A君(17)の戦争8 うしなうべきすべて
【A君(17)の戦争 8.うしなうべきすべて】 豪屋大介/玲衣 富士見ファンタジア文庫

ルールが変わったんだよ! とか叫んでたマガジンのマネー漫画、いつの間に終わってたんだろう? 一応、毎週マガジンは目を通してるんだけど、最終回の記憶が無い。
それはともかく、このルールが変わった! というのは佐藤大輔氏の常套手段ではなかろうか。レッドサンブラッククロス、パシフィックストーム、信長征海伝。どれも急激に革新を迎える戦争や政治システムと、その変化の激流に乗っかっていることにふと気付き「いつの間に世界はこんな形になってしまったのだろう」なんて登場人物が呆然とする一幕が描かれてる。
最新の皇国の守護者からして第一巻の頭からまるっきりこの形を踏襲してる。漫画の方でもここらへん、見事にわかり易く描かれてるので必見です。
豪屋大介が描くA君(17)の戦争もまた、同様の道を進んでる。というか、魔王システムそのものが、この方式をより顕著に露骨に過激に描くために作られたようなもので、魔王領と他の地域の文明レベル、まるきり別世界じゃないのかというくらいに差が出てきてしまってる。中世世界と現代というレベル。これは8巻の本文中にも丁寧に、直接的に、明確に描かれてるのよね。無論、隔離されてるわけじゃない地続きご近所にそんな別世界があったら、その影響は他の地域に波及するのも当然至極。魔王領からの否応なしの変化の波の描かれ方も興味深いところ。敵対国家であるランバルトからして、確実に魔王領の影響ありありだし。

しかし、魔王軍のノリは殆どRMAってやつだよな、これ(汗


例の放送絡みの、水面下で進行中の極秘作戦、まんまノルマンディだとよくわからんけど、状況的に仁川作戦だったら面白いな。同盟国の人間がどうしてここで出るんだろう的な出演の仕方してるんですよね。この同盟国が海洋国家だったりするわけで……。


絵師を玲衣氏に統一しての新装版。色々と追加要素もあるみたいだけど、さすがに新しく揃える気にはならず。個人的には玲衣氏のデザイン、刷新前の方が好きだったんだけど。