21日の秋田駒ヶ岳縦走で帰宅が午後9時を過ぎてしまったので、翌日は山に行かずに家で大人しくしていた。
そのお蔭で不良だった体調はすこぶる良くなり、連休最終日は再び山に行く事を考えた。
では何処の山に登ろうか? ネット検索すると栗駒山でも早くも紅葉が見ごろと分かり、紅葉の時期に栗駒山に行きたいと常々マスさんにリクエストされていたので、須川温泉を起点に秣岳まで軽く周回することにした。

【 9/23 栗駒山(1627m)から秣岳(1424m) 秋田・栗駒山 】 
須川温泉~名残ヶ原~ゼッタ沢~昭和湖~天狗平~栗駒山~天狗平~御駒ヶ岳(展望岩塔)~ 三県境~しろがね湿原(草原)~岩塔ピーク~秣岳~県道~須川湖~須川温泉

栗駒山の紅葉は東北随一の誉れが高い。
ドウダンやミネカエデなど赤やオレンジに色づく灌木帯が広範囲に広がっていて、紅葉の見ごろのタイミングに当たれば、全山真っ赤に燃えるような紅葉に出会える。
しかし週末や休みと紅葉のピーク、そして晴天に当たる確率はとても低く、地元の岳人でもタイミングを逸してしまうケースは多い。

 
今回はネット情報で紅葉が始まっていると分かっていたが、その色づき具合は現地に行ってみないと分からないので一種の賭けである。
何てったって栗駒の紅葉は例年は9月最終日ごろが見ごろなので、まさかこのシルバーウィーク中では早すぎるんじゃないの?と疑心暗鬼であったもの事実。
しかし実際見てみるとご覧の通り。大当たりでした!
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何時も通り花山から花山峠を越えて秋田県に入る。
途中、親子の熊が車道を横切るのを間近に見て嬉しくなる。
車に乗っていれば親子熊でも全然怖くない。
そう言えば、20日の日に仙台市近郊の里山に軽くキノコ観察に行ったときに、親子連れのイノシシにも遭遇したんだっけ。普段なかなか見られない野生動物に出会えた連休だった。

須川温泉駐車場から登り始めたのは朝の6時半。
流石に高原の朝は肌寒いが、微風しか吹いていないのが助かる。
露天風呂の北側を通って登山道に入る。
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遊歩道沿いにあるオンドル小屋は一か所しか残っていなかった。
マスさんが物珍しそうに内部を見学していた。

地熱の湯気が出ているゆげ穴を過ぎて、少し下ると名残ヶ原に着く。
近年乾燥化が進んで湿地植物以外の植物が侵入してきた感がある。
奥に赤く色づいた栗駒山が見えている。
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剣山の岩場を右手に見ながらゼッタ沢沿いに登っていく。
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ゼッタ沢は火山性ガスが出ているので、柵の中に入るのは厳禁。
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噴気孔が見える位置から栗駒山を見る。
沢の右岸の木々が火山性ガスで立ち枯れていた。
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この日は予定は天狗平から右折して天馬尾根を歩くつもりだったので、産沼がある自然遊歩道に入らず、直進して昭和湖を目指した。
昭和湖の北側にはいつの間にかトイレ棟が建っている。
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まだ紅葉時期には早いと思ったのか、登山者が意外に少ない。
何時も渋滞気味な昭和湖からの急な階段登りもスムースに歩けた。

栗駒山北西斜面の紅葉もじっくり眺めることができる。
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何時もの体調に戻ったので快調に飛ばして天狗平に登り着いた。

意外に混雑していないので、今年の7月に登ったばかりであるが、栗駒山の山頂を踏んでくる事に予定変更。
天狗岩付近から西側を見る。
御駒ヶ岳(展望岩塔)の紅葉が見事である。
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遠く鳥海山も少し霞んでいるが見えている。
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登ってきた登山道の奥に見えるのが剣山
かなり同定しにくいが、最近登ったばかりの雄長子内岳が確認できた。
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頂稜南側の大日沢斜面の紅葉
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この付近で3月に仙王岳の登りでスライドしたご夫婦にお会いできた。

