全国高等学校麻雀選手権大会 長野県大会会場

オインゴ「…………やって来たな弟よ、ニッポンだ」

ボインゴ「…………ウン」

オインゴ「長い旅だった……。なんだか時空を飛んだような感じすらした……長いフライトだったぜ」

ボインゴ「…………」

オインゴ「だが!」

ボインゴ「…………」

オインゴ「ここでDIO様からの命令をキッチリ果たせば! オレたち兄弟の信頼評価も爆上げってワケよォ!!」

ボインゴ「…………ウコケッ」

オインゴ「行くぜッ! オレたち、オインゴボインゴ兄弟!」



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『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』

オインゴ兄とボインゴ弟の仲良し兄弟は、DIO様の命令で急遽エジプトを離れ……、

なんと承太郎の故郷ニッポンまでやって来ました。

なんでもこの任務が、ジョースターたちをやっつけるのにとっても重要だというのです。

オインゴ兄『DIO様のお考えなんてヤツぁわからねえが……。与えられた任務は果たすぜ!』

ボインゴ弟『そうだね……お兄ちゃん』

内気な弟のボインゴは、見知らぬ遠い国に行くなんてスッゴク怖かったけれど……、

大好きなお兄ちゃんを信じて、一緒についていくことに決めたのでした!

イェーイ☆

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オインゴ(……まあ確かに……)

オインゴ(DIO様が何考えてんのかなんてこたァ、下っ端のオレたちが気にしたって仕方ねえが)

オインゴ(にしても、だ……)

オインゴ(『ハイスクールの女子麻雀大会に出て優勝してこい』とは……。なんとも途方もねー話だぜ)

オインゴ(他に何の指定も無し……。とにかく大会に出て優勝すりゃァいいらしい)

オインゴ(……さて、どうしたもんかな)



ボインゴ「…………」ジーッ

オインゴ「……ン?」

ボインゴ「…………」

オインゴ「…………どうした弟よ」

ボインゴ「…………」

オインゴ(……不安そうな顔でずっとこっちを見て……)

ボインゴ「…………」

オインゴ(…………「お兄ちゃん麻雀なんてできるの?」とでも聞きたそうな顔だな)

ボインゴ「…………」



オインゴ(麻雀……ねえ)

オインゴ(そういえば……。ダービー兄がマージャンやろーよとかよく言ってたが……)

オインゴ(……DIO様や9栄神の連中と打ったことなど一度も無い)

オインゴ(時を止めて覗き見すり替えし放題のDIO様になんか勝てるわけねえ……心を読まれるダービー弟も論外……)

オインゴ(……あんな二人と卓なんか囲めるかッ……!)

オインゴ(……結局あいつは、二人に勝てねえからオレらをカモろうとしてただけだ。誰がそんなもんに付き合うか)



オインゴ(だから正直、興味も経験もそんなにあるってワケじゃあねえんだが……)

ボインゴ「…………」

オインゴ「……そんな顔をするな」

ボインゴ「…………」

オインゴ「……なに、ルールくらい知ってる……。大丈夫だ弟よ」

ボインゴ「…………」

オインゴ「なんてったってオレたちには! お前の未来予知があるんだからな!」

ボインゴ「そ……そうだね……。ウコケッ、コケッ、グヒッ、グヒヒヒヒ」

オインゴ「行くぜッ! オインゴボインゴ兄弟!!」



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仲良し兄弟がやってきたのは長野県大会の会場。今日は一回戦と二回戦が行われます。

ふたりがどうやって大会に出ようか探っていると――、

おや! 一匹の猫が会場に向かって歩いています。

華菜『カナちゃんの実力……見せてやるし!』

どうやらその猫は、この大会の出場者だったようです。ビックリ!

オインゴ兄『ニャニィ――ッ、この国じゃあ猫が麻雀打つってのかァ――?』

オインゴ兄『こんな猫よりオレの方がよっぽど強いぜ――ッ』



猫に麻雀を打たせるなんてカワイソウ!

そこで優しいオインゴ兄は、猫の代わりに風越女子の大将として大会に出場してあげるのでした!

猫がチームメイトと離れたところを狙ってコッソリ眠らせて! ヘンシーン!

