちゃった…今から追っかけたら不利だよー…)

優希(…追っかけてこない…? いけるじぇ!)

タンッ

優希「ツモ!2600オールだじぇ!」

恒子「片岡選手の反撃!この試合初の和了りです!」

豊音(先勝の効果が…相手に出ちゃってる…)

優希「調子出てきたじぇ~!!!」


塞「清澄のあの子は東場だけのはずじゃ…」

トシ「そうね…彼女も成長していたんでしょう。誤算だったわ」

トシ「でも、それだけじゃなさそうね」

塞「?」

トシ「豊音は追いかけなかった…。おそらく、もう今は先負じゃないわ…」



南三局

優希「リーチ!」

豊音(! …また先勝が…)

優希「ロン!7700だじぇ!」

恒子「南場に入って4つめの和了り!片岡選手、東場の失点を取り返す猛反撃です!」

豊音(どうしよう…まくられちゃうよー)

豊音(前半戦で3つは使いたくなかったけど…)

豊音(このままじゃいけない!)



オーラス

豊音「ポン! チー!」

豊音(オーラスでひとつ、取り返すよー!)

豊音「ポン!」

恒子「姉帯選手が果敢に攻める!これで3つ目の副露です!」

豊音「ポン!」

恒子「またポンだ!これで4副露!」

豊音「"友引"裸単騎!」

豊音「ぼっちじゃないよー」

……

豊音「ツモ!1600・3200だよー!」

恒子「前半戦終了ー!」

恒子「オーラスの和了りは姉帯選手!裸単騎を見事に引き当てましたー!」

恒子「宮守女子が1位で頭ひとつ抜け出し、後半戦に入ります!」



宮守控え室

トシ「大丈夫かい?豊音」

豊音「大丈夫!ちょー楽しいよー」

トシ「前半戦で六曜を3つ使わされるとは…さすがに全国だね…」

豊音「後半はなんとか、赤口で凌ぐよー」

トシ「わかってると思うけど…赤口と大安まで使っちゃったら後がないからね…」

豊音「うん…」

トシ「慎重にね」



姫松控え室前

漫「はあ…ろくに和了れんかった…」トボトボ

郁乃「すっずちゃ~ん」

漫「代行…」

郁乃「あれ~、ヘコんでるん~?らしくないな~」

漫「……」

郁乃「ほんなら、漫ちゃん後半がんばれるようにプレゼントや~」

漫「?」

漫「メモ帳…ですか?」

郁乃「始まる前に読んでみて~」

郁乃「いくのん特製、「ちょっといい話大全集」やで~」

漫「……はあ?」



対局室

漫「ちょっといい話、って…」

漫「何考えとんねやあの代行…」

漫「まあ、でも」

漫「気休め程度にはなるか…ちょっと読んでみよ…」


本「いくのんの、ちょっといい話~」

本「その1~。
指の爪にササクレできるやん?
昨夜あれを取ろうと思って、つまんで引っ張ってみてんけどなー、
なかなかうまく千切れへんでペリペリペリーって気がついたら腕まで皮が

漫「ひ、ヒィッ!?」パタッ

漫「な…なんやこれ…どこがいい話やねん…」



本「その2~。
こないだかぼちゃ切ろうと思ってんけど、意外と固くてなー、
包丁の上に手を乗せて一気に体重かけたら刃が上下逆になってて

漫「ちょ、な……」

本「その7~。
とある若奥様がバナナジュース作っててんけどなー、
途中でうっかり結婚指輪をミキサーに落としてもーたんやてー。
あわてて拾って指輪は無事やってんけどその日はなぜかトマトジュースに

漫「もう…やめ…」

本「その16~。
紙を切ろうと思ったらカッターナイフが錆びてたみたいでなー、
引っかかって動かへんから思い切ってサンッっていったら手の甲までスンッって

漫「だー!わー!あー!」

本「その29~

漫「どかーん!どかーん!」


恒子「先鋒後半戦、スタートです!」



後半戦 東一局

漫(何も見てへん…私は見てへん…)

(本「その51~)

漫(っ! 集中!集中や!)

(本「その84~)

漫(どーん!どかーん!)

(本「その178~)

漫(ぅぅぅぅぅ…………!)

漫「どっっっかーーーーーーーーーーん!!!!!」

ダンッ

漫「ツモ!4000・8000です!!」

恒子「上重選手の倍満炸裂ー!姫松高校の反撃です!」

健夜「今の一局はすばらしい集中力でしたね」


漫「ハァ…ハァ…」ゲッソリ



恭子「やっと爆発しよったか…」

由子「不発で終わらなくてよかったのよー」

洋榎「もう2~3発いってくれんとなー」

由子「大分消耗してるのよー」

絹恵「代行…、漫ちゃんに渡してたあれ、何だったんですか?」

郁乃「さあ~? 爆発したんならええんちゃう~?」ウフフフフ



―神様の居る天界―

九面(弱)「ふんふむ、小蒔ちゃん結構ピンチですねえ」

九面(強)「ん、何~?小蒔ちゃんの出番今日だっけ?」

九面(弱)「今やってるところですよ、ほら」

……

優希「東場は私のものだじぇ!」

漫「どっかーん!」

豊音「"赤口"!赤いのいっぱいだよー!」

小蒔「あうう…あわあわ…」

……

九面(弱)「あらあら、なんか飛んじゃいそうな勢いですねえ」

九面(弱)「オーラスだけ行けばいいと思ってたけど、」

九面(弱)「ちょっと予定変更して早めに出ようかなー」



九面(強)「代わろうか~?私なら一局で済ませちゃうよ~」

九面(弱)「ダメですよ、次は私の番ってこないだ巴ちゃんと約束したじゃないですか」

九面(強)「あ~、調整とか言ってたやつ?そんなん律儀に守らなくったっていいんじゃね~?」

九面(弱)「勝手やったら他の九面も怒っちゃいますよ…アナタお供えの黒糖、一番喜んで食べてたくせに」

九面(弱)「それにいくらアナタでも、一局じゃ48000点以上は取れないですからね」

九面(強)「まあね~」

九面(弱)「じゃ、行きましょうか」

九面(弱)「降臨!」


小蒔「zzz…」

ゾクッ

春「!」

初美「もう来たですよー!?」

巴「予定と違う…」

霞「あらあら…」

トシ「まずいわね…随分早い…」



南二局

ドガァン

九面「…ツモ 6000・12000です」

恒子「神代選手の三倍満ツモー!ここへきてようやくお目覚めでしょうか!?」

霞「お目覚めじゃないのよね、逆にお眠りなのよ…」

春「…それ私達しかわからない」


優希(ぐぬぬ…)

漫(きついわ…)

豊音(神代さん、やっぱりすごいよー!)

豊音(赤口だけじゃ無理…それ以上で対抗しないと…)

豊音(でも…大安を使っちゃったら…仏滅が…)



―回想―

塞「仏滅は…マイナスの技?」

豊音「そうだよー」

トシ「六曜を五つ使い終わると、次の局に強制的に現れる…それが仏滅」

トシ「配牌はバラバラ、安牌は来ない、捨てた牌が当たり牌…全くついてない最悪の局になるの」

トシ「今までのしわ寄せが来るようなものだね」

胡桃「じ、じゃあ五つ使わなければいいじゃん!四つだけで使いまわせば!」

豊音「一度全部を使わないと、同じのは使えなくなっちゃうんだよー」

塞「…そうなの…。甘くないもんだねー」

トシ「だから…五つ目を使うのは最後の手段だよ…!」

豊音「うん…」

―回想終―

※このSSの設定です



南三局

豊音(せめてあと一局待ちたかったけど…)

豊音(でも…神代さんのこの感じ、物凄い…!)

豊音(これ以上は点を渡せない…)

豊音(…やるしかないよー!)


豊音「"大安"!大いに安き牌来たれ!」

恒子「おーっと!姉帯選手これはいい配牌だー!少なく見ても跳満以上のチャンスー!」

豊音(大安は、いい配牌だけじゃないよー…!)

恒子「そしてこれは凄い!他家の危険牌を全然ツモりません!ほとんど安牌です!」

恒子「まさに、大・安牌! 大安ですね!」

トシ(あのアナウンサー、どうして知ってるのかしら…)

健夜(恒子ちゃんってたまに天然で本質を突くよね…)



九面(安牌しか入ってこないとは…なかなかの支配力ですね…)

九面(だが…所詮人間の業…)

九面(安牌で身を守るなら…他の者から和了るだけ…)

九面「ロン!12000です…」

漫「は、はい…」

豊音「!」

恒子「しかしこの局は神代選手の和了り!跳満を上重選手に直撃です!」

恒子「永水がここで2位浮上!1位宮守に迫ってオーラスへと入ります!」

九面(速攻だったからちょっと安めでしたね…)

豊音(うう…大安で和了れなかったなんて…)

豊音(でも… 直撃しなかっただけでもよかったのかな…)



オーラス

豊音(オーラスで仏滅…ここだけは凌ぎたいよー)

豊音(やっぱり配牌は最悪…なんとかオリないと…)

豊音(でも…)チラッ

優希(京太郎のタコスは…まだこんなもんじゃないじぇ…)ガルルルル

漫(どかーん…どかーん…)ハァハァ

九面(フフフ…)

豊音(みんな凄い気迫だよー!)



