まこ「なんじゃ、急に」

久「だからさ、高校の一学年度って、9月に始まって8月に終わるわよね?」

まこ「何をいまさらあったりまえのことを…」

久「9月1日から翌年8月31日生まれまでの人が、同じ一学年」

まこ「どこも同じじゃ、欧米と一緒じゃろ」

久「ふと考えたんだけどさ、もしかしたらどこかに、4月始まり3月終わりの世界なんてのもあったりしてね!」

まこ「ん?空想の話かい?」

久「真夏に卒業式って暑いのよねー。もう少し時期ずれないかしらって、ちょっとね」

まこ「そんなんなったら、わしがアンタの後輩になってしまうじゃろが」



【清澄】

久(三年)「あら、それも面白いじゃない」

まこ(三年)「一年もひとりぼっちでええんか?」

久「悪い状況で待つのは得意よ、知ってるでしょ」

まこ「見た目と違うて、意外と緊張しいのさびしんぼじゃ、っちゅー方がよう知っちょるがのう」

久「なーによそれー」

まこ「二年もアンタとふたりぼっちじゃったけえの、大概のことはわかっちょるわ」

久「さすがまこねー。愛してるわー」

まこ「えっ」

久「えっ」

ガチャッ

咲(一年)「遅くなりましたー」



久「ご到着ね、一年生」

まこ「ずいぶん遅かったのう」

和(一年)「一年生の学年集会が長引いてしまいました…」

優希(一年)「うちの学年主任は話が長いじぇ!」

京太郎(一年)「お前はほとんど寝てただろ!」

ミカ(一年)「まったくしょうがないねー、優希は」

優希「ん?」

ミカ「ん?」



ミカ「どうしたの、優希?」

優希「お前、誰だじぇ?」

ミカ「ちょっと、なによ今更!中学から一緒でしょ!」

優希「知ってるか、のどちゃん?」

和「えっと…、どちら様でしたっけ?」

ミカ「和までひどーい!高遠原の麻雀部に和が初めて来たとき、ムロちゃんや花田先輩と一緒にいた加藤ミカだよ!!」

和「うふふ、冗談ですよミカ」

優希「ただの背が高いモブかと思ったじぇ!」

ミカ「もー!二人ともー!!」



京太郎「しかし和がこういう冗談を言うとは…」

和「ミカも中学からのいいお友達ですから」

優希「軽い扱いは親愛の証だじぇ!」

ミカ「もう…」

優希「ま、扱いよくなりたかったらもっと麻雀強くなるんだな!」

ミカ「みんな強すぎだよ!私が勝てるの須賀くんくらいじゃない!」

京太郎「ハハハ、何気にひどいぞミカ」

咲「あはは…同じ中学の友達っていいね…」

京太郎「へっ、お前の中学の友達はオレで悪かったな」ほっぺグリグリ

咲「あうぅ~」



まこ「賑やかになったもんじゃな」

久「そうね…。去年ひとりも新入部員がいなかったときは、さすがにメゲそうだったけど…」

まこ「アンタが『麻雀部員募集!』って恥ずかしい看板ぶら下げて壇上挨拶したからじゃろが」

久「なによー、だから今年の一年生にはやらなかったじゃないー」

まこ「だからかどうかは知らんけどな…。しかしまあ、一気に5人じゃ」

久「ええ。よかったわ、続けてて」

まこ「わしは別に、三年間ふたりぼっちでも構わんかったがのう」

久「えっ」

まこ「えっ」



久「もうすぐ年の瀬…。明けて1月、真冬のインターハイが私たちの最初で最後の大会ね」

まこ「おう」

久「この子たちが来てくれたおかげ…。団体戦に出られるなんて思ってもみなかったわ」

まこ「ほうじゃな。……ええ記念じゃ、思いっきり楽しんだらええわ」

久「ええ、もちろん!」




【白糸台】

淡(一年)「あれー、凄いいっぱいお菓子!どうしたの!?」

誠子(三年)「うん、今日は卒業生の弘世先輩が激励に来てくれるんだ」

淡「弘世先輩ー?」

尭深(三年)「去年の部長さんだよ」

照(三年)「淡ははじめましてかな…?」

淡「うん」

コンコン

誠子「あ、来たかな」

淡「どうぞー!」

ガチャッ

菫(卒業)「やあ、久しぶりだな」



誠子「お久しぶりです!今日はありがとうございます!」

尭深「ゆっくりしていってください」

照「…お菓子、一緒に食べましょう」

菫「ああ、ありがとう」

菫「あと少しで西東京大会が始まるが…。皆、元気そうで何よりだ」

菫「この三年生トリオは歴代の白糸台最強だと思っている…。インターハイ三連覇、期待しているよ」

誠子「ありがとうございます」

菫「ぜひ、一緒に見たかったな…。」



淡「うん!今年はそこに私が入ったんだから、ゼッタイ優勝だよ!」

菫「……これが新しい虎姫の?」

誠子「あ、はい。紹介します、一年の大星淡です」

淡「淡だよ!よろしく、センパイ!」

菫「……こんな無礼者で大丈夫なのか?」

誠子「まあ、麻雀の腕は凄いですよ」

淡「ふふん!テルより強いからね!」

菫「……そう言ってるが?」

照「そういうことにしておいてください」モシャモシャ

菫「待て、何を食っている」

尭深「淡ちゃんの方が強いって言ったら、代わりにお菓子をくれるんです」

菫「安い買収だな」



菫「もう一人はいないのか?」

誠子「募集中ですね…。今のところ、虎姫は4人です」

菫「なんだ、そんなに層が薄くなったのか? 焦ることはないだろうが、心配だな」

誠子「いえ、実力ある子はいると思うんですけど…」

菫「ふむ?」

誠子「何人かお試しで入ってくれるんですが…長続きしないで辞退しちゃうっていうか…」

菫「…まあ相性なんかもあるだろうが…ブラック企業のバイトじゃないんだから…」

誠子「大会までにはなんとかしますよ!ご心配なくです!」



誠子「じゃあ先輩が見ていてくださるから、部活しようか」

尭深「せっかくだから、何か特別なことする…?」

菫「いつも通りでいいよ、普段の君たちを見たい」

淡「はーい」

照「いつも通り…」

誠子「いいんですか?」

菫「何か問題か?」

誠子「いえ…。ただ基本みんなマイペースなので…」

菫「?」



十分後

菫「…………」

菫(いつも通りでと言ったが……これは……)

照「…………」(本読みながらお菓子ポリポリ)

菫(照は……いつものようにお菓子に読書……)

誠子(いい天気だ…川釣り日和だね……)

菫(誠子……相変わらず外ばっかり見て……)

尭深(お茶がおいしい……)ズズッ

菫(尭深はお茶飲んでぶどう食べてるだけ……)

淡「ふーんふふーん」(放置)

菫「…………」



照「…………」(本読みながらお菓子ポリポリ)

菫「…………」

誠子(そうだ、今度持っていく竿のチェックしとこうかな)ガサゴソ

菫「…………」

尭深(ぶどうがおいしい……)モグモグ

菫「…………」

淡「き~て~よ~八萬~ わったしっのとっころへ~」ルンルン

菫「…………」

菫(……こいつら……)



