【言ってほしいんですけど】

久「みーほこー」

美穂子「はい?」

久「10回クイズやるわよー。ピザって10回言って!」

美穂子「?」

久「いいから言ってー」

美穂子「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ…………」

久「美穂子が好きなのは?」

美穂子「ひ…………」

久「…………」

美穂子「…………ゴニョゴニョ」

久「まだ言い慣れないのー?」




【たぶん雷属性】

セーラ「ザムディンってかっこええよな」

竜華「は?」

セーラ「ザムディンやて、ザムディン。こう力を溜めて……からの……」グググググ

竜華「?」

セーラ「ザムディン!!」ガガッ

竜華「…………」

セーラ「オレのじーさんの名だ!!」

竜華「…………」

セーラ「……えっ、グルグル通じん世代?」

竜華「同い年やん」



【たぶんメガテン系】

セーラ「オレもあんな必殺呪文持ちたいねん」

竜華「お祖父さんやろ?」

セーラ「見ててな!」

竜華「聞いてーや」

セーラ「うぅ~~むぅ~~はぁ~~~」バッ ババッ

竜華「…………」

セーラ「アオゲイン!!」バァーン

竜華「?」

セーラ「箕面の地名や」

竜華「知ってる」



【大阪府箕面市粟生外院】

セーラ「名前の響きがかっこええやん!」

竜華「ようわからんけど」

怜「急にどないしたん、さっきから」

セーラ「別に、いつも通りやで?」

怜「んー……。わかった」

セーラ「?」

怜「ごめんなセーラ、竜華の膝枕は私専用やから」

セーラ「??」

怜「セーラのお世話まで一緒にはできひんわ。病院探してくれへん?」

セーラ「何言うてんねん! 頭おかしなったんとちゃうわ!!」

怜「わかってるて、元からやもんね」

セーラ「りゅーかーーー!!! ときがいじめるーーー!!!」

竜華(…………今日も平和や)