9巡目…

豊音(半分過ぎた…このまま…)

12巡目…

豊音(もう少し…)

15巡目…

豊音(ううん…安牌が無い…どれも危なそうだよー…)

豊音(なんとかこれ…お願い!)

コトッ

九面「ロン!」

優希「ロンだじぇ!」

漫「わ、私もロンです!」

豊音「あ…」


恒子「なんとまさかのトリプルロン!逆転で永水が1位に立ちましたー!」



オーラス一本場

豊音(ごめんねみんな…仏滅に振り込んじゃったよ…)

豊音(でも…幸か不幸か親が連荘してくれたおかげで、もう一局チャンスが増えた…!)

豊音(トシさんにも話してなかった秘密だったけど…最後の手を出すよ!)

豊音(六曜が終わった後に一局だけ使える、私の奥の手…"三隣亡"!)


ざわっ…


漫(…?…)

優希(…なんかヤバイ感じがするじぇ…巫女のおねーさんよりも…)

九面(ほほう…)

豊音「お隣り三軒…亡びるべしだよ…!」



豊音(仏滅と…大安の分まで…)

タンッ

豊音(取り戻すよー!)

スタンッ

優希(くっ…ツモが悪いじぇ…)

漫(うう…全然届かへん…)

九面(気持ちがこもっていますね…私がこれほど抑えられるとは…)

……

ダンッ!

豊音「ツモ!8100・16100だよー!」

恒子「なんと数え役満ー!姉帯選手、前局の失点を見事に取り返したー!」



恒子「先鋒戦終了ー! 各校いきなり高打点の叩きあいになりました!」

恒子「最終局を制した宮守女子がわずかにリードして1位!しかし2位以下との差は大きくありません!」

豊音「ありがとうございました!」

漫「お、お疲れでした…」(…やっと解放された…)

優希「ありがとうございました…」(もっと…もっといけたじぇ…)

九面(一局とはいえ素で私に打ち勝つとは…なかなかになかなかの娘ですね)

小蒔「あ、終わりですか…」

豊音「あ、あの… 神代さん、サインを……」

小蒔「はい?」



次鋒戦

トシ「今回は大変な仕事になると思うわ…くれぐれも無理はしないでね」

塞「はあ…」

トシ「塞ぐ相手は… 清澄の染谷まこ!」

トシ「試合が始まってからでは遅いわ…開始前からいってちょうだい」


塞(…うーん、正直よくわかんないなあ)

塞(どうしてあの清澄の次鋒…?)

塞("裏鬼門"の薄墨初美とか、"地獄単騎"の竹井久とか…)

塞(塞ぐべき相手は他にも居そうなのに)

塞(トシさんの言ってた"きんぐくりむぞん"とかいうの、そんなに厄介なのかなあ)



対局室

恒子「さあ、次鋒の選手が対局室に揃いました!」

巴「よろしくお願いします」

由子「よろしくなのよー」

塞「よろしく」

まこ「よろしゅー」

塞(…彼女が清澄…)

まこ「?」



まこ「何じゃい?」

塞「…あなたの"キングクリムゾン"…塞がせてもらうわ」

まこ「!」イラッ

まこ(…こいつもかい)

まこ(…どこから聞いてきたんか知らんが…まったく…!)

まこ(どいつもこいつもキンクリキンクリ馬鹿にしよってからに…!!)

まこ(思い知るがええわ…! キンクリが無かったらどんなことになるんか……!)


恒子「次鋒戦、スタートです!」



東一局 親:巴

塞(清澄を塞ぐ…!)ギロッ


………ざわっ… ざわざわっ………


塞(何… 空気が変わった…?)


親番、巴… 最初のサイコロを回す…


出目は3と4… 対面の山を崩して試合開始…


チャッ


配牌の確認… 揃ったメンツは刻子が1つに対子2つ…


牌からひとつ捨てる… 最初の選択っ…


巴(…まずはここから)トンッ


無難に北っ… 他家の風牌っ…



一巡目 南家・塞


塞(何…?いつもと同じはずなんだけど…)


塞(何か気持ち悪い感じがする…?)


塞(まあいいわ…何も起こらなければ塞いで成功だってことよね)


塞(気負わなくていいわ…いつも通り…)


塞、一巡目ツモ… 一つ大きく深呼吸し… 山に手を伸ばす…


チャッ


九索… 手は進まず…


塞(…これかな)タンッ


捨て牌は一萬っ… ひとまず様子見っ…



一巡目 西家・まこ


まこ(3シャンテンか…まずまずじゃの)


まこ(しかし染め手は狙いにくいわ…平和あたりを狙うか)


まこのツモっ…! ゆっくり牌を持ってくるっ…


チャッ


手が進む… 順子が完成っ…


まこ(……これじゃ)


コトッ


南を捨てるっ… 順調な出だしっ…



一巡目 北家・由子


北家、由子の手牌は4シャンテン… しかしドラ3っ…


由子(ドラいっぱいよー… 大事にしたいのよー…)


スッ


由子、最初のツモっ…!


チャッ


五筒… 対子が増えただけっ…


由子(まだまだここからなのよー…)


選んだ捨て牌は八索っ… 次巡に期待っ…


塞(ハァ… ハァ… 何…? こんなにきついの……?)



塞(苦しい… 塞ぎ始めてちょっとしか経ってないのに…)

塞(この重圧は何なの…)

??(ククク…どうした…もう限界か…?)

塞(果てしない悪意を感じる…!抑えきれない…)

ピシッ

塞(!モノクルにヒビが……!)

ピキピキッ

トシ「危ないっ!」

パリーーーン!

塞「きゃあああああ!」



恒子「おっと、臼沢選手のモノクルが割れてしまいました!大丈夫でしょうか?」

塞「ハァ…ハァ…」

巴「だ、大丈夫ですか?」

塞「ええ…目は平気…」

由子「びっくりしたのよー」


ゴゴゴゴゴ…


由子「! 清澄の後ろに…!」

ディアボロ「フウゥゥ…」

ディアボロ「変な小細工をしてくれたな小娘が…」

ディアボロ「おかげでこの娘の中から出てきちまった…」

ディアボロ「この世界に流れ着いて…やっと一息ついてたところを…」

塞「何…なんなのあの男は…」

巴「悪霊…?」



ディアボロ「俺様の能力を塞ぐだと…?ナメた真似をしてくれるじゃねえか…」

ディアボロ「だが、そいつが壊れちゃもう何もできまい…遊びは終わりだ……」

ディアボロ「思い知れ!俺様の力…!」

巴「! 何かまずい!」

塞「何?何なの!?」

由子「…あいつ…!」


ディアボロ「キングクリムゾン!!」



恒子「次鋒前半戦、終了ー!」

恒子「清澄の染谷選手が猛攻!2位浮上で1位宮守に迫ります!」

由子「あ…」

巴「え、前半戦終わり…?」

塞「ぜ、前半戦が…」

まこ「?」

ディアボロ(チッ…後半まで飛ばしてやるつもりだったが… モノクル女のせいでパワーが足りなかったか…)



宮守控え室

胡桃「塞…大丈夫?」

トシ「目に大事なくてよかったわね」

塞「トシさん…あいつは何なんですか?」

トシ「あいつこそ染谷さんに取り憑いていた諸悪の根源… "キングクリムゾン"のディアボロよ」

トシ「できればあれを永遠に封じたいと思っていたの… でもあなたの体が第一よ、無理はしないで」

塞「…あいつが危険なのはなんとなくわかります… 私にできるなら…やらせてください!」

トシ「そう… それならこれを」スッ

トシ「替えのモノクルよ… さっきのより力は弱いけど…」



姫松控え室

由子(心が疼く…)

由子(私にはわかる…清澄の後ろに見えたアイツ…)

由子(アイツは…私の敵なのよー…!)

漫「真瀬先輩、大丈夫ですか?」

由子「漫ちゃん……お使い頼んでええ…?」

漫「はい?」

由子「チョココロネ3つ… 大至急や…!」



永水控え室

巴「皆さんも…見えましたよね…」

霞「ええ…」

巴「あれは…危険です…。お祓いしてしまわないと…」

初美「大丈夫ですよー?」

春「…危ない相手…」

巴「大丈夫ですよ、いつも姫様や霞ちゃんが降ろしたのを祓っているの、誰だと思ってるんですか?」

春(……半分は私……)

巴「お祓いは私の得意分野ですから!」

霞「巴ちゃん…」

霞「じゃあこれ…持っていって!」

巴「これ…破魔矢ですか?なんか禍々しい感じですけど… 矢尻もなんか黒いし…」

霞「うちの神社に伝わる秘宝の一つよ… 使ってちょうだい」

巴「霞ちゃん…」

小蒔「……zzz」



姫松控え室前

郁乃「ゆーこちゃ~ん」

由子「代行…」

郁乃「あのな、ゆーこちゃんにプレゼントあんねん…折り紙で作ってんけどな~」

由子「またリボンですか?今日はなくしてないのよー」

郁乃「んーん、リボンやのーて、これ~」

由子「! …これ…テントウムシなのよー…」

郁乃「よかったら胸に付けてって~」

由子「代行…あなたは…」

郁乃「あ、あとな、耳寄りな情報があんねん」

由子「?」

郁乃「"あの矢"、永水の人が持ってるらしいで~」

由子「!? どうしてそのこと!?」

郁乃「………がんばってな」

由子「代行…」



恒子「さあ、まもなく後半戦が始まります!」

恒子「真瀬選手は頭にチョココロネをつけて登場!何やら気合が入っています!」

健夜「ああいうファッションが若い子の流行なの…?」


由子(……)チラッ

ディアボロ(!)