菫「えぇーい!!」ガタッ

淡「!?」

菫「ここには!」

菫「ツッコミ役は!!」

菫「おらんのかーー!!!」

どっかーん

誠子(ああ…)

尭深(懐かしいこの感じ…)

照(一年ぶり…)



菫「照!お菓子がこぼれてるぞ!口元はちゃんと拭け!本が汚れるから読みながら食べるなって言っただろ!」

菫「尭深!ぶどう食べるならお手拭きを置いておけ!去年制服を紫にして落ちなかったの忘れたのか!」

菫「誠子!部室で釣竿をお手入れするな!素振りもするな!ていうか持ってくるな!」

菫「それから一年生のお前はもう!まず身なりをキチンとしろ!
  ブレザーの襟を直せ!シャツが外に出てる!ネクタイしっかり結べ!前髪ちゃんと整えろ!
  人の話は立ち止まって聞け!上級生には敬語を使え!先輩をテルって呼ぶな!」

クドクドクドクド

菫「というかお前ら!まず大前提に!!」

菫「麻雀しろーー!!」



十数分後

菫「ようやく整ったか…」ゼェハァ

淡「ツモ 3000・6000です」キリッ

誠子「淡が優等生のように麻雀してる…」

尭深「…初めて見たかも」

淡「麻雀部って感じだね!」

菫「麻雀部だろ」



誠子「いや、やっぱり流石です!」

菫「何がだ」

照「安心する」

菫「どういうことだよ」

尭深「お茶請けに最高…」

菫「おい尭深、そのりくつはおかしい」

淡「アハハッ!楽しー!」

菫「こいつを止める奴はいないのか?」



誠子「今日先輩が来る前にも、皆で話してたんですよ」

菫「何をだ」

誠子「正直、今の虎姫に足りないものって何かなって言ったら」

尭深「はい、こういう感じの」

照「…お母さんが足りないです」

菫「5人目のメンバーだろう!足りないものは!こんなんだから人が来ないんだよ!」

尭深「その鋭いツッコミも…」

誠子「あの…、よかったらこれからもちょくちょく来ていただけませんかね、お母さん」

菫「誰がお母さんだ」

淡「うん!また来てね、菫お母さん!」

菫「断る」

菫(……前言撤回しようかな?白糸台最強って……)


