男視点からツンデレを楽しむのもありだけど、女の子側からツンからデレへと揺れていく心情を見るのも、これ実によろしい。ニヤニヤが止まらん。
……いや、この場合女たらしのたらしに必死に抵抗しつつもたらされていく女の子の心情になるのか? 抵抗というより意固地になってるようにも見えるしな。

妖精の存在が迷信や御伽噺に追いやられた時代のイギリス。実際に妖精はいるのだが、普通の人には見えないし、見えていても気付かないフリをしてしまう。そんなご時世のなか、妖精博士(フェアリー・ドクター)の看板を掲げる少女リディアは博物学の教授をしている父から手紙で呼ばれ、ロンドンへと向かうのだが、その旅路の途中で怪しい青年に攫われてしまう。
エドガーと名乗った青年は妖精国伯爵という称号を持つ伯爵家の末裔を名乗り、英国女王に身の証を立てる品を手に入れるために妖精博士の知識を借りたいと、リディアに依頼してくるのだが……。

このエドガーがリディアを口説く口説く。気障でスマートでミステリアスな二枚目キャラ。
思うんですけど、男性作家ってこういうタイプの男を魅力的に書いてるのって殆ど見たことないような気がします。魅力的っていうのは語弊があるかな。脇に控えるキャラではあるけど、主人公格ではちょっと思い浮かばない。
匙加減の問題なのかな。どうにもこの手のキャラは鼻持ちならないものになりがちなのだけれど。
このエドガーときたら…………素敵だ。
なんか最近、ああ添い遂げるならこういう男だよなあ、と素で思う事があるんですが。倒錯してきましたか、わたし。

己の仕事に誇りを持って、頑張る女の子リディアに、己が目的のためにリディアを利用しつつも、彼女に惹かれていくエドガー。
ひたすらPUSHしまくるエドガーに対して、必死に突っぱねるリディアという恋愛構図が素晴らしく素敵です。
エドガー、マジになるにつれて上っ面の女殺しとしての攻め方が本気モードになってってるのに、内面の方はどんどん女に慣れた醒めた男から好きな女の子に気に入られようと必死になってる純情少年になってってるし、リディアの方は意固地になってアプローチを蹴りつつも、明らかに押しに負けてほだされつつあるし。

ああ、二人とも可愛いなあ