ディアボロ(……あのチョココロネくっつけたような髪形とフザケたテントウムシ……忘れるワケもねえ……)

ディアボロ(オレをこんな目にあわせたあの野郎ッ…この世界でも邪魔するか…)

ディアボロ(面白いじゃねえか… 後半もすぐ飛ばしてやろうと思ったが…)

ディアボロ(ブッ潰してやるッ!)



由子(……この真瀬由子には夢がある!)

由子(魔物じみた力を持ってなくたって…麻雀がそんなに強くなくたって…)

由子(省略なんてされないで、みんな出番がもらえて活躍できる!)

由子(そんな世界にしたいのよー…)

由子(あいつは…それを邪魔する敵なのよー…!)


巴(矢は一本しかない…チャンスは一回…)

巴(なんとか隙をついて一撃…)

巴(隙を…どう作る?)



後半戦 東一局

塞(あいつを自由にさせちゃいけない…!)

塞(あいつのほうを直接狙って…!塞ぐ!)ギロッ

塞(……石牢縛り……!!)

ゴォォォン!

ディアボロ(!?……こいつは……)

※はっちゃんが磔になったアレにディアボロが縛られています

ディアボロ「俺の動きを封じるつもりか…?」

ディアボロ「フン!だがこれ以上何もできまい!」



塞(動きは封じた…!ここから!)

まこ「……」タンッ

塞「ロン!2000です!」

恒子「臼沢選手、染谷選手から先制のロンです!」


ズガン! ドスドスッ


ディアボロ「痛ってえ!なんじゃこりゃあ!!」

由子(ロンした牌が…あいつに向かって飛んでいったのよー…)

巴(そして牌が大きくなって…あいつの体に突き刺さった…)

塞(よし!トシさんの言ってた通り!)



―回想―

トシ「この新しいモノクルには、もうひとつ不思議な力があってね…」

トシ「塞いだ相手へのロンを物理攻撃に変えるのよ」

塞「…はい?」

トシ「それを続ければ、あいつを浄化できるはず…!」

塞「いや、物理攻撃って…」

トシ「わりとポピュラーよ?白糸台や阿知賀の部長さんなんかもよくやってた気がするわ」

トシ「安心して やればわかるわよ」

―回想終―


塞(…あいつにダメージが通った…)

塞(これならいけるわ!)

由子(宮守…)



東二局

巴(…あの攻撃が効くなら…当たった瞬間隙ができる…!)

巴(宮守がロンした流れで一緒に破魔矢を放てば、アイツに届くはず…!)

塞「ロン!2600です!」

巴(…今だわ!)スチャッ

由子(! 本当にあの矢を持ってた!)

ドスドスッ

ディアボロ「痛ってぇなぁぁこらぁぁぁぁぁ!」

巴(くっ…結構タイミングが難しいわね… 暴れられると狙いが定まらない…)

巴(今回は無理…)

由子(違う…違うのよー…永水…)

由子(その矢はこっちに…!)



東四局

まこ「ツモ 1300オールじゃ」

巴(ぐっ…矢を撃つタイミングが無い…)

塞(ハァ…ハァ…前半より体力使うわ…きつい…)

ディアボロ(フン…素の麻雀ならオレが憑いてる女の方が上のようだな…)

ディアボロ(これならオレから仕掛けるまでもねえ… さっさと力尽きちまえ!)

ディアボロ(この縛りを解いた時が…お前らの最期だ…!)

由子(なんとか…永水に気付いてもらわないと…)


恒子「後半戦、南入でーす!」



南一局

由子(…これで!)

トンッ

巴「ろ、ロン…2000です」

由子(矢を…私に放つのよー…)

巴(差し込み…?何を考えて…)


南三局

由子(気がついて!来てなのよー!)

トンッ

巴(!? また差し込みっぽい…? でもその牌じゃ無理…)

まこ「ツモ!1300・2600じゃ!」

巴(くっ… もうオーラス…)

巴(姫松はずっと私に差し込んでくるような打ち方…)

巴(どういうこと?あなたに矢を撃てっていうの?この破魔矢を知ってるの…?)



オーラス

由子(撃たないなら…もう無理矢理奪い取るしか…)

由子(でもそしたら…対局中の違反行為とかで失格になってしまうのよー…)

由子(姫松の皆を犠牲には…できないのよー…)

巴(もう最後…一か八か…)

巴(信じますよ!姫松!)

由子(差し込み…!)タンッ

巴「ロン!6400です!」

巴「破魔矢シュート!」ドシュッ

由子(! きた!)

恒子「狩宿選手のロンです!そしてなんとー!」

恒子「手元の矢を真瀬選手に向けて放ちましたー!白糸台の弘世選手みたいですねー!」

健夜「あ、あれ本物の矢じゃないの…?」



ドスッ

塞(何…?姫松の後ろに変な人影が…)

巴(矢が…その人に刺さった…)

由子「…やっと…やっとできたのよ…」

ディアボロ「き…貴様!その矢は…!」

由子「…やはりお前を倒すには…この力が必要なのよー… ディアボロ!」

ディアボロ「あの時と同じように!またオレを!」

由子「ここは…お前の居るべき場所じゃないのよー…」

由子「この世界から去って、再び終わりなき連鎖を彷徨え!」

ディアボロ「やらせるかぁぁ!」

巴「危ない!襲いかかってきた!」

塞「させない!」ギロッ

塞「石牢縛り最大出力よ!FREEZE!!」

ディアボロ「う…動けねえ!」



由子(永水…宮守… 君たちは本当に頼もしいヤツらだ この卓に来て君たちと打てて本当によかっ(以下略

由子「これで終わりなのよー!」

由子「のよールドエクスペリエンス・レクイエム!」

ディアボロ「貴様ァァァ!またこの俺をォォォ!!」

由子「無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ!」

ディアボロ「おぉぉのれェェェェ!!」

ドッギャーーン



恒子「次鋒戦終了ー!」

恒子「清澄が猛追で1位浮上ー!2位には永水が続きます!」

まこ(何かヘンな肩こりがとれた気分じゃ…ようわからんが…)

塞(あいつに全部振り回された…あんな奴相手にするのはもうごめんだわ…)

巴(姫松と宮守に負担をかける形になってしまいましたね…でも祓えたからよしでしょうか)

由子(差し込みで余計に点を使ってしまったのよー…みんなには申し訳ないのよー…)


そして…以後キングクリムゾンと呼ばれる現象は、一度も起きなくなったという…

to be continued …



中堅戦

エイ「イッテキマス!」

トシ「あ、ちょっと待ってエイちゃん」

トシ「貴女にはいろいろ身支度してもらわないと…まずはこの服に着替えて頂戴」

エイ「?」

胡桃「これ…他校の制服じゃ…」

トシ「あとね、耳につけてるペンは外してポケットに入れてもらえるかしら」

エイ「??」

トシ「そして仕上げにこれ…赤いカラーコンタクトよ 左目にね」

エイ「???」



対局室

久「あ、あれ…私どのくらいここに立ってた…?」ドキドキ

久「いけないいけない、集中しないとね」

恒子「さあ、中堅の選手が対局室に揃いました!」


洋榎「よろしゅーなー♪」

春「……よろしく」ポリポリ

エイ「……」ニコッ

久「!」

久「美穂…子……?」



久(あの顔と髪型…風越の制服…そして赤と青の綺麗な瞳…)

久(どう見ても美穂子…) ※部長はテンパっています

久(なんで!?なんで美穂子が対戦相手に!?)

久(私、何か美穂子を敵に回すようなことでもしたかしら!?)

久(一昨日内緒でゆみと会ってたのがバレた?それとも昨夜まこと楽しげに話してたから?)

久(それとも合同合宿のときの…)ブツブツ

エイ「…?」ニコッ

久(……何も喋ってくれないのが逆に怖いわね…)

久(なんでだろう… 今ここにいてさびしいと感じる……物凄く)



―回想―

トシ「清澄の子には話しかけなくていいわ。何か言われてもニコニコしてなさい」

エイ「…?」

トシ「あとはね…このお弁当箱を…」

―回想終―

エイ「アノ…コレタベテ!」

洋榎「…なんや、ウチに差し入れか?ええ心がけやんけ」

久(私以外の人にお弁当まで…?)