オインゴ兄『変身能力! オレのスタンド「クヌム神」なら身長体重ニオイまでも思いのままよォー!』

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ボインゴ「…………お、お兄……ちゃん…………これ」

オインゴ「!」

オインゴ「…………フッフッフ、なるほど」

オインゴ「その風越女子ってチームを優勝させれば……いいわけだな」



オインゴ「……おっ、いたぞ。あいつだな……」

華菜「~♪」

オインゴ「あのすみません、ちょっとお伺いしたいのですが」

華菜「? 何だし?」

オインゴ「あー、えっとそのー……。ト、トイレはどちらで」

華菜「ああ、それならあっちだし」クルッ

オインゴ(背を向けた! チャーンス! くらえッ、鈍器!)

ゴリッ



華菜「…………」(気絶)

オインゴ「……予知のとおり……眠らせた」

華菜「…………」(気絶)

オインゴ「多少雑になったが……、まあいいだろう」

ボインゴ「…………」

オインゴ「……適当な部屋に閉じ込めて……。目を覚まさないよう見張っておけよ、ボインゴ」

ボインゴ「…………ウン、お兄ちゃん」

オインゴ「……よし、行くぜッ!」



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入れ替わりがウマくいってルンルンのオインゴ兄は、麻雀もゼッコーチョー!

まずは初っ端東一局! いきなりの中ドラ3で満貫だァーッ!

オインゴ兄『ラッキー☆』パタパタッ

続いて東三局には! イェイ! 下家から跳満直撃ィーッ!

オインゴ兄『ヘイッ!!』バシッ

トドメは南二局に倍満ツモォー! 他家をトバしてカルーク1位通過だー!

オインゴ兄『裏はめくらないでおいてやるぜーッ』

ラクショー!!

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オインゴ(……フッフッフッ)

オインゴ(確かに、こんな遠い国にまで来て知らん小娘どもと麻雀を打つなど……。普通なら何をバカなって話だが)

オインゴ(『トト神』のマンガには! オレが和了った時の様子が詳細に描かれているッ!)

オインゴ(いつ何局目なのかはモチロン、どんな牌で和了ったのかまで……)

オインゴ(……それさえ覚えておけば……、楽勝よッ!)



対局中…

オインゴ(フフフッ、順調だ……)

オインゴ(マンガの通りに……。最後の和了ったコマに描かれている牌を集めていけばいいんだからな……)

オインゴ(……えーと、確かこの局は……こうだから……)

オインゴ(……七筒、これはいらん)

タンッ

貴子「…………あ゛?」ビキッ



…………

……

実況「試合終了―! 前評判通りの強さを見せ、風越女子が決勝へ進出です!」

オインゴ(ヘヘッ、楽勝ォ……!)

貴子「…………おい」

オインゴ「フッ……出迎えか、ご苦労」ドヤッ

貴子「……池田ァ……ちょっと来いやてめぇ……」

オインゴ(……おっ、褒められるのかな?)

貴子「たるんでんじゃねぇぞ!!」

パシンッ

オインゴ「!?」



貴子「なんだあの七筒切りは!? 気ィ抜けた打ち方してんじゃねえ!!」

オインゴ「!?!?」

貴子「ツモ和了りしたからいいようなものの! あんなトコで切る牌じゃあねぇだろが!!」

オインゴ(な……何だ……? なんで勝ったのにオコられてんだ……?)

貴子「調子に乗って常識のセオリーも忘れてんのか!? ああ!?」

オインゴ「?????」

貴子「全国じゃそんな打ち方通用しねえぞ! てめぇから隙つくってどうすんだ!!」



貴子「他にもお前は! おかしなトコ山ほどあったがその前に!!」

オインゴ「…………」

貴子「なんなんだその服は! なんで風越の制服着てねえんだよ!!」

オインゴ(服? …………あっ)

貴子「しかもサイズあってねえブカブカの! どういうことだよ『オインゴ』って!!」

オインゴ(やべぇ……。オレの服のままだった)

貴子「てめぇ絶対フザケてんだろ! そのダセェ服! くそダサ! どんなセンスしてんだ!!」

オインゴ(くそダサ……)( ´;ω;`)

ガミガミガミガミ



貴子「…………とにかく! 明日もそんな打ち方してたら許さねえからな!」

オインゴ「…………」

美穂子「……大丈夫? 華菜……」

オインゴ「え、あ……。はい」

美穂子「あまり気にしないで。明日、頑張りましょう」

オインゴ「…………」

オインゴ(くそっ……なんなんだよ……)

オインゴ(……いいじゃあねえか、勝ったんだから……!)

オインゴ(DIO様だって……過程や方法なぞどうでもよいのだって言ってただろうがッ……!)