※結局、週一で通うことになりました。




【鶴賀】

ブロロロロ…

ガガッ ズギャギャギャギャッ キキィッ

バタン

智美(卒業)「よーし、海だぞー。到着だー」

睦月(二年)「う…うぉえっぷ……」

佳織(二年)「大丈夫?」

桃子(二年)「はあ…疲れたっす…」

ゆみ(三年)「モモ、お前の疲れはずっと私に抱きついてたからだろう…」

智美「ワハハ」



智美「ワハハ、みんなでドライブっていいだろー?」

睦月「う、運転がよければもっといいんですが…」

智美「ワハハ」

佳織「でも、皆で海に来れるなんて思わなかったー」

睦月「さ、寒いけどね…。なぜ冬に…」ガタガタ

桃子「加治木先輩と一緒ならどこでも平気っす!」

ゆみ「すみませんね、わざわざ。蒲原…先輩」

智美「ワハハ、くるしゅーないぞゆみちん」



ゆみ「……なぜか物凄くあなたを先輩と呼びたくないんですが……」

智美「失礼だなー。頼れる元部長じゃないかー」

ゆみ「それはひょっとしてギャグで言っているのでしょうか」

智美「至って真面目だぞー」

ゆみ「…受験勉強にさんざん後輩の力を借りて、ようやく頑張れたのはどちら様でしたかね…」

智美「ワハハ、感謝してるぞー」

ゆみ「…………」

桃子「いつ見てもあの二人は…」

睦月「うむ、不思議な関係だ」

佳織「智美ちゃんの方が後輩みたいに見えるよね…。同学年どころか先輩なのに…」



桃子「あんな二人が、よく麻雀部で一緒にやってたね?」

佳織「本当、不思議だねー」

睦月「うむ、どんな感じだったんだろうな」

桃子「むっちゃんもかおりんも知らないの?」

佳織「そうだね、あんまり昔の話は聞いたこと無いよ」

睦月「いい機会だから、聞いてみようか?」

桃子「二人の昔話?」

睦月「うむ。私も興味ある」

智美「ワハ?」



智美「どうしたー?」

睦月「あ、今3人でちょっと話してたんですけどね」

ゆみ「ん?」

睦月「先輩お二人の出会いって、どんな感じだったのかなって」

智美「私とゆみちんのなれそめかー」

桃子「そうとは言ってないっす」

智美「それはすなわち、麻雀部の歴史でもあるんだなー」

佳織「麻雀部の?」

睦月「そうなんですか?」

ゆみ「……ああ」

智美「私が二年の鶴賀祭のときなー。クラスでお化け屋敷を作って、裏でカード麻雀してたらさー」



――

ゆみ「このお化け屋敷を作ったのは誰だあっ!!」

智美「ワハ?」

ゆみ「こんな仕掛けはできそこないだ、これでは誰も驚かせられませんよ!」

智美「なんだー、一年生かー?」

ゆみ「私に設計から作り直させてください!最高のお化け屋敷をお見せします!!」

二年生「何なのこいつ……」

智美「ワハハ、元気があっていいじゃないかー」

ゆみ「……」

智美「いいだろー。私たちとこれやって勝ったらなー」

ゆみ「なんですかそれは…、カードゲーム?」

智美「ワハハー、知らないなら教えてやるぞー」

ざわ… ざわ…ざわ…

――



智美「あのときのゆみちんは怖かったなー」

ゆみ「自然に嘘をつかないでください、ただ間違えて裏に入ってしまっただけです」

智美「そうだっけかー?」

ゆみ「そうです」

智美「でも、そこでカード麻雀したから、今の麻雀部があるわけだー」

ゆみ「……ええ」

智美「わざわざ二年生の教室に毎日リベンジにやって来て、『私は点棒がほしい!』って叫んで」

ゆみ「叫んでません」

智美「二年生の教室に乗り込んできたのは本当だろー?」

ゆみ「……お恥ずかしい話ですが」

智美「なら麻雀部つくっちゃおっかー、ってなったんだよなー」



ゆみ「……今思えば、先輩に対して申し訳ない話です」

智美「でも、私は楽しかったぞー?」

ゆみ「……ありがとうございます」

智美「ゆみちんは違ったかー?」

ゆみ「…………いえ、私も楽しかったです」

智美「ワハハ、素直に同意してくれるなんて珍しいなー」

ゆみ「…………まあ、たまには」プイッ

智美「ワハハ」

佳織「よくわかんないけど、なんだかんだで…」

桃子「通じ合ってはいるみたいだね」チッ

睦月「うむ」



智美「今年こそ、出られるといいなー。団体戦」

ゆみ「はい」

智美「ホントは、去年一緒に出たかったけどなー」ワハハ

ゆみ「うう…。去年のうちにモモに気づいていれば…!」

桃子「去年は校内ネット麻雀にも顔出してなかったっすから、しかたないっすよ」

智美「うん、ほんの冗談さー。応援してるぞー」

ゆみ「…ありがとうございます」

智美「送迎はまかせろー、いつでも車だしてやるぞー」

佳織「やめて!」




【風越】



―誰もおかわりなく―






【龍門渕】

―全員二年生―

歩(二年)「透華様、衣様、お茶が入りました」

衣(二年)「うむ!大儀!」

透華(二年)「……ふーむ……」

一(二年)「どうしたの、透華?」

透華「以前より思っていましたけれど」

純(二年)「ん?」

透華「歩も同じ二年生なのですから、そろそろわたくしたちに敬語はおよしなさいな」

歩「えっ…」



純「まあ確かに、一人だけ敬語ってのもなー」

一「遠慮しなくていいんだよ?」

智紀(二年)「……同学年だから」

歩「い、いいですよ… 私は皆さんと違って麻雀できないですし…」

透華「いいえ!変に気を遣う事こそ、よろしくありませんわ!」

衣「うむ!トーカの言葉も云い得て然り」

透華「わたくし達はみな家族のようなものでしてよ!」

歩「…でも…」



衣「よし!じゃあ試しに、衣を呼び捨てで呼んでみるのだ!」

歩「そんな…おそれ多いです…」

一「珍しいね、衣からそんな事言うなんて」

智紀「……珍事」

衣「衣はお姉さんだからな!器が大きいのだ!」

純「背はちっちゃいけどな」

衣「五月蝿い!」



歩「じゃあ…えっと」

衣「うむ!」

歩「…………」

衣「…………」

歩「こっ……こどみょ」

一(……噛んだ)

智紀(……噛んだ)

純(……噛んだな)

透華(……噛みましたわね)



衣「あー!今こどもって言ったー!」

歩「も、申し訳ありません!申し訳ありません!」

衣「もー!もー!歩なんかふーんだ!」

一「あはは…」

純「やれやれだな」

智紀「お子様……」

透華「先が思いやられますわね……」




【姫松】

洋榎(卒業)「おーう、恭子ー」

恭子(卒業)「…あ、洋榎。いえ、愛宕プロ。久しぶりですね」

洋榎「…やめえや、未だにウチに敬語とか…ホンマお前は…」

恭子「昔のクセです、そう簡単に抜けませんわ」

洋榎「もう主将やないから名前で呼べや!っちゅーてからも…もうどんだけ経ってん…」ブツブツ

恭子「あれ、まさか寂しかった?」

洋榎「そ、そないな事あるかボケ!ええから敬語はやめ!」

恭子「……そやね、気ぃつけるわ」ウフフッ



洋榎「お前こそどやねん、大学は? 友達100人できたんか?」

恭子「小学生やないねんから…。大丈夫やって、楽しくやってるで」

洋榎「ほうか、そらなによりや」

恭子「じゃ、行こか?後輩たちの一日コーチに」

洋榎「おう」



恭子「でも、正直来てくれへんと思ってた。忙しそうやったし」

洋榎「フン、かわいい後輩と絹のためや。…それに」

恭子「それに?」

洋榎「それにまあ、お前が善野さんの様子見に行きたいっちゅーからな…」

恭子「…うん。ありがとな」

洋榎「せやろー?ええ奴過ぎて泣けてくるやろー!?」

恭子「はいはい」

洋榎「ほんまやったらギャランティーよこせっちゅー話や。こちとらプロやで!?」

恭子「わかってるて。私が夕食おごるから、それで勘弁してや」

洋榎「串カツとからあげな!」

恭子「はいはい」



―姫松高校―

洋榎「おうおう、久しぶりの我が学び舎や」

恭子「…懐かしい」

洋榎「部室の場所覚えとるかー?忘れてへんやろなー?」

恭子「…一年も経ってへんこと忘れんて。そこの角曲がってすぐ…って、あれ?」

洋榎「ん?」

恭子「なんやあれ…?」

洋榎「どないした?」

恭子「麻雀部室の前に何か、物凄く可愛らしい看板が…」

洋榎「これは…」


看板「ようこそ!姫松高校折り紙部へ!」



洋榎「な…」

恭子「これ…、板いっぱいに折り紙が貼ってある…?」

洋榎「なな…」

恭子「鶴にお花にチョウチョに…、なんやこれ、頭が3つあるウサギ? 他にもいろいろ…結構凝ってるなー」

洋榎「なんやこれはー!」

ガチャッ

洋榎「こらぁー!由子ーー!」



由子(三年)「あ、先輩お久しぶりなのよー」

漫(二年)「お待ちしてました!」

絹恵(二年)「お姉ちゃん、ようこそー」

洋榎「のんびり言うとる場合か!どういうこっちゃ!」

絹恵「えへへ、びっくりした?」

洋榎「びっくりしたーやあらへんわ!なんやねんこの折り紙部て!?」

由子「最近みんなでハマってるのよー」

洋榎「由子!主将のお前から率先して何言うてんねん!」



由子「他にもいっぱいあるのよー」

漫「はい!由子主将の胸のリボンとか!」

由子「のよー」

洋榎「あー気付かんかったわー、ってなんでやねん!」

漫「それから、絹恵ちゃんのメガネも」

絹恵「見えへんけどなー」

洋榎「絹…。何しとんねんお前まで…」

絹恵「お姉ちゃんと末原先輩が来るっていうから…びっくりさそうとして」

由子「みんなで考えたのよー」

洋榎「ドッキリにも限度があるわ!部の中身まで変えんな!」

漫「フフフ、そう言うと思って!ほら、折り紙で作った麻雀牌もあるんですよ!」

恭子「うわっ…大作やな」

洋榎「アホかおのれは!叔父に麻雀牌売られたかわいそうな小学生か!」



由子「まあええからええからー」

絹恵「お姉ちゃんもやってみてー」

洋榎「えっ!?ええて、ウチそんなんでけへんもん!」

漫「簡単ですからー」

洋榎「やったことないて!アカンもんこういう細かい作業!」

絹恵「私の見ながら一緒につくろー」

由子「一緒にやれば大丈夫なのよー」

漫「やりましょー」

洋榎「ぐっ…」



由子「まずはここを三角にー」

洋榎「こ、こうか?」

……

漫「次は裏返して同じようにー」

洋榎「ふぬっ… くっ…」

……

絹恵「で、ここを開いてー、こうパタンって」

洋榎「あっ、待って!見てへんかった!もう一回!」

……





絹恵「じゃーん!鶴でーす!」

洋榎「……で、できた……」

漫「上手いやないですかー」

由子「センスいいのよー」

洋榎「あ、せ、せやろ!?さすがやろ!?」

ワイワイキャッキャ

洋榎「……わりと楽しいな……」


恭子(…洋榎…相変わらずやな…)