【しずの場合の】

憧「しず! ピザって10回言って!」

穏乃「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ…………」

憧「じゃあ、ここは?」スッ

穏乃「たべたい! ピザ!!」

憧「…………」

穏乃「?」

憧「あのね、私どこ指さしてる?」

穏乃「ひじ」

憧「ピザたべたいは今関係ないのよ?」

穏乃「うん」




【今でもあるけど】

智美「佳織ー、言わんのバカクイズって知ってるかー?」

佳織「?」

ゆみ「……ずいぶん昔の話を出すな」

智美「ワハハ」

桃子「先輩、知ってるんすか?」

ゆみ「……ああ。母が若い頃に流行っていたと聞いたことがある」

睦月「へぇー」

ゆみ「何を言われても同じ言葉を返す……。言葉遊びのようなものだな」

桃子「先輩ものしりっすー」

智美「それじゃ、佳織に出題するぞー」

佳織「…………うん」



【かおりんの場合】

智美「私が何と言っても『みっつずつ』って返すんだぞ」

佳織「…………」

智美「麻雀の基本は」

佳織「みっつずつ」

智美「ひとつのメンツは」

佳織「みっつずつ」

智美「備中柔術」

佳織「びっちゅじゅちゅ…………あぅ」

智美「ワハハ」

ゆみ「つまりああいう感じだ」

桃子「理解したっす」

睦月「惑わされずに言えないと負けなんですね」



【岡山県です】

智美「ワハハ、佳織は単純だなー」

佳織「もう……」

ゆみ「……しかし、なんなんだ備中柔術って」

桃子「よくそんな単語出てきたっすね」

睦月「うむ、まったく聞いたこと無いですけど」

智美「まあなー、備中の詳しさにかけては私の右に出る者はいないからなー」

佳織「えぇー」

ゆみ「じゃあ蒲原、備中は現在の何県だ?」

智美「…………」

ゆみ「目をそらすな」



【案の定】

ゆみ「それじゃ、私が蒲原に問題を出そう」

桃子「先輩……」

智美「ワハハ、受けて立とうじゃないか」キリッ

睦月「加治木先輩がこういうのを積極的に……」

佳織「なんか珍しいね……」

ゆみ「私が何と言っても『真面目に勉強します』と返すんだ」

智美「さーて今日のお弁当はー」

ゆみ「待て」




【テレビで見たから】

豊音「10回クイズっていうのが流行ってるんだってー!」

エイスリン「?」

白望「……なにそれ」

トシ「おや、懐かしい話だね」

胡桃「知ってるんですか?」

トシ「ええ。私の若……小さかった頃ね、ナウなヤングにバカウケだったのよ」

豊音「昨日のテレビでやってたんだー!」

胡桃「それって確か……」ヒソヒソ

塞「うん、懐かしの流行ゲーム大特集っていう番組だったけど……」ヒソヒソ

胡桃「……小さい頃ってほど昔じゃないよね」ヒソヒソ

トシ「ん? 小さかったわよ?」ゴォッ

塞「ヒッ」ゾクッ

豊音「私も問題考えてきたんだよー!」



【ネイティヴ】

豊音「じゃあいくよ! ピザって10回言ってくださいっ!」

エイスリン「ピッツァ、ピッツァ、ピッツァ、ピッツァ…………」

塞(……あっ)