ブツブツ



翌日

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オインゴ兄『チクショーなんだってんだあのコーチはよぉ~~、スゲームカつくぜー』ドロドロ

昨日理不尽に怒られたオインゴ兄はドロドロに思いました。

ボインゴ弟『お兄ちゃんをイジめヤガッテー』ブリブリ

ボインゴもブリブリ思いました。

でもすぐ気を取り直し、今日は決勝戦!

昨日と同じように、大将戦前に猫を捕まえて入れ替わり!

風越の控室から盗んだ制服で今日は服装もバッチリだ!



さあそして! 勝負はいよいよクライマックスの後半戦!

ここへきて日頃の行いがとてもいいオインゴ兄にご褒美だッ!

まずは東三局! サイアクな配牌からキセキの数え役満だァーッ!

オインゴ兄『フッヘッヘッ! キタァーッ!!』

そしてオーラスには! オロロォン!

なんと役満! 四暗刻ーーッ! チョーラッキー!!

オインゴ兄『これで逆転優勝だぜーッ!!』

正義は勝つ! ブイ!

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ボインゴ「お、お、オーラスで……四暗刻!!」

オインゴ「やったぁーッ!!」



オインゴ(……とは、言ったものの……)

前半戦南二局

ゆみ「ロン。立直一発七対子裏裏……、12000」

オインゴ「……はい」

前半戦南三局

衣「昏鐘鳴の音が聞こえるか……? ロン、跳満」

オインゴ「……はい」

オインゴ(…………)

オインゴ(2連続跳満に振り込んだ……。他にも……あれもこれもどれもありえねえ……)

オインゴ(……なんなんだ……)

オインゴ(…………なんなんだ、こいつらの強さはッ!?)



後半戦 東二局二本場

衣「汝等に……生路無し……!」

オインゴ「……ぐっ……」

ゆみ「これは……」

実況「なんと! 風越女子、現在の点数はちょうど0点です! 首の皮一枚つながりました!」

靖子(いや……。わざとだな……)

オインゴ(あ、アブねえ……。危うくオーラスの前に終わるとこだったぜ……)



観客席

ボインゴ「なんて……こと……」

ボインゴ「あの人たち、みんな凄く強い……」

ボインゴ「……だ、大丈夫かな、お兄ちゃん……」

ボインゴ「…………」

ボインゴ「……でも……」

ボインゴ「お兄ちゃんには、オーラスに役満が来る……! 最後はそれで……勝てる……ハズ……」

ボインゴ「ぼ、ぼ、ぼくの『トト神』の予知は……絶対……! ひゃく……パーセント……!」

パラパラッ

スウッ

ボインゴ「…………えッ!?」



ボインゴ「これは……」

パラッ

ボインゴ「マンガの続き……白いページに……」

パラッ パラパラッ

ボインゴ「今になって……新しいマンガが……」

パラパラパラッ

ボインゴ「…………浮かんできたッ!」



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正義は勝つ! ブイ!

…………でもちょっと待ってオインゴ! 冷静に今の得点を見てみましょう!

オインゴ兄『ケェーッ、なんじゃあこりゃあ最悪だぜーッ』

オインゴ兄『せっかく役満ツモなのによぉーッ、それでもまだ足りねーじゃあねえかーッ!』

そう、ここはアワてて和了ってはいけません。和了ったらそこで試合終了です!

ここは見逃して流局狙い! 何十局か積み棒を溜めて、逆転できる点数になるのを待つんだァーッ!!

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ボインゴ「…………ええッ!?」



ボインゴ「そんな……今更……」

ボインゴ「オインゴ兄ちゃんはもう……対局室の中……」

ボインゴ「ど、ど、ど……どう……しよう……」

ボインゴ「…………」

ボインゴ「伝え……なくちゃ……。……でも、どうやって……?」

ボインゴ「…………」

ボインゴ「…………」

ボインゴ「ぼ、ぼ、ぼ……。ボクが……行くしかない……!」



ボインゴ「…………」

ボインゴ「……な、何か隠れられるもの……」キョロキョロ

ボインゴ「…………」

ボインゴ「……みかんの箱……」

ボインゴ「…………」

ボインゴ「……こ、これに入って……。見つからないで対局室まで……」



対局室

オインゴ(ここまでヤラレるとは思わなかったぜ、クソッ……)

衣「フフフ……」

オインゴ(だが……耐えろ……。オーラスにさえなれば、オレの四暗刻で一発逆転……)

オインゴ(……一発……逆転……?)

オインゴ(……って、えっ!?)

ドキッ

オインゴ(この……これだけの点差……)

オインゴ(これは…… まさか……)

オインゴ(オーラスで役満ツモっても……。足・り・な・い・ん・じ・ゃ・あ・ね・え・か・!?)