郁乃「びっくりした~?」スッ

恭子「うわっ!?何ですか急に!?」

郁乃「久しぶりやね~、末原ちゃん~」

恭子「代行…。まだ辞めてへんかったんですか…」

郁乃「うぅ~ん、つれないな~」

恭子「どうせあなたの差し金でしょう、この折り紙」

郁乃「そうやけど~、言い方ひどいなぁ~」



郁乃「これでも皆のためと思って頑張ってるねんで~?」

恭子「…………」

郁乃「この折り紙も、皆で千羽鶴折ろうか~言うて持ってきたんが始まりやし~」

恭子「千羽鶴…」

郁乃「うん、善野さんのためにな~」

恭子「! …そうや、善野監督は…?」

郁乃「……まあ、それももう必要なくなってもうたけど……」

恭子「えっ…?」ドキッ

郁乃「…ほんまに千羽作りたいなって…頑張ってんけどな……。結局足りずじまい…。もう千羽鶴もおしまいや……」

恭子「!!…まさか!?」

郁乃「…末原ちゃん、ちょっと来るの遅かったわ…」

恭子「!!」



恭子「そんな……監督……」

郁乃「……正直な、こんなに早いと思わへんかったで……」

恭子「嘘……嘘や……」

郁乃「早かったな~、治るの。来月退院らしいで~。」

恭子「…………?」

郁乃「…………?」

恭子「…………は?」

郁乃「せやから、来月退院。」

恭子「……来るの遅かったって言うから……、えっ、どういう……?」

郁乃「うん、末原ちゃんも一緒に千羽鶴折ろう思うてんけど~。退院するからもう遅いな~って」

恭子「紛らわしい言い方せんでください!」

由子「この飾りつけは、退院のお祝いも兼ねてるのよー」

恭子「…やっぱ苦手やこの人…」




【永水】

初美(卒業)「またインターハイの季節ですねー」

巴(三年)「そうですねー」

初美「今年は大丈夫なんですかー?」

巴「姫様なら大丈夫ですよ…個人戦は。」

小蒔(二年)「はい!今年も頑張ります!」

初美「団体戦はどうするんですかー?六女仙だけじゃ足りないですよー?」

巴「そうですね…困っているところです…」

霞(卒業)「去年はみんなで出られたのに…。時の流れは早いものねえ…」

巴「みんな卒業してもずっと神境にいましたから…あんまり実感なかったですね…」

春(二年)「…………」黒糖ポリポリ



初美「いっそのこと、もうやめにしちゃいますー?」

巴「去年姫様が注目を集めちゃいましたし…、出ないわけにはいきませんね…」

霞「九州赤山の利仙ちゃんは三年生だったかしら?凄くリベンジに燃えてるって言ってたわよ」

巴「去年の対戦は凄かったですからね…」

小蒔「すみません、その方あまり覚えてないのですけど」

巴(……ずっと寝てましたからね……)

春(不憫…)ポリポリ

初美(まあ、ある意味強敵の称号ですよー…)

小蒔「?」



霞「でも人数なら大丈夫よ、私がまた出ればいいわ」

小蒔「?」

初美「卒業生が何を言ってるですよー」

巴「いくらなんでもそれは…。それにどうやって…」

霞「私が15歳になって、もう一度永水に入学するのよ」

初美「ああ…、霞ちゃんが20年前からやってるやつですねー」

霞「初美ちゃん?ちょっと黙っててもらえるかしら?」ゴォッ

初美「ヒッ」



春「そんな冗談を言うなんて珍しい…」

霞「冗談じゃないわ、本当の話よ」

小蒔「??」

霞「うふふ、どうやらアレを見せる時が来たようね…」

巴「アレ?」

霞「霧島神境に伝わる秘術…、若返りの術!」

巴「えっ」

初美「そんなの聞いたこともないですよー…。あっでも霞ちゃんは20年前から」

霞「初美ちゃん?二度目よ?」ギロッ

初美「ヒィッ」

小蒔「す、凄いです霞ちゃん!私そんな術見たこと無いです!」

巴(姫様……)

春(どう考えても眉唾もの……)ポリポリ



霞「それなら論より証拠よ、今からやりましょうか」

巴「えっ」

霞「はい、ミュージックスタート!」

小蒔「?」

霞「ちゃららららら~ん」

巴(えっ、なにこれ…)

春(自分で歌っている…)ポリポリ

初美(何かやっすいマジックショーみたいなのが始まったですよ…)

霞「ちゃららららふ~んふふ~ん」

巴(ノリノリですね…)

春(珍しい…)ポリポリ

霞「さあ、この布を頭からかぶって…」

小蒔「…………」ドキドキ



霞「はぁっ!」

バサッ

初美「!」

巴「!」

明星(一年)「じゃ、じゃじゃーん!若返った霞姉様でぇーす!……が、がんばります!」

初美「…………」

巴「…………」

春「…………」

小蒔「わぁ…、凄いです!」キラキラ



初美「…………」

巴「…………」

春「…………」

霞「あら?」

小蒔「?」

初美「……髪型一緒にしただけの明星ちゃんじゃないですかー」

小蒔「えっ!? ……あっ…本当だ……」

初美「確かに外見はそっくりですけどー、私たちにはバレバレですよー」

春「…自分を霞姉様と呼んでは駄目…」

小蒔「わ、私わかりませんでした…」ショボン

春(そんなのは姫様くらい…)ポリポリ

巴(…でも確かにそっくりですね、特におもちが…。まったく石戸の家はどうなって…)



霞「あらあら、せっかく二人で考えたのに、不評かしら?」

初美「明星ちゃんじゃ全然違うじゃないですかー。貫禄とか年季とかー」チラッ

霞「……年季?」ピキッ

初美「まあ確かに、おもちはお母さん似ですけどー」チラッ

霞「……お母さん?」ピキピキッ

明星「そ、そんな…」



霞「初美ちゃん?誰が誰のお母さんですって?」

初美「おや?もちろん石戸のおば様の話ですけど、どうかしたですよ?」

霞「さっきどっちを見て言ってたかしらね?」

初美「考えすぎですよー」

霞「この長い付き合いで、そういう視線わからないとでも思っているのかしら?」

初美「長い付き合いなら、あんなボケが通じるかどうかもわかってほしいですよー」

霞「昔3人で遊んでたの覚えてるわよね?全員こどもだったわよね?」

初美「そんな記憶、ブルーレイ限定特典コミックでしかないですよー」

霞「そういう発言はやめなさい」



霞「ちょっと今日はお仕置きかしらね、久しぶりにお背中お流ししましょうか?」ゴゴゴゴゴ

初美「ひっ!? ご、ごめんなさーーい!!」ドタバタ


明星「…あの、あれ止めたりしなくて良いのでしょうか」

巴「心配ないです、いつもの馴れ合いですよ」

春「平常運行…」ポリポリ

小蒔「?」

巴「はあ…しかしどうしましょうね、人数は」

春「明星ちゃんを入れても、もう一人足りない…」

巴「せめて十曽ちゃんが、もう一学年上でしたらね…」

十曽(中三)「はい…」

巴「六女仙じゃない子を入れるのは不安ですけど…、永水の生徒さんに誰かお願いしましょうか…」




【宮守】

胡桃(三年)「もうすぐだね、インターハイ」

塞(三年)「うーん、結局個人戦だけかー」

豊音(三年)「団体戦は5人だからしょうがないよー」

胡桃「言っても仕方ないことだけど…豊音が来てくれるのがあと一年早かったらなー」

塞「うん、シロ姉たちがいてくれたらね…。団体戦に出られたかもしれないな」

豊音「シロ姉?」

塞「一つ上の先輩なんだけどさ…。私たち昔から、ずっとその三人で麻雀してたんだ…。」

豊音「そうなんだー」

胡桃「今は卒業しちゃって…。ニュージーランドにいるの」

豊音「ニュージーランド!?」

胡桃「うん」

塞「同じ学年に仲のよかった留学生さんがいてね…。一緒に、あっちの大学に行っちゃった」



コンコン

豊音「あれ?誰か来たよー?」

塞「はーい!」

ガチャッ

白望(卒業)「…こんにちは」

エイスリン(卒業)「ヒサシブリ!」

胡桃「!」

塞「シロ姉!エイスリンさんも!」

白望「ごぶさた」

胡桃「どうしたの!?いつ帰ってきたの!?」

白望「…冬休みになるから里帰り」

胡桃「帰ってくるなら連絡してよー!」

塞「本当だよ…。でもよかった、また会えて!」

白望「うん、私も」



豊音「えっと…?」

塞「あ、紹介するね。この人がさっき話してたシロ姉と留学生さん!」

豊音「えー!そうなんだー!」

白望「そちらのあなたははじめまして」

豊音「あ、はい!姉帯豊音です!」ペッコリン

白望「小瀬川白望です」ペッコリン

豊音(うわー、先輩なんて初めてだよー!)

