春期限定いちごタルト事件
【春期限定いちごタルト事件】  米澤穂信  東京創元社

ちょっとした日常のささやかな謎を解きほぐす日常青春派ミステリー作家米澤穂信氏の最新作。
目指せ小市民道!(笑
道は遥か困難のご様子で。いやもうそれよりなんちゅうかやばいやばいやばい!!
小佐内さんが好きだぁぁっぁぁぁ!!
見事です。完膚なきまでに騙されてました。完全にそういう人なんだと思い込んでました。それだけに五話の「狐狼の心」で徐々に露わになっていく描写がまた素晴らしい! 素晴らしすぎる! 小鳩くん視点なので、彼がまだ最初気付いてない段階での微妙な行動の偏差がもう素晴らしすぎて鼻血でそうになりました。自転車に寄りかかってる場面なんてビジュアルを想像しただけで悶える悶える。
本来、米澤さんの作品の登場人物はどの人も味があって好きなんだけど、こうした受け止め方とは縁がないタイプの人物描写によって構成されてましたから、いや今回も決してそれまでの範疇から逸脱はしていないだけに、余計にこの小佐内さんには途方もなくノックアウトされました。ぎゃーーーーすっ!!

ただやっぱりこの人のミステリー話として一番好きなのは「愚者のエンドロール」かしら。
切なさにおいては「さよなら妖精」が今年イッパイを振り返っても上位に入る良作でした。