オインゴ(どういうことだ!? 弟の予知が間違ってたってのか!?)アタフタ

オインゴ(い、いや……! まだ最後のオーラスまでには時間がある……)ドキドキ

オインゴ(……信じろ! きっと……)ドキドキ

オインゴ(きっとオーラスまでには! 逆転できる点差に追いつけるハズだ!)ドキドキ

ゆみ(風越……。随分顔色が悪いな)

オインゴ(ボインゴの予知は100%絶対だッ……! 兄のオレが信じなくてどうする……!)ドキドキ



後半戦東三局

オインゴ(マンガの通りなら……。この局は数え役満……!)

タンッ

オインゴ(信じろ……! 弟の予知を……!)

タンッ

オインゴ(キテる……キテるッ! いけるぞ!)

タンッ

オインゴ(…………よしッ!!)

スッ

オインゴ「……リーチせずにはいられないな」

衣「!」



タンッ

オインゴ「ツモ! リーチ一発平和純チャン三色一盃口……ドラ3ッ!!」

ワァァァァーーーー

衣「…………」

実況「風越女子、数え役満! 32000の和了りです!」

オインゴ(どうだッ! やっぱり予知通りだッ!!)

オインゴ(い・け・る・ッ! 弟の予知を信じていれば……、大丈夫!!)



後半戦オーラス

オインゴ(うう……。しかし結局……それ以上が来ねえままオーラス……)

チャッ

オインゴ(ツモっち……まった……。四暗刻……)

オインゴ(…………)

オインゴ(どうする!? どうすればいいんだ!?)



オインゴ(このまま牌を倒して和了を宣言すれば……。弟の予知通りの役満ツモ……)

オインゴ(だが……。それじゃあ優勝には届かねぇってことは、算数のニガ手なオレだってわかる)

オインゴ(どういう……ことなんだよッ!? やっぱり予知が間違ってたのか!?)

オインゴ(ありえん! 今まで一度だってそんなことは……)

オインゴ(……オレが……弟を信じなければ……。……だが……この状況……)

オインゴ(……他にどうしろってんだ……?)

オインゴ(…………)

オインゴ(…………)



オインゴ(…………落ち着け、オインゴよ)

オインゴ(何があったってオレは……弟の予知の通りに行動すればいいんだッ……!)

オインゴ(今までだって……ズッとそーしてきただろッ……!)

オインゴ(さっきの数え役満だって……! そうだったじゃねえか……!)

オインゴ(信じろ……。信じろッ!)

オインゴ(信じさえすれば……! こんな状況でも、たぶんなにかが起こってくれるハズ……!)

オインゴ(信じてるぜッ……! 弟よ……!)



オインゴ(いいんだよな!? 牌を……倒すぜッ!)


ボインゴ(みかん箱の中)(違うんだよおニィちゃん! オインゴ兄ィちゃァァん!!)


オインゴ(オレにとって、進むべき道を切り開く覚悟とはッ! 弟の予知を最後まで信じきることだぜッ!!)


ボインゴ(牌を倒しちゃ……ダメだァ――――)


オインゴ(いいや! 限界だ、倒すね!!)


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



バタンッ

警備員「コラァッ!! 対局室に入ってくるんじゃない!!」

オインゴ「!?」ビクッ

衣「!?」

咲「!?」

ゆみ「!?」

ボインゴ「あ……」

オインゴ「……ボイン……ゴ……?」

警備員「ここは立入禁止だッ! どこから入ってきたんだこのガキ!」



ゆみ「……なんだ……?」

衣「闖入……者……?」

ボインゴ「あ……あう……」

審判「ちょっと! ストップです、一旦手を止めて!!」

警備員「決勝戦の対局中だぞッ! 何のつもりだお前!」

ボインゴ「ヒィィ~~~~」

オインゴ(弟よ……なんだってここに……? 今オレは風越の麻雀部員になってるんだぞ……)

警備員「子供だからって許さんぞッ! 早くつまみ出せッ!」

ボインゴ「すっ、すみまぜんでじだぁ! 出・な・お・し・て・き・ま・す・ッ!」

オインゴ「!!」



オインゴ(弟よ……まさか……)

ボインゴ(メ…ッセージ… …で…す… これが…せい…いっぱい…です おニィ…ちゃん)

オインゴ(オレに……何かを……?)