白望「こっちが嫁のエイスリン」

エイスリン「ハウドゥーユードゥー」

豊音「えっ?……よ…め…?」

白望「冗談」



豊音「えっ?えっ?」

塞「大丈夫よ豊音、冗談だから!」

豊音「そ、そうなの?」

胡桃「去年もずっとこんな感じだったから!気にしないで!」

白望「ほら、エイスリンも挨拶」

エイスリン「エイスリン小瀬川デス!ヨロシク!」

豊音「えっ…、こせ……?」

白望「冗談」

胡桃「だからやめてってば!豊音そういうの信じちゃうから!」



白望「嫁は冗談だけど……大事な人」

エイスリン「イエス、アイライクシロミサン」

豊音「そうなんだー」

白望「……ライク?」

エイスリン「oh ! ミステイク」

豊音「?」

エイスリン「シロミサンアイシテルー!」ダキッ

豊音「えー!?」



エイスリン「トヨネモ、トモダチ!」

豊音「あ、はい!トモダチです!」

エイスリン「ニュージーランドノ、アイサツシマショウ!」

豊音「?」

ピッ

豊音「人差し指?」

エイスリン「ヒトサシユビ、ツケテ!」

豊音「は、はい…」

ピトッ

エイスリン「トヨネ、マイフレンド」ピカー

豊音「!?」

胡桃「!!」

塞「!!」ブフォッ



胡桃(ゆ、指が光ったー!)

豊音(大晦日にテレビでやってたやつだー!)

塞「ちょっ…ブフフッ…なにそれ……」

デデーン

塞「!?」

トシ「塞、アウトー」

豊音「!?」

胡桃「!?」

塞「!?」



ガチャッ ダダダッ

塞「えっ、ちょっ、何!?トシさん!?」

グイッ

バシン!

塞「痛ー!!」

胡桃「ちょっとトシさん!何してるの!!」

ダダッ

胡桃「逃げた…」

塞「どういうことなの…」



豊音「えっと…」

エイスリン「?」

豊音「これは…どういう……」

エイスリン「マイフレンド…、イヤデシタ…?」

豊音「えっ、あの、いやじゃないです…けど…」

エイスリン「オーライ!トヨネ、マイフレンド!」ピカー

豊音「あっ、まいふれん…ど…」

塞(ぐっ…我慢…)

胡桃(なんで何回も光らせてるの!)

豊音(ど、どうしよう…)



エイスリン「…………」ニコニコ(指つけたまま)

豊音「…………」(指つけたまま)

胡桃「…………」

塞「…………」

胡桃(笑ったら…またアレが…?)

塞(テレビと一緒、ってことよね…)

豊音(う、動けないよー…)

胡桃「…………」

塞「…………」



白望「…………」テクテク

胡桃「シロ姉?」

塞「?」

豊音(何…?こっち来た…?)

エイスリン「…………」(指つけたまま)

豊音「…………」(指つけたまま)

白望「…………」ピッ

豊音「?」

白望「まいふれんど」ピトッ

塞胡桃豊音(乗っかったー!)



胡桃「…………」プッ

豊音「…………」フフッ

塞「何よ!なんなのよ一体!」アッハッハ

デデーン

トシ「胡桃、塞、豊音、アウトー」

ガチャッ ダダダッ

塞「!」

豊音「き、来たよー!」

胡桃「待ってよトシさん!これどういう…」

バシン! バシン! バシン!

塞胡桃豊音「痛ーい!!」

トシ「フッ…、まだまだだねえ、あんたたち」




【阿知賀】

―半年前、夏。松実館のこたつ部屋―

穏乃(一年→二年)「和に会いに行くんだ!みんなで一緒に!!」

玄(一年→二年)「そうだね!あのおもちに!」

憧(一年→二年)「玄、アンタのそれはどうかと思うわ」

灼(二年→三年)「意気込むのはいいけど…、団体戦に出るにはまだ一人足りないんだよ」

穏乃「うっ…」

玄「灼さん…」

憧「ま、そうなのよね…。宥姉もう卒業だしね…」

玄「なるべく早く見つけないとね!もう一人!」

穏乃「じゃあ早くどうするか考えようよ!作戦会議!」

ワイワイガヤガヤ

宥(三年→卒業)「いいなあ…。うらやましいなぁ……」プルプル



灼(ハルちゃんを全国に連れていく…!一度しかないチャンスなんだ!)ゴォッ

穏乃「燃えてますね!灼さん!」

憧「…ねえ、あんまり言うのもどうかと思うけどさ」ヒソヒソ

穏乃「ん?」

憧「灼さんってさ、ちょっと私たちとノリが離れてない?」ヒソヒソ

玄「うーん、ひとりだけ上級生で部長だし…。こども麻雀クラブにもいなかったしね…」

憧「…ま、私たちが近すぎなのかもしれないけどね。何かと3人まとまっちゃうし」

穏乃「確かに3対1になっちゃうこと多いけど…」

憧「宥姉が現役でいたり誰かがクラスメイトだったりしたら、またバランスが違ったかもだけどさ…」

玄「だったら尚更、私たちで支えてあげないとね!こども麻雀クラブ同級生トリオで!」

穏乃「うん!もちろん!」

憧「…そうね」



憧(気持ちが離れてるかもしれない不安…、か)

憧(わかってる。私もそれは、イヤっていうほど味わった)

憧(あんな思い、他人にさせてるわけにはいかないもんね)

憧(思い出すわ…。もう半年前か……)



