前回の話:ザ・マン「私は女子高生と麻雀を打ちたいと思う」サイコマン「ニャガ?」





サイコマン「あの……閻魔さん、今なんと?」

ザ・マン「見よ、サイコマン」

サイコマン「人間どもの読む漫画ですか? いったい何をご覧になって?」


咲「ツモ! 嶺上開花です!」


ザ・マン「咲-Saki-という麻雀漫画だ」

サイコマン「?」



サイコマン「また麻雀ですか? 先日もうやらないと仰ってたのでは?」

ザ・マン「……その通りだ。超人閻魔に二言は無い」

サイコマン「では一体」

ザ・マン「…………少し小耳にはさんだ話だが」

サイコマン「はい」

ザ・マン「先日見かけたあの小娘どもの様子を、漫画という媒体に書き起こし世間に伝えている神がいるらしい」

サイコマン「はあ」



ザ・マン「……それがこの咲-Saki-という漫画だ」

サイコマン「…………別に問題ないのでは? 創造神(漫画家)とはそういうものでしょう」

ザ・マン「……そうだな。超人と何ぞ関係があるわけでもない」

サイコマン「ええ」

ザ・マン「……だが。麻雀を打つ小娘どもを話の中心に据えるとは、なかなかに感心な神ではないか」

サイコマン「はあ」

ザ・マン「麻雀はもうせぬ。所詮は下等な人間どもの遊びだ」

サイコマン「はい」

ザ・マン「…………だが、この超人閻魔の目を一時でも惹いた事実は認めてやらんでもないかと思う」

サイコマン(……未練たっぷりじゃないですか……)



ザ・マン「見よ、これが咲-Saki-を描いている創造神(漫画家)の姿だ」スッ

サイコマン「おかっぱ髪に黒セーラー服の……。どう見ても触っただけでへし折れそうな人間の小娘ですが」

ザ・マン「うむ、立おねえさまだ」

サイコマン「はい?」

ザ・マン「聞けば今、この咲-Saki-のスピンオフ四コマ漫画というものを描く神(漫画家)を探しているらしい」

サイコマン「えっちょっと閻魔さん、今なんて?」

ザ・マン「ならばこの私が直々に、そのスピンオフ作家を引き受けて進ぜよう」

サイコマン「いえその前に。何さまですって?」

ザ・マン「私は立おねえさまのスピンオフ漫画を描きたいと思う」

サイコマン「閻魔さーーんッ!?」



ザ・マン「案ずるな。超人閻魔としての仕事を疎かにするつもりはない」

サイコマン「それはまあ当然ですが……」

ザ・マン「外見も先般同様、小娘の姿に変えていけば問題ない。お前の言葉はよき助言であったぞ、大義である」

サイコマン「……恐悦至極」

ザ・マン「…………グロラッ!!」

カッ

(黒セーラー服メガネの少女の外見)

ザ・マン「では行ってくる」

サイコマン「…………ハハーッ」



サイコマン「…………」

サイコマン「…………」

サイコマン「…………」

サイコマン「…………」

サイコマン「…………さて、今日もマグネットパワーの研究に精を出しますか」ニャガニャガ






――「今回はお声がけいただきありがとうございました! 『咲日和』、精一杯やらせていただきます!」






2017年 5月

立「…………ねえ紗」

紗「はい?」

立「今月分の咲日和、読ませてもらったけど……」

紗「何かありましたか、おねえさま?」

立「貴女の名前のところ。 『☆THE女子☆ 木吉紗』 ってどういう意味?」

紗「!」ドキッ



立「?」

紗「えっ、いやっ、そのっ、」

立「??」

紗「ち、超人閻魔としては一線を退く決心をしましたので、今後はこっちで売り出していきたいな、とか……」グロロロロ

立「超人閻魔?」

紗「い、いえ! 何でもないですよ!!」

立「???」

紗(…………グロロロロ…………)


カン




参考文献
月刊ビッグガンガン2017vol.6 『咲日和』 臨海の巻③

※このSSはフィクションです


2017/05/26