ボインゴ(受け取って…ください… 伝わって………ください…………)

オインゴ(まさか…………新しい予知が出たのか? それを伝えにお前は……)

ボインゴ(…………)

オインゴ(……そう……か……)

ボインゴ(…………)

オインゴ(…………受け取ったぜッ! お前のメッセージッ!)



オインゴ(「出なおしてきます」! つまりここは「見逃し」だッ!!)

オインゴ(……助かったぜ……。ありがとよ、ボインゴ)

オインゴ(しかし内気なお前がたった一人で……こんな危険な大冒険を……)

オインゴ(さぞかし怖かっただろうに……。成長したな)グスン

オインゴ(……やってやるぞッ……! ボインゴ、お前の心に報いるためにもッ!!)

警備員「さ、こっちに来なさい!」グイッ

ボインゴ(…………ガンバッテ……おニィちゃんッ……!)



審判「……では、再開してください」

オインゴ(よくわかったぜボインゴ……見逃すってことはそういうことだ……)ドキドキ

オインゴ(やってやる……。ここから逆転するには、やっぱりこれしかねぇ……)ドキドキ

オインゴ(とにかくテンパイで流局を繰り返す! そうして何十本場か積み棒とリーチ棒を貯めれば……!)ドキドキ

オインゴ(役満を和了るのは……その後だッ……!)ドキドキ

オインゴ(可能性は物凄く低い……。おまけにここから先はボインゴの予知もねえ……だが)ドキドキ

オインゴ(……信じろ……。やってやるんだッ!)ドキドキ

オインゴ(オレはやれる、やれるッ! できる、できるッ!! うおおおおッ!!)ドキドキ

オインゴ(……出なおしてきなッ! 和了り牌ッ!!)ドキドキドキドキ

タンッ


咲「――――麻雀って、楽しいよね」



オインゴ(……?……)

咲「一緒に楽しもうよ!」

衣「…………」

オインゴ(…………何言ってんだこいつ)

咲「…………カン!」

オインゴ(……えっ)

咲「……もいっこカン!」

オインゴ(な……)

咲「もいっこ……カンッ!!」

オインゴ(いや、ちょっ……)



                    イ:  ̄ ̄ ̄ ̄: : : 、
                 /: ::/: : : : : : : : : : : : : :\
                /: : : /   /_ /! l: : : : : : :\
.               /: : : /: / ̄   \: :j:  : | :ト: :ヽ
              /⌒ <´        /\_: j:,' l`ト、\',
             /     ヽ   、  {  , -Yト、::j ::|ヽ
         r─ 'ヽ       __\ .ィ\ `  ノナ/!:ト、 : ハ ',
        /    \ __ヽ  {   ヾ  ∠' ̄ィ≧</イ/: /: : : ::|
       /       ヽ \ `ー ' ノ :::::::  r':::j::}ヽイ: / :!、: : :'
     /  \ \     レ' `- イ  _   ' 弋::ソ /彡': ::| ヽ: !!
   イ´/    ヽ ヽ     ',    ヽ{:::::::丶 '''''' / ト: : : ,'  リ
 / ,イ!        ', 人 {  ).}     ヾー '    /ノ !: /
./ /!::! ≧、    ∨ \-' ノ       >-、 <     }/
{  l |:::!    ヽ {  j i   , ̄   __      > 、
l  ヾヽ::、   丶二.ノ イ.t──<⌒:ト、        }
ヽ  ヽ\ト _ イ:/ノ:/ l.\:::::::\ミ::! リ丶 __/
      \ヽ`::ー':: ̄イ /  \:::ヽ:ト} ん、:::::::::≧!
  \    ̄ ̄_  彡'.    \:\V⌒ミ三彡イ、
     ̄ ̄ \l \         { ⌒ト-- ' レ' l
          ∨       /   /!⌒Y     }\ト、
          |        /   / |::::::::ヾ    ;:    丶
          |    ::::::/   ::// l::::::::::::',:\ {     \



タァン!!

咲「…………ツモ。清一対々三暗刻三槓子赤1……嶺上開花」

咲「……32000です!」

ワァァァァーーーー


オインゴ(…………は?)



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人はみな運命の奴隷。

未来を知ることができる『トト』の力で、

その運命にチョッピリ立ち向かうことができるのかもしれないけれど。

でもねオインゴボインゴ、これだけは覚えておいて。


いつでもうまくいくとは限りません!! くそして寝ろ!!


―まさに外道―


チャンチャン

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カン




AA引用 AAMZ Viewer
https://aa.yaruyomi.com/

2019/10/01 SS深夜VIP
オインゴ「フッフッフッ、風越女子高校を優勝させればいいのか」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1569925399/