豊音「じゃあ、ここは?」スッ

エイスリン「エルボゥ!」

豊音「…………あれ…………?」

エイスリン「?」




【かわいいメガネの】

閑無「うーん…… うーん……」zzz

杏果「やれやれ、また変な夢でも見てるかな」

閑無「…………、はっ!?」ガバッ

杏果「おはよう」

閑無「あ、杏果……。…………夢、か…………」

杏果「随分うなされてたね」

閑無「……怖かった……」

杏果「どんな夢見てたの?」

閑無「……シズク先輩に……追っかけられてた」

杏果「あらあら」

閑無「いや、すっげー怖かったんだって! なんか無表情でキバと目玉のついた掃除機振り回してさ!」

杏果「いくらあの人情緒不安定でも、掃除機振り回すは無いよ」

閑無「おなかに十二本足の蜘蛛の入れ墨もあった気がする……」

杏果「それ違う人じゃないの」




【原村さんの場合】

優希「言わんのバカクイズやるじょ、のどちゃん!」

和「いきなりですね」

優希「私が何を言っても、『当然です』って返すのだ!」

和「…………わかりました」

優希「私の体はタコスでできてるじぇ!」

和「ありえません」

優希「東場にはタコスの神様がいるんだじぇ!」

和「ありえません」

優希「のどちゃんはおっぱいでイカサマしてるじぇ!」

和「ありえません」

優希「……のどちゃん厳しいじょ……」

和「当然です」

優希「そこで!?」




【勝てる方法】

純「はぁ……。また衣に負けた……」

一「懲りないね純くんも」

純「1回勝ったくらいじゃやめられねえよ」

一「この間さんざんヤギのものまねと羊のものまねさせられたのに?」

純「罰ゲームはもういいんだよ。とにかく勝負に勝ちてーんだ」

一「ものまねは懲りたんだね」

純「それはいいからさ。何かいい勝負ねーかな?」

一「うーん、単純なのでいいと思うけどね」

純「単純で衣に勝てるかー?」

一「ルール複雑だと純くんの方がアレかと思って」

純「ぐぬ」



【純くんの場合】

一「例えば……、10回クイズとか?」

純「あー、ピザって10回言って、ってやつ?」

一「うん」

純「衣がそんなんに引っかかるかなー?」

一「意外にいけると思うよ?」

純「…………例えばどんなの?」

一「んー、それじゃ……イカリングって10回言って」

純「イカリング、イカリング、イカリング、イカリング…………」

一「耳につけるやつって何だっけ」スッ

純「イヤリング……と見せかけて、ピアス!」

一「ヘッドホンだよ」

純「うわずりいそれ」



【表と裏で】

純「ヘッドホンじゃ何も脈絡ねーじゃんか」

一「耳につけるものには違いないし」

純「耳たぶを指でつまむジェスチャーまでして……。誘導尋問だろ」

一「相手の意識を誘導するってマジックの基本技術だよ」

純「それでもヘッドホンって返されたらどーすんだよ」

一「そのときはピアスです、って」

純「うわ汚ねっ」

一「引っかけ問題のタネって大体そういうことだったりするよね」

純「汚いなさすが手品師汚い」



【似たような】

純「そんなんじゃ衣からクレーム来るって」

一「あはは、やっぱり?」

純「そこまで衣も甘くねーよ」

一「それなら……、言わんのバカクイズとか?」

純「あんま代わり映えしねーなー」

一「罰のバリエーションがヤギのものまねと羊のものまねの人がよく言うよね」

純「国広くんって割と辛辣だよな」

一「ボクは客観的に言ってるだけだよ」



【条件反射】

一「衣もあれで頑固なとこあるし。そういう人ほど引っかかるよ」

純「そうかー?」

一「じゃあ……。ボクがなんて言っても、『その通り』って答えてね」

純「?」

一「衣はかわいいね」

純「その通り」

一「ボクは透華の嫁だよね」

純「その通り」

一「純くんって男の子だよね?」

純「オレは女だ」

一「はい負けー」

純「……ぐぬぬ」



【変化球】

一「ひっかけ方にもいろいろバリエーションはあるよ」

純「どんな?」

一「例えば……。『国広くんは透華の嫁』って10回言って」

純「国広くんは透華の嫁、国広くんは透華の嫁、国広くんは透華の嫁、国広くんは透華の嫁…………」

一「ありがとう」

純「それだけかよ!」

一「とかね」

純「それじゃ勝ち負けにならねーなー」

一「それなら……。ボクがなんて言っても、『衣かわいい』って答えてね」

純「おう」

一「はい、負け」

純「もう始まってたのかよ!!」



【結果】

次の日

純「よーし、勝負だ衣! 『ころもはこども』って10回言ってみろ!」

衣「だが断る」

純「えっ」

衣「衣はこどもじゃない。だからお断りだ」

純「い、言えないならお前の負けだぞ!」

衣「まだ勝負を受けていないが?」

純「うっ」

衣「それにな、そのような烏滸言を強制的に言わせる所業は如何なものかと思う」

純「…………はい、すみません」

一「冷静にばっさり返された……」

智紀「……しかも憐れみの目で説教を」

透華「最悪ですわね」




【白望さんの場合】

豊音「ちょっと失敗しちゃった!」テヘヘッ

エイスリン「リベンジ!」

豊音「そうだね! じゃあ、シロに問題だよー」

白望「…………だるい」

豊音「リスとトラって、10回言ってください!」

白望「リスと……トラ……リスと……トラ……リスと……トラ…………」

胡桃(…………いや、遅っ)

塞(それじゃ10回言う意味が……)

