エルの「気になります」は破壊力満点だな。なんか不発弾みたいで、こっちまでいつ爆発するかドキドキしてしまった。
それだけに、ついに「気になります!」と言い切ったときは、ドギャーン!!
上手いのはこれ、読者も作中の人物も、ここが物語の転換点だと否応なく突きつけられるところ。
まさにこれ、探偵立つ、の合言葉みたいなものなのよね。
読んでるこっちは、気分も最高潮。ある種の燃えすらもある。いやはや。

しかし、今回は改めて米澤氏の実力を突きつけられた気がするわ。単行本で出したことで、文庫で出版された同じ古典部シリーズ『氷菓』『愚者のエンドロール』とは分量的に増大しているはずなのに、読んでる時の重量感はまるで変わらない。最後までスラスラと読み切れてしまった(本当は分けて読むつもりだったのに)。
それでいてだ、読中の内容の密度の濃さは、なるほどこれだけの分量的余裕を米澤氏に与えたら、古典部の物語はこんなにも縦横無尽にして艶やかさを増すものかと感嘆驚喜するばかり。
負担は変わらず、満腹感だけ増量と。まあなんとも両立の難しいものを易々と並び立ててしまいやがって。
まいったまいった、参りました。

にしても。また古典部の続きを読めるとは幸せ以外の何者でもない。正直、1680円に単行本のあのデカさは非常に辛いのだが、もはや後悔はなし。
近日発売予定の『犬はどこだ』も買いますよ。買えばいいでしょ!(逆ギレ

しかし、摩耶花はそんなに小さいのか。チビっこなのか。
キャラクター的にはエルと摩耶花の背の高さって逆っぽいんだけど、それもまた良し。
背伸びしてナデナデしてくれ(オイ