2005年09月17日

君は幻の大池を見たか?(前編)

金曜夜から日曜夜まで、奥只見の秘境に沢登り&釣り&ヤブ漕ぎに行ってきた。
詳しくは後ほど。
まずは予告編、初日を書いた。続きは後ほど。

<予告編>
今回行ってきたのは、このへん。(クリックで広域図を表示)

近辺の航空写真

地図の真ん中にある「白沢の池」こそ、幻の池と言われているところ。航空写真でも下のほうにはっきり確認できる。なぜ幻と言われているかだが、なんせここに至る道がないので、そうそう近づけない。道がないだけじゃなくて、ヤブに囲まれてるので…
今回は、上の地図で「只見川」と書かれてるあたりから、「大白沢」と書かれた沢を登っていき…

こっちの地図の「池ノ沢」に入って、斜面を登って池に到達。ここで一泊したのち、北東のほうにある「シシバナ峰」と書かれたピークと、その横の謎の小池を見てから東に下山、というプラン。

<初日>
今回のメンバーは、M野隊長、G藤さん、やましんの総勢3名の精鋭部隊。
秘境という謎めいた響きのみならず、
金曜夜23時半ごろ東京を出発、東北道を西那須野塩原まで行き、下道で桧枝岐村経由で奥只見湖へ。
そう、1ヶ月前の謎の福島行きはなんと今回のアタックの布石だったのだ。M野、恐るべし。
到着は朝4時半ごろ。軽く仮眠して8時には出発、とのお達しがあったが、私を筆頭に爆睡三昧で、結局入渓は10時すぎ。正直、早朝発で来るのと変わらんかったりするのは気のせいではない。
入渓点付近にはすでに車が4台ほど止まっていて、どうやら釣り人が多く先行している模様。

出発早々、本日最大のイベント! それはワイヤーにぶらさがったゴンドラに乗っての渡河。モッコ渡しというらしい。なんか知らんうちに私が先頭で渡るよう指名され、果敢に挑む。
ワイヤーがたわんで、真ん中が低くなってるので途中までゆっくり下り、そこからは腕でワイヤーをつかんで進む。完全に渡る前の瀬で飛び降りる。まあなんのことはない、楽勝。

しばらくは小径を使って大白沢を進む。単調、というか河原を歩くだけ。途中には滝もナメもほとんどなく、まさに単調。
途中ですれちがった釣り人いわく、釣り人3組、沢登り1組が先行しているとのこと、これでは釣りは期待薄か?
一応釣りができそうなポイントを探しながら歩くが、単調な沢だけに狙えそうなポイントは少なく、めぼしいポイント2箇所はともに人が入っていてアウト。
その後、どうにかやれそうな場所2箇所で計45分ほど竿を出してみたが、全くダメだった。
単調な大白沢から池の沢に入るところで、15mほどの滝。本日唯一登った感じがするところだったが、全く問題なく登れた。
いつ沢がヤブに覆われるのかとビクビクしながら登り続けるが、普通に歩ける沢が長く続く。
さすがに最後、幻の大池にとりつく斜面は少々ヤブくなってきたが、まあ登れる。

激斜面を登りきって平らなところに出て、さあ池が見える!と思ったが、一面笹薮。頭まで埋もれながら進む…
しばしふらふらと進むが、池は出てこない。コンパスを確認して進路を取り直すと、頭上が明るくなっているのが先に見える。
ヤブを進むスピードが上がり、ぱっと明るくなったそこには、静かな池がたたずんでいた。
水面には波ひとつ立っていない。正面の山が鏡のように映っていた。
近づいてみると、水深はどこまでもごく浅く、湿原の中の池塘(ちとう)と変わらない感じ。ただ、周囲はヤブで囲まれているのだが。
水深が浅く、底が泥なので、水はあまりきれいではない。

池に出た地点がちょうど少しヤブが開けている。幕営に最適とは言わないがまあ可能だろうといったところ。
ここに荷物を置いて、池の周囲を探索することに。私は荷物番で、M野とG藤さんが出て行った。
30分も立たないうちに帰ってきたが、どうにもヤブくてここよりマシなところはない模様。ここに幕営と決定。

あとは薪と水の確保だが、水は登ってくる途中の斜面までM野が汲みに下りることに。残り2名で薪拾いを始めたが、湿った木しかなく苦戦。
落ちてる倒木・枯れ枝も、中は生木ばかり。肝心の魚がないだけに私はやる気なしモード。ガスがあるから焚き火はなくてもなんとかなるし。しかし、あると暖を取って服を乾かすのにいいし、火が燃えてるだけで楽しいし、で寝床の設営・食事準備をしている民衆を尻目に一人焚き火を開始。全然燃えないものばかり、そもそもメタから次の枯葉や小枝にすら燃え移らない有様。2回消えてしまったが3度目の正直でついに燃え出した。その後も苦戦しながらもなんとか火力を供給するに至り、ご飯を炊くことに成功。釣りの腕は…ながら、焚き火の腕はまた上がったようだ。目指せ、焚き火男! 薪が燃えなくて困っている若い女性を電車で見つけて助けたことがきっかけで…って何で電車が出てくるねん!とかM野と話してたような。…まあ、G藤さんから腕前を認められたので良しとしておこう。

夕食は、ご飯、麻婆春雨、味噌汁という至って質素なもの。魚が釣れないとこんなものである。ただ、米だけは豊富にあり食い放題。私は2合ほど食ったが、こんなに米ばかり食うというのは普段からすると考えられない。
まあ、今回は昼飯も食わずに進軍を続けたというのもあったのだろうが。焚き火を囲んで、持参したスルメや焼き鳥をつまみにビール・日本酒など飲みながらまったり。あたりは真っ暗闇、かと思いきや中秋の名月が煌々と輝いていて結構明るい。ただ、風の音もなく本当に静か。時々、遠くの方で木がパキパキとなる音がする。何か動物がいるんだろうが、近づいてくる気配はない。焚き火が下火になった22時半くらいに寝た。

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