洋榎「こ…これは!」

洋榎「からあげ!」テーレッテレー

洋榎「ええやん!ウチの大好物よう知っとったな!」



洋榎「よーし早速いただき―」

エイ「マッテ!レモンカケル!」

洋榎「えっ」

エイ「ニュージーランドレモン!オイシイ!」

洋榎「ちょ、えっ、待っ」

ブシュゥゥゥ

洋榎「あああああ!!」


トシ「愛宕洋榎はレモンかけない派なのよ」

塞「なんでそんなことまで…」

トシ「あの娘のお母さんとはちょっと知り合いでねー」

トシ「昔は私があの娘たちにからあげ作ってあげたこともあるのよ」

塞「へえー」



洋榎「あ… あ…」

洋榎「からあげに…レモンが…」orz

エイ「……?」

洋榎「……、はっ!?」

エイ「レモン…ダメデシタ…?」ウルウル

洋榎(ぐっ… そない悲しそうな目で見んな…)

洋榎「い、いやそんなことあらへんで!やっぱからあげにはレモンやんな!」

洋榎「いただくわー!」パクッ



洋榎(うう…)モグモグ

洋榎(マズくはないで…でもすっぱい…)

洋榎(からあげにレモンは否定せえへん… 絹はかけた方が好き言うてたし…)

洋榎(でも……ウチすっぱいのはあかんねん…)

エイ「……」ドキドキ

洋榎(ごっついこっち見てる…ダメやとは言われへん…)

洋榎「お、おおきにな!旨かったわ!」キリッ

エイ「!…ヨカッタ!」パアァ

洋榎(…アカン、口の中すっぱい… 集中力が…)


恒子「中堅戦、スタートです!」



前半戦 東一局

トシ「さあエイちゃん、あなたの力を見せてあげなさい…」

トシ「卓に描き出す"理想の牌譜"(ウィッシュアート)を…」

エイ「イキマス!…ウィッシュアート!」

久(美穂子… 私の敵なの…?)

洋榎(すっぱい…すっぱいよぅ…)

春(…やる気が感じられない…)

……

エイ「ツモ!700・1300デス!」

恒子「エイスリン選手、先制のツモです!」

健夜「これは綺麗な和了りでしたね。さすが岩手の和了率1位です」


まこ「部長…どうしたんじゃ…」

恭子「主将が調子悪い…?」



南一局

恒子「東場は宮守女子・エイスリン選手が独走で1位を奪取!清澄と姫松の2校は元気がありません!」


洋榎(ふう…やっと口の中落ち着いてきたわ)

洋榎(東場は結局、宮守に好き放題やらせてもうたが… ここからはそうはいかんで!)

洋榎(あの留学生…確か「13巡目までに超高確率でテンパイする」とか言うとったか)

洋榎(まあ、ウチには関係あらへんな)

洋榎(なら、13巡より前に和了ったったらええだけの話や!)

洋榎「出鼻くじきリーチ!」

恒子「愛宕選手、4巡目からの速攻リーチです!」

タンッ

洋榎「ツモ!2000・4000や!」

洋榎「ここからはウチのペースやでー!」



オーラス

洋榎「もいっちょリーチや!」

洋榎「くるでー!一発くるでー!」

洋榎「…来ないんかい!」バシン

エイ「……」タンッ

洋榎「おーっと、そう思たらロン!後ひっかけや!」

久(やかましいわね…美穂子のこと考えるのに集中させて…)

春(…注意する人がいない…)


恒子「中堅戦、前半終了ー!」

恒子「南場から姫松・愛宕選手が巻き返し!1位との差を詰めてきましたー!」

洋榎「おつかれさんさんさんころり~」

エイ「コノヒト…ツヨイ…」



久(ふう… 参ったわね)

久(さっぱり集中できなかったわ)

春「……」

春「あの…これ食べる?」

久「黒糖?」

春「糖分は頭にいい…」

…ポリポリ

久「あら…おいしいわね 食べやすくて風味があって…」

春「それが自慢…」



久(ふう…ようやく落ち着いてきたかしら)

久(それにしても…どうして美穂子…)

久(……ん?でもちょっと待って…)


ひさチャート

あの娘は美穂子ですか? → no → あの娘とイチャイチャウフフ
 ↓
 yes
 ↓
誰かにそそのかされた? → yes → 誤解を解いてイチャイチャウフフ
 ↓
 no
 ↓
他の娘とのアレやコレがバレたから? → no → 今まで通りイチャイチャウフフ
 ↓
 yes
 ↓
みんなでイチャイチャウフフ


久(……なるほど!)



久(そっかそっか、別に誰だっていいじゃない)

久(私らしくなかったわね…よし!)

久(全員"ゴッ"オトす!)


春「?」

久「ありがとう… おかげで目が覚めたわ」ナデナデ

春「!」ドキッ

春「どうして…頭なでた…?」

久「黒糖のお礼よ。気にしないで」ニコッ

春「……………」

久「それじゃあね。おいしかったわよ」スタスタ

春「……………褒められた」ドキドキ



後半戦 東三局 親:久

エイ「ウィッシュアート!」

久(本当に綺麗な打ちまわしね…理想的…)

久(…でも、)

久(そんな状況でこそ、裏を突く私の打ち方は活きるのよ!)

久(来なさい…地獄単騎!)

……

久「ロン!12000!」

エイ「!? …ハイ…」

恒子「竹井選手の親満です!すげー!そんな待ちなのー!?」

健夜「これは麻雀歴の浅いエイスリン選手とは相性が悪いですね…」

久(やっぱり、美穂子じゃない…彼女は私の打ち筋を知らないわね…)

久(それによく見たら…アレが全然違うわ…… おもちの大きさが)



東三局一本場

久(うん!麻雀の方も調子戻ってきた!)

久(これで―)

パシュッ

ヒュルルルル…

ズガン!

久「ツモ!8100オールよ!」

恒子「竹井選手、ツモ牌を高く弾き、キャッチして和了り!魅せるプレイですねー!」

健夜「ま、マナー悪いなあ…」

エイ(……カッコイイ……)



東三局二本場

久(このまま乗っていきたいところね…)

洋榎「ツモや!」

久「! …あら」

洋榎「そう何連荘もやらすかい!1回戦の連中とは格が違うわ!」ヘヘン

久(こういう相手には…)

久「…そうね、凄いわね」ニコッ

洋榎「!」ドキッ

洋榎「せ、せやろーさすがやろー」テレテレ



漫「…なんですかあれ」

由子「主将が動揺してるのよー」

恭子「ああ見えて、真正面から褒め返されるの慣れてないから…」

由子「うちらが普段リアクション薄いからなのよー」

由子(…清老頭のときもスルーしたし)

絹恵「お姉ちゃん……」

郁乃「清澄の竹井さんかあ~、そっちの方では有名やで~」

絹恵「? なんですか?」

郁乃「なんやったっけ~、あ、この資料や~」

郁乃「清澄三年竹井久…」

郁乃「藤田プロ注目のエース『牌を投げたら君への合図』でだました女星の数」

恭子「…なんですかそれ」

郁乃「本人コメント『卒業までに300人』」

恭子「…作品間違えてませんか?」



東四局

トシ(姫松と清澄が盛り返してきてるわね… さすがにあの2人には、あんな小細工だけじゃ無理かしら)

トシ(エイちゃん…アレをやるのよ…!)


エイ「チョット、シツレイシマス!」

カキカキ

恒子「おっと、エイスリン選手、突然手元のスケッチブックに絵を描き始めました!」

エイ「デキタ!」

エイ「ウィッシュアート…"トヨネ"!」

恒子「これは姉帯選手の顔ですね!上手ー!」

洋榎(そんなもん描いてどうしようっちゅーねん…?)



洋榎(まあええわ、構うかい!)

洋榎「リーチや!」

エイ「…オッカケリーチ!」

洋榎「!」

洋榎(先鋒のあいつみたいな真似しよって…似顔絵描いたからってか…?)

タンッ

エイ「ロン!6400!」

恒子「エイスリン選手、追っかけリーチから愛宕選手に直撃!姉帯選手みたーい!」

洋榎(なんやと…!)



胡桃「今のあれ…豊音の先負みたいだった…」

トシ「みたいじゃないわ…あれは豊音の先負そのもの」

塞「えっ?」

トシ「エイちゃんが描くのは、理想の牌譜だけじゃないわ」

トシ「似顔絵を描くことで、その人の打ち筋を描きだしたのよ」

トシ「エイちゃんが知ってる人じゃないとできないから、今のところ私たちくらいしか発現できないけど…」

豊音「エイちゃん凄いよー!」

トシ「ただ、一局しか続かないし、絵が似てないと効果はない…」

トシ「いろいろと未完成だったから、黙ってたんだけどね…」



南一局

洋榎(留学生…いろいろ楽しませてくれとるが…)

洋榎(結局、ウチのほうが強いわ!)

