2006年04月07日

実話?創作?2ちゃんで拾った物語5

長らく投稿が無かったオンサラ氏の投稿がありましたので紹介します。


601 :オンサラスバティエイソワカ ◆PQGuXzf8Ck :2006/04/06(木) 05:45:23
雨脚がはげしくなり外の気配がつかめなくなった。
脅威がどこかへ去ってしまったかのようにも思えた。
が、それはまったくの思いこみに過ぎなかった。
夜明けまでまだ遠い、この天候ではますます明けるのが遅くなるだろう。
どのみち雨では身動きがとれそうになかった。
我々は再び攻撃があった場合、一斉に飛び出して躊躇なく反撃しようと申し合わせた。
やることはもうそれしかないのだ。指をくわえて見ているわけにはいかない。
各自手速く腹ごしらえをして気を落ち着かせよう、少し休もうということになった。
気晴らしにつけたラジオにパチパチと耳障りなノイズが入る。
「熱雷がくるぞ」Cはすこし興奮ぎみに言う。
「外にいるやつはたまったもんじゃないな?」Bが皮肉った。
「まったく火をつける騒ぎじゃない、、」と私が言いかけたとき、
戸をたたく音が聞こえたような気がした。二人にも聞こえたようだ。
硬直して動きがとれないでいると、今度ははっきりとコンコンと聞こえた。
おのおのが片時も放さずに手もとに置いていた手製の武器やナイフをあらためて確認する。
「おれだおれだ」一瞬混乱したが声の主はAにまちがいない。
我々は顔を見合わせ、素早く立ち上がって戸口に向かった。
戸のそばに立って表に神経を集中すると、板一枚むこうに人の気配がする。
雨音と人の気配を選り分けていると、こめかみから脂汗が流れ落ちた。
「どういうつもりだ!」せきをきったように声が出て自分でも驚いた。
「とにかく中に入れてくれ」声のトーンで弱っているのがわかる。
Bが手を払って全員をさがらせ、素早くレールからペグを引き抜くとみんな一斉に飛び退いた。
引き戸がゆっくり開き、ずぶぬれのAが姿をあらわす。
背後に雷光が走りAがシルエットになったとき、オピネルを握る手に力が入った。
「いろいろと説明したい」
「、、、じっくり聞かせてもらおう」
遠い雷鳴が地を伝って小屋に響いた。
Aの話が本当なら、我々は想像だにしていなかった恐るべき事態に直面していたことになる。

つづく


yamasann0940 at 23:15│Comments(0)TrackBack(0)インターネット 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