アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス
【アンダカの怪造学 1.ネームレス・フェニックス】 日日日 スニーカー文庫

まいった。こいつは横綱相撲だ!!
隙がない。小賢しさがない。精緻にして奔放。躍動感と地に足がついた安定感が同居してる。参った。なにより面白い。はったりも効いてる。実に正しくライトノベルとしての面白さに満ちている。それでいて、それだけで終わらない懐の広さも感じる。褒めてばかりで胡散臭いかもしれないが、仕方ないじゃないか。褒め言葉が自然と湧き出てくるんだから。
いい意味でお目見え第一弾(第二弾? 先輩はまだ読んでないの)の『ちーちゃんは悠久の向こう』とは異なったもの魅せて貰った。作風が広いのだ。色んな話を色んな風にかけるというのは物凄い武器だからして、伸びしろもすごく予感させる。
なにより、読んでて『ドキドキ』させてくれる作品を、私は無条件で絶賛せざるをえない。ちくしょう、面白かったぜ。

一番すごかったのがセリフのパワー。何故だ? どうして決して突飛ではなく類別するなら普遍的なセリフに、これほど頭がくらくらするのか。胸が高鳴るのか。唾を飲み、喉を鳴らしてしまうのか。
わからない、わからない、わからない。どうしてだ? 知りたい。知りたい。知りたいが故に、私はこの本のページに手垢をべっとりとつけるはめになるだろう。
ちくしょう