洋榎「ツモ!3000・6000や!」

エイ「ウゥ…」

恒子「愛宕選手の追撃!さすが強豪姫松の主将です!」

エイ「コノヒトニ、カタナイト…」



南二局

―回想―

トシ「もしどうしても危なくなったら…この人の似顔絵を描くの」

エイ「…?ダレ?」

トシ「ほら、春に大阪の高校と練習試合をしたでしょう?あそこの監督さんよ」

エイ「! オボエテル!」

―回想終―


エイ(…アノヒト…)カキカキ

エイ(ウィッシュアート…"マサエ"!)

恒子「おっと、今度は愛宕選手の絵でしょうかー!?妹さんかな?」

健夜「えっと…千里山女子の監督さんかな…」

洋榎「……オカン!?」



エイ(………)タンッ

洋榎(オカンの顔描いただけやのに…なんやこいつ…)

洋榎(オカンのような打ちまわしや…)

洋榎(…くっ、なんや緊張するわ…怒られそうや)

洋榎(…落ち着け…集中せえ…スエハラースエハラー…)

エイ(………)チラッ

雅枝「洋榎… ヘマこいたらおしりペンペンやで……」(幻聴)

洋榎(うっ……)

……

エイ「ツモ 1000・2000や」

恒子「エイスリン選手のツモです!1位を譲りません!」

洋榎(あかん、気後れしてもーた…ウチの親番が…)

久(関西弁…?)



南三局一本場

巴「はるる、ここまで押されっぱなしですね…」

霞「あら、でもそろそろ反撃の手ができそうよ」


春「…カン」

恒子「おっと、ここまで静かに進めていた滝見選手が動いた!場風牌の南を暗槓です!」

健夜「安い手ですし、無理にカンする場面ではありませんが…」

春「…リーチ」

恒子「続けてリーチ!待ちは五索と九索のシャンポンです!」



春「…」

フワッ

洋榎(なんや甘い匂いが…?)

久(さっきもらった黒糖の香りね…)

エイ(?スイーツ?)

トンッ

春「…ツモ。リーチ一発ツモ南ドラ1…」

春「…裏5。4100・8100です」

洋榎(裏ドラ5やと…!)

恒子「なんとカンした南が裏ドラ大当たり!南ドラ1の手がいきなり倍満に伸びましたー!」



霞「ふんふむ 2回戦でもうアレを見るとは思わなかったわね~」

初美「?今のはるるが何ですよー?」

霞「あれがはるるの奥の手…5910(コクトー)待ちよ」

巴「黒糖?」

霞「はるるが5-9の待ちでリーチかけると、一発やら裏ドラやらが乗って10飜以上になるの」

初美「そんなの初耳ですよー!」

巴「初美ちゃんだけにはつみみ…」

霞「巴ちゃんは黙ってて」



初美「偶然じゃないんですかー?はるるからも聞いたことないですよー」

霞「まあ5-9待ちでリーチなんてそう頻繁にあることじゃないし」

霞「私もそんなに多く見たことあるわけじゃないわ」

初美「…具体的に何回見たですよー?」

霞「2回よ」

巴「うわあ」



オーラス

春「…ツモ 1300・2600です」

恒子「オーラスは滝見選手の和了り! 中堅後半戦終了です!」

恒子「後半戦は4校一歩も譲らぬ叩き合い!」

恒子「前半でリードした宮守が1位に返り咲き!2位には姫松が上がっています!」

恒子「前半いいところがなかった清澄も後半追い上げを見せましたが、前半の失点が響き4位転落です!」


久「あなた…とっても綺麗な牌譜ね」

エイ「?」ドキッ

久「知ってる?サファイアとルビーは同じ素材の宝石なんだけど…」

久「私くらいになると、やっぱり違いってわかっちゃうのよねー」ドヤ

エイ「??」

久「あ、私は両方好きよ?今度ルビーさんにも会わせてあげたいわ… また会いましょう、サファイアさん」ニコッ

エイ「?????」



副将戦

胡桃「よーし、行ってくるね!」

トシ「ちょっと待って、あなたには持っていってほしいものがあるの」

トシ「あなたの充電器よ」

胡桃「えっ」

トシ「どうぞ、入ってちょうだい」

穏乃「あ、あの… 私どうしてここに…?」

白望「……誰…?」

トシ「いつもシロに座って充電してるじゃない?だから今回は彼女に座って対局してもらうわ」



―回想・お昼休み中―

トシ「ここね…荒川記念病院」

トシ「今日彼女はここにいるはず… うまく会えるかしら…」

穏乃「あ、あの人…!熊倉さん!」

トシ「あら、丁度良かったわ」

穏乃「また赤土さんを連れてっちゃうんですか!?」

トシ「?」

穏乃「プロになるのは喜ばしいことだと思うけど…2回はちょっとつらいっていうか…」グスン

トシ「?…………」フフッ

トシ「ううん 連れて行かないわよ」

穏乃「! それ、本当ですか!?」

トシ「私が連れていくのは、アナタ」

穏乃「えっ」



トシ「っていう感じで来てもらったわ」

塞(説明になってない…)

白望「本気…?」

トシ「うん、マジよー大マジよー」

胡桃「いやいやシロじゃないと充電できないし…」

トシ「大事な作戦なのよ…お願いね」

胡桃「むぅ~… 仕方ないな…」


トシ(頼んだわよ胡桃… 充電器理論を説得できるのはあなただけ…!)

トシ(そしてもう一人…手筈どおりに頼むわよ…)



郁乃「きっぬちゃ~ん、これ持っていってー」

絹恵「はい?」

郁乃「絹ちゃんのためになー、充電器用意したんよー」

郁乃「これに座って麻雀してくれたら、きっといい結果になると思うねん」

絹恵「はあ…?」

郁乃「ほら、これや~」

仁美「………」

郁乃「新道寺女子の江崎仁美さんやで~」

絹恵「じ、充電器って…人間やないですか……」

仁美(…いきなり呼び出されたと思ったら…何ぞ…?こん罰ゲームみたいな仕打ちは…)

恭子「ちょっと代行、何考えてはるんですか」

郁乃「いいからいいから~」

絹恵「えぇ~…」



恒子「さあ副将の選手が対局室に入りましたが…?おっと、宮守女子・鹿倉選手、別の人と一緒に登場です!」

健夜「阿知賀女子の…高鴨選手…?」

審判「ちょっと君、対局者以外は入室禁止ですよ」

胡桃「こ、これは私の充電器です!」

胡桃「問題ありません!彼女のペンギンと同じですから!」

和「?」

胡桃「あなたのそれも、充電器ですよね!パワーもらってるんですよね!」

和「は、はあ…」



胡桃「何もしませんから!その場に居るだけですので!」

審判「い、いやしかし…」

絹恵「あ、あの~すみません」

絹恵「実は…私もなんですけど…」

審判「えっ」

絹恵「監督命令なんで…できれば許可してもらえたら…」

胡桃「ね!ですよね!充電は正義!充電最高!シロ大好き!」

(以下延々と充電器(シロ)の魅力を語る)

審判「ワ…ワカリマシタ…許可シマス……」

恒子「話がついた模様です!問題なしでーす!」

審判「その代わり、喋ったり動いたりしたら、手助けとみなして即失格ですからね!」



穏乃「和!」

和「…穏乃…? お久しぶりです」

穏乃「どうして…どうしてここにいるんだよ!」

和「それはこっちのセリフです」

穏乃「ですよねー」

穏乃「私もよくわかんないんだけど…」

審判「充電器ならお喋りはやめてください!失格にしますよ!」

胡桃「あ、はい!ちょっと早く!こっち来て!」グイッ

穏乃「ええー…和ぁ…」ズルズル



恒子「さあ、なにやらありましたが問題ありません!副将戦は2校が充電器を用意しての対決です!」

恒子「あっ、原村選手のペンギンを含めれば充電器3つですね!」

恒子「鹿倉選手と愛宕選手は、それぞれ充電器の上に着席しました!」

健夜「わ、若い子のセンスはわかんないな…」

恒子「まあ20年前とは結構違うでしょうねー」

健夜「10年前だよ!」

恒子「副将戦、スタート!」

健夜「スルーしないで…」



前半戦 東一局

和(なんだかよくわかりませんが…)

和(昔の友達が…穏乃が見てる…!)

和(負けられませんね…いつも通りに!)ゴォッ

おはようのどっち!

スタンッ

和「ツモ 2000オールです」

恒子「原村選手、好調な出だしー!さすが前インターミドルチャンピオンです!」

優希「のどちゃん気合入ってるじぇ!」

胡桃(…顔が赤くなってるし…何かあっちまで充電されてない…?)



東二局

胡桃(…何考えてるんだろトシさんは)

胡桃(正直シロじゃないと全然意味ないんだけど…まあいっか)

胡桃(無いよりマシだ!ちょっとはあったかいし!)

胡桃「ツモ!2000・4000!」

恒子「鹿倉選手のツモ!これが充電器効果でしょうかー!?」


絹恵(うう…何かごっつい後ろに気ぃ使うわ… でも)

絹恵(気にしてられへん…!集中や!)

初美(最初くらいいいですよー)

初美(私の勝負は北家の局…!)



東三局 北家:初美

初美(よーし、北家の番ですよー…って、…あれ…?)