豊音「会社を辞めることを何と言うでしょう!?」

白望「…………退職」

豊音「せいかいー! さすがシロだよー!」

エイスリン「スゴーイ!」

胡桃「……ゆっくり考えてたらダメじゃない」

塞「…………まあ、二人が楽しんでるならさ」




【迷信】

閑無「宮島」

杏果「ん?」

閑無「小学校の修学旅行で行ったよな、宮島」

杏果「……もう二年前ね」

閑無「…………この雑誌に書いてあったんだけどさ」

杏果「何?」

閑無「宮島に二人で行ったカップルは別れる、ってジンクスがあるんだって」

杏果「…………」

閑無「…………」

杏果「…………」

閑無「…………関係ないよな、私たち」

杏果「……あるわけないでしょ」



【理由】

杏果「なんで関係あると思ったのさ」

閑無「いや……だってさ……」

杏果「私たちはそんなのと全然違うじゃない」

閑無「…………そうだよな」

杏果「二人きりじゃなかったんだもの」

閑無「カップルとか意味よくわかんねーし!」

杏果「えっ」

閑無「えっ」




【白糸台高校おやつ部】

菫「ん、今日はたい焼きか」

照「うん、カスタード」モグモグ

菫「珍しいな、小倉じゃないのか」

照「小倉も好きだけど。前に食べたから」モグモグ

菫「ほう?」

照「…………」モグモグ

菫「……ここ最近、たい焼きなんて買ってなかったはずだが。前っていつだ」

照「五分前」モグモグ

菫「…………」

照「…………」モグモグ

菫「……二個目か、それ」

照「うん」モグモグ



【発見】

照「……このたい焼きは」

菫「?」

照「カスタードに黒いつぶつぶが入っている」

菫「……ああ。手が込んでるな」

照「……このつぶつぶって……」

菫「ん?」

照「…………ごま?」

菫「バニラだよ」

照「えっ」

菫「バニラビーンズだ」

照「???」



【バニラのイメージ】

照「菫はおかしなことを言う」

菫「何がだよ」

照「黒いつぶつぶがバニラなわけないよ」

菫「?」

照「バニラっていうのは薄い黄色なんだよ。黒じゃないの」

菫「かわいそうな子を諭すように言うな」

照「…………」

菫「薄い黄色はバニラアイスの色だろう」

照「そうだよ?」

菫「バニラの風味や香りってのは、バニラビーンズから抽出したものだ。元はそういう黒い種子だよ」

照「…………菫はおかしなことを言う」



【つぶつぶの正体】

照「菫がそんなことを言って笑いを取る芸風だとは」

菫「なんだよ芸風って。そんなんじゃない」

照「バニラが黒いなんてそんなオカルトありえない」

菫「いや、そうなんだって」

照「…………」

菫「…………」

照「……じゃあ、ごまって10回言って」

菫「?」

照「…………言って」

菫「ごま、ごま、ごま、ごま…………」

照「この黒いのは」

菫「ごまじゃなくてバニラだって」



【付き合うけど乗らない菫さん】

照「それなら、チョコレートって10回言って」

菫「……チョコレート、チョコレート、チョコレート、チョコレート…………」

照「この黒いのは」

菫「バニラの粒だ」

照「……黒コショウって10回言って」

菫「黒コショウ、黒コショウ、黒コショウ、黒コショウ…………」

照「この黒いのは」

菫「バニラの粒だ」

照「…………」

菫「…………」

照「…………虫の死骸って10回」

菫「言わないし虫の死骸をたい焼きに入れるわけないだろう」



【そうなんだ】

菫「仮に私が『虫の死骸です』って言ってたらどうするつもりなんだよ」

照「菫の良識を疑う」

菫「どっちにしろだめじゃないか」

照「……だって菫がおかしなことを」

菫「その黒いのがバニラ本体なんだよ。それだけ取り出して食べてみろ」

照「…………」

菫「ほら」スッ

照「…………」モグモグ

菫「…………」

照「…………バニラの味」

菫「な?」

照「……かるちゃーしょっく」




【憧ちゃんの場合】

玄「じゃあ、私が憧ちゃんに出題してあげるー」

憧(……むむっ、何を言わせるつもりよ)ピクッ

玄「スキーのシーズンって10回言ってください!」

憧(……なによそれ? どんな問題……?)

憧(……スキーシーズン……しーずんすきー……しーずーすきー……、はっ!)

憧(私にしず大好きとか愛してるとか結婚しようとか言わせようって気ね! なんて玄なの!)

憧(……いいわよ、引っかかるもんですか!)

玄「…………」ニコニコ

憧「スキーのシーズン、スキーのシーズン、スキーのシーズン…………」

玄「おねーちゃんがコタツに入るのはいつでしょう?」

憧「べ、別にしずなんて好きでもなんでもないんだからね!」

玄「ぶぶー、正解は一年中…………って、あれ?」

憧「えっ」




【研究】

由子「ひ ろ えさん……、ひ ろ えさん……、ひ ろ えさん……」ブツブツ

恭子「どないしたん、由子?」

漫「一人でブツブツ言うて……。珍しいですね」

由子「んー、どれも捨てがたいのよー」

絹恵「?」

洋榎「なんや?」

由子「……やっぱり、本人に聞くのがいちばんかなー」

洋榎「?」

由子「洋榎ー、ちょっと協力してくれるー?」

洋榎「ようわからんけど、なんでも来いや!」



【バリエーション】

由子「ほな、うまい棒と同じイントネーションで『ひ ろ えさん』って10回言うて」

洋榎「まだそれ引きずるんかい」

由子「ええから言うてー」

洋榎「ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん…………」

由子「次、ベギラゴンと同じで10回言うて」

洋榎「ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん…………」

由子「賀来千香子と同じで」

洋榎「ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん…………」

由子「志村けんと同じで」

洋榎「ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん、ひ ろ えさん…………」

由子「…………うーん」

洋榎「由子……。一体これ何のクイズやねん……」

由子「どれが一番ええと思うー?」

洋榎「どうでもええわ! 何アホなこと何回も言わせとんねん!!」



【そんなんあるんや】

洋榎「大体なんやねんそのチョイスは! 前提がおかしいっちゅうねん!」

由子「これでも数多ある中から絞ったのよー」

洋榎「最初から正解を除外しとるやろ! そもそも絞り込むもんでもないわ!」

由子「せい……かい……?」

洋榎「全く未知なる概念に出会いましたいう顔すな! ゆーこのアホー!」

由子「軽い姫松ジョークなのよー」

漫「涙目の主将ってなんか新鮮やね」ヒソヒソ

絹恵「ああ見えてお姉ちゃん、守備範囲外のこと振られたら結構へっぽこやで」ヒソヒソ

恭子(……レアな顔やな)