―さらに半年前―

テレビ「高遠原中学三年、原村和選手の優勝です!!」

穏乃(阿知賀高等部一年)「うおおおおおおおーーーー!!!!」


穏乃「もしもし!憧!私もあの大会に出たい!!」

憧(晩成高校一年)「私もって…私らもう高校生だよ?インターミドルは中学生!」

穏乃「じゃあ高校生の大会!和に会えるやつ!」

憧「私は晩成であんたは阿知賀でしょ!インターハイなら敵同士!」

穏乃「じゃあもういいよっ!!」ブチッ

憧「……あ……」



ツー ツー ツー

穏乃「あ……」

穏乃「また…やっちゃった…」

穏乃「…………」

穏乃「いいよじゃないよ……よくないよ……」

穏乃「…………」

穏乃「…中学の時と、高校の時と…」

穏乃「…………」

穏乃「……3回目だ……」



憧「もう!まったくシズはもう!」

憧「いまさら何よ!私たちもう別々の高校生なのよ!!」

憧「これから一緒の高校に入ろうなんて話と違うのよ!!」

憧「阿太中のときだって…、私が別の学校行くのに、私もなんて言わなかったくせに…」

憧「高校のときなんて言うまでもない…。もう完全に疎遠だと思ってたのに…」

憧「…………」

憧「何よ、和がいたからって……。私じゃなくて和なら会いたいの?」

憧「玄がいたから阿知賀でよかったし…、和がいたから全国に行きたいの…?」

憧「…………」

憧「私のことなんて…どうでもいいんじゃないの…?」

憧「…………」

憧「ダメね、考え方が嫌なヤツになってる…」

憧「…………もう!ヤメヤメ!!知らないわよ!!」



穏乃「なんで…こうなっちゃうのかな……」

穏乃「中学の時は…ただ憧のやりたいこと、邪魔しちゃ悪いと思って…」

穏乃「別の学校だって、ずっと一緒に遊べるつもりだったし……。いつでも会えるつもりだったから……」

穏乃「……だったのに……」

穏乃「…………」

穏乃「和とだって…転校する日は何も話さなかった…。会ってもない…」

穏乃「だから、そんなもんだって……。ましてや違う中学の憧と話すなんて……」

穏乃「…………」

穏乃「そんなもんだって、思ってたのに…」

穏乃「…………」

穏乃「憧に話したって……もう……」



憧「ふんだ!いまさら阿知賀で麻雀部作ったって、全国に行くのは晩成だもん!」

憧「シズなんかレギュラーにもなれずに、毎日チーしますか?って言って回る係やってればいいんだわ!!」

憧「…………」

憧「…………」

憧「なんで…なんで私に電話なんてしてきたのよ…」

憧「今更…いまさらでも…」

憧「……いまさらでも、私を頼ってくれたの……?」



憧「…………」

憧「…………」

憧「阿知賀……生徒の数少ないのよね……」

憧「レギュラーあふれるどころか……部として成立するのかも怪しいわ……」

憧「こども麻雀クラブにだって私らしかいなかったのに…。宥姉ももう卒業だし……」

憧「…………」

憧「…………」

憧「……私だって……」

憧「…………」

憧「…………」

憧「…………もう……バカシズっ!!」

ピポパポ

プルルルル

憧「もしもし、阿知賀女子学院さんですか?編入試験の手続きというのは… …はい、来月からすぐでお願いします…」



―回想終―

憧(…そんな感じだったっけね…)

憧(…我ながら、よく決めたもんだわ…)