スッカラカン

初美(何ですよー!?この配牌は!?)

初美(裏鬼門どころか… 東と北すら揃ってこないですよー…)

初美(どうして!?こんなこと今まで無かったのに!)

洋榎「薄墨初美の北家やけど…アイツんとこ風牌ひとっつもあらへんなー」

恭子「珍しい…」

トシ「フフフ…」

……

和「ツモ 1600・3200です」

恒子「原村選手のツモです!調子いいですねー!」

初美(私の北家が…何もできずに流された…)

トシ「うまくいったわね…これが作戦通り…」



塞「作戦?今なにかしたんですか? 説明してくださいよ」

トシ「そうね。いまの席順はこんな感じだけど…」


 ○  北・初美  ●

 東        西
 ・        ・
穏胡        和
乃桃

 ★  南・絹恵  ☆
      仁美



トシ「薄墨初美が北家のとき、彼女から見て○の方角が北東…鬼門の方角になるわ」

トシ「彼女はそこに東と北をそろえることで鬼門を作り、反対側にある裏鬼門…南と西を呼び寄せるの」

塞「…はい」

トシ「だから、薄墨初美が鬼門を完成させる前に、別の方角に裏鬼門を作ってやればいい!」

トシ「そうすれば、彼女の裏鬼門は機能しなくなるわ」

トシ「実は今、鬼門があるのは●の方角…! 裏鬼門は★の方角にあるわ」

トシ「先回りして、★の方角に裏鬼門をむりやり作らせたのよ」



塞「裏鬼門をむりやり作るなんて…どうやって?」

トシ「知らないかしら?裏鬼門の方角は坤(ひつじさる)っていうのよ」

塞「?」

トシ「だから未(ひつじ)と申(さる)がいればその間、★の方角が裏鬼門になるわ」

塞「…まさか…あの二人を連れてきた理由って…」

トシ「ええ、羊と猿よ」

塞「怒られますよいろんな人に」



塞「…まったく、あの席順だったからよかったものの、違ってたらどうしてたんですか?」

トシ「その時はその時、また別の手段があるわ」

トシ「席順次第で彼女にも、出てもらう準備はしてたわよ」

塞「彼女?」

由華「…どうも」

塞「だ、誰…!?いつからそこに…?」

豊音「居るの気がつかなかったよー…」

トシ「彼女は奈良県個人代表、晩成高校の巽由華さんよ」

トシ「ちなみに巽(たつみ)の方角は東南ね」

塞「…頭痛くなってきた…」



南一局

初美(ぐぐぐ…なんなんですよ…)

初美(でも…)

初美(しょうがないです、頭を切り替えて!)

初美(私だって裏鬼門だけで鹿児島個人戦を勝ってきたわけじゃありません!)

初美(鬼門にこだわらなければ…これくらい!)

タンッ

恒子「おーっと!薄墨選手に跳満のテンパイ!待ちは147筒の3メンチャンです!」



洋榎「絹の手牌…ちょっとヤバそうやな…」

恭子「ええ…ちょうど振り込みそうな感じ…」

郁乃「まあ、筒子の待ちやから大丈夫やと思うで~」

郁乃「絹ちゃんは振らへんよ~」

恭子「筒子やから大丈夫…?またいい加減なこと…」

郁乃「あれ~?気づいてなかったん?」

郁乃「絹ちゃん、筒子を振り込んだこと一回もあらへんねんで~」

恭子「!?」



絹恵(永水…筒子の待ちっぽいな…)

絹恵(昔から筒子だけは… この感じ、あまり外れたことあらへん)

絹恵(元サッカー部キーパーの名にかけて…筒子は…球は絶対通さへん!)

チャッ

絹恵(SGGK(スーパーがんばりゴールキーパー)ブロック!)スパァン

初美(筒子が…来ないですよー…)

恒子「愛宕選手、四筒をツモりましたが切りません!これで3つ目!」

恒子「薄墨選手の当たり牌を完全ブロックしています!」

初美(うぅー…)

……

前半戦オーラス

和「ツモ 1000・2000です」

恒子「前半戦終了ー!永水の薄墨選手がここまで完封されていますー!」

初美(…結局南場も、裏鬼門できなかったですよ…)



永水控え室

初美「うーん、ぐむぅ~」

霞「はっちゃん?大丈夫?」

初美「くやしいです!私だって!」

霞「?」

初美「霞ちゃん!一緒に来てくださいですよー!」


恒子「さあ、後半戦の開始です!席順は前半戦と同じになりました!」

恒子「なんと薄墨選手は大将の石戸選手を充電器として持ち込みです!これは大容量だ!」

健夜「普通に充電器とか持ち込みとか言ってるけど、おかしいよね?人間だよ?」

初美「搭載バッテリーはいちばんでかいですよ…!この高電力で押し切るです!」

霞「はっちゃん?人を何だと?」



後半戦 東三局 北家:初美

穏乃(うわぁ…玄さんや宥さんより全然でっかいよ…)

仁美(あげんバケモンサイズは新道寺にゃおらん…同じ人間か…?)

初美(二人が気圧されてるですよー!この勢いで…)

和「……」コトッ

初美「ポン!」ペーポン

胡桃(…前半戦はなんにもなかったけど…やっぱり出るのかな…)

絹恵(…裏鬼門…来るんか…?)

和「……」コトッ

初美「ポン!」トンポン

初美(よし!鬼門が揃った!)

胡桃絹恵(清澄…裏鬼門わかってないの…?)



……

初美「ツモ!8000・16000ですよー!」

恒子「出たー!四喜和ー!」

和「……はい」

胡桃絹恵(リアクションなし!?)

トシ(ひつじさるを破るとは… さすが霧島の巫女たち)

トシ(やっぱり電力の差なのかしらねえ…確かにおもちは二人あわせても数倍差があるけど…)

初美「霞ちゃんの電力は世界一!ですよー!」

絹恵(永水が勢いづいてる…)

胡桃(前半と全然違う…凄いパワーを感じる…)

和「…………」(我関せず)



南三局 北家:初美

初美(もう一発いくですよ!)

和「……」コトッ

初美「ポン!」トンポン

初美(まず1つ!)

胡桃(東が揃った…警戒しないと…)

絹恵(…北は出さんようにせな…)

和「……」コトッ

初美「ポン!」ペーポン

胡桃絹恵(清澄いぃぃぃぃぃ!!!!!)



―回想―

トシ「もし永水も充電器を用意して電力勝負を挑まれたなら、」

トシ「気が進まないけど、もうひとつ対策があるわ」

トシ「薄墨初美が東と北を揃えたら…」

―回想終―

胡桃(やるしかない…けど)

胡桃(トシさん…本当にこれでいいの…?)

胡桃「カン!」

恒子「おっと、ここまで完全ダマを貫いていた鹿倉選手、ここで三萬を大明槓です!」

健夜「無理して鳴く手ではないと思いますが…」

絹恵(役牌でもあらへんのに…)

塞「胡桃が鳴いた…?」



プシュン


初美(…あ…あれ…?)

絹恵(何や…?何か雰囲気が急にしぼんだ…)

穏乃(永水の人が急に元気なくなった感じ…まるで停電でもしたみたい…)

胡桃(…ホントに永水の力が抜けた……?)

仁美(…………)


初美(か、霞ちゃん?どうしたですよ?)

霞(?別に何もしてないわよ?)

初美(電力が……止まった……)



初美「あっ…えっと…何でしたっけ…」アタフタ

胡桃(永水の集中力が切れてる…)

霞(ちょっとはっちゃん!まだツモ番じゃないわよ!)

初美「ひゃいっ」

和「…リーチ」

初美「はうっ」

絹恵(なんかボロボロやな…)



和「…ツモ 2000・4000です」

恒子「原村選手のツモ!薄墨選手は東場と同様に東と北をそろえましたが、ここまででしたー!」


塞「どうなってるの…?胡桃はただカンしただけじゃ…?」

トシ「あれこそもうひとつの裏鬼門打倒法…!」

トシ「東北の電力は……カンが出てくればメチャクチャになる……!!」

仁美(政治が…なんもかんも政治が悪い…)



オーラス



和「ツモ 1300・2600です」

恒子「副将戦、終了ー!」

恒子「色々とありましたが、マイペースを貫いた清澄・原村選手が点を伸ばし2位浮上!1位宮守に迫ります!」

恒子「4校の差は僅差のまま、大将戦へ移ります!」

胡桃「差を縮められちゃったよ…」

トシ「まあ、4回食らう可能性があった裏鬼門が1回で済んだだけでよしとしましょう」



大将戦

トシ「…さあシロ、いってらっしゃい」

白望「……zzz」

胡桃「ちょっとシロ!起きて!」

白望「……ダルい……」

豊音「出番だよー」

塞「…やっぱりシロに大将なんて無理だったんじゃ…主にここまで待ってる時間が…」

トシ「まあここはシロを信じましょう。やるときはやる娘だよ」

白望「ダル…」



前半戦 東一局 親:恭子

恭子(3位…けど差は僅かや)

恭子(速攻で追いつく!安めでも手数で勝負や!)