【登録名】

由子「ほな、もういっこ相談乗ってほしいのよー」

洋榎「なんやねん」

由子「ケータイのアドレス帳なんやけど」

洋榎「?」

由子「こっちの名前は『うまい棒』と『ベギラゴン』とどっちがええ?」

洋榎「愛宕洋榎にしとけや! そんなカスタマイズいらんねん!」

由子「えぇー元々ひろぽんやったのにー?」

洋榎「そんなんしてたんかい!!」

絹恵「ひーちゃんで登録……っと」ポチッ

洋榎「なにしとんねん絹!!」

恭子(ひーちゃんか……。アリやな)

漫(……かわいい)



【これで泣かん奴はおらん(ひろぽん談)】

洋榎「あんま言うとったら泣かすでホンマに! お前らの主将を手ぇつけられんくらいギャンギャンに泣かしたるで!」

恭子「主将はあんたやんか」

漫「ええやないですか。親愛のしるしですよ、志村けん主将」

洋榎「あーもうあったまきた、お前はゆーこと関係なく泣かす」

漫「えぇー!?」

洋榎「あの手この手でびえーん泣かしたるわ!」

漫「な、なにを……」ドキドキ

洋榎「とりあえず世界名作劇場からやな」

漫「へ?」

洋榎「毎晩枕元で読み聞かせしたるからな! せいぜいハンカチ用意しとけや!」

絹恵「お姉ちゃん、泣かすの意味がちゃうで」

漫「主将そんなんに弱いんや……」




【留学生談議】

ネリー「立てば芍薬」

明華「座れば牡丹」

ハオ「歩く姿は百合の花」

メガン「どうしたんデスか皆さん」

智葉「珍しいな、皆で集まって」

ネリー「あ、智葉とメグー」

明華「日本語の勉強をしていたのですけど」

ハオ「この言葉の意味がよくわからなくて」

智葉「ほう?」

メガン「あー、私わかりマスヨー」



【カリフラワー】

メガン「これは日本の美人の表現デスネ」

ネリー「そうなの?」

智葉「いくつか説があるみたいだが……。まあそれが有名なやつだな」

ネリー「へー」

智葉「芍薬、牡丹、百合は全部花の名前だよ」

ハオ「ふむふむ」

智葉「立ったとき、座ったとき、歩いているときの様子が、それぞれその花のように美しいってことだ」

明華「なるほどー」



【無いから】

メガン「日本の美人……つまりサトハのコトですネ」

ネリー「あー」

ハオ「はい」

明華「わかります」

智葉「…………なんだよ」

メガン「サトハが立ったり座ったりすると、背中の花の見た感じが変わるということデスよ」

智葉「何言ってんだおい」

ネリー「智葉は背中に花があるの?」

智葉「無いよバカ」



【無いってば】

ネリー「じゃあ、背中に十二本足の蜘蛛は?」

智葉「あるかそんなもん」

明華「あー」

ハオ「あー」

メガン「そっちもありマスよね」

智葉「なんだ、今日は全員説教か」

メガン「冗談デスよ」

明華「でも蜘蛛に数字が入っているとしたら、1番だと思います」

ハオ「仕込み刀マスターですしね」

ネリー「智葉は円の最大半径4m(笑)なの?」

智葉「よし全員座れ、説教だ」




【小走先輩の場合】

日菜「やえちんに問題! 何を言われても『王者の打ち筋』って答えてね!」

やえ「フフッ、お安い御用さ」

日菜「お見せしよう」

やえ「おーじゃのうちしゅじ」

日菜「奈良最強の」

やえ「おーじゃのうちしゅじ」

日菜「手術とお習字?」

やえ「おーじゃのうちしゅじ」

日菜「…………」

やえ「…………」

日菜「…………つまんない」

やえ「えっ!?」




【美穂子さん帰宅後】

まこ「……何をやっとるんじゃ、さっきのは」

久「んー?」

まこ「あんまり福路さんを困らせんときんさいや、かわいそうに」

久「10回クイズのこと?」

まこ「脈絡もなくあんなん聞いて……。顔真っ赤にしとったじゃろうが」

久「だって私は美穂子好きだもん」

まこ「…………」

久「…………」

まこ「…………人の気も知らんと」

久「?」



【知ってた】

まこ「……ほいじゃ、窓って10回言うてみい」

久「窓、窓、窓、窓…………」

まこ「あんたが好きなんは?」

久「まこ」キリッ