山頂付近に関してはドウダンの赤紅葉が散り際。
現在はミネカエデ主体の紅葉になっている。
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でもミネカエデの鮮やかな赤紅葉も見応え充分である。
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焼石連峰も遠目ながら稜線が赤く色づいて見えていた。
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この崩壊地までくれば山頂は指呼の距離
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山頂で記念写真。
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東栗駒山方面を見下ろす。
いわかがみ平との中腹付近まで紅葉前線が下っている。
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山頂で休憩を取らず、直ぐに天狗平に引き返した。

天狗平から直進して天馬尾根に入る。
振り返ると真っ赤に燃えた様な栗駒山西斜面の紅葉が凄い。
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御駒ヶ岳から望む秣岳の景色が好きである。
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北側には剣山と昭和湖が並んで俯瞰できる。
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龍泉ヶ原のオレンジ色の草紅葉と青い池塘のコントラストが素晴らしい。
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御駒ヶ岳の開けたガレ場で景色を眺めながらマスさんお手製のケーキ『フランボワーズケイク』を頂いた。
ケーキ一個がかなり大きいのでお腹が一杯になってしまった。
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御駒ヶ岳の最高点付近から栗駒山を振り返る。
ここから先、しろがね湿原付近まで歩かないと再び栗駒山の山頂は見えなくなる。
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天馬尾根の下り始め付近。
ここが秋田と岩手、そして宮城の三県境に当たる。
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少しずつ姿を変える、たおやかな山容の秣岳
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天馬尾根の最低鞍部付近から御駒ヶ岳を振り返る
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1360m峰を越えた辺りは黄葉も混じって艶やかな紅葉が見られた。
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宮城県側の虚空蔵山
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美しい紅葉に何度も立ち止まって見とれてしまう。
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紅葉の山旅もここに極まれり。
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1397m峰への登り。
雪田草原の縁を辿って行く。
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左手に紅葉に囲まれた小さな池塘がある。
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草紅葉の奥に見える御駒ヶ岳
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1397m峰を越えると木道が伸びるしろがね湿原(草原)に出る。
この風景は何度見ても魅了される。
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木道の途中から東側を見ると、ここでやっと栗駒山が再び姿を見せてくれた。
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最高の休憩地:岩塔ピークに着く。
秣岳がいよいよ近づいてきた。
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岩場を配した庭園風の風景の奥に高松岳が見えている。
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南西には山頂付近が赤く色づいているのが確認できた虎毛山
左手に須金岳まで長い山稜を伸ばしている。
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歩いてきたしろがね湿原の木道。
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岩の上に座っておにぎりをほおばり、西側に広がる山々の景色を眺めた。
ほぼ無風なので全然寒くない。

立ち去りがたい岩塔ピークを後に秣岳を目指す。
手前の湿原一帯は栗駒山唯一のオオシラビソの自生地になっている。
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ドウダンの紅葉が盛りの岩塔ピークを振り返る
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秣岳の登り。
岩塔ピークがかなり低い位置になってきた。
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栗駒山も大分遠くなった。
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東側しか展望が得られない秣岳の山頂
ここは休まずに通過。
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眼下に須川湖が見えている。
右手に見える須川温泉まで車道歩きが必要なのが本コースの難点。
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小ピークの鞍部付近から秣岳を振り返る。
この位置から眺めると端正な三角形に見える。
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歩き難い岩混じりの斜めトラバース道が終わると、ブナの原生林を下るが、県道までの距離は短い。
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県道に出てから須川温泉まで約3km弱の舗装道路歩き。
途中、須川湖のキャンプ場に立ち寄って、ベンチで休憩した。

湖畔から歩いてきた栗駒山の姿が望めた。
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そして秣岳
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駐車場満車の栗駒山荘を横目に見て、少し歩くと須川温泉の駐車場に着く。
この後は温泉にも入らず、連休最終日の渋滞を避けるために急いで帰宅した。

しかし東北道を避けてマニアックな一般道を迂回していたら、途中二か所で関東・東北豪雨の爪痕による道路の通行止め箇所があり、結局一般国道を走行せざるを得なくなった。
報道されている豪雨被害場所以外に、各所で土砂崩れや橋の損壊箇所が発生したようである。

今回は一般登山道のためにGPS軌跡は取っていません。


動画です。