玄「あれっ、そういえば灼さん、今日あのネクタイは?」

穏乃「本当だ!してないですね!」

灼「昨日ハルちゃんがちょっと貸してくれって、持って行ったまま…」

玄「ふーん?どうしたのかな?」

宥「赤土先生なら、今日ここに来るって言ってたよ…」

憧「そうなの?」

宥「新入部員を連れてくるからみんな揃っていろ、って…」

灼「!」

穏乃「本当ですか!?」

晴絵「待たせたな!」ガラッ

五人「!」



晴絵「はじめまして皆さん!」キラリン

灼「!?」

憧「ハルエ、その格好…」

穏乃「阿知賀の制服に…」

玄「灼さんのネクタイ?」

晴絵「新入部員の、阿知賀野・礼慈円度(15)です!よろしくお願いします、先輩方!」キュピーン

憧「…………」

穏乃「…………」

玄「…………」

灼「」



憧「さ、作戦会議よ」

玄「はーい」

灼「」

穏乃「灼さんが固まっちゃってるよ?」

憧「放っときなさい」

玄「赤土先生のこういうのに慣れてないもんね、灼さん…」

灼「」

晴絵「ちょっ、お前ら!無視はやめて!」



憧「何なのよもう、期待したのにー」

晴絵「まあそう言うなよ、本当に5人目を連れてきたんだから」

穏乃「えっ!?」

憧「もういいわよそういうの…」

晴絵「本当だって!憧のおかげだぞ」

憧「?」

穏乃「憧の?」

晴絵「アンタの姿を見て…。アンタが目の前で転学なんてしたから、だったら私も、って決心したらしいわよ」

憧「??」

晴絵「どうぞ、入ってー」

初瀬(一年→二年)「は、はじめまして皆さん…!麻雀部入部希望です…!」




【千里山】

―カレーハウス『輝いてCoCo一番』―

カランカラン ラッシャーセー

怜(卒業)「なーんや、結局ここのカレーかー」

竜華(卒業)「おごるでー言うから期待してたのにー」

セーラ(卒業)「まあそう言うなや、久しぶりに3人で飯食うんやし」

竜華「お金持ってるくせにー」

怜「貧乏大学生におごってあげるお店やないわー、高卒プロ様のくせにー」

セーラ「いっぺん食ってみたかってん!ここのトッピング全部乗せ!」

怜「そういうお金の使い方はどうやろと思うわー」



セーラ「でも、全部乗せは憧れやったやろ?」

竜華「確かに昔、そういう話もしたけども…」

怜「ここのカレーなんて高校時代にさんざん食べたやん」

竜華「うん、ウチらのたまり場やったもんね、このカレー屋さん」

怜「…まあ、懐かしいとは思うけどな」

竜華「…そうやね、懐かしいわー」

セーラ「せやろ!?そう思うやろ!?3人の思い出の味やん!」



セーラ「やっぱな…ここが俺の原点やって思うねん」

怜「?」

竜華「?」

セーラ「3人でここのカレー食って…」

セーラ「怜が私病弱やしー言いながら辛いのばっかり食うて、竜華がそれ見てオロオロしてて、」

セーラ「そんなん見ながらダラダラずっと話してた時が…最高やったな、ってな」

セーラ「もう一度それを味わいたかってん、年の瀬のシメにさ」

怜「セーラ…」



セーラ「どや?ええこと言うたやろ?ステキやろ?」

竜華「いや」

怜「全然」

セーラ「あれ!?」

竜華「正直…変や」

怜「変やて」

セーラ「なっ!?」

竜華「大丈夫?熱でもあるんちゃう?」

怜「現実逃避とか心配になるわー。チームでうまくいってへんの?」

セーラ「だー!そんなんとちゃうわ!」



泉(一年)「ここっすよ船久保部長!ウチのおすすめのカレー屋さんっス!」

浩子(三年)「いや、私は正直、この店はあんまりな…」

カランカラン ラッシャーセー

浩子「あっ」

怜「あっ」

竜華「あっ」

セーラ「おー、フナQ!」

泉「?」



浩子「これはこれは先輩方、お久しぶりです」

泉「先輩…?、あっ!江口プロ!?」

セーラ「ほう、俺のこと知っとるとは感心やないか」

浩子「紹介しますわ、今年のうちの一年生レギュラーです」

泉「はじめましてッス!二条泉です!」

セーラ「おう」

怜「一年生レギュラーかー。凄いやん」

竜華「前部長の清水谷ですー。よろしゅーね」

浩子「んで、こちらが去年の主力やったお三方や」

泉「よろしくッス!」



セーラ「で、どうやねん部長、今年のウチは?」

浩子「うーん…」

竜華「なんや、元気ないな?」

浩子「正直、心もとないっすわ…」

怜「そうなん?」

浩子「一応、一番見込みある一年が…、コレなんですが」チラッ

泉「大丈夫ですよ!任せてください!」

怜「おー、元気ええやん」

セーラ「強いんかー?」



泉「もちろんです!高一じゃ最強のつもりですから!」

浩子「自信があるんはええんですが…もうちょっと上のレベルを知ってほしいっていうか…」

セーラ「ま、経験あれへんからなー」

怜「一年生はそんなもんちゃう?」

浩子「はあ…去年が懐かしいですわ…」

竜華「?」

浩子「お三方…。なんでもう一年…、いや、半年でええから遅く生まれてこれんかったですか…」

竜華「そう言われてもなあ…」

怜「こればっかりはしゃーないで」



セーラ「半年遅く…なー」

竜華「んー?」

怜「セーラは思うところあるんちゃう?」

セーラ「…………フン」

怜「去年終わったとき、『なんで宮永も荒川も辻垣内もいっこ下やねーん!』いうて愛宕洋榎とグチたれてたやん」

竜華「あー、『3回勝負させー!』言うてなー」

セーラ「……それは、まあな」

セーラ「ま、あいつらもプロに上がってきたら、そこで何回でもぶっとばしたるわ。先輩なめんなっちゅーねん」

浩子「言うても、何ヶ月かしか誕生日違いませんよ?」

セーラ「うっさいわ!いっこ下はいっこ下や!」



セーラ「それより今年や!荒川にぶっちぎりなんかさせたらあかんで!あいつも三年やろ?」

浩子「はい、まあそれが目下の目標ですけど…」

怜「そんなにあかんの?」

浩子「おばちゃんも我が娘がプロになってからというもの…、最近そっちに観戦ばっかり…」

セーラ「…一遍しばいたらなあかんな、娘の方を」

怜「もう何遍も逆にしばかれてるやん、プロリーグで」

セーラ「うっさいわ!同じくらいの数しばき返してるっちゅーねん!」

浩子「あの漫才は放っておいてええですか?」

竜華「かまへんよー」

浩子「正直、先輩方にも相手していただけたら、って思うんですけど…」



セーラ「よっしゃ、いっちょ相手したるわ!打てるとこ行くで!」ガタッ

怜「お?今から?」

セーラ「すんませーん!このカレーお持ち帰りにしてくださーい!」

泉「ええっ!?私たちまだ食べてませんよ!?」

浩子「気が早いですね、相変わらずです」

竜華「ほな、二条さんは負けたらこの激辛カレー食べる罰ゲームな」

泉「えっ!?」

浩子「あー、去年もようやってましたねそれ。懐かしいです」

怜「すみませーん、この辛さ20倍もひとつお持ち帰りでー」

泉「ええー!?」




【新道寺】

仁美(三年)「はーい、注目ー」パンパン

煌(二年)「どうなさいましたか、部長?」

仁美「今日からウチに来てくださる、特別コーチがお出ましとよ」

姫子(二年)「特別コーチ…ですか?」

美子(三年)「ずいぶん急な話ね?」

仁美「急遽お話があって来てもらったと。インターハイに向けての秘密兵器たい」

煌「それはそれは、すばらです!」

仁美「どうぞー」

ガチャッ

姫子「!」

仁美「インカレ九州リーグで絶賛活躍中、去年の部長やった白水さんたい」

哩(卒業)「久しぶりね、姫子、皆」



哩「こん4人が今年のレギュラーとね?もう一人は?」

仁美「一応、友清になる予定です。今日はおらんですが」

哩「ああ、あいつなら問題なかね」

仁美「はい」

哩「あとのメンバーは去年思ってた通りの、姫子、仁美、美子…。それに…」チラッ

煌「?」

哩「花田…。監督から、お前の選ばれた理由はよう聞いとう」

煌「!」ドキッ

哩「……お前の力が必要やっとさ。私も期待しとーよ、頑張れ」

煌「……はい!」スバラッ



姫子「部長…!会いたかっとです…」

哩「…もう部長じゃなかよ」

姫子「私にとっては、いつまでも部長ですから!」

哩「…そうか」

仁美「これからインターハイまで、レギュラー専属の練習相手とコーチをお願いする予定とよ」

美子「それはそれは、心強かね」

煌「はい!元部長に練習相手になっていただけたら、百人力ですよ!」

仁美「それに、姫子…。元部長が卒業して元気の無かったお前の精神面にも、必要な薬やってことでな」

姫子「……ありがとうございます」

哩「ああ…。ばってん、私が来た理由はそいだけやなかとよ」

姫子「えっ?」

哩「去年のように!姫子にリザベーションを使わせる!」

姫子「!?」



姫子「ばってん…。部長が私の前に打たんと、リザベーションは使えんとですよ…?」

哩「大丈夫…!そん為のコーチったい」

姫子「?」

哩「コーチやったら会場には入れる!タイミングば合わせて、控室で私が打つ!」