まこ「…………」

久「…………」

まこ「…………と?」

久「美穂子と咲と和と優希とゆみと」

まこ「もうええわ」



【なにか問題が?】

久「別に、ただ大好きな人がたくさんいるだけのことじゃない」

まこ「……まったく、誰も彼もにそんなん言うて」

久「誰も彼もじゃないわよ、ちゃんと言う人は選ぶもん」

まこ「…………よう言うわ」

久「こんな話できるのなんて、まこだけよ?」

まこ「ぐぬ」ドキッ

久「?」

まこ「…………」

久「???」

まこ「…………アホウ」




【不安】

閑無「…………」ギュッ

杏果「何? 袖つかんで」

閑無「……ないよな」

杏果「?」

閑無「…………別れないよな」

杏果「ないよ」

閑無「…………」

杏果「……カップルじゃないもの」

閑無「…………だよな」



【現況留置】

杏果「……別に、興味なかったら聞き流していいんだけど」

閑無「?」

杏果「…………なる? カップル」

閑無「…………」

杏果「…………」

閑無「…………別れるのはやだ」

杏果「?」

閑無「…………別れるなら、カップルならない」

杏果「…………オーケー、聞き流した」




【その発想は】

菫「…………ところで、そのたい焼き」

照「?」モグモグ

菫「……食べてるの何個目だって?」

照「ふたつめ」モグモグ

菫「いくつ買ってきたんだ?」

照「ふたつ」モグモグ

菫「…………」

照「…………」モグモグ

菫「……私の分は」

照「…………」

菫「…………」

照「…………菫はおかしなことを言う」

菫「忘れてたな」




【考えたら負けやで】

怜「ほな、ときちゃんクイズ出したるわ」

セーラ「おう、どんと来いや!」

竜華「ときちゃんクイズ?」

怜「電車と竜華て交互に10回言うて」

竜華「なにそれ?」

怜「ええから」

セーラ「電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華電車竜華」

怜「私が乗るのは?」

セーラ「ひざまくら」

怜「正解」


泉「船久保先輩……。意味がまっったくわからんのですが…………」

浩子「考えるんやない、感じるんや」




【有珠山の場合】

爽「ピザって10回!」

由暉子「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ…………」

爽「ここは!?」

由暉子「ひじです」

爽「みりんって10回!」

由暉子「みりん、みりん、みりん、みりん…………」

爽「鼻の長い動物は!?」

由暉子「ゾウです」

爽「シャンデリアって10回!」

由暉子「シャンデリア、シャンデリア、シャンデリア、シャンデリア…………」

爽「毒りんごを食べたのは!?」

由暉子「白雪姫です」

爽「…………」

由暉子「?」



【できる子】

爽「東京コーヒーって10回!」

由暉子「東京コーヒー、東京コーヒー、東京コーヒー、東京コーヒー…………」

爽「学校休むことをなんて言う!?」

由暉子「欠席です」

爽「桃太郎って10回!」

由暉子「桃太郎、桃太郎、桃太郎、桃太郎…………」

爽「亀をいじめてたのは!?」

由暉子「子供たちです」

爽「コロンブスって10回!」

由暉子「コロンブス、コロンブス、コロンブス、コロンブス…………」

爽「スリランカの首都は!?」

由暉子「スリジャヤワルダナプラコッテです」

…………

……



【完勝】

爽「1+1=3って10回!」

由暉子「1+1=3、1+1=3、1+1=3、1+1=3…………」

爽「正解は!?」

由暉子「越後製菓です」

爽「…………ハァ…ハァ…ゼェ…ハァ…」

由暉子「…………」

爽「…………今日はこのくらいにしといてやるよ」orz

由暉子「?」キョトン

誓子「100戦無敗……」

成香「しかも顔色ひとつ変えず……」

揺杏「やっべー」


カン




短編日和
短編日和2
短編日和3
2016/09/30