恭子「ツモ!700・1300!」

恒子「末原選手の速攻ー!」

恭子(凡人をなめるなっちゅーねん…!)

恭子(善野監督…見とってください…!)



東一局二本場

恭子(もうひとついくで… 速攻や!)

咲「……………」

咲「カン!」

恭子「!」

咲「…ツモ 嶺上開花です」シャラン

恭子(来よったな…)


東二局

咲「ツモ 嶺上開花・他」シャラン

恒子「宮永選手、なんと2連続リンシャンー!すげー!」

健夜(あんな打ち方に「宮永」って…やっぱり彼女、妹さんじゃ…?)

恒子「前半戦、まずは清澄と姫松が好調です!」



東三局

霞(まいっちゃったわね…随分厳しい状況…)

霞(こんなに早くとは思わなかったけど…)

霞(苦手分野…いかせてもらうわ…!)


恐ろしいの「出番か…」



??「ヘイ、ちょっと待ってもらおうか」

恐ろしいの「!?」

??「その娘に手を貸そうっていうんなら、邪魔させてもらうぜ」

恐「…この私に話しかけるとは…何者?」

??「通りすがりの正義の味方…かな」

恐「ふざけた事を…名を名乗れ!」

??「そっちの白い娘の守り神…とでも言っておこうか」

恐「…その青い帽子とユニフォーム……お前は……」

??「フッ」

恐「テキサスレンヂャーズ・ダルピッシュ宥!」

ダルピッシュ「Yes I am !」

白望「…ダル…」



恐「なぜだ…なぜお前がここにいる!?」

ダル「オレを呼んでる声がしたんでね…」

ダル「悪いが、アンタを降臨させるわけにはいかないな」

恐「ふん!私を抑えようというのか?お前ごときに何ができる!?」

ダル「オレの名をずっと呼んでくれている娘のためだ…悪く思うな」スチャッ

恐「えっ、ちょっと、金属バットは反則…」

ダル「ダルピッシュ・ホームラン!」

カキィィィン

恐「ぬわーーーー!!!!!」

霞「…気配が…消えた!?」



ダル「災厄は去った…あとは思いっきり打つといい」

ダル「ここで応援してるよ」

白望「ダル…」


霞(ど、どういうこと…こんなことって…)

霞(あ、あの?もしもし?いらっしゃらないのですか?)

霞(…………)

霞(……返事がない……)

霞(……じ、自分で打つしかないわね)



南三局

白望「テンパイ… 形悪いし、もうちょい待つか…」

ダル「待つんだお嬢ちゃん ここは二筒切ってリーチだ」

白望「…それだと待ちが悪い…」

ダル「手牌に東と北が揃ってる…ここはオレを信じてくれ…」

ダル「任せろ!損はさせないよ…」

白望「ダル…」

ダル「東北の絆…メガネッシュリーチ!」



メガネッシュリーチ…

二筒が横向きだと○が二つでメガネに見えるっしょー?
だから二筒切ってリーチをかけることを、俗にメガネリーチって呼ぶとか呼ばねーとか。
これで和了ったら、メガネかけてる人は倍付けっていうローカルルールが一部地域ではあったんさ。
そんで、某有名選手がこのリーチ得意だっていう噂があるんだよねぃ~。知らんけど。
手牌に東と北があるときにこのリーチしたら、昔の仲間が助けてくれる気がするんだってさ~。
それを確かメガネッシュリーチとか呼んでたねぃ~。意味は知らんけど。

民明書房刊「わっかんねー!麻雀のヘンな技とローカルルール」著:三尋木咏 より抜粋


白望「…ツモ 親っパネ、18000」

白望「ほんとに来た…」

ダル「サンキュー真壁…!」

霞(くっ……やっぱり攻めるのは苦手分野ね… 全然うまくいかないわ…)



オーラス

咲「ポン!」

恭子(…変なポンやな)

咲「カン!」

霞(…こんなところで…?変なタイミングね…)

白望(加槓もするんだ…)

咲「…ツモ リンシャンのみ 400・800です」シャラン

恒子「なんと4回目の嶺上開花ー!すごいねー!」

恭子「!?」


恒子「前半戦終了ー!」

恒子「順位がめまぐるしく入れ替わる混戦模様!残すは最後の後半戦のみとなりました!」

ダル「後半戦もオレがついてる…心配ないよ」

白望「ダル…」


恭子(…なんや今の不自然な和了りは…)



対局室前

エイ「シロ、オツカレサマ!」

豊音「皆で来ちゃったよー!」

胡桃「後半も頑張って!」

白望「皆…」

ダル「…良い友情だな」

塞「すごかったよシロ!シード校相手に1位キープだ!」

白望「塞…」

ダル「サエ?」



白望「…どうしたの」

ダル「サエ…だと…」

白望「…そう、塞。私の友達」

塞「? シロ、誰と話してるの?」

白望「この人…紹介する…」

ダル「や、やめろ!その女を近づけるな!」

白望「?」

塞「…シロ?」

ダル「オレの姿は彼女には見せられないんだ… 帰ってもらってくれ……!」

ダル「サエだけは…ダメだ……!」

白望「……別にいいけど」

塞「?」



胡桃「おーい塞ー?もう行くよー?」

ダル「そうだ…早く帰ってくれ…」

塞「うん、今行くから!」

塞「でも…最後にこれだけさせて…」スッ

ダル「待て!来るな!」

白望「?」

塞「シロ…頑張って!」

ダル「よすんだ!触るんじゃない!」

塞(…抱きつき!)ギュッ

ダル「ぎょぅぁぁぁぁぁぁ!」

シュゥゥゥ…

白望「? いなくなった…」



姫松控え室

由子「お疲れなのよー」

洋榎「どしたん?調子悪いんか?」

恭子「調子は悪うないですけど…ちょっと最後引っかかることが…」

絹恵「?」

恭子「…今の清澄の収支、なんぼでした?」

洋榎「あー、プラマイゼロやなー」

恭子「!? まさか…」



由子「プラマイゼロがどうしたのよー」

恭子「あの宮永…県予選のデータでも、やけにプラマイゼロのゲームが多かったんです…」

恭子「ここでもやってくるなんて…」

恭子「オーラスのあれは…明らかに点数調整…!」

洋榎「なんや、手抜きっちゅーことか?」

絹恵「意図的にやってるなら…それもそれで凄いな…」

恭子「どういう意図かはわかりません…けど、」

恭子「…次は絶対させへん!」

漫「先輩?」

恭子(プラマイゼロにするってことは…よそにわざと1位を譲るってことや…!)

恭子(真剣勝負に他人を弄ぶような真似して…そんなんに負けてたまるか…!)



郁乃「きょーこちゃん…あの娘に勝ちたい…?」

恭子「代行…」

郁乃「勝ちたいなら、ええ方法あんねんけど……」

恭子「……はい!勝ちたいです!」グスン

郁乃「ほな~」

……

郁乃「まずは、見た目から~」

恭子「……は?」

由子「こ、この服…」

絹恵「赤い魔法少女の服やないですか…」

郁乃「うん、きょーこちゃんの服やで~」



恭子「はぁ… 一瞬でも信じて損しましたわ」

郁乃「勝てると思うのはほんまやで~?まず気持ちって大事やん?」

洋榎「あっはっは!おもろいやん!その服で行きーや!」

恭子「ううう…主将まで…」

漫「先輩、もうそろそろ時間です!」

由子「制服に着替えてる時間ないのよー」

恭子「うう…仕方ない、行ってきますわ…」トボトボ

郁乃「槍も用意してんねんけど~」

恭子「いりません!」



郁乃「あ、きょーこちゃん」

恭子「はい?まだ何か?」

郁乃「…六索や」ボソッ

恭子「?」

郁乃「六索は…きょーこちゃんの味方やで…」

恭子「……は?」

恭子(……最後までわけわからん……)



後半戦

咲「カン!嶺上開花・その他です!」シャラン

恒子「宮永選手、後半戦も絶好調ー!清澄が現在トップに立っています!」

恭子(調子ようやっとるが… そこまでやで!)


東四局

恭子「ロン!5200や!」

咲「! …はい」

恒子「末原選手、宮永選手に直撃です!服装もチェンジしていい感じですね!」

健夜「直前で待ちを変えましたね…宮永選手を狙っていたみたいです」

咲(さっきから狙われてる… どうして…?)

恭子「プラマイゼロなんて…させへんで…!」ボソッ

咲「!」

咲(この人…気付いてる…! 私のプラマイゼロに…)

咲(うう……)



南一局

チャッ

恭子(六索ツモった… 場には2枚出とる…)

恭子(代行の言うとった六索か…)

恭子(不要牌やけど…何やろう、凄く力を感じる…)ゴォッ

恭子(…まさか、ね)

恭子(代行の話なんて信じられへんけど… 味方やいうなら力を貸してや…頼むで!)

タンッ

…ユラッ…

恒子「末原選手、六索をツモ切り!これで場には3枚目です!」

恭子(? なんや今… 六索が揺れた感じがした…?)