姫子「おお!」

哩「これでいつでもリザベーション!姫子だけでも問題なかとよ!」

姫子「さすがぶちょーです!」

煌「すばら!」


美子「そんなんでよかと…?」ヒソヒソ

仁美「たぶん、無理っちゃね」チュー



姫子「あの、ところで…ひとつ聞いてもよかですか?ずっと聞けんやった事…」

哩「ん?」

姫子「どうして、プロにならんと大学進学したとですか?」

哩「……ああ」

姫子「東京のチームからも、沢山スカウトもあったのに…」

哩「私の目標は……、東京に出ても叶わんけんね…」

姫子「目標…ですか?」



哩「そう!私の目標、それは…」

哩「消滅したエバーグリーンズの復活!」

姫子「!」

煌「!」

哩「他のどこでんなか、こん福岡にプロ麻雀チームを作る!」

哩「そんためには地元に居って!」

哩「地元の大学で、会社の経営とか立ち上げ方から身につける!」

姫子「ぶちょー…ご立派です!」

煌「すばら!」


美子「何も、自分で会社を立ち上げなくても…」ヒソヒソ

仁美「相変わらず、どっかズレてるっちゃね…」チュー



哩「だけん、心配なかよ」

哩「高卒プロで活躍しとる同級生ば見て…悩んだこともあっとが…」

哩「今は大学リーグで、麻雀も充実しとーとよ」

煌「それはなにより!すばらです!」

哩「それに…。地元の居ったから、今日ここにも来れた」

姫子「!」

哩「私はやっぱり…、姫子といつまでも一緒がよかけんね…」

姫子「ぶちょー…」



姫子「決めました!」

哩「ん?」

姫子「私も!将来部長のチームに入りたかとです!」

哩「……そうか、ありがとう」

姫子「一緒に盛り上げていきましょう!」

哩「ああ! ゆくゆくは…理沙先輩やあの人にも来てもろうて…!」

姫子「おー!」

煌「夢が膨らみますね!」


美子「大丈夫なの?あれ…」

仁美「心配なかよ、なんだかんだであの人らしいわ」

美子「らしいといえばらしいけど…」

仁美「根が真面目だけんね、思い込んだら一直線たい」

美子「ま、まあ、それがあの人のよかとこよ?」

仁美「……ああ」




【臨海】

メガン(卒業)「ヘイラッシャイ!ラーメンダヴァンデスヨ!」

智葉(三年)「…………もういい、大体分かった。帰らせてもらうぞ」

メガン「HAHAHA!サトハは相変わらずキツいデスネ~、一年ぶりデス」

智葉「……卒業して国へ帰ったんじゃなかったのか、ラーメン外人」

メガン「チッチッチッ…甘いデスネ」

智葉「何?」

メガン「この国のラーメンを極めるには!2年3年の留学程度では全然足りませんYO!」

智葉「そうか、私は帰るぞ」

メガン「待つヨロシ!せっかくみんな集まったところじゃないデスか!」

智葉「全員で来いなんて手紙が来たから連れて来ただけだ。これもお前の仕業だろ」

メガン「もちろんデスとも!」



明華(三年)「イクラマシマシ明太子カラメ数の子チョモランマ4つ」

メガン「アイヨッ!」

智葉「待て明華、勝手に全員分注文するな。何だその特殊オーダーは」

ネリー(一年)「ねー、これ儲かりまっかー?売り上げちょーだいよー」

メガン「HA!そんなセリフは一度でもマトモにバイトしてから言いヤガレッテンダ!」

智葉「どいつもこいつも変な日本語ばっかり覚えて…」

ハオ(二年)「いいじゃないですか、久しぶりのチームメンバーとの会食です」

智葉「お前はいいのか、お前の国の料理があんなことになってるぞ」

ハオ「中華そばと称していますが、もはや日本のそれは別物。麻雀と同じです」

智葉「……日本のそれと目の前のコレも別物なんだがな」



智葉「…まったく、あきれた連中だ」

メガン「HAHAHA! なんだかんだで、サトハはその私たちに付き合ってくれるじゃないデスか!」

智葉「お前らが何やらかすか、気が気でないからな」

メガン「右も左もわからない留学生には有難かったコトデス!サトハと一緒だから私も楽しかったんデスよ!」

明華「はい」

ネリー「そうだねー」

ハオ「わかります」

智葉「…………フン」

メガン「応援してマスヨ!今年のインターハイも!」

智葉「…………そうか」

メガン「なんなら、毎試合ラーメンお届けしまショーか?」

智葉「いや、それはいらん」




【有珠山】

揺杏(三年)「よっしゃ!今年こそインターハイに出て優勝するか!」

成香(二年)「う、うん…。がんばりましょうね…」

由暉子(一年)「現実を見てくださいゲロ部長、現部員はたったの3名ですよ」

揺杏「おいちょっと待てユキ、今私のこと何つった?」

由暉子「いつも通り、部長ゲロと」

揺杏「ほぉーう、いい度胸だな、次はどんなエロ衣装をご所望だ?」

由暉子「ゲロがついてなければなんでもかまいません」

揺杏「ついてた事なんかねーだろ!あとなんでゲロ部長から上下入れ替えてんだよ!」

由暉子「マタイ福音書5章39節、名前の上にゲロを付けられたなら、名前の下にも付けられなさい…と」

揺杏「右の頬を打たれたら左の頬を出せだろ!それにやった側の台詞じゃねえよ!」

成香「な、仲良くしようよ~…、せっかく先輩がいらしてるんですから…」

誓子(卒業)「やっぱ去年無理してでも…」

爽(卒業)「一人捜して出とけばよかったよな…」




【結局のところ。】

えり「では三尋木プロ」

咏「んー?」

えり「今年のインターハイ出場校が出揃いました。去年を振り返りつつ、今年の展望をお願いします」

咏「なんだよー真面目になっちゃってー。仕事かよー」

えり「仕事ですよ!」



えり「まず去年の上位校はどうでしょう。シード校は白糸台,臨海,千里山,永水になりましたが」

咏「んー、去年の結果からしたら、シードになるのは妥当だろうけどねぃ」

えり「…けど?」

咏「千里山や永水,それに姫松あたりは、去年の方が強かった感じはするねー」

えり「はあ」

咏「去年主力になってた選手が何人も三年生だった…。ちょいっと戦力ダウン感は否めないね」

えり「…なるほど」

咏「千里山はよく勝ったよねー!今年こそ荒川ちゃんにやられっちゃうかと思ったのにさー」

えり「……団体戦は5人の総合力ですから」

咏「まあねー」



咏「対して、白糸台は去年の優勝メンバーが今年も3人いる…。部長の弘世が抜けたくらいだ」

咏「それに、なんかすげぃ一年生も入ったって聞いてるぜ?」

えり「そうなんですか」

咏「いや、知らんけど」

えり「……」イラッ

咏「臨海も留学生ならいっくらでも連れてきそうだしねー。去年のメンバーとかあんまり関係ないよねぃ」

咏「やっぱ本命はこの2校かねぃ」

えり「そうですか」



えり「では、そのほかに注目する高校は」

咏「そうさねー、まあこういうのは今年に限らずだけど」

咏「前評判のあった常連や強豪を倒してきたとこっていうのは、勢いがあるもんさねぃ」

えり「……具体的には」

咏「んー、あの天江衣の龍門渕を倒したっていう清澄とか…」

えり「清澄?初出場校ですよ?」

咏「あとはアレだね、奈良の阿知賀。」

えり「…確かに常連の晩成を破って十年ぶりの出場ですけど…」



咏(阿知賀、か…。)

えり「?」

咏(もう10年くらい前かねぃ、私が確か中二のとき…)

咏(テレビで見てたあのインハイ準決勝…)

咏(すこやんが二年で、はやりんが三年だったっけ。そのとき一緒に打ってたあの一年生が阿知賀だったよねぃ…)

えり「?」

咏(私が高校になったとき、その人はいなかった。団体戦どころか、個人戦にも…)

咏(負けてあっさり辞めちったんかな?なんて思ってたけど…)

咏(この監督の名前…、そん時の、あの人だよねぃ…)

えり「??」



咏「ま、姫松や千里山は大人数で選手層も厚いだろうから、そんなに心配いらんのかもねぃ」

えり「…そうですか」

咏「あとは新しい選手や一年生がどんだけ出てくるかだね~」

えり「…どれほど出てきそうなんですか?」

咏「わかんねー」

えり「……」イラッ



咏「まーそうさね、ひとつ言うなら」

えり「はい」

咏「高校が4月始まり3月終わりだったら、もっと激戦だったんじゃねー?知らんけど」

えり「結局結論それですか!」


カン




【アナザー清澄】

久「入部してくれてありがとう!部長兼学生議会長の竹井久よ!」

まこ「三年の染谷まこじゃ」

優希「よろしくだじぇ!」

和「よろしくおねがいします」

ミカ「よろしくおねがいします!」

久「これで女子5人ね…。団体戦に出られるわ!」

まこ「一年だけでも打てる人数じゃけえ、わしらがおらんときも心配ないのう。ええこっちゃ」

久「ええ、もう部外者を連れてくる必要もないわね!」

京太郎「そ、そんなことしてたんすか…」

久「このメンバーでがんばりましょう!目指せ全国よ!」

全員「おー!」


咲「…………あれ?」


もいっこカン




※4月~8月生まれの人が一学年上になります。

2014/04/29