咲(六索… もう二巡くらい待ったら当たり牌にできたかもだけど…)

咲(今のでえっと…1…2…3…4枚…)

咲(全部出ちゃったね… 待ち変えよう…)

タンッ

恒子「宮永選手、ここで六索待ちにいく線を諦めました!手変わりです!」


京太郎「うわ、すっげー高かったのに…安めに変更…?」

まこ「六索待ちにしといた方が出たんじゃないかのう?」

久「そうね…まだラス一枚が残ってるのに…」



数巡後…

チャッ

霞「あら、ツモね 1000・2000お願いします」

恒子「石戸選手のツモ!宮永選手が手を変えたその六索で和了りです!」

咲(! 六索まだ残ってた!?)

咲(そんな…場には……1…2…3枚!?)

咲(見逃してた…? でもあのときは確かに4枚……)

咲(姫松の人が何かしてたの…?だとしても何を…?)チラッ

恭子(…清澄のあの慌てぶり… ようわからんけど、六索切りがなんやよかったんかな…?)


由子「清澄が手を崩したから助かったのよー」

漫「でも変な手変わりでしたね… 六索4枚出ちゃったと思ったんかな?」

洋榎「六索が分身でもしたんちゃう?」ハッハッハ

絹恵「お姉ちゃん…いくらなんでもそれは無いわ…」



郁乃「んー、ほんまに分身してたんちゃうかな~?」

漫「はあ?」

郁乃「案外、きょーこちゃんが分身させたんかもしれへんで~」

由子「…またこの代行は…」

郁乃「……六索・ファンタズマ……」ボソッ

絹恵「? 代行、今なんて?」

郁乃「んーん、なんでも~」


恒子「それ私の技ー!」



南三局

1位:清澄 2位:姫松 3位:宮守 4位:永水


白望(勝負どころ…かな…)

白望(手が止まった…どっち切ろうかな)

白望「…ちょいタンマ」

霞(出たわね…)

霞(迷うと手が高くなる…マヨヒガの娘…)



―白望さんの脳内―

ここは岩手・白望山(白見山)にあるというマヨヒガ(迷い家)… 道に迷った者が集う家…

白望「…こんにちは」

マヨヒガ神「なんやお嬢ちゃんまた来たんか」

白望「…うん」

マヨヒガ神「ゆっくりしてきやー そんで自分の行く道ゆっくり決めたらええわ」

マヨヒガ神「はい、お茶」

白望「…ありがとう」

マヨヒガ神「今日は何に迷って来たん?」

白望「…どっちの牌捨てようかと」

マヨヒガ神「お嬢ちゃん最近そればっかやなー」

白望「…他の用で来たことないよ…」

マヨヒガ神「ははっ そうだっけか」



マヨヒ神「ゆっくり考えるといい…最後に決めるのはあなた」

マヨヒ神「迷いから自分の意思で選んだ道、それを支援してあげるのが私の仕事さ…」

白望「…………」

白望「…うん、決めた」

マヨヒ神「…そっか」

白望「じゃあ行く」

マヨヒ神「ああ、またな~」

白望「…あれ、あそこに人…」

マヨヒ神「?」


咲「うぅ~ ここどこ~?」

マヨヒ神「……誰……?」



白望「あ…今対戦してた…」

咲「あ!宮守の…小瀬川さん…」

白望「…なんでここに」

咲「…よくわかんないんですけど…気がついたら道に迷ってて…」

白望「ここ私の脳内…どんだけ迷子…」

咲「帰り道…わかりますか…?」

白望「しょうがないな…… 一緒に来る…?」

咲「はい…お願いします…」

マヨ神「お待ち」

咲「!?」

マヨ神「その娘も…いろんな迷いを抱えているようだね…」

マヨ神「よかったらここで、話していきなさいな」

マヨ神「このマヨヒガにやってくる者は、誰であろうと応援するよ…」



咲「迷っていることなんて…私…」

マ神「あなた…お姉ちゃんがいるね?」

咲「!」

マ神「今はそのお姉ちゃんと…気持ちがすれ違っているように見える」

マ神「それを気にして迷っていることが…麻雀にも影響してるね」

マ神「…このままじゃ、いつか後悔する打ち方をしてしまうんじゃないかい?」

咲「…そこまで、わかるんですか…」

白望「…話していきなよ」

咲「小瀬川さん……」

白望「変な気持ちのまま打たれたら、こっちもダルいし…」

咲「……わかりました」

咲「実は……」



咲「……っていうことがあって…」

マ神(お、思ったより凄い話だったね…)

白望(重い…ダル…)

マ神「なるほど…そんな感じでアレがコレしてナニ的な事で…」

マ神「お姉ちゃんと仲直りするために全国に来たけど、会える自信がない、と…」

咲「私が…あれからもずっとプラマイゼロで打ってるから…」

咲「姫松の大将さん…末原さんも、怒ってた…」

白望「…………」

マ神「そ、それならプラマイゼロやめたらいいんじゃないかな…」

咲「でも…私…」

咲「プラマイゼロしか…できないよぅ…」

マ神「うーん…」

咲「お姉ちゃんは…きっともう許してくれないよ… 末原さんも…」



白望「いいんじゃない、プラマイゼロで」

咲「!?」

マ神「お嬢ちゃん…」

白望「ダルいなら無理しなくてもいい… できることをやれば…」

白望「無理してできないことをして、らしくない姿で会いに行っても…」

白望「きっともっとダルいよ…」

咲「小瀬川さん…」



咲(プラマイゼロでもいい、って……)

咲(そんなふうに言ってくれた人、今までいなかった…。誰にもそこまで相談したこともなかったけど…)

咲(何か…吹っ切れた気がする!)

咲(今はプラマイゼロしか打てないけど…私はそこから逃げない!)

咲(この打ち方で、お姉ちゃんに会いに行くんだ!)


咲「わかりました!私、頑張ります!」

マ神「おお」

咲「ありがとうございました!」ペッコリン

タッタッタッ

マ神「行っちゃった…いい顔してたね」

白望「じゃあ私も行く…」

マ神「ああ 頑張っておいで」



対局室

白望「…決めた」

白望「こっち切る」コトッ

マ神(マヨヒガの御加護あれ…)

トシ「高めに揃ってきたわね…」

数巡後

白望「深いところに…いたなあ…」

白望「ツモ 4000・8000」

恒子「小瀬川選手、倍満の和了り!宮守女子が1位を奪い返しました!」

恒子「勝負はオーラスに入ります!」



オーラス

白望(清澄…リンシャンやるのかな)

咲「……………」

マ神(やっちゃいなさい… 自信もって…!)

咲「……………」

白望(あの娘がプラマイゼロになったら、まくられて2位か…)

咲「……………」

白望(…ダルいけど…事情聞いちゃったしな…)

咲「……………」



白望「……………」

咲「……………」

白望「……………」

咲「……………」

白望「……………」

咲「……………」

白望(…あれ、やらないの…)

咲「……………」

白望(やらないなら…和了るけど)

白望「ツモ 300・500」

マ神「えっ」

恭子「えっ」



マ神「あれあれ…どうしちゃったんだろ…」

マ神「直前で気持ちを変えちゃったのかな… まあ、それもあの娘の選んだ道…」

マ神「私には影ながら支えることしかできないさ…寂しいけど…」

咲「あの…」

マ神「!?」

咲「帰り道……どっちですか……?」グスン

マ神「まだ帰ってなかったのー!?」ガビーン


恒子「大将戦、終了でーす!」



恒子「激戦を制したのは岩手・宮守女子!2位には長野・清澄高校が入りました!」

恒子「強豪姫松とシード校永水を無名校が破る大波乱です!」

健夜「オーダーチェンジした采配が見事的中した形ですね。すばらしいです」

健夜「監督は相当の凄腕でしょう いやスゴイこれはスゴイほんとスゴイ」


胡桃「小鍛冶プロがトシさんを褒めてるよ!」

塞「さっすがトシさん!」

豊音「やっぱりトシさんはすごいよー!」

トーシさん! トーシさん! トーシさん!

……


トシ「……っていう感じでウチが勝つ話を考えたの。明日高鴨さんを貸してもらえないかしら」

晴絵「お断りします」

トシ「プ、プロになるいいツテ紹介するわよー?あなたの教え子さんたちにも」

晴絵「ノーウェイ」


カン




まこ「2位通過か…」

久「ちょっと反省が多かったわね 次は皆、気を引き締め直していきましょう」

優希「準決勝でリベンジするじぇ!」

和「咲さん…最後おかしくありませんでした…?」

京太郎「そうか?気付かなかったけど…」

ピンポンパンポン

放送「―迷子のお知らせをいたします―」

放送「長野からお越しの、宮永咲ちゃんというお嬢さんをお預かりしています」

久「あらら…」

優希「またかじぇ…」

京太郎「まったく、アイツは……」

放送「―保護者さまは至急、岩手県白見山までお越しくださいませ」

五人「岩手!!??」


もいっこカン




東北の皆様大変申し訳ありませんでした
2013/01/07 ニュー速VIP
豊音「オーダー